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【人】 箱庭の雛 フェレス僕の……いえ、私の名前は" テテル "・ブラキウム 一応貴族の長女ってことになっています ――いないことになってはいるんですけどね [ ブラキウム家はこの街のある国の隣国の貴族。 そこまで大きい訳じゃないから知らないだろうが、 僕は――当主の愛人の子供として生まれた。 ] (43) 2021/12/14(Tue) 23:53:36 |
【人】 箱庭の雛 フェレス その昔、とある街に魔女がいた。 彼女は平和な街を愛し、街の人々は魔女に感謝していた。 ある時、戦争があった。 人は死に、身寄りのない子供達が街を荒らした。 平和で人々の笑顔溢れた街は消えてしまった。 魔女は許せなかった。 街を無茶苦茶にした子供達を。 だからとある呪いを作ったのだ。 身寄りのない孤独な子供には解くことができず、 街に住む繋がりのある者達は解くことのできる呪いを。 誰も知らないなら生きる意味もないでしょう? (45) 2021/12/14(Tue) 23:54:11 |
【人】 箱庭の雛 フェレスThe Grim Reaperが笑う。 けらけら、と。 mors が笑う。からから、と。 そして言った。 赤く染まるモノの頭を取れと。 そして若い物モノから並べるのだ。 謎を解く鍵、答えはある。* (47) 2021/12/14(Tue) 23:55:06 |
【人】 魔剣持ち ヘイズーその後ー その後のヘイズとベリルはしばらく旅を続けていたと思われるが、獣人の里を訪れた前後でその行方はしばらく知れなくなった。 後にヘイズ本人が語った話では、彼は魔剣の導きによってか、その地で妖精郷に迷い込み、仙女イルムガルトの最後の弟子として、しばらくの間、剣技の修練と、それに手解き(意味深)を受けていたという。 その後、妖精郷から戻って後、見た目にも成長して力をつけたヘイズは魔剣グラムベルクを手に、本格的に世界を巡り、いくつもの冒険を繰り広げたとされる。 (48) 2021/12/14(Tue) 23:57:54 |
【人】 魔剣持ち ヘイズヘイズにはさほどの腕力もなく、剣技もかつての勇者には到底及ぶものでなかったが、時折見せる機略と、魅力的な女性が絡むと急に異様な爆発力を見せ、数多の危難を乗り越え続けてきた。 いわく、「死者の後宮」での屍霊術師サリヴァーンおよび彼の寵姫達との死闘。 男子禁制のザラタン島への漂着と幽閉に島からの脱出。 背徳の都モエビアでの幼馴染エルナトとの再会と、都を統べる淫魔教主パラミシアとの戦い、 そして最大の宿敵、聖剣の簒奪者“鬼畜王”ランスロットとの生涯3度に渡る対決… (49) 2021/12/14(Tue) 23:58:43 |
【人】 魔剣持ち ヘイズ彼の冒険は人々の助けになる事もそうでもない事もあったが、あらゆるものを見て、種族も老若も問わず(後には男女も問わなくなった)多くを抱き、誰よりも意のままに生きた彼の名は、数百年後には魔剣士ヘイズレクとして伝説となり、その冒険は詩人達の語るところとなった。 もっとも、かつての勇者と違い、その物語の大半は子供の教育に良くなかったので次第に話の筋は変わっていった。 ただし一つだけ、彼の側には生涯の最後までメイド姿のホムンクルスの少女が常にあり続け、ヘイズレクが彼女を誰よりも大事にしていた事だけはどの話でも一致している** (50) 2021/12/15(Wed) 0:01:16 |
【人】 星集め サダル―後日談― たかを括っていた。甘くみていた。 だって、ほかの名前をつけられていたホムンクルスたちは、みんなマスターと共にそれなりに、或いはとても、幸せで平和だと思っていたから。 でも私は違う。 私だけが、違う。 名前を思い出した。 でもホムンクルスたちと同じ顔をして。そのくせ、ひととの混じり物で。 (51) 2021/12/15(Wed) 0:16:41 |
【人】 星集め サダルマスターもいない。だれもいない。 なのに。 上手くいくわけがないじゃない。 なんとかなるわけ、ないじゃない。 人間を擁護する者。その意味を持つ名前。 でも人間たちは、私がサダルと同じ顔をしていると知ると。 体に勝手に触ろうとする。 乱暴に扱おうとする。 目つきが変わって恐ろしくなる。 だから私は怖くなって。 街の人たちのことを思い出して。 私の名前を思い出させてくれた彼のことも。 私に愛称を教えてくれた彼女のことも。 帰りたい。 彼に、彼女に、会いたい。 でも、きっとそれは無理だ。 帰るには今来た道を戻らなくてはいけない。 それは本当に私にとっては恐ろしいこと。 それだけの恐怖が。私には感じられていた。 (52) 2021/12/15(Wed) 0:17:22 |
【人】 星集め サダル『…優しいんですね。マスター。』 彼女の身の上にあったことは薄らぼんやりとしかわからない。 けれど、決して幸せでは無いだろうということは察していた。 だから。 その言葉だけを告げて、マスターについて行くだろう。 遠い遠い教会にて。 助けを求めて逃げ込んで。 けれど、異端だ。生命の冒涜の証だと石を投げられ。 (54) 2021/12/15(Wed) 0:19:00 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── 本当に会いに行くのって? うん、勿論だよ。 そろそろ色々旅の厳しさが 身に染みてる頃かなって思うしね。 [ >>53ルベドの言葉に私はそう返す。 見知らぬ人間に周りを囲まれれば 大変な事や辛い事の方が多い。 そういう時に馴染みの顔を見ると 安心するじゃない?と。] (56) 2021/12/15(Wed) 0:44:53 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ >>54優しいんですね、という言葉に そんな事ないよーと笑った。 今思えば、私はサーシャの置かれてる境遇が どのようなものなのか ちゃんと理解してなかったのだろう。 >>26普通の人間のように考えてしまっていた。] (57) 2021/12/15(Wed) 0:45:14 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ けれどハッとして彼女に駆け寄ると 彼女の安否を確認する。 >>2:318命を大切にするようにと言った彼女だから きっと死んでる筈無いと言い聞かせて。 場所も良くないから 私は彼女を抱き上げて移動する。 教会近くの森の中持ってきた毛布を地面に敷いて カンテラで鬱蒼と暗い中を照らす。] っ、サーシャ……だ、大丈夫…? 目を開けて……サーシャ…… [ 軽く身体を揺すり、私は彼女に呼び掛けた。]* (60) 2021/12/15(Wed) 0:46:31 |
【人】 星集め サダル「…イクリールさん?」 うっすら瞼を上げる。意識が浮上してくる。 どうしてこんなところにいるんだろう。 彼女をぼんやりと見上げて。 でも。 隣にいる影にビクッと体が震えてしまう。 同じだ。 私と同じ顔がそこに在る。 (62) 2021/12/15(Wed) 6:14:59 |
【人】 星集め サダル「〜〜〜っ、…ありがとうございます。 すいません、わたし、…倒れてしまって。 助けていただいてありがとうございました。」 幸い、気を失っている間に魔力が回復したようだ。 握っていたものをそっとポケットにしまって。 痛むところに手をかざして回復魔法をかけていく。 ぽう、と掌の内側が白く光った。 (63) 2021/12/15(Wed) 6:15:16 |
【人】 星集め サダル「…イクリールさんは、どうしてここへ?」 私側から、弟妹たちへの情報はもうほぼ遮断されていたから。そうしたくて、そうしていたから。 彼女とルベドのやり取りや、そのルベド側の心中も全くわからない。 だから、首を傾げて。 真面目な顔で、問いかけていた。 あの時以前の頃のように。** (64) 2021/12/15(Wed) 6:15:33 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── あぁ、良かった…… [ >>62安堵の息が漏れる。 意識や記憶が問題ないから 頭部には大きな怪我も無さそう。 彼女が目を覚まして、ルベドを見た時に 身体が震えた理由には思い至らないけれど。] (65) 2021/12/15(Wed) 9:22:23 |
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