147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】
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[口付けと共に降り落ちる告白は、
毎時、毎日というほど彼から伝えられる愛の言葉。
気持ちが通じ合ったその日から、
その言葉は途切れること無く、私に囁かれる。
キスを片目を伏せて受けながら、
抜け落ちていく刀身に、ン、と小さく声を漏らして、
彼が離れていくのを見届ける。
離れる際に気遣う声に、こくりと頷いて。]
……うん、いってらっしゃい。
[へにゃりと笑って見送ってからは、
そのままぱたりとシーツに沈んでいく。
目を覚ましたばかりなのに、運動を済ませた後のように
どっと脱力感が身体に纏わりついて、
横になっていればとろりと瞼が落ちてくる。
彼が戻ってくるまで、起きていなくては。
とは、思うものの、降りてくる瞼には勝てず、
そのまま、静かに寝息を立て始めた。**]
(ジリ貧とはこのことですね、アルカード)
[ 祈りを捧げるように両手を重ねて。
わたくしにとって大切な彼らを支援しつつ、
闇の精霊へと思念を通じて語りかける。 ]
(どうしても、彼女を手離すつもりはありませんか)
(ずいぶんと、彼女にはご執心のようですが)
……貴様になど、わかるものか。
[直接脳内へ語りかけてくる女にそう返す。
理解される気もしないし、
それ以前に理解してほしいとも思わないが。]
はじめての、ニンゲンだったのだ。
我に、世界の破滅を望まなかった。
我を、友と呼んだ。
我にこの世界は美しいものだと知ってほしいと。
我に、これからも傍にいてほしいと言ってくれた。
……そう、望まれた。
[永い永い時を生きた。
そのあいだに、数多の人の子と関わりを持った。
あの暗闇の中、我を喚んだ誰もが、この世界の破滅を――滅亡を願った。
いつだって、我に届く声は世界を、他者を呪うもの。
悲しみと憎悪と寂しさと苦しみに満ちた声だけが
我を此の地へ喚び寄せる道標。
―――…そのなかで、たったひとり。
風変わりで、弱々しくちっぽけで、今にも消えてしまいそうで。
だが、我が手の中で決して消えることなく、あたたかな輝きを放ち続けた、たったひとつの星。
この命を手離さないことに、
離れがたいと願いを持つことに、理由が必要だというのなら。
……それで、十分だろう?]
(願い、ですか)
(此れは随分異なことをおっしゃるのですね)
[ふふ、と知らず微笑が浮かんでしまう。
「願いを叶える」ために存在する
舞台装置が
随分、人間じみたことを考えるものだと。]
(それも、彼女の影響ですか?)
[どうやらわたくしの知らないあいだに
既に、シナリオは大きく書き換わっていたのかもしれない。
…いいえ、それは今更ね。
既に彼に自我が発生していること自体が、
ゲームのシナリオから逸脱しているのだから。
――でも、ええ、そうね。
悪役令嬢ではない、
『光の魔力』を持つ本物の"主人公"なら、できるかもしれないわ。
尤も、その不確定さに、頼るつもりはないけど。
彼女には、光の魔力の本質を知らないままでいてもらったほうがいい。
そのために、幾度となく無力感を味合わせてきたのだから。
]
―――…今度こそ終わりにしましょう。
[ 仲間たちに声をかける。
最初の頃こそ互角に持ちこめていた戦いも、
少しずつ変化し、今ではほぼ此方が有利になってきている。
ここぞと畳みかけるために、仲間たちに目配せをする。
彼等がひとつ頷くのを確認すると、
闇を封じるため、光の女神への祝歌を紡ぐ。 ]
[ 空に、光に満ちていく。
そうしてその光が霧散した後、空に浮かぶのは
さながら天に開けられた真円の穴。
闇たる彼を封じるため、女神の理の外――世界の果てへと
続く"門"が開かれていく。
門の向こう側にある其処は、世界の外側。
闇に満ちた虚無の海。
闇の精霊たる彼が、本来棲まう場所。 ]
―――…闇の精霊よ、在るべき処へ還れ!!
[わたくしの声と共に、皆が手にした武器を一斉に掲げた。
そうして轟音と共に大気が震え、周囲に満ちた闇が霧散し、
空の穴に吸い込まれるように消えていく。]*
―――…。
[ああ、此れで終いか。
天に開いた"門"を見て思ったことは、そんなことで。]
……、すまないな。娘。
[また、召喚者の願いを叶えてやれなかった。
今回ばかりは……たとえ、我自身迷いこそあれど、叶えてやりたかったのだが。
いつだって、人の子の、より多くが願う想いには叶わない。]
[闇が、消えていく。
我の、人の姿を形作ることも、ままならなくなっていく。
今、我の身体は、あとどのくらい残っている?
どれほど人からかけ離れた姿になっているか、
今の我には、わからないが]
……。
[どうにかカタチを保っている左手で娘の頬に触れる。
灼けるような痛みと、白い手袋を濡らす、果敢無い雫。]
泣くな、……アウローラ。
泣かないでくれ。頼む。
[名前を呼んだのは、これが初めて、だったか。
今まで散々、名前を呼べという
娘の願いを叶えてやれなかったのに。
随分と勝手なことを言っていると。
わかってはいるが。 …それでも。]
……幸せになれ。
お前は、こんなにもあたたかな生き物なのだから。
お前が求める愛を与えてくれる者は
……きっと、この世界にも存在している。
[我には叶えられない温もりを、
与えられるニンゲンは、きっといる。
この世界は、娘にとって、美しい世界なのだから。
そう娘が信じられる限り、いつか、娘の願いは叶う]
[ほろり、ほろり、と。
身体が崩れていくのがわかる。
懐かしく、そして慣れない感覚に、
自然、苦笑いが浮かんで。
頬に触れていた手を、そっと額に移す。
炭化し、崩れてつつあるその手の形をどうにか保つと。
その額に、掌越しに口づけを落とした。]
―――…さらばだ。
短いあいだだったが、心地良くあたたかい旅路だった。
[唇を離すのと同時、いつかのように
安心させようと微笑んだところで。
…その身体は灰になって、やがて、空の向こうへと消えた]*
―――…アルカード!!
[ 彼の掌がわたしの額に触れて
ひやりと痺れるような、身体の熱が奪われるような
そんな感覚に襲われる。
けど、それ以上に。
彼の身体が灰になって、空に開かれた穴のような門へと
それが吸い込まれていく光景に、背筋が凍りつく想いがした ]
いや!!
いやだ、いやですアルカード……!!
ああ……!!
[ 消えていく。
彼の、何もかもが。
さっきまで笑っていたはずの顔は何処にもいない。
さっきまでわたしに触れていた左手は、あの冷たい手は
いったい、何処に行ってしまったの? ]
……っ。
[ 空の門へ、舞い上がっていく彼の灰へ
必死に縋ろうと手を伸ばす。
けど、その手は届かない。
震える脚は、わたしに立っていることすら
許しては、くれなくて。
そのまま、地面に膝をつく。 ]
どう、して……?
[ゲーム本編と違って彼は何もしていない。
悪い事なんて何もしていない。
ただ、わたしの傍にいてくれただけ。
ひとりぼっちが寂しくて、
涙を零さずにいられなかった
ちっぽけなわたしの願いを、叶えてくれただけ、なのに。 ]
『アウローラさん』
……!
[聞こえてきた声と、
遠巻きに自分を見つめてくる視線に振り向く。]
『さ、帰りましょう』
『みんな、貴女の帰りを待っています』
『貴女は、ひとりじゃないわ』
……。
[確かに、そうかもしれない。
皆に愛され、大切にされるマティルダ。
彼女と一緒にいれば、彼女が仲介になってくれれば。
わたしは、今までみたいに
一人ぼっちではなくなるのかもしれない。
……愛してくれる人も、見つけられるかもしれない。
消える直前、彼がわたしにそう言ったように]
[ だけど。 ]
……アルカードは、どうなるの?
[ 小さな頃、御伽噺に書いてあった話。
この世界でたったひとり、
他のどの精霊とも異なる生まれ方をした
ひとりぼっちの、強くて、優しくて、
少しだけ狡いところのある、不器用な精霊。
あのひとだけを、物語の
犠牲にして。
それで皆、ハッピーエンドだと笑いあう。
……そんなものに、わたしはなりたいの?
]
……。
[ 嫌だ、と思った。
今まで誰からも見向きもされなかったのに、
急に輪の中に入って、仲間だとか、友達だとか言われて。
それまで一緒にいてくれたひとの犠牲に目を瞑って
ハッピーエンドだと、笑いあうなんて。
そんなことになるくらいなら、いっそ。 ]
―――…。
[ 立ち上がって、空を見上げた。
その先にあるのは、未だ開かれたままの門。 ]
『アウローラさん?』
『行きましょう。もう、悪い夢は終わったの』
―――終わってなんかいない!!
[ マティルダの言葉を遮って、吠えるように叫ぶ。
目の奥が熱い。雫が頬を伝うたび、
そこから灼けるように熱いものがほたり、ほたりと
地面を濡らしていく。 ]
…終わってなんか、いないんです……。
わたしには。
わたしの、物語には……あのひとが、必要なの。
[ だから。 ]
……聞こえていますか、アルカード。
[ わたしの声が聞こえるならば。
わたしの願いが、叶うならば。
―――わたしは、わたしの物語を選択する。 ]
―――…わたしを貴方の許へ!!
[ ふわりと、身体が浮く感覚は。
いつか、彼と街へ行くときに経験した
空中散歩のそれに似ていて。
あのときと、違うのは。
飛びあがった後、そのまま上下が反転するように
―――空に浮かぶ、あの門へ。
真っ直ぐに、落ちていく―――。 ]**
[ 質問には質問が返って、けれど勝手に完結した。
如何やら聞かれても困るらしい。彼も困っているのだろうか?
問題を出された時と同じだけ少しだけ悩む素振りを見せる。
即答したっていいけれど少しくらい頭を使う振りをして。
困るほど難しい事もないのに。
簡単なことだ。必要なのはただひとつ…… ]
『おれのことがすきだから』?
[ 俺のことが好きだから嫌われるかもしれないことを意識し
俺のことが好きだからそれでもなお行動したんでしょう?
必要なのはただひとつ。
そこさえ揺らがなければ俺はなんだって受け入れるのに。
『どうして』だと思う?
そう尋ねようとして、困られても困るのでやめた。
簡単なことなんだけどね。
けれど彼にはそう単純でもないのだろう。 ]
[ 危険なものとそうでないものの判別が付いた上で
危険なものでさっくり派手に肉を切り裂いた前科が
生々しく左腕の上に刻まれているからこそ
彼が幼子相手のような不安を抱くのも尤もだろう。
むしろ幼子よりも厄介だ。
目を離した隙にまた何かしでかすと思われている。
彼から与えられる過干渉とも取れるその心配が
嬉しくて、楽しくて、堪らない。
悪さをして気を引きたい幼子のような幼稚さだと
自覚は多少はる。自覚だけは。 ]
はぁい。
[ 呼びかける声にいい子のお返事を返して
素直に大人しく彼のもとへともどる。
けれど彼が他に意識を逸らせばまたふらりと離れた。
気にかけてくれさえすればいいこにしているのだと
彼に教え込むために繰り返す。
きっといずれ疲れさせてしまうんだろうな。
普通はそうだ。
ずっと気が休まらないなんて精神が疲弊してしまう。
そう思うのにやめようと思えないのを
今は浮かれているからだと自分に言い訳をする。
たしかに彼の意識が自分に向いていることを確かめる作業が
楽しくて、嬉しくて、たまらなくて。 ]
[ 『母親』という生き物が『子』に向けるのと同じだけの
熱情を向けてほしいと願うのはきっと酷なんだと思う。
母がそうだったからといって同じ愛し方を
親子ではない関係を望んだ彼に彼に求めるのは
違うことくらいは頭ではわかっている。
けれどそれ以外は上手く受け取れなくて
与えられないと不安で与えられると嬉しくて
俺がほかを覚えるのが先か
彼がこれに慣れてしまうのが先か
……どちらでもない可能性を考えるのが少し怖い。
俺が疲れて母から逃げ出そうとしたみたいに
彼もいつか疲れて
俺からまた逃げ出してしまうんじゃないかって… ]
[ 慣れない手つきで嵌められる手錠を
外しに来るのは彼だとは思う。
本当に?
自分が罰される為に第三者に見せようとするかもしれない
あの日みたいに突然姿を消すかも知れない。
考え始めると不安で押しつぶされそうになるから
今は考えることを投げ出した。 ]
ふふっ、俺が「わるいこ」だったことなんかないって
早く思い出してね、せんせぇー。
[ 買い物の最中店先に置き去りにされる犬の気分だ。
そう思い浮かんで。
彼に愛玩されるペットになれたらどれだけ幸せだろうと
幸せな夢に浸ることで、投げ出しても、消えてくれない
不安な気持ちを紛らわせた。 ]
[ …───まるで時間が止まっていたみたいに。
彼が視線を逸らした瞬間と寸分違わぬ姿勢で待っていた。
一人の間、すっぽりと人形みたいに抜け落ちていた表情に
喜色をぱっと灯して、顔を上げる。
いいこにしてたから褒めてとねだるより先に
与えられたご褒美に幸せそうに頬を染めて
はにかんで笑って同じ口づけを返した。 ]
おかえり、誠丞さん。
………あ〜…なるほど。
さては食に拘りがないな?
ありがと。
なんでも食べれるよ。好き嫌いないし。
[ そもそも最近味覚も食欲も大分まともに機能しているか
怪しかったことは黙っておく。
言えば心配をしてもらえるだろうけれど
今はこれ以上心労を増やすのも気の毒で。
違和感はあれどもう痛みもあんまり気にならない
自由な左腕でサンドイッチの具を確認していれば
また慣れない手つきで拘束が解かれる。 ]
[ ちゃんと戻ってきてくれた実感と
あと何度ちゃんと戻ってきてくれるかという感傷とが
頭の中でぐちゃぐちゃになって
信じていないのはどうやら彼だけではないらしいと
今更に納得して、受け入れた。 ]
べつに、つけたままでもよかったのに。
[ 信じられないのなら、何時までだって。
疑ってくれて構わなかった。
疑う分だけ信じようと悩んでくれていると思えば
俺にとってはそれは幸福でしかないから。
彼にとってもそうだろうか。
普通は違うだろうか。
ポーズじゃなく、本当に少しだけ悩み逡巡 してから
躊躇いがちに口を開いた ]
つけたままなら、外しに戻ってきてくれるでしょ。
その間だけは、いなくなったり
しない、って……
[ ああ、違う。縛り付けたいんじゃないんだ。
その手で外しに戻って来いと強要しているようなものだ。
いや、違う。縛り付けてしまいたいんだ。
なら正しいのだろうか?或いはもっと罪悪感を抉る?
そんなひどいことはしたくない。
そんなひどいことすらゆるされたい。
考えが纏まらなくなって慌てて早口に遮った ]
ごめん。なんでもない。
よし、食べよう!いただきまぁっす。
あ、そういえばこういうの食べるの久しぶりかも。
[ 無理に浮かれた声を作ってサンドイッチに手を伸ばした。
なんか吐きそうだな。
大人しくしていた食欲はすっかり情緒と同じだけ乱されて
折角彼と一緒の食事なのに食べる気がまるで起きない。
けれどそんな状態で笑顔で食事をすることには慣れていた。
いっそ吐けばいいのかな。
これから飲み込むサンドイッチと一緒に
思ってることぜんぶ。
けれど嫌われたくないんだ。
彼のように嫌われでも行動を起こすなんて事できなくて
好きだなんて簡単な感情だけじゃどうにもならない
単純ではない葛藤の苦味を、コーヒーで流し込んだ。 ]
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