人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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リョウちゃん
『普通』を過ごす子供達へと映像が切り替わったと同時に、横から物音が聞こえた。

こちらを見下ろす朽葉色が、伸ばされる手が見えた。

「そうなんだ」

上を、下を。触る手つきが何を意味するかなんて。
ここ数日ですっかり学習してしまった。

「痛いの、あんまり好きじゃないんだけど」

叩くと、自分の手も痛いじゃん。
いつものように軽い口調で言葉を紡ぐ。

『普通』じゃない子供達は、机の横で微笑みあった。


「────。」

思い出しかけたのを、止めようかと一瞬迷い。
でも、干渉を止めた。

時間の問題なのも薄々気付いていたし、
何より、終演を迎えるには停滞をさせてはいけない。

見届けなければいけない。
その使命感か、情か、或いは──か。理由がなんだとしても。

最期まで思い出さないで新しい物を見つけてくれれば。
思い出すならせめて、

くだらないと言わなくて、
愉快だと笑い飛ばせるくらい、
楽しいものであったと──

そんな評価してくれる人がいれば。
或いは、共感してくれる人がいれば。

「もしもこの場所で思い出すなら、
そんな人が相手の時だといいんですけどね。

──そうでしょう、▓▓▓▓」


『トモダチ』

「でも、オレが痛くないならいいよぉ。
『リョウちゃん』
のお願い、聞いたげる」

ここでするの?と声をかけて、渡されていた鞄の中身を思い浮かべる。
……どれを使うんだっけ。挿れる側は初めてだ。初日に見たビデオの中身もよく覚えていない。

リョウちゃん詳しそうだから、やってもらおっかな?
自分で準備させるってプレイもあるって聞いたし。

そんな事を、考えて。
朽葉色をじっと、見つめた。

 『トモダチ』

テレビの向こう側はどんな世界だろう。
想像してみても、複数本のケーブルと埃っぽいテレビの裏側しか思い描けなかった。

「叩くのが嫌だったら殴って。
 殴るのが嫌だったら、んー……鞄にさ、道具入ってたよね。
 それ、何でも使っていいから」

最後の言葉を聞けば、周囲を見渡した。誰もいなければここでもいい。

「……」

視界の中に、黒髪の男を二人見る。
背丈の近い男を見た瞬間、自然な笑みが浮かび──
上背の男を視界に捉えた瞬間、その笑顔は失せた。

「場所、変えようか。適当な部屋でいいよね?」

液晶画面が歪んで映り込む眼鏡へ、視線を戻す。
鞄を片手に抱えると、先導するように歩き出した。
机と椅子の間を縫うようにすり抜け、出入り口で一度振り返る。
貴方を待っていた。

黒塚 彰人は、欠伸をした。
(a29) 2021/09/26(Sun) 0:11:12

 『トモダチ』

「殴るのも、痛いじゃん。
んー……わかった。
まぁ、使って欲しいのがあったら、言ってねぇ」

貴方の言葉に頷き、振り向いてようやくこちらを見ていた二名を認識した。
同じように鞄を掴み、貴方の後を追いかける。
部屋を出る際に、やっほ〜と二人に軽く手を振って。

そうして、貴方と連れ立ってどこか適当な部屋へと向かった。



普川にだけ笑いかけ、手を振り返した。

黒塚 彰人は、友人へ、軽く手を挙げて返す。>>+57
(a34) 2021/09/26(Sun) 0:51:52

【人】 8435 黒塚 彰人

 少年らが連れ立ってその部屋を去ってから。>>+56 >>+57

 リモコンを手に取り、チャンネルを変えた。
 そこでも似たようなニュースをやっていたので、暫く眺めてからテレビの電源を切った。
(13) 2021/09/26(Sun) 1:00:41
 なおひー

「オレだよぉ。
うんうん。わかったぁ。じゃあ動……動くのかなぁ、これ」

近寄ってきた貴方をなんとか立たせて、肩を貸す。

「……おも〜い。なおひー、鞄はちゃんと持っててねぇ」

早々に泣き言を言ったものの、よいしょよいしょと近くの空いている部屋まで共に移動していっただろう。

なお食器はそのままだ。きっと誰かが片付けてくれるよぉ。

>>闇谷

これは少年がテレビを見る前。彼が起きて直ぐのことだ。
とはいえ、時刻はとっくに朝と呼べる時間を超えていた。

小さな背中を丸め、食堂の入り口で足を止める。
そうっと中の様子を窺った。
目的の人物がいないと見れば、別の場所へ向かう。
明らかに人を探しているが、何故だか気まずそうにしていた。

迷彩

昼。食堂。
貴方の姿が無い事は分かっていた。
だからこそ、貴方の姿を見つければ音を立てて椅子から立ち、自身の鈍痛にも構わず駆け寄る。

リョウ!!


貴方が逃げないならば駆け寄り、
少し迷ってから頭部へ手を伸ばす。撫でる。

「昨日は中途半端で悪かった。
 辛かったな。もう平気か……?」

あのお菓子の苦しさは、ある程度理解しているつもりだ。
とにかく、貴方の体調はどうだろう。
それはもう心配そうに、おろおろと貴方を見据えた。

闇谷

貴方の声を聞いた途端、安堵した。直後、自分の行いを思い出す。
咄嗟に爪先は反対側を向いたものの──、逃げるには至らなかった。

「……ツッキーの方が辛かったでしょ」

撫でる手付きの優しさに、昨日交わした約束が繋がった。

「オレはもう大丈夫。あの、……。
 ごめんね。もうあんなことしない。
 ヘンな物も食べないように気を付ける」

恐る恐る顔を上げる。
上手くできるかはわからないが、笑ってみせた。



ところで、と言葉は続く。

「えぇと、
赤ちゃんはできた?

 もしできてたら、オレひとりで育てるからさ……」

貴方の顔と下腹部を交互に見る。
昼の食堂に、少年院ではまず耳にしないであろう問いかけが響いた。

迷彩


辛いか、との言葉には
乾いた笑い声を返して、

「そうだな、今は食べ物に気を付けた方がいい。
 何が起こるか分からないからな……
 信頼できる奴の前で食べるようにする……とか。」

自分でも、それ以外でも。

不器用にでも笑う貴方を見れば、
やっと胸を撫で下ろすことが出来た。
貴方の事がとても気掛かりだったから。

「良い、お前が大丈夫なら。
 失敗を繰り返して、知っていけば良い。……、」


…………。

……………………?

?????????????

迷彩

「待ってくれ何の話だ迷彩。」


視線が己の前で上下して
貴方を撫でていた手が止まる。



「……どうして……そう思った……?」


否定から入ってはいけない。
どうしてそんな考えになったのか探りつつ、

「俺は女性じゃないから赤ちゃんは出来ない……。
 出来たとしてもすぐには分からないんだ、
 一年……くらいか?
 時間を掛けて育んでいくものなんだ……迷彩……。」

性教育の時間。
これからは毎日捕まえて何かしら本でも読み聞かせようかと本気で考えている。

「あと事実どうであれ
 お前ひとりに任せるつもりは
 毛程も無いから安心してくれ………………。」

/* 補足
 アリ:黒塚、貴戸、迷彩
 ナシ:素崎、朝倉
 多分ナシ:榊、南波

多分って何? 確認取れるかド阿呆なのわよ。たすけて。

今も南波に投票したいと思っているぞ。お前ならいいものが撮れるのではという根拠の無い期待だ(?)。

闇谷

今胸を支配する気持ちの名前は、昨日初めて知った。
……許されるのは、嬉しい

て、
いて、受け入れてもらえたように思えるから。

「ん、……ありがと。
 次からは食堂で食べるようにする」

同じ轍は踏まない。でなければ、貴方たちの赦しを無下に扱うことになってしまう。
そんなことは絶対にしない。そう改めて決意した。

闇谷

そんな決意の直後。

「……え、赤ちゃんできないの!?」


リョウちゃん、本気で驚いた。冗談ではなさそう。

「中で出したら赤ちゃんできる、って母さん言ってたから。
 へ〜、だからショーシカなんだ……」

わかってるのかわかってないのか、
深妙な面持ちで頷いている……。
おそらくあんまりわかってない。

「でも、もしできたら育てるの手伝ってくれる……ってこと?」

何故か今だけ二頭身くらいに見える。

黒塚 彰人は、組み敷く彼の背に、ぽたり。汗が落ちる。
(a40) 2021/09/26(Sun) 18:58:28

黒塚 彰人は、――――…………
(a41) 2021/09/26(Sun) 18:58:35

黒塚 彰人は、ずるり。薄膜を被せた自身を後孔から引き抜く。目を瞑って幾度か擦り、吐精した。
(a42) 2021/09/26(Sun) 18:58:44

黒塚 彰人は、ビデオカメラの前、一人の少年を抱いた。
(a43) 2021/09/26(Sun) 18:58:52

【人】 8435 黒塚 彰人

>>16 普川
 立ち止まり、一拍置いて相手の名を口にする。
 今回は過たず、『年上』である彼を呼び捨てることはなかった。

「尚久さん。……はい、何でしょうか」

 黒い頭を見下ろし、言葉を待つ。
 一度合ってすぐに外された視線を惜しいとも、幸いだとも思った。
(17) 2021/09/26(Sun) 20:00:03
黒塚 彰人は、それを聞いて。背に片手を添え、腹に掌を押し当てた。ぐ、と押し込み、尋ねる。「何故ですか」>>a39
(a44) 2021/09/26(Sun) 20:04:11

黒塚 彰人は、背に回した腕に力を籠める。横向きに抱き込み、「そうか」腹を撫ぜ、「一度だな」繰り返し、>>a45
(a46) 2021/09/26(Sun) 20:32:55

迷彩

貴方とルームメイトとの間で何があったのか、
何かがあった事すら知らない。


聞き分けの良い弟分へ腕を回して抱きしめ、
「良い子だ」と囁き、背中を撫でてから離す。

悪いと思って、謝れて、
繰り返さないよう考えを改められる事は
立派だ、と、闇谷暁は思うのだ。


黒塚 彰人は、普川の腹部を強く、拳で殴った。
(a47) 2021/09/26(Sun) 20:34:44

迷彩

「出来ないが?」


出来ない。

「えぇと………身体の違いだな。
 子供を授かる器官を持つのは女性だけだ。
 俺たちには無いから、出来ない。」

そっと自らの腹部を摩って見せる。

「お前が散々遊んだゴムは、
 女性を望まぬ……に、妊娠から守る為の物であり
 俺たちの衛生面も保ってくれている訳だ。携帯しておくと良い。
 少子化は……もっと大きめの社会的な問題だと思う……。」

少し屈んで貴方と視線を合わせる。
分かったか?と問う様は、明らかに保護者のそれだ。


「……
もし
出来たら、取れる責任は全て取る。
 手伝うと言うよりは、
 行うべき義務を果たし、行える権利を行使すると言うか……
 まあ、お前一人にはさせないから安心してくれ。」


 

 食堂へ向かう途中の廊下、少し何かを話してから、普川は黒塚に腹を殴られた。普川が抵抗する様子はなかった。

闇谷

「うーん、わかった。じゃあ安心だね」

よくわかっていない返事だった。
ゴムなら今も持ってるよ、とポケットから取り出してみせる。
そんな頃合いだろうか。食堂と廊下の間にいた少年の耳に、聴き馴染んだ声が届いた。

軽く身を引き、廊下側へ視線を向ける。
目的の背中に声をかけようとして、噤んだ。
上背の男と話していたから。



何を話しているのだろう、と思ったその時。
背後からでも、明らかに殴られたとわかった。

──テメェ!
何やって、」

咄嗟に出た怒声が、一歩踏み出した足が、止まる。
殴られた張本人から、つい先日聞いたばかりの話を思い出す。合点が入った。


「……、…………」

長く、長く息を吐く。強張っていた肩から力を抜く。
何を話しているかまでは、聞こえなかったけれど。
何となく、予想ができる。
それでも。
視線は、上背の男を睨み付けたままだった。

>>暴行現場

聞き馴染みのある声を持つ人が、聞き馴染みのない勢いで叫んでいるのを耳にした。
普段通りの堂々たる足取りでやってきた少年は、ただならぬ空気の片鱗を拾い上げ 眉を顰める。

「…………迷彩?」



迷彩、絶対分かってないなと思った。
そうして貴方を見送ろうとして────物騒な物音。激しい怒声。


「ッ
リョウ!

 一体何をそんなに…………、」

慌てて駆け寄って、その場を見た。

優しく頭を撫でてくれた人物。
食べ物を共有した人物。
可愛がっている弟分。
全員が異様な雰囲気を纏っていて、これは一体どういう事かと視線を泳がせる。


「……、……大丈夫か?」

一先ず。
迷彩が飛び付かないかも心配だが
殴られていたらしい普川へ寄り、
はらはらと顔を覗き込むだろう。

その場の様子を静かに観察している。その顔には表情が欠片も浮かんでいない。

【人】 8435 黒塚 彰人

>>18 普川
「確かめたくはあったので」

 ちょうどいい機会でした。そう述べた。
 
期待外れだった。そう思い、期待と落胆とを自覚し、吐き気がした。


 つらつらと並べられた音を聞き流し、口を開いて――
(20) 2021/09/26(Sun) 22:02:31
何とは言わないけどふみちゃん人気だねぇと思いました。

【人】 8435 黒塚 彰人

>>暴行現場

 少年の怒声が響いたのは、そのときだった。

 声の主へと視線を遣る。
 こちらを睨みつける目と、目が合った。>>+70

 少年が一人、こちらへ寄ってきた。
 背から手を離し一歩離れた。>>+72

 こちらを観察するような視線を感じた。
 何も言わぬのであれば、何を返すこともなかった。>>c46

 場にそぐわぬことを早口で喋る少年を見下ろした。
 食事前でちょうど良かったですね。>>19

 強かに他人の腹を殴りつけたばかりの手を、口元へ添える。
(21) 2021/09/26(Sun) 22:07:06
黒塚 彰人は、欠伸をした。
(a51) 2021/09/26(Sun) 22:07:21

>>暴行現場

普通ならば、被害者に見える普川に駆け寄るのが当然だろう。
しかし少年は鋭い眼差しのまま、怒気も隠さぬ声色を響かせた。

「なおひー。
 ソイツに殴らせるぐらいなら、
次からオレに頼んで


親しい人間へ語るにしては凄みの効いた、
嫌いな人間へ語るにしては奇妙な言葉。

自分でもどうしてこんなに腹立たしいのか、よくわからなかった。
普川に対する怒りはない。
自分の夢を嘲った、あの男の一挙一動が苛立たしいのは確かだ。


「……ツッキー、…………いや、いいや」

事情を説明しようとして、優先順位を決めた。
彼のどんな言葉も自分の友人に聞かせたくはない。

……黒塚と普川達 の間へ、割り込むように立った。
庇うように二人へ背中を向けたまま。
正面に立つ、黒い双眸を睨んだ。
自然と真上を見るような体勢になり、どうしても首が痛む。

「もう終わっただろ。帰れよ」

自分がこんなに低い声を出せることなど、知らなかった。

>>現場


「………………えっ?
 肉豆腐……パン………………?」


何も無かったとでも言うような普川。
退屈そうに欠伸をする黒塚。
怒りの感情を隠しもしない迷彩。


そのどれもが、自分の普段見ている貴方達と違っていて
『いつもの』からかけ離れた全てが、信じられなかった。

           ここに平穏はないと、
                理解していた筈なのに。




一歩、後退り。
二歩目は、足が動かなかった。

本当は少し怖い。ただの強がりだった。

強がるのが上手くなった。以前に比べれば、ずっと。

フードを被った少年を見やり、その場を静観していた者はようやく動き出した。
藤色が揺れる。いつも通り、変わらずゆったりと。

「……暁」

とん、と名前を呼んだ少年の肩を軽く叩き。
それから、続けて口を開く。

「迷彩。普川先輩。
もう夕飯の時間だ、夕食を食べに行くぞ。移動するなら俺たちの方だ。行こう」

「黒塚。眠いのなら仮眠でも取ってこい。その欠伸をなんとかしろ」

その声色は揺らぎなく。ただ静かに、淡々と紡がれる。感情を殺して周りを見るのは慣れていたから。
言い終えるや否や、フードの少年の手を取って歩き出そうと踵を返す。名前を呼んだ二名にも小豆色の視線を向けて、どうするかを眺めながら。

暴行に関わる二人が普段のままで、最年少が怒りを露わにし続けては状況は悪化していくだけだと判断した。

故に、彼らを一度引き離そうと試みる。彼らが話し合いを望むなら、止めはしないが。

手を取られれば、されるがままに。

黒塚 彰人は、言われたことのほとんどを、ただしいのだろうなと思った。>>+73 >>+75
(a53) 2021/09/26(Sun) 23:02:23

【人】 8435 黒塚 彰人

>>暴行現場

「ああ、……そうだな、部屋にいようか」

 ここにいるのはそもそも、普川に呼び止められたからだ。
 その彼がこれ以上、用が無いのなら留まる理由もないだろう。

「……すみませんが、力加減を誤りました。
 何か食うのなら、手当てしてからにしてください」

 己が殴った彼の方を向いて、そんな言葉を寄越して。
 集まった少年らへと背を向け、立ち去った。その足取りは早くもなく、かといって遅くもなかった。

 割り当てられている、数日前までは小さな少年と過ごしていた部屋へと戻るのだろう。
(22) 2021/09/26(Sun) 23:11:37
 




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