【人】 「愛」の神 サティカル柔らかい風に、花が揺れる。 長い前髪の下、合った視線を真っ直ぐに見つめ返し、彼が告げる言葉を聞きながらゆっくりと噛みしめて、サティカルは穏やかに笑う。 「すべては愛の名のもとに。 次のセカイは、どんな形であれ愛に溢れるのだと思うのだわ」 誰が勝利したとしても。 誰の信念が選ばれたとしても。 サティカルはそうであると信じている。 ……何よりもそう、信じていたい。 そうして。 この目の前に立つ友人の望みもまた、人々への愛に溢れている言葉であることは間違いではないのをわかっている。 人々のことを思い、考え、行動を起こす。 そんな彼は正しく「和」の神であるのだろう、と思う。 それが好ましく思うがゆえに、否定することなど一片たりとも考え付かなかった。 「お二人ともとても強いだろうから、 わたくしがどこまで頑張れるかわからないけれど。 一緒に頑張りましょう、ペノル」 頷きながら、彼に向けて手を差し出した。** 【感情取得:友情(+)】 (16) 澪斗 2019/10/05(Sat) 12:24:38 |
【人】 「愛」の神 サティカル投げかけられる「狂」の神の問いに、サティカルは組んだ手に視線を落とす。 有罪か、無罪か。ひどく、難しいものだと思った。 「……わたくしは、」 ── 考えても答えが出ないから、世界って楽しいのよね 問いかけに対して自分なりの言葉を発しようとして、続いた一言に口を噤んだ。 胸の内に落とし込んで、笑みを見せる姿を見つめる。 「無罪、と思うのだわ」 「愛」の神であるが故に、色んな愛の形を見てきた。 愛ゆえに狂う存在も、いなかったわけではない。 愛の名のもとに、おそらく自分は彼女を赦すだろう。 そうして、彼女にとって、問いの答えとしてはわかりやすくてつまらないのかもしれない。 いや、どうだろう? もしかしたらあまりにも想像通りで面白いのかもしれない。 目の前の「狂」神の、ころころと変わる気紛れで自由な気持ちを、サティカルが知ることはできないから。 (17) 澪斗 2019/10/05(Sat) 12:28:20 |
【人】 「愛」の神 サティカル ぽつり、小声を落として。 愛の名のもとに赦そうとする「愛」の神であるのに。 ほんの少しだけ、困ったように口元を緩めて。 「アネーシャさまの言う通りなのだわ。考えたってきっと答えは出ない。 世界は不確かなものに満ちているから、 ……美しく、愛しく、楽しく、そうして面白いのだわ」 そうして、そんな不確かな心を持つこの神を。 サティカルは好ましく思うのだ。** 【感情取得:慈愛(+)】 (19) 澪斗 2019/10/05(Sat) 12:29:07 |
「愛」の神 サティカルは、メモを貼った。 (a12) 澪斗 2019/10/05(Sat) 12:30:43 |
【人】 「義」の神 ナハト[問われた言葉は、今回の命題に近いようで、そうではない。 私たちが課されたのはあくまで『裁定』の話であり、彼女が問うているのはもっと、別の側面だろう。 ……そう、彼女の罪ではなく。"彼女自身"をどう思うか、という話であって] [少しばかり思案する。風が吹き抜けて、彼女の白銀の髪を小さく揺らしていく。 その様子を見て、足を彼女に向けて少しばかり苦笑を浮かべ] どう、とは。……えらく、曖昧なものを投げてきたね。 [ふふ、と。笑いながら手を伸ばす。つい癖のように手を伸ばして、彼女の揺れる髪に触れようとするけれどどうだっただろうか。 拒まなければ、そのままするりと頭をなでてしまいそうだ。……せくはら、ではないよ?うん] (21) syuo 2019/10/05(Sat) 15:06:30 |
【人】 「義」の神 ナハトあの子は、…そうだね。 自分を曲げられなかった子に見えるよ 彼女の愛がどのようなものであれ、 「愛する」という行為をやめられなかった。 そのような姿勢であるのは、私は好ましいと思う。 まあ、それによって引き起こされたものは 私は看過できないけれど… [これで、答えになっているだろうか。 なんて、小首をかしげながら問う。彼女が求めていたものと、己の提示した答えは一致している?……まあ、よくわからないが一致していなくてもいい気はしていた] (22) syuo 2019/10/05(Sat) 15:08:58 |
【人】 「義」の神 ナハト( そう、残念なことにね。サティカル。 私は、君に対抗心を燃やしているらしいよ ) [愛によって、一つの罪を犯した少女。 それは見るモノにとっては様々な側面を持ち得ているだろう。様々な思考を巡らすことになるだろう。 …それは、それで。素晴らしいのかもしれない、なんて。 ちょっとだけ、思ったりしてしまったんだ] (25) syuo 2019/10/05(Sat) 15:17:26 |
「義」の神 ナハトは、メモを貼った。 (a13) syuo 2019/10/05(Sat) 15:20:17 |
【人】 「和」の神 ペノル……そんなことを考えていると、声をかけられた。 どうしてか、ワタシは、彼がここに来ることを確信していた。 振り返ると同時に頭を下げる。 そこには、静かで、しかし常に重みのある風格を漂わせる、「義」の神が立っていた。 「海を見たことがあるか?」の問いには、少しの驚きを持って首肯する。 それから"滅多に呼ばれないから"と言われて納得した。 なるほど、海には「義」を必要とする生命が少ない。 彼が言いたいことは、そんな世間話ではないようだった。 暫しの沈黙。 その後に、ナハト神はこう言った。 ――君だったら、どんな世界をつくる? (28) TSO 2019/10/05(Sat) 15:22:23 |
【人】 「和」の神 ペノル「平和な世界、です」 そう言って微笑んだ。 「すべての生き物が、心あるものが、 争いに心身を削ることのない世界。 誰も傷つかない世界。 ワタシはそれを望み、実現していこうと考えています」 異論こそあれ、反対する必要のない答えだと、我ながら思う。 誰かが傷つく世界を積極的に望む者などいないだろう。 それなのに 彼は ――いいかい、これは内緒だけど、……。 ――君に、"負けたくない" (29) TSO 2019/10/05(Sat) 15:23:04 |
【人】 「和」の神 ペノル追求は悪手だ。 ワタシは、「それは……お互い、頑張りましょうということですね」と言って、この会話を強引に終わらせた。 深い深い海の底。 限りなく黒に近い蒼。 そこで交わされるに相応しい、隠匿されるに相応しい、対話だった。 【感情:宿敵取得】[**] (31) TSO 2019/10/05(Sat) 15:23:49 |
「和」の神 ペノルは、メモを貼った。 (a14) TSO 2019/10/05(Sat) 15:24:24 |
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