77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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[『覚えがいい』なんて、それはシンプルに誉め言葉だ。
青年はふわと笑う。
ずーっと覚えが悪いと言われては、打たれてきた青年だ。
褒められれば、嬉しくなってしまう。]
は…ぃ、
[だから、それでよいのだと、受け入れるのが正解なのだと言われたならば、諾として従う。
もう、命令などなくても抵抗する気など微塵も残ってはいなかった。されるまま、受け入れれば褒められる。
そのシンプルな構図はあまり頭のよろしくない青年にもわかりやすかった。
だから、脚を開かせる手の力にも抗うことなく、促されるまま大きく開き、指先で窄まりへ触れられたときにもひくりと孔を震わせるのみで、制止の声ひとつあげなかった。]
ん……
[ピリピリとした痛みと共に、胎内へと埋め込まれる指に、僅かに喉を鳴らす。
『全部ワシのモンになる』だって。
]
っぁ、
[きゅうと胸元に握りこぶしを抱いて、侵入を阻まぬよう、下半身から力を抜こうと試みながら、瞼を閉じ青年は息を吐く。
わざわざ言葉にするくらい、俺のこと欲しいのかな。なんて。
]
ぁう……っぅ、
[はじめこそ、排泄間に似た異物感に呻くが、そこに質量が存在することに慣れてくれば、あとは物理的に声が押し出されるだけだ。
青年の口元が笑みを描く。
]
はぁ……っぁ、あッ
[侵入してくるそれが、嬉しいだなんて、
だって俺…
あんたの何もかもを、受け入れたいって、思ったんだ。
**]
[教えたことをそのまま飲み込んでいく様子は天狗にはとても好ましく映る
ヒトの嫁など思うまま慰み者にするためでしかないというのに
この小僧は疑うこともなく「天狗のモノ」になろうとしている
この天狗を、悪童の卑劣感を、信じている]
ああ、お前はいい子だ、小僧
[天狗からすればそれは、その気にさせるための出まかせにすぎない
それを信じ切った小僧はうれしそうで、安心しているかのようで
どういうわけだか胸が疼く
ここまで毒されているのなら好きに蹂躙しても構わないだろうと
いつもなら気に掛けもしないことを、今更のように考え口元を緩めた
泣かせたくない、とからしくもないが
小僧ならこの先も天狗を受け入れるに違いない、と]
[些か乱暴に指を突き入れたというのに
痛みに呻きながらも懸命に受け入れようとする様子は天狗にはとても新鮮に見えた]
ああ、いい声じゃ
それに、ここの具合もいい感じじゃの
ほれ、もっと欲しかろう?
[精の滑りを借りながら抜いて挿して指を増やして押し込んで
気持ちよくするためじゃなくただ孔を広げるためのそれ
声は苦し気なのに体は毒のせいとはいえ受け入れようとして
苦し気な中で笑みなど浮かべられたなら、何故だか天狗の眼が止まる
どくり、と、今までにないほどに胸が跳ねる
今までに感じたことのない思いと共に、情欲は増していき
もう我慢できぬとばかりに指を引き抜いた**]
| なんだ夜は怪談をしてやろうと思うていたのに。 嫌いになられては敵わぬからよしておこう。
[小さな手で触られ脈を確かめられるままに任せる。 硬い方の面白さは男には理解しにくいものだがリンが面白いというのだからそうなのだろう]
夜は寝るものだがお主がお漏らしするよりは良かろう。 怪談話をしてなくとも気になれば起こすが良いぞ。
[厠の位置を確認するとそちらも冬場や悪天候の時は難儀しそうなものである]
ほう、露天風呂か? 地の底より湯が沸く地の名物であったな。 残念ながら予は見たことはないが。
[ゆらりゆらりと歩み二人で確かめる。 のらりくらりと抱いている時間を増やしていく] (70) 2021/06/20(Sun) 16:36:59 |
| それは楽しみだ。 漬物と言えば大根であろう。 梅も良い。あれは風邪の時にも使える。
[裏手に川があると聞くと釣り竿の在処も尋ねておこう]
二人で並んで竿を垂らすのも良いものだ。
ふ、む……。 如何様にして鼻を噛まれたのかは分からぬが。 緋扇はお主にとって友人であった感じがするな。
[楽しそうに笑う声に瞼を閉じて炊事場へと入ると竈と釜を確認していく]
干したもので十分だ。 あれは滋養に良いものであるからな。 味噌を炒り乗せて喰らうのも実に美味だ。 さて――。
[首を傾げる仕草に笑みを見せる] (71) 2021/06/20(Sun) 16:37:14 |
| 手が塞がっていては米が洗えぬな。 引っ付き虫のままでいたいなら背へ回れ。 落ちぬようにな。
[ほれと温かな胸元から背中へと導こう。 片手で出来るほどに器用ではないのだ*] (72) 2021/06/20(Sun) 16:37:22 |
| もう相見えない事が理想だった。 元来怪物と人間が相入れる事などない。 先日のソフィアとの件など 結局は『 大蛇 』の気まぐれに過ぎず、 その先の接触は禁忌とも思しい。 それ故、彼女がここに在らぬことに >>34 『 大蛇 』は安堵を覚える。 よもや宝になるとは知らないが 刻んだ石が無くなっているということは >>35 己の謝辞は彼女に届いたということだろう。 (73) 2021/06/20(Sun) 19:57:09 |
| たった一度の気まぐれが引き起こした縁。 その一度を最後に、二度目はもう叶わない。 それでいいはずだった。 『 大蛇 』の理想だったはずだというのに。 彼女が訪れぬ事を 焦がれるようになったのは
一体いつからだったのだろう。** (74) 2021/06/20(Sun) 19:58:59 |
***
経った時などとうに忘れた。
彼女にとってはどうであれ、『 大蛇 』にとっては
些細なことでしかないのだから。
だが彼女があの日を忘れぬように。
『 大蛇 』もまた彼女を忘れはしない。
たとえ容姿が変わろうとも
その裏葉を見間違えたりはしない。
運命の日。
『 大蛇 』は赤髪の青年の姿で村の門をくぐる。
村人達はどのような反応をするのか
もしも不遜を働くようならば。
「愚かしい人間よ。控えろ。」
そう威圧をかけることになるが
そうでなければ村人に危害など加えまい。
もとより『ラサルハグ』の目的は
『ただの子供』だった『生贄の女』ただ一人だ。
果たして赤髪の青年の問いかけに答えはあるのか。
それは村人達次第。
|
─ それから/鬼との日々 ─
こんなのはあんたの手で掴んだほうが沢山取れるだろうさ、きっと
[暴れる小魚を眺め、隣の鬼を鬼子は半目で見遣る。心から褒めていそうなのが救えないと内心ぼやいた。 退屈がる人間を宥めて宥めて、やっと結果が出て感動もひとしおというところなのだろうか。
初めて自分で食事を拵えた時もこんな風に喜ばれた気がすると、記憶に新しい過去を思い起こす。 台所で細々とした作業をするのが、大柄過ぎる鬼には大変だったからかも知れないけれど。それが鬼子が積極的に料理を覚えようとした理由でもあったわけだから。 ただやはり肉しか喰わないらしく、相手に幾ら勧めてもいつも傍らで干し肉を食べるばかりなのだが。
村で鬼の子と呼ばれていたのはそんな意味では無かったのだが、息子だと思われているのかもしれない。 五月雨の季節に輿入れし今や初夏を迎える程経った時間、記憶に残る出来事は料理以外もどれもそのように感じられるものだった。]
(75) 2021/06/20(Sun) 20:24:36 |
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[木々の合間から差し込む日光が、鬼と鬼子、そして彼らが面する川に届く。
水面を眺める花嫁の光を透かす髪は今も色素を持たぬまま、隈も変わらずに縁取っている。 ただ肌の色は目に見えて変わり、力仕事は任されずともこうして歩くことではない目的で鬼に連れられる程には身体も見れるものになっていた。
深まる緑と強くなる日差しの中、紅色が見つめる白色も少しずつ変わっていく。 高価で山歩きには重たい白一色の着物も今はしまわれて、持ち込んだそれよりは安価で薄く色が付いたものを纏っている。
何処かできっと起きている悲劇は遠い出来事、名ばかりの夫婦の閉じた世界の時間は穏やかに流れていった。]
(76) 2021/06/20(Sun) 20:25:12 |
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まあ、こういうのも悪くはないけどな
そっちは中々掛からねぇな? やっぱり手掴みで獲ったらどうだ、きっと似合うぞ?ひひッ
[少なくとも花を書物で潰すよりは有意義だと意地悪く笑うが、それ以上の悪態は続かない。
重石にするより読みたいと、鬼が持って来た歴史書を見て文句を付けはしたものの。止めようとは言わず、不器用そうな手の代わりに自分が花を紙の上に置いた。 行いを咎め伸ばされた手に大人しく摘んだ花を渡したように、「やっぱり花が好きなんじゃないか?」と悪びれず誂いながらも反論せず説かれたように。 そもそも押し花の話に異を唱えなかったからこそ、鬼は行動したわけだから。]
(77) 2021/06/20(Sun) 20:26:26 |
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[平らな花が出来上がったとして、一体どうするというのか。 考えていないことは分かりきってるので、いつか忘れた頃確認するまでその誂いは取っておこうと閉じた書物を眺めて鬼子は考えた。
廃墟同然の建物に棲まい行水はしても風呂など使っていなかっただろう鬼の身体を、桶に汲んだ湯で手拭いを濡らし擦ってやりながら 右半身の黒い跡を眺めそれについて結局聞かなかった時も。
未来への約束を無意識の中積み上げていく自分がいることに、久しぶりに眠気がやってこなかった湿った暑い寝苦しい夜鬼子は気づく。
いつまでも「相応」は与えられず、こちらばかりが用意されたぬるま湯に浸り始めている。]
(78) 2021/06/20(Sun) 20:27:13 |
| [────気に食わない。] (79) 2021/06/20(Sun) 20:27:54 |
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─ ある夏の日/山奥 ─
そんなに大した怪我じゃねぇよ 未だ何も採ってないのに、ここまで来て帰れないだろ
[だからこんなことで目的を果たさずに戻る必要は無いと言い、額を拭う。
すっかり夏が訪れ、虫達が活発になった頃。今日は山の奥まで薬草を採りに来ていた。 大きな木の根元で腰を下ろし、昼の握り飯──自分で作っているから形はともかく大きすぎない──を食べた後 変わった草を見つけ不用意に伸ばした指の腹、一筋傷が入ったのがこの問答の原因。
百数十年の山暮らしがずっと牢にいた者に向けるには当然の心配なのかも知れないが 相変わらず親気取りのような過保護だと、鬼子の呆れは声に顔に表れる。
初めの頃などすぐ寺の中に戻されるから、鬼が薪割りなどで外にいる間非常に退屈していたものだ。 自分は二つの意味で子供ではない。きちんと理解してほしい。
悪意のない人外と知っているからこそ、その不満はいつも胸にある。 語り聞かされることはなくとも、さと、さとと事あるごとに死んだ人間の名前が出てくると一層想いは強いものになった。]
(80) 2021/06/20(Sun) 20:29:41 |
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……なあ、旦那様よう
[だからたまには、この男が相手では疼きずらい悪癖が主張してしまうのだ。**]
(81) 2021/06/20(Sun) 20:29:56 |
そんなに俺が心配なら、舐めておくれよ
応急処置にはなると思うぞ?
[こちらと同じく身を休めていた草の上の身体、膝を跨ぐように上に乗り上げる。
至近距離から囁いて、有無を言わさず口元に紅を流す指を持っていった。
変われはしない心根がぬるま湯の日常から目覚め、黒い目に輝きを齎す。
それは捕食者か、はたまた牙を心待ちにする贄か。
鬼の子の気質は、同胞より誰かの面影を抱え犇めくモノらに近い。*]
[新項目(じゃんる)かんぅ萌え。
まさかそんな事になるなんて、毒されてませんか。誰か、誰かお客様の中にお医者様はいませんかーーー。かんぅですよ、かんぅでございます。元々かんぅは文明人だったはずなのに、何故か野生人に進化してしまったのです。
それでも服を着る事を覚えた。
元々着てたはずなのに。と突っ込んではいけない。
後、厠の紙を貰ったらおもわず鼻紙にしていたかもしれない。紙と筆だけでなく、卓も用意してくれる至れり尽くせり。
どういう状況だ、これ。という人はいない
真面目になってはいけない(戒め)]
いや、婿殿の先ほどの顔を
絵に残そうと…
[美しかったのだ。とかんぅは語る。
少し照れて、何照れているんだ。てれてれ。
筆を持ち、いざと思えど先ほどの顔が中々に形にならず、悪戦苦闘している間に、百合の花を描きだす婿殿をみれば、ほうぉと感嘆の息を漏らし。]
見事なものだ。
[かんぅきゅんきゅん。]
かんぅも負けてられぬな。
[穏やかな時だ。
とても穏やかに進むこの時間。戦場にあった身には到底無縁であったはずそれが今はある。其れは婿殿が自分を花嫁として受け入れてくれたからこそだ。(もう突っ込まないぞ)婿殿は何処か無知なところがある故、いまだ愛を知らぬ。
だがいつか、自分が朽ちる前に
同じ心を添えてくれれば]
…ふっ
[らしくない事を考えた。
さらさらと描く絵は、婿殿と白百合。
13点の出来栄えに、目を細めて。
おおっと服が破けかけた。
現実の婿殿と見比べるように穏やかな笑みを浮かべた*]
[文明人が野生人になったなら、それは退化ではないかというツッコミはおいといて。
かんぅはどうやら自分の絵を描きたかったようで驚いた。
ほう、目に映る美しいものを描きとめて永遠にするような、そういう風雅な心がこの無骨そうな男にもあったのか、という意外な驚きだ]
余の顔?
[美しかった、など、とかんぅがいうのもだから、はにかんだ顔をする。
百合の絵を褒めてもらえるのも嬉しく、彼が描いた絵は何を描いたのかよくわからないものだった]
もしや、それは余か?
[絵を描くからこそ、難しいというのはわかる。
しかし、かんぅの素直な性根がそのままに残るいい絵だな、とほほ笑んだ]
かんぅ殿は絵がお上手だな
[技量というより、子供が描きたいものを描くようなあどけなさがいい。
ああ、余には描けぬものよと思い]
かんぅ殿。もしよかったらその絵を余に譲ってはもらえぬか?
[そうおねだりしたが、毎日の獣といい百合といい自分はもらってばかりだな、と少し気が引けて]
もし、かんぅ殿が欲しいものがあれば、交換いたすが、どうだろう
[そうおずおずと尋ねた。ちなみに、かんぅがこの滝を訪れてから毎日のように破く服やら、身一つで来たために用意した日用品やらはノーカンである*]
[どうしよう、婿殿が尊すぎて川に飛び込みたい。
其処ではにかむなんてつらい。息ができない、しんどい。限界、もう尊過ぎてむりぃ状態である。できるのならごろごろ転がりたいが風雅な雰囲気でかんぅも流石に自重した。いや自分の絵心のなさに固まっていただけともいうかもしれない。
余か、と問われ、端切れ悪く頷いて]
……な、上手?
[驚きは瞬きを持った。
心から婿殿が褒めているのがわかる。何かも分からぬ絵にわざとそういう方でないと知っているから、言葉を失った。ああ、この方は何処までも綺麗なのだろう。その神々しさに溶けそうだ。こうして傍にいられるだけでも浄化されそう。
塩を与えられた蛞蝓の気分だ。
ああ天界に行ってしまう。
と遠い目。]
[…即追い出されました。]
む、む?この絵をか?
[強請る声に遠くへ行っている目は戻され。
婿殿の方を見れば、おずおずと尋ねる声が聞こえた。欲しいもの――。欲しいのは婿殿。いや、最初から婿殿は花嫁であるかんぅのものであるが。]
かんぅは沢山のものを貰っているぞ。
だが、…
[筆をおいて、紙を差し出す際に告げるのは彼より頂いたものを告げる言葉、自らの胸に手をやるのは衣類とそして、心。婿殿と出会い愛を宿した。婿殿の心に同じ愛がなくとも。
生まれたものは彼から頂いたものだと微笑み。]
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