人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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  おぉ!大きくなった
    なぁ冥桜、育ったぞ!!

   なるほど
     これは触ると育つのか
      

[ 新しい発見に夢中の身には
 もはや静止の声など右から左

 さらに撫でればさらに育つものかと
 大きさを増したそれを両の掌で包み
 撫でていれば、背筋への悪戯の邪魔が入り ]


  ふ、ぁ……っ
    こ、これっ!邪魔をするな
       我は今、忙しいのだっ!


[ 背筋を這う手に
 ピリリと痺れに似た何かが走る 

 なんとも形容し難い感覚
 それ自体は決して不快などではなく
 むしろ心地よいというのが正しいもの

 とはいえ、いまはこちらの研究が先。と
 それの上の方、段差の辺りを撫でるようにして *]

[ああよかった。人の理(ことわり)を持つかんぅに、白竜の長寿を押し付けた。
人の身である本人の許可なく強引に、魔物の理を押し付けた。
長寿を喜び、それを求める者もいるが、かんぅがそうだとは限らない。
だからこそ相手の考えも聞かずに強引に事を行った。

共に、同じ時を生きたい。

それだけでは足りず、死が二人を分かつのが寂しくて、彼を縛り付けた。
元は人であるかんぅが死ぬ運命だった時から、自分の命を分けてかんぅと生きるから、竜としての寿命はあり得ないほど少なくなるだろう。
でも、それでもきっと自分は後悔しない。

彼が嫌がらない素振りをしてくれたのが嬉しかった]


 そうだ。
 そちは余と、生まれた時はともかく、死ぬ時は一緒に、だな。 


[そう笑えば、かんぅのびっくなものが自分の中でびっくびくになってしまっているのを感じ、あぁっと体を揺らす。
それだけでなく、かんぅが抱きしめて腰を揺らすものだから、いやいやと首をふり、それと同時に目の端から先ほどの涙が零れ落ちる]

 
 生まれ変わったからって、すぐに出会えるとは思わなんだ
 そちが人間に生まれ変われるかもわからぬぞ?
 どこにいるかわからぬそちを、余はどうやって見つけるのだ

[ぷいっと楽観すぎるかんぅに拗ねたようにすれば、かんぅが額と額を合わせてから軽い接吻をして、そして肩に顔を摺り寄せる。普段は自分の方がすることの多いポーズだが、今日は甘えたい気分なのだろうか。

なぜかお礼を言われて、うむ、とほほ笑んだ―――が]

 ああ、んっ!!

 ……名前……っ


[押し倒されて、ゆっくりと灼熱が中を焦がしていく。丁寧に、じっくりと刻み付けてほしかったから、ひどく抱いて欲しいと言ったのだけれど、かんぅはこういう形の刻み方を選んだのか。

名前を呼ばれて、思わず顔が赤くなる。
なぜだろう、ものすごい照れてしまった。
しかし、それに暇も与えず、ずん、と重く響くような律動でかんぅが動き出す。
かんぅの大きなものが躰を刺し、貫き、引き裂いていく。
痛くはない。痛くはないのだけれど、一突きが重たすぎて、体をひくひくと震わせて受け止めるしかできない。

体を重ねるように彼が乗り上げてくるので、押しつぶされるような気がする。
欲しい場所、触れたい場所に全部かんぅを感じる。
やはり、この抱かれ方が好きだ]

 あ、あああぁっ♡


[きっとこの吐く息や肌の熱気だけでも自分は感じてる。
かんぅの腹部や胸部の厚さや圧迫感だけで、何度も擦られる前だというのに、先に達してしまった。
ぷぴゅっ と頼りない、透明に近いものがヤオディの雄の先端から出て、体を震わせて、感じた*]

  不便かどうかは考えたこともなかったな。
  産まれてからずっとあるものだ。
  これが無いというのもよくわからん感覚になりそうだ。


[ナニやら競うように背筋を撫でながら男は余裕など一切ないことを隠しもしてはいなかった]


  それはお主、鼻も耳もあまり揺れぬだろう。
  こやつはなぶるんぶるん揺れるのだ。
  揺れが大きいと痛いものだぞ。


[ナニしろうっかりと弱点を曝け出した瞬間に水を得た魚のようにはしゃぎまわるのだ。
イカ様にしてこれを止めろというのか甚だ分からぬし、蘇芳と緋扇は苦労したのだろうかと少しばかり会ったこともない二人を思っておくがそれも一瞬のことである]

  邪魔ではないぞ。
  これは予がお主を知ろうとしている行動なのだ。
  なかなかに忙しくてな。
  止めてやることも出来ぬやもしれぬな。


[然しながらリンは此方の弱点を責めているのに対し、此方は背筋を撫でたり項を擽ったりとしか出来ぬ状態だ。
よもや育ち切っておらぬ体に対し春画的な悪戯ができようだろうか、いやできぬ]


  ぐっ、ぐぐ――……お主、そこは、いかんぞ。


[段差を撫でられると腰が退ける。
退けた分だけリンの身が湯舟に沈むが元より溺れることもない深さであろう]


  こうなれば奥の手だ。
  こうしてやろう。


[ほれとリンの身体を横抱きにする形で膝の上に乗せるようにすると男は指先を背筋から離して足へと向けた。
足の裏、そして指先とその間を擽っていくのである*]

[寂しがり屋の白竜は一つ隠し事をした。
其れを番となった者が察する事はあるかは後次第。今はただともにある未来を大事に抱きしめて、生まれたときは違えども。と笑う彼が死ぬときは一緒というてくれるのなら、其れに応えよう。別れ離れる事がないように。
一人、戦場で死なぬように。

――いやいやと
涙を零す彼の雫を掬い]


 ははっ、確かに。
 だがこのかんぅ、婿殿への思いは
 山をも砕く所存。たとえ蟻となろうと

  馳せる気であったが。


[拗ねる彼に対して笑う声は冗談に聞こえない。
かんぅならやりかねない。そんな実績があったが、あまりの楽観に彼が拗ねるのも道理であろう。普段とは異なり自分の方から彼に甘え、気持ちを伝えていざというところで。

彼の様子がまた変わった]



 …婿殿?ああ。


[顔を赤くする彼に
ふと気づけば、抱き寄せて引き寄せ肉体の奥を熱で突いた。確かに強くされど乱暴には、酷くならぬように優しく抱いて。それから、唇を耳元に寄せれば息を吹きかけ]


 …愛しておるぞ、ヤオディ。


[再び彼を呼んだ。
照れる理由を何となく察すれば、とっておきで彼を呼ぼうと甘い声を寄せ。それから、押しつぶすように彼を抱いた。全身でヤオディを味わっている。其の感覚が堪らなく好きだった。全身で味わう彼は、自分を求め啼いている。

溜まらず掻き抱いて距離を縮め]



 ……むっ!!!!


[くっ、と呻き声を漏らせば
彼の熱から透明に近いものが出、、それと同時に中が締まるのを感じ、気づけば、熱を吐き出していた。其れが元気なのは彼より与えられし熱のせいか。みなぎる力はまだまだ老いをしらず、死から彼を遠ざけるもの。はぁはぁと肩で息をしながら彼を掻き抱いて、頬にかかる髪を避け]


 ……また汚してしまったな。


[折角洗ったのに。と笑い
それから、汚してしまったのだから。と達したばかりの彼を抱きしめたまま、また腰を揺らした。出たばかり、自分の熱もまだ力を出し切らぬ分、彼の中を突く角度は異なり更なる感度を導くか。手はそのまま透明に近い液を出した熱に向かい。

その先端をぐりぐりと押して。
気持ちいいを確かめ

扱きだせば、彼の悲鳴ににた嬌声は聞こえるだろうか*]

 ありがとぉ、

[茅が笑う。

天狗さまが、好きにしろと言うから。

天狗さまの腕から降りた子天狗の、
高下駄の歯が触れた大地に、
波紋が広がった。]

 
      あは。

            こわぁい。
 

「何故だ……何故、生きている?」






    ッ……

[だが、立っていたのは待ちわびた鬼ではなく
大鉈を携えた中年の男、招かれざる客。

男が薬屋の店主であるともその娘達に起きた悲劇も、鬼に引き合わされず語られもしなかった千は知らないが
開いた瞳孔や発した言葉、生き物としての本能の警報が危険をありありと伝えてくる。

戸口は相手に塞がれている。後退るしか出来ない。
台所にある戸から外に出られる、逃げる隙を見つけなければ──]




「何故、お前だけが!」



    あ゛……
       
あ゛あ゛、あ゛ぁぁっ!!


[振るわれるのは想像したまま。
避けようと身を逸らせた時、起きたことは想定外。

嫌な音を立てて失われた視界の半分。
叫びに近い悲鳴を上げながら蹲り、たまらず熱と激痛を発する部位を手で抑える。

千はただの人間だった。良い家に生まれ、閉じ込められてもその中にいた。

こちらに殺意を持った相手との戦いの術など、持っていない。
伯父に振るわれる暴力は拳か足で、気絶すらしない程度のものだった。]




「鬼の子がのうのうと生き延びて、
 何故うちの娘達が死ななければならなかった!」


[その腕を男が掴み剥がし、床へと引き倒す。

最早千に出来るのは、呻き叫びながら罠に掛かった獣より惨めに無意味に身を捩り続けることしかない。

そこからはされるがままに、激情を吐き出され引き裂かれてゆくばかりだった。]



[やがて声すら潰えてゆく。
陸に上げられた魚のように振り下ろされる大鉈の動きに重なり身体を跳ねるばかりの、獲物。

獲ってきた獣を見て喜んでくれた記憶が過ぎったのは、走馬灯なのだろうか。
紅鉄坊との日々は、やはり鬼の子なぞには過ぎた幸せだったのだろうか。
こんなことになるなら、やはり喰らわれたら良かったのだろうか。

男の憎悪の叫びも与えられる痛みも、今は遠い。]

[鬼子の残る左目から流れた涙は、すぐに紅に混ざって分からなくなった。]



[がらりと色彩を変えた空間、動く者は何処にもあらず

誰もいなくなった部屋で虚しく音を立てる火鉢の熱は、開かれたままの戸から吹き込む風で意味を成していない。

横たわり、その寒さに晒されている男の上下する胸の動きは眠りの最中よりずっと微かなもの。
老人のような白髪は身体や部屋と同じく斑に紅で汚れ、乾き始めている。

命がかき消えるまで、残る時間はもう僅かだろう。*]




なんだ、この匂いは……

[ 酷く食欲を唆る。濃すぎる血の芳香だ。
 門に到達する前から、強く鬼の鼻腔へと届いた。

 ほんの一時、指から流れる一筋を舐めただけの
 千の血を思い出すことは、流石に無い。

 だがこの状況で嗅ぐそれは、不穏を煽るに充分なもの。 ]

千!!


[ 開かれたままの戸が、淡い希望を握り潰す。
 それでも、それでも、どうか応えてくれと名を叫ぶ。
 何も、返ってはこない。

 駆け上がった石段の先で、見えたもの
 ───季節外れの梔子が、紅い世界に散っていた。 ]



千……ああ、千!

何故、どうしてお前が……

[ 衝撃でぐらついた視界、なんとかよろめきを堪えて戸を潜った。

 込み上げる本能への嫌悪で、胃酸がせり上がる。

 抱き上げよく見れば、片目から顔に掛けて傷つけられている。
 外套の前を開けば、白い着物が無残に色を変えている。
 まるで自分と対照にされたような傷の他にも、
 酷く虐げられた跡が身体中に存在していた。

 刃物を使ったのだろう。同胞の所業ではない。
 これはやはり──薬屋の店主からの、村人からの報復だ。 ]



お前は何も悪くないのに
全て、これからの筈だったのに……

[ かつて同じであった人の子を喰らい続ける同胞と、
 彼らを見捨てられず約束を取り付けた自分に罪はあろう。

 それでも千は無関係だ。
 村で千が何をしていても、鬼子と呼ばれるに相応しい悪人でも
 花嫁たちは彼のせいで死んだわけではない。

 報いを受けるべきは自分だ。
 村人を飼い殺すような契を押し付け、長きに渡り花嫁を送り
 今更全て捨てて千と外の世界へ向かおうとしていた鬼だ。 ]



千、死ぬな……
私を置いて行かないでくれ……


[ 微かに息があることに気づいても、鬼の声は絶望に震えている。

 血が足りない。傷が多すぎる。

 収穫した実は全て薬屋に渡した。
 対価は後日、寺まで届けられる筈であった。

 約束の傷薬も、“これからの為”求めた止血の生薬
 ──梔子の薬も此処にはない。

 血に塗れた愛しい唯一に、何も出来ない。

 命が、消えてゆく。このままでは、千は死ぬ。 ]**

 

  彼が生贄を逃している村と、
  多少なりとも交流があるのなら
  私が彼の元で生活するための道具は
  そこで揃えることになるだろうか。

  神様への嫁入りに、道具を村から
  持たされることは無かった。

  それは意味がなかったからか
  それとも価値がなかったからか。

   



  彼は村との契約を切ることにしたようだが
  今のところ、村にそのことを伝えていないらしい
  神としての立ち位置を考えると
  簡単に話に行く、というわけにいかないのだろう。
  
  次の花嫁が来た時に伝えるのかと思っているが
  さて、実際に彼はどう行動するのか。
  村と神の行く末はわからないけれど
  穏便に事が進めばいいと思う。
 



  木の上に立つ彼を呼べば
  水の目はこちらを視界に入れ、軽々と飛び降りてくる。
  
  最初は高いところから落ちる様子にハラハラとしたもの
  今は慣れたように笑みを見せて
 



   「 幸せならよかった。 」


  初めて味を感じないと聞いた時は驚きを表した
  幼い頃、「美味」と書いてくれたのは覚えているし
  人型を取っているから味覚はあるものだと
  そういう先入観を持っていたから。

  必要も無い、味もしない、それなのに
  彼に食べてもらう意味はあるのか、
  考えたこともある。

  けれど、幸せだと彼が笑ってくれるから。
  嫌な思いをしないのならばと
  共に食事をすることにしている。
 

  

  あの日、嫁入りする時の気持ちは
  暗く沈んだものだった。

  どうなるのかわからない未来。
  今までの、そしてこれからの犠牲。
  どうしたって、明るい気持ちにはなれなくて。

  でも今は、これでよかったと思っている。
  生贄制度の流れが変わったこと、
  今までの人達がどうなったのか知れたこと、
  ……彼と再び出会えたこと。

  村に閉じこもっていたらなにも知らないまま
  私は生を終えていただろうから。

 

 




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