シメオンは、ファントム (a14) 2022/11/24(Thu) 14:02:55 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a15) 2022/11/24(Thu) 14:03:28 |
【人】 「怪人」 ファントム ──中央広場 リリーと── 「やめてしまうのかい? せっかく綺麗な舞いだったのに。」 溜め息を溢す彼女>>16の後ろから、声を掛ける。 「 『貴方には、貴方だけが行く道がある。迷わず進め。』 とある哲学者の言葉だが、君は今の道がそんなに不安かい?」 落ち込む様子の彼女に、そう言葉を重ねた。* * (26) 2022/11/24(Thu) 14:33:02 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a16) 2022/11/24(Thu) 14:34:35 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ店内に入ると、いつもと変わらず丁重に出迎える>>23男の姿。 お嬢様と言われるのはいつ聞いてもくすぐったいが、悪い気はしないものだ。見た目は実際そう言われても遜色ないわけなので。 造りの良いソファに座り、ハーブティーを口にする時間は、人の世ならではの上質の一時と言えた。 隣のリュディガーに時折ちら、と視線は向けつつ、こちらはいつも通り。 「良いのよ。私はいつものがいいの。」 リュディガーを特に慮るでもなく、そう伝えて更衣室へと通される。 隅の方でフリルの付いたディアンドルを脱ぎ、肌色のチューブトップに着換えれば、くっきりした体のラインが浮き上がる。胸元は豊かに盛り上がって、他人の若さを使って保っているにしても、少なくとも本物の若い娘の体と見分けはつかないはずだ。 リュディガーに男物の衣装が充てがわれたのはくすり、と笑いそうになったが。 「これでいいかしらね?」 白いガウンを身に纏い、準備を終えて共に施術室に向かった* (27) 2022/11/24(Thu) 14:42:16 |
【人】 「怪人」 ファントム ──中央広場 リリーと── 「少々、付き合って貰うよ。 たまには、私が見ている世界にきてもらおう。」 言うなり、彼女ごとマントに包み込んでーーそのまま、影に溶けるように消えた。 (28) 2022/11/24(Thu) 17:45:56 |
【人】 「怪人」 ファントムーー影の中 大劇場ーー マントが視界から払われて、彼女が最初に目にするのは、そこが大劇場のステージ上だという事だ。 見渡す限りの客席が、2階、3階まで埋め尽くされている。 眩いばかりのライトが自分達に注がれて、目が眩んでしまいそうだ。 ーーけれど、ここは彼女が知っているどの劇場とも異なる場所。 何故なら、とうにこの劇場は無くなっているはずだからだ。 「ここは、魂の中に刻まれた記憶。 かつて、ここに立った演者たちの記憶から成り立っている。 ここで、エリック・コスタクルタやクリスティーヌ・ナタリーナといった当時随一と謳われた者たちが、ここで『美』を披露した。 ーー今は全員、私たちとは無関係の過去の人物だがね。」 ここは、かつて最も栄えた劇場であった。 その様はまさに、『夢に見る』と言っていいだろう。 (29) 2022/11/24(Thu) 17:58:33 |
【人】 「怪人」 ファントム「踊って、さぁ。」 唐突な一言。 何の説明もなされなかった。 「何も考えなくていい。 君の心が求めるままに。 私は、君の舞いを見たいんだ。」 あえて、説明はしなかった。 今の彼女には、それで良い。 全てを捨てて、ただ踊る事に集中できる状況が必要なのだ、と。 …Ogni volta che sento il suono delle onde Ti immagino dietro le mie palpebre. …波音を聴くたび 貴方を瞼の裏に思い描く ゆっくりと、歌い上げる。 彼女の為の伴奏を。 (30) 2022/11/24(Thu) 18:07:10 |
【置】 「怪人」 ファントムOgni volta che sento il suono delle onde Ti immagino dietro le mie palpebre. 波音を聴くたび 君を瞼の裏に思い描く È già molto sfocato e i contorni sono diventati confusi, ma... もはや記憶の彼方に溶けて、輪郭も朧げになってしまうけれど Solo il mio cuore per te è lo stesso di allora. 君を想う心だけ、あの時のまま (L0) 2022/11/24(Thu) 18:10:01 公開: 2022/11/24(Thu) 18:10:00 |
【置】 「怪人」 ファントムQuel giorno non sei più tornato dal mare. あの日、私は君を助ける事ができなかった Il relitto della nave distrutta scomparve tra il rollio delle onde. 弱い僕は、下水道に捨てられる君の手を取る事が出来なかった Ma non riesco ancora a dimenticarti. Aspettare da soli sulla spiaggia 僕は自らの弱さを呪い、全てを悪魔へ差し出した (L1) 2022/11/24(Thu) 18:14:46 公開: 2022/11/24(Thu) 18:15:00 |
【置】 「怪人」 ファントムOgni volta che sento il suono delle onde Ti immagino dietro le mie palpebre. 波音を聴くたび 君を瞼の裏に思い描く Perché non possiamo lasciare che tutto si dissolva come un castello di sabbia che si sgretola 最早『僕』は溶けて消えて、『私』は君の事を覚えてすらいないけれど Solo il mio cuore per te è lo stesso di allora. 君を想う心だけ、あの時のまま (L2) 2022/11/24(Thu) 18:18:35 公開: 2022/11/24(Thu) 18:20:00 |
【人】 「怪人」 ファントムゆるやかに歌い上げる。 これは今は亡き「エリック」の歌。 そして、彼の無念から生まれた「私」の歌。 「エリック」も、「クリスティーヌ」も、最早「私」に関係のないものだけれど。 「エリック」の想いを、彼女に聴いて欲しかった。* * (31) 2022/11/24(Thu) 18:23:48 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a17) 2022/11/24(Thu) 18:35:42 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 屋敷 ― [重なった手の孕む熱に、女は息をのむ 乾いた、何度も豆が潰れ皮が捲れても振り続けられたのだろう 美しい剣筋を生み出す掌には。ただ、ただ熱があった。 重なる手はそのまま。女もまた握りもせず 導きに従って歩いて。 行く先を問う言葉はない 現在の場所を問う言葉も、ない 周囲の絢爛豪華な調度品も 窓から見えるであろう美しい風景も 今の己らにとっての必要なものでも、足を止めるものでもなかった。] (32) 2022/11/24(Thu) 19:04:53 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a18) 2022/11/24(Thu) 19:07:48 |
【人】 踊子 リリーな、なに……!? ああもう、貴方、本当に何なのよ! [ 男のマントに包まれるなんて予想外な出来事、 当然身構えているわけもなく。 陰に覆われた視界が再び光を目にする頃には きっとそこは、彼が言うところの 彼が見ている世界≠ニやらで。>>28 ] ……あ、貴方一体、何者なの……。 こんな大きな劇場、そもそも 認められた演者以外、は…? [ 言葉が途切れる。 眩くてつい手で遮ってしまうスポットライトも、 たくさんの人を招き入れる観客席も。 そこは大劇場そのものではあったけれど、 この街のどの劇場とも、様相が違っているから。 彼が紡ぐ説明は、頭に入っては来ても>>29 何故そんな場所へ──という疑問の解決ではない。 ] (34) 2022/11/24(Thu) 19:43:02 |
【人】 踊子 リリー[ 聞きたいことは幾らでもあった。>>30 それよりも先に投げられた、踊って、という言葉が 後少しでも遅れていれば、問い質しもしただろう。 ──或いは。 ゆるやかに歌い始める彼の意思に逆らって 説明するまで何にもしない、と言うことも 己には出来ただろうけど。 ] ────……はぁ。 後でちゃんと、説明してもらうんだから…。 [ 男がただの人間という可能性はとうに捨てた。 種族なんてものはどうでもいいけれど、 「はい分かりました」で納得できるような お気楽な性分でもない。…残念ながら。 少しの間、何もせずに彼の歌を耳に入れ。>>31 最初に出会った頃の、言葉も分からぬ歌を思い出し ──すこしだけ息を吐いては、 彼が奏でる伴歌に合わせ、指先を伸ばす。 ] (35) 2022/11/24(Thu) 19:43:06 |
【人】 踊子 リリー[ 足先で軽やかに踏むステップも、 しなやかに背中を逸らす角度ひとつさえ、 ──母と姉が美≠失ってからは 自分の踊りは、自分のものではなかった。 間違っても髪と瞳が損なわれないように 動きを抑え、翻した時の魅せ方だけを意識して。 ……けれども、今は。 ] (──自由にって、言われたんだもの) [ きっと。 髪の揺れ方も瞳の魅せ方も、完璧ではなくて 星空めいた煌めきが、ただの薄桃に隠れて。 それでも、女は微笑んでステップを踏んだ。 何年振りかも分からないけれど これが本来自分が魅せたい美だと、知っていた。 ] (36) 2022/11/24(Thu) 19:43:10 |
【人】 踊子 リリー[ ────やがて。 歌も踊りも止まった頃。 緊張と楽しさと、──少しの母への罪悪感と。 それでも味わってしまった高揚感を抱き、 頬を上気させながら、女は青年の方を振り向いた。 ] ……貴方のお気に、召しまして? [ それは初対面の日、彼へ投げた言葉の再演。 耳に残って離れない、彼の歌を思い返しながら 女はふわりと首元のリボンを揺らした。* ] (37) 2022/11/24(Thu) 19:44:16 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a19) 2022/11/24(Thu) 19:45:36 |
【人】 「邪毒」 スカリオーネ……ふぅ、そうですか。 では仰せの儘に――。 [>>27ロビーで寛いでもらっている際、ブランシュは何気なく口にしたであろう言葉に男は少しの間と何かを堪えるような吐息を零してから感情を表に出さぬように営業用とも取れる言葉を返し更衣室へと案内した。 二人が扉の向こうに消えると男はそっと頬を撫でた] 緩んではいなかったよな。 [望外の喜びとは唐突に降ってくるもので『いつものがいい』と望まれることは男にとって至福であった。 昨夜、大富豪に投げかけられた言葉には否で返したが望んでくれることは矢張り冥利なのだろう] さて――。 [男は更衣室に鍵が掛かっていることを確認すると別の扉から円柱の部屋へと向かった] (38) 2022/11/24(Thu) 20:08:47 |
【人】 人造生物 ユスターシュ――フェス当日―― [陽が昇る頃、既に街には明るく活気に満ちた声が響いていた。>>n0] ―――…すごいなぁ。これが、この街のお祭りなんだ…。 [ラ・コスタに来てからお世話になっている宿屋の屋根の上。 鮮やかな橙色の屋根の上に座って日の出を迎えていた。 「宿代の安さと食事の美味さがここの売り」だという店主の言葉に確かに偽りはない。 初めてのベッドに初めての屋根の下、食事は何を食べても温かいし美味しい。 そして、二日ほど前から見つけたこの宿の新しい楽しみ方が、宿屋の屋根の上から街を眺めることだった。 この建物が街の中でも少し小高い位置にあるということもあるのだろう。 海も街もこの屋根の上からはよく見ることができた。] (39) 2022/11/24(Thu) 20:16:15 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新