82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】
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ガンッ、ガガンッと拘束を揺らして、卓が動く。
あらん限りの力で足掻き、暴れるが、拘束は硬い。
テーブルの上で自分の出した役が、チップが、音を立てて崩れていく。
暴れるたびに別の生き物のように己の怒張が、
欲望を辺りにまき散らそうと震える。
イきたくない。イかせてくれ。楽になりたい。なりたくない。
賭け師のプライドを捨ててまで、オレがオレでなくなっても
生きていたいなんて思ってない。
「ウ"ウ"ウウ"ゥウウ"ルルル………」
一つ、二つと媚薬が追加され、もはや嚥下も難しいくらい自分を見失い。
動物のような唸りを上げていたが、完全に意識の外側から、
薬によって押し上げられた性感が、無理やり腰骨を裏から叩いていった。
その衝撃に、大きく体が仰け反ると、
まるでかつて勝負師だったころに上げた勝鬨の人差し指のように、
高く、高く己自身が持ち上がって、それに下卑た歓声が沸いた。
▼
――限界は。
突然訪れた。
もはや耐える耐えないの話を超越して、
人間の身体が媚薬に耐えきれず、
張り詰めた糸が千切れるようにして、
仰け反って小刻みに震える躰から、まるで女人の潮吹きのように。
「―――――――ア」
長く。
永く。
高く、粘性の低い白濁が吹き上がり、
それを追い越す様に濃縮された濃い液体が。
中空を殴りつけるように広がった。快楽で、脳が、壊れる。
上に出せば、それは降ってくる。
思考を焼き切るほどの快楽の衝動が、躰の弛緩を許さない。
そこに降る最悪の雨が、躰を、テーブルを、トランプを。
――愛した賭け台の全てを、無様に、問答無用に濡らし、汚していく。
敗北感と。射精欲の充足。
己の矜持全てが、その一回の絶頂で、
バキバキに罅が入る音を聞いた。
やがて永遠に続くようなその頂きへの昇りつめも収まると、
己の出したもので無様に汚れた、横たわる男の虚ろな目だけがそこにあった。
>>ムルイジ
「…………………………あは」
仮面の下で"嫉妬"が嗤う。
それはそれは心から幸せそうに。
「──皆様ご覧ください!ギャンブラーの愛したカジノのテーブルが、ギャンブラーの欲望で汚れる様を!
とても気持ちのいい果てっぷりでしたね!」
高らかに、唄うように破壊者は告げる。
「結果は十五分!当たった方はいらっしゃったでしょうか?それでは只今からスタッフ達がお客様に配当のチップをお渡ししますので、そのままお待ちください〜!
本日はお集まりいただきありがとうございました!司会進行は私エンヴィーが務めさせていただきました〜!」
弾むような声で締めの挨拶をして、恭しく一例をする。
一人の男を散々凌辱した狼はそのまま従業員にギャンブラーを担がせ、撤収を始めるだろう。
"特別研修"の片方はこれにて閉幕。
次の獲物は、美しき踊り子だ──。
「んぐ、ぅ……ふ、うぅ…っ」
ショットグラスの中身を体内に入れる度に敏感になっていくようで、口の中をかき回されるだけでゾクゾクとした快感が背筋をのぼり 指でこじ開けられた唇から漏れる声に吐息が混じる。
脚の間のそれも、天を仰ぎ先走りを床に滴らせている。
「なに、ぁ…あ、あぁっ…!?」
乳頭を挟むクリップの痛み―――否、痛みは感じなかった。少年を襲ったのは、強い強い快感だ。
薬によってより増幅された快楽が、少年を絶頂へ導く。
びく、と背を反らせて。ぱた、ぱたと床に白濁が飛び散った。
くたりと力の抜けそうになる体を、周りにいる男たちが腕を引いて支える。
それでも、まだ。体を焦がす熱は収まらなくて、ローターが取り付けられ 穴を広げるように玩具が挿入されるのを感じると、少年のそれはまた勃ち上がっていく。
まだ、準備段階であるというのに 空気が肌に触れるだけで感じてしまいそうで。
未熟な少年は、理性をギリギリのところで繋ぎとめることしかできない。
声を掛けられて。ふる…と体を震わせてそちらに顔を向ける。
「けん、しゅう…あ、あ…分かった…
それが…お客、様の…要望、だったな…」
手が一度離れていけば、少しばかり余裕を取り戻そうと呼吸を整える。
いつもの衣装よりも露出が多く、落ち着かないが フェイスベールを身に着け、"踊り手"としての自分をほんの少しだけ取り戻す。
過敏な体は昂ぶりを訴えるが、今は役目を全うしなければと気を張って抑えつける。
ショーを無事に終えることが出来れば、それでいいのだから。
>>ナフ
地下のホールは冷たい空気で満ちている。媚薬と愛撫によって既に蕩かされている少年の体はもしかするとその外気が肌に触れる感覚だけで快感を得てしまうかもしれない。
『さあここだよ。この地下ホールの中心。そこに設けたステージで踊るんだ』
エンヴィーは移動の途中でいなくなった。代わりに、従業員が音声通話を繋いで貴方に声を届けている。
『面白そうだから他の乗船客による救出劇を可能にした筋書きを作ったけど──
──いいかいナフ。もし私の素性を助けてくれた乗船客に話しでもしたら。その客や君と仲のいい人から優先的に君と同じ地の底に引き摺り込んでいくからね。
それじゃあショーの始まりだ。期待しているよ』
▼
>>ナフ
中心のステージがライトアップされる。貴方はそこで踊るよう指示されるだろう。
そこに人の形をした観客などいなかった。
無数のカメラが、ステージを取り囲んでいる。
無機質なガラス。その向こうに少年を熱く邪な目で見ている人間たちがいる。
『なんとこれは淫らな』
『本当にこれで十五歳なのですか?』
あちこちのスピーカーからカメラから貴方を覗く賓客の声が聞こえてきます。
『──さあ、ナフ。開幕だ。皆が期待している。
"ちゃんと"踊るんだよ?』
エンヴィーはそれだけ告げて通信を切りました。
そして。入れ替わるように流れ始める音楽。貴方のための舞踏曲が流れます。
貴方はこれまでに身につけた踊りを、自由にのびのびと踊ってください。
──もっとも。
無事にショーを終わらせるつもりなど、初めからないのですけれど。
ここで失敗してしまえば『取引』を無駄にしてしまうかもしれない。
少年は、主催の言葉を聞いて素直に頷いた。
仲の良い人間も、特にいはしないのだけれど。
「…よろしく、お願いします」
カメラに映されることには、慣れている。
少しばかり、普段よりも風を敏感に感じてしまうくらいで。
音楽に合わせてしなやかに体を動かして、舞いを踊り始める。
指先までピンと伸ばした腕、床を軽く蹴ってはアクセサリーを揺らしている。
擦れる布に息は上がり、再び起き上がる股間のそれが主張しているのがよく見える。
>>ナフ
「…………ふうん。招待されただけの事はあるね」
カメラ越しに見ていたエンヴィーは独り言ちる。
エンヴィーには踊りに関する知識などなかった。ただなんとなく眺めているものの、それでも少年の舞には惹かれるものがあった。
あれだけ"仕込み"を行っても自分の役割を全うしようとする姿。
その艶姿にスピーカーから聞こえる歓声はどんどん熱がこもっていて。
純粋な喝采が、湧き上がっている。
「…………」
▼
>>ナフ
「……ずるいな」
舌打ちをして手元のスイッチを弄る。
それは踊り子の体に取り付けられた玩具の電源を切り替えるもの。
女の指が容赦なくスイッチを押し込んだ瞬間。
少年の体を蝕む玩具たちは一斉に激しい振動を始めることだろう。
いける。盛り上がりの声も、聞こえている。
このまま続ければ と、優雅な舞いを続けている。
続けようと、した。
「は、ぁあ…っ!?や、な、っ…!」
ガタン!
と大きな音がしたかと思えば、舞台の上で蹲る少年の姿が見えるだろう。
嬌声を上げ、逃がせない快楽を直に受けて欲をその場で吐き出す。
まだ、音楽は続いているのに。 立てない。
乳首を噛むクリップが激しく揺さぶる。
男根に絡むローターが酷く震える。
後孔を苛むバイブが荒々しく暴れる。
例え少年がどれだけ果てようと、責め立てているのは玩具だ。無機物だ。
止めてと言っても止まることなどなく、ただひたすらにその役割を果たすだけ。
どれだけ少年が泣こうが喚こうが、その空間にいるのはたった一人。観客さえも見当たらない。
それなのに視線と歓声の雨だけはずっとずっと少年に向けて降り注がれている。
▼
>>ナフ
「そうこなくちゃ」
カメラの向こう、"嫉妬"は満足げに嗤う。
胸に仄暗い喜びが満ちる。自分より優れた者が無様な姿を見るのはやはり気持ちがいい。
「……これ、もう要らないや。捨てておいて」
エンヴィーは従業員にスイッチを渡し、席を立った。
この"研修"はこれでいい。ギャンブラーの時のような撤収は必要ない。
少年への道は開放していた。
写真をばら撒いた時に炙り出された者たちが後はなんとかしてくれるだろう。
それもカメラに映るだろうから、賓客は救出劇も堪能できる筈だ。
今回の"嫉妬"の特別研修はこれで全て終わり。
──次に毒牙にかかるのは、いったい誰だろう?
/*狼お嬢様たちへ
(大変好き勝手してしまいました!!!!)
土下座謝罪侍になりますわ……すみません、めちゃくちゃ好き勝手しましたわ……
グラトニー、順番譲ってくださりありがとうございます……
スロウス、見守ってくださり感謝ですわお熱大丈夫……?
わたくしもう満足すぎるのであとはお二人のやりたいことをサポートする事に徹しますわね……二人ともありがとう……!
/*
♡よくってよ♡
お二人から出てくるわたくしにはできないえっちの福利厚生に
わたくし毎秒マジ尊敬«リスペクト»ですのよ
熱はとりあえず頭は大丈夫になりましたわ!!元からダメですわ
こちらの襲撃ロールも多分、
あと一往復くらいで終わりそうな気がしますの。
締めとなったらいい感じに業務連絡ロールを入れますわ。
あと次の犠牲者の方もエッチがあると嬉しいタイプだそうなので
もしよかったら遊んであげて頂けるとわたくしが嬉しくってよ。
本当にこの社畜エッチを抜きませんわ。無作法ですわ。
「ひっ、ぁあ…!!とめ…っ!」
縋るように床に爪を立てて、猫のように腰を高く上げている。
強すぎる快楽から逃れるための姿勢は、秘部を無意識のうちに慣習に晒すことにもなっている。
役目を果たさなければ、と思うのに。
このまま客の声がブーイングに変わってしまう事を恐れているのに、体にちっとも力が入らない。
気持ちとは裏腹に、体は玩具の刺激で絶頂へ駆け上り 二度、三度と吐き出したもので、自身の真下の床に白濁の粘ついた水溜まりを作っていく。
助けてくれ、の声も出せずに 仮面の下からぽたりと透明な水がこぼれた。
/*
ブラボー……素敵でしたわ! ここから先は表舞台の出番ですわね。
エンヴィーもいっぱいおもてなしお疲れさまでした。
スロウスも下ごしらえお疲れさまでしたのよ……。
残りの半時間は体を休めつつやっていきましょう。最高でしたわよ……Kiss
/*
人狼疑い晴らしの為に馳せ参じるか、役者が五人揃って飲むのを見守るか迷っておりますの……
うまいこと座が全部人間で埋まると嬉しいですわね(参加者が増えることがいちばんうれしいため)
/*私も迷ってるんですのよねえ……でもこれ、多分五人揃うよりやる気ある男たちでノルマ5本全部飲みそうな気もしますわよわたくし……
/*
戦略性をとるならサクラを一人混ぜるのがいいのかもしれないのですけれど、
わたくし男達の乱交が見たいわ。
/*すっげえ同感ですわね。わたくしも男たちの乱交めちゃくちゃ見たいですわ
/*
これ、ダンスに対する観客の声とか匿名メモで投げてもよろしいですかしら。
あと会場にこぞってる白の皆様は見せ物にしてよろしいのかしら。
私も匿名メモであそぼうかと思いまして……
/*
焚き付けナイスプレーですわご同輩お嬢様。
わたくしどうせこの後賞味期限切れですし、
カモフラも兼ねるならお二人のどちらかが適任かしら。
いや本当に何かの間違いでこの三人で組んず解れつして頂けたら
約束された絶景なのですけれどもね。
非実在オーディエンスもそれを求めてますわよ!!多分
/*あら!最高ですわねそれ!!盛り上げてくださるのとっても嬉しいですわ!!観客の声とっても嬉しいのでガンガンいってほしいです!
見せ物というと具体的にどんな感じかしら?(今回薬飲ませてナフ救出させるのを目的としている為それ以外何も考えておりませんでしたの)
/*
向こうに能動的なロールを求めるとお忙しくしてしまうと思うので、
VIP達が「彼らが踊り子を助けにきたことを知っている」という形で巻き込んでヤジる感じですかしらね。
薬を飲んでる姿をサブモニターでVIP達に中継されてるとか。
薬で乱れる姿を見たいわ! と騒ぐモブがいる感じになりますわね。
/*
そして超スピードで消化されんとしてますわね。
乗り込もうかしら。乗り込みます。(二人の返事を待ってから)
/*うーん我らがグラトニー、流石の行動力ですわね。いってらっしゃーい!
/*
ダビー、本当に"持って"らっしゃいますわね……
どちらもゴーですわ!やっておしまいなさい!
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