77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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ん?
よいぞ、そんなのはいくらだって。
[抱きしめたいと言われて、何を今さら、と思ってしまう。出会い頭は傍若無人に抱き上げられたりしていたような気もするが。
それならば、と自分の方から抱き着こう。
彼の太い胴に抱き着いても腕が回らない。
本当に、子供と大人のような体格差だ。そのせいだろうか。自分の方がうんと年上だというのに、かんぅ殿にいつも子供扱いされてしまうのは]
かんぅ殿には、余はどう見えているのかの。
[無鉄砲さや突拍子の無さから、余の方がかんぅ殿が子供ように見えるのに、と彼の胸に頬を擦りつけながら拗ねたように唇を尖らせて]
余はもう色々と知っている大人だというに
[その知識がとても偏っていて薄いなどとは本人気づいていないのだが*]
| 長閑な村でも日々を懸命に生きていれば 記憶は徐々に風化し、過去は思い出となっていく。
生きるということは、 忘れるということ。 それでも私は、なにもかもを抱えていたかった。 (100) 2021/06/21(Mon) 19:54:54 |
| すくすくと体と心が成長する間も この村の嫁入り制度は変わらない。 毎年一人、成人した女性は神様の元へ向かい、 この村は恵みを得ている。 子供の頃は、『お手伝い』に行っているのだと 大人から聞いて、それを素直に信じていた。 今は違う。 私は、『生贄』にされたくないと >>0:303 泣いていた女性を知っている。 (101) 2021/06/21(Mon) 19:56:49 |
|
穏やかで物静かな人だった。 あまり他人と関わる方ではなかったけれど、 遠くから見守っているような そんな眼差しをいつも向けてくれていた。
神様の元へと向かうことが決まった時 彼女は部屋に閉じこもってしまった。
会ったこともない神様の所へ行くのが 怖いのだと思ったから。 私は彼女に会いに行ったんだ。
(102) 2021/06/21(Mon) 19:57:25 |
| くらりと世界が変わるような衝撃を 私は初めて思い知る。* (103) 2021/06/21(Mon) 20:02:02 |
***
『神様』である彼のもとに、
嫁いだ者は何人もいただろう。
その一人ひとりを、彼は覚えているのだろうか>=2
それとも、記憶に留めてさえいないだろうか。
あの日のことは忘れもしない
あの優しさを覚えている
けれど、彼は『生贄』を求める『神様』で。
……私たちとは、違う存在。
小屋を出ればざわめく声が聞こえた
私と友人は何事だろうと顔を見合わせる。
そう大きな村ではない。
歩けばすぐに理由はわかるのだろうけれど。
こちらは大切な花嫁なのだから。
そう外で逃げ出さないようにか
見張っていた村人に言われ、
報告を待つことになる。
やがて、伝え聞いたのは
「 よそ者がどこから聞いたのかわからないが
花嫁に会いに来た 」 という話。
ざわめきはどうなっていただろう。
疑問を抱いたものの、
周囲の目から逃げられない私は
その人に会いに行くことなく、
静かに、声のするほうを見ていた。*
[動悸が激しい。
照れて頬を染めている姿に目を奪われた。可愛い、愛い。愛らしい。幾つもの言葉が胸を回る。真面目に死にそう。このままでは血が足りない、輸血を頼む。心が滾って血管がいく。様々な表現では追いつかぬ程の愛いを見て、その上心遣いまで聞けばかんぅは死にそうだった。
可愛さで。]
[人は可愛いで殺せる。]
平織のものか。
恩に着るぞ、婿殿。
……そこまでしてくれるとは、婿殿は
まさに神!
[魔物です。
かんぅの肌は多分やすりでも大丈夫だけど、その心が嬉しい。あ、また天国が見えた。そして追い返される。その繰り返しである。絹糸は彼の髪に似て見えるだろう。白く艶めく其れは、さらりとして流れのように美しい。肌もまたきめ細かく少し触れるだけでも傷つきそうだった。
だからこその躊躇い。
いや婿殿を知る程に
尊さが増して、知らぬ頃よりもずっと
壊してしまうのではと考えるようになった]
…いくらだって良いのか?
[思い出すのは最初のやり取り。
あの時自分は聊か勢いが良すぎた。聊かか、聊かぐらいだったか。婿殿は初めて会ったとき怯えていたのではないか。と思うようになったのは穏やかな時を過ごすようになってから。今気づくのか、愛は深さを増すごとに相手を思いやる気持ちを生む。愛ってすごい。
躊躇いと確認のために問うていれば
婿殿の方から抱き着いて]
…!!!!!!!!!
[かんぅは、息を飲んだ。]
[やばい、すごいやっばい]
…ど う?
[ぎゅっとして壊れないか。
怖くなった。大丈夫だろうか、ぎゅっとしていいのか。分からない何も分からないが胸に頬を擦り付けて拗ねる唇を見ればおそるおそる背に手を回した。最初のときは何も考えずに触れていた。けれど、今は違う。愛しいの深みを知ったのだ。
其れに彼から触れてくれた。
壊さぬように背を撫でて]
大人といえど、命の精の意味も
知らぬかったではないか。
[ふっと笑い。
其れから背から髪を撫でてその瞳を覗きこもうか。確かに婿殿の方が自分よりも長く生きているのだろう。そして長く生きる。美しい白竜。この洞の主。下界に触れず、天女のように清く生きてきた彼は欲に関しては幼子のようだ。
拗ねたような唇が幼さを増して見えるのだと
指摘するにはあまりに愛らしく]
かんぅには、愛おしく見えている。
[恋しく愛おしく。
髪を撫でる手とは異なる手で顎をなぞれば
唇に指腹を触れさせて、触れても。と問うのは接吻。トキメキが抑えられずに、唇を重ねる許しを待つのだ。*]
[苦しい姿勢を強いているというのに
欲しがるように自ら合わせようとしてくるのに、じぃ、と小僧を見る
小僧の胸の内など知らぬ
だが、擦り付けた熱を欲しがるようにひくつく孔と
震える唇が形作る言葉に
本来ヒトに情など抱かぬ天狗の体が「かぁ」と熱を上げた
ただ、毒に当たって溺れているのではない
この小僧は、自分の意志で天狗を欲しがり受け入れようとしているのだと
理由など知らぬ、要らぬ
小僧が欲しい、喰らって、天狗のものにしてしまいたいと
欲しがる孔に熱源を突き入れれば、上がるのはやはり苦しげな声]
ああ、ええ声じゃ
我慢しないで好きなだけ声を上げぇ
[触れてくる手を払いはしない、縋るものがあれば少しは楽になる
竿の先から常に零れる毒も、痛みを快楽に変えるだろう
腰がくねるのをいいことに、容赦なく奥へ奥へと腰を使い
やがて辿り着いた奥の奥を、逸物の先でぐりりと捏ねて]
は、さすがにきついの、小僧
じゃが、熱いのぉ、お前さんのここは
嬉しいか、ワシに犯されて、ワシに食われて嬉しかろう?
[言葉で煽りながらゆっくり抜き差しを繰り返し、腰を支えなおす]
ああ、小僧、こんな気持ちいい体は久しぶりじゃ
流石のワシも我慢できん、乱暴になるが容赦せえよ
[天狗らしくない言葉をかけて、宣言通りに手荒く攻め立てる]
[小僧を気持ちよくする、などという余裕は珍しく欠いていた
湿った肉がぶつかり合い、擦れ合う音と荒い吐息
そこに小僧の声も混ざり合えば、引き摺られるように上り詰め]
イク、ぞ、小僧っ!
[声を上げると同時、ズンッ、っと最奥まで突き入れて
その奥の奥に滾る精をぶちまけた**]
記憶はいずれ朽ち果てる。
たかだか100年の中ですら言伝はヒレを生やし
伝聞は姿形を成すことすら叶わない。
忘れぬということ。
ただそれだけが如何に尊いか。
我が『花嫁』に全てを示そう。
それはただ一人、お前にのみ相応しい。
花嫁が逃げぬように?
実に愚かしい。
私が選んだ唯一無二の女が
己の運命に背を向けるような
醜女だとでも言うのか。
紅のシャシュカを携え村の奥へと進む。
先程逃げ出した人間がそろそろ報告に
向かっている頃だろう。
あぁ実にバカバカしい。
自分達が祀る『神』から『供物』を守ろうなどと。
その勇猛にソフィアへの愛などあるのだろうか。
『ラサルハグ』は『花嫁』を憂い、村人達を退ける。
そして、いつかたどり着くその場所で
[ぎゅうっと抱きしめるというより抱き着いていると、そっと背中を撫でられる。ああ、癒される。やはり人のぬくもりはよいものだ。
水の魔物である自分は、水生生物をやはり傍に置くものだから、それを人の姿に変化させたとしても本性は変わらずにいて。
そういうものたちは元々抱きしめる腕がないから、そのような習性がない。
だから、抱きしめることの温かさを教えてくれたのはかんぅだった]
そ、そんなことは知っている、もう知っているぞ。
[ふいっと知ったかぶりをしてしまうのだけれど。
優しく髪を撫でるかんぅの手が心地よく、顎に添えられた手が上を向かせる。
どうしたのだ?と思えば顔がなぜか近づいてきたので、自然と落ちる瞼をそのままにしておけば]
[―――唇同士が触れた。
いや、最後は自分の方から求めるように動いていったかもしれない]
[唇が触れただけだというのに、なぜだろう、すごくドキドキしてきた。
それはかんぅが移した何かの病かもしれないのだけれど。
しかし、その病は嫌いではない]
かんぅ、どの、どうしてだろう。
余は病かもしれぬ。
妙に、ドキドキが止まらない………。
すまぬが閨に連れてってくれ。
[そう言って、抱っこ、と彼に向って両腕を差し出した*]
[しったかぶりの言葉が愛おしい。
自然と近づいた唇は柔らかなものに触れた。婿殿から求められたのは気のせいではない、と思いたい。掌が彼の背に強く触れた。人と人のように。愛を育むように唇が重なった箇所が熱い。人の鼓動を感じるのはいつぶりであろうか。
彼が初めてなのは口づけだけでないと
知ればその尊さを抱きしめる力を強めてしまったかもしれない。抱きしめてその華奢な体を壊してしまったかもしれないから知らなくてよかったのだ。
ただトキメキはとまらず]
…病だと?
[婿殿が病にかかった。
医者を、医者を、名医を寄越せ。と村に降りていきそうになった。だがそのはた迷惑な行動は行われなかった。何故なら、両腕を差し出し抱っこと告げる彼に息を飲んでいたからだ。ドキドキが止まらない。とは……
閨…閨 ……閨!!!]
あ、あいわかった。
[抱き上げてそのまま
すさまじい勢いで閨へと走った。布団の上に彼を下ろすまで一瞬だっただろう。ふんどしでかける如く。閨に寝かせた彼の姿は髪を散らばらせて、トキメキを抱えてみえた。
愛だ、愛しかない。]
む、婿殿
どきどきは止まらぬか?
[無事か。と問いながら
その衣の胸元にと手をやり、人ならば心の臓がある場所を撫でて息が苦しくないか。と問うように衣類を緩め。それから、少しだけためらったのち。]
婿殿…その
どきどきは その
恋 …ではなかろうか
[そいや、そいや。
祭りだ祭りだ、ああ、漢祭り!!*]
[駆けるかんぅは風のごとくであった。
閨に下されても、かんぅが腕に抱き寄せ、触れている限りドキドキが止まらない―――気がする。
衣を緩め、かんぅの手が胸を撫でてくる。
そうされると、もっとドキドキするのに、もっとしてほしい、と言いたくなるのが不思議だ]
鯉?
あ、いや、違う。
恋……とな?
そうなのか?
[このドキドキは恋という病なのか、とうなずく。
かんぅの手に、直接肌を撫でられると、ドキドキは止まらぬのに、病が良くなる気がする]
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