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![]() | 【人】 綴 千翠────…これ、毎週変えてるのですよ。 [私は鹿賀さんが眺めていた風鈴を見上げて告げる。 それは今もそよ風に短冊を揺らせて、 チリリィンと優しい音楽を奏でていた。] ** (489) 2022/07/30(Sat) 19:25:16 |
![]() | 【人】 綴 千翠― フロアのどこかで 鹿賀さんと ― そうなんですね [問に返る是との返事に私は顔を綻ばせる。>>491 こう、同じ感性を持つ仲間に出逢えたような。 鹿賀さんからすれば、いきなり知らない人に 話しかけられてびっくりしたよね。 私のほうはと言えば、久部さんが“まもちゃん”と 呼ばれてたことにびっくりしていた。] …え、大事な可能性あるのですか? 都合が悪くなったってことは聞いてたのだけど… [私は口に手をあて、心配そうに目を伏せる。 言われるまで、何も深く考えていなかった。 ざわめく気持ちを落ち着けようとするかのように ガラス細工の鈴が鳴る。] (530) 2022/07/30(Sat) 23:16:43 |
![]() | 【人】 綴 千翠鹿ちゃん… かわいい呼称ですね 私は綴り紐の綴に、千と、翡翠の翠の字を書きます。 あわせて、“つづり ちあき” [鹿賀さんに合わせて、私もどのような漢字を 書くか示し、綺麗な名前というのには、 照れくさそうに微笑んだ。] ───ありがとうございます でも、名前はよく、読めないって言われるのですよ? [翠の字は“みどり”とか“すい”と読むことが多く、 “あきら”とも読めることを知っている人は あまり多くなかった。] (531) 2022/07/30(Sat) 23:16:45 |
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![]() | 【人】 綴 千翠[それは読めない漢字を名前につける、親の気持ち。 愛しすぎて、唯一無二の存在にしたくて その想いを、難解な名前に込めてしまうのだと彼は言った。 私の両親は、私を無二の存在に思っていたと ナイフで胸を刺すように、私に言う。] ────… […わかっている。 今日、初めて会った鹿賀さんは私のことは何も知らない。 だから、一般論として話しているだけ。 悪気はない。 ────わかっている。でも… ] (566) 2022/07/31(Sun) 1:33:08 |
![]() | 【人】 綴 千翠 ───名前は…お父さんとお母さんが 最初に私にくれた贈り物だか… ら …[応えて笑おうとしても 込み上げてくるものを止められなくて。 はらり、大粒の雫が頬を伝い零れ落ちていく。] (567) 2022/07/31(Sun) 1:33:43 |
![]() | 【人】 綴 千翠なら、もっと夏を満喫すればいいだけだね したいことがあるなら、やらないと [悩んでいたことがそれならと背中を押して、] …でも 本当に悩むようなことがあったら ちゃんと話してね [言い残すと、 安心したので業務に戻ることにしたのだった。]** (570) 2022/07/31(Sun) 2:54:06 |
(a105) 2022/07/31(Sun) 3:20:48 |
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