62 【ペアRP】ラブリーナイト【R18】
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[さて、放出が止まってややもすれば
現実の惨状が目に入る。
史郎は上の口から吐いているし
二人分の体で下敷きになっている史郎の茎は
鬱血して花どころではなくなっていたか。]
シロくん、一旦綺麗にしようか。
[聞いているのか、いないのか
イマイチ分からないけれど、呼び掛けた上で
そっと雄茎を引き抜いて。
吐瀉物まみれのタオルはビニールに包む。
ぬるま湯で濡らしたタオルで史郎の口元の汚れを拭う。
起きて口の中をゆすげるように
ペットボトルの水もある。
こういう後片付けも慣れたものだ。
小を漏らさなかっただけマシかもしれない。]
[最後に、史郎の身体を仰向けにして
股間を戒めていたリボンを解いてあげる。
水分を吸って重たくなったそれを
ぽい、とベッド下に放ると
俺はおもむろに史郎の脚の間へ顔を埋めた。
鬱血した性器へ少しずつ血を巡らせるように
内腿の皮膚を撫でては、
蜜の滲む髄を吸い上げてやる。
時折、自分の性器で暴いたばかりの蕾へと
唇を落として、くちくちと中へ舌先を捩じ込んだり。]
[史郎を、優しく壊れ物みたいに抱きたい、と思う。
思うのに、そんなセックスの仕方なんか
とうに忘れてしまって。
いや、いつもなら無防備に晒された
尻の穴があったら、即手首まで捩じ込もうとするだろう。
だから当社比、やさしさ5割増。今だけ。
やっていいなら、喜んで腕まで挿入るけれど。
史郎が目覚めてくれるのならば
台詞を忘れてしまった役者みたいに
眉を下げた、ちょっと情けない顔で
「もう一度、今度は優しく抱いてみようと思って」
と、へにゃりと微笑んでみせるだろう。]*
[ そんなこと───言うわけない。
そう答えるよりも早く、ぐ、と押し付けられた
腰が、最奥を思い切り突くから。]
ぁッ───!っか はッぅ、
[ 息が詰まって、目の前が明滅した。
駆け上がる快感にゾクゾクと腹奥から
なにかが走り、雄はぼたぼたと喜びに
涎をこぼしていた。
そのまま、容赦なく何度も抉られれば、
そのたびにあられもない声が響く。]
ァッすご、ッぃッン、っぁっ
きもち、ぃ、 きもちい、ぅ、ぁっ
[ ぐちゅぐちゅと大きな音を立て
かき回される中がたまらなくて。
噛まれた肩口から、その息遣いが
甘さを帯びて興奮を誘う。
だんだんと水位を増していく
快楽のふちに縋って。
呼ばれた名前に、切なげに眉を寄せれば。
行き場のない手の場所を求めて、
彼の腕を強く、強く握った。]
ぁッだめ、だめ、
な、っかくる っなんかっ、
おく、きもちよくて、ッゃ、
ァッゃ、いっちゃう、いっちゃ、
イッ、ぁっ───ッ!
[ 腰の動きが早くなると同時。
いいところを何度も擦られて、
背が大きくしなりびくびくっと
その昂りから白濁をこぼした。
中で温かいものが弾ける感覚に、
こくりと唾を飲み込む。膝が震える。]
[ 砕け落ちそうになる腰は、
温かな体に包まれて支えられていた。
乱れた息を整えていれば
脈打つそれは、抜かれないまま、
降ってくる謝罪に、少しだけ身を捩り。]
ん、 っ…だいじょぶ、
っはぁ、
[ 抱きしめられた体に、きゅ、と心臓が
ときめくように跳ねる。
謝るくせに、抜いて掻き出すことを
しない彼の茎は、微かに硬さを帯びて
いただろうか。否、いなかったとしても。]
[ ふ、と足元に目を落としてから
わざと少し腰をくねらせ ]
このまま、っ…ぁ、っ
もういっかい、しません…っ?
[ と細めた目を向ける。]
中に、いっぱい出して、いい、から
[ 「ね?」とまた誘いをかけた。]*
1年生の後半だったかな。
そうだねぇ……そのときはお見合いなんて
全くもって出てこなかったよ。
とりあえず、好きだなって思った人に
告白して…付き合って、別れて。
[
それなりに、彼は何故か経験がある。
浮気もされたし、いい経験ばかりではないけれど。
すごく傷つくかと思っていたが、
実際はそうでもなかった時の方が多かった。
偏愛じゃなかったからだと、彼は思っている。
]
なにす……っ……!
……すっごく、いいね。…可愛い。
[
彼女の体が彼の顔の方へ少し近づくと
今度は手ではなく割れ目が
彼の楔を包み込んでいった。
少し驚いたけれど、これを逃す手はない。
そう思って彼は、動く彼女の腰を始め、
密着部分を前から後ろから、
下から上へと彼女の表情まで
余すことなく撮影していくことだろう。
]*
[腹の筋肉が痙攣して生暖い液体が走る。
胸や腹が波を打つたびに、
喉と口に酸っぱく込み上げてきた胃液が
鼻にまで回って苦しかった。
折れ曲がった細道を強引に開かれて、
内臓を全部押し上げられるような衝撃。
急なカーブと狭い隧道をこじ開けたその先で
放たれた熱を、断続的に収縮する襞が
受け止めた瞬間、
目の前が真っ白な煙に包まれたみたいに、
意識が消えた。]
[覚えているのは、顔を横に向けてくれた
手のおかげで息が出来て嬉しかったことと、
吐瀉物塗れで汚れているのに、
その唇に構わずサクライさんが
口付けてくれたこと。]
[─── 頬に仄かな温もり。
布地の感触にふ、と睫毛が揺れて。
ああ飛んだんだな、と慌てて瞬きを繰り返し
状況を把握しようとした。
頭の半分はまだ温かい泥に包まれているように
ぼんやりしていて。
意識と肉体が上手につながってない感じで
体が思うように動かない。
叫びっぱなしの喉はとっくに枯れていた。]
[高級な室内の天井が見えて、
仰向けになっているのがわかった。
身体を動かしたら、とんでもなく汚く汚したはずの
タオルもすっかり綺麗に取り払われていて、
自分の顔も全然べたべたしてなくて。
おまけにさっきまで繋がっていたはずの
サクライさんの熱の感覚が後ろには無いから
急に怖くなって、がば、と上半身を起こした。
ぐらくら揺れる世界に顰めた目線を彷徨わせたら、
足元というか股間で、性器を戒めていたリボンを
徐に解いてくれているサクライさんが
ちゃんと、居て。]
あ……ざ ぐらいさん、ごめんなさい、僕、
ん、……ぅっ、ん…ッ、─────っ!
[後処理、大変だったはずだから
全部やらせてしまったことが申し訳無くて、
謝ろうと酷く掠れた声を絞り出したのに、
サクライさんが、堰き止めるものがなくなった芯を
吸い上げたりするから、
またすぐに悲鳴のような喘ぎ声に変わってしまった。]
……まっ、てサクライさ、ん、
やめ、ぅっ、んぁぁ……
[今までサクライさんを飲み込んでいた後孔にも
ぬるりとした舌が伝う。
そこに捩じ込まれる感覚に、逃げようと
足掻いた身体が、視線が、
へにゃりと眉を下げて優しく笑う
サクライさんの姿を捉える。
その形の良い唇が動いて、
「もう一度、今度は優しく抱いてみようと思って」
そんな言葉を紡ぐものだから、息が止まった。]
[僕はサクライさんがしたいなら、
フィストだろうが吊られて打たれようが
水に沈められようが
なんだって受け入れる覚悟は
もうとうに出来ちゃいました、と言いかけて、
それはあまりに依存というか、
好きになり過ぎた気持ちを押し付けているような
自分に気づいてしまって。
眉を下げたサクライさんの、
それよりもうちょっと困った表情を浮かべて
へへ、と笑んだ。
それに、優しく抱かれる、って、
どうするんだったか、そんなことわからなくて。
]
優しく、って……あの、
[もう僅かな刺激でも精を吐き出してしまいそうに
張り詰めた下半身を庇うように体勢を変える。
がくがくと言うことを聞かない腰やら身体を
どうにか動かして、
サクライさんに向かい合うように座れただろうか。]
……じゃあ、僕がしてもいいですか。
[そこにサクライさんの視線があれば
甘ったるく絡めて、ちょっとだけ首を傾げ、
囁くように伝えた。
ゲロ吐きまくったのは覚えてるから、
口は一度濯いだほうがいいですよね、と
悪戯っぽく笑う。
どうにかして水を含むことができたなら
精を吐き出したばかりのサクライさん自身に、
そっと顔を近づけよう。
叱られないなら、ゆっくり
口に含もうとして。 ]*
普通の恋愛をしていたんですね。
……そうですか。
[斜め上を見ながら、一人で考え事をしたけれど
今は彼への奉仕に集中しようと、また頭を切り替えた。
ビデオにだって撮られてますしね。]
どういたしまして〜。
可愛い、のかは分かりませんけれど。
[ふふ、と笑って
身体を反らすようにして、手を後ろにつく。
腰を突き出すようにして、ぬちゅ、とローションで滑りながら
彼の竿を磨くように何度も往復する。
穏やかな気持ちよさだったけれど
気持ち的には興奮するし
撮られていると意識すれば、高揚感が増すと言うもの。
熱っぽい息を吐きながら
彼の愚息の上で腰を揺らせば、反応はどうだったか。]*
[
とても仲良くなったはずの恋人と
相性悪く別れてから
恋愛はもういいかと思っていた時期もあった。
けれど、叔父がお見合いをチラつかせてきたあたり、
段々とまた恋愛というものに意欲を
出し始めてきたところでの周りの結婚。
叔父が小さな子供を見てぽつりと呟く言葉を
聞いたことがないわけでもないけれど。
しかし、そんなことを考えていても
今の快楽には勝てないわけで。
]
ローラちゃん、段々腰の動きはやくなってる?
っ、ふ……いい音、撮れてる。
勿論、その腰つきもたっぷ、りと…っふぅ……
[
彼女が後ろに手をつけば、
見える密着したオスとメスの部分を
じっくり撮れるように携帯をそちらへと。
暫く撮っているが、充電が切れない限りは
ずっと撮っていたいかもしれない。
序盤は緩やかだったけれど、
硬くなった鈴口やその返し部分が
彼女が気持ちいいと言っていた粒のところに
当たっているのだろうかと思わせられるほど
その綺麗にくびれた腰の動きが早まる。
勿論、彼も気分は上々で
彼女が動くたびに息を漏らし、
余裕があるようには見えなかっただろう。
]*
[声を枯らして、無理に精を吸い出され
俎の鯉のように身体を跳ねさせる姿は、
見れば見るほど「優しく抱かれている」とは言い難く。
激しく責め立てる方法は知っているのに
身体を重ねたてみたいな、
どうやってこの気持ちを伝えようかと
必死に獣性を押し込めてきたあの頃のこと、
どうにも思い出せなくて。
咥えた茎をそっと庇われ
俺はしゅんとなって、素直に身を離した。
けれど史郎は離れるのではなく
俺の正面に向き合った。
こんなふうに裸の相手と、真正面から
向き合うことすらなかったから
視線の置き場を迷って、
また俺は史郎の顎の辺りを見る。]
ん……?シロくんが?
[甘く絡んだ視線にびくりと身を跳ねさせて
俺は思わず聞き返す。
もしかして、攻守交代だろうか。
別に、処女では無いのだし、
貞操を守りたい訳じゃない。
戸惑いはあれ、史郎の好きにさせてもいい。
そんな俺の心を余所に、史郎は俺の跨ぐらへと
顔を近付けていく。]
まッ、……あっ、ン……!
[ちろり、と赤い舌が覗いて
生暖かな咥内へ招かれ、ぞわり、と背が粟立つ。
情けない悲鳴が漏れて慌てて口を塞いでも手遅れ。
尻もちをついたまま、情けなくぴくぴくと
内股を震わせながら、俺は史郎に
気まずそうに笑ってみせる。]
[ごっこ遊びが好きだった恋人……どういうことだろう、と彼の話から推測して首をかしげる。
高校生ぐらいの恋で、相大人ごっこをしてたとかそういう話だろうか、と思ってしまう。
そんな話で思い出すのは、自分の場合、初恋の相手なのだけれど。
あの子もごっこ遊びが好きだった。
そう思い出して、自分の甘酸っぱいお姫様と騎士ごっこを引きずっている今を振り返る。
あの事がなかったら、こうして要とこうなることもなかった気がして、遠い記憶のおかげと思えば幸せな気分になった]
[傍にいるのは当たり前、と思ってしまうけれど、でも要の言葉に瞳孔が開いた]
………恋人の俺以外とセックスしたら許しませんからね。
それこそ、縛り付けてでも家から出してあげないから。
[普通はセックスこそが恋人としかしないことなのでは、と思うのだけれど。
でも恋人という認識がなかったのに、こういうことをしてしまった以上、この件に関しては何もいえない。
抱き着いてくる彼の頭を、彼のようにそっと撫でて。
俺はもう、貴方の恋人なのだから、いいんだよなと自分に言い訳をしてから彼を抱きしめる。
彼の命令やお願いがなくても、恋人は相手の肌に触れても許される存在なのだろうから]
へぁ?!
[いきなり彼の口からとんでもない単語が現れて、変な声を上げてしまう。
いや、できる。自分は練習しているから。
でもなんでそんなのを練習しているのと言われたら死ねる。
元々江戸時代からある捕縛術で、縄ヌケしないための技術なのだけれど、今やそんなことを必要としている時代ではないのだけれど。
実際、相手を縛るのは自分の嗜好ではあるのだけれど、でも、要の体に痕がついてしまうから、あまり大がかりなことはするつもりなかったのだけれど。
俺が縛った赤い痕を彼の体に残すのはかなり魅力的な誘惑ではある。
………想像しただけで、なんか勃ってきてしまった]
要さん………中はもうじゅ〜ぶん、綺麗に洗えましたよね?
亀甲縛りの実演してあげますから、上がりましょうか。
要さんが求めるイチャイチャもいっぱいしましょうね。
[にっこり笑って要の手首にキスをする。
先ほど彼を縛った場所。あれだけでも妖艶に自分を翻弄した彼。
それが全身縛られてくれるとしたら、どんなにぞくぞくすることだろう。
ここは高級ホテル。ブティックも入っている。
彼の体に痕がついてしまったとしても、服を買ってあげることもできる。
少々お値段がお値段だけれど、カードの限度額は大丈夫なはずだ。たぶん。
自然と零れてしまう笑顔。
舐めるように、彼の肌を見つめてしまう。
こんな自分を彼はどんな風に思っているのだろう*]
……実は、口でされるのは、その、
あまり、慣れていなくって……ッ、
[そう言い訳しながら、そっと史郎の髪を梳いて
俺は震える脚を開いて、史郎の頭を招き入れる。
敏感な部分が包まれて、
口の粘膜で育てられていって、
時折硬い歯が、走る血管を掠める。
その度に、寂しがる子犬じみた
情けない声が漏れてやまない。]
ッ、ん…っ、こうして、さ……
弱いとこ、さらけ出して、ね。
相手に任せるのって、怖い…けど、
[でも、決して悪くはない。
口で育てられた俺の茎が、再び血を溜めて
天を向き始めるのがその左証。]
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