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【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>8 「それは───……分からなかったな。」 男は、既に悪魔に捧げた記憶がある。 父と笑い合い、母に抱かれた過去。それらの記憶は男に、人を愛し、愛される術を、誰かを大切に思う心を教えていた。 『分からなかった』とは──その為であると、 男が一欠片の変化に気付くことは一生無い 。「プルー、私は……、 このままで、良いのか?」 言葉を吐く唇が震える。 男にしては珍しく、言葉をどもらせながら。 「君達をもっと深く知りたい、信じたい、 思えば思うほど、怖いよ…… 二人が居なくなればと、考えるのが……、変わる自分が、変わらない自分が、」 酷く苦しい。 君達も、けれど舞台で過ごした過去の苦痛も失いたくない。 二人と、キエと、過ごせるならば、それ以外は全て捨てよう。その筈だったのに。 視界がぼやけ始めて、 それが格好悪くて、瞳を閉じた。 「シトゥラに約束した、二人を蔑ろにしないと。 変わらない為にと思っての行動、 私は、また………間違えていたのか……?」 (@9) 2021/10/24(Sun) 19:27:11 |
【人】 悪食 キエ>>@9 舞台袖 契約の阻害をされればキエは口を出しただろう。しかし此れは一方的な提供である為、キエは契約では無いと考えている。 其れ故に黙したまま、三人より少し高い位置で漂っていた。普段ならばとっくに何処かへ立ち去っている筈だ。 留まっているのは単純に此れが食事の機会かもしれないから、というだけである。 「…………」 会話の内容をずっと聞き流していた。人が他者の定義が揺らぐ事を厭う事は知っている。 誰かがトラヴィスに同じ様な事を言うだろうと気付きながら、何も言わず“良い”と言ったのだ。 記憶が人格を形作ると知りながら、記憶ごと夢を喰らったのだ。 しかし全てがキエにとってどうでも良い事であるから、キエは会話に口を挟まない。 (14) 2021/10/24(Sun) 20:05:58 |
【人】 巫女 ユピテル>>13 ミズガネ 「……トラヴィスの言う"終わり"は、 この事だったのかしら。宴の終わり、それとも」 "私達が役者の宴" の終わり?それを感じたユピテルは、少し思考して。 はっと完全な夜に染まる前に気付きます。 自分が感じていた、"魂だけ"の感覚が失われている事に。 「……っ、コトハ。コトハ、どこ?」 彼が本名を気にしているから、二人切りの時はユピテルは呼ぶのを気にして控えめにしていました。 けれど今、誰も周囲にいない。 そんな事を考える余裕もない。 そして彼が消えた時と違い拠り所となる道標がありません。 真っ直ぐに彼の部屋に駆けていったのは、ある種、"魂だけ"であっても何処かに在る確信があったから。 でも、今はそれが消えた。彼が生き返ったのか。或いは、消えてしまったのかもわからなくて。 ▼ (15) 2021/10/24(Sun) 20:20:30 |
【見】 トレジャーハンター プルー>>@9 「じゃ、これから覚えていきなさい!」 女は、目の前の男が既になにかを欠いていると知らない。 女は、いつか貴方の変化に気付く事もあるだろう。 けど、それは今ではない。 「トラヴィスが望むなら、そのままでいいの。 トラヴィスが望むなら、少しずつ変わってもいいの」 言葉は常のようにはっきりと。 眼差しはまっすぐに貴方を見据える。 「知りたい?なら聞きなさい。 信じたい?なら信じなさい。 アタシ達が、居なくなれば? はん!今のトラヴィスにはしてあげないわ。 意地でも離れてあげないんだから!」 固く手を握る。 手放さないと、行動で示す。 「間違いも間違い、大間違いよ。 あのねぇ、トラヴィスにはアタシ達がいるでしょーが。 悩んだなら、相談して助けを求めなさいな。 アタシ達、トラヴィスが寂しくないようにするだけじゃなくて、そういう話をする事だってできんのよ。知ってた?」 そう笑って、空いている手で頬に触れた。 濡れてしまったなら、そっと指で拭っただろう。 (@10) 2021/10/24(Sun) 20:39:02 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>@10 「そう、」 望んで良い、変わって良い、悩んで良い、 隣に二人が居てくれるから。 「……そう」 嗚呼、こんなに真っ直ぐに言葉を届けてくれることを 今までどうして知ろうとしなかったんだろう。 「そう………」 過去の 悪夢 を拭うことは出来ないけれど、二人が──三人が居てくれるなら、ゆっくり前を向いて、少しずつ未来 を彩っていけば良い。「ごめん、」 過去にばかり囚われて、必死に目を瞑って、 壊れられず、狂えずに夢を見る時間は、もう少しで──終わるような気がする。 「ごめんね………」 過去も、未来も、今だって、 全てを慈しんで、抱えて、 大切に思えるような人に、なれたら良い。 涙は流さない。 それを瞳から溢すのは、舞台の上でだけだと誓っている。 → (@11) 2021/10/24(Sun) 21:20:55 |
【見】 役者 トラヴィス「ありがとう」 瞼を開く頃、 そこに涙も、迷う視線も、怯える瞳も無かった。 役者のことを知ろうとしなかった自分は、座長失格だ。 もう一度、 踏み出す一歩目からやり直そう。 (@12) 2021/10/24(Sun) 21:21:56 |
【人】 よいが来ない ミズガネ>>15 >>16 ユピテル 駆けて駆けて、走り回って。 貴方の姿を探し求める。 自分が神隠しに遭った時と逆のよう。 そうして、夜が近づく空の下。庭にいる栗色の豊かな髪が視界に映る。 「ユピテル!」 ろくに鍛えていない体はやっぱりすぐに息が上がって。それでも、走ることはやめられず。 駆け出して、手を伸ばす。その両腕の中に納めようとする。 貴方を捕まえる為に。貴方に触れる為に。 もう見えない存在でも触れられない存在でもない、確かにちゃんといることを証明する為に。 叶うならば、そのまま貴方をかき抱くだろう。 格好つけている暇も余裕も、男にはないのだ。 (19) 2021/10/24(Sun) 21:54:53 |
【人】 悪食 キエ>>@13 きっと心ある人ならば何か思うであろうやり取りを、キエは無感動に見ていた。 頬を撫でる手に対して何の感想も抱かない。 貴方が前を向こうが向くまいが、キエにとってやはりどうでも良い事だからだ。 「ふゥん、そう」 返って来たのは素っ気ない言葉であった。キエにとっては其の程度の事である。 貴方が対価を支払えなくなった時は、キエも契約を守らない。只其れだけだ。 キエは悪魔でないから、契約を破棄する事に対して何ら罰を設けない。自分に損益さえ無ければ其れでいい。 「僕としてもしつこくて困ってたからねェ、其の方が助かるよ」 すい、と再び高度を上げていく。途中で二人を見下ろした。 刹那程の時間だった故に、見られた事にさえ気付けないかもしれない。 ……そうしてキエは、館の視察という名目で遊覧へ赴いた。 (20) 2021/10/24(Sun) 22:06:13 |
【見】 トレジャーハンター プルー>>@11 謝罪の言葉と、礼を聞いた。 にっと女は笑う。 「いいって事よ。結果的に間に合ったし、問題なし!」 過去も今も未来も、全部飲み込んで。 そうしてやり直せばいい。 此処ではそれができる。此処なら、何度だって。 「ふふん。ちゃーんと掴んでエスコートしてあげる。 だから、アタシとシトゥラから目を離しちゃダメだからね!」 特にアタシ、目を離したら何するかわからないわよ? そんな事を言って、女は笑う。 参照:開始時のトラヴィスの部屋 ―――視線が噛み合う。 刹那の間でも、女の赤はしかと貴方を捉えただろう。 視線が外れれば、引っ張ってきたもうひとり。シトゥラへと視線を移す。 ……先ほどまでだいぶ物騒な事を言っていたけれど、大丈夫かしら? (@14) 2021/10/24(Sun) 22:13:36 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>17 >>?0 >>18 ポルクス 「…………」 わたしは一瞬、言葉を詰まらせた。 あなたがそう変わったことは、いい事なのでしょう。 そう思う気持ちは、確かにあるのだけど。 「 それでも 言おうとした言葉を、仕舞い込む。 伝えることは、思いを告げられたわたしの責務なのでしょう。 ────でも。 だってあまりにも、残酷なことではない? あなたは今も、傷付いているはずなのに。 (21) 2021/10/24(Sun) 22:13:56 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>17 >>?0 >>18 ポルクス 「──ええ、それじゃあ」 細く小さな吐息を零し、わたしは仕切り直しとばかり、緩く微笑む。 「……少し、手分けをして探しましょう。 この館は広いもの。その方が効率的よ」 それに、と思ったけれど告げないことがある。 わたしのお友達。星が教えてくれた、彼女は──── 確かめたいの。知りたいの。 約束を果たせなかった、彼女のことを。 「 また後で 」 「ここか、あなたの部屋で、落ち合いましょう」 不思議と、恐れのようなものはなかった。 その理由をまだ、わたしは知らない。 (22) 2021/10/24(Sun) 22:15:45 |
【見】 役者 トラヴィス>>ミズガネ それから、また時間が経った後。 竪琴を抱えた男が広間に居る。 紅茶のポット。 温められたカップが二つ。 ……誰かを待っているらしかった。 (@15) 2021/10/24(Sun) 22:23:38 |
【人】 よいが来ない ミズガネ>>キエ 貴方が遊覧している頃。 「おい探偵」 非常に素っ気ない声が浮遊している貴方にぶつけられた。むすっと唇を引き結び、最初の頃のような神経質そうな雰囲気を隠さずに纏っている。 (23) 2021/10/24(Sun) 22:29:31 |
【人】 よいが来ない ミズガネ>>@15 トラヴィス 「トラヴィス」 非常に簡潔に貴方を呼ぶ声が一人分。 つかつかとやって来た男は、何の躊躇いもなく貴方の目の前に着席するだろう。 「竪琴、手入れしてくれたらしいな」 相変わらずの素っ気なさではあるが、棘はない。 (24) 2021/10/24(Sun) 22:32:50 |
シトゥラは、誰とも目が合わない、だが視線を向けられれていることはわかった。 (t1) 2021/10/24(Sun) 22:35:26 |
シトゥラは、自分に害を為す、または自分が傷を付けた存在だけをしっかりと、瞳で見る。 (t2) 2021/10/24(Sun) 22:36:26 |
【人】 巫女 ユピテル>>19 ミズガネ 「コト……わっ!」 抱き締められ、慌てた声が出ます。 思わず呆けてしまったから何度も瞬きをして、 ようやくその現状を理解すると、その背に手を回して、 ぽんぽんと軽くあやすように叩きます。 「……服、冷たいね。 昨日触れてくれた時はただ温かいだけだったのに。 ごめんね、探しまわらせちゃったかな」 それほど駆けてくれていたのでしょう。 秋口の夜、服の冷たさをまず感じて。 でも本来はそうなのです。暖かさを感じるのは、今みたいに抱きしめて少し経った──そう。丁度今くらいに、感じられること。 「……でも、こうしてると温かいわ。 それに、鼓動の音が聞こえる。 戻ってきてくれたのね、ここに」 慎重さもあるので少し屈んでから、あなたの胸に耳を当てて、その心音に安堵したように目を閉じて暫くそうしてから、再び抱きつきます。今度はこちらから強く、背に回した手にも力を込めて。 「……夢みたい。 もう一度、ずっとこうして触れたかったから」 彼が存在する証明をユピテルはいくらでも出来ました。 それでも、身体を生み出すことはできない。こうしてまた触れ合える事はそれこそ夢のようで、ここが夢なのに、不思議なお話です。 (25) 2021/10/24(Sun) 22:38:06 |
【見】 技術指揮 シトゥラ>>@14 「……お話済みました?」 ぼんやりと、トラヴィスの言葉と、プルーの言葉、キエの言葉をきいた。 正直中身は頭の中に入ってきていない。なぜならすることが変わらないからだ。 全て、何を為そうが関係ない。もうすでに決まった答えがそこにある。 「よかったですね、トラヴィス。許してもらえている雰囲気で。 俺は実際のところどのような選択をしても、良かったのですが。 せっかくですし、二人では補完されない俺の要望を伝えましょうか。 あなたが、自らの力では絶対わかってくれないことです。 言う必要が無いと思っていたから、だまっていたことです。 私もどうやら変わらないと仲間はずれのようですし」 「何も言わないままだと、プルーを悲しませることにも繋がりそうですから」 貴方のためではないですよ。と告げて、息を吸った。 「あくまで主観のはなしです。 俺はあなたの選択を決める権利もない、 ましてや責任も持つ気はありません。 将来を共にする相手としても選んでいない上に、所詮お互いの友人ですよね? 関係や時間の終わりいつかは来るんですよ、貴方が馬鹿な悪魔のような男に誑かされた時点で。 いや……勝手に嵌まって抜けられなくなっている時点で、の間違いか。何を排除したって俺たちにはつきまとい続けます」 独り言のように思考を整理していく。 お互いの立場をわざわざ説明してやる ▽ (@16) 2021/10/24(Sun) 22:45:22 |
【見】 技術指揮 シトゥラ>>@16 「だから、――少しでも俺のことを特別に思っているのなら。 俺に最大限知らせて欲しいんです」 「死ぬ予定があるのなら、俺に教えてください。 記憶を消したいなら、俺に教えてください。 何かを決める前に、しようとしたことを教えてくださいよ。 少しでも貴方であることが損なわれることは、俺にとって損なんです」 狙った獲物を誰かに捕られるのは不愉快である。 ただの自分勝手、そして、利己主義だ。 「それだけで、いいんです。止めたいなんて言いません。 突然いなくなったら悲しいのはあなたもわかりますよね? トラヴィス。 これから目の前の存在がふっと消えることに耐えられますか? 此れからの選んだことを反対されるのも、苦しくなりませんか? 俺は、そんなことをしたいんじゃありません。 そう――俺の知らないところでそれが起こって、 二度と手を出せない状態になるのを見たくないんです。 わかりますか。 ―――――それができないなら、不安で殺したくなって仕方なくなるんですよ」 ▽ (@18) 2021/10/24(Sun) 22:55:07 |
【人】 空想 ゾズマ>>1 ゲイザー 棄てられた。だからし返した。因果応報。 「──うん」 「忘れる方が悪い!バケモノの腹で反省したらいい!」 バケモノがなんのことかもわからないけど、これは本心だ。 少女は、リーパーがゲイザーを"殺した"ことに驚きはするし、その事実に怖さを感じはしたが、咎めはしなかった。 空想を大事にする少女は、そうだった。 悪人じゃあないが、善人じゃない。自分本位な人間だ。 なによりも"同じ"という事実がうれしかった。 「……! ともだち……ほ、ほんとうに……? わ、わたしでいいの……?」 少女は単純だった。じわじわと目頭が熱くなってくるくらいに。 「うん、ゾズマ……でもいいよ。 アリスって呼ばれてたこともあるけど…… 」──今の自分はどちらなのだろう? けれど、どちらも、わたしで、友達で。 イマジナリーフレンド。いつかはお別れしないといけない存在でも、大事な友達だったことを、覚えてることはできる。 → (26) 2021/10/24(Sun) 23:02:22 |
【見】 技術指揮 シトゥラ>>@17 それは生きる人間としての終わり。 逃がしてやる、という宣言。 そして、あなたが俺という人間の傍で"生きる条件"だ。 「生きるためにどうか配慮してくれると嬉しいです。 俺に伝えてくれたらそれでいいんです。 もう、一つ一つ言いましょうか。 会いたくないなら、会いたくないと言ってから無視してください。 消えたいなら、消えてしまいたいと言ってから消えてください。 殺されたくないのなら、殺さないでくれ、と言ったらいいですよ。 その瞬間貴方は、俺の前から何も言わずに消えるような存在になるのだと決めつけると同義になるだけです。 ―――ただの、事実と願望ですよ? 脅しじゃない。 それでも俺に、俺たちに関わることをしてくださるのなら。 言葉にする練習でもしていてください、馬鹿野郎様」 おしまい。と、トラヴィスだけを見て。言葉を締めた。 (@19) 2021/10/24(Sun) 23:05:37 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>25 ユピテル 「それを言うならユピテルのほうだって。冷やしては体に毒だ」 冷え切っていたのは少し前と同じ。 けれど心まで震えるような寒さでは決してないし、何より……寒くても、温めあえる人が目の前にいる。 そう思うと何一つ怖いものなんてなかった。 貴方の耳には、きっととくとくと穏やかにリズムを刻む鼓動が聞こえてくるだろう。三日目に再会した時にはなかった生命の唄。 たまらないとばかりに抱きしめ返す。その背を隠すほどの長い栗色の髪だって、きちんと触れられる。 至る所から自分は戻ってこれたのだという証拠が見つかって、吐き出される息にも熱が籠る。 「夢じゃない。夢は、悪夢は、おしまいだ。 俺だってずっとずっと触れたくて仕方がなかった。 …………ユピテル」 好きだ。 苦しいくらいに抱きしめて、もう離れないとばかりに体を重ねて。 これは決して夢なんかではないと教えるように、温もりや自らの鼓動と共に。 そうして紡がれた言葉は、詩人としてはあまりにも飾り気のないものだったけれど…… 何より純粋で、何よりまっすぐな貴方への愛だった。 (28) 2021/10/24(Sun) 23:51:41 |
【見】 役者 トラヴィス>>@14 >>@16 >>@18 >>@19 シトゥラから淡々と紡がれる言葉を、静かに聞き入れる。 ときどき眉を顰めたり、苦笑したり、瞳を伏せたりしながら。 「………ごめんね、シトゥラ」 貴方が拒絶をしないならば、 腕を伸ばして抱き締める。 言葉が足りない自分では、 温度くらいでしか想いを伝えられないから。 「毎日君と会いたい、消えたくない、 ───いつか死ぬ日が来るのなら、君に殺されたい。」 嗚呼、嗚呼。 彼らに許容させてしまうのは、これで最後にしたい。 シトゥラの背を撫でて、 それから片手を離してプルーが入るスペースを作る。 そうして二人ともを抱き締めることが、叶うだろうか? → (@20) 2021/10/25(Mon) 0:06:11 |
【見】 役者 トラヴィス想いを正しく、貴方達に伝えた事はあっただろうか。 嗚呼、そうだ、温度だけじゃなくて、 言葉にしないと伝わらないんだ。 ……伝えたい。 きっと受け取ってくれるから。 「シトゥラ、プルー、」 「………」 「私の特別になってくれる?」 (@21) 2021/10/25(Mon) 0:07:50 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@17 トラヴィス 竪琴を受け取って、まずは両手でまじまじとその全体を眺めた。神経質そうな男の瞳がほんの少しだけ緩む。 それから、一度、二度。試しに唄わせて、何の問題もないことを確認する。薄い唇もまた緩んでやわらかに弧を描いた。 安堵した様子も束の間、対価を求められるような視線を受けてばつが悪そうにふいと顔を逸らした。 「………………コトハ。コトハ・ミズガネ。それが俺の名前。 でも気安く呼ぶなよ、教えただけだ」 竪琴の弦を張り替え、調律まで行った貴方に対する報酬だ。 逃げるように視線を差し出されたカップに移し、一口飲んで唇を湿らせる。 一息ついたところで貴方の仕草に気付く。 こちらの音を待つ姿勢。 ああ、そうして自分の歌を待ってくれる人を見たのはいつぶりだろうか。才能のない吟遊詩人だったから、殆ど縁がなかったものだ。 「い……今、ここで、聞くのか? いや…………いい、けど……いやよくないかもしれないが、う………………」 じめじめとした様子が漏れ出る。視線があっちこっちに泳いでうろうろ。それもそのはず、最後に歌を歌った時さえも思い出せないくらい逃げ続けていたのだから。 (29) 2021/10/25(Mon) 0:10:31 |
【見】 役者 トラヴィス>>29 ミズガネ 大切な竪琴に、 貴方にとって不備のないメンテナンスが出来たか──不安がない訳ではないが、 自信満々、余裕たっぷりに、圧を込めて頷いた。 Wアーティストとしての先輩Wらしく、 まずは自信がなくても、背筋を伸ばして、堂々と。 「おや、教えてくれるんだね。 真名は大切な人にしか教えてはいけないよ? 悪い狼に虐められてしまうから──……」 なんてね、と微笑む。 そうして言い淀み、貴方が視線を泳がせ始めれば、 とん、……とん、……とん。 人差し指で手の甲を叩き、観客を待たせてくれるな、の意。 「……………仕方のない人だね、君は。」 そっと腰を上げ、 僅か前のめりになれば、貴方の頬をするりと撫でて、立つ。 「踊ってあげる、私の詩らしいしね。 音楽は自由だよ、好きに奏でてご覧?」 (@22) 2021/10/25(Mon) 0:42:26 |
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