人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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メサをぽかんとした様子で見送った。

処刑が執行されていくのを見る。

こうなった要因は自分にもある。
そして、結局自分がこの男をどう思っているのか、答えは出ない。
ただ、彼を憎悪し何度も加虐し殺害した自分に、その死を悼む様な資格は無いのだろう。

けれどこの正体不明の痛みが、この男が心から求めて止まないだとも知っている。
だから、この場所に来ている。少しでも"いい気分"で死ぬ方が良いという、己の自己満足のままに。

武器棚から少し迷った後、結局"あの時"と似た様なナイフを、けれど形状は違うものを選ぶ。

――思いだす。過去に何度も暴力を振るわれた内の、一つの記憶を。
その時の痛みと恐怖の記憶と、今からそれをこの男にするのだという、理由も何処から来るのかも分からない忌避感と恐ろしさ。


処刑対象の元に歩み寄り、その左手を取って。
掌の中心に向けて、得物を
突き刺す



「…………、」


青年の額に、冷や汗が滲んでいる。
己の中の毒の様な感情が、内に潜んだ憎悪と狂気が、酷く想起させられる。
それはあなたへの贖罪にもならない。その行動に意味などない。こんなゲームに餌以上の意味などない。これはただの自己満足だ。


……得物を引き抜いて、それで。反逆者は後ろに下がっていった。

ミズガネ

 緑青を見た。濡れた翠色はトラヴィスを一瞬笑むように細められたけど、貴方の一連の動きを見る頃には元に戻っていた。

 手を取られる。きっともう温かさなどだいぶ失われていたけれど、それでもまだ生者としての温度は残っているだろう。

 生きている手をナイフが貫く。

「…………ッい゛、……ぁ……!」

 表情が歪む。言葉にもならない音がこぼれる。
 手を眺めようと顔をほんの少し俯かせれば、その際にも涙や脂汗は静かに落ちていった。それから、貴方の顔をまじまじと見つめる。

 少し思っていたものと違った。もっと憎んでいるかと思っていたのだ。

 苦痛の表情の下に疑問を隠しながら、男は叛逆者が下がっていくのを見送っただろう。

ミズガネが何を思っているのか分からない。

チャンドラ

 紅い三日月が閃く。

「……ッが、ふ……ッ!」

 男の体がくの字に折れ曲がる。大きく開いた傷口からは、暁とは程遠い赤色がじわじわと広がっては地面を濡らした。

 その口からはまともに言葉が紡がれることなどなく。ただ浅い呼吸を繰り返すばかり。
 
何かの囁きにはほんの少し反応を返して。


 どれだけそれを繰り返しただろうか。それでも未だ倒れることなく立ち続け、血の気が引いた顔で次の執行者を待つ。もう視界はまともに見えていない。内側まで冷え切るような寒さが、身体中を這い回る。

アマノは、誰が次に行くのかと見渡した。誰もいなければ最後は、
(a104) 2021/10/13(Wed) 23:51:19

見守っている。見据えている。ここに存在する、その事実、その全て。

心配そうに周囲を見ている。それだけだ。

【人】 知情意 アマノ

男は、男が過ちを犯したが故に彼を殺すのだと理解している。
自らの罪であなたに手をかけるのだと知っている。

「……私が君を殺すのは、私がここで犯した罪故だ」

罪状なんて大仰なものがつくでもない、しかし明確に相手を傷つける行動であった。
そうした行為があなたの精神を殺し、肉体をも殺すことに繋がったのだ。

私がやる。私が、やる。


一歩一歩、近づいていって<kana 決闘相手>処刑対象/kana>の眼前に立ち。

「きっと何度も繰り返す必要がある。
 そうしないと私は、君を殺すことを軽く思う日が来るかもしれないから。
 ……塵芥などと、笑っていいものではないと、私は思っているから」

言いながら男は拳を掲げる。ずっと握り続けていた拳、……血を流した手。
その手で、何度も。
何度も、あなたが気を失うまで。失ってからも。
死ぬまで。


最初に殴ったのは胴だろうか。次は左腕だったかもしれない。それから、それから……

ひどく野蛮で、ひどく稚拙で、ひどく滑稽な演目だっただろう。
あなたという役者は
例え表情があったとしてもなくなっていくので
何も映さず、男という役者は人が人なら哄笑でもしながら行っていたであろう殺戮にじっと眉を寄せたままなのだから。
瞳の揺らぎに宿る感情は、きっとあなた好みのものだったはずだ。


……あなたの死を確認して初めて、男は両の拳を下ろすことだろう。
(244) 2021/10/14(Thu) 0:37:44

【人】 知情意 アマノ

/*こういうところで文章ミスするの本当カス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!ごめんなさい、心の目で読んで……

処刑対象決闘相手よ……
(245) 2021/10/14(Thu) 0:40:23
アマノ

 執行人決闘相手が眼前に立つ。
 既に男は生命を流し続けて寒さに震え、呼吸もろくに行えず、最後にやってきた者だって暗い視界と耳鳴りのせいできちんと捉えることが出来やしない。

 ああ、そのターコイズが濁る瞬間を見たかったのに。

 腕を振り上げたのは見えた。得意の雷は使わないのか。それじゃあ貴方も痛いだろうに。

 ──大変に、愛おしい。

「ゔ、ぇッ………………」

 殴られる。

「……ぁ、ぎ…………ッ!」

 殴られる。殴られる。

「…………、………………っ、………………」

 殴られる。殴られる。殴られる。
 何度も、何度も何度も何度も何度も。

 皮膚は変色し、臓器は潰れ、骨は砕け、人はただの肉塊へと変わっていく。

 地に転がって、まともに動けなくなって、たしかに目の前に死が近づいていることが分かっても。男は、全てを受け入れるように抵抗しなかった。
 どれくらい経ったのだろう。貴方の拳が真っ赤に汚れて暫くしてから、処刑対象は物言わぬ死体へと成り果てた。

 知性の犯罪者によって行われた原始的とも言えるような執行は、恙無く終えられたことだろう。

チャンドラに一つ約束をした。

アマノから貰う全てを受け入れた。

 ナフに脇腹の骨を折られ。
 トラヴィスに右腕を骨になるまで削がれ。
 メサから頭に強い衝撃を貰い。
 ミズガネに左手を貫かれ。
 チャンドラに腹部を切り裂かれ。
 アマノにひたすらに拳を振るわれた。

 このうち何人が心の中で苦悶の声をあげただろうか。
 たまらなく可愛らしいと思う。たまらなく綺麗だと思う。

 無機質を装ったその顔の下で、男は執行人たちに等しく微笑んだ。やはり自分は整えられた美しいものより、歪なものを大切にしたいと思えてしまうのだ。

 日陰に追いやられたものが、どこまでも愛おしかった。

もう動かない。

事切れるその瞬間だけ、笑い声に似た吐息をこぼした。

処刑された。

見届けた。全てを。

いつも通り、無表情で、無言のまま。その場を去って行った。

【人】 知情意 アマノ

死ぬまで殴り続けていたのだから、当然男の拳とて無事では済まない。
固く握りしめていた両の手を開き、手指の合間を汚さんとする血と眼前に横たわる遺体とを見て、見下ろして。

「――……ッ……」

声を発そうとして、音を生み出そうとして、それも上手くできないような。
しかし、ナフの言葉には頷きを返すだろうし、蘇生申請を訴えかける視線を看守達に向けたことだろう。
(247) 2021/10/14(Thu) 1:28:19
「…………。」

もはや唯の肉塊となったそれを、見下ろすひとを眺める。
大丈夫か、と声をかけようとして。そう言う事もどこか憚られる様な気がして。

結局、暫くそうしたあと。踵を返し、部屋を後にするだろう。

アマノは、イクリールと場所を入れ替わるようにして下がる。
(a107) 2021/10/14(Thu) 1:43:28

これは処刑室の扉の横で漏れ聞こえる音を聞いていた囚人。
防音仕様だったら雰囲気だけ味わっていたことにしてほしい。

本来なら罰せられるはずのない看守の処刑が気になって、でも一部始終を見届ける勇気もなく。ただ、室内が静かになったのと出ていく人を見て終わりを知る。

「……看守様も、生き苦しいもんなんやなぁ」

処刑対象の彼が何を言っていたのかまでは聞こえなかった。
けれど『自分が見せしめとして罰を受けることこそ贖罪になる』と信じて疑わない囚人は、なんとなく居心地の悪さを感じた。

処刑室から出る際にミンの姿を見つけ、一瞬そちらに顔を向けてからその場を後にする。

アマノは、イクリールの邪魔をしない。処刑室の扉横にいるミンに視線を投げかけ、まだ残るのか確認するように首を傾げる。
(a108) 2021/10/14(Thu) 11:56:22

いつものように。祈りを捧げて……周囲を見た後、退室する。

カウンセリングを再開する。

深い眠りの中。静かに蘇生治療を受けている。

「誰を殺そうか」

結局のところ続いてしまうのだ。殺すのが嫌になろうとも。殺されるのが嫌になろうとも。

「……もうチャンドラを殺す理由はない。トムに殺したい者がいるなら聞き届けたい、とセファーは思う。セファー自身を殺せはしないところだけ、惜しく思うが……」

狼は、特に希望がないようであれば18時頃に一人選出するつもりでいる。

処刑が終わったらしいのを確認するとその場を離れる。

アマノに会釈する。もう部屋に戻るわ、の意を込めて。

アマノは、ミンに会釈し返し、己もその場を離れる。
(a111) 2021/10/14(Thu) 13:12:44

ナフを真似てスティックキャンディvilをもらいに行った。

ナフの前でまともなものを出してしまって困惑している。

アマノは、輸血パックvilをそっと持っています。なんでだろうね。
(a117) 2021/10/14(Thu) 14:35:42

アマノは、本当になんでだろうね???になった。
(a118) 2021/10/14(Thu) 14:35:51

「チャンドラ殿殺したくないなら、か……
 私欲でいいならイクリールかなあ。
 
同族を食らった血は美味しいのか
という興味はある。個人的にはルヴァもいいけど、さすがに懲りずに立ち向かったら永遠に有給なくなりそう」

ぷー、と煙草の煙を吐いた。
有給は欲しい。

また血の排出率上昇タイム中なのか?俺が欲しいが?と与太時空で思ったけど本編は蘇生治療中である。

「チャンドラは既に一度ゲームから除外されているし、
 
オリオンから凄まじい圧を感じるからな


じ……と見るしぐさ。大丈夫だから安心してほしい。

「これまでのほとんどをセファーの私欲に付き合わせたからな、セファーはトムの私欲を肯定したい。襲撃もトムに任せよう。
 ……さて、そうなると処刑がイクリールに行くのはあまり都合が良くない気もするが。どこに入れるかな……」

今なら俺も血を貰えるんじゃ…と思い与太時空で申請した。目玉ゼリーvilが貰えたかもしれない。

輸血パックチャレンジ出来なかったので大人しく沈んでいった。次出る時は与太ではなく本編で会おう……

「……確かにね。じゃあ誘導しておこうか……」

「……煙草、吸うのか。初めて見た」

あと有給はマジであったほうがいい。ので立ち向かう分には止めないけど無理はしないでほしい。休みは大事。

「助かる。ありがとう、トム」

「吸うよ。ハーブだけど」

いわゆる植物としてのタバコではない。

「タールトカナシ、ノンハイガンとかそのへん。
 昔は色々吸ってた。昔を思い出したから、久しぶりに」

シャトクッキーvilをもらってナフの鮮血コップと交換しようかと思った。

名残惜しそうにシャトクッキーを見てからナフに差し出した。これと血を交換しよか?

キャンディvilを貰いに行く。

血は飲めない。

血を飲むんは無理やなぁ、と思った。見るのは慣れてるけど。

「倫理終わってんのは今更だろ。
 ……というか、メサって死ぬのか?死ぬ所ダントツで想像出来ねえ」

キャンディーを口の中で転がしつつ、通信に対して何か言ってる脱落者。

蘇生治療を終えた。

 目を覚ます。今まで繰り返してきたような何の変哲もない、起床というありふれた動作をただこなしただけのような、そんな気軽さで。

 何の変哲もない意識の覚醒とは裏腹に、見慣れない光景が視界いっぱいに広がった頭は事情を把握するのに幾らか時間を必要とした。
 それでもこの視界が見覚えがあるから、最初よりかはスムーズに思考を巡らせることが出来たけど。

「…………」

 蘇生装置から出る。一度目のような倦怠感は無い。それならすぐに看守の業務に戻るべきだ。
 装置の縁に手をかけて、地面に足をつけて。部屋から退室しようと体に力を込め──

その場に崩れ落ちた。

 ──かくんと、体が頽れる。

「……?」

 身体機能を確認するべく意識を己の肉体に向けて、ようやく体に纏わりつく違和感に気付く。

 呼吸が浅い。なんだか寒気がする。耳鳴りはしていないものの、すぐに嫌な音を思い出せる。体の末端が震えている。
 揺すられながら首を絞められた記憶。血を流しながら意識を手放した記憶。眉を寄せたままの男に殴られ続けた記憶。

 短い間隔で手にした幾つもの死んだ時の記憶が、本来一度きりの命が持つはずのない経験が、消えぬ痕のように脳に焼き付いていた。
 どれだけ心が相手の行為を受け入れていたとしても、死ぬことに躊躇いがないよう教育されていたとしても、人の体は死にたがるように出来てなどいないのだ。

「………………」

 死に至るまでの症状が体を這い回る。引き摺られるように心が、心が…………。
 深呼吸を一つ。二つ。三つ。
 切り替えろ、心を殺せ。

 …………。

暫く蘇生室の床に蹲ったままだ。

時間を沢山使ってから普段通りに戻っていくだろう。

「なるほど、……セファーはトムの昔をまだ聞いたことがなかったな」

囚人同士は囚人同士の傷のなめ合いに近いそれで、結果として過去に触れることも多かったが。あなたとはそういう言葉を交わしたことはなかったな、とこの狼は思う。

「トム、……ここで聞くのは野暮か、」

「……イクリール噛みで問題なさそうだな。セファーは今回手出しをしない、好きなようにするといい」

この狼は襲撃先を設定しない。全てはあなたに任せようという心持ちだ。

「端的に言えば、影武者みたいなものだね。
 外から有能な人物を当主に迎えるために、『最初から血族でしたよ』ってアリバイを作るための直系の長男が私。私の価値は姿で、顔。だからルヴァを受け入れた。私の顔を用いた天才、という存在を作るための私だから」

10秒足らずの過去だ。
遂げてしまえば、どうでもいい話。自分の拘りも何も。

「天才を迎えたからね、当然反撃されて生家は滅んで、私の役目は宙に浮いた。だからまあ、今回は、心残りを遂げることができて。久々にすっきりしてるかな」

貴族にはそれなりに良くある秘密。
口止めは他の貴族に口酸っぱく言われていたけれど、位を返上した今となっては矜持を守る必要性は自分の心理にしかなかった。

「野暮というよりは、これは舞台のパンフレットかな」

「……何もかもが物で目的じゃないか、人でさえも……ああ、私が言えたことではない、か。私のやっていたこともそうだったな」

己が色んな人と言葉を交わし知ってきた中にその要素が全くなかったわけではないことに、男は死を経て漸く思い至ったらしい。本人に自覚がない故に厄介だったそれを見て、あなたの言っていた『視界に映さない』という言葉は間違っていなかったのだと思う。

「あなたという存在の価値は他の何にも代え難いだろうに。それと……舞台のパンフレットとあなたがそう形容するこれが、私はずっと欲しかったように思う。……ありがとう、知る権利をくれて」

「そりゃそうさ。知らないのかい?貴族ってのはそういうものだ。あと私のは故意……ああでも、今思えば、遠回りだったかな。目的を達成するなら、誰かと情を交わして裏切ればよかった」

それはそれで目的を達成する物扱いのような気はするが。
でも情を交わす自分というのも、あんまり想像がつかない────主に向けられているものに関して。

「生き恥を教えろとは、酷いことを言うものだね。少し前なら縊り殺していたところだ。……早く燃やしてしまえ。聞いた者たちは全て。その領域には、無様な舞台の冊子などではなく、お前たちの幸福が入るべきなのだからね」

38連勤?うわ、エグ……って顔をしている。

 トラヴィス
「かわいそ……途中で死んどけばその間休めるんじゃね……」

物理的な解放を提案している。
発想がルヴァ( )と一緒である。

 




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