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![]() | 【人】 移り気 ジェイド器用に血だけをいただく仲間も世には存在するらしいけれど、僕が吸血すると、対象は眷属になるか死んでしまうかの2択になる。 僕は眷族は作りたくなかった。 だから何人も何人も殺してきた。 生きるためだ、仕方ない。 街ですれ違っただけの女や夜の路地裏で絡んできた男。 それはもう、大勢殺した。 でも"あの人"と出会ってから、思うように吸血できなくなった。 道行く人の瞳の奥に、言葉の端に、ほんの一欠片でもあの人の面影をみつけてしまうと、もう襲えなくなった。 飢えに飢えたところで衝動的に人を襲うこともあったけど、その頻度は徐々に落ちて行き、最後に人を襲ったのは何年前だったかな。そろそろ思い出せなくなってきた。 本当のところ、僕にとっては野菜も果物もただの気休め。 何一つ生きていく糧にはならず、血色に近いものを選んでみたところで、日々増していく脱力感がほんの少しその進行を止めるだけ。 (20) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 20:00:48 |
![]() | 【人】 移り気 ジェイド「────嫌いじゃない」 それでも、コトネが買ってきてくれた缶入りの野菜ジュース──なんでも栄養豊富な高価な品を選んだのであるらしい──は旨そうに見えた。 だからグラスを受け取りこくりと一口飲んで、続く問いにも素直に応えたんだ。 「…………判って貰えるとは、思ってないけど、」* (21) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 20:01:09 |
![]() | 【人】 移り気 ジェイド■キネイへの返事 >>9 "ボルシチ"なるものを口にしたのは初めてだった。 煮込み系には珍しい、紫がかった赤色をした、不思議なスープ。 だってわざわざ外食などしない。自炊もしない。 買ってきたそのままを食べる果物や野菜しか自分は買ったことがない。 「……"秘密"?そうだね」 ────簡単な事だ。 僕の眷族になれば良い。 口にしたところで彼には正しい意味で伝わらないだろうなと僕は静かにスプーンを動かし続ける。 [でも、おかしいだろう?それはきっと、僕ではないよ」 だってそうでしょう? お前が"小学校に入ったばっかり"なのは、6年前か7年前か。 その時の僕は精々15歳。 キネイが信じる世界の姿においては、15歳から21歳まで見た目が全く変わらない"人"なんて、存在しないんじゃないかな。違う? (22) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 20:04:47 |
![]() | 【人】 移り気 ジェイド「秘密は、あるよ」 「僕は不老不死だもの」 ────ああ、楽しいな。 彼には本当の事を、さらりと言える。 彼は決して信じてくれやしないだろうけど、 でも、隠さず言えるという事は、なんだか酷く楽しくて。 「僕の"仲間"になる?キネイ」 揶揄うように飄々と告げる。 残念ながら、僕の"願い"はそれとは真逆のものなのだけど。* (23) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 20:05:58 |
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