人狼物語 三日月国


58 【R18】しんこんりょこう

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[眉間に皺を寄せながら耐えていれば
 耳が聞きなれない音を拾った。

 男と違って射精できないはずの彼女から
 勢いをもって熱い何かが噴き出している。
 何が起こったのかわからぬままに
 正体のわからぬそれをぼとぼとと腹に浴びて
 だけどそんな狭い面積じゃ受け止めきれなくて
 腰の横から寝具に伝い落ちた。

 その間にも瑠璃人は大きく痙攣していて、
 やがて噴出が落ち着くとともにその波も小さくなると
 飛び終えた彼女が、くたりと俺に体重を預けた。]

[頬に添えられた手が、何かで濡れている。
 すり、と頬ずりで甘えて、さっきから気になってたそれを
 ぺろりと舐めとった。
 色も薄いし、尿のにおいも味もしない……とろっとした汗に近い。]


 しょっぱい……瑠璃人、潮、吹いたの?


[さすが海の生き物。
 潮吹くのはクジラとかイルカだと思ってたけど
 ラッコも吹けるんだ……
 まぁ、それはともかく。]

[全部見たい、というおれのわがままに
 精一杯答えてくれた瑠璃人がいじらしくて
 腰を支えていたほうの手で瑠璃人の背中を抱き寄せた。]


 ……すごくかわいかった……


[満ち足りた顔で頬笑みながら、すりすりと頬を摺り寄せる。
 挿入したままの指を引き抜くと、ちゅぽ、と淫らな音が鳴った。]

[呼吸が落ち着いてきたころに
 猛ったままのおれを、一度引き抜いた。
 栓を失った膣から、おれの精液が混ざってない分
 いつもよりは少ない粘液がとろりとあふれ出す。

 うわ出してなくてもこんなに濡れてるんだ……えっち……

 改めて見ると、あちこちがすごいありさまだった。
 瑠璃人のえっちな下着には精液がかかってるし
 その辺に脱ぎ捨てられたガウンも、
 寝具だってびしょびしょに濡れているし
 広い部屋全体に淫らなにおいがこもっている。

 後で片付けとかしなくちゃいけないんだろうけど
 とりあえず今は、と
 すっかり氷の解けたベットサイドの水分を与えあって
 身を清めるために、入ったばかりのお風呂に向かった。
 もちろん二人で。(確定)]

[ぱさ、と青くてえっちな下着が落ちる。
 着たまましていて、脱がしそびれたものだから……
 いやつけたままのも最高だったんだけど
 脱がす瞬間だって興奮するから、そこはやらせてもらった、
 ちなみにおれは何の変哲もない下着なので
 なんの未練もなくさっさと脱いだ。

 ありがとうとてもえっちでしたと心の中で下着を拝みながら
 この下着は洗濯機に突っ込まないようにしよう……

「そういえば、これどうしたの?」と、
 さっきまでは興奮しすぎて聞きそびれていたことを
 今更問いかけたりしつつ。]

[お風呂の中は、外の景色を楽しむためか
 天井からの照明がついていない。
 転ばないようにと足元に設置された照明は
 部屋の中と同じように、暖かい色をしていた。

 だけど、照明は少なくたって
 昼の生き物の瑠璃人にとっても暗すぎはしないだろう。
 外に向かう壁一面がガラスになっていて
 月明かりが青白く差し込んで湯舟の中を照らしている。
 月光は水の中で乱反射して、青く揺蕩う水面の模様が
 ゆらぎながら浴室の中を彩っていた。

 お互いの体を清めあって湯船に浸かれば
 瑠璃人のぽよんとしたおっぱいが浮力で持ち上がって
 思わず揉み倒した。こんな……こんな眼福なことが……
 しかし残念ながらおれは五分でのぼせた。(梟の行水)]



 うー……瑠璃人、よくそんな長いこと浸かってられるね……


[ざっと体を拭くと、
 浴室内の壁際に設置されたソファ(耐水素材)に転がって
 ゆだりながら湯船の中の瑠璃人を見下ろす。
 洗面所のウォーターサーバーから持ってきた水がおいしい。
 しかし客室ごとにこんなの置かれてるとかしゃらくさいホテルだ……
 大事な部分にはちゃんとタオルを巻いています、念のため。

 ソファは、窓ガラスに接した隅っこにL字型に設置されていた。
 座りながらも景色を楽しめるようにという配慮かもしれない。
 ちなみに背もたれはない。]

[やがて瑠璃人が湯船から上がってくると
 湯冷ましに、と少しマシになった顔で隣を勧めた。
 キンと冷えた水を渡して、
 外の景色なんかについて世話話をしたけれど
 瑠璃人の上気した肌を見ていたらまたむらむらしてきて
 だんだん上の空になっていった。]


 瑠璃人……
 ……もっかいシたいナー……


[とん、と汗をかいた紙コップを置いて
 まだ瑠璃人が欲しい、と身勝手な願いを伝える。
 だって仕方ないじゃないか男の子だもの。]



 さっきの瑠璃人、すごくえろかったし……
 また見たい……


[おれの体もタオルを押し上げて、そう主張している。
 今度はおれが瑠璃人の肩に手をかけてのしかかった。]


 さっきさ……お尻いじられて
 瑠璃人、気持ちよさそうにしてたから……


[ちゅ、と口づけをして、瑠璃人の目をのぞき込む。
 体を密着させると、タオル越しにもわかる高ぶりも
 瑠璃人のおなかにくっついた。]


 お尻にも挿入れたいナ〜って……


[つくづく欲深い生き物ですみません。]

[しぶられようが何しようが
 拝み倒して頼めば瑠璃人は許してくれたと思う。
 ベッドに戻る時間も惜しくて
 前から挿入は難しそうだったから
 瑠璃人には膝立ちで後ろを向いてもらった。

 ちょうど、外を向くような格好だ。
 背もたれが無いから、瑠璃人は窓ガラスに手を当てて
 体制を支えることになる。
 ちょっと触ってみたら、北海道の本気防寒窓ガラスは
 暖かくこそはなかったけれど、冷たくない。ぬるい。
 風邪をひかせることは無さそうだ。

 お尻の、たぶん動物によってはしっぽがある部分のくぼみに
 猛りをすりすりと擦り付けながら]


 はいんなくてもがっかりしないし、
 無理そうだったら、やめるから……


[多分。二個目の宣言は自信ないままに約束した。

 でも実際、瑠璃人が痛そうだったら
 おれにはとても続けられないと思う……]

[指でさえ、はいるかわからない、と
 瑠璃人は心配そうにしていたから
 まだ挿入は試みない。

 後ろからだと、きれいなうなじやきれいな背中が見れる。
 一切抵抗できない無防備な背中を見せてくれるのも興奮する……

 すりすりと瑠璃人のお尻におれをこすりつけていれば
 まだ足りない、とばかりに先端からよだれがあふれ出す。
 それを時折、さっきまで指をいれてた場所に塗り付けながら
 瑠璃人の胸に腕を回して、たぷたぷと乳房を持ち上げた。

 痛がらせたくはないから、
 今までに見つけた瑠璃人の気持ちいい場所を
 丹念に探ろうとする。

 上半身を支えていないほうの手は
 瑠璃人の腰に回して、中心を探った。]


 ここも、あったかかった……


[ちゅく、とさっきまで入れてた場所に中指を沈めて
 感触を確かめるように探った後に、
 名残惜しさを感じながらも一度は引き抜く。]

[まだぬるぬると熱い蜜を、貝の奥に潜む真珠に塗り付けて
 後ろを暴くには足りない潤滑油を、たくさんあふれ出させようとする。
 何度も擦り上げて、芯をくにくにと押しながら
 時折蜜を集めては、
 先端を押し当てたままの後ろの孔に塗り付ける。

 後ろはさっきよりはほぐれているけど
 やっぱり、指より大きなものを入れるのはきつそうだ……

 無防備なうなじに赤い痕を残しながら
 辛抱強く、ゆらゆらと先端を押し付けていると
 きゅ、と入り口がすぼまって、
 少しだけおれの先端が食い込んだ。]

[剝き出しの亀頭が粘膜の予兆を感じ取って
 ん、と身じろぎをひとつ。
 とろりとあふれ出した涎が瑠璃人の中に流れ込んだ。]


 あっ……ぅ、んん、


[先走りが潤滑油になって、ちゅぶ、と泡立つ。
 柔らかい水音とともに、ぬるぬるの粘膜がおれを受け入れ始めて
 凶悪なまでの締め付けに、
 乳房に触れていたほうの手を放して、
 窓ガラスにつかせた瑠璃人の手に重ねた。

 加減も考えずに体重をかけてしまったからか、
 瑠璃人から力が抜けたのか、
 瑠璃人の上半身が前に倒れて、ガラスへと押し付けられる。
 ふにゅん、と吸盤みたいに柔らかく形を変える乳房に
 外側から見てもすっごいえろいだろうな……と
 やましい妄想がちらついた。]



 挿入った……よ、瑠璃人……
 よく、頑張ったね……


[先端の膨れたところを飲み込んでくれた時に、
 耳を優しく噛んでねぎらった。
 それから、重ねた手をぎゅっと握って
 全部沈めようと、さらに腰を押し進めた。]

[ん、ん、と深く押し進めるたびに、細く喘ぎ声が漏れてしまう。
 頭の奥がゆだったみたいにぼうっとする。
 顔を見れないのが、この体制の寂しいところだよな……と
 回らない頭で残念がりながら顔を上げると、
 窓ガラスにうっすらと瑠璃人が映っていて、
 余裕の無い表情のまま、思わずふふっと笑った。

 ラッキー。鏡ほどしっかりは見えないけれど……]

[こつ、と根元まで飲み込ませると、大きく息をついた。
 流したばかりの汗が、ぽとぽとと髪を伝う。
 真珠に添えたままの指先を、緩く擦りながら
 しっとりと濡れた髪に一つ、口づけを落とした。]


 すご……い、瑠璃人、
 こっちでもおれのこと呑んじゃった……


[負担が大きいだろうから、本当に小さく揺するにとどめる。
 それよりも、すでに気持ちよさを覚えたほうの場所で奉仕しようと
 むき出しにした真珠をすりすりと親指で愛でながら
 中指と人差し指を、前のほうに沈めていく。

 ゆっくりと前を抽送して、瑠璃人の揺らぐ息遣いや、熱や、
 まばらに上がる色っぽい声を堪能していたけれど
 そのうちにそれだけでは我慢できなくなって、
 揺する動きが大きくなっていった。]



 瑠璃人、 っぁ、……るり、と、


[浴室の中だと、淫らな水音も、喘ぎ声も、ことさら大きく響く。
 耳がいいおれには、それがあまりにも心地よくて、
 頭の中まで瑠璃人でいっぱいになっていきながら、
 何度も瑠璃人の名前を呼ぶ。
 あまり動かないように、と思っていたはずなのに、
 気が付いたころには、
 亀頭の見えるぎりぎりまで引き抜いては、
 奥底までぐりぐりと押し当てていた。]**

[普段は俺の長い話にホーホー頷いているばかりいるのに、身体を重ねる時はホウスケはお喋りだ。……俺があまりに口が回らないものだから、余計にそう感じるのかもしれないけど。
でもこういう時に「かわいい」とか、他にも何だかいやらしい事をよく喋るのは、どんな隠し技なんだよと思う。

この時も配慮もくそもない言い方で衣装の卑猥さを指摘してきて(俺視点)、初めて自分の格好に気付いて──ホウスケの手も巻き込んでしまいながら──俺は胸を隠した。
不本意に俺の胸に強く押し付けさせる事になったホウスケの手だったが、そこからの刺激より、もっと強いものが少し下の方から与えられる。

この体勢のまま突き上げられた事に驚きもしたし、
思わず上げた嬌声も、支え切れなかった乳房の揺れも、
ホウスケを悦ばせてしまった様だった。
興奮を灯した瞳に射抜かれながら、
好いところを抉られて悩ましげに見つめ返した。

ホウスケは言葉も腕力も使わず、
善がらせる事で俺の身体を操る様で、ちょっと……
悔しい……]

[手が胸から外れてしまって、
再び晒した薄模様越しの乳首を擦られて、
その後には臀を撫でられて、快感をひとつずつ積まれる。
「可愛い」とか「きれい」とか褒められれば、幸福が積まれる。
どちらも何故か恥ずかしさもセットなのが腑に落ちないのだけど、いつか慣れる時が来るのだろうか……

慣れたら、
ホウスケを不安に思わせる事がなくなるのだろうか。

今は、ホウスケの不安を感じ取る事すらできてないのだけど]

[濡れた指先が後ろの孔を擦って、
間違って触れたんじゃなくてココを使いたいのだとホウスケがはっきりと口にしたけど、
ホウスケが俺を求めてくれているからだと思えば嫌な気もせず。
排泄の孔に興味が湧いた事にも軽蔑なんて浮かばず、
だから頷いたけれど、
「うん!」とにっこにこ笑顔を見せられれば、
……ちょっと引いた。
なんだその満面の笑み。

それは理解不能から来る感情で、
露骨に嫌だと顔に出さなければ、
有頂天のホウスケにはきっと伝わらなかっただろう。

そしてその感情も一時のものだった様だ。

俺の強張りが解けずともホウスケは気持ちがよさそうで
何でなんだと思ったけれど、
縮まる膣壁が教えてくれるホウスケの興奮と、
乱れながらも優しい声で教えてくれるその導きに宥められて、

恋人同士でも夫婦でも、
経験しない人たちもいるらしい行為に手を染めた。

そして「触ってみたい」を超えさせたのは俺だった]

[違和感を超えて「きもちいい」を伝えて、
快楽を、ホウスケを求めて、指も全部沈めてもらった。
入り口をこじ開けられた時ほどの快感はないのに、
ホウスケとならもっと気持ちよくなれる気がして、
自分の口から滑りを足した。

ホウスケの口からはいやらしいという意の言葉が出た。
僅かに眉を開き、「え……」と、唇だけ動いた。
確かに。言われれば、正気の沙汰じゃないだろう。
けれどそれ以上何か思う前に、ホウスケが言葉を足してくれる。

何かこんなシーンは前にもあった気がする……]


  ふふ、


[それを思い出したからか、きらきらの瞳のホウスケが今更ながらに面白かったからか。少しだけいつもの調子で笑った]

[望み通りにホウスケは指で体内を混ぜてくれた。
言葉で俺の思考も淫らに狂わせながら、
お腹の中と一緒に俺を攻め、身体も、脳も、心も支配する。

痛い様な、
苦しい様な、
気持ちいい様な、
飛んでしまいそうな、不安定な海を一緒に泳いでいる。
ぽたぽたと、空を飛ぶものの様に上から涙でホウスケの肌を濡らして、目一杯の質量と愛情を受ければ、
強い快感と共に、堪えきれなかったものが器から溢れた。

目は瞬いたり伏せたり細めたりしていたから
視界はちかちかしていたけれど、
歯を食いしばるホウスケの姿が目に、
耳にはホウスケの喘ぎ声がやけに残ったまま、
弛緩した身体で彼に被さった]



  し、お……?

  俺は……くじらじゃない……


[頬を撫でようと思った手は彼の頬を濡らし、
彼の頬ずりでなでなでの体裁をとる。
しょっぱいとかしおとか言われて、ぼんやりと首を傾げる。
何言ってんだこの子と思ったけど、
傍から見たら俺が何言ってんだ案件だろう。
俺は何かよくわからないけど粗相をしたんだと思っている。

羞恥よりまだ怠さが勝っている間に背を抱かれて、
また重ねられた「かわいい」にじんわりと満たされ、
かわいい笑顔で頬を合わせられて、ふわりと癒される。

指を引き抜いた時の音や、
塞ぐものがなくなった前の孔から溢れた蜜の量や、
それを纏うホウスケの濡れた肉棒や、
お互いの格好やベッドの上の状況には、
どうしたって別の感情が湧いたけれど]

[このまま寝る訳にはいかないのは同意する。
お風呂に入ったのにもう一度お風呂に、とは、
宿直室のあの一夜と同じコースだ……

ふつうにレースのベビードールを肩紐から脱ぎかけたけど、
ホウスケに止められて、
ホウスケが脱がしたがったから、「え?うん……」とちょっと首を傾げつつも頷いた。
腰の紐を解いてほしがったくせに、
改めて脱がされるとなると照れた。
でも何だか、妙に心地のよいくすぐったさがあった。

しかし問い掛けを耳にすると固まった。

「………聞くな」とそっぽ向いて先に浴場へ向かったが、
湯に浸かるとさっさと忘れて機嫌を直した。
さっきはあのベビードールの事で頭がいっぱいでゆっくりできなかった分、やわらかい明かりや落ち着く景色や気持ちの休まる湯を堪能した。

湯の中でホウスケが胸を揉んで来て、
最初は「んっ」と反応してしまったけれど、なんかめちゃくちゃ揉んでくるから、いや別にいいんだけど、自分だけ揉まれている不公平感に手を伸ばして、もぎゅ、とホウスケの分身を揉んだ。
にぎにぎ……
それが原因でなくとも、
梟の行水のホウスケはさっさと上がってしまった]

[のぼせた様子でソファに転がるホウスケに、
湯に浸かるのは疲労回復に効果があるんだぞとかぺらぺら語る。
しかし浴室にソファがあるのはすごい。
ハンモックも。何の為にあるんだ?
ハンモックはふくろう用だろうと勝手に解釈したが。

湯船から上がると、その不思議なソファに誘われた。
そのへんにあったタオルを巻いて横に座って、
ホウスケの注いでくれた水と他愛ない話で涼んでいたら、
色付いた瞳でホウスケが見上げて来た。]


  ……ホウスケ、


[そうだよな、最後、ホウスケ射精してなかったもんな。
思わずホウスケの喉へ、柔らかくなんてなさそうな胸へ、細くも締まったお腹へ視線を下ろし、そうして不自然に持ち上がったタオルを見てしまう。
肩に手を置かれて乗っかられても座った姿勢のまま、
目線はホウスケの顔へと持ち上がった。

降って来た口付けに、数瞬、目を閉じたけど、
お腹に当てられる熱に瞳を覗き返した。
うん、と頷こうとしたけど、
リクエストを聞いて、ぽかんと口が開いた]

[なんで。そんな。また。
きもちいいって言ったけど、それはきっと前後の両方を責められたからで。
そもそも指でもギリギリだったと思う、あれより太いものなんて入ると思わない。
……しかし、口で説明するには憚られる事も多くて、
結局はまたこんな時だけ上手に喋るふくろうに根負けしたか。
というか何でそんなに情熱を燃やす。
また若干引きつつも、
ホウスケの望む場所で、望む体勢を取る。
タオルの結び目が解けかけたので、ちょっと迷ったけど、取り払って横に置いておく事にした。

それは、ラッコの交尾で一般的な体勢ではない。
いやまあ、ラッコとして交尾した事ないし、
同種族の交尾もまともに見た事がないけど。
経験があったならより抵抗が強かったかもしれないけれど……

ホウスケの顔が見られないどころか、
何をされるか確認しづらいこの体勢は、純粋に少し不安になる]


  うん……っ

  ……はやく、ホウスケ……


[脂肪の薄いところにホウスケの硬い皮膚や筋を感じながら、
ホウスケのふたつの誓約に頷く。
外を向いてガラスに手を当て、肩越しにホウスケを振り返りながら急かした。……奇妙に恥ずかしいから、はやく、そんなの気にならないところまで連れていってほしい]

[それでも、いきなり挿入されたい訳ではなかったから、
ホウスケの丁寧な進め方に文句を言う事はなかっただろう。
じれったくはあったけど。

ずっと後ろを向いている訳にもいかないし、どうせよく見えないから基本的には前を向いていた。緊張と、もしかしたら期待や興奮で落ち着かなくなってきた吐息がガラスを曇らせる。
段々とお湯ではないもので濡れる感触に肩を震わせ、
ホウスケの腕に抱かれて、乳房を震わせた。
触れられていなくてもあっという間に胸の先が勃ち上がって、火照った頬が更に赤くなる]


  ひ、ゃ……ぁ、 ああ……


[後ろの孔ばかり気にしていたから、
潤った蜜壺に指を挿し込まれて甘い声が上がった。
紅い粒と一緒に弄られて、蜜は彼の手に好きなだけ与えられた。
後ろの孔から下生えまでぐちょぐちょに濡らされて、まだ強い刺激を与えられた訳じゃないのにこんなになってしまう事に
頭が茹だった。

ご褒美の様な赤をうなじに刻まれて、
聞き分けの良い子の様に肌が柔らかくなってゆく。

前の孔と違って簡単に開かないけれど、
ずっと擦り当てられていると、ぴくぴくとくすぐったくなってくる。息を吸った様なすぼまりは、奥へと誘う様な動きになった]

[ひぅ、と喉の奥が鳴る。
ホウスケの身じろぎを感じた後、
急に増えた水分を後ろの孔で吸い込んだ。

それで全部ではなかったらしくて、
じわじわと新たに濡らされていく感触に、
あ、はいる、とぼんやり思う。
頑張らなくても自然と力が抜けて、入り口が拡がっていく。
初めてホウスケに抱かれた時、
身体を開かれる感覚に驚いた。
けれど、ここは元々こんな風に拡がる様にできていないから、違和感も苦痛も別格だった。前の孔はホウスケのものが嵌る感覚があったのに、こっちは無理にホウスケのかたちに変えられる感覚だ。

ホウスケも平静ではいられないのか、
胸の下を支えていた手を俺の手に重ねて、挿入が進んだ分か、身を寄せて来た。
抗うほどの元気がなくて、ガラスへ寄り掛かってしまう。
乳房が押し付けられて、苦しくはないけれど、
暗くてよく見えないけれど、誰か居る様な気がして、そしてこんな痴態を見られてしまっている様な気がして、

恥ずかしい、と思うのに振り払う事もできずに、
ぎゅうと目を閉じて震えた]



  っう、う……


[挿入ったと言われたけど、
耳を食まれて簡単にときめいたけど、
え、まだ少しだよな?と疑問がちらつく。
手を握られながら腰をぐぷ、と近付けられて、
そうか、先端が挿入ればあとは簡単なのか、と息を吐いた]


  ぁ、あッぁ 、


[簡単……とは考えが甘かった。
よく考えればそこから根元の方が太いんだ。
裂けちゃう、と思ったけど、入り口とホウスケ自身がぬるぬるなおかげでそうはならなかった。
奥へと迫りくる圧迫感に荒く、時に細い息を吐きながら、
ホウスケの長さ分、身体のなかのかたちを変えられる悦びにも似た感情に顔を蕩けさせた。

曇った鏡みたいなガラス越しにホウスケがそれを見ている事や、笑い声を漏らした事にも気付かないまま]

 




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