175 【ペアソロRP】爽秋の候 【R18G】
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| [ 周囲が一斉に沸いた気がしたが、 その声も、何も聞こえない。 数秒前まで保護者面して温かく見守っていたはずなのに 笑顔は水を引くように真顔になり 心臓を鈍器で殴られたような衝撃が襲い掛かった。 ……言葉が出ない。 ほんの数秒前まで浮かんでいた満面の笑顔は 既に、跡形もなく消え去っていた。*] (20) 2022/09/19(Mon) 2:49:09 |
| ── 閑話:生贄作戦 ── [ヘンリエッタさんのように 自分の身を守ることも儘ならないわたくしでは かえって足手纏いになるでしょう。 そう判断して控えていたある日の作戦、 衝撃が走りました。] ま、まぁ……なんということでしょう……っ [思わず震えてしまう声。 いつも強く勇ましいアスベル様が アスベル様が……、 かわいらしい街娘のお姿に……! >>4 ……草花が一斉に咲き出したような、 あたたかく狂おしい衝撃でした。] (21) 2022/09/19(Mon) 19:54:51 |
|
(こんな気持ち……初めてですわ)
[こうして目覚めてしまったのが ヘンリエッタさんを仕立て屋へ連れ去ることへ 繋がったのかも知れません。 かわいいひとやものって素敵だわ。
……あ! 作戦の最中はちゃんと集中してましたわ。 予め強化魔法を入念にかけてから 魔物に察知されない位置に離れて 成功を信じて見守っておりましたとも。
わたくしが見込んだアスベル様ですから。] (22) 2022/09/19(Mon) 19:54:57 |
| [もしも叶うことなら ほかの衣装も着て頂きたかった。
……そんな後悔を宿して。
次の機会を狙うわたくしが 居たりするかも……、知れませんわ。
ふふっ。*] (23) 2022/09/19(Mon) 19:55:00 |
| ── 宴の会場 ── [そんなわたくしですから、 忘れて欲しいと言われても、 首を縦に振れませんでした。 >>1] そ、それは難しいですわ…… [勇者さまの願いは、 何でも叶えて差し上げたいのですけれどね。 緊張は解せたようでよかったです。] (24) 2022/09/19(Mon) 19:55:05 |
| [声をかけるアスベル様に続きます。 >>5] 行って参ります ふふっ 一緒に転べば 恥ずかしくありませんわね [大切な仲間のお二人を会場に残して セレモニーの準備に移るわたくしの胸の中には、 未来への期待と希望とが溢れていました。*] (25) 2022/09/19(Mon) 19:58:00 |
| ── 再会〜決戦前夜 ── [立派になったのは彼女こそだ。 >>7 その時の俺はまだ自分の想いを 自覚していなかったが、 成長した彼女の姿に妙にドキドキしたものだ。] (すげぇ綺麗になったなぁ……) [元々かわいい顔立ちをしていて 村じゃ将来美人になるって言われてた。 おてんばな所が目立って 全然気にしてなかったが、本当にまあ……。] (26) 2022/09/20(Tue) 15:44:08 |
| ああ、全員揃ったことだし あとは行って ばーん、ごーん、ばきーってやるだけだな [コツンと拳を合わせて口角を上げる。 >>7 約束を忘れたことはない。 引っ越し先の街に彼女を迎えに行くことは 旅の予定の中にあっただろう。 再会はそこに着く前だったか後だったか。 既に自由騎士として旅立った後だと知れても どこかで逢えると信じていたはずだ。] (27) 2022/09/20(Tue) 15:44:13 |
| [セシリーも慣れない旅に順応しながら よく頑張ってくれてたけどな。
ヘンリーが仲間に加わってくれて 漸くパズルのピースがハマったみてぇに しっくりきた感じがあった。
パーティは弾みをつけて 襲い掛かる魔王軍を倒していった。] (28) 2022/09/20(Tue) 15:44:20 |
| [そうして迎えた決戦の前夜。 眠れるようになるまで少し話でも、と 隣をぽんぽんしたら 外套の裾にヘンリエッタが入ってきた。 >>8] あっ、こっ、こら……! 〜〜っ、……風邪ひくよりいいか…… [近いし、良い匂いするし、なんだこれ。 嫁入り前の娘がなんてことを、と思ったが 兄妹ならおかしくない距離感かも知れない。 信用してくれてるからだろう、それは嬉しいが。 男として意識されてねぇって証でもある。 わかってたけど。……うぅ。] (29) 2022/09/20(Tue) 15:45:13 |
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男は狼なんだから 俺とアスベル以外の野郎には 無防備に近づいたらダメだぜ?
[口煩い保護者に見えれば良い。 女として惚れていても いつか本当の妹になるんだと思っていた。] (30) 2022/09/20(Tue) 15:45:17 |
[弟は近くにいるのに遠い存在だった。
才能に恵まれてて
人を惹きつける不思議な力がある。
その上とんでもなく良いやつ。
俺と全然違うタイプの人間だ。
おしめを変えたこともあって
理解者ヅラで誰より長くそばにいる癖に
俺の方は弟のこと全然解っちゃなかった。]
[旅の中でアスベルは益々成長して
血の繋がった家族とはまた別に
大切な人ができたことは
雰囲気や会話の中で気づけたかも……?
でもそんな人がもし居るならその相手は
ヘンリエッタだろうと思い込んでた。
こんなに魅力的な子を
好きにならない訳がねぇだろう!!
……と、強火で視野が狭まってたんだ。
恋は盲目ってやつ。]
| [普段はっきりした物言いの彼女が 言葉を詰まらせる様には胸を締め付けられた。 >>10 ……やっぱりヘンリーは、アスベルのことを。 いかにも乙女って感じで珍しくて、 そんな姿もかわいいからこそ、 敵わねぇって痛感する。 はは、覚悟していても辛いもんなんだな。] ん、おやすみ 俺はいつでもお前の味方で 応援してるからな [逃げるように去る背中にそう言ったけど 届かなかったかもしんねぇ。 それで構わなかったんだ。] (31) 2022/09/20(Tue) 15:49:16 |
| [お前が無事生き残って、笑顔でいてくれたなら、俺は。*] (32) 2022/09/20(Tue) 15:50:02 |
―――回想:飛鳥井村にて1―――
[ 小さな頃のことは、実をいうとあまり思い出したくない。 ]
[ わたしの故郷は、『飛鳥井村』という
この街から遠く、それこそ県を幾つも跨いだ先の、
とある山奥に嘗て存在した小さな村。
今はもうないその村に、わたしたち渡守の一族は
ひっそりと隠れるようにして暮らしていた。
厳密に言えば、渡守の一族のなかでも特に結界術と
戦う術に長けていた一部の者たちが、だけど。
『本家』と呼ばれる人たちがいることは
わたしも知っているけれど、彼等に会ったことは
これまで一度もない。
…たぶん、だけど。
これからも、彼らと会う機会はないんじゃないかな。
本家の人たちは、彼を…あの子のことを忌み嫌ってると
そう、先生から聞いているから。 ]
[ ―――あの村で、わたしたちの一族が何をしていたのか
まだ小さかったわたしには、よくわからなかった。
わたしの記憶の中の飛鳥井村の景色は、
それこそ他の人が思い浮かべるような、
穏やかな田園風景そのもの。
―――四方を、山に囲まれていた。
夏には深く緑を茂らせる山に囲まれていた。
―――田んぼや畑があった。
春には道端に蓮華の花、夏には向日葵や蒼い緑の田圃の景色。
秋は黄金色の野原のよう、冬は薄墨の空から降る牡丹雪。
―――家々は、古い家ばかりではなかったと思う。
紺や朱色の屋根をした古くて大きな母屋や、
庭に建てられた蔵の白い壁。
庭に植えられた樹々や草花の彩。
思い出そうと思えば、今も鮮やかに浮かぶその記憶は
―――今はもう、この世界の何処にも存在しない景色。 ]
[ 小さい頃、父や母や祖父母、周りの大人たちが
わたしを見る目は、決して善いモノではなかった。
わたしには兄が三人いたけれど、皆それぞれに優秀で
退魔の術に長けていた。
よく、父や母が周りの大人たちに、
「本家の連中に引けを取らない」「自慢の息子たち」と
話していたのを覚えてる。
…同時に、わたしのことは「絞りカス」だと話していた。
どれだけしごいてもまともに退魔の術を身につけられない、
優秀な兄たちの後に生まれてきた出涸らしで搾りカスだって。
…傷つかないわけじゃないけど、でも
術師としてのわたしが出来の悪い子だっていうのは
それはどうしようもない事実だったから。
―――仕方ないって、諦めていたんだ。あの頃は。 ]
[ せめて、それ以外のことはできるようになろうって
勉強も、運動もがんばった。…そのつもり。
でも、それでも兄さんたちには敵わなくて。
父母やあの村の大人たちにとっても、
同じように術師の家系に生まれた同年代の子供たちにとっても。
――どこまでいっても、どれだけがんばったとしても。
わたしは皆の中でどうしようもなく落ちこぼれだった。 ]
[ あれは、ちょうど夏の終わり。
日に日に涼しくなり、秋の色合いへと移り変わってきた頃。
…切欠は、なんてことのないちょっとした喧嘩だった。
わたしが鈍臭いと怒りだした兄の一人が、
近くにあった湯呑を手に
わたしの顔へ投げつけてきた。
幸い、中身は入っていなかったし、
直接湯呑が顔にあたることはなかったけれど。
ガチャン!と、近くにあった棚に当たって砕けて。
その破片が、額を掠めた。
最初に感じたのは、痛みより熱さだった。
それが急に冷えたと思った途端。
つぅ、と
赤色
が額から鼻先へと伝った。]
[ その赤を見た途端急に痛みを感じて、
泣き出しそうになったわたしに、
物音を聞いて駆け付けた母は言った。]
「何をやってるの!
本当にどうしようもない子ね、お前が間抜けなせいで
兄さんが怪我をしたらどうするのよ!」
「……ああもう!
お前を見てると本当にいらいらするわ。
さっさと片付けなさい。
怪我を増やしたり、床を汚したら承知しませんからね」
[ 違うと、そう言いかけたわたしの言葉をぴしゃりと弾いて
母は兄を連れてその場を離れてしまった。 ]
[ ―――悲しかった。
もう、腹を立てる気もしなかった。
湯呑を投げた兄に対しても、此方の言い分も聞かず
一方的に悪者扱いした母も。
ただただ悲しくて、どうしようもなく胸が苦しくて。
……そうして気がついたとき、
わたしは割れた湯呑を片付けることもせず、
額から流れる血を拭うことも忘れて、
泣きながら家を飛び出していた。 ]
[ すでに陽は西に深く傾いていた。
頭上に広がる空は半分以上、濃藍色の闇に染まっている。
反対側、西の向こうに陽の光が薄らと、
茜の残照を残して消えかかっているのが見える、
そんな時間帯。
そんな黄昏時の田舎道を、ただひたすらに駆けていた。
それなりに長く道を走っていたはずだけど、
不思議と村の誰ともすれ違うことはなかった。
どこへ向かおうか、
あてなんてどこにもありはしなかった。
ただ、あの家にいることに小さなわたしは耐えられなかった。
つい数時間前まで通っていた小学校の前を駆け抜けて、
なにかあったとき村の人たちが集まる集会所を通り過ぎて
そうして、気がつけばわたしは山のほうへと向かっていた。]
[ 初詣や夏祭りでいったことのある山の上の神社ではなく、
その裏側の、殆ど人も通らないはずの森の中へ。
どうしてそこへ向かおうと思ったのか、
今でもよくわからない。
いつだったか、
「森の中に小屋があったからそこを秘密基地にした」と
同級生の男子たちが話していたのを
なんとなく、思い出していたからかもしれない。
知ったところでどうということはないし、
何より、今となっては確かめようもないことではあるけれど]
[ やがて道の舗装も街灯も途切れて、
森の中に入ったときは、ほぼほぼ真っ暗だったはずなのに。
不思議と、怖いとか恐ろしいと
そういう気持ちにならなかったのは
季節外れの蛍がゆらりゆらりと周囲を舞って
あたりを照らしていたからかもしれない。
あるいは、息を整えようと立ち止まったところで
先程切った額の痛みが急に戻って来たからか。
痛みが戻ってくるのと同時に、
先程の悲しみもまた戻ってきて。
堪らず、その場に蹲ると大きな声を上げて泣いた。
誰もいないと思ったから、
いつもより大きな声で思い切り泣いた。 ]
[ ―――リィン、と。
小さく、鈴の音がしたのはそのとき。 ]
……っ、……だぁれ?
[ しゃくりあげながら、涙にぬれた目元と頬を拭って
聞こえてきた鈴の音へと首を巡らす。
妖や獣の類だとは思わなかった。
だって、この村と山々は村の長老や偉い大人たちが
厳重に結界を張って守っているのだから。
人間にとって危険な獣は勿論、並みの妖だって
そうやすやすと、村の領域に入り込むことはできないと
大人たちは村の子供たちにそう何度も話していたのだから。
それになにより――今考えれば不思議なほどに――このとき、
わたしはその鈴の音を怖いとは思わなかった。
遠く森の奥から聞こえてくる鈴の音も、
わたしの優しく照らす蛍たちのことも。 ]
…。
[ ポケットに入れていたハンカチで涙と、
それから額の血を拭ってから、
意を決して森の奥へと歩を進めた。
そうして辿り着いた先にあったのは洞窟だった。
只の洞窟ではなくて、
ものすごく大きな岩を削り出して作ったような其処に
重そうな黒鉄の扉と何重もの注連縄で封された
如何にもな様子の洞窟だった。 ]
―――……。
[ 怖い気持ちが、ないわけじゃなかった。
それでも、意を決して其処へ向かおうと思ったのは。
鈴の音のように聞こえていた其れが、
…どこか、嗚咽に似ていると気づいてしまったから。]
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