人狼物語 三日月国


36 【R18】海の上のひみつ【完全RP】

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―ラウンジ内―

[見えなくとも―否、見ていなくとも自身の有り様を推察する方法は存在する。
例えばこの場合は温度。
身体に直接感じる涼しさは遮るものがないということ。
そして与えられるのは自身の言葉の反芻。

『捕らわれた獲物』
―つまり抵抗を許されずに諦めさせられること。
遠くに落とされた衣服の音は、自分の意志では取り戻せないという痛感に変わる。

『忠実な愛玩動物』
―つまり選択肢を失い、恭順すること。
この瞬間から彼への反抗は存在しない時間となる。]

[道が崩れるかのように絞られていく未来に身体が熱を持つ。
―涼しさを感じて本当の理由はこれだったのだろうか。
しかし熱を自覚したその刹那、真逆の刺激がもたらされた。]

…ひゃ!?

[早くも熱に浮かされかけたのを、一気に現実に引き戻す冷たさに思わず悲鳴をあげる。
氷でも落とされた?
咄嗟にそう思ったのは、テーブルに何気なくあっただけのアイスペールなんて意識していなかったから。
だからその後に男の口から語られた恐ろしい提案(予告)の意味も分からない。
頭の中に浮かぶのは純然たる未知への恐怖―を塗り潰す好奇心。]

―『はい』

[だから愚直に口にする。
自分を追い詰める答えを。]

…あっ、んぅ、ひっ…

[そして過敏な尖端を襲う冷たい凶器。
抑えきれぬ声を上げながら、意に反して身体が跳ねる。
これでソファから転落していればまだましだったかもしれないが、いつの間にか自分でソファを握っていたばかりに水葉の身体がトングから逃れることは出来なかった。

新たな忠告(命令)が与えられる。
取り上げられたのは視覚。
―思えば、最初に冷たさを感じた時点で取り戻していればここまで翻弄されることもなかっただろうに。
しかし言われた以上は…]

『はい』

[もう光はいらない。]

[そして最後の命令。
迷いなく立ち上がると、スカートに手を掛ける。
そのまま下着も含めて、下半身に纏っていたものは全て。
仕上げに足元に落としたそれらを足の感触を頼りに蹴飛ばすと、]

…さあ、どうぞ。

[両手を斜め前に広げて、何処にいるかも分からない男に需要の言葉を投げる。]*

─ ラウンジ ─


[ 従順に繰り返される『はい』の返事を一回ずつ、
 彼女の表情を吟味しながら聞き届ける。

 形の良い膨らみの頂きを戯れに、
 冷たい金属の嘴で挟み込んで。

 黒鳥の仮面の向こう側を、
 指も手も触れることなく押さえこんで。

 その性状を聞き及ばずとも窺い知れた。

 水葉はいま、倒錯的な感覚に陥っている。
 私の望み、と紡いで自ら口にした言葉が
 現実のものに変わっていくという、酩酊にも似た陶酔感だ。]

[ もちろん目を開け仮面を投げ捨てて、
 このラウンジから逃げ出してしまえば
 彼女はすぐに、全ての自由を取り戻すことが叶うだろう。

 ただそれと同時に、匿名の仮面を帯びたまま
 彼女が期待していたものを得る機会は
 うたかたの幻想と消え去ってしまうのだ。

 このクルーズ船に乗り込んで、
 そのような事が誰に出来ただろうか。]

─ ラウンジ ─


[ 命じられたその通り、
 従順に自らの手で裸身を露にする女。

 見守る雄吾は無言のまま。
 立ち上がろうとするならわずかに下がり、
 場所を開けた程度だった。

 床に落ちたスカートと下着を、
 彼女自身がその素足で蹴りやる様を見れば
 ほう、と息を洩らしたか。

 両の腕を開いて招くがごとき女の仕草。
 受容の声に頷いて、左手に触れた。
 その正面に入り込むとおもむろに
 彼は口を開いた。]

 
 さて、どうぞ、……とは。
 
『何を』
かな?

[ 面白がるような、愉快げな声の響き。
 仮面の男の太い指が水葉の肌に触れて、
 柔らかな乳房を伝う。

 冷たい器具で弄んだ結果を確かめるように、
 その頂きを二本の指でくりくりと軽く扱き立てた。]

 
 君の身体だろうか?
 君の心だろうか?

 俺も君も、仮面を着けた知らない同士だ。

 外れてしまえば、この魔法は解けるだろう。
 一時の愉しみに過ぎないものだからな。

 ――それとも。
 そうではない、と、君は願うだろうか?

[ 手を止め、女の頬へ滑らせて。
 仮面の男は問いを向けた。**]

─ 天野の部屋 ─


[吹雪の指に帰ってきた天野の髪の感触は
さらさらとしていて、手入れを感じさせるもの。

派手な髪色と対照的な手触りの良い髪質。
天野のバーテンダーとしての
丁寧な仕事振りを思い起こさせる。

私を愛でる手つきや、キスも同じくらい。
……ふっ、と胸の奥や、それに下腹の辺りに擽ったいような、我慢出来ないような熱を感じた。]


  
───や、ぁっ……!


[腿に吸い付かれ、ちくりとした痛みが走り
私はびくっ、と身体を震わせた。

その跡を見れば、形の崩れた丸い赤色がついていた。
分かりやすく付けられた、傷。

天野につけられた、と思うと
先ほど感じた軽い痛みも、どこか胸をぎゅぅ、と
締め付けるような。不思議な思いが湧く。]


[名前を呼ばれ、吹雪は天野の方を向く。
手で隠していた胸は、小ぶりな胸をきゅっ、と押し上げることで
幾らかの丘を作っていた。
鎖骨あたりの胸元は、ピンク色に綺麗に染まっていて。]

  『お姉の前でもありますけど。
   私の前でも、あるんですよ?』
  
[雪菜の手の中で、天野のものが大きくなっていく。
両手で軽く触りながら]


  『……おっきいですね、時雨さん。』

[くすり、と小さく笑いながら呟いた。
片手で輪を作ると
張り出した傘の部分を擦るように何度も往復させて。

もう片方の手は、根元の辺りを緩く上下させたり
時には陰嚢の方に指先が伸びて
軽く玉の部分を転がしたりする。]


  『…………欲しくなったり?』

[天野の言葉に、雪菜は楽しそうに笑う。
背中にぴたり、と身体をつけて
彼の後ろから、耳元で囁く。

お姉には聞こえないようにして。]



[そうして雪菜は軽く身体を離すと
天野の顔を楽しそうに見つめる。

本音半分、どちらを取るのか楽しみにする意地悪半分。

その顔を見れば、天野を試しているのだろうというのはわかる筈だ。]



  ……天野さん……。


[そんな会話をしていれば
吹雪が、どうしたの?、と言いたげに
天野の服を軽く引っ張った。

熱い息を吐き、顔を赤らめた様子の吹雪は
天野と雪菜の会話も聞こえずに。]


  
…………ねぇ、してくれないの……?



[身体への愛撫が止まったことで
我慢が出来なくなって、せがむような甘い声を吹雪は出してしまっていた。]*

[ 乱暴に突っ込まれていた指が引き抜かれ、涙目だった顔はすぐに安堵の表情へと変わっていく。
しかし落ち着くのもつかの間、またしても目の前に現れるソレと言葉に、卯波はびっくりする。
彼は卯波を道具か何かとしか扱ってはくれない。
寂しく感じながらも断る理由もなく今度は観念して手を伸ばしていく。]

   ごめんね、すぐに準備するから……

[ 濡れた髪を耳に掛け、唆り立つソレを右の手で握りだし高さを口に合わせると、チュっと挨拶のキスをする。その間左手はと言えば自身の下半身を慰めるために使い、彼を受け入れる準備を始めていく。]

   (あむ……)


[そして唇を押し当てたまま舌で包み込んでつるりと撫でていけば誘い込むように根元まで咥え込み、自身がされたのとは真逆に愛する人へするのと変わらないくらいにその熱を舌いっぱい味わっていく。]


  ……ふまふやれへる?


[咥えたままで伝わるのかどうか、じっと下から彼の表情を覗いてみるけれど、どうなのかな?うまくくやれてる?  *]

 
  ああ……中々上手いじゃないか。
  どれだけ男を咥えて来たんだ?


[男に取って女は道具でしかない。
それが、一時であっても愛されたいと思うならそれは相手が悪かったと思うしかないだろう。
男はといえば、漸く得られた性的な悦に身を任せていた。触れる唇や舌に逸物をビクビクと震わせながら、その快感を味あう。]

  
  もっと強く、激しくだ。


[そして、さらに強い快感を得ようと注文をつける。]*

―ラウンジ内―

[手を広げて待つと正面に気配。しかし…]

…っ!

[悪戯のように投げられた問いにビクッとなる。
何をしてくれてもいいという意思表示以上のことは考えていなかっただけに、単純なはずの質問に答えることが出来ずに動揺する。
そして相手は待ってくれない。]

…ん…ぅ……くぁっ…!

[胸をなぞる指の感触に声が漏れ、頂を捉えられれば一際大きく。
咄嗟に何かを掴んで耐えようとするが、禁じられた視界ではすがれるものは見つけられず、そもそも虚空に上げられた手元には何もない。
逃がせない快楽に苦しめられるだけ。]



[与えられる刺激が止まると、頬に触れられる気配。
重ねられる問いに、今度は考える。]

私は…
無限と分かっている夢も…
それはそれで退屈になると思います…

だけど…有限な時間と思っていても…
終わりを考えなくても…
いいのではないでしょうか…?

[ネバーエンディングストーリーも悪くはないけど、ラストまで全力で駆け抜ける魅力の方が勝るときだってあるというのが水葉の考え方。]*

[ 顔を上げれば、朱に染まって瞳を潤ませる吹雪がすぐ、
 近くにいる。
 今すぐにでも抱き上げて、宝物のようにそっと触れて、
 自分のものにしてしまいたい。


 
  
そう思うのに。
 

 動きを変えた両の手で張り詰めた屹立に刺激を
 与えられれば、このままこの背徳感に身を委ねたい
 とも思う。]

  ム……(ゲホッ)


[ 下から恨めしそうに見つめる卯波、理由はもちろんビッチみたいに思われてしまったから。
そんなことは無いと反論したくなる気持ちはあるものの、初めて彼から褒められた言葉と催促されたこともあり、目の抗議だけして気持ちの乗ってきた卯波も応えていく]

   ん……。
頑張る……


[舌で裏側をチロチロ擽って、全体に唾液を絡めながらどろり、溢れる唾液を見せつけるように垂らして、肉茎を伝って滴り落ちる唾液をおいかけて、舌で拭い、横から唇を添えて、唇の内側で撫で上げる。
じゅぷりと唾液ごと啜ってまた根元まで飲み込まずに、ぐちゅり、くちゅり、わざといやらしい音を立てながら、緩やかに顔を前後させていく。*]

   
……っ、はぁ…っ っく



[ 強烈な快感に、ぞく、ぞくと身体が小刻みに揺れて、
 声を慌てて押さえ込む。
 男の嬌声など聞かせる訳にはいかないと、
 残る理性を懸命に振り絞る。


 なのにふ、ふ、と息を吐いて呼吸を整えていれば、
 動きが止まったことを切なげに責められ


 行き場のない感情と、出口の見えない欲望とが、
 目の前の光を奪って行くような。


 
  
なんて、被虐的
  
  ]

[ どちらを、先に、なんて…

 
あぁ、神様仏様、おまけにオーナー様。
 迷える子羊に、正しき道をお導きください

 
       ・・
   …雪菜、さん。


[ 震えようとする声をどうにか抑えて。]


   少しだけ、俺に時間をください。


[ 暗に、吹雪を先に抱かせてくれ、と意思を込めてそう伝える。]


   …貴方の求める正解で無いかもしれません。
   だから、その後は、

   
貴方のお好きなように、俺を使ってください。


   ……許して頂けるなら、ね。


[ そう言って、雪菜の足に再度口付ける。
 それから素早く吹雪を抱き抱えて、ベッドに運んだ。]*

─ ラウンジ ─

[ なるほど、と、水葉の返事を聞いて考える。
 彼女は彼女の核になるものをきっと持っているのだろう。

 もしやと少し危ぶんではいたのだ。
 自身が語った願望そのものに、容易く落ち込んではしまいかと。]

 ……ふふ、そうだな。

 だったら、閉じた目を開いてみると良い。
 ちょうど回りの暗さにも目が慣れてることだろう。

[ 目を閉じたままの水葉へ伝え、すぐ傍にある身体に腕を回す。
 抱き寄せるように引き寄せれば、いつの間にか
 雄吾の上半身は裸になっていると彼女は気づくだろう。]

 
 ……それで、君は。

 さっき口にした願望は、満たされたかな?
 ひとまず試しに三つとも、言ってはみたが。

[ 頬に触れた側の手は、撫で下ろされて鎖骨へ至る。
 そこから少し下へ動かし、水葉の反応を伺った。]

 さて、今の君は何を望むだろうな。

[ じっと見つめる男の仮面。
 瞬きもせず、黒鳥の仮面の隙間を覗き込んだ。]*

[“こんな船“の中で自分から声を掛け誘って来た上に、舌技が上手ければそういう女なのだと思って当然だろう。
ただ、その真偽は男に取ってはどうでもいいこと。
気持ち良ければなんでもいい。
擽る舌、撫であげる唇。
柔らかで生温かな感触に性感が刺激される。]


  ほら、ちゃんと奥まで咥えろ。


[ぐちゅぐちゅとバスルームに卑猥な音が響けば、女の頭を掴んで女の喉に突き入れる。]


  ……出すぞ。


[そうして“まずは”と女の口内、そして喉に目掛けて精を放った。]

[女は口内のそれをどうしたか。
飲んだのか、それとも吐き出したのか。
どちらにせよ、男は女の手を引いた。]


  来い。


[シャワーに濡れた肌もそのままに、バスルームを出ると女をベッドへと連れていくと。
乱暴に手を引いてベッドに引き倒すと、そこに覆いかぶさった。
抵抗するようなら力づくにでもそうしただろう。]*

【人】 曳山 雄吾

─ 閑話 ─
>>0:44

[ 『バーとは、
  人生に疲れはてた者の最後の止まり木である。』

 雄吾はまだ学生の頃、そんな一文を何かのエッセイで読んだと記憶している。それとも、もっと直截的に、『自殺志願者の』だったろうか。

 彼自身は人生に疲れを覚えたことは無かったが、
 それ以来、彼は一人で、あるいは友人と、
 またあるいは恋人と、様々なバーを訪れた。

 それらは、
 蝶タイを締めたマスターが営む正統的なバーであったり、
 学生の有志が立ち上げた気のおけないバーであったり、
 水底のように幻想的な照明が揺れるバーであったり、
 スポットライトの下、白と黒の駒が行き交うバーであったり、
 した。]
(126) 2020/07/13(Mon) 23:39:21

【人】 曳山 雄吾

[ どれだけのバーの扉を開いたことだろう。
 成人して父親の会社に就職し、
 いずれはそれを継ぐべき立場を明確に意識した頃。

 雄吾は、繁華街から少し離れた所にある、
 とあるバー>>0:44の常連と言える客になっていた。

 彼が30歳を少し超えた頃だから、
 かれこれ5年は通っていることになる。

 初めて訪れたその日はみぞれ混じりの寒い日で、
 コートの襟を立てて訪れた。
 冷たい雫がスラックスまで染み込んで、
 ひどく不快な気分だったことを覚えている。 

 雄吾よりは幾らか年上のマスターが、
 コートを脱いで掛ける様子に一声、掛けた。

 「寒かったでしょう。何になさいますか。」

 何でも。温かいやつを。とにかく、寒かった。
 そう答えたことも覚えている。]
(127) 2020/07/13(Mon) 23:39:31

【人】 曳山 雄吾

[ スツールに腰掛けて、待つことほんの二分ほど。
 カウンターに肘をつき両手を組んで待っていた雄吾の前に、
 一杯のマグが差し出された。

 カクテルを調製したのはマスターではなく、
 まだ学生のようにさえ見える若い青年だった。
 実際、その時かれはまだ21歳だったのだが。

 マグから立ち上る、甘く温かい香りの湯気。
 カフェオレ色をしたそれは、ホットのカルーアミルクだった。

 熱せられたアルコールが鼻腔をくすぐり、
 馥郁としたコーヒー香が疲れた心をなだめていく。
 火傷しないようにずず、と啜ると、
 リキュールとミルクの甘味は
 身体を中から癒していくようだった。]
(128) 2020/07/13(Mon) 23:40:00
 




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