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【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス── 少し前〜 ── [ドレスやメイクがなくたって お前は最高にかわいいよ。 ……そう思う彼女がくるりと回って長い脚を晒す。>>12 オイイ!] おまっ ヘンリー! ちょっとはお淑やかにだな……! [誰も見てねぇだろうな?! とキョロキョロ。 ヘンリーの方見て鼻の下伸ばしてるオヤジが数人、 すごい形相で睨んでやったら、目を逸らされたが。 後で記憶が無くなるまでぶん殴るか……。 顔は覚えたからな。] (33) 2022/09/20(Tue) 21:42:26 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[二人きりとなったあと。 さりげなくスリット側に立ち 美しい脚を隠そうとしながら話とグラスを交わした。 追い抜かれてない、と声にして貰えて どれ程ホッとしたことか。>>13 皆より苦労は、したかも知れない。>>8 それは皆と違って俺が凡才だから。 置いてかれねぇよう何倍もの努力が必要だったから。 もう鍛錬で打ち合うことは随分していない。 力でもスピードでも技術でも、 直接やりあったら勝てねぇんだ。 大らかなフリしてるだけで人としての器も アスベルの方がずっと大きい。 俺が本当は強くなくて情けねぇ人間だってこと。 隠し通せたようで、……良かった。 こんなん気にしてるのすら格好悪ィよな。] (34) 2022/09/20(Tue) 21:43:46 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[好きな奴以外から言われても 嬉しくねぇかと思ってたんだが。 俺の「かわ(いい)」にも喜んでくれる ヘンリーがかわいすぎる。>>14] お、おう……そうだけど? [そんな顔見たら否定なんか出来ず 素直に認めちまった。 慣れない酒が回っている所為もある。 余計なことを言っちまいそうで 色んな意味でドキドキしてきた。] (35) 2022/09/20(Tue) 21:44:36 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[晴れ姿を見届けてないのに こんなんじゃダメだよな。] あ、ありがとう [礼を言って水を受け取れば 急ぎ何口か流し込んで セレモニーの主役を見上げた。 ────アスベル。 我が弟ながら格好いいぜ。*] (36) 2022/09/20(Tue) 21:49:04 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス私はセシリー王女に 多くの幸せと、幸福と、愛を頂きました。 王女がいらっしゃらなければ 今、私がこの場にいることも無く 世界も不安に怯えたままだったでしょう。 世界を守った次は、愛する人を守りたいと思います。 人生を、生涯を──この命を賭して、永遠に。 もう一度……いいえ、何度でも申し上げます。 セシリー姫、俺は貴女を 愛しています 。[ しゃがみ込み膝を立て、セシリーの手を取り 軽く口付けを落としてから、頭を上げる。 瞳に映る愛しき人の姿は、一層美しさが際立っているが、 見慣れた澄んだ眼差しは、俺の良く知る 普段旅をしていた頃と、何ら変わらない。] (37) 2022/09/20(Tue) 22:09:08 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス俺の言うことを、何でも覚えてくれて 俺が転ぶなら、君も転ぶと告げてくれた。 どんな小さな冗談でも、軽口でも。 君が云う言葉、全てが愛おしくて仕方がないんだ。 [ 少し前の事を思い出し>>24>>25、優しく笑みを向ける。 緊張していない訳では無い。 ただ、瞬きをすることすら惜しかった。 この美しい人を、姿を、目に焼き付けたかった。] (38) 2022/09/20(Tue) 22:09:18 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス[ 間も無く、ぱちぱちぱち、と拍手が背後から起こった。 国王──セシリーの父だった。] 「皆の者、勇者の心はこの通りである! 勇者殿の人柄、我が娘への愛情は、余が保証する。 セシリーも勇者殿を愛しているならば、何ら問題は無い。 ゆくゆくは娘のセシリーと 世界を平和に導いた勇者アスベル・レイフェルスが 契りを交わすことを認めようと思っておる。 余も王として、父として、一人の人間として 心より祝福するつもりである!」 (39) 2022/09/20(Tue) 22:09:37 |
【人】 勇者 アスベル・レイフェルス 「おめでとうございます!」 「姫様と勇者様に幸あれ!」 「新たな記念日が誕生した!」 [ 再び会場が歓声で沸き上がり 祝福の声が四方八方から響き続けていた。*] (40) 2022/09/20(Tue) 22:09:40 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ ……嬉しいはずなのに。喜ばしいことのはずなのに。 セシリーは大事な仲間で女同士 笑い合える友達同士だと思っていた。 ううん、今だって大事な仲間で 友達同士だと思っている。 あの子のことは勿論大好き。 それは今でも何も変わっていない。] (41) 2022/09/20(Tue) 22:45:23 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ なのに。 なぜ、喜びの感情と祝福の言葉が出ないの? なぜ、笑えないの? なぜ、会いに行けないの? いつもなら。一際大きい声で 「おめでとう! やったじゃないお幸せにね!」 って、すぐ駆けつけて言うはずなのに。] (42) 2022/09/20(Tue) 22:45:35 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 二人の姿が良く見える特上の席を用意して貰い 顔は鮮明に見え、声もしっかり聞き取れる。 ──アスベルがこんなに嬉しそうな顔をしているの。 初めて見たかもしれない。 私の好きな、彼の最高の笑顔。 ……私では引き出すことの出来なかったもの。 アスベルが、セシリーが。 あまりにも輝いて眩しいものだから。 明る過ぎる光は、全てを飲み込んでしまう。] (43) 2022/09/20(Tue) 22:46:02 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム…………。 [ 隣にいるはずのエドゥの方には、振り向けずにいた。 弟の嬉しそうな姿を見て、喜んでいることでしょう。 私が幸せに水を差す訳にはいかない。 かといって、このままこの場所に居続けても あと何秒堪え続けられるかは分からない。 今なら、一言喋った段階で 堰を切ったように涙が流れ出ることが 容易く想像出来てしまう。 おめでとう、と言いたいのは事実なのに。 好きな人の幸せを喜ぶことも出来ず 大事な友人の姿も見られないなんて。 ────私って、どうして、こんなに。 ] (44) 2022/09/20(Tue) 22:46:39 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 王様の祝福、式、契り>>39。 止まぬ周囲の歓喜の声>>40。 幸せに沸き立つ宴の場で、 益々聞きたくない、知りたくない情報が 耳に、脳へと入り込み 心に静かに、深く抉っていく。] ……ごめん、ちょっ、と、 [ 聞き洩らしそうな程の小さな囁きをエドゥに漏らし、 退席の理由も、行き先も言えぬまま 踵を返し、会場を後にしようとした。 その時。 私の愛らしい友人であり 私の好きな人と結ばれた彼女の声が、聞こえた。*] (45) 2022/09/20(Tue) 22:46:45 |
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