人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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  あっ、そうだったっけ……!

[内乱の直後……ならばこの国とそう変わらないのだろうか。あんまり他人の話を聞いていない自分である。兄弟には簡単に毒を盛られるし……注意力散漫かもしれない。

で同意を貰えれば、楽しくなってくる自分がいた。]


  旅って、してみたかったんだよね!
  俺にもできるかな〜色んな人に
  会えたらいいなぁ
  その土地ならではの食事とか、記録して
  レシピつけていくのも楽しそう!


  魔法具屋、回ろう!
  っていっても、お店の数自体は多いから
  質の良いものを提供してくれるお店がある
  ならそこだけでも良いかな

  魔法陣の類はどこの国でも使える
  わけじゃないから、それ自体で完結する
  魔法具はいくつか持っておきたいと
  思うけど……

                
.



[便利すぎる、と言われ少し考える。いま残ってる兄弟達はそういえば、魔法に頼らない事に拘っていた面々だ。イスマーイールなんかは魔法そのものを侮蔑しているくらいだった。]


 (……俺が母さんの魔法に頼りっきりだったのも嫌われる要因だったのかもな)


  ……お守り代わりのは、一つだけにしとく


*

 
  うむ……それで国を立て直すための
  パートナーを求めて来たと言っていたような気がする。


レグルスのことを話しながらデーツを剥き終え、次はどうしようかと主の指示を待ち]


  私もあまり旅の経験はないが……
  危険さえ避けられればなんとかなるだろう。
  いろいろな料理に出会えるだろうな。
  将来は多国籍料理店でもやるかい?


[いろんな国を旅して美味しかった食べ物をピックアップして出していると言えば、魅力を感じてくれる人もいそうだなどと考えて、主に微笑みかけた]

魔法具の話には頷いて]


  頼りきりでは結局、この国との縁が切れないからな。
  いざというとき、どうしても困ったときにだけ
  使うものを用意しておこうか。

  あぁ、旅に出るなら布袋があるとよさそうだ。
  この国のものは丈夫で使いやすいと聞いてね。
  アレフシルバーで尋ねてみよう。


[言いながら主の表情が少しだけ沈むのを見て、ぽん、と肩に軽く触れて微笑んだ。
 気落ちすることはないとでも言うように]**


[数日、がいつになるかは分からないけれど、小麦粉、ナッツ類、バターやスパイスを携帯食として焼き菓子に。スパイス数種や、栄養価に信頼がおけるデーツとフレッシュデーツをジャムにしたもの。あとは岩塩。その辺りをお供にしようと考えていた。

明日の午前中までに菓子類を作ってしまって、ジャムはこれから煮詰める。ココナッツシュガーとレモン、水とフレッシュデーツで火加減少し強めにと、ダレンにお願いした

シーツは、そのままでもいいか。
消費しきれなかった缶詰や何やらはアーイシャに頼んでおこう。まだ国を出ることは伝えてないけれど、アンタルからもう伝わったりしてるかな。]


 ふふ〜楽しみだなぁ〜未知のごはん……
 
 多国籍料理店!やりたい!そうする!


[俺が料理人で、ダレンが給仕長? そんな想像をするのがとても楽しくて幸せだ。]


                
.


[『この国との縁』といわれて少しどきりとした。『危険さえ避けられれば』と言われて、魔法具が浮かんじゃう自分はもうダメかもしれない。
やはり自分はこの国の人間で──今、その出生の縁ごと、断ち切ろうとしている。]


 (……断ち切って、良いんだよ。)


[アンタルやまだ小さな弟。イスマーイールを思い出してさえ少し寂しくなるのは、心が今、安定しているからだ。イスハークだってもう2度と会わなくて済むと思うから名前を口に出せる。]


   ……そうだね。布袋と、物が腐りにくく
  なる魔石みたいなのあった気がするな。
  鮮度を保つ刃物を使ってる魚屋さん多いし

  そういうの、探しにいこ!
  ジャムができたら、今日はもう寝よっか


[ダレンの手が軽く肩に触れてその笑顔を貰えれば、現金な自分はたちまち元気になる。お手軽だなぁ、というか。

すごく的を得てるんだけど、当人からしたら不思議な言葉を投げながら、朝に使う製菓器具を用意した。]


  ……ダレンがくれるものの方が、俺には
  魔法みたいに思えるなぁ。


*

指示通りにジャム作りを始める。
 調理はあまり慣れないが、煮詰めるだけならできそうだった]


  缶詰類は持っていけば非常食にならないか?
  荷物が重いかな……。


[缶を開けられる道具も必要になるが。
 手間を加えず持ち歩けるのは便利そうに思って、そう進言した。
 どうしても残ってしまうものは任せられる人がいれば任せるのが良いだろうと頷いて]


  どんな料理を出したいか、考えながら
  あちこちで食事するのは楽しそうだな。


[店を開くとしたら何が手伝えるだろうとぼんやり考えて、飲み物の目星でもつけようかと思うなどした。
 ダレンに飲食店に関わる自分は想像できなかった。戦いが身近な暮らしばかりしていたからだろう]

 
  鮮度を保てる袋があれば便利そうだな。
  旅が終わればなくなっても困らないだろうし。


[火加減に注意しながらジャムを煮詰める。
 火が強い分、焦げつきを警戒してときどき混ぜながら]


  傷は痛むかい?
  深かったからな、そう簡単には治らないと思う。
  明日も手伝うから、無理はするなよ。


[製菓器具を用意する主に声をかけながら、国を出たら主ではなくなるのかと想像して。

 それは、嬉しいことのような気がした。

 誰かに仕える生き方しか知らないダレンだったが、ハールーンに対しては、対等な立場で生きられるなら、それが一番心地よい気がしていた]

 
  私のくれるものが……魔法?


言われた言葉にはきょとんとして、どんな意味なのだろうと首を傾げた。
 何か与えられているのだろうか。
 与えたつもりはなくて、戸惑いながら、ジャムを煮詰め続けていた。
 完成が近づいて来ているようだ]**



 ……そっか、鮮度を保てる袋と、容量拡張の袋、いいな
 そしたら缶詰も持っていける、けど、容れ物として
 利用するなら瓶詰めの方がいいかも!


[くつくつと煮詰められるジャムを見ながら、並んでキッチンに立っている状況に癒やされている。驚くほどに。

まだ危険な場所にいるのも変わりないし、自分の生まれは生涯変えられないものであって、始まってもいない関係なのかもしれないけれど。

その不思議そうな声に、『便利って意味じゃないよ?!』って笑って返しつつ。]


 ダレンが居てくれると、元気になれるもん
 こうやって隣にいるだけでさ……
 いろんな重い気持ちが軽くなって、身軽でいられる

 
(傍に、いてね。ずっと一緒に生きられますように)


[鍋の様子を見計らって、右手で火を止めた。]


                
.



  コレで朝まで自然に覚まして、
  瓶に詰めれば完成です!
  
  今日は、寝よっか。
  手伝ってくれて、ありがとね


[笑顔を作るのは元々得意だったけれど、すごく自然に笑えるのをダレンの近くにいるといつも感じていた。
『笑う』だけじゃなくて、他の感情もだけれど。
何度もわがままに泣いてた事をちょっと恥ずかしく思い出して。


そしてアンタルから『輸送の目処がたった』と連絡が来るのは、次の朝のことだった。]*
                
.


 

 
  あぁ、確かに……
  瓶詰めのほうが再利用もできるかな。


ただ隣同士でジャムを作っているだけで、そんなに癒しを与えているとは夢にも思わない。
 けれど、こういう一見平凡な時間が主の望むところなのだろうと思うと、それを叶えられていることは嬉しかった。

 火を止める前、言われた言葉には好意が滲み出ていて、それが気恥ずかしくて目を逸らしてしまった。
 少し頬も赤くなっていたかもしれない]


  じゃあ、休もうか。
  寝ている間に傷が開かないよう気をつけてな。


ジャムの火が止められるとそう声をかけて。

 翌朝の連絡には、早さに戸惑うことになった。
 町に出てくる時間はあるだろうか]**

─ 街から戻った後 ─

[街で最後の用事を済ませ、主と共にアンタルの元へ向かう。
 送ってもらう先として目星をつけた国を数カ所伝え、可能な場所をアンタルに選んでもらうことにした。

 どこを選んでもらったとしても、そこにそのまま定住するわけではないが、そのことは言わず伏せておく。
 欺くようだけれど、身の安全のためには仕方のないことである]


  貴殿ならばよい治世を築かれるでしょう。
  この国の繁栄が続くことを祈っています。


[無事に送り届けてもらって別れる間際には、そう言って深く礼をした]**


[アンタルが父から与えられた管理権限は北方だった事を初めて知った。
待ち合わせは緑と砂が混じり合う断崖の近く──まさに別宅と同じような景色の広がる場所だった。
北方の外れから密かに飛び立つ。

この国を遥か上空から見るのは2回目だ。そしてきっとこれで最後なんだろう。寂しく思う気持ちはそのままに。]


(──どうか最後でありますように。)

                
.

【人】 宵闇 ヴェレス

 一次資料は大事だよ。

[ 国の事変を綴った紙面を取り置くことは、ダンテは思い出として残すようだが>>46、自分は後々彼がこの日の事を記すならその助けになるかとの意であったので、情緒性が足りない。

 着そびれた服があるから再訪すればいいとは勿論戯れで、これも旅の思い出だから粗末にするつもりは毛頭ないが、ダンテにはまた別の思惑があるようでそれへは曖昧に笑って返す。

 彼が自分の容姿や見た目に思い入れがあるらしい事は端々から感じてはいるが>>2:96、自分といえばさして頓着あるものでもなく、彼が思うほど他に誇るものだという意識もない。彼の贔屓目なのではとの思いすらある。単純に見目が好みなのはそれはそれで喜ばしいことなのだろうが、いつも返す反応は物足りないものだったかもしれない。

 今も、着替えを終え普段の形に戻った自分を見れば彼は目を細め安堵の様な言葉を漏らした。]

 何も変わらないよ。

[ 形を変えても、自分の内面に何の変化がある訳でもない。
 長くその姿でいれば、自然身につくものもあるかもしれないが。外貌の異なりとは人種にとってそれほど重要なものだろうか。

 歯切れ悪く彼が何かを言い掛けるのに首を傾げた>>$3。]
(64) 2021/04/27(Tue) 1:57:55

【人】 宵闇 ヴェレス

― 海際 ―

[ 波打つ毎に、青や朱や銀や泡の白と水の色が入れ替わる。夕暮れ時の海岸の、波打ち際を履き替えたサンダルの足で歩いている。寄せる波が足を濡らす感触が新鮮で、湿った砂に足を取られそうにもなる。

 夕暮れ近くに列車は最初の目的地へと到着した。宿に荷を置くや否やまだ数日の滞在の余裕があるというのに、時間が勿体無いとでもの様子で海へ行こうと彼を誘った。
 間近に海が見えるとの理由で決めた宿から数分も歩けば砂浜に着く。既に傾いている太陽に日傘は不要で、熱射の国で購った黒いヴェールを簡単に纏っている。乾いて通り抜ける風とは違い、肌を撫でて過ぎるような潮風が、此処がアルファルドと異なる地だということを感じさせる。

 走り出した列車の規則正しい走行音が眠気を誘った。浅い眠りの中で、国境を過ぎた、とのダンテの声を聞いた気がする>>49。それできっと余計に彼へ身を凭せる重みが増した。矢張り何処かで気を張っていたのだ。安堵したように身体の力が抜けた。
 途中彼が席を立つ少しの間に身を起こされれば、戻ってきた時には上身を揺らし船を漕ぐような姿が見られたかもしれない。
 隣の席に人が戻れば、そのまま凭れ込むようにまた身体を傾けた。]
(65) 2021/04/27(Tue) 2:03:25
[ 乗車の際は車窓を覆うカーテンの隙間から白く細く漏れていた朝陽が、今は朱く長く列車の中に差し込む夕陽となっている。

 目的地まではもう僅か、そろそろダンテも起こそうと思っていた頃合いかもしれない。目を覚ますと、当たり前の様に彼が隣に在り、おはよう、と今日2回めのそれを告げるとまた眠る為でなく頤を上げ目を閉じた。

 抱きしめてもよいか、と問われたのが唐突でもあったので、どうして、と小さく笑う。拒否なんてする訳がない。]*

【人】 宵闇 ヴェレス

 後で、何か食べるものを買ってお酒を持ってこよう。

[ 夜には波が青く光るのだという。自分はきっと宿の窓から夜中それを眺めているだろうが、今此処で彼とも見たい。]

 アクセサリーとかあまり興味ないよ。
 それより、魔法具を扱うお店へ行けなかったのは残念だったね。

[ 駅を発つとき、思い出したようにダンテが装飾品を扱う店を見そびれた>>48と言ったので、もう思い出話になった彼の国の事を話す。]

 本屋なんかも覗いてみればよかった。歴史書とかあの様子じゃ外の記述と違いそうだし。
 滞在している間はどうしようかなんて思ってた筈なのに、発ってみれば心残りがあるような気がするなんて現金だよね。

[ それなり緊張もしたが、出来得る範囲は楽しんだように思う。酒も食事も味が佳く、市は活気があった。]

 それに、君に何事もなくてよかった。

[ 今となれば何よりそれが全てだ。だからこそ、不測に起こった急難にもこうして笑って居られる。]**
(66) 2021/04/27(Tue) 2:06:00
[ ヴィを起こそうとした時、彼もちょうど目を覚ました頃のようだ。何度か自分が席を立つことがあったから、眠りは浅かったのかもしれない。

 おはようと言えば彼は、一度開いた目を再び閉じてみせて、自分は目元と頰に口づけを返す。]

 だって

[ どうしてと小さく笑う彼は拒むことはなく、ボックスシートになっているとはいえ、他の乗客はまだちらほらとはいえそこらにいる。
 だというのに自分は彼のことを思い切り抱きしめた。

 小さく華奢な姿の君は壊してしまいそうだったとかは、恥ずかしすぎて口にはできなかったし。今までこうしたかったのが自分だけというのも恥ずかしいし。
 単にくっついているだけの数秒が続いたかもしれない。*]


 ねえ、キスしてもいい?

[ 波打ち際を歩きながら、唐突にそんなことを尋ねた。
 君が好き、ヴィに触れてもいい、
 その逆も、自分に触れてほしい、甘えてほしい

 いつか問いかけもなく出来るようになれば彼もそうしてくれるんだろうか。**]


[そうして降り立った先は、大陸の中のそう大きくはない国だ。といっても小さくもない。軍事力も経済力もバランスがよく、国民も活発に生活しているように見えた。

故郷のアルシャマーリとは全く違いそうな文化圏。どちらかといえば、あのお嬢様の──ダレンの国に近いのだろう。

兄に提示した輸送先の候補は、アルファルドには無い信仰の国ばかりだった。"何か"を、察されてしまっただろうか。
正しさなんて分からないけれど、自分を偽るようには生きて来なかった。自分は、そんな風には生きられない。それは終わりまで、きっとそうだから。

兄に一つ抱擁と感謝を告げて別れた。]*

                
.

北方の外れの断崖へ着いたとき、ダレンは思わず北西の方角へ視線を向けた。
 祖国のある方角。
 さすがに祖国を視認はできないが、そちらからここまで旅してきて、また旅立つのだと思うと、随分遠くまで行くことになると思いを馳せる。

 それほど主と認めた相手が大切だったろうかと考えてみても、実感はあまり湧かなかった。
 それが当然すぎて感じ取れないのだろうか]

[空の上から見下ろした大地は世界地図と同じ形をしていて、それがとても不思議だった。
 見たこともないうちから地図を作っていた人たちがいる。それが合っている。どうやってそんなことを成し遂げられたのだろう、なんて考えていれば目的地に着いていた。

 まだ見ぬ国だが、建物や自然の雰囲気はどことなく祖国に近い気がする。
 礼を言って別れ、陸に降り立った後は、主を振り返って]


  ──さて、
 

 
  “仕えないで”ほしいんだったな。
  では行こうか、ハールーン?


[主だった人を呼び捨てにして、微笑んで手を差し伸べる。

 さて、ではこの人のことは何と思えばよいのだろう。
 「家族になって」と言われるからには伴侶と思えばよいのだろうか。伴侶とするに申し分のない人かどうか、と考えたことがなかったのだけれど。

 誰かに仕える生き方しかしなかったせいで、対等な関係の相手が傍にいる暮らしは想像が及ばない。
 だが、そのうち慣れていくだろう。
 彼の望みを叶えたいと思う気持ちも、幸せを護りたいという想いも、従者でなくなっても何ら変わってはいないのだから]**


[『仕えないで欲しいんだったな?』と微笑まれたのは不意打ちだった。
つい先日の自分のセリフに赤面する。駄々っ子のようでも愛の告白なんだってことを、この人は分かってるのだろうか。

もう従者ではない彼から、差し伸べられた手を取る。今までとは全く異なる意味合いに思えるけど、その手の優しさは変わらずだった。]



 ……ダレンとなら、どこでも行けるよ。


 ひとまず今は〜美味しいもの食べたい!


[素直な気持ちを口にするのが急に気恥ずかしく思えて、誤魔化すように提案した。

いつまで、どこまで続くかわからない旅だから、資金繰りには慎重に。けれど旅の目的の一つとしては重要なタスクだよ、なんて自分に言い訳しつつ。]*

                
.




    ご苦労様、アーサー。
    そう、国外警備の兵だけでなく
    王宮の警護兵や元老院直属の兵団にも
    話を着けたの。

    
・ ・

    アレの目にもそろそろ留まっちゃうんじゃない?


 [そう、
  緩く笑って愉しそうにされるだけ。
  甘い香りは鼻腔を擽り、低い声は鼓膜を撫でる。
  眼には魔性を宿らせ相手を射貫く様に、…

        ―― すっかりと慣れてしまえば、
               単に居心地の好く。]

 




    ええ、あの方も勘が良いでしょうから。
    …ですがその時には
          ・

    既に手を打っておりますので。


 [御心配なさらずに、と此方もいつもの様に
  第■皇子…、…  

     ――『
第二皇子
』に向け微笑んでみせた。]

 

【人】 宵闇 ヴェレス

[ どちらかであるということを、選ぶ必要もなかったし、選ばなかったから今の姿であるだけのことだ。自分にとっては特段意味を重ねた事と思わず、そこに価値や意味を見出そうとしているのは彼こそではないかと思う。

 以前の自分であれば、その憧憬と呼ぶような思いに困惑と些かの辟易を覚えていた。今は到底否定に及べないのは、数多いる他者の中、自分にとっても彼だけがかけがえのない存在となっているからだ。

 髪も肌も目の色も、日々幾千幾万の旅客が行き交う国で異彩を放つものでなく、それでも彼だけが自分にやがて訪う列車を待ち侘びさせ、人熱れの中何処にいようとひと目でわかる。彼だけが、耳慣れた汽笛の響きを、心躍る音に変える。

 そうして彼と共に在ることで、見目ではなく確実に変わってゆく自分を、彼だけが知らずにいるのだろうか。]*
(99) 2021/04/28(Wed) 2:54:11
[ 何故と問うたのもおかしなことかもしれないが、返ってきたのも答えにならない随分甘えたような響きであったので、やっぱり小さく笑いを漏らしてしまった。]

 可愛い。

[ 言葉尻も消えないうち、今までにないほどの強さで彼が自分を抱き締めた。いや以前にも一度あった。先が途切れるのを怖れるように、彼が自分を腕の中に囲ったことが。]

 海に来れたね。

[ あの日に願った約束が、今こうして叶っている。次の約束はまだ結んでいないが、叶うものだと願うのは、楽天的に過ぎるだろうか。]

【人】 宵闇 ヴェレス

 どうせだったら万年筆とか文具の方が嬉しいけど。
 魔除けはもう貰ったし、失くしてないよ。ねえ、このヴェール、帰ったら君が使うといいかもしれない。

[ 元来物欲が薄い方であるので、本気で強請ったのではなく、装飾品よりは良い程度の話だ。波に洗われて角の丸くなった石を拾い、夕陽の方角へと投げる。
 魔除けに籠められた意味>>2:$18が戯れであっても、投げ掛けた意図を理解しているかは怪しいものだ。ヴェールは旅の加護が籠められているというから、旅が終われば移動の多い彼が持つのが相応しいように思う。

 ダンテが腕をこちらの差し伸べるのが見えたので>>70、足首まで濡らす波際から砂地に戻ってその手を握った。]

 あちこち小さな穴が空いてる。なんだろう。

[ ダンテに示されて足元を走る蟹を視線で追うと、小さな穴が疎らにあるのに気付いた。目にするもの珍しいものばかりだ。同じ海の名であっても、記憶にある灰銀の港とまるで異なる。昼の海は、今度は眩いばかりの青なのだろうか。あまりに明るい光は目を灼くとダンテが渋い顔をしそうだが、遠くから眺めるくらいは許されたい。]

 海の図鑑があったら、買おうと思う。図鑑じゃなくても、海の本でもいいけど。

[ 空腹を覚え、手を繋いだまま宿の方向へと引き返す。厨房に頼めば、何かしら持ち運びのいい軽食を包んで貰えるだろう。振り返ると水平線に既に陽は沈み、波立つ度に、泡の中静かに青く煌めきはじめる光がある。

けれど幾ら住心地のよいあの国で、蔵書に描かれた海の景色を知ることはあっても、この美しい風景を見ることはかなわない。彼が自分を此処へと伴った。]
(100) 2021/04/28(Wed) 3:00:36
 




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