【人】 工藤 彩葉― Grandad ― [お別れの準備をしないといけない。 それができるのは今のうちだけなんだって わかっているけど、 やっぱりそんなの嫌だよね。 そんなことを考えながら ひとりでギターを弾いたって、 楽しい気持ちになれるわけがなかった。] (399) 2022/10/20(Thu) 4:45:26 |
【人】 工藤 彩葉[大好きなおじいちゃん。 小さい頃は、毎年遊びに来てくれていた。 おじさん…息子を亡くしてから元気がなくなって。 足腰が弱って、もう長旅は辛いんだって。 認知症が進んで、私のことわからなくなったって。 この間、肺炎で入院したんだって。] [砂時計の中身が落ちるのを、下から見上げている。 あとどれだけ残されているのか私にはわからない。 降り積もった砂の山から、想像するしかない。] (400) 2022/10/20(Thu) 4:45:29 |
【人】 工藤 彩葉[おじいちゃんはちゃんと、 おじいちゃんになるまで生きてくれた。 でも、まだ早すぎる。そう考えてしまう。 退院したって聞いた時はほっとしたけど、 老いには誰も逆らえない。 幽霊にだって、きっと無理だろう。 きっとこれが、私の人生ではじめての 永遠の別れ≠ノなる。 どんな準備をしたらいいんだろう。 どうしたら後悔しないでいられるのか。 大人でもわからないことが、 私にわかるはずなかった。] (401) 2022/10/20(Thu) 4:45:32 |
【人】 工藤 彩葉[アーヤって、まだ私を呼んでくれた頃は。 海の向こうへ会いに行くことはできなくても、 少しでもいいから元気になってほしくて。 おじいちゃんのくれたギター、 絶対弾けるようになるまで練習するから 私にちょうだいって、おねだりをした。 誰も弾かないままになってたギター。 おじいちゃんは何も言わなかったけど、 残念そうにしてたの知っていたから。 弾けるようになったら聴かせてくれよ、 ってすごく喜んでくれたよね。 だから私は約束をした。 でもね、楽器なんて 鍵盤ハーモニカやリコーダー以来だった私は、 あっという間に躓いてしまって。 受験もあるし、本格的に頑張るのは 高校生になってからでも遅くないと思って、 一度ギターを片付けた。 そんな時間はないって、知らなかったから。 私の一番の心残りといったら、きっとそれ。 それは、わかっているんだけど。] (402) 2022/10/20(Thu) 4:45:35 |
【人】 工藤 彩葉[このギターは、元々私のものではなかった。 日本の音楽教育について知らないおじいちゃんが、 学校ではこれを弾きなさいって、 お兄ちゃんの入学祝いに贈ってくれたもの。 でも、こっちの授業で使うことはなかったし お兄ちゃんもギターは向いてなかったみたいで、 すぐに興味をなくしちゃって。 おじいちゃんは仕方ないなって笑って、 私の入学祝いには別のものが贈られた。] (403) 2022/10/20(Thu) 4:45:37 |
【人】 工藤 彩葉[そう、私のギターじゃなかったの。 今更約束を果たしたところで、 何も届かないかもしれない。 どこかの誰かがギターを演奏しているって、 それだけで終わってしまうかもしれない。 仮に何か、感じるところがあっても おじいちゃんが思い出すのは誰なんだろう。 本当は誰に弾いてほしかったんだろう。 そう思ったら、練習の手は いつの間にか止まってしまって。 期待して、努力して、 それで自分が傷つく結果になったら ギターごと嫌いになってしまいそうで。 私はいつまでも、約束を果たせないままでいた。]** (404) 2022/10/20(Thu) 4:45:43 |
【人】 工藤 彩葉― 三日目・午後:千葉くん ― [授業中のやり取りが横行(?)しているなあ>>425 って、千葉くんのメッセージに気付いたら まずはそれを思った。 それが教室から送られているものなのか メッセージでは見えないから、 サボりかどうかまではわからなかったけど。 どちらにせよ、今日が期限の最終日だと思えば あまり咎めるような気も起らなかった。 し、 案外私もサボってたりしてね? なんて、それはまた別のお話ということで。 旧校舎へはまだ行っていなかった。 私はあまり、日中に行くって考えがなかったんだけど メッセージの文面を見れば、 そうじゃない人も結構いたのかな。 千葉くんは、向き合おうとしていた人と ちゃんとお話しできたのかな。 気になることといえばそれだけど、 まずは返信を。] (517) 2022/10/20(Thu) 21:29:16 |
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