人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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迷彩

自分達が今何処に居て、何をしているのかなんて
最早考えられない程に思考は蕩けていた。


「ぁ、────ッ!」

はく、はく、と口を開閉する。
勢いよく挿入された性器が、やけに熱い気がする。
薄い壁がないせいだと知るのは、きっと互いの熱が燃え尽きてからだ。

内側から揺さぶって、焼き割かれてしまいそうな感覚。
何度受けても慣れようが無い。

「ッ、……んぅ、………!」
             
がぶ、



漏れる自分の嬌声が、吐息が鼓膜をくすぐって、かっと赤面する。
反射的に己の手の甲に歯を立て、声をくぐもらせれば
内心でほっと胸を撫で下ろした。


誰にも見つからないように、
このまま誰も通り掛からないように。
紫の瞳は貴方を通して、貴方以外に意識を向けている。


鞄の中のレンズが、まるで二人を煽るかのようにちかりと光った。

【人】 9949 普川 尚久

>>14 貴戸

「……そんななんもないとこで何してるん、貴戸さん」

 誰かさん達の緊張感に水を差す呆れ声が、あなたの鼓膜を震わせた。心なしか抑え気味ではある。普川も音が聞こえていないわけではない。この先で起きていることの予想はついていた。

「覗きでもしているみたいだな。
 あっちに用があるなら、背中押したげようか?」

 曲がり角の向こう、ひそめられた音たちの源をまだ見ないままに、あなたの背中にしなだれかかった。
(15) 2021/09/23(Thu) 3:56:48

【人】 9949 普川 尚久

>>16>>17 貴戸

 もっと違う反応を予想していたので、肩に置かれた手や、寄られた勢いには目をぱちぱちさせた。飛んできた質問に、すぐに落ち着いたが。

「参加してあげたら…?
 三人までがいいから、貴戸さんで定員埋まったね」

「これ冗談だからな、誰が言っても大体」

 冗談にしなくても面白かっただろうなとは思ったが、すぐに訂正してあげた。

「恋人さんらがキスしているのを見ちゃった時と
 同じ対応でいいんと違う? それも、どうしたらいいんか
 分からんようなおぼこさんか、貴戸さんは」

 素直に人によって応対違うよなぁと考えた。
(18) 2021/09/23(Thu) 4:33:34
普川 尚久は、リョウちゃんの耳元にキスを落として、それから見送った。>>c13>>c14
(a10) 2021/09/23(Thu) 4:45:07

普川 尚久は、この後、コーヒーを自分で淹れてみた。それはそれで、何か首をかしげた。>>a10
(a11) 2021/09/23(Thu) 4:46:00

【人】 9949 普川 尚久

>>+28 トモダチな程度には絶対零度じゃないよ鏡沼さん
「ふぅん、南波さんなぁ……少なくとも鏡沼さんは好きでなかった、
 ってくらいの話でしょ。僕もいたいのはいやだけど、
 南波さんは好きなんかもね、知らんけど。世の中変な人だらけさ」

 普川はこの辺りの発言には気を遣っていなかった。自分達をディスっていた奴が蹂躙されるのも需要はあるからね。サービスしているつもりはないが。

「……こだわる人はこだわるよな、普通とか常識とか。
 みんな違ってみんないいなんて、それがある上での誤差の話だし」

「自分の『普通』じゃないところ、分かってた方が
 『普通』がよく分かって上手になりますよ。鏡沼さん」

「なんてね、気にしんくていいよ」

 程なくして食べきって、ごちそうさまの後に食器を重ね始めた。あなたのものも含めて。
(19) 2021/09/23(Thu) 5:29:12

【人】 9949 普川 尚久

>>20 貴戸

え、逆に何が違うの? キスとセックス


 斜め上もはるかかなたな提案に対してよりも、そこを違うと認識している方に普川は驚いた。

……ああ、最大人数の差はあるけど、そうでなくて。んー…
(21) 2021/09/23(Thu) 6:40:20
普川 尚久は、少し考えて。それから口を開いた。
(a12) 2021/09/23(Thu) 6:40:34

【人】 9949 普川 尚久

>>20 貴戸
 

「……本当なら恋人同士がするようなことで、してるのが誰でも、
 見たら恥ずかしくて、見られたら恥ずかしくて、
 二人だけでするはずの秘め事で。」


「キスの方がセックスよりは基本的に時間かからないけどさ、
 どれくらいやってる気かって分からないじゃんか」


「それじゃあ、一緒さ」

「キスの方にも立ち入り禁止の看板は要るし、
 ずっと立っていたなら椅子がほしいし、
 地面に座り込んでたならタオルとかあげたいね?」


「貴戸さんは今そうしたことをするなら、
 キスの方にも同じような対応をしなくちゃいけんくなるの」


「知り合いかそうでないかで変わることでないと思うなぁ。
 知人じゃなかったら、誰かが見ていいってわけでもないだろ?」


「そりゃ、世話を焼く理由は知人よりはないだろうけど……
 ……トラブルでで動けなさそうに見えたら、
 知らん人にもタオルや水をあげに行かない? 貴戸さんは」


「行くんなら、やっぱり一緒さ。
 知人かそうでないかでも、根っこは変わってないよ」
(22) 2021/09/23(Thu) 6:43:40


「んー……?」

 インスタント、ドリップするだけのやつ、豆を挽くとこからするやつ。それらを飲み比べて、普川は首を斜めに傾けた。

「美味しいんだろうけど、なんかちがう・・・・・・・・・・・」

 普川がこれまでに水筒に入れてきたコーヒーはずっと、インスタントコーヒーだった。知識としては、豆から淹れる方が普通は美味しいはずなのだが。

「…元々別に、好きくはなかったしなぁ………慣れかぁ…………」

 一応、その日は豆を挽いたコーヒーを冷やし、翌日水筒に入れていた。飲んでやっぱり、インスタントが好きなんだなと再認識した。

闇谷

奥に辿り着く。
気持ちいい。

腰を引く。
気持ちいい。

また奥を目掛けて、打ち付ける。
気持ちいい。


「は、……ァ、ふ、」

身体ごと壁に押し付けるように、何度も穿つ。
律動の度に涙が溢れ、貴方の腹を汚す。
これまでに教わったことなど、少しも頭になかった。
けれど、腹側の一点に触れれば締め付けが返ってくる。
只それだけの理由で、そこを目掛けて何度も突き上げた。

「……っ!ごめ、んッ、もう、」

駄目だとわかっているのに、我慢が効かない。
貴方の背中に手を回し、きつく抱き寄せる。胸元に額を擦り付け、きつく目を瞑る。
吐精の気配が、背後まで近付いている。
意識の外で鳴った靴音など、気付きもしなかった。

普川 尚久は、うっかりしなかった
(a13) 2021/09/23(Thu) 12:14:18

普川 尚久は、看板があっても覗く人は覗くような音させてるよなぁ、と思いながら聞いていた。>>+30
(a14) 2021/09/23(Thu) 12:43:28

迷彩

浅く息を吐く。
忙しなく上下を突き上げられる感覚にくらくらする。

「っ、ぅあ、あ、あぁッ!?」


ごりごりと容赦なく弱点を責められれば
浅ましく快楽を貪る声が抑えきれずに廊下に響く。

「あッ、ぅ、んんん、っ」

互いの結合部から溢れる水音ばかりが耳に入ってきて
足音ひとつに気付くこともない。
手の甲を更に強く噛み締めて、口内に鉄錆の味が広がり一層眉間を寄せた。


後孔が貴方をぎゅうぎゅう締め上げる。吐精を促すように。

抱き寄せられれば、それを受け入れるように貴方の頭部へ腕を回し、抱きしめる。
自身の張り詰めたものが互いの腹に挟まれ、ふるりと身を震わせて先走る液を吐き出す。

より一層、貴方を絶頂へと誘うだろう。

体の境界線を溶かしていく感覚。
目尻に雫が降りてきて、視界がぼやりと揺れた。

【人】 9949 普川 尚久

>>23 貴戸

「余計なお世話って今までいくつしてきたかな、貴戸さんは」

 ぽん、あなたの頭に手が乗せられた。

「よく知りもしない人のことは、その人のことを
 よく知ってる人に任せていた方がよくない?」

 ぽん、手は離されて、また乗せられた。

「知ってるつもりなら、二人がか、もしくはどっちかが、
 してほしいだろうなってことをしてあげなよ」

 ぽん、もう一度。横には動かず、重みが加えられるだけ。

「君がしたいことを優先してもいいけどな」

 ぽん、もう一度。それから、手は下ろされた。

「ところで僕は覗く気で来たんけど、覗いてもいいと思う?」
 
(24) 2021/09/23(Thu) 13:57:22
普川 尚久は、貴戸の視線に吊られて、朝倉を見つけた。嫌そうな顔をした。
(a16) 2021/09/23(Thu) 14:04:34

普川 尚久は、「なんだ、思ってたよりちゃんとしたいことあるじゃんか」 藤色を見送った。
(a17) 2021/09/23(Thu) 14:22:48

【人】 9949 普川 尚久

>>@0 朝倉

「あっち、今は通行止めですよ。
 二桁いかんくらいなら殴られていいから、違うとこ行こ」

 普川はあなたがあちらに興味を持って覗いたり、そのまま(暴力をしに)混ざりに行くタイプだと思っている。袖を掴んで、違う方へと歩き出した。
二桁を超えても、別に構わない気分だった。
(27) 2021/09/23(Thu) 14:33:26
闇谷

「────ッ!」

一部だけを切り取れば、甘えるような仕草だ。その実、腹の中に欲を放っていた。
ふう、と貴方の胸に息を吹き込んだ。その吐息はまだ熱い。

「ん、……」

吐精したにも関わらず、自身は未だ硬いままだった。
抜かないと。
そんな意思とは裏腹に、腰が揺れた。奥で吐き出した精を擦り込むように。
するとようやく少し収まった気がして、腰を引き始める。
結合部から水音が響く。引き抜こうとする度に、温かい内壁が敏感な箇所を撫でた。

「……、」

あと少しで抜けてしまう。
そう思うと、どうしても消えない寂しさが背中を押した。

「ごめ、……っ!」

霞む視界の中。
──再び、貴方を貫いた。
自身の快楽だけを追い求める、思い遣りなどほんの少しもない、獣のような交わりは終わらない。

【人】 9949 普川 尚久

>>@1 朝倉

「というか何しに出たとこだったの。
 散歩でもなかったら、そっち先してていいよ」

「用事の後でも、やっぱ気が変わったとかで
 やめたりってしないからさ」

 どういう経過を辿るにしろ、この後あなたと普川はどこかの空き部屋に入ることになっただろう。
(28) 2021/09/23(Thu) 16:00:50
廊下

───名前を呼ばれた気がする。
暖かい、安心する声色だ。
                  
……きど?


淫欲に溺れていた意識に冷や水が浴びせられたかのように目を見開いて、途端にぼやけた世界が、かちりと小豆色に染まった。


「── 待っ、止めて、
 リョウ!待ってッ!き、きどっ、
ふ、ぁっ、
 見っ………んん、あっ、
 
やだやだ、
やだ!見るなぁ!!



力の入らない腕でゆるゆると迷彩を押し返そうとするが、体は欲を貪るのに精一杯で、行為を中断させるまでには至らない。

体内の性器が強く脈打って、熱が吐き出される感覚。何だこれ。知らない。熱い。知らない。混乱。色んな思考があぶくのように浮かんではぱちぱち消えていく。


「待て、あっ、止まっ、んぅ、見ッ、……
見るな!見るな見るなっ!
見るな貴戸お!!



嫌がる言葉と共に甘い声が漏れ、意思とは裏腹に肉壁が畝り暴力的な悦楽に身を痙攣させ
ぱた、と白濁を吐き出して、絶頂を迎える。

「はーーっ、は、ぅあ、
あっ、あ、んん、ふっうあ、あ……、……っ!……!!


息を整えようにも、達して敏感になった場所を殴り付けるように再び揺さぶられれば、それを止める術はない。
ただ声を押し殺して、涙を溢した。

闇谷

揺れる視界の中で拒絶を聞いた。
当たり前だ。
彼には想い人がいるのだから。
自分はそれを知っていて、
応援する気持ちさえあるのに。
どうしてこんな、人の気持ちを踏み躙るようなことをしているのだろう?

「……っ、ごめん、ぁ、ごめん、ごめんなさ、」

謝罪を繰り返す間も、責め立てる動きは緩まない。
押し返そうとする腕を掴み、自重で押さえ込む。
どうすれば抵抗する人間を組み敷けるのかは知っていた。かつて、襖の隙間から何度も見たのだから。

「ぅう、ぁ、……ッふ、うぇ……」

顔をぐしゃぐしゃにして、大粒の涙を零して、ひたすらに欲を追い求める。
早く、早く、終わってしまえ。
意図的に抽出を強め、残る熱を焚き付けた。
肉壁が収縮する箇所を、何度だって無遠慮に穿つ。

「…………ッあ!」

全身が大きく脈打った。
自分が再び達したことを、すぐには気付けなかった。

廊下

「ぁ、……」

脇の下に腕を滑り込まされた瞬間、僅かに肩が跳ねる。
しかし背後から引き剥がされれば、素直に身体を委ねた。
ようやく顔を上げる。
最もいてほしくなかった姿が、目の前にある。

「うああぁ……、ぅぐ、えぇ……」

かけられた上着を手繰り寄せた。膝を抱え、白い生地で目元を覆う。
自分が泣く立場でないことくらいは理解できる。
それでも溢れる涙を隠そうと、歯を食いしばった。

廊下

見るな、と言ったのに。


組み敷かれていた腕が解放される。
ほっと安堵しつつ、獣のように熱を燻らせていた弟分は大丈夫だろうかと一瞥。
……嗚呼、泣いて欲しくは無かったのにな。


「…………ごめん、きど、
 リョウは……悪くなくて、
 俺が良いって、言った……から。」


それだけ告げると上体を起こそうとして、うまく力が入らず諦めた。
下腹部が、内側から白濁が溢れて来て、ずくずくと鈍痛を訴えてくる。

床に散らばる、貴方も見覚えがあるだろうポップコーンを指差して
ぷつん、と意識を落とし、瞳を閉じた。

メモを貼った。

 廊下

名前を呼ばれ頭に手を置かれれば、びくりと体が震えた。
恐る恐る、赤く腫れた目を見せる。
しかし、視線は合う前に下へ戻ってしまう。

「……」

俯きながら、穏やかな音を耳に入れる。
貴方の言葉は、少年には少し難しかった。

「……うん」

だから、咀嚼したのは最後の一言だけ。
叱られるのは怖いけれど、
このまま許されるのはもっともっと恐ろしい。
少年は膝を抱えたまま、貴方が戻って来るまで待ち続けるだろう。

なおひ〜〜〜〜〜
「え。ふみちゃん痛いの好きなんだ……へぇ……」

知らん言ってるのにするっと信じた。事実無根の風評被害だ。

「だって、ねぇ?皆普通じゃない事を、怖がるんだよ。
『普通』じゃないヒトを遠ざけて隔離して、そうしてようやく安心するの。だからオレ達ここにいるんじゃん。

納得はしてないけれど、オレが『ちょっとだけ』普通じゃないらしいってのはわかってるよぉ。
だから、『普通』ができてると嬉しいの。
『トモダチ』が離れちゃうと、困るからねぇ」

そうしてやはり、いつものようにへらっと笑う。
重ねられる食器を席に着いたまま、ありがとう〜と見送る。
何も言わなければ持ってきてもらった時と同じく、貴方が片付けるのをただ見守るだけだ。

自分の意思で決めたことなど、一体幾つあるというのだろう。

自分はまだ18年しか生きていない。大人からすれば鼻で笑われるような、青くさい少年でしかない。
けれど自分にとってはそれが全てだ。

某日、消灯時間さえも過ぎた頃。
談話室に居座って、端末の明かりだけを頼りにディスプレイの文字を追いかける少年が一人。

風情も何もない白い光に濡れる涼やかな顔は、相も変わらず生真面目さを押し出したかのような仏頂面のままだ。けれどよくよく見ればその眉間には少し皺が刻まれているし、唇は普段よりも固く引き結ばれている。

指先と視線は幾度となく端末の中の文字をなぞり続ける。

その殆どは、"報酬"の欄。

「…………」

おもむろに瞳が緩く細められる。睨むような鋭い眼差しで穴があきそうなほどに端末を注視した。

彼は全てを放り投げてまで隣を選んでくれた。
無実を証明できる機会を、太陽のもとで大手を振って歩く機会を。ありとあらゆる自由の可能性を。

自分は相手に何を返せているだろうか?
自分は相手にどれだけ負担をかけてしまっているだろうか?

尽きない悩みがぽたぽたと心に降り注ぐ。昔は殆ど揺らぐことのなかった水面が波紋を生んではぐらぐらと乱れた。

心情を表すかのように端末を持つ手が小さく震えた。みし、と機器が小さく悲鳴を上げてもお構いなしだ。

「……きっとお前は、気にするなと言ってくれるだろうけれど」

"何処でも、お前が居たら幸せだと思う。 "


鮮やかに甦る声。
声だけじゃない。肌を刺す空気も、その前に口にした甘味の味も、あの時間を形成する何もかもが脳と心に刻まれている。

「…………暁。俺も」

俺も、お前がいてくれたなら、きっと。

「──何処でも、幸せだと思う」

 




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