人狼物語 三日月国


38 【身内】それから【R18】

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今度は中だけで達っすることができますか?

[大丈夫、好きなだけ感じてください、と耳元で甘く囁く。
自分が達するより彼女を優先する優しい抱き方。
感じる箇所をこねてつぶして快感を助長させれば、強引にでも彼女をイかせられたのだろうけれど。
でも、彼女のペースで優しく抱いて、まだ未成熟な中の感度を開いてあげたくて。
この角度がいいかな?それとも?と色々と中の具合を確かめ続けてどれくらい経ったろうか。
彼女が腕の中で痙攣をおこしたように震えて声をあげて鳴き、中が再度、きゅうきゅうと締め付けてくる]

ああ、気もちいいな……。一緒にイきましょう。

[彼女を優しく抱きしめると、彼女にキスをして、膣壺の中に精を放った*]

 はぁ……はぁ……っぅ……っ

[達した余韻で、荒い息を漏らしている。
囁かれる声が聞こえると、息を飲む。

――違う。そんな事はない。

そう言いたいのに、言葉にできない。
もし違うと言えば、もっとされる気がして言えない。
それは、きっと建前。

感じて達してしまった今の気だるげな躰は、確かなもの。
知らぬ男に感じた事実を認めたくないから自身の中で言い訳をするのであった]

――ぇっ…

[何が…求めて……?
考えられないくらい、散漫な思考。

衣擦れの音がする意味すら理解できないでいる。
理解するのは、淫口に熱の楔が触れてから。
いまだ余韻が抜けなく、どこか夢うつつな表情をむけてしまうが、楔が差し込まれるとその意味を理解する。
理解するからこそ、改めて目を丸くしてましう]

 ――ぃ……ぁぁっ…んっ……ぁん、 …ぁっん

[いやと言いたいのに、気持ちと逆で躰は喜び、叫春をあげてしまう。
抑えられ、脚の間から見える男の顔から顔を背けても、揺さぶられるたびに、ちらちらと見つめてしまう。

ふと、影が落ちたようで改めて見つめると、すぐ近く男の顔がある。
逃れるように瞳を伏せれば、重なり合う唇。
顔を背けて、逃げたいのに、舌を絡めとられたからそれも出来ない。
口内を我が物顔で楽しむだけではない。
下からも優しく突き上げられている。

僅かに残る理性は、絶望を感じ、いけないと思うのに
それすらも快楽が塗りつぶしていくよう]

そ…ぁぁ……ぁんっ……

[そんな事はないと思う。思いたい。
きっと、躰が動かなくなった、あの何かには、淫蕩作用をするものも含まれていたのだ。
だからこそ今、こんな風になっているのだと――。

が、そんな風にうすらぼんやり思っても、躰の方はそうだよと言わんばかりに咥えている雄を締め付けてしまう。

突き上げられるたびに、もっと欲しいと腰が揺れてしまう。
薬が切れているから、感じて身を捩ったりも自然とおこなってしまう。
もう浴衣がなんて思う余裕はどこにもなくなるほど。

もっと、もっとと、浅ましく男を求めて嬌声をあげるのであった]

 ――こん…ど……?

[どういう事なのか、考えたいのに囁かれる甘い毒が思考を奪っていくようである。

突き上げていたのが、探る動きに変わる。
それに合わせるようにか、自然と自分の腰の動きも変わってしまう。
――そして…]

 ……っ、ぁぁあっ…

[今まで感じた事のない、何かが駆け抜ける。
それと合わせるように、中は男を貪るようにきつく締め付けている]



 ……んっ…んんんんっ……

[さらにそこを擦られれば、締め付けはきつくなる
と同時に何かが弾けるよう。
躰が跳ねない様に抱きしめられ、あげる声は唇に遮られる。

それでも熱い何かが収まるまで、躰は震え続けてしまう。
しばらくして収まると、感じすぎたためか…それとも、他の男に抱かれ達した罪の意識からか、瞳からつうっと涙が一筋零れ落ちるのであった*]


 

[彼女の中を自分で染め上げることに満足する。
凌辱されたことへの衝撃か、彼女の眦から涙がこぼれていく。
その美しい涙に罪悪感を感じながらも、追い詰めた背徳感にぞくぞくとしてしまう]

何を泣いているんですか?

[いまさらなことを彼女に囁いて、その涙を舌で掬って舐める。
不思議と甘い気がするのはなぜだろう。
すっかり大人しくなった彼女の縄をほどいていく。
彼女が唐突に我に返って暴れだしたとしても、中を深く抉ったままで、そして帯を解いて裸にしてしまえば肌を露わにして逃げることもできないだろう。
彼女の手をまだ縛ったままで帯を解き、浴衣の前を開いて。
彼女の白い肌が、提灯の下で淡く艶めいて光る。

その状態で改めて、彼女の腕の布をほどき、同時に自分の帯も解く。
二人の肩から布をぱさりと取り去れば、二人とも丸裸だ]

こんなところで乱暴にいたしてしまって、肌が痛みませんか?

[彼女の白い肌を確認するように余すところなく見ていく。
謝るべきなのはそこではないと思われるかもだけれど、自分は謝るつもりはないのだから。
そのまま両手は彼女の胸へと赴き、愛撫の形へと変わっていく。
先ほどは浴衣が邪魔をして彼女の肌に存分に触れることができなかった。
灯の中の彼女の裸を記憶に焼き付けるように見ながら、そしてその胸に顔をうずめる。

面の呪いの時期が長くて、こうして面なしで人と話せるようになったのだって、ここ1月ぶりのこと。
そして彼女を面越しでなく話せたのなんて僅かな時間だけだった。
こうして素顔を晒して彼女と話せるだけでも嬉しいのにこうして抱き合えるのも嬉しすぎて、調子にのっている自分がいる。

大体、自業自得だったこの呪いを解いてくれたのは、結局は彼女のおかげだったのに]



あの日頼んだ、本を読むための灯りはもうできてるかな、ツリガネ。

 

[言われて初めて涙が流れたのだと…。
確認したくて、縛られた手ではうまく確認する事も出来ず]

 ――泣いて…ま…せっ……っ

[泣く事はないというより、泣けるような立場ではない。
それに感じて、感じすぎて、溢れてしまったものかもしれないが、それはそれで認めたくない。
どちらにしても、認められないから、泣いていた事を否定する。

否定したいのに、男の舌が頬をかすめるから嫌でも涙を零した事を印象付けられる。
印象付けられるだけならいい…。
感じ過ぎていた躰は、その余韻が抜けきらず、頬を掬われただけでも、小刻みに躰を揺らと、小さな吐息が漏れてしまう。

息を飲み、落ち着こうとしていると、しゅるりと戒めが解かれていく。
それだけではない。しゅるりと帯まで解かれて行く。
それはと身を捩ろうとするが、繋がったままな為か、躰の方が反応してしまい、抵抗らしい抵抗ができないでいる。

浴衣が開き、男の前に肌を晒すのは顔を背けてしまう。
淡い、灯りの下に晒される肌は、行為の後な事もあり、ほんのり色づきを浮き彫りにしているようである]

 ――っ…ふっ……んっ…。

[戒めは全て取り払われ、それだけでなく、身に着けていたものも。
視線を感じても、見上げる事はしない。
痛みと聞かれても、解らない…。

首を振りつつも、指は躰を隠すのではなく、何かを探る様に畳を這う。
それは、懐にしまい、解かれた時、躰の横に落ちた割れた面を探る為。
浴衣を脱がされた時に、巻き込まれて、一緒に取り払われたのだと思うから、それを探して…]

 ……ぁっ…んっ……

[淡い灯りの元、向けられていた視線は、行為の余韻を忘れさせない為のものに思え
それから逃れるように、指を彷徨わせていたが、男の手が今まで触れなかった胸へと伸ばされ触れられるだけで甘い声を上げ
腰が跳ねてしまう。

触れれば、触れられるだけ、吐息が甘くなる。
男の重さを感じるだけでまた、躰が跳ねる。

そこまできて、やっと指を這わせていた事に気づき、躰が動く事を認識する。
引きはがそうと、男の肩に手を置いて時]

 ――えっ…

[胸元で、囁かれるので、吐息が肌に触れてくすぐったいがそれどころではない。
囁かれた言葉を、理解するのにほんの数刻かかってしまう。

理解すれば、男を見つめる。
その事を言うのは、言えるのは彼である。
彼であるが、ついさっきまで、知らない人だと思っていたから、すぐに切り替えができない。
切り替えができないから、混乱して、言葉がでない]

 ……はっ…っ…

[それでも出来てはいる事だけ伝えたいと口を開いても、やはり言葉にはならなくて]

俺、そんなに印象薄い……?

[疑わしそうな顔をして自分を見る彼女に、眼鏡を外し、にやりと笑う。
彼女が探していただろう狐面の片割れを顔に押し当て、こちらの方だとわかる?と面を当ててない隙間から、彼女をじっと見つめた]

それとも、俺の変装もどきが上手くいきすぎてた?

[囁きながら彼女の奥を、固さが残る屹立で軽くノックをして。
初めて求め合いそのまま別れて旅立ったから、男慣れしてない躰なのに、こうしてむつみあってもひどくなじんだことが奇跡のようで。

混乱しているような彼女の髪を優しく撫でた]

さすがだね。
きっと幻燈屋の提灯は、肌を綺麗に見せるだけでなく、世界を作るんだな。

[彼女にわからせるように空中を指先で指し示す]

君の提灯や行燈は複数あってもお互いの世界を干渉しないで、どこか幽玄のような雰囲気になる。
ここの中にいるだけで、どこか不思議な心持ちになるよ。

[いうなれば、エロティック?と首を傾げて]

だからこそ、俺が初対面の男だと思ったのに、あまり抵抗しないで抱かれてしまったのかな?
だって、あの薬、すぐに効果は切れるし、縄、あの縛り方だったら足は自由に動かせたよねえ?


[意地悪に言いながら、今度は顔を彼女の寄せて頬にキスをして。
さぁ、反論をどうぞ?と促した*]

そんな事は……ただ、お顔を拝見したのは、睦み合ったあの時の、ほんの一刻でしたので…。

[ないとは言い切れない。
印象が薄いというよりは、狐の面の印象が強いせい。

顔を見つめ、眼鏡がないさまを見れば、ああ確かに、このようなとだんだんと記憶が蘇る。
が、狐の面の半分を男が顔に付ければ、ああ、そうだ。その姿だ…。
はいと、愛おし気に見つけている]

 ……ぁっ…そ、それは…

[それも確かにあると思う。声に出そうとするが悪戯をされるから、
躰が跳ねて、甘い声を漏らす。
だから数回頷いて返事をする。

知らない人とと思っていた時とは違い、悪戯されて漏らした吐息の甘さは、愛しい人と繋がっている喜び。
見せる表情も何もかも、違っているように見えたかもしれない]

 ――そう、ですか?

[言われて辺りを改めて見渡す。
確かに、この部屋を見た時、この世のものとは思え無く感じた。
が、自分が作ったものが、このような世界を作り出すなど想像もしていなかった]

 はぃ…私も、このような世界になるとは思いもよりませんでした。

[いつもは行燈単一である。
仕事を褒められたのは嬉しいが、このような置き方は、見事と言えよう。
囁かれる言葉も、納得してしまう。

思わず、そのような世界ならば、廓に売り込んでみるのも良いと思うほどに]

 え…そうだったのですか?
 薬が切れているなど、気づいていませんでした。
 それに、抵抗しなかったのではありません。出来なかったのです。

 抵抗すれば、空木様から頂いた浴衣を傷つけるようで…。

[確かに気づいていなかったので、知らぬ男に抵抗せずに抱かれていたように見える。
だが、浴衣を傷つけたくなかったのも本心である。

本心であるが、言い訳にしか聞こえぬだろう。
恐る恐る男を見てあげる。
どう思われるか、恐い……怯えをたたえていても、それでも視線を逸らすさずじっと*]

[先ほどまでのどこか悲痛な様子より、やはりこの方が彼女は感じているようで。
淫らに鳴く甘い声は、先ほどより高い気がするし、どこか媚びたようにも聞こえてしまう。
表情だってずっと艶っぽくて。
製作者の喜ぶ顔を見て嬉しくなる。
元々こういう演出を考えるのが大好きだ。
特にツリガネの作品は色々と囁きかけてくれるものが大きいから、やってみたいことも多い。
旅を終えた今、彼女の隣で彼女と共に働く姿を夢想するが]


浴衣ごときのせいで君の体を他のやつに預けてもいいというのかな?
実際、女は男の力には敵わないにしろ、君は「喜んで」「自ら」望んで抱かれたようだよ?
もしかして、俺以外の男を味見したかったのかな?

[ツリガネがそんなことを考える人ではないのを分かっていて皮肉を言う。
でも実際、この先、自分があげたものを惜しんで同じようなことになってもらったら困るのだ。
自分が一番大事なのは彼女だと、なんでわからないのだろう]

お仕置きしないとね

[そう呟くと、先ほど彼女の腕を縛っていた柔らかな布。
綿に絹を混ぜてある、とても肌に優しいものだ。
それで彼女の目を覆うから、と彼女の目を閉じさせる。

まるでスイカ割りの時のように彼女を目隠しをして。
そして先ほどのように低い声で……しかも囁くように言う]

……お嬢さん
本当に、貴方は騙されやすいですね。

ここにいる私は、貴方の恋人から貴方のことを聞き出した、他人だったら……と考えないのですか?

本物の彼は貴方に手紙と浴衣を贈ってすぐに死んだかもしれない。

成りすましているかもしれないという可能性は?

[そういうと、ずるっと彼女の中から逸物を抜き出してしまう。

そのまま先ほど愛撫できなかった彼女の胸を掴み柔らかく揉みしだき。
先端を優しく擽るかのように触れて、そのまま彼女を観察していく。
自分の中に残る疼きに耐え切れなくなったら、彼女の前で、思うさま屹立を扱いて、彼女を面食らわせようとは思っていたが、まだまだ自分は大丈夫なようで。

ぴちゃ、と彼女の肌にも舌をはわせようか*]

[男の言葉にびくりと、恐怖で躰が跳ねる。

違う。違う…そうではない――。

頭を振って否定する。
何か言わないとと、思っても喉が張り付いたようで、すぐに声が出ない]

 そ、んな事は…ありませんっ……。

[一言、絞り出せば、何とか声が出せる]

 この後、空木様に会えると思っていたから、それで、せっかくのものがと思って…。

[やはり言い訳に聞こえるだろう。
口にしながら、誰か知らぬ相手に自分が穢されていたと知った方が、傷つくのではないか。
では、どうしたらよかったのか…どうすればよかったのか……。

今更遅いかもしれないけど、改めて考えてしまう。
どうすればよかったのかと…だけど、答えが出てこない。
どうするのが良かったのか、それが浮かばないから]

 ――お、しぉき?

[驚きに、男を見上げる。
結果として、相手は空木であったが、そうでなかったら――。
違えば、悪いのは自分であると、素直に目を伏せてしまう]

 ――えっ…た、にん?
 そんな事は、ありません。空木様が…そんな……

[囁かれる声音に、躰が緊張するように固くなる。
空木であった…でもこうして視界を奪われ、囁かれると、別の誰かな気もしてしまう。
空木だと思ったが、違うのかと、混乱してくる]

 な、りすまして…何…っ、ぁ……んっ…

[そんな事はないと、頭を振る。
なりすます理由はないだろうし、もし違うのなら狐の面の事を知らないはず。
だから、彼は空木で間違いない。間違いないと思いたいのに、見えないだけで、別の人がとも思えてしまう。

見えないから、胸への愛撫は突然のよう。
驚きに、身を捩。
敏感な突起を優しく、触れられると、躰は小さいながら跳ねてしまう。

反応は、混乱を表すよう。
空木だと思い、愛しい人の愛撫に感じたいと、想いと
知らない人だと思い、感じたくないと言う想い

相反するからこそ、どこかぎこちなさと固さを含んでしまう]



 ――そらき…さまっ……

[名前を呼んで、手を伸ばして、確認しようとする。
先ほど、振れていたから、おとこにはふれるが、別の人、本人?それだけでは解らない。

迷いが男の肌を撫でる。
そうしてると、肌にぬるりとした感触。
舌の感触に、躰が震えて、声を上げそうになるから、男から離れた右手は自身の口を覆い声を殺そうとする*]


 

どうして私がなりすましていないと思うのですか?

貴方は可愛らしい人。
貴方のことを彼から聞いた私が、彼を亡き者にして、貴方を彼の代わりに手にしようとしてもおかしくないでしょう?
貴方は彼の素顔をほとんど知らない。
彼と遠く離れてかなりになる。
そんな間に付け込むことは、とてもたやすいことだと思いませんか?

[囁くように、意識を混濁させるかのように囁き続ける。
彼女の耳に囁くその言葉はまるで毒。

焦がれていた彼女の乳房をしゃぶるようにすれば、彼女は声を殺そうとしている。
先ほど、安堵したような様子は消え失せ、半分見える顔もどこかこわばったようだ。

自分の言葉に囚われて、迷っているかのようだ。

見えていた情報に人は一番信用を置く。
しかし、自分と彼女の場合、自分の面があったせいで、彼女は恋人を恋人だと認識することもできない。
それに、それ以外の記憶がしっかりとする前に我々は離れてしまった。
だから、彼女は己を疑う。

そんな自分の妄言に惑わされて、一喜一憂する様が果てしなく可愛い]

貴方は、恋人以外の男に抱かれて悦ぶはしたない女性なのですよ。
そうでしょう?
でも、それは自然なこと。

[先ほどまで自分を受け入れていた箇所をするりと撫でる。
自分を受け入れていた時、彼女は自分を恋人と認識していなかったのは事実だろう。
抵抗できなかったと悦んで受け入れていたのは違う。

そのままくちゅくちゅと、中に指を入れようとすれば、反射で彼女の体がきゅっと締まる。
無理に押し込まないで、その甘い締め付けを楽しんで、彼女の体の導きのまま、奥へと入れて、見つけたざらりとした箇所を指で擦ってあげよう]

久しぶりに受け入れた男の味はいかがでした?
躰が悦んでいたでしょう?
女の悦びを与えるのは、傍にいる恋人にしかできないこと。
貴女は傍によりそって抱いてくれる恋人の方が本当はいいのですよ。

[彼女に囁くことは自分の弱さの裏返し。
自分が心の奥でずっと思っていた彼女への引け目。
それを直接彼女にぶつけても、優しい彼女は否定するだけだと思うから、こうして弱っている時にぶつけてしまう。
指で優しく蜜に溢れた坩堝を触れて、唇は胸の頂を優しく咥えて噛んで。
放置して傍にいて愛も囁けない恋人より、こうして傍にいて気持ちよくしてくれる男の方が、貴方はよほど幸せなのかもしれない。
ツリガネが待ってくれていた間、そう思っていたのだから。

ふと彼女から離れると、彼女の顔に屹立を寄せ、唇にその先端をねじ込ませる]

さぁ、味わってくださいね。

[悪役めいた言葉を言い捨て、彼女が自分から動き始めるのを待った*]

 ――えっ…………………。

[囁き落とされた言葉に、愕然となる。
どうしてと言われたら、答えようがない。

顔を覚えていなかったのだから、本当に違う人だとしても、確信がもてない。
亡き者と言われると、一瞬全身の力が抜けたような喪失感を感じる。

違う。それは違うと頭を振り]

 き、聞いたからと言いましても、私の、事を解る、はっ……っ

[否定出来る事を探して、言葉にする。
自分を知らなくても、彼が贈ってくれた浴衣を知っていたら、たやすいと言う事まで、思い至らずに。

他にも、何か――と思考をめぐらしたいのに、胸を戯れの刺激に邪魔される。
嫌だと思っても、躰はぴくりと跳ねてしまうのは彼だと思うから。

その後に違うと思うと、固くなる。]

 ――ちがっ……ちがぃ…ぁ……んっっっ

[またもや躰が跳ねてしまう。
反応したくないのに、反応してしまう。

見えないから、どこにどう触れているのか解らない恐怖。
指が中に侵入すると、腰を浮かして逃げようとしてしまう。
逃げようとはしているのに、腰を浮かした事で逆に差し込まれている指を締め付ける事になってはいるが。

どこにいるのか、解らない。
でもこれ以上はと手を伸ばせば、何とか男に触れる事は出来る。
引きはがそうとするが、差し込まれた指は奥へ、そして感じる場所を弄るから力が入らない]

 ちがっ……ゃ…、そらき…さま、がぁっ……
 そらき、さまだけがぁ……

[いいのに、言えない。
そうではないと、今実際に、見せているようだから。

いやだと思っても、反応してしまうのだから。

違うと頭を振り、否定をする。
否定をしても、蜜壺だけではなく、胸の果実を刺激されると、また身体が跳ねて感じてしまう]

 ……ぁっ…。

[男の重さは消え、蜜壺からも指が抜かれる。
男に触れていたが、離れた事で、手ぺたりと落ちる。

見えないから、離れられたらどこにいるか解らない。
でも、これ以上はと、離れた事を良い事に脚を閉じて、胸に手を回す]

 ……んっ!?

[ところで唇に何か当たり、そのまま口の中へと押し込まれる。
その衝撃に、胸に回していた手に力がこもり、自分で胸を掴んでしまう。

驚いて、胸を隠している手は力を抜いて落ちるが、やはり隠しておきたいという心理が働く。
落ちてはあげて、あげては落ちて…。

それはまるで自分で胸を弄っているように男の目には映るだろう]

 ………っ、っ…。

[そう言われても、彼ならば感じさせたい。
だけど違うのなら、味わう事が、男の言葉を肯定する事になる気がする。
そうはしたくないからと、口から離そうと顔をゆするが、ゆする分だけ差し込まれたものを刺激する事になっていた*]

[彼女の口に包まれ、熱を感じてほくそ笑む。
こんなことをされているのに、歯を立てるということを思いつかないのは彼女の優しさなのだろうか。
それとも、怯えや恐れなどの他の感情のせいなのだろうか。
左右に揺れる彼女の頭のせいで、奥へと入っていく。それは口から出そうとする動きか、それとももっと深く咥えようとしているためか。
しかし、男のモノを口いっぱいにほおばる様は、目が隠されている状況というのも相まって、そそる。

彼女の様子を見ればしきりに胸を掴んでいるようで、胸が感じるのだろうかと思って手を伸ばし、彼女の手を掴む。
彼女の手越しに胸をつまむようにすれば、彼女が自慰をしているようにも見えて微笑んでしまう]

やっぱり君はいやらしい子ですね。

[そう言って、今度は自分の指でその箇所を直接つねる。
あんまり深くすると苦しいだろうと、頬を突くようにしてから、ちゅぽっという音を立てて彼女の中から抜いてやる。
濡れた唇が赤く染まり、彼女の下の口を思い起こさせる。
全裸で顔だけ隠すような形で、男の前でしどけなく裸体を晒す。
いくら親方の前で肌を晒しているとはいえ、こんな風な彼女を見ることができるのは自分だけだろう]

……。

[そのまま彼女にそっと口づけた。
以前は狐面が邪魔であまり口づけられた記憶がなかった。
優しく唇を噛み、舌を絡め、彼女が驚いたりしたら、その腕を優しく撫でる。
彼女の横に添い寝するようにすれば、自分の屹立を彼女の太腿の間に挟ませるようにして。

ああ、こうして恋人としてのイチャイチャも、これからは思う存分にできるのだ。
そう思えば嬉しくなって]

 ―――んっ…ぅんっ…ふっ……っ!?

[何とか抜こうとしているのに、抜けるどころか、どんどんと口いっぱいになっていくよう。
抜き差しをするわけでもなく、ただ自分の様子を見ているのだろうか。

見えていないから、どんなふうにしているのかが解らないし
口に差し込まれるもので、いっぱい、いっぱい。

不意に、手に降られたよう。
触れられるだけで、ぴくりと跳ねてしまう。
何をする。何をさせられる――と身が少し強張る。

が手は胸へだったのですぐ力が抜けるのは、隠そうとしていたから。
それに補助してくれたと思ってしまって。

それが補助ではなく自身の手の上から、摘まむように。
まるで自分で、自分の胸を揉んでいるよう]

 




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