104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】
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監視の目の一つが手がかりをつかんだ。かれこれ数日続けていた調査がやっと実を結ぶ達成感、後輩の身を案じる気持ち。募る疲労、貧血。万全とはいいがたい状況だった。そんな状況で、かかった罠を確認しに行けば──。
罠にかかるのは己の方だ。
背後から抑え込まれ、強引に薬を押し込まれる。意識は深い闇におちてゆく。
「ありがとうございます……まあ……仕事ですので……」
◾ポケットモンスター
過労死ブラック/過労死ホワイト
…………なんて浮かんだあたり、疲れているのかもしれない。
まだ朝のHRがはじまる前だろうか。
意識は引き戻される。頭の中をかきまわされるような感覚によって。記憶が、光景が、走馬灯のように巡って行く。昨日のことのように思い返される。頭が痛い。けれど、それ以上に、目が痛い。
瞼が重い。開かない、暗い。ここはどこ──。
立ち上がることもままならないほどの混迷の中。手探りで様子を探ってみれば、音を立てて金属製の何かが落ちる音。下手に動かないほうがよさそうだ。
そうしてただ静かに光が戻るのを待つ。NowLoading……。
Connection Succeeded
瞳を開けばそこは薄暗い、使われてない倉庫のようだ。女子をこんなところに閉じ込める所業には憤慨を覚えたが。直ぐにそれどころではないことに気が付いた。
視界が歪む。窓が、扉が、
穴と認識できる、視界内の全てが
ありとあらゆる場所とLinkする。先週行ったショッピングモール、今年の夏の海、子供のころに行った遊園地、幼少期を過ごした小学校。縁日のあった神社。
ポータルを生成する。
まずい、目を覆えない、閉じられない……。人通りこそ少なかったが、異様な光景に興味を示す生徒がいない保証はない。
「やめて!! 戻ってこられなくなる!!」
そう叫んで、倉庫の中に逃げ込もうとして、扉を開ければそこは数年前に立ち寄ったケーキ屋さん。
どこにも行かないように、どこにもいかせないように、走り出した。
「おー、なんか大変そうだねぇ」
朝の放送を終えて校舎内を歩けば、憂鬱そうな同学年。
「猫の手も借りたいってんなら何かしら手伝うよ」
適当に。誰かしらに向けて。
登校してすぐに、友達から栄養ドリンクのお裾分けを貰った。
“それ”が何なのか、まだ気づいていない。気づくのはもう少し後のことだ。
鏡沼
息継ぎを一度も経験していない青年は、この状態ではまともに泳げない。
驚きはしたものの、大人しくプールサイドの隅に腰掛け、
他人の邪魔にならなさそうな場所で足だけ水に入れたりしつつ、
ぼうと空を眺めている。
男子の方のプールサイドが騒がしいことに首をかしげた。
「……どうしたんだろ」
そこかしこが静かで、喧しい。
「絵莉……?」
ふと、窓を見る。
繋がるはずのない居場所に歪曲するように繋がる場所を見る。
それがあり得ない光景で、どこからか繋いできたようなものだから……見知った人の顔が浮かんだ。
/* ちなみにリスポーン鏡沼の理屈ですが、
こちら側から異空間内の状況を認識できない以上
入った瞬間、『“扉に入ったと認識された鏡沼”を観測し続けられる脳』が無くなるので消えます
外には見てる人が居るので、その認識を使って復活します
/* ゲームキャラみたいな挙動すな
存在がバグッとる
鏡沼
「……ん? うん、平気。
しゅわしゅわ、炭酸に漬けてるみたい、擽ったい」
特に問題はなさそう。
見た目の変化も水中で小さな泡が出る程度で、
大きく何かが変わったかといえば、水中で呼吸ができない辺りか。人間としては当然ではあるのだが。
「今日は、泳げなさそう。
他の人みたいに、息継ぎする方法、知らないから」
「授業始まるまで、やること、なくなった……」
降って湧いた空き時間に、困り顔になった。しょも……
発熱で欠席ということになっている。自分で学校へそう連絡した。
「…………」
今日も僕は早朝から登校していた。
教室で本を読みながら、朝の放送を聞くと窓の外を見る。
「……」
気のせいか、騒がしい。
3日連続、身の回りで騒動があったんだから流石に何となく想像もつく。
嘆息した僕は、日常って儚いな……なんて柄にもないことを思っていた。
鏡沼
「……? うん、わかった」
プールを見て少し物足りなさそうにするものの、
泳げない以上長居はできないと思ったのか、素直に更衣室へ向かった。
そして"彼の持つ、火の異能"をそっくりそのまま、真似てみせた。
/* 誰殺すかわからんから、全てに牙剥くしかないんや
| 御旗栄悠は、全てを余所に、今日もグラウンドを走る。 (a10) 2021/11/05(Fri) 0:22:13 |
| 御旗栄悠は、グラウンドを走る脚はやがて壁を走って。 (a11) 2021/11/05(Fri) 0:28:18 |
| 御旗栄悠は、前とは逆に、フェンスを乗り越えて屋上に登った。 (a12) 2021/11/05(Fri) 0:28:50 |
| 「もう、ちょっと真面目な普通の生徒、 なんて評価も無縁になっちゃうかな」
そも、シオン某の家に伺ったり、 薬の件に深く、深く関わっていたり、 学校を縦横無尽に動ける異能だったり、
そういう色々隠してたことが明るみになったら、 みんなの見る目も変わっていくんだろう。
体育祭までは、きっと大人や先輩たちが根回しする。 (シオン関連に関しちゃ別問題だけど。)
その日に何かが変わるか、って言われたら。 でもまあ、特に大きく変わりはしない気がする。
(29) 2021/11/05(Fri) 0:37:54 |
/* 占い職ーーーーもし生きてたら、鏡沼を呪殺してくれーーーーー
白入くんとかに当たっちゃったら村の空気最悪になっちゃう!
それ以前に焼きモンブランとイモが発狂しますが
鏡沼
「んー、ん……」
……それらには気付く様子もなく、大人しく乾かされている。
触ってみたとしても、それは今までと全く変わりない。溺れた割には言動も落ち着いていて、特段困惑したりもしていない。
「感謝……乾かす、自力は苦手……」
| 牛丸後輩は変わらず俺に無条件の憧憬をくれるし、 市川後輩は変わらず俺の考えに一番似た答えを出すし、 健人先輩は……変わらず待っていてくれるだろうし。
それに、この件があったからこそ仲良くなれた人も多くて。 仲間たちも、あっちの仲間たちだってそう。 それは確かにこの騒ぎが残してくれたもので。
でも別に、それらは人生が変わるほどでもなくて。できた縁も多分、力を与えてくれるなんてかっこいいものではなくて。
きっと俺はどこまでも凡才で、輝くようにはなれなくて。
(───ま。それでも)
スポットライトを独り占めする主役にはなれないけど。 群像劇でスポットをちょっと当てられる名脇役くらいなら。 まあ、なれるんじゃないかって気がした。
「加担した報酬は…… ”加担しなかったことに”、にでもしよっかな」
体育祭の後も日々は続いていく。 勿論全力で、勝ちに行くつもりではあるけれど。
何も成果を出せなかったときのことを、必要以上に恐れる必要も別にないな。そう思った。
(31) 2021/11/05(Fri) 0:52:07 |
| 御旗栄悠は、かっこつけて屋上に登ったけど特にすることもない。部室まで降りなきゃ。 (a14) 2021/11/05(Fri) 0:52:50 |
/* 透くん落ちたタイミングでロシアン発動は、もう闇堕ちするしかないからさ
仕方ない。全部システムのせい。今回、何から何までシステムのせい
全部Whoが悪い。透くんごり押ししてきたのも、透くん吊れたのも、
その直後にロシアン発動も、全部Whoのせい
それはそれとして、鏡沼創は駄目。酷い男すぎる
鏡沼
「んん……」「上手い……」
ちょっと尊敬の眼差しを向けている。
「終わったら、あなた、はどこか行く?
勉強、始まるまでなら、同行できる。多分……」
「空き時間……やること、思いつかない」
鏡沼
「……んー。うん、する。
一人で学校以外、全然行ったこと、ない。コンビニだけ」
興味本位、というよりは完全に好奇心でその提案に頷く。
あとは貴方の後ろをついてまわろうとすることだろう。
鏡沼
「放課後」
言われて、考える。俯いて無言のまま……
幾つか思いついたものから更に熟考を重ねる。
「……あと、で。連絡、送る。
したいこと、ちょっと、ある」
/* 鏡沼が、墓下にしか優しくできない生き物になってしまったのに
墓上で鏡沼クラスにギシアンやれそうなの柏倉先輩か普川先輩くらいで
他があまりにも善属性じゃない?
御旗くんはアレ、鬱屈してるだけで最終的に善なやつ
ついついお客様黙殺センターさんに頼ってしまいますね!
黙殺されてないから優しい……一生電話します(やめろ)
/* 5敗目を喫しそうになったけど、40秒以内に気付いたからセーフ
つまり引き分け 4敗1分
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