81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】
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「……、……感謝されるような事ではないですよ。
何て物を食わせたんだ、と怒る人もいるでしょう」
吊るされていた干し肉を下ろし、糸を外していく。
先日作った彼女の肉が、白い皿に盛られていった。
そして新たな肉を薄く切り、糸を通し、塩と胡椒を塗し、吊るしていく。
「優しい大人はこんな事を──……いや、」
自分に生きる術を教えた父は、優しかった。
優しい大人だと、今でも思っている。
「……うん。ありがとう、ございます」
貴方がそんなつもりで言ったのではないとわかっているが、
それでも、自身の父親を認められたような気がした。
「メイジくん。きみはきっと、優しい父親になれます」
「宿直室に、手紙を置いておきます。
……封は開けちゃだめですよ。
それをここから出たとき、外の大人に渡してください」
手術台の照明を消した。
赤黒い肉が乗る皿を持ち、扉へ向かう。
「……いいよ。周りにどんな目で見られても
オレは絶対、セナさんが優しいって言い続けるから」
あなたが死んでもメイジに賛同し続けると言ってくれたように。
人を殺し、今日も肉を切り刻んだ、全て自分の為にやった。
責められるのも、恨まれるのも、蔑まれるのも慣れてる。
「あはは……オレが父親か。なれたらいいね」
そんな、来るかもわからない遠い未来の話に
すこしだけ思いを馳せた。まだなにも見えない。
「手紙? ……うん、わかった」
なんの手紙だろう。少しひっかかるが
言及することはせず、素直に頷いた。
あなたの背を見送る。
メイジは、誰もいなくなった手術室で
大きなため息を吐き、どさりと椅子に座り込んだ。
吐いたせいで体力を消耗したのか、立っているのも怠かった。
ふと、懐から取り出したのは、お茶の缶のようなモノ。
"どんな痛み"でも"一時的"に取ってくれる薬。
「…………オレは、まだ大丈夫」
メイジはすぐにそれをしまった。
【肉】メイジ
ペタペタと、聞こえる人にしか聞こえない小さな足音で友達に近づく。
──あぁ……今から先生を食べるのか。
そんな眼差しで近くにいる人々を見つめる。
肉にかじりついて笑う友達の顔を覗き込んで
「──よかった……いっぱい食べてね。 ……俺の事も……」
薄らとほほ笑む。
少年はまた徘徊するように歩み始め、やがて消えるだろう。
| タマオは、短く否定した。特に待っていたわけでもない。 (t19) 2021/07/07(Wed) 5:55:47 |
| (t20) 2021/07/07(Wed) 5:56:10 |
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| (t23) 2021/07/07(Wed) 9:03:04 |
| (t24) 2021/07/07(Wed) 10:25:48 |
| (t25) 2021/07/07(Wed) 10:25:57 |
| (t26) 2021/07/07(Wed) 10:26:04 |
| タマオは、そういえば使わなかった麻酔を元の場所に戻した。 (t27) 2021/07/07(Wed) 10:51:35 |
| タマオは、悲鳴を聞いた。それはそれとして飛来した屋根瓦が開けた穴を塞ぐ作業を続けた。 (t28) 2021/07/07(Wed) 13:12:15 |
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