113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】
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「そして、恐らく彼が"ホド"と呼ばれる者です」
『"野良猫"は、随分な破滅願望を抱えている。
これで少しでもこの街の崩壊が早まればそれでいいんだと。
"ホド"は…あれは、先も言った通り
どうにも思考や記憶に何か手を加えられているらしい』
それが、"蝙蝠"に教えられた事だ。
「できるならば止めてやって欲しいと頼まれました。
私としても、破滅願望に巻き込まれたり他人に思考をいいようにされてる者に滅茶苦茶にされたくはない。
……私は、エアハートの事を探ってみようと思います」
既に誰かが解決の糸口を見つけているなら、それに越した事はない。
だけどそうでなかった場合。なんとも寝覚めが悪い話になりそうだった。
ノアベルト
「生憎と俺は不器用な生き方しかできないらしい。
或いは、ブレるほどに
他に目を向けるような余裕も無いだけか」
曲がらないのか、曲げられないのかは定かではなく。
趣味が悪い、という言葉にはほんの少し眉を顰めて。
けれど特にそれ以上突っ掛かるような事はしなかった。
この世は趣味の良い人間の方がずっと少ない。
フランドル
「……ええ、助かったわ。『怪盗』さん」
あなたからの、確かな履行の言葉を聞けば、踵を返す。
「……それじゃ、こちらから掲示したものは、いつでも」
そのまま酒場を後にすれば、死霊術師は相棒を迎えに行くのだろう。
撫で……な、撫でられるのは嫌いではないですが、その分エドゥアルトを撫でてあげてください
修羅場ってたいへんだなあとおもいました。せんせ元気そうでよかった。
レイ
「そうか……
」
力強い肯定を受けたので、これはチキンらしい。
とにもかくにも、チキンはチキンらしい。
路地裏育ちには細かい品種による肉の違いがわからぬ。
つまり結局これは鳥だからチキンなのだ。
「……まあ、何人かは尋問を受けたわけだからな。
口答えしてやったら随分手厚く饗されたよ」
何気ない疑問には、誰に言うでもない呟きだけを零して。
まだ温かいレモネードの嵩をちびちびと減らしながら、
のろのろとチキンだのシチューだのつつく。
ご機嫌な夕食だ…喉さえ痛めていなければ。
踵を返す死霊術師の背を見送った。有意義な取引である事を願う。
「消毒ついでに酒でも飲んでろだとか
そういう事を言われなくて正直ほっとした。
自分で自分を痛め付ける趣味は無いんだ俺は」
役者は廃業で正解だ。
きっとこのご時世では三文芝居は流行りもしない。
生きていれば、喜劇も悲劇も勝手に舞い込んで来るのだから。
「一度尋問を受けてしまえばもう尋問に怯える必要は無い。
気楽なもんだな…下手な事さえしなければ。」
かつん、首元の枷を爪の先で叩く音。
元役者は、それが何であるかをよく知っている。
レイ様
「出てきたからには、ちゃんとしてないといけないのです。…こうやって、心配をかけてしまうのも、よくないのですよ……
ラベンダー…なら、持ち合わせがあるのです。1本だけで、ちょっと申し訳ないのですよ」
香りが、と繰り返して 少し何やら考えた後。
綺麗な形が保たれたままのお花を手渡しすることでしょう。
代金を受け取り、それを報酬袋にゆっくりしまいました。
「エデュアルト様、お手柄なのです?大きい鳥さんなんて、きっと大変だったに違いないのです……感謝して、頂くのですよ。
実は、ちょっとお腹空いてたのです。レイ様、お声掛けしてくれてありがとうなのですよ」
妖精は、ほろほろと煮込まれた鳥の肉を口に運びます。
普段食べているチキンとは何だか違う味。でも、その温かさが身体にしみて。
ほっとしたような気持ちになるのでした。
段々、普段の様子を取り戻しているようです。それは、傍目で見ていてもわかる事でしょう。
レイ
「嫌がるからか、単に煩かったのか。
あの手合いのことだ、両方かもしれないな。
…どうせ大人しくしていても温情なんか掛けられないんだ
なら、暴れてやった方が気分が良い」
それで負う痛手と見合うかは諸説あるものの。
結局は大人しく痛め付けられるという事が
どうにも我慢ならない人種なのだ、これは。
大人しくしていれば、と期待ができないだけかもしれないが。
「…………」
それから、ころり。
目の前に転がった飴を見て、少し考える。
他人は、信用できない。
けれど、ある程度腹の底を見せ合った相手なら?
未だ距離感は一定を保ち、けれど他人とも言い難い。
これは、互いの目的や意図に対する信用とそう変わらないのではないか。
…ほんの少し考えたのち、飴は受け取る事にした。
いたいにゃん…(
#'-') 不満が空気に滲んでいる……。
己の周囲の人々に必要なものは、黄金の欠片ではない、と思っている。
一皿のシチューと、なんでもない今日の話を、そこにいる彼らに望んだだけ。
| スカリオーネは、早朝に起き、いつもの席に陣取り、花が来るのを待つ。 (a20) 2021/12/16(Thu) 12:38:00 |
| (a23) 2021/12/16(Thu) 15:42:48 |
ただ貸し借りを帳消しにしただけだ。そしてこれからも同じこと。
それを知ったのなら、己の状態の如何にかかわらず、することは決まっていた。それに、
為そうと決意したことがあった。その為の行動を、起こすのは遠くない。
| 街を歩く。幾人ものごろつきが姿を見るなり逃げ出し、 そうでない者達は御布令を見たのかそそくさと視線を外す。 口さがない者はその場で「やっぱりね」だとか 「前から不気味だった」だとか、 そんな風に言葉を交わして。 それらの一切に興味がない、と いつもと変わらぬ顔でもって街を歩く。堂々と。 男は、自らにつく 尾行を嫌う 。どうせ後で露見するから。 それでいて、 同行に関してはまるで頓着していない 。 どこで何をするのに際しても、この男は平等だ。 邪魔にならない者を突き飛ばすような趣味はなかった。 あとは、もし決して気取られない尾行が出来るのなら、 それに関しては、容認しているだろう。 そうして街を、歩く。街を、抜けていく―― (25) 2021/12/16(Thu) 18:26:36 |
| スカリオーネは、街を抜け、丘へと向かう。海を見下ろす、あの丘の上へ。 (a24) 2021/12/16(Thu) 18:30:12 |
「……そうか、まだ潜んでいたのだな」
「チェルシーは
『笛吹き』
だった」
「……………おかしな、走馬灯は……。
まさか、彼女のせいか……?」
ガルムにはこの酒場の面子と踊り狂った
おぼろげな記憶があった。夢だろうか?
「……他人に操られている者が、混ざっている、と」
"ホド"の話を聞き、無意識だが、どこか複雑そうな声色。
「なんどでも言おう……おれは、ヘルの味方だ。
貴方が思うがままのことやればいいと、願う」
「…だが、おれの望みは……きっと、貴方が無事でいること。
街が無事であっても、そうでなければ意味がない」
だからそのために己が巻き込まれることは、構わない。
貴方が故郷を大事にしたいという気持ちを否定するはずもない。
夜のこと。
首を傾げる姿に頭をかいてため息をつく。
本当に何を言い出すんだ。脈絡もない。
旦那とはスカリオーネのことだろうか、目立つ年上の取引相手は彼になる。はて、突然好意の比較対象にされる覚えがない。
「スカリオーネの旦那のことなら、
好きだの嫌いだの言える人ではありません。
どっち言っても妙じゃないですか……強いて言えば、…………
?
」
何も浮かばなかったとは言わないが何も正しい言葉がでない。
本人がいない場だから助かったが、この心に思い浮かんだサウダージをなんとも説明ができないのだ。
顔が見えないのをいいことに、眉をしばらく顰めながら。
くるりと指で帽子を回してから席を立つ。
「ああ言えばこう言う……わかりましたよ。
飲みたくなくて手が滑ったんです。
やかましくしてすみませんでした」
「あたくし、嫌いな人間は相応に気にかけているんです。
好きでないのに嫌えますか。無関心ですよ、嫌な奴は。
気遣いは受け取りましたので、大丈夫です。それでは」
言葉を流れるように吐き出し鈴の音を鳴らし。
銅貨1枚をエアハートの手元へと投げて。
そのまま、軽く挨拶をしながら男は階段を登っていっただろう。
| >>@1 フェリックス 丘の上の墓所。海を見下ろす、無数の墓石。 一体幾人が、寿命以外で納められているのやら。 そして幾つの死体が、今地上を歩いているのやら。 「……潮風を堂々と浴びる詩人がいるとはな。 喉にも楽器にも悪いと思うが」 まして煌びやかな場所でもなく、寂れた墓場。 こんな所で死体に聞き込みか、とでも言いたげに、 巨漢の男が姿を見せた。 (27) 2021/12/16(Thu) 19:25:57 |
| >>@2「結果魔女に沈められる船も多かったと聞くがな。 ……そもそも詩人と情報屋のどっちが本業なんだ、お前は」 胡散臭い男はあの都市に少なくないが、 政治の場に根深く食い込む詩人は目の前の男くらいなもの。 こういう時に限ってこういうのと遭う辺り、 御布令の辺りから運は向いていないらしい。 「……何もないから来ている。 ヨルムガンドは喧騒が過ぎる」 上等な靴で墓場の湿った土を踏んでいく。 いずれの墓石の前に留まることもなく、 崖際まで歩いていくだろう。 (28) 2021/12/16(Thu) 19:42:20 |
ガルムは破滅願望を持つ者とはすこしだけ話をしたことがあった。
何を思い、そこにいるのか、気になったからだ。
『嫌いなこの街を壊したいだけ』だと聞いても、それを止めはしなかった。
壊したいのなら、それが貴方の『より良い日々』に繋がるのなら、好きなだけそうするといい、と否定をしなかった。彼の邪魔はしない、と言った。
──しかし、賛成もしなかった。
ヘルの味方であるということは、それが嘘になってしまうこともあるだろう。番犬は、貴方の命令をきく。貴方を守る為なら。
だけど貴方を守る為なら命令に背くこともあるかもしれない。
自身が自ら動く時があるのならば、貴方が危険に晒される時だ。
ガルムもまた、狭い世界で生きてきた。
せめて、目のまえのものを守れたらいい。
| >>@3 フェリックス 「…………」 多くの場合と同じように、沈黙は肯定でもある。 ただし、あなたと男では履いている靴が違う。 潮風が撫でつけた髪を僅かに解き、揺れさせて。 もうあと2歩、いや1歩。踏み出せば落ちる。 そんな場所に立ち止まり、 風にはためくコートのポケットに手を突っ込んだ。 「生憎変わりはない。変わらせるつもりも、ない」 抜かれた手には二輪のクモマグサ。 造花のそれは、男の言葉と同じように変わる事なく。 逆風を切り裂くように、海へと放り投げた。 「……それで、お前は何をしていた。 祭り騒ぎの元凶が届くのでも眺めていたのか」 遠くをゆく船を見る事も、詩人に振り返る事もなく。 (29) 2021/12/16(Thu) 20:30:21 |
「えぇ。
しかし、これで潜んでいた革命側の者は皆判明しました」
「……貴方も見たんですね?
まぁ、彼女のせいでしょう。
…………明日も増えるんでしょうか」
誰が増えるのだろう?
まだあの場にいない誰かだとしたら……
いや。想像するのはやめておこう。
「はい。……あぁ、ですが少し状況が変わりました。
"蝙蝠"曰く、"ホド"は自分が何とかする、だそうです」
詳細は聞かなかったが、最終的には叩いて直すらしい。直るのかな?
「……そう。そう、ですか。
…………私。貴方は否定するでしょうけど。
なんだかひどく甘やかされている気がします」
どこかそわそわする気持ちを、こほんと軽く咳払いして誤魔化す。
「……貴方が抱いてくれた望みを、無碍にしたくはありません。
ですが、もうひとりを放っておくのも寝覚めが悪い」
『あれもまた、行き場を失ったものの一つだ。
上にも下にも、何処にも自分の居場所が無い。
どうにもそんなこの街を嫌っているらしい。』
方向性と至った結論は対照的になってしまったけれど、行き場を失うという事はよく知っている。
灯りのない道は恐ろしいと知っている。
「他人が手出しできるような事で無ければ、撤退します。
私は、私の手に負える事をするだけです」
貴方を置いていく訳にもいきませんから。
貴方の心を知ってか知らずか、そう言って軽く笑ってみせた。
ミズチに、自分たちが掃除をするのだからそれ以上ゴミを増やさないようにといい含めた。
レイ
そちら
「……あなたには"灯屋"のほうが天職だったのかもね」
少なくとも、先代と比べてしまえば苛烈さはないのだから。
生者のために働いているほうが、よっぽど向いているのではと。
穏やかに死者を眠らせるには、この都市は絢爛が過ぎる。
それから死者を守るには、あなたはいささか人が良すぎる。
……いつからなんて憶えてはいない。
あなたに感じていたものは、ずっとそんなものから変わらなかった。
……決して、それが嫌いなわけではないのだけれど。
死霊術師は、小さく何かを想うように目を瞑り、開いて。
「……それじゃあ、迎えに行ってくるわ。私の、大切な相棒を」
あなたにもそう伝え、踵を返して酒場を後にするのだった。
| >>@4 フェリックス 「仮に俺が死んでも、この仕事は誰かが引き継げる。 無論、空中分解する可能性もあるがそれはそれだ。 どちらにせよ、この街は変わらない」 個人の話が、いつのまにか街の話へと。 そうしてまた、ポケットに手を突っ込む。 「……〈脳刺し〉が行った蟹狩りの船は そろそろ帰港ではなかったか。 それとも既に着いていたか。 悪いが昨夜は忙しかったんでな」 元凶は元凶でも、一般的な賑わいの方。 国ぐるみの喧騒なら、あなたの方が詳しいはずだ。 肩を竦めて、水平線を見る。 崖下を覗き込んでも、もうそこに花は見えないだろう。 花と同じように、何か、手に対してずっと小さなものを ひとつ、ふたつ……海に向かって放った。 手を軽く払い、振り返る。 葉巻を一本咥えて、火をつけようとして、 その背に向けて吹いた咎めるような強い潮風に―― ふ、と。いびつにわらって、葉巻をしまいこんだ。 (34) 2021/12/17(Fri) 0:02:35 |
ひとつ、頷いてから。その後の言葉には
意味がよくわかっていないような、長い間があった。
「………………………………………………………
…………………………………………………?
甘やかしているのは貴方のほうだと思うが……」
ただ命令に従うだけの存在でいるつもりだったから。
偶然にも、以前の主にかけられた魔術の残滓が
貴方に繋がっただけの偶然の出会いだというのに。
「……ああ、それはきっと、おれもわかってはいる」
自分は好きにすればいいと言ったが、あのままほうっておいて、より良い日々が得られるようには、見えなかったのもまた確かだからだ。
「だが、おれでは苦しそうにしていたあのひとを
どうしてやることもできないのだろう」
だから、これは、貴方に頼るような形とも言える。街を壊す以外の『より良い』道が照らされるならば、それに越したことはない。
「…………貴方が無事であればと思うのは
貴方のためでなく、おれのためかもしれない」
貴方の言葉によって、もしかしたら自分は
置いて行かれたくはないのだろうと、思った。
「自分がそう気遣われる立場というものに、あまり慣れていなくてですね。
それに十分甘やかしてくれてますよ。私の意向を聞いてくれますし、おいしいチキンを狩りに行ってくれますし、望みを出したと思ったら私の無事を祈ってくれますし……
……
なんだか気恥ずかしいのでこの話はやめます
」
きっかけが偶然だったとしても、いいのだ。
そのお陰で貴方とこうして会話できるのだから。
「私がなにかできるかも、まだわかりませんよ。
……できれば、『なにか』を示せれば良いとは思いますけど」
より良い日々。この街に居場所がないと考えていたとしても、“野良猫”もまたこの街で暮らす者のひとりだ。
彼も、良き日々を送れるようになれたなら。喜ばしい事だと思う。
「……えぇ。
私は貴方のために、無事でいるように努力しましょう。
貴方が私と居る限り、私は貴方を置いては行きません」
| (a35) 2021/12/17(Fri) 2:33:54 |
| (a36) 2021/12/17(Fri) 2:35:46 |
| (a37) 2021/12/17(Fri) 2:36:12 |
| (a38) 2021/12/17(Fri) 2:36:46 |
彼の発言を聞いて、後回しにする要素が見当たらなかった。そこで止められたらそれはそうなる。
悪い可能性をほとんど口にしない。可能性を断ち切るように、目指すものを言う。
ミズチもあの時、同じくしてローダンセの花を手にしたのだ。
「……それは、甘やかしているというより。
当然のこと、なのだが………」
塩梅がわからない。
今まで誰かの為だけにしか生きていなかった故に。
貴方が恥ずかしがる理由も、鈍いのでよくはわからない。
「…………貴方は今までどんな生活を……?」
なんとなくカウンターの花瓶に、スミレの花を挿しました。
「あぁ、」
「………………ありがとう」
後になって、自分の為だと言ったことにほんの少し申し訳ないような、落ち着かない気持ちになったけれど。安堵のように、小さく息を吐いた。
「……」
「では、私も当然のようにガルムの意向を聞いて、おいしいものを食べてもらって、貴方の無事を祈ります」
もうやっている?細かい事は気にしないでいい。
「どんな、と言われると……修業していた時期が、長かったですかね。
先代の墓守に拾われて以降、墓守の仕事を叩き込まれる傍ら生きていく上で必要な事を教わりました。
全部無くなってからは、それらを活かして今に至ります。
……わかりやすく甘やかされた事はありませんが、それなりに大事にされていたとは思います」
これは路地裏で生まれ、拾われ、名を与えられて墓場で育った。
―――結局、期待に応える事も恩に報いる事もできなかったけれども。
「……ガルムは、」
貴方はどんな生活を送ってきたのだろう?
ロクな環境でなかった事は察している。
だから、踏み込んでいいものかこれは未だに測りかねている。
……聞けば、貴方は恐らく。どう感じていたとしても話してくれそうだから。
そういえば、羽のない今なら 気兼ねなくお風呂に入れるのでは?
でも傷が痛むかもしれないのです。
アイシャはちょっと悩んでいます。
「…………………………。
貴方がそうしたいのなら、構わないが……」
その言葉に嘘はないが、
与えただけ返ってくることが、まだ慣れなかった。
貴方の今までの生活の話を静かに聞く。
……本来なら、余計なことを聞くべきではないという考えを持っているが、なにか気の迷いでも、起こしたのだろう。
「……そうか。貴方がおれにやさしいのは
……大事にされていたから、なのだろうか」
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