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【人】 魔術師 ラヴァンドラ――――― 途中からの記憶が無い。 いつの間にか気を失っていた女が目を覚ます頃には、 すっかり身体は清められて 気に入りの部屋着を着せられていた。 ( …… 丁寧に下着まで履かせられているのは 顔をやや赤く染め、思わず俯いたが。 ) そのままゆっくりとリビングへ足を運べば、 四角形の匣を――実験中の魔術師めいた真面目な顔で 見詰める人魚がいるものだから。 (316) 2021/12/17(Fri) 23:21:39 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… 、 …… おは、よ? 」 頭でもぶつけたのかと真剣に心配したけれど どうやら魔道具のひとつらしい、と思い至って いややっぱり何を……と首を傾いだけれど。 >>291 視線を流した先、 テーブルに並べられた昼食へ気付けば きょと … と目を見開いた。 (317) 2021/12/17(Fri) 23:21:43 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそれから、すこしだけ照れたように言葉を紡ぐ人魚へ 女にしては珍しく思考が追い付かないような様子を見せ、 …… 温められた甘いオムレットと 不格好に笑う彼を見比べては、へにゃりと眉を下げた。 「 ―――― … ほんと? 私と家族になってくれる……? 」 目覚めれば愛しいひとがいる朝も、 共にご飯を食べる毎日も、――独りで街を見下ろす夜も もう何もかもを諦めなくて、いいのだろうか。 どこにもいかないで、と縋った私の指先で 貴方をずっと抱き締めても、許される? (318) 2021/12/17(Fri) 23:21:48 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ――――― ありがとう、テレベルム 貴方に会えて、良かった。 」 私は愛しいばかりの貴方の頬へ触れ、 それから重ねるだけのキスを落とした。 (320) 2021/12/17(Fri) 23:22:08 |
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