32 【身内】降りて流るるにわか雨【R18】
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[まだ足りない、欲しいと
言ってくれているような証に気付いて
]
────…!
[息を飲んだ。]
[
(もしかして、
今ので感じてくれたのか‥?!)
じんわりと
嬉しさが込み上げてくる。
その反面、
奉仕する側でなら
誰とでも気持ちよくなれる可能性も
わずかに過った。
器を補修するために必要で
体が順応することも
あり得るのかもしれないが。]
[いずれにせよ、自分は
多数の中のひとり…という立ち位置に
甘んじるつもりはない。
ヒューがまだ知らないというのなら
俺の手で教えて
特別な存在だと刻み込もう。
その為には────…、]
場所を変えても構わないかな?
もっと、ちゃんと愛させて欲しい。
[そう言うと、台から降りて
白衣から袖を抜く。
それを肩から羽織らせて
壊れものを扱うように
そっと優しく横抱きにした。]
[向かうのは隣室にある
仮眠用のベッドだ。
短時間の睡眠でも足りるよう
割と質の良いものを入れているのだが、
こんな風に役立つことがあるとは
思わなかった。
独りで使うために手に入れたセミダブルなので
十分な広さとは言い難いが
先程までの検査台よりは余裕がある。
その上に大切な恋人を
静かに横たえると
体重を掛けないよう気をつけながら
自分も乗り上げて
請う。]
服を脱ぐのを手伝ってくれないか?
その方が、もっと触れ合える。
[殊更、甘い声音で。]*
[彼の人の死後からこの身体は
栄養を蓄える必要がないとでも判断したのか
肉が落ち、毛には艶がない。
色だけは見事なままの髪を通る
指の感触は、
心地良くて擽ったくもあった。
愛でられているみたいだ。
こんな風にされるのは初めてではないが
こんな風に嬉しいのは、きっと。]
[その指が止まったのに気付いて
彼の瞳を見上げれば、
気遣わしげな眼差しが己に向けられていた。
どうしてそんな顔をするのだろう。]
(俺、なにか失敗した……?)
[上手く出来なかった?
でも、彼は確かに「気持ちよかった」と。
ならばそれ以外に何があるのだろう。]
[彼の視線が落ちていき
何かに気付いた様子を見せる。
それでやっと、自身の状態を認識した。]
……あ、……。
[恥ずかしげに両手で隠せば、
線の細い身体は縮こまって頼りなさを増す。
興奮した姿を見ることには慣れていても
逆側はあまりないことだ。]
[彼の言葉を聴き
先程あんなに愛して貰ったばかりで
まだあの上があるのかと驚き、
パチパチと瞬きをする。]
……うん。ジェレミーが望んでくれるなら
[場所を変えるってどこへ?
この台の上でも、出来ないことはないだろう。
これ迄もそういった使われ方をしてきたことは
想像するのには容易くて、胸が痛い。
]
っ、
[自分の身体はあっさりと抱え上げられた。
同じ男として、情けない。
……けれど、彼が大切そうに扱ってくれるから
自分自身がまるで高価な宝石細工のように
価値のあるものになった錯覚を起こす。
俺の居場所ではない気がするのに、
それは心地良くもあって。]
[運ばれたのは隣の部屋だった。
彼の私物であろう、ベッドがある。
研究の合間に仮眠をとったり
泊まることのある大学職員にとって
珍しいものじゃない。
自分は机かソファで寝てしまうが。
その上に優しく下ろされて、
肩に掛けられていた白衣がシーツのように拡がった。
上からも下からも、ジェレミーの匂いがする。]
[嗅上皮と鼓膜が同時に甘く犯されて
頭の芯から呆っとしてくる。
肌と肌で触れ合ったら、
一体どうなってしまうのだろう。]
……うん。……
[上を脱がすのは下に比べて不慣れで
元々の不器用さも相俟れば
野暮ったい手つきで黒ベストの釦を外していった。]
[服を一枚ずつ剥いではベッドの脇へ置く。
脱がし切れば、均整の取れた肉体が現れた。
まるで彫刻のように美しい。
――だからこそ、アシンメトリな黒眼帯は
存在感を一層強くしている。
それ一枚だけ彼の身体に残して。]
[彼と、肌と肌で触れたい。
触れ合って、抱き締め合って、
キスがしたいと思う。
こんな欲求、初めてだ。
貴方はどれだけ沢山の初めてをくれるの。]
はぁ
…………、き、 て……
[知らずに息が上がる。
抱き締めてもキスをしても甘えるみたいだ。
可愛く強請れない俺は、
両手を伸ばし、言葉少なに抱き寄せた。**]
ありがとう、助かるよ
[彼の手を借りながら
自分でも脱ぎ落としていく。
先程までとは打って変わった
辿々しい指先を
目元を撓めて見つめながら。]
[ヒューは不思議だ。
秀でるところが
突出しすぎているせいもあるだろうが
凸凹していて
どこか歪な感じがする。
────そこが酷く
愛おしい
。
均してしまいたい訳ではないけれど
その窪みを
自分が埋めたいという
気持ちにさせられていた。]
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