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【見】 座長 トラヴィス>>ユピテル カーテンコールの夜。 きっと貴方が一人で居る頃。 「───やあ、ユピテル。」 男はW宴の終わりWを明確に理解していた。 そうして貴方が、確かに約束を守ってくれた事も深く。 けれども、山のように賛辞を述べ騒ぎ立てて、 貴方の時間を奪うのも無粋というものでしょう。 だから、男が告げるべき言葉はひとつだけ。 「WまたW会えたね。」 貴方がくれた、一歩を踏み出す勇気。 それが齎したものを、 作り物ではない穏やかな笑みに携えて、 貴方の前で膝をつき、あの日叩き落とした手を取る。 ……そうして、手の甲へ唇を付けた。 敬愛、尊敬。そんな思いを込めて。 「宴は楽しめたかい? 愛しい君よ。」 (@50) 2021/10/27(Wed) 10:21:11 |
【人】 ただの ユピテル>>@50 トラヴィス 「ええ、Wまた明日W、ちゃんと来たでしょう?」 手の甲への口付けを大人しく受け取る。 あの時は本当に動揺していたけれど、 今は穏やかにその親愛を受け取る微笑みで見守る。 「W終わりWって、案外早かったのね。 終わってしまえば、少し寂しい気がするけど…… でも種明かしがない時は毎日必死だったわ! 皆、本当に死んじゃったかと思ったし……」 きっと貴方は夜が来るとこうなるのを知っていたのでは。 そんなジト目をしつつ、少ししておかしそうに笑った。 許されるなら、そっと背伸びをして貴方の両頬に手を。 顔がよく見えるように軽く引き寄せます。 「……トラヴィスこそ、宴はW楽しかったW? もう大丈夫、って思えるような良い顔になってるわ。 褒められたのかしら、怒られたのかしら。 トラヴィスの周りにはそうさせてくれる人が沢山いるのね」 (81) 2021/10/27(Wed) 14:04:18 |
テラは、この腕の中の君だけが自分の太陽。テラだけの君。 (a3) 2021/10/27(Wed) 14:53:15 |
テラは、月のすぐ隣。距離だけは太陽じゃないのがいい。 (a4) 2021/10/27(Wed) 14:53:33 |
テラは、笑った。 結局なみだは零れました 。それはもう、うれしかったので。 (a5) 2021/10/27(Wed) 14:55:19 |
【人】 不眠症 アマノ>>62 ユピテル 「……そう、かもしれないな」 物事を難しく考えすぎるのはよくないのかもしれない。 そう思いなおした直後に差し出されるものを反射的に受け取ってしまった。 「んだよそのチートアイテムは……」 重さも材質も、どう見てもただの木製のブレスレットにしか見えない。 このタイミングで冗談をかますようにも思えなかったが、さすがに訝しげな視線を向けてしまった。 「お前の世界では、こんなもんまで作れんのか……」 もっと専門的な話をしておくべきだったなと少々後悔した。 ブレスレットを装着し、ユピテルの頭をがっしと掴んだ。 「お前でテストさせろ」 効果の有無や使い方がわからなければ意味がない。 (82) 2021/10/27(Wed) 15:14:26 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@41 トラヴィス 「悪手だと思わない。これは詩人以前に、人としての問題だ。 透明な俺は透明な者たちに干渉できる奴らに救われた。今度は俺の番だ。俺は似た思いをする奴らを放っておけない」 誰にも見てもらえない痛みは、不透明な時からよく知っている。それに、──をはじめとした者たちと関わる事を悪手の一言で切り捨てたくなかった。 踏みつけられたマントを憐れむように見下ろす。 きっとこれが、彼との差なのだろう。一流の彼は必要なもの以外をきっぱりと切り捨てることが出来る。自分は目指したいもの以外も捨てることが出来ない。 故に、きっと高みへ至るには彼以上に時間がかかることだろう。 それでも、捨てられなかった。自分は人形になりきれない。 きっとこれは、自分と自分の歩む道を形作るのに必要なものだから。 ▽ (83) 2021/10/27(Wed) 15:53:44 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@42 トラヴィス 「……本当に、素直じゃない奴。 一流の人間ってのはどいつもこいつも高みから余裕そうにこちらを見下ろしてるのか?腹立たしいな」 そうこぼす男は、それでも楽しそうに口元を笑みの形に歪ませる。 「クレーム、ダメ出し、受けてたってやる。 だから……これからもよろしくな、先輩?」 とっても素直じゃない言葉に、あえて素直に返した。 悪態をつく先輩役者と、頻繁につまずく吟遊詩人。 きっと暫くはこの館を賑わせることになるのだろうと予感を抱きながら。 (84) 2021/10/27(Wed) 15:54:05 |
【見】 座長 トラヴィス>>81 ユピテル 「そうだね、君の言った通りだ。 ……ごめんね、有難う。」 貴方を見上げて、今度は困ったように微笑んだ。 貴方が分け与えてくれた『人を信じる気持ち』は、確かに男を変えたのだから。 「はは、そういう事が起こる場所なんだよ、ここは。 誰かの為の、箱庭。不思議な夢の世界。 私だって、詳しい事は知らないさ。時々こうして宴を始めることくらい。」 じとりと責めるような視線を受け流し、結局は貴方と同じようにおかしそうに笑い始めた。 手を離し、立ち上がれば───自らの頬へ貴方が触れる。 引き寄せられれば、その通りに。 「……楽しかったよ、君にも出会えたしね。 うん、もう苦しいだけじゃないよ。」 貴方の手へ頬を擦り寄せ、 瞳を伏せればこの数日間へ思いを馳せる。 「……ね、君、早くここから去ると良い。 きっとまた夜が訪れるのは 遠い先の話になってしまうから……」 貴方はこの先の未来をどう過ごすつもりなのだろうか。そういえば、自室へ招く約束もした気がする。 そっと瞼を開いて、貴方の瞳を見据えて言葉を待つ。 (@51) 2021/10/27(Wed) 16:02:28 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>79 ユピテル 嫉妬を抱いたと述べる貴方に愛おしさを感じて、思わずくつくつと喉が鳴る。あれだけ多くの者に心を砕いて寄り添った女の、人らしい感情。それを生み出したのが自分だという事実に、小さな優越感と大きな愛しさが浮かんでは心に広がっていく。 貴方が指で男の眉間に触れる頃には、穏やかな笑みへと変わっていることだろう。 ▽ (85) 2021/10/27(Wed) 16:27:49 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>80 ユピテル 貴方から口付けを受け取れば、頬に添えられた手を捕まえて返すようにこちらからもキスを贈る。 俯いたのなら、柔らかな栗色の髪をかき分けてその額に柔らかく口付ける。 「お前が送ってくれた言葉を、俺は全て返そう。 WおはようWと、WおやすみWと、 WいってきますWと、WいってらっしゃいWと、 WただいまWと、WおかえりなさいWを。 憧れを憧れで終わらせない。夢を夢で終わらせない。現実として、毎日積み重ねていきたい」 告白かどうかを問われれば、こくんと素直に頷いた。 「そうだな。恋人を通り越してプロポーズになってしまったが……何か問題でも? 遊びではなく、本気でお前と寄り添い歩むなら早すぎるなんて事ないだろう」 段階を踏んで言葉とシチュエーションを楽しみたかった、と言うなら謝るがとも言葉を添えて。 けれど、その緑色の双眸はたしかに本気の眼差しで貴方を捉えていた。 (86) 2021/10/27(Wed) 16:28:06 |
シトゥラは、 座長の影を、宝を守る女を通り抜け一度振り返った。 (t3) 2021/10/27(Wed) 17:42:58 |
【見】 技術指揮 シトゥラ「俺の名前は、シトゥラ」 本当は別の名前が、あったのだろう。 人には"名前"があるらしいから。 だけどもう思い出せない。何処かの国の言語で器という意味。 ただのニンゲンであった事だけしか俺には残っていない。 ジェーンドゥ、ナナシ、アンノウン様々な形容の仕方を聞いた。 俺というものは、知識が詰まったの器でしかない。 「この館であなた達と長く共に過ごし、 そして共にいたいと願うただの人[ヒトゴロシ]。 そして今度こそ、信じられる愛をもらう者だ。 以後お見知りおきを、残りの話は夕食で」 自分でいれたお茶を飲んで、自分で作ったスコーンを食べて。 あなた達の色のジャムを付けて、手に着いたそれを舐め取った。 遠くない夜空が目を閉じたその向こう側に見えた気がして 今離れたばかりのその腕に抱かれることを考えた。 それでも、今だけは。 やっぱり怒っている分はまだ痛い目を見て貰ってもいいだろう。 だから、ほんの少しの距離を置いて。 その手を伸ばして貰うのを待つことにした。 (@56) 2021/10/27(Wed) 17:53:55 |
【置】 夜の一族 チャンドラ自室に戻ったわたしは、ベッド脇に置いた翠と朱の宝石を見る。 その傍らの、紙飛行機を見る。 何も書いてない。 でも、何かの気配は感じることが出来る。 今ならその気配が何なのかわかる気がして、そっと紙飛行機を持ち上げるとわたしは胸に抱いてくすりと笑った。 (L1) 2021/10/27(Wed) 18:53:40 公開: 2021/10/27(Wed) 18:55:00 |
チャンドラは、まるでこどもみたいだけど、この2つの宝石と紙飛行機は大切な宝物だ。 (a6) 2021/10/27(Wed) 18:55:31 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>@52 >>@53 >>@54 シトゥラ 「シトゥラ……?」 額に口付けが落ちれば、わたしは目を丸くしてあなたの顔を見た。 だけど悪い気がしなかったのは、これが親愛の証だと思えたから。 「ええ。今度はちゃんと、あなたの言いつけを守るわ。 これ以上あなたに心配をさせるのは悪いものね」 笑ったわたしはそう言って、続く言葉に再度意気込む。 「ええ。……でも卵って、どうやって割るのかしら?」 そうやって、色んなことを覚えていきたい。 まさか守られているなんて、露ほどもわたしは思っていないけど。 その間は、ノートも大事にしていよう。 これにはわたしの知らないことが沢山記されている。 いろんなことを知っていきたい。 井の中の蛙ではいたくない。 オーブンの音を聞きながら、まずはこれから始まる楽しいことに、心を弾ませた。 (89) 2021/10/27(Wed) 19:08:57 |
【人】 ただの ユピテル>>82 アマノ 「私の力を込めておりますので。これでも科学が発展した国の上に立つ巫女だったのよ、お姉ちゃんは。もう過去系だけどね、っ…… にゃー!?」 頭を鷲掴みにされて、変な声を上げた。 ぴいぴい鳴いてるが、説明はしてくる。 「使い方、簡単よ〜!テレパス位そっちの世界も単語あるでしょ?あれをするイメージでやるだけでいけるわよ! ……適当に何か口を使わないで私に伝えようとしてみて?それ、そのままなんて思ってたか答えてあげるから」 試そうとするならユピテルの言葉通り。 貴方が肉声にしていないことも、ユピテルは聞こえたようにそのまま口にしました。立場を逆にして試しても、同じ結果が得られるでしょう。 「あ、でも今は私がいるから再充心したけど、元の世界に戻ったら2、3回が限度だわ。時間は1回10分程度……終わったらただのお守りよ。使いどころは考えてね。 ……それじゃ、私はこれを渡したかっただけだから。帰ったら妹さんとお話してあげて」 (90) 2021/10/27(Wed) 19:38:14 |
【人】 ただの ユピテル>>@51 トラヴィス 「ううん。信じてくれるようになったのなら、それが一番の報酬だわ。私にとっても、……今までトラヴィスの傍にいた人たちにとっても、きっと」 シトゥラとプルーの事を思い浮かべながらそう告げます。きっと彼らは前のままのトラヴィスでもずっと傍に居たでしょう。それでも、信じてくれるようになる事を嬉しいと思うのは別と思ったからです。 「……それが聞けて安心したわ。 苦しい事は悪くはないし、他の感情も全部あって、その上で最初に出てくるのが『楽しい』なら、もう言うことはないの」 擦り寄せられる頬を少し指で撫でたりしながら、(やっぱり貴方も寂しがりやさんなのね)と内心思う。私も、貴方も。あの人も。 「そのことなんだけど、」 「私、館に残るわ。ミズガネが残ってやりたい事があるって言うの。そして詩人復帰するなら、彼のことを誰も知らないここ程、練習に向いた場所もないと思うの。だから付いていく……と結果的にここに残る事になったわ」 「あ、でもいつかは出ていくつもりよ。ミズガネが自信を持てて、彼の国に言ってもいいと思える日があるなら、その日踏み出そうと思うの。外へ」 「……だから、これからも暫くはいっぱいまた明日、しよう?よろしくね、トラヴィス!」 (93) 2021/10/27(Wed) 20:40:57 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>キエ 重力から解放されたあなた。 色んな人に所在を聞くと、浮いているからすぐ分かる、と教えてもらった。 あなた、浮かぶこともできたのね。わたしと同じ。 「───キエ!」 あなたと同じで重力から解放されたわたしは、そうした聞き込みの上であなたの姿をようやく見つける。 こうするとまるで探偵みたいね。楽しいわ。 「 こんばんは 、キエ」月明かりを身に纏ったわたしは、あなたと同じでその身体を宙に浮かせている。 弾む声は、ハロウィンパーティーを楽しんでいたあの時と、きっと何ら変わりはない。 ただ挨拶が、あの時と少し違うだけ。 (94) 2021/10/27(Wed) 20:58:43 |
【人】 悪食 キエ>>94 チャンドラ 彼処は 果て だろう。喧騒から離れた夜空に揺蕩いながら、月を見上げていた時だった。 「……今晩は、チャンドラ君」 思っていたよりも間近で声がしたものだから、キエは一度瞬きをした。 しかし夜の一族というくらいなのだから、此方が本来の貴方なのだろう。そんな軽い認識をして向き直った。 「課題の方は順調かね。短い間ではあったが……きっと今まででは考えられない程、様々なものを見聞きできた筈だ。 予想くらいはできた頃合いかな?」 声をかけられた理由で想定されるものは、課題の答えか、別れの挨拶か、若しくは両方か。 キエはどれでも良かった。どうでも良い、ではなくどれでも良い。 (95) 2021/10/27(Wed) 21:18:02 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>95 キエ こんなところに1人でいるあなたに、わたしの方こそ瞬きをした。 折角だから、もっといろんなところへ行けばいいのに。 だけどすぐにそれは自分の理なのだと思い出す。 夜になって空を飛んだからって、夜にならないと空を飛べないわけじゃない。 「ええ、そうね。……順調、かしら。 少なくともひとつ、新しい答えを見つけたわ」 『止める』か『許す』。それ以外の選択肢。 これまで生きてきた上でわたしの身の回りに巡っていた理や道徳では思いつきもしなかったものを、わたしはひとつ見つけていた。 「それが、答えになるかは分からないけど。 聞いてもらえるかしら? キエ」 (96) 2021/10/27(Wed) 21:39:47 |
【見】 座長 トラヴィス>>93 ユピテル 貴方から紡がれる言葉を聞いて、ひとつひとつに頷く。 「君は素敵な人だね。」 頬を包む温度が心地よくて、暫くは成すがまま。 けれども今後の話を聞けば、 おや、と声を漏らして瞬きをひとつ。 素敵な貴方の心を あの詩人が射止めたのだと、察する事は容易だった。 貴方の瞳が、声が、何よりも愛おしげに動くものだから。 男は、他人同士のそれには敏感であった。 「そう、………君が決めたのなら、 そのように過ごすと良い。 けれども──ここは夢の楽園であり、危険な箱庭だ。 いつか君を害そうとする者だって、訪れるかもしれない。」 勿論、あくまで可能性の話。 「その時に、必ず信じられる誰かへ助けを求めて。 些細な事でも、一人で背負わないで。 私も勿論、君を気にかけるけどね。 残ると決めたなら…… 私の言葉を、ユピテルの心の片隅へ置いてくれないか?」 → (@57) 2021/10/27(Wed) 21:57:56 |
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