82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】
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>>ムルイジ
去っていく『スロウス』を一瞥し、すぐにショーへと視線を戻す。かの者らしいと思った。
「ディーラーは私エンヴィーが務めます!
互いにカードを引き、出た数字を合計して21に近づけていく非常にシンプルなゲーム!
それでは参りましょう。
まずはディーラーの1枚目から!」
そう告げてテーブルの上に乗せたシューからカードを引く。
……スペードのQ。絵札は全て10扱いとなる。
「さあ、華々しい活躍をするギャンブラーはどんな戦いを見せてくれるのか!それではカードをどうぞ!」
/*
(ムルイジ側のみ実際にミニゲームを行ってもらいます。なおディーラー側は数字が決まっている出来レースです。
[[/card]]で一枚引くレスの後、エンヴィーのレスを待たずに続けて2枚目以降を引いたりストップしたりして構いませんわ!オッケーそうならエンヴィーの2枚目のカード引きますわね!)
「……あんまり舐めてくれんなよ」
ショーの喝采に。……一気に。
意識がギャンブルのテーブルの上に載る。
相手を射殺すような絶対零度の眼が対面の相手を睨む。
殺意を真正面から向けた。
何度も。
何度もこんな死線は潜り抜けてきた。
もっと酷薄で救いのない場所でだって、カードを捲ってきた。
ブラフとラックだけで渡り歩いてきた。
包帯の撒かれた右手ではなく左手で。
右手と遜色なく動くその利き手ではない方の手でカードを捲る。
▼
続けて、二枚目も裏返した。
ここが分水嶺。ただ食われるかそうでないかの境。
――オレの望んだ、ギリギリの勝負。
最善ではなく、最良でもなく。
だがただ食われるわけでもない、
――敗者が喉笛に噛みつくための一手。
やはり命をテーブルの上に乗せなければ、
賭けに命は宿らない。
見たかよ餓鬼ども。
見ろよ肥え太った醜い豚ども。
これが――
『ギャンブラーの生き方』
だ。
「――これで勝負だ。
命を賭けるには、悪くねェな」
| >>54 サダルさん良識あるっすねぇ 「 うちore命も取らないし、莫大な額も巻き上げないっす」 自分以外のモノもテーブルに乗せない。 「ムルイジが >>1:38 ハマル唆してた >>1:47 >>1:43 んで >>1:185 ニアちゃん、止めましたし」 「カワイー遊びがスキっすけど……うーん。 ソレを賭けた時点で手前の責任 っすよ。」 「語尾を、プレートをキャミソールを」 「 どんな場でも 」 ニアは彼らとは別種ではあるが 間違いなく本物だった。 (56) 2021/07/04(Sun) 22:00:29 |
>>ムルイジ
「そうですか。それでは、今度は私の番。
カードをめくりましょう──いざ!」
威勢のいい掛け声と共に明かされるディーラー側の2枚目のカード。その中身は──
──クラブの7。
ディーラー側の合計は17。ルール上、17以上となった場合ディーラー側はもうカードを引くことができない。
ディーラー側は17。
プレイヤー側は20。
なんてことない、ギャンブラーの余裕の勝利だ。
▼
>>ムルイジ
「
── おめでとう
──Nice win!
おめでとう!貴方の勝利です!いやあ余裕すぎたでしょうか?
それでは配当を出しましょう。華麗に勝利を収めた貴方にはこちら!」
ディーラーはぱんと手を叩いて合図する。
>>ムルイジ
ギャンブラーの前に現れたショットグラス。
本来テキーラなどアルコール度数の高い酒が注がれるはずのグラスには、下品なピンク色の液体が注がれていた。
「即効性の媚薬です。20の数字を出したので、20本用意いたしました。これら全て貴方のものです!独り占め!よかったですね!
それでは祝いの美酒ならぬ媚薬を召し上がっていただきましょう!折角ですので、手を使わず狗のように!」
エンヴィーが言うや否や、大柄な仮面の男性従業員がギャンブラーを囲んでその両腕を後ろで拘束するだろう。
つまり、口でグラスを咥え、上を向いて呷って飲み干せと言う事らしい。
| >>55 さっちー…… 「だけど、 強制的にやらされるのは ニアちゃん的には? トバクじゃない 」 そして穴は塞がない。逃げ道だけは用意するのが ニアという優しく、また悍ましいギャンブラーだ。 ってぇ、思うんすけど…… 「ムイくんはそういうのすきなのかも。 そういう子は賭けた時点で、すでに勝ちッスよね」 「いーっぱい遊びたい わだすoreも、ある意味そうっすけど」 「さっちぃ……凄い期待してるっすね。 それか、ベキべきの ゆのむしにされたんスか?」 (57) 2021/07/04(Sun) 22:16:09 |
「……は?」
信じられないものを見て、目を見開く。
勝ちを手にしたはずが、その手にした勝ちによって、
己の首が閉まるこの状況は。もはやギャンブルでもなんでもない。
抗議するまでもなく背後から自分の腰回りほどの腕を持つ、
複数の従業員が締め上げる。
クソが。
どこまで腐って
――。
牙を剥いて唸るも、後頭部を押さえられ、
"それ"に顔を近づけさせる。少しでも抵抗を見せると、
締め上げられる後ろ手が、ギリギリと痛む。
本当に。――悪趣味の塊が過ぎる。
▼
押さえつけられたまま、一つ、二つ、飲み干し、
四つ、五つ飲めば、自身が存在の主張を始める。
十、十一と飲めば、呑んだ液体に反比例して、喉が渇く。
まるで押さえつけられるようにされた股間の怒張が、
逃げ場をなくして生き物のように左右に擦れることすら、
脳髄を焼くレベルの快楽が押し寄せてくる。
ズボンの中に全部ぶちまけられれば、どれだけ楽になるか。
十九、二十。
自身の出したカードの数字の数だけ飲んだ媚薬
に。
全身が灼熱の湯の中にぶち込まれたように熱い。
手が自由でないから、触れることすらままならない。
口の端からは無様に涎が零れ、
発情した狗のように、荒い息が鼻から、口から洩れる。
触れられればたやすく絶頂に至るほどに昂められた躰は、
情欲の逃げ場を探して、男たちの腕の中で左右に藻掻いた。
傷だらけの背筋に男たちの服が触れてすら、
着衣の中に欲帽を全部ぶちまけて、果ててしまいそうだッ……。
>>
ムルイジ
「──誰が勝手に果てていいと言いました?」
力強く靴音を響かせて男の元にエンヴィーは遠慮なく衣服の下に隠れた男根めがけて平手打ちを一つ。
その衝撃で絶頂してもしなくても、まるでどうでもいいと言わんばかりにディーラーはくるりと踵を返す。
20本も飲んだのだ、1度の射精だけでは高ぶりなど静まるはずあるまい。
「──さて!ここからが皆さんが参加できるゲームです!
従業員の皆さん、お願いします!」
軽やかにそう告げてもう一度手を鳴らす。
▼
>>ムルイジ
合図と共にギャンブラーの体が従業員たちによって卓上に乗せられる。そして男の様子などお構いなしに服を次々と剥いていくだろう。
そうしてギャンブラーの裸体を客人たちに見せるようにした後、両腕両足を金属製の器具で固定する。
あろうことかテーブルの上は片付けられていないままだ。ギャンブラーが出した会心の数字のカードたちも、カジノでよく見るチップたちも、道具は全てテーブルに乗せられたまま。
このままではきっと汗や精液で道具が汚れてしまうかもしれない。
「それでは今度は皆様がゲームに参加する番です!
今から従業員たちに愛撫されるこのギャンブラーが次は何分後に絶頂するか、賭けていただきましょう!
なお、10分経過してからは1分ごとに同じ媚薬を飲んでもらいます。いったいギャンブラーはどこまで耐えるんでしょうか!楽しみですね!」
「ーーッッ……」
怒張に鋭い手打ちを浴びせられると、痛みよりなにより、
爆発的な快楽が背筋を雷のように貫く。
歯を限界まで食いしばって耐えたが、
両足の間に無理に快楽を抑えた代償として激痛が走り続ける。
全身を冷や汗が流れ落ちる。脱がされるまま脱がされていく。
限界まで張り詰めた躰はどこに触れられても快楽の棘を残していく
両脇を抱えられて器具に両手足を拘束されると、
より一層自分の反り返る昂りが露わになる。
小刻みに、収斂しながら、自分の腹を抉るほどに仰け反る自身は、
何かの拍子に中ほどから爆発しそうなくらいに熱い。
――心の底からフザケてやがる。
何が賭けだ、何がギャンブルだ。
こんなもんただの、見世物じゃねェか……ッ。
▼
そんなオレの憤りなど気にも留めない、
無遠慮な手が四方八方から伸びる。
「アッ……ガッ、
や、めっ、触っ……っッッ!!」
視界が真っ赤に染まるほどの射精感。
無遠慮に撫で、握り、ほじり、引っかくだけの愛撫で、
身体が意識とは関係なくくの字に折れ曲がろうとする。
両手両足を卓に拘束された状態では、
ギシギシとその拘束を揺らすだけで、
快楽からの逃げ場がどこにもない。
やめろ。
やめろやめろやめろ!!
フザけんな。殺してやる。
こんな、無理やり、賭けと関係ないことで――。
「ぐ、あっ、ガァ!!
ざっ、け……アッ……!!」
――オレ自身の薄汚ェ雄の欲望で、
オレの愛した神聖な賭けのテーブルを、汚させるんじゃねェ……!!
どれだけ憎悪が膨れあがろうと、どれだけ殺意が芽生えようと。
ギャンブラーの心境など関係ない。そんなものディーラーの知ったことではない。
"嫉妬"が陵辱しようとしているのはその肉体だけじゃない。世界で一番許せない男の魂もだ。
エンヴィーは仮面の下で吐き捨てる。
「さあどんどんお賭けください!いやあ愉しいですね、ギャンブラーもなかなか耐えている様子!」
ギャンブラーはいつ果てるだろうか。
もし10分以上耐えるようなら、"嫉妬"自らが同じようにショットグラスに入った媚薬を飲ませていくだろう。
| 「……あーあ」 「まだかなぁ」 (58) 2021/07/04(Sun) 23:38:50 |
| ニアは、暇そうに を見つめた。 (a38) 2021/07/04(Sun) 23:44:45 |
| ニアは、なにも知らない。知っているのはこの くらい。 (a39) 2021/07/04(Sun) 23:47:58 |
ガンッ、ガガンッと拘束を揺らして、卓が動く。
あらん限りの力で足掻き、暴れるが、拘束は硬い。
テーブルの上で自分の出した役が、チップが、音を立てて崩れていく。
暴れるたびに別の生き物のように己の怒張が、
欲望を辺りにまき散らそうと震える。
イきたくない。イかせてくれ。楽になりたい。なりたくない。
賭け師のプライドを捨ててまで、オレがオレでなくなっても
生きていたいなんて思ってない。
「ウ"ウ"ウウ"ゥウウ"ルルル………」
一つ、二つと媚薬が追加され、もはや嚥下も難しいくらい自分を見失い。
動物のような唸りを上げていたが、完全に意識の外側から、
薬によって押し上げられた性感が、無理やり腰骨を裏から叩いていった。
その衝撃に、大きく体が仰け反ると、
まるでかつて勝負師だったころに上げた勝鬨の人差し指のように、
高く、高く己自身が持ち上がって、それに下卑た歓声が沸いた。
▼
――限界は。
突然訪れた。
もはや耐える耐えないの話を超越して、
人間の身体が媚薬に耐えきれず、
張り詰めた糸が千切れるようにして、
仰け反って小刻みに震える躰から、まるで女人の潮吹きのように。
「―――――――ア」
長く。
永く。
高く、粘性の低い白濁が吹き上がり、
それを追い越す様に濃縮された濃い液体が。
中空を殴りつけるように広がった。快楽で、脳が、壊れる。
上に出せば、それは降ってくる。
思考を焼き切るほどの快楽の衝動が、躰の弛緩を許さない。
そこに降る最悪の雨が、躰を、テーブルを、トランプを。
――愛した賭け台の全てを、無様に、問答無用に濡らし、汚していく。
敗北感と。射精欲の充足。
己の矜持全てが、その一回の絶頂で、
バキバキに罅が入る音を聞いた。
やがて永遠に続くようなその頂きへの昇りつめも収まると、
己の出したもので無様に汚れた、横たわる男の虚ろな目だけがそこにあった。
| 「23、ニアの負け」 ニアはお財布の(5)1d10割分のチップを失った。 (60) 2021/07/04(Sun) 23:52:21 |
>>ムルイジ
「…………………………あは」
仮面の下で"嫉妬"が嗤う。
それはそれは心から幸せそうに。
「──皆様ご覧ください!ギャンブラーの愛したカジノのテーブルが、ギャンブラーの欲望で汚れる様を!
とても気持ちのいい果てっぷりでしたね!」
高らかに、唄うように破壊者は告げる。
「結果は十五分!当たった方はいらっしゃったでしょうか?それでは只今からスタッフ達がお客様に配当のチップをお渡ししますので、そのままお待ちください〜!
本日はお集まりいただきありがとうございました!司会進行は私エンヴィーが務めさせていただきました〜!」
弾むような声で締めの挨拶をして、恭しく一例をする。
一人の男を散々凌辱した狼はそのまま従業員にギャンブラーを担がせ、撤収を始めるだろう。
"特別研修"の片方はこれにて閉幕。
次の獲物は、美しき踊り子だ──。
| (62) 2021/07/05(Mon) 0:10:30 |
| (a40) 2021/07/05(Mon) 0:12:49 |
「んぐ、ぅ……ふ、うぅ…っ」
ショットグラスの中身を体内に入れる度に敏感になっていくようで、口の中をかき回されるだけでゾクゾクとした快感が背筋をのぼり 指でこじ開けられた唇から漏れる声に吐息が混じる。
脚の間のそれも、天を仰ぎ先走りを床に滴らせている。
「なに、ぁ…あ、あぁっ…!?」
乳頭を挟むクリップの痛み―――否、痛みは感じなかった。少年を襲ったのは、強い強い快感だ。
薬によってより増幅された快楽が、少年を絶頂へ導く。
びく、と背を反らせて。ぱた、ぱたと床に白濁が飛び散った。
くたりと力の抜けそうになる体を、周りにいる男たちが腕を引いて支える。
それでも、まだ。体を焦がす熱は収まらなくて、ローターが取り付けられ 穴を広げるように玩具が挿入されるのを感じると、少年のそれはまた勃ち上がっていく。
まだ、準備段階であるというのに 空気が肌に触れるだけで感じてしまいそうで。
未熟な少年は、理性をギリギリのところで繋ぎとめることしかできない。
| (a42) 2021/07/05(Mon) 0:58:02 |
| >>63うんうん、そうだね あちきoreも (282)1D300年くらい、友達とご飯食べてなかったし。 「うーんこれも大丈夫みたいっすね。よかった、よかった。」 (65) 2021/07/05(Mon) 1:07:49 |
声を掛けられて。ふる…と体を震わせてそちらに顔を向ける。
「けん、しゅう…あ、あ…分かった…
それが…お客、様の…要望、だったな…」
手が一度離れていけば、少しばかり余裕を取り戻そうと呼吸を整える。
いつもの衣装よりも露出が多く、落ち着かないが フェイスベールを身に着け、"踊り手"としての自分をほんの少しだけ取り戻す。
過敏な体は昂ぶりを訴えるが、今は役目を全うしなければと気を張って抑えつける。
ショーを無事に終えることが出来れば、それでいいのだから。
>>ナフ
地下のホールは冷たい空気で満ちている。媚薬と愛撫によって既に蕩かされている少年の体はもしかするとその外気が肌に触れる感覚だけで快感を得てしまうかもしれない。
『さあここだよ。この地下ホールの中心。そこに設けたステージで踊るんだ』
エンヴィーは移動の途中でいなくなった。代わりに、従業員が音声通話を繋いで貴方に声を届けている。
『面白そうだから他の乗船客による救出劇を可能にした筋書きを作ったけど──
──いいかいナフ。もし私の素性を助けてくれた乗船客に話しでもしたら。その客や君と仲のいい人から優先的に君と同じ地の底に引き摺り込んでいくからね。
それじゃあショーの始まりだ。期待しているよ』
▼
>>ナフ
中心のステージがライトアップされる。貴方はそこで踊るよう指示されるだろう。
そこに人の形をした観客などいなかった。
無数のカメラが、ステージを取り囲んでいる。
無機質なガラス。その向こうに少年を熱く邪な目で見ている人間たちがいる。
『なんとこれは淫らな』
『本当にこれで十五歳なのですか?』
あちこちのスピーカーからカメラから貴方を覗く賓客の声が聞こえてきます。
『──さあ、ナフ。開幕だ。皆が期待している。
"ちゃんと"踊るんだよ?』
エンヴィーはそれだけ告げて通信を切りました。
そして。入れ替わるように流れ始める音楽。貴方のための舞踏曲が流れます。
貴方はこれまでに身につけた踊りを、自由にのびのびと踊ってください。
──もっとも。
無事にショーを終わらせるつもりなど、初めからないのですけれど。
ここで失敗してしまえば『取引』を無駄にしてしまうかもしれない。
少年は、主催の言葉を聞いて素直に頷いた。
仲の良い人間も、特にいはしないのだけれど。
「…よろしく、お願いします」
カメラに映されることには、慣れている。
少しばかり、普段よりも風を敏感に感じてしまうくらいで。
音楽に合わせてしなやかに体を動かして、舞いを踊り始める。
指先までピンと伸ばした腕、床を軽く蹴ってはアクセサリーを揺らしている。
擦れる布に息は上がり、再び起き上がる股間のそれが主張しているのがよく見える。
>>ナフ
「…………ふうん。招待されただけの事はあるね」
カメラ越しに見ていたエンヴィーは独り言ちる。
エンヴィーには踊りに関する知識などなかった。ただなんとなく眺めているものの、それでも少年の舞には惹かれるものがあった。
あれだけ"仕込み"を行っても自分の役割を全うしようとする姿。
その艶姿にスピーカーから聞こえる歓声はどんどん熱がこもっていて。
純粋な喝采が、湧き上がっている。
「…………」
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