人狼物語 三日月国


137 【身内】No one knows【R18】

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  「だそうだ、マリエル。
   お茶は二人分で頼むよ」


[こんなに美味しいのに勿体ないね。
 そう言って一人だけ紅茶を優雅に味わう。
 コットンが余計な渋みを吸着しまろやかにしてくれる。
 この淹れ方が最高なんだよと
 階上に戻っていくマリエルに声を掛けた。]
 

 

  「そうだね、言いたい事は幾つかある」


[カップをソーサーの上に置いた。]


  「先ずは貴公に感謝を。
   調査のために使いを送ってくれたろう。
   それで彼女の居場所が掴めた。
   お陰で時間が短縮できたよ、感謝している」


[一度支配した者の目と耳は自由に借りられる。
 同時に数千人並行処理をすることもあるが
 街を飛び出した娘の行方は離れれば離れるほど
 掴むのが困難だった、それに関する礼を述べた。
 女の寿命は短いからという理由であるが。]
 

 

  「それから契約書の内容。
   あれには見つけても価値をつけないまま、
   或いは報告をしないまま期限を迎える、など
   貴公が自動的に勝利を得る手が幾つか使えたが
   貴公はそれをしなかった。
   ゲーム性を楽しむ心が垣間見えた気がするね。
   あれはよかった、なかなか見ものだったよ」


[本題にはまだ入らず。
 手を軽く叩いて賞賛した。*]
 

[ 実に魔術師らしい物の捉え方だった。
だが、その勘違いを正してやる理由はない。]


 なるほど。
 大した魔術師ですね。


[ 如何に魔術的なラインが繋がっていたとしても、その支配を及ぼすには並大抵の力では足りない。故に、古代魔術はギアスという方法を使った。術師の力を常に使わずとも縛り付ける方法を。それが例の契約書だ。
魔術が万能であるならこの世を支配しているのは剣ではなく魔術なのだ。
故に、この魔術師の限界も見える。]


 それで?


[ 長い前口上に興味はない。]

[ 男は魔術師を見る。
おそらく幻惑の類、打ち消そうと思えばいつでもできる。
そうでないというなら、この場で殺してしまえばいい。

そして男は女を見ない。
興味を失ったかのように、まるでここに居ることすら忘れたように。

そこ視線も、薄笑みも魔術師に向けられている。
この場、この対話は男と魔術師だけのものだった。]*

 
[ありがとう、と軽く流し、
 うん、と頷き魔術師は続ける。
 契約の内容は互いに肝心なところが
 守られていないと指摘する。]


  「一個質問したかったんだよね。
   、、、、、、、、、、、、、
   見つかってるものを見つけるって
   一体どうやるの? ってね。

   契約の不履行はそちらもだよ」


[そもそも片側が確実に負けることのない誓約では。
 制約内容も制約の存在も聞かされておらぬ契約では。
 そんなもの効果もたかが知れていると続ける。
 事実、その言葉を聞いた娘は魂を縛る鎖が
 解けるまでいかずとも拘束が弱まるのを感じた。
 人の心を惑わす術を使うのが魔術師なのだ。]
 

 
[魔術師の姿自体は幻惑の類ではない。
 魂に魔力と怨嗟が絡み付き
 可視できるまでに折り重なる集合体。
 消滅させることは可能だろう。
 ただ魂はここにひとつだけではない。]
 

 
[男同士のやり取りの間に女は、
 自分への意識がないことに気が付いた。
 そっと裸足のまま光源を遮らないよう移動する。
 ジュダスに近づいたと思ったとき
 手枷からぶら下がる鎖が
 何かにぶつかりカチャリと音を立てた。]


  ……!


[地を蹴って青い宝石に手を伸ばしながら飛び込んだ。*]
 

 
 
とまれ



[ それは古代魔術に使われていた失われた言葉≠セった。
男の言葉と同時に女の体には百の手がその体を戒め、同時にその魂を痛みが襲う。]

 
 私を相手に問答などと。
 魔術師どのは戯れがお好きらしい。


[ 言葉遊びなど契約書には意味がない。
意味があるのは事実だけ。そしてその契約書に誓いを立てたというだけ。]


 商人というのはですね。
 舞台に立つときは勝ちを確かなものにしているものですよ。

 貴方のゲームとは違う。


[ そもそも対等な契約である必要もない。]

[ 男は椅子から立ち上がるが、その視線は相変わらず魔術師に向けられている。]


 勘は大事にしなさい。
 私に隙はない、そう思っていたのでしょう?

 ジャンヌ。


[ 顔は女に向いていない。
だが、女には確かに男に見られている気配が感じられるはずだ。]


 さて、ご理解いただけましたか魔術師どの。


[ 男の目は光を感じることはない。
その代わりに、魔術の力が男に別の視覚を与えているのだ。]

 
 さて、商談といきましょう。

 私の要求は、
 私のものから手を引いてください。

 というものです。


[ やや芝居がかった緩やかな動きで部屋の中を歩く。
ブーツの踵が石の床を踏みつけて、その音が石の壁で反響する。]


 そこの女は私のものです。
 手を引きなさい。


[ 女にかけられたギアスは聖王国の大神官でも解くことができないほどの強力な呪い。契約者の両方の合意なく解かれることはない。]

 
 ……そうだ。

 その女が私のものであるなら、
 その女のものも私のものと言えますね。


[ 今気付いたかの様に男は言葉を続ける。]


 アンペールの領地を返して≠「ただきましょうか。


[ 薄笑みが深くなる。三日月が大きく嗤う、]


 ……冗談ですよ。


[ そうして男は再び椅子へと戻り腰を下ろした。]*

 

  
きゃ、あぁああ
……っ!!!!


[その前に感じたものは勘違いだったと。
 再認識させられるが如く
 彼の声に身体が硬直し痛みに悲鳴を上げた。
 彼に、近づくことも出来なかった。]


  ……!


[心を読まれている?
 見られていない筈なのに威圧感があり
 背筋を汗が伝った。
 自分は、逃げられないのだろうか。]
 

 
[石のように硬直したままその後を見守った。

 女の所有権を再三主張されれば魔術師は
 「婚約辞退は受け入れてないから僕のなんだけど……」
 と余り納得していなかったが
 実力差は十分に理解したらしい。]


  「……返して欲しければ取りに来ると良い」


[そう苦い顔で捨て台詞を残し
 現れた時と同じように突然に姿を消した。
 この場に現れたのは魂の一部。
 本体の多くは領地にあるのだろう。]
 

 
[あの恐ろしい化生が囮にもならなかった。
 その事実に冷や汗が流れる。

 制止の効果は解けただろうか。
 何れにせよ椅子にかける男から目が離せず。]


  ……。


[ブローチを奪うなど無理だ。
 奪おうとすれば捨てられる。
 大人しくしていても忘れられる。

 望みのない現実に打ち拉がれた。*]
 

[ 漸く一息ついたのは魔術師の気配が消え、暫くしてからだった。
男にしては珍しく体を緩める。]


 ……ふぅ……


[ 五分以上に渡り合えたのは僥倖。
こちらがあれを上回ったのではない、それは単に性質の違いというだけ。
強いて言うのなら、あれほどの魔術師を相手にハッタリを仕掛けるだけのこの男の胆力が相手に勝ったということだろう。]


 戦っても負けませんがね。


[ 少なくとも相手の領地でなければ。
だが、そうであったとしても大損害はまぬがない。
それは商人にとっては負けに等しい。]

 
 よかったですね。
 ギアスが効いてくれて。
 

[ 男は漸く女へ偽りの視線を向けた。
男の操る鋼糸は特殊な製法を用いて作られていて、その鋭さは鉄の鎧すら切り刻み、細くそして光を通す性質が糸を見えにくくしている。]


 あと一歩踏み込んでいたら、
 今ごろ貴方はバラバラの肉の塊でしたよ。


[ 男は魔術を操ることはできない。
だが、財を投じて手に入れた無数の魔術道具とノウハウ、そして男自身の研鑽によってここまで力をつけた。]

 
 それとも?
 バラバラになっても治るんですかね?
 試してみましょうか?


[ 女の治癒は不死の域まで到達しているのか。
頭を落としても?心の臓を切り刻んでも?水に沈めたり氷漬けにしても生きていられるのだろうか。]

 
 私を、……裏切りましたね?


[ 静かな声と共に、男の顔から薄笑みが消えた。]*

 
[自分は何を裏切ったのだろう。
 こんなに怖くて堪らないのに
 彼への想いは砕けるどころか増している。
 心は裏切っていない。

 宝石を取ろうとしたこと?
 自分は、それを得たいだけでなく
 彼の見つめる先が自分でなくてそれだったことに
 全身の血が湧くくらい妬ましかった。
 私は忘れられるのに手のひらに大切そうに乗る宝石に。
 それだっていつまで彼の手元にあるかわからないものだが]


  …………ごめん、なさい……っ


[もう、宝石を取る気はないし取れる気もしない。
 そしてもう、手遅れなのだろうけれど、謝罪した。
 他にどうしたら良いかわからなかった。]
 

 
[何もできない私は馬鹿の一つ覚えみたいに
 ぽろぽろと泣くしかない。]


  貴方の気が済むなら、
  好きなだけ、お試し下さい……


[自分の限界は、知らない。
 両目が揃っている限り、どんな怪我も治せる気はする。
 ただこの二つともなくしたら、私は……。*]
 

[ わからない。
なぜこの女はそこまで言えるのか。
騙されていたと気付いている、嵌められたのだと理解している。
優しさも、助力も偽りと知ってなぜ。]


 ………!


[ ─── それは一瞬だった。]

[ 男の一息でそれは女の四肢を斬り裂く。
細く鋭く硬い鋼の糸が女の肉に食い込み、皮膚と肉と血管とを裂いて、骨を断ち切り、4つの手足を同時に分断した。]

 
 さあ、繋げて見せなさい。


[ 冷淡な声。
椅子に腰掛けて、偽りの視線も本当の視線も女に注いで。]


 元に戻るまで見ていてあげますよ。


[ 両の二の腕、両の太腿を切断された女。
治療どころか止血もしないまま、男は女を見つめている。
薄笑みを浮かべながら。]*

 
[自分を襲うものは、何も、見えなかった。
 重力に従って落下して、
 
ぼとぼと、ぼとり、
地に着いた。
 テディベアのように石の床に座り
 鋭利過ぎる糸による傷の痛みは
 短くなった手足を認めた瞬間に襲ってきた。]
 

 
[イタイ。手が。脚が。
 イタイ。胸が。頭が。]


  
あっ……アッ、あっ、 ア゛ッ!!!!



[パニックを起こした全身が
 ビクンビクンと異様に痙攣し
 傷口からは夥しい量の血が噴出する。
 全身が燃えるように熱くその熱いものが
 外に流れ出ていくのが嫌でもわかってしまった。]
 

 

  
ハッ、ハァッ、おぅ、ぇぇ……ッ



[身体の色々な機能に不具合が起きたように
 女の小さな口は吐瀉をした。
 先日の昼間から何も食べておらず
 吐いたのが胃液のみなのは幸いなことなのだろうか。
 太腿の切断と共に短くなったドレスの裾。
 下着を履いていない股を温かいものが濡らした。
 それは漏らした小水であったが、
 熱い身体からするととても冷たく感じられた。]
 

 
[そんな状態でも、一人の声は確かに届いた。
 冷淡な声色でも構わない。
 私が従いたい人の声なんだ。

 涙だかなんだかわからないもので
 濡れそぼった顔で返事をする。]


  わッ、 わかり、ましッ はぁッ、は……!


[自分から流れ出た血液と小水の海の中
 溺れるように短い手足で這った。]
 

 




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