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【人】 チャラ男 ウラミチ>>13 マユミ 声をかけても返事はない。 2人分の人影を視界にとらえ、その突っ伏す姿から 誰かと一緒にいて、安心して寝てしまったんだと思った。 「…………?」 しかし一歩、また一歩と近づくと見えてくるそれは紛れもなく、カナイと牧夫であったが、様子がおかしい。 「おい……何ふざけてんだよ……?」 寝たふりや変な人形でもおいてこちらをからかっているのだろうとその背に触れた。 「!!?!?」 服の上から触れただけでもわかる瘦せこけた身体は硬く、熱もない。 そして、リアルすぎるそれは適当に用意された人形でもない。 それが人間の死体だと確信するにあまりある情報に、思わず飛びのいてしりもちをついた。 「あ、ぁ……!」 手に残る感触に青ざめ、手が震える。 「──っ!! うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 あまりのことに叫び声をあげて足をもつれさせながら廊下へと走り出す。 マユミを突き飛ばす様に押しのけてその場から逃げ出してしまった。 (16) 2022/07/11(Mon) 9:51:01 |
【人】 陽葉 シロマ>>2 マユミ 「私は……う〜ん……」 尋ねられれば、こちらも歯切れを悪くする。 どう言ったものかと、言葉を選んでいた。 「まだ実感が湧かない、って感じ? 自分より気が動転してる人がいると逆に冷静になれる、みたいなこともあるだろ?」 それにさ、と言い辛そうに口を開く。 貴方の横顔へ、伺うように視線を向ける。 「……外に出られないってことは、多分外からも入れないんじゃないかと思う。 ってことは、だよ。 犯人がこの中にいるってわけだから。 そっちの方が気掛かりでね」 嘆息と共に、鍵盤へ指を伸ばす。 ……偶然、鳴らない箇所だった。 「牧夫と誰かと揉めてるなんて、聞いたことも無いし。 あいついじめとか、家同士の諍いとか、そういうのとも無縁じゃないか。 揉め事なら私の方が有り得るよ」 (17) 2022/07/11(Mon) 10:50:08 |
ユメカワは、それそのものに意味など無いと思っている。何もかも。 (a16) 2022/07/11(Mon) 13:15:50 |
ユメカワは、だからそれは、きっと罰などではない。 (a17) 2022/07/11(Mon) 13:21:43 |
ユメカワは、そして君達は、岐路に立っているだけだ。 (a18) 2022/07/11(Mon) 13:22:55 |
【人】 不知 ミナイ「鹿乃くん?」 電話の受話器を離して、静かに呟く。 向こう側で聞こえた声に、何かが落ちた音、それは確かに彼女が居た証だった。 「――鹿乃くん」 「怖い、なあ」 怖いから話せたことに驚いて。 怖がる度に、知らない振りをして。 「さあ、どこに居るか見つけないと。 今君は何処に居るのかな」 「――みんなも、今どこに居るなだろう」 そんな事を何度も繰り返して生きてきた。 あゝ、また覚えていないと、いけないな。 (18) 2022/07/11(Mon) 13:35:03 |
【人】 元弓道 マユミ【???】>>14 >>15 >>16 ウラミチ 「二人とも、何故黙っていってしまうのですか」 先に、手早く確認だけしてしまおうと。 少女は教室内の二人の様子をまじまじと見つめる。 「……鹿乃は、何故こんなにも痩せているのでしょう……」 麦わら帽子の乗せられた少年は、首に無数の引っ掻き傷が纏わりついていて。 小柄の少女は異様なまでに痩せ衰えて、ぴくりとも動かない。 「……」 指を伸ばして、 延々と大人に尋ねられ続けたことを思い出して、 結局彼らに届くことなどなく。触れられもせず。 口元まで寄せて呼気の有無を確認するだけに留めた後は、 「おやすみなさい。牧夫、鹿乃」 教室から出る直前それだけを呟いて、それきり。 少女はみどりの黒髪を踊らせてその場を後にした。 ──彼らには不可逆的な変化が起こってしまった。 嗚呼、けれど。もう、変わることなんてないんだ。 そう思いながら。 (20) 2022/07/11(Mon) 13:46:11 |
【人】 元弓道 マユミ>>17 シロマ 「ああ、よく言いますね。自分がなんとかしないと!みたいな気持ちでも働いてしまうのでしょうか」 他人事めいているのは、この少女の場合周りにさほど左右されず我が道を行くタイプだからなのかもしれない。 「……。揉め事の件についてですが、少なくとも梢の場合は貴方の母さまの問題でしょう。梢は何もしていないなら、貴方に悪意の矛先が向かうのはお門違いというものです」 「……ですが、それはさておき」 鳴らない鍵盤に添えられた指を穴が開くほど注視しながら。 「梢は」 倣うように指を再び鍵盤に置く。 力任せに、指を押し込める。 「牧夫が誰かによって殺されたのだと」 「拙達の中に、友達を殺した者がいると」 とーん、と。朽ちかけのピアノが高く鳴く。 まるで異議を申し立てるかのよう。 「……そう、言いたいのですか?」 黒黒とした眼が、ゆっくりと少女を捉えた。 (21) 2022/07/11(Mon) 14:08:11 |
【人】 友達 ネコジマ【空き教室】 >>10 ユメカワ 「んー……?」 「生きていたらなんでもできちゃいますから。難しくても」 猫島がこうした思想を持っているのは、 けっして前向きな理由ではないけれど。 「だから、雪ニイもできますよ。仲直りでも、違うことでも」 けれど。集まりの最初の時からなんだか落ち込んでいるらしい あなたには、前向きな意味のつもりで使ってあげた。 「雪ニイが思い浮かべていることはなんですか? べつに何って、猫島に言わなくてもいいすけど」 「誰かとのことだったら、 早くどうにかしておいた方がいいと思いますよ。 自分だけのことよりも、後でどうにもならねぇすから」 「まぁ、」 (22) 2022/07/11(Mon) 15:05:20 |
ネコジマは、逃げられることからは逃げがちだ。可能な限り。 (a19) 2022/07/11(Mon) 15:07:21 |
ネコジマは、お礼とその後の言葉には、「ん」と頷くくらいだった。 (a20) 2022/07/11(Mon) 17:47:51 |
ユメカワは、猫島と内緒話。 (a21) 2022/07/11(Mon) 19:12:30 |
ユメカワは、肯定が欲しいわけじゃない。ただ訊きたかっただけ。 (a22) 2022/07/11(Mon) 19:12:35 |
ユメカワは、やっぱり笑ったままでした。ただ、前より少し複雑そうに。 (a23) 2022/07/11(Mon) 19:13:51 |
ライカは、お気に入りのカメラを、手離して (a24) 2022/07/11(Mon) 20:00:26 |
ライカは、やっぱり下手くそに、笑った。 (a25) 2022/07/11(Mon) 20:00:51 |
ライカは、君に背を向けて、階段を登っていく。 (a26) 2022/07/11(Mon) 20:02:39 |
ネコジマは、言った。「殺しても死んでくれないなんてだめです」 (a27) 2022/07/11(Mon) 20:59:55 |
ライカは、階段を登る。古びた木が、きしりと音を鳴らす。 (a28) 2022/07/11(Mon) 21:23:30 |
ライカは、体が軽い、気がする。カメラひとつ分の重みがないから。 (a29) 2022/07/11(Mon) 21:23:37 |
ライカは、行かなければならない。彼が好きだから。 (a30) 2022/07/11(Mon) 21:23:50 |
ライカは、……ほんとは、まだちょっと怖い。 (a31) 2022/07/11(Mon) 21:24:01 |
ライカは、きっと今なら、W見出せているWと思う。 (a32) 2022/07/11(Mon) 21:24:11 |
ネコジマは、酷く自分勝手な理由で、言葉を紡いでいた。 (a33) 2022/07/11(Mon) 21:37:44 |
ネコジマは、夢川の腕を抱きしめる力を強めた。 (a34) 2022/07/11(Mon) 21:39:03 |
ネコジマは、離れられなかった。 (a35) 2022/07/11(Mon) 21:40:19 |
【人】 チャラ男 ウラミチ「っ……ぐす……」 男は昇降口の隅で膝を抱えて泣いていた。 こんな風に部屋の隅で蹲るのは昔から変わらない。 今の姿ではあまりにも不釣り合いだが。 パニックになってあの場から逃げ出してすぐに家へ帰ろうとした。 けれどなぜかかえることができず、諦めて戻ってきたようだ。 恐怖と混乱と喪失感がぐちゃぐちゃでどうしたらいいかわからない。 (28) 2022/07/11(Mon) 22:52:31 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a36) 2022/07/12(Tue) 1:28:04 |
ネコジマは、バッと振り返って音の方を照らした。猫がいる。 (a37) 2022/07/12(Tue) 1:28:17 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a38) 2022/07/12(Tue) 1:35:36 |
ネコジマは、猫を照らし続けている。 (a39) 2022/07/12(Tue) 1:37:53 |
【人】 陽葉 シロマ「あ、」 硝子の割れた音の方へ向かっていると、見覚えのある帽子が落ちていた。 硝子を踏み、拾おうとして──永瀬の言葉を思い出した。 そっと離れて、窓の方を見る。 破片で怪我をしないように気を付けつつ、窓から下も覗き込んだ。 「……ま、君はそんな死に方しないよね」 姿勢を戻し、スマートフォンを取り出す。 さて、どうしたものか。 少女は暫し考えていた。 (29) 2022/07/12(Tue) 7:46:54 |
ユメカワは、その言葉の理由が自分勝手だろうと気にしない。 (a40) 2022/07/12(Tue) 8:01:09 |
ユメカワは、きっと。もっと自分勝手だから。 (a41) 2022/07/12(Tue) 8:01:15 |
ユメカワは、それから暫しの後、裏道達が戻って来る前に。 (a42) 2022/07/12(Tue) 8:08:05 |
ユメカワは、いつの間にやら、空き教室から姿を消していた。 (a43) 2022/07/12(Tue) 8:08:30 |
友達 ネコジマ(匿名)は、メモを貼った。 2022/07/12(Tue) 10:04:28 |
ネコジマは、薬袋の手を取って木の所まで行った。ててて。 (a44) 2022/07/12(Tue) 10:21:16 |
ネコジマは、グループチャットに既読はつけています。誰がいなくなった、死んだの話には全然触れない。 (a45) 2022/07/12(Tue) 10:36:58 |
ネコジマは、「あは、」 ひとりになってから、同じようにわらった。 (a47) 2022/07/12(Tue) 13:27:05 |
ミナイは、顔をあげて、いつも通りに笑いかけた。 (a48) 2022/07/12(Tue) 13:38:37 |
ネコジマは、缶の中身が目に入っちゃった。開けた時よりも色がない。 (a49) 2022/07/12(Tue) 13:43:01 |
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