【人】 無口な使用人 ジゼル… …… ……… ( あぁぁぁぁぁぁあ!) [ 一瞬の硬直のち、声の主が誰なのか理解して、 声にならない悲鳴が喉を震わせた。 幸い声にはならなかったので、この時初めて不自由な喉に心から感謝したかもしれない。] ( くっ、くっ、クレソンさん…!!) ( まっ、まさか魚の被り物を被って、くるくる回り踊っていたの見られていたの…? いや被り物はまだ被ってるわ…いま脱ぐのも変よね…?) ( って言うか動揺しすぎると人って動けないのね!) [ なんて頭の中でいろんな言葉が駆け回る。] (302) 2020/05/15(Fri) 23:30:11 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ そんなことを知るはずもない、朝にあったままの笑顔で、クレソンさんはこちらに向かって手を振っている。] [おまけに、] 朝ぶりだね。 ふふ、似合ってる、って言ったら 傷ついちゃうかな。 [ なんて最高に素敵な顔で言うものだから、振り返す手を持ち上げるのに、相当なチカラを要した。 はは、は…と多分間抜けな笑顔で、なんとか右手を振り返すことが出来てほっとした(被り物を笑われたのは、この際置いておこう、と思った。)]* (303) 2020/05/15(Fri) 23:36:39 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ クレソンさんは、1人のようだった。 (あの異国のお姫様のような女性とは、ご一緒ではないのですか?) [ なんて!聞けるはずもなく! そんな私にクレソンさんは、] 一人? なら、折角だから一緒に食べない? 俺これだけじゃ足りなくて、 他に何食べようか迷ってたんだ。>>301 なんて言って、これも不思議な魚の形(!)の食べ物を掲げて見せてくれた。 [ また魚!と思ったら急に笑いがこみあげてきて。 ゆるゆると、声を出せば。] 私も、今からタコヤキ、という食べ物を買いに行くつもりです [ と、やっぱりいつもより少し、大きな声が出た気がした。]* (304) 2020/05/15(Fri) 23:45:06 |
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