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【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>14 柏倉先輩 忙殺されるあなたの傍に、いつもの様にその姿は在った。 文字通り、拾う目や耳など、幾らでもありそうな男が 当たり前の様に、生徒会会計として其処に居る。 しかし、常にいつも通りである筈のその男は。 纏う雰囲気が、何処となく、いつもと異なっていた。 「どうかしちまいました? 浮かねぇ顔してやがりますが。 流石の柏倉先輩も、過労気味になっちまってます?」 口調も表情も、いつも通りである筈なのに。 (17) 2021/11/04(Thu) 23:02:49 |
【人】 保健委員 白入 熊「平和がいいね〜」 ポータルが実家の北極と繋がっていたので 校庭の日陰に小さめの流氷を飾っている。 頑張ってアザラシぽい形にしようと削った。 出来栄え:80 (18) 2021/11/04(Thu) 23:09:23 |
白入 熊は、かわいいアザラシができて満足。 (a8) 2021/11/04(Thu) 23:09:57 |
【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>+10 笹原 「あー……こりゃまた面白い事になっちまってますねぇ」 何処にでも居る男は、それこそ何処にでも居るので。 何処に通じているかもわからない、開いたままの扉を 実に悠々と潜って行こうとして、消えた。 そして即座に、少し離れた場所に現れた。 まるで、残機製のゲームの如き挙動である。 「……そうじゃねぇかと思ってましたが、これ僕が通るには 一人じゃ出来ねぇですねぇ」 (19) 2021/11/04(Thu) 23:11:39 |
【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>20 柏倉先輩 「ええ。もう何が無理で無理じゃねぇか、わっかんねぇですよ」 それは本音の欠片か。 そもそも、この男に本音なんて在ったのか。 「早く終わってくれやがりませんかねぇ、こんな状況。 でねぇと、僕も何しちまうかわかんねぇですよ」 声の調子は、いつもの軽口だ。 内容が少し、不穏なだけ。 (22) 2021/11/04(Thu) 23:31:36 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>22 鏡沼 「ははは。本当に」 その一瞬だけ。 調子はそのままに、言葉に胸中を滲ませるあなたとは反対に。 この副会長は、言っている事こそいつも通りだけれど その声色は随分とうんざりしたようなものだった。 「ねえ、鏡沼君。 今に始まった話ではなく、きっと君は無理をしていますよ。 随分慣れてしまって、それが無理なのだとわからないだけで」 それも束の間、いつも通り穏やかにそう切り出す。 「きっと君が必要と判断してそうしている事でしょうから。 それを咎めるつもりは、俺にはありませんが。 それでも、少しでも"上手くやる"為には。 利用できるものは利用すべきと思いませんか?」 「放送室での一件もそう。 後からでも、きちんと俺に話を通しておいてくだされば 普川に便宜を図るくらいはしましたのに。」 根掘り葉掘り事情聴取を受けたかったのなら、話は別ですが。 一度言葉をそう締め括って、また一つ苦笑した。 (25) 2021/11/04(Thu) 23:47:21 |
【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>25 柏倉先輩 「利用できるもの……でやがりますか。 まるで、ご自分がそうみてぇな事言うじゃねぇですか」 いつも通りに、鏡沼は微笑んで──── 否。 これは、無表情だ。微笑みの形の無表情。 「根掘り葉掘り聴取を受けてぇだなんて、そんな気持ちは とんとねぇですよ。ただ、そうでやがりますねぇ」 ▼ (26) 2021/11/05(Fri) 0:05:34 |
【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>25 柏倉先輩 「利用って、信頼は兎も角、信用は置ける間柄でねぇと 成立しねぇと思いやがりません? 頼った先に引っ繰り返されんのも、利用しようとした先に 寝首掻かれんのも、僕は 真っ平御免でやがりますよ 」其処に在るのは、猜疑心と怒りだ。 陥れられるモンならやってみやがれ と言わんばかりの敵愾心。「何かに、誰かに頼りゃ“上手くやれる”だなんて、 随分とまあ胡散臭せぇ話じゃねぇですか。 世の中、そんなに甘めぇ訳ねぇでしょうが」 (27) 2021/11/05(Fri) 0:06:27 |
鏡沼 創は、誰の事も信用しない。 (a9) 2021/11/05(Fri) 0:07:56 |
御旗栄悠は、全てを余所に、今日もグラウンドを走る。 (a10) 2021/11/05(Fri) 0:22:13 |
御旗栄悠は、グラウンドを走る脚はやがて壁を走って。 (a11) 2021/11/05(Fri) 0:28:18 |
御旗栄悠は、前とは逆に、フェンスを乗り越えて屋上に登った。 (a12) 2021/11/05(Fri) 0:28:50 |
【人】 勝利への渇望 御旗栄悠「もう、ちょっと真面目な普通の生徒、 なんて評価も無縁になっちゃうかな」 そも、シオン某の家に伺ったり、 薬の件に深く、深く関わっていたり、 学校を縦横無尽に動ける異能だったり、 そういう色々隠してたことが明るみになったら、 みんなの見る目も変わっていくんだろう。 体育祭までは、きっと大人や先輩たちが根回しする。 (シオン関連に関しちゃ別問題だけど。) その日に何かが変わるか、って言われたら。 でもまあ、特に大きく変わりはしない気がする。 (29) 2021/11/05(Fri) 0:37:54 |
【人】 綴り手 柏倉陸玖>>26 >>27 鏡沼 「おや、信用されていませんでした? ちょっとショックです。 これでも日頃の行いは良い方と自負していますのに」 とはいえこれも偏に俺の不徳の致す所でしょうか、なんて。 眉尻を下げてそう呟いた。 柏倉は、その敵愾心を物ともしない。 「そうは言っても、それはそれ、これはこれ。 ええ、頭から信用して掛からないのは賢明な事ですよ。 俺だって、君に隠し事が無いわけじゃない」 そんな猜疑心を煽りかねない事を一つさらりと言って。 実際の所、柏倉の隠し事なんて幾らでもある。 それはたとえば、異能の事だとか。 「信用していないからこそ、ただ利用すればよろしい。 もしも何かが、君の信用、信頼、期待に付け入って。 全て引っ繰り返そうとするなら、寝首を掻こうとするなら。 その悪意さえも利用し返してやるという気概を持ちなさい。 」「現実は実に残酷で、世の中は決して甘くない。 何かに期待する事すら億劫になる事もありましょう。 それでも俺達は、たった一人で全てを為せるほど 時には気に食わないものでも、頼らずには居られないほど。 決して強くはないのですよ。ええ、忌々しい事に。」 (30) 2021/11/05(Fri) 0:39:37 |
楢崎大地は、机に突っ伏してだらだらしている (a13) 2021/11/05(Fri) 0:40:43 |
【人】 勝利への渇望 御旗栄悠牛丸後輩は変わらず俺に無条件の憧憬をくれるし、 市川後輩は変わらず俺の考えに一番似た答えを出すし、 健人先輩は……変わらず待っていてくれるだろうし。 それに、この件があったからこそ仲良くなれた人も多くて。 仲間たちも、あっちの仲間たちだってそう。 それは確かにこの騒ぎが残してくれたもので。 でも別に、それらは人生が変わるほどでもなくて。できた縁も多分、力を与えてくれるなんてかっこいいものではなくて。 きっと俺はどこまでも凡才で、輝くようにはなれなくて。 (───ま。それでも) スポットライトを独り占めする主役にはなれないけど。 群像劇でスポットをちょっと当てられる名脇役くらいなら。 まあ、なれるんじゃないかって気がした。 「加担した報酬は…… ”加担しなかったことに”、にでもしよっかな」 体育祭の後も日々は続いていく。 勿論全力で、勝ちに行くつもりではあるけれど。 何も成果を出せなかったときのことを、必要以上に恐れる必要も別にないな。そう思った。 (31) 2021/11/05(Fri) 0:52:07 |
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