人狼物語 三日月国


245 【R18】×××な部屋に閉じ込められた王子様と騎士の選択

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【人】 騎士 エース

[そう思ったのに、
部屋を出て顔を見れば逆に胸が痛む。
でもそれを隠して、普段通りを努める。
王子もきっと俺に思うところがあるだろうけれど、
何も言わず、聞かないでいてくれた。
王子がそうしてくれていればきっと、
俺も忘れたフリはできるだろう。

宿に戻ったら休もうと言う言葉>>2に頷いて、
お疲れの王子の為に、無理のない程度に急いで出口を目指した。
何もなければ振り返る事はなかったが、ずっと王子の気配に気を遣った。足取りは問題ないかとか、身体が辛そうな気配はないかとか……

俺の背に視線が注がれている気がして、
でも別にそれは隊列的に自然と思った。けど……

何だか居心地がいい様な悪い様な、
不思議な感覚がずっと続いていた]
(6) 2024/01/26(Fri) 8:24:43

【人】 騎士 エース

[無事に宿に辿り着いたら、
宿の主人と僅かにやり取りを交わした後、
王子が「もう一泊」と。>>3
そうですねって頷いた後、]


  ……ふ、


[とっておきのケーキを強請って無いって言われた王子が可笑しくて、つい笑ってしまう。
食い下がる姿がまた楽しくて、俺も援護した。

俺も水だけもらって部屋に戻って、
防具を脱いで服を着替えて、
帯剣して王子の部屋に、遠慮がちに声を掛けた]


  昼までには戻ります。
  おやすみなさい……
  ゆっくり寝て下さい。


[就寝するという王子>>5の部屋の前で一礼して、
その場を後にする。
願わくば、優しくて穏やかないい夢を……]
(7) 2024/01/26(Fri) 8:24:48

【人】 騎士 エース

[―――そうしてあの娼館に立ち寄って、
細い子がいいと告げた通り、
スレンダーなところが
シール様みたいで
魅力的な少女が宛がわれた]


  …………


[でも俺は、その子の匂いを身体のどこにも残す事なく
夜明け頃、館を後にした。ふわ……と欠伸をして]


  ……お喋りだけで娼館を使ってしまった……


[童貞か上級者みたいな使い方をした事に
複雑な気持ちで街をふらふらと歩く。
目当ての店が開くまでの時間潰しに酒場に行き、
弱い酒を一杯だけ煽り、酔っ払いに絡まれてボコり、
そうこうしていたら、街が活動を始めていく。

開店したばかりの鍛冶屋に刃こぼれした剣を持ち込み、
直してもらっている間、店の隅の椅子で眠って待った]
(8) 2024/01/26(Fri) 8:24:54

【人】 騎士 エース

[欠伸を増やしながら宿に戻り、
王子はお眠りだろうから声を掛ける事はせず。

直してもらった剣を置いて、
俺もベッドに倒れ込んだら、もう離れられなかった]


  シール様……お身体大丈夫かな……


[問題ないって言ってたけど、そんな事ない筈だ。
初めてであんなに無茶苦茶にされた挙句、歩かされて。
でも忘れるって誓ったから、そこまで踏み込んで聞けない……
悶々考えている内に目が閉じて、俺も夕方頃まで眠り続けた]
(9) 2024/01/26(Fri) 8:25:31

【人】 騎士 エース

[王子より夜更かし(?)したせいか、
王子より遅く起きて来たかもしれない。
目覚めて合流したのは一階の食堂だったか]


  おはようございます……には遅いですね。


[苦笑しながら王子の顔色を窺う。
たくさん寝たから、悪くなさそうだったか……。

やがて店がうさぎのパイと、
誕生日に相応しい様なちょっと豪華な食事を用意してくれたら、
その席に着くだろう。
ケーキはきっと食後で]


  お誕生日おめでとうございます。
  今日……から、大人の仲間入りですね。


[あの時の言葉>>1:$76をなぞって告げて]


  でもお酒はまだ駄目です。


[と言って取り上げる。ノンアルコールの飲み物を店が用意してくれたら、それはいいですよって許可するだろうけれど。**]
(10) 2024/01/26(Fri) 8:25:55
[浴室では初めての自慰行為に耽ったが、
心に空いた穴を塞ぐまでには至らなかった。
のぼせる前に風呂から出ると、
下着姿のまま、髪を乾かす間もなく寝台に潜り込む]


 (今頃、彼はあの娼館で……)



[枕に横顔を伏せて目を閉じる]


 (あの時に拒まなかったら、
  抱かれているのは今も、自分だったかもしれないのに)


  ……。

 (このまま眠れば、あの夢の続きが見られるだろうか)



[これまでの疲労の蓄積もあってか、心労に囚われる前に
すぐに眠りに落ちた。
果たして夢の続きが見れたのかどうか、
わたしたちはまた、幸せな一時を過ごしたのか。


結局、夢を見たのかどうかも定かでないまま、
日が落ちてしまう頃に、再び現実世界に目を覚ます]

【人】 王子 シール

──夕方──



[従者と再び顔を合わせたのは、宵の口だったか。
食堂の以前と同じテーブルで待ち合わせる。
半日ほど遅いおはように(自分も遅いと突っ込んでいたが)>>10
思わずふふ、と小さく吹き出す。
苦笑を浮かべる顔に笑みを返して]


 ゆっくり休めたか?
 わたしも先程まで眠っていた。
 おかげで頭はスッキリしたが、腹が空きすぎてな
 ……ほら、早く席に着け


[店内に漂う料理の匂いに、先程からお腹が鳴りっぱなしだ。
従者を促して向かい合わせになると、
早速店員を呼んで料理を運ばせる。
目の前に並ぶ、ちょっと豪華な内容に目を輝かせていたら、
一度聞いた事のあるフレーズで、誕生日を祝われた。>>10]
(11) 2024/01/26(Fri) 14:19:31

【人】 王子 シール



 
……っ、あ、…あり、
がとう…



[思わずそちらを見て、少し頬を赤らめて頷く。
前にそれを聞いた時の後の事を思い出しかけて、]


 
グ〜〜



[遮るように、わたしの腹の虫が鳴った。
自分でもビックリするほど大きな音だったから、
向かいの従者にも聞こえたかもしれない。
わたしはさらに、顔を赤く染める事になった]


 あああ、ホラ、早く、食べようっ
 い、いた、っ、いただきますっ


[あたふたと動揺しながら、
作法もそこそこに早速料理に手を伸ばした。
丸一日以上何も食べなかった後ですっかり食欲が戻ると、
まるで育ち盛りの少年のようにがっついてしまう]
(12) 2024/01/26(Fri) 14:23:15

【人】 王子 シール

[ついでに食う勢いで酒を注文するも、
運ばれた杯を受け取る前に従者に取り上げられてしまい、]


 ……。


[まあ、前回痛い目にあったしな。
大人からの忠告はおとなしく聞き入れよう(王家のダジャレ)]
(13) 2024/01/26(Fri) 14:23:46

【人】 王子 シール

[食事の後で、バースデー仕様にデコられたケーキが運ばれる。
オーナー兼シェフの特製だ。
大好きな苺がたくさんのっていて、見るからに美味しそう。
さっそく一口食べる。
見た目を裏切らない美味しさで、
苺の甘酸っぱさと生クリームの甘さに、ほっぺが落ちそう]


 うふふっ


[ニコニコと上機嫌に笑って、肩を竦める。
続けて二口、三口と頬張った。ゆっくりと味わって記憶する。

一年後の同じ日には、王城に居るであろうわたしにとって、
従者とこうして向かい合わせにケーキを食べる機会は、二度と訪れないだろうから……]
(14) 2024/01/26(Fri) 14:25:54

【人】 王子 シール

[二人でケーキもすべて平らげ、
テーブル上の皿はすべて空になる。
お互いに満腹になって苦しいと笑った後で、不意に表情を改めた]


 ……この後、話がある。
 わたしの部屋に来てくれ。


[真面目な口調で伝えれば、従者の表情も変わったか。
程なくして席を立ち、店主や店員に食事内容の感想と感謝を伝え、
和やかな雰囲気を作ってから食堂を出る。
従者が一旦自室に戻るならそうさせて、先に自室に戻る。
照明に火を入れて、仄かな明かりで室内を照らした時、]


 ……あ、


[わずかな変化に気付いた。ベッドの脇に置いた白い花は、
これまでの瑞々しさが失われ、枯れていた]
(15) 2024/01/26(Fri) 14:28:12

【人】 王子 シール

[そこへ、部屋の扉がノックされる音がする。
枯れた花はそのままにして、部屋の入口まで向かうと扉を開けた]


 ……入れ


[目の前に立つ従者を見上げ、すぐに扉の内側へと招き入れる。
この街に来るまでは、従者を自室に入れるなど絶対にしなかったが、体の秘密がバレた以上、そうする必要もなくなった。
それに今から伝える内容も、他の者が近くにいる場所では話にくいというのもある。
そうした話合いも、今までの旅では不要だったのだが……、]


 実は先程、城から書簡が届いた。


[従者に物書き用机の前にある椅子を勧めてから、
用件を切り出す。わたしが夕方に目を覚ましたのは、届け物があると部屋をノックされたからだった。荷物の中から書簡を取り出し、中に目を通しながら話を続ける]
(16) 2024/01/26(Fri) 14:32:22

【人】 王子 シール

 

 近日中に王が退位され、後継の兄が即位する。
 わたしも急ぎ、城に戻らねばならない。


[なお、書簡に関しては昨日出した手紙>>0:95に対する返事ではなく、予め準備されて数日前には発送されたものだ。
書簡を預かる役目は複数いるが、
どのように居場所を探知して届けるかは不明である。
ちなみに、これまでに書簡が届いた回数よりも、
刺客との遭遇が多かったりもするのだが]
(17) 2024/01/26(Fri) 14:32:49

【人】 王子 シール

[さらに話を続ける]


 明日からは馬で移動するぞ。
 馬も途中で立ち寄る宿も、すでに手配済だそうだ。
 国境の付近で一泊、王都の近くでもう一泊だ。


[馬は宿に到着したら、新たに乗り換える。
徒歩ならまだ半月近くはかかったが、馬の足だと本当に速い。
また、用意された宿に入れば、城から遣わされた使用人なども居るのだろう]
(18) 2024/01/26(Fri) 14:33:32
[そんな考えが過って、思わず従者の方を見てしまう。
二人の間に下りた沈黙に、
こちらの考えが見透かされそうな気がして、]


 ……はは、


[笑った]


 のんびり歩いて戻るわけにも、いかなくなったな
 少々惜しいが、今まで本当にありがとう、
 ……楽しかった
 

[手にした書簡を荷物に戻して振り返る]


 話は以上だ。


[と、結ぶ。従者は退室の促しと受け取るか、あるいは……。**]

【人】 騎士 エース

[食堂で朝……もとい目覚めの挨拶を交わすと、
王子が小さく笑う。
いっぱいねました、って子供みたいな言葉を返して、
空腹な王子に促されるまま席に着く。

旅人には豪華すぎる料理は、
王子の心も擽ったらしい。>>11
無事に誕生日を祝えて、よかった。

あの部屋で口にした台詞と同じものを用いたのは、
祝う気持ちが変わらないから
に加えて、少なからず浅ましい気持ちもあっただろうが……
]


  ……ふふ、
  ええ、いただきましょう。


[王子の頬が僅かに染まって見えて>>12
思わず数瞬、見つめ合ったけれど。
王子の腹の虫に邪魔されてしまったので、
大人しく料理を頂く事にした。
頬を色濃くさせた王子とは対照的に、落ち着いて食事を進めた。酒は飲まなかった。王子が飲みたがったら厄介だし(実際どさくさに紛れて注文していたので>>13、取り上げた)、飲めない王子の前で飲むなんて、そんな意地悪をする気にはならなくて]
(19) 2024/01/26(Fri) 16:58:50

【人】 騎士 エース

[食後に用意されたケーキも、王子の誕生日を祝ってくれた。>>14
美しく飾られた甘味は味も、疲れた身に沁みる。
嬉しそうな王子に俺も笑みを深めて、
美味しいですねって、しみじみ呟く。

あんまり食べた事なかったけど、
ケーキって美味いんだなって、俺は記憶に刻み込んだ]
(20) 2024/01/26(Fri) 16:58:56

【人】 騎士 エース



  ……わかりました。


[デザートまでたらふく食べて上機嫌だった王子が、
真剣な口調で切り出してきたものだから。>>15
ぱっと顔を上げて、頷く。
何の話だろうとバクバク鳴り渡る心臓を抱えながら、
一旦部屋に戻って、それから、王子の部屋をノックした。

すぐに扉が開かれて、
招かれるまま立ち入る。
椅子を勧められたが>>16、「このままで」と
その傍で背を伸ばして立っていた。

城からの書簡、と聞いて、何故だか自分のお役御免を想像した。
それくらいに、
俺は後ろめたくも感じていたんだろう、試練の間での事を]
(21) 2024/01/26(Fri) 16:59:20

【人】 騎士 エース

[でも続く内容に、驚いて目を見開く。
旅が、終わる。>>17

わかっていた事だけれど、こんなに、急かされて終わらされるものだとは思っていなくて。
でも、王子の従者として、騎士として、
告げられる予定>>18を頭に入れながらしっかりと頷く。

馬に乗っている間は会話をまともに交わす機会は知れてるだろうし、本当に、王都まであっという間だろうな、と思った]
(22) 2024/01/26(Fri) 16:59:24
[王子の沈黙と目線に込められた気持ちは読み取れない。
けれど、旅の予定に関する事ではない、何か別の事を考えている事は、俺にも感じ取る事ができて。

それでも俺が何も言えないでいると、王子が笑った。
それから少し早い、最後の挨拶……みたいな言葉。]


  ……ん。じゃあ、俺も話、いいですか?


[礼まで告げてくれたのに、俺は振り返る王子にそう切り出した。

王子の傍まで近付く。
今までの距離にしては近い―――その気になれば、吹きかけた吐息が届きそうなところまで。
離れられたら追い掛ける事はしないけど、
その場でごそ、と腰のポケットに手を入れて、
部屋から持って来たものを取り出す]

[布に包まれた板状のものを、王子に差し出した。
開けば、掌くらいのサイズの栞が入っている]


  お誕生日のお祝いです。

  王都に戻ったらまた沢山、
  本も読まれるでしょう。
  だから、邪魔にならないかと思いまして。


[栞は繊細な刺繍が施されていかにも高級品という外見と手触りだが、もっと目を惹くのは中央の押し花。
花に詳しくなくとも、それが白い薔薇だというのは明瞭だろう。
その枯れてしまった花の代わりに、
受け取ってくれると嬉しい。

白い薔薇は王子に……似合うと思うから]

[それから、「もう一ついいですか?」と断ってから
その距離感で続ける]


  ……サイン様が即位したら、
  シール様ってどうなるんですか?


[それについては聞いていたかもしれないが、
今は、王子の意思も含めて尋ねている。
結局何で男装しているのかとか、
納得する理由は聞けていない。
でも、忘れるって約束したから直接聞く事もできず……]


  ね。
  今夜は一緒に寝ませんか?

  男同士・・・だから、いいじゃないですか。


[代わりに俺は、そんな事を口にする]

[納得いかなそうであれば、王子と騎士という立場だけれど師弟でもあるじゃないかと説いて、]


  ……女の子に振られちゃって、
  ……娼館でも女の子に手を出せなくて……
  一人で寝るの、淋しいなって。


[目を逸らして、泣き落としみたいな事をぬかした。
馬鹿にされても却下されてもいい、一緒に寝たいとは、自分で言わなければならなかった。だって絶対、彼女からそんな事、言われる訳はなかったから。**]

【人】 王子 シール

[二人の間が多少気まずいとしても、
空腹で目の前にご馳走が並べば、楽しく過ごせた。
やはり食は三大欲求の一つだ

今日が誕生日だと伝えれば、オーナー兼シェフが腕を振るって、
味は元より見た目にも美味しい料理を出してくれた。

デザートに食べた苺のケーキも、
思い出と一緒に、生涯忘れられない味になっただろう。
ドサクサで頼んだ酒は従者に取られてしまったので、
次の機会にするとして]


 わたしに遠慮せずとも飲めばいいのに。
 お祝い事なんだから。


[と、従者の手元にある杯を勧めたけど、
断られてしまった>>19
主を差し置いて飲むわけにはいかないか、と、
こちらは見上げた忠誠心だと改めて感心する]
(23) 2024/01/26(Fri) 20:29:54

【人】 王子 シール

[食事の後は部屋に呼んで、外では聞かれたくない話をした。
急ぎ城へ戻れと要請があった事を共有する。

従者は勧めた椅子には座らず、立ったまま背を伸ばして聞いていた。>>21
内容に関しては、予想外だったのだろう。>>22
長かった二人旅が今夜を含めて、あと三泊足らずで終わってしまう。話を聞いている間、従者はどのような思いを巡らせているのだろうか]


 ……話は以上だ、


[と要件を切り上げた後で、彼が向かったのは、
部屋の出口ではなく、…───]
(24) 2024/01/26(Fri) 20:31:08
[話があると切り出して、従者が近づいてくる。
こうなる事は、少しだけ予想していた。
期待もしていた。
むしろ出口に向かわれたら、少し寂しいと思ったかもしれない。


旅の荷物を収めたクローゼットを背にして、
目の前に立った従者を見上げる。
以前よりも近くなった距離に、少しだけ緊張する。
不意打ちでキスをされたら、
避けられないだろうなという間合いだ。


動作を注意深く見守っていたら、ポケットから取り出したものを、目の前に差し出される。
一瞬驚いてしまったけど、声を出さなかったので褒めてほしい。
]


 ……ぁ、…ありがとう……


[誕生日の祝いだと差し出されたものを受け取る。
開けていいか、と訊ねて包みを解くと、中から美しい趣向を凝らした栞が出てきた。
思わず手に取って目の前に近づけて確認し、表と裏を交互に眺めてから表に戻し、表面に凝らされた細かい刺繍や中央の押し花を眺める。特にそこに挟まれた白い薔薇は美しくて、目を引いた]



 美しいな……、ありがとう、
 大切に使わせてもらう。


[礼を繰り返したのは気に入った証。
胸の前で押し抱き、贈り主を見上げて嬉しそうに微笑むと、
再び布の中に包んで、背後のクローゼットに大切に仕舞った。
首に掛けているペンダント以外にも、一生の宝物が出来た。
この花なら、枯れずにずっと咲き続けてくれる。
わたしの心の中にも
]

[贈り物を仕舞った後で、
振り返ったら「もう一つ」と続く]


 ……。


[それは試練の間で秘密がバレた時、
真っ先に説明しようとした内容に含まれる問いだった。
やっと聞いたかと軽く目を瞠った後、この距離で立ち話は出来ないな、と改めて従者に椅子を勧める。

従者が腰を下ろすのを見届けたら、椅子から斜め前にあるベッドの縁に、両足を揃えて座った]

 

 兄が王になったら、わたしは王の補佐になる。
 兄は生まれつき体が弱いので、
 城内で出来ない王の役目を、わたしが代わりに担うんだ。


[式典参加や外交、有事発生の際は陣頭指揮を行うことまで。
そもそも男として育てられた件については、
この辺りをかい摘まんで伝えた]


 双子の女は迷信だと笑うか?
 だが、決めるのはわたしではない。両親や周りの環境だ。
 わたしは物心つく前から王子として育った。
 ……今までも、これから先も。


[目の前の従者にとっては初めて聞く話だと思う。
どのような思いで、受け止めただろうか]

 




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