137 【身内】No one knows【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[息が上がったまま指示を受けた。
少し考えて、彼の足下に屈む。
ドレスの裾を千切って
互いのもので汚れた彼の雄を柔らかく包み
そぉっと拭いた。
口で、などという知識はなく。
こんな布切れで申し訳ないが
ハンカチは盗られてしまっていたから。
後悔させる、と聴こえてビクッとした。
考えの至らぬ娘は、
宝石を手に入れようとした自分のことだと認識した。]
ご、御免なさい……
二度と、裏切りません……
[青褪めた顔で再度誓い。
次の指示に従って立ち上がれば壁に手をつき背を晒した。]
[後ろから彼の熱が入ってくれば
こんな体勢でも行えるのだと知った。
思い込みの激しく敏感な身体を持つ女は
扱いやすいものだろう。]
ジュダス様ぁ……、ジュダス様ぁ……
[股を濡らし滑りやすくし、男を受け入れる。
決して想いの届かぬ男の名を甘えるように呼ぶ。
どんなに行為が激しさを増そうとそれは変わらなかった。]
[糸に繰られ人形は踊る。
領地領民を奪還し自らの価値を失うその日まで
愉快に魅せるのが唯一の役割。*]
[ そうして、男は女を夜が明けるまで抱いた。
途中から石室を出て、自室へ連れて行って、また犯した。
何度も犯し、口も後孔も使った。
女が気を飛ばしたのなら、その度に呼び起こした。]
…………
[ そして今は気怠さに身を委ねている。]
私のことが知りたいと言っていましたね。
[ 男は徐に声を掛けた。
今更、何を言おうというのか、自身の気紛れに少し呆れていた。]
[ 自分の過去を知る者はいない。
調べても、辿り着けないのだ。
生まれ落ちたことが間違いだった。
そうとしか思えない。
だが、そんな運命も自らの力で切り開いた。
その自負はある。
それでも過去は過去だ。
消し去ることも、忘れることもできない。]
知りたいですか?
知らなければよかった。
そういうものは確かにあるのです。
それが私の過去。
[ 忌まわしい運命。
断ち切ったはずの運命は姿を見せなくなっただけで、常に隣にあったのた。]
知りたいですか?
[ 本当に?と男は更に年を押す。
まるで自分を嘲笑うかのような表情で、男は女に問いかけた。]*
[場所を変え、体位を変え。
数えきれないほど嬌声を上げ
意識を何度も飛ばしたが
擦れた膣も枯れた喉も一時の眠りが癒した。
彼との性交はまるで獅子のそれのようだった。]
……!
[教えてくれた以上のことは
もう聞かせてくれないのだと思っていた。
自分の願いを彼は覚えてくれていたのだ。]
[シーツに包まる身体を寄せる。
知らなければよかったと言うのは
彼がその事実に傷付けられたということ。]
……。
私は聴きたいわ、貴方のこと
でも、苦しい思いはして欲しくない……
聴かせてくれるなら、お願いするけど
……辛くなったら途中で辞めてもいいわ
[その顔が哀しげに見えたから、手を重ねようとする。
彼が自分のことを少しも好きでないのは知っているから
そうされるのが嫌なようならやめておくけれど。
何を聴いても貴方から離れられる気はしないの。*]
私は落とし子です。
[ 父なき子、私生児。
言い方は幾つもあるが、つまりは父が愛人に産ませた子。]
母は愛人では無く、娼婦でしたが。
母は私を産み落とすと、この両目を潰しました。
呪われた目。
力を宿すと知っていたのでしょう。
父はそういう血筋の人間だった。
[ だが、自分の父が何者なのかを知ったのはずっとあとのこと。]
特に珍しいと話ではありません。
父は私の存在も知らないでしょう。
もう、死にましたし。
[ 過去は変えられない。
ただ過ぎ去った時間にある事実でしかない。
そんなものを辛く思うような感性は持ち合わせていない。]
生きることは苦痛でしたよ。
その日、そして次の日を生きられるかわからない毎日。
私はそれを生き延びた。
[ 己れの才覚と、そして運によって生かされた。]
目が見えないのは不便でしたが、
最初からなので不便とも思いませんでした。
何年か前にこれ≠ノ出会いました。
[ 常に付けている黒い眼鏡。
遠視≠フ魔術がかけられていて、効果範囲内なら自由に視界を飛ばすことができる。]
今、私は貴方を上から見下ろしています。
そして今は正面から。
[ 便利でしょう?と男は笑う。]
これによって視覚を得た私は、
本来の力を取り戻しました。
母に潰されたはずの呪われた目を。
[ それは幻惑の類を寄せ付けない邪眼。
その気になれば、幻惑の魔術に囚われないどころか、魔術そのものを打ち破ることもできる。]
似ているでしょう?
貴方の目と。
[ 男はナイフを手に取ると、おもむろに自分の手のひらを切り裂いた。
滴り落ちる血がシーツを赤く染める。]
ほら、わかりますか?
[ 男が一度強く手を握り、そして開いた時、そこにはあるはずの傷がなかった。]
まだわかりませんか?
私の父の家名は……
アンペール
お前は愚かな娘だ。
我が、────
妹
よ。*
[聞かされる過酷な境遇に胸を痛め
突然手をナイフで切った時には小さく悲鳴を上げた。
そうして聞かされた事実。]
…………………………。
[私は暫く、言葉を失って。]
…………御免なさい
[何度目になるかわからない、謝罪をした。]
[生きることは苦痛だったと。
そんな人生を歩まなければならなかった原因は
父の不貞、無責任な行動にある。
そしてアンペールの罪は自らの罪、だから謝罪した。]
御免なさい。
[これは私のこと。]
[許されぬ想いと知っても
私は私を変えられなかった。その謝罪。]
……愛してるわ、兄さん
[そう言って押し倒した。
気怠げだったのに悪いとは思うけど、
幾らか寝て体力のある私には敵わないだろう。]
[シーツを落とし、全裸で跨がる。]
私、貴方との子、産むわ……
[変わらぬ意思を伝えたのだ。*]
[好きになった人が半分血の繋がった兄だったなんて。
兄はどういう気持ちで妹の想いを聞き
どういう気持ちで妹を抱いたのだろう。
私の彼への想いは損なわれるどころか
より強固なものとなった。
存在すると思っていなかった兄。
誰より強くて誰より格好いい兄さん。
私だけの特別なひと。
彼が苦労してる間のうのうと生きてきた私は
私が貰ってきたぶんの愛情を上乗せして
より彼に尽くすと決めた。
アンペールのすべても取り返して捧げると決めた。
貴方が持つべきものだわ。
無能な私と違い、実力と運を掴み生き抜いた兄さん。]
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