本当に全力で逃げている。

愉快な鬼ごっこを目撃するかも。

「……。」

素直な第一声。

胡桃。

怖い！ヤだー！

「お、レヴァティも戻りました、か…？ルヘナもおかえりなさーい」

ロビーにやってくると聞こえた名前と何してんのをしているお帰り組に軽く挨拶をして。
胡桃をみて首を傾げた。

胡桃(レヴァティ入り)を殴打殴打殴打殴打殴打！

【影響度：32】

処刑対象ではない人間を殺したことをふと思い出した。

【影響度：86】

鳴き声に応えるように、ショッピングモールを彷彿とさせる鳴き声。

「…心配ありません。犬に嚙みつかれただけです」
そういって窘めるも、しょんぼり+苛立ち気味である。

「もう一度、私が行きます。…いえ、そもそも生き残って襲撃さえ出来れば、私達の勝ちですが」
「貴方は引き続き私と投票を合わせてください。加えて、襲撃の予定も考えておいて下さいね」
変わらず、自分は狙われているようだし。

｢犬にかまれた？ いたくない？ ……よしよし。｣

帰ってきた貴方を見て、心配気。
いつもしてくれるみたいに貴方を撫でようとしたけど、背が届いたかどうか。

｢ねらったえもの、たべないとヤ！なる。りべんじ？
票はあわせるした！犬、しょけいしたらじゃまできなくなる？｣

食べかけに執着を見せた獣は、貴方の連続襲撃にも賛成の意を示す。
それから、ちょっと考えてみたことを話してみたり。

以外で救助できる誰かがいないか探している。

「ソレ、叩き割ればいいんです？
中で片側に避けててくれるならできない事はないかもしれないですけれど…音はどうしても鳴っちゃいますね」

一応ハルバードを取り出せるよう構えはするものの。中の人次第だ。

【影響度：62】

因みに俺は皇族サマを推し続けている。派手に暴れてくれそうだろ。

投票の話な。きっといいステージになるぜ。

｢ふきゅうん……、トリガー？｣

どこかのタイミングで、へろへろ……って感じの声。

｢トリガー、は、まけるのと、しぬのと……どっちがヤ？｣

若干要領を得ない問いかけは、慣れない思考に脳がパーンした後だから。

｢アマノが、さいごのなかま、で、兎はもういない、で……
ボクがしぬなら、トリガーがしなないようにがんばってくれるって……｣

彼の条件は、最終日を迎えること。その為には今日、狼が一匹落ちる必要がある。トリガーが今日落ちれば、ノーマークのヴァレットが残る。
だけど、今日ヴァレットが落ちれば、トリガーは森林を加えた2:2のランダムで生き残れるかもしれない。そういう賭け。

そんな話を、貴方に持ってきたのは。

｢ボク、トリガーがしぬのヤなら、……トリガーが死ぬの、ヤ……。｣

合理と感情の狭間で、自分の意思を定められるほどでは無い幼さが、引金トリガーに決定を委ねたというだけの話。

【影響度：27】

【影響度：63】

「無事出てこれたみたいでよかった。ありがとなバラニ看守サマ」

素直にお礼を言いつつレヴァティを見ている。じーっ。

「……。カウンセリングルームの場所、分かるかァ？」

行ったほうがいいのか確認するのもあって質問。判断は看守サマに任せよっと。