114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】
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| ―後日談― 「私が…お母さん…。」 そうだ。私はお母さんになる。 イクリールさんの過去を知らないけれど。 だからそのことには何言えないけれど。 私は私のために。この子のために。 「…ありがとう、本当に、ありがとう…。」 (130) 2021/12/15(Wed) 22:36:48 |
| 私は彼女と額を合わせるようにして。 泣いて、泣いて、ひとしきり泣いてから彼女と共に帰路につく。 家の手配はすぐにはできなかったから、その晩は一緒に寝かせて、と甘えて。 次の日から手配して。彼女の店の隣、青い屋根の小さな家を作る。 仕事も探した。幸い、街の人はサダルを知ってるから。文書屋のお手伝いやイクリールさんのお手伝いをしてお金を得て。 少しずつ時は過ぎていく。 私のお腹は少しずつ満ちていく。 (131) 2021/12/15(Wed) 22:37:09 |
| お腹の父親について。 聞かれなければ伝えなかったけれど。 聞かれたら隠すつもりもなくて。 十月十日経った頃のある日。 痛みに耐えながら、私はその人の名前を呼ぶ。 (132) 2021/12/15(Wed) 22:37:22 |
| 私の名前を思い出させてくれて人。 私に唯一の命を授けてくれた人。 その人の名前を呼んで。 涙をほろほろ流して。 そうして産声が響く。 生まれたのは男の子の双子。 我が子をこの手に抱いた時。 (133) 2021/12/15(Wed) 22:38:28 |
| 「生まれてきてくれて、ありがとう…!」 満面の笑みで心の底からの言葉を紡いだ。* (134) 2021/12/15(Wed) 22:39:03 |
誰かになにかを求めたことは殆ど無くて、
―― けれど、彼だけは 彼の全てが欲しいのだ、と
訴える心のまま、兎は甘えた言葉を零す。
とめて、と紡いだ反応は生娘さながらだというのに
蜜口からは絶え間なく愛液が滴り落ち
彼の舌をもっと奥へ迎え入れようと媚肉が動く様は
淫らに蕩け切った女の貌で。
「 ッひぁ、あ、ンぅ……っ 」
膣の奥を泳いでいた舌が抜き去られる感覚に
腰を甘く震わせ、瞳を潤ませた。
きゅぅ、と収縮を繰り返す媚肉は
はしたなくこの続きを強請るよう。
―――― 熱を帯びた吐息を零した女が彼の方を見遣れば、
引いた糸が彼の顎までも濡らしているのを捉えてしまい
元々赤かった頬は、林檎のように真っ赤に染まって。
「 だ、って……こんな、すぐイっちゃうの
はずかし、 」
少し前までは、男と女の気配さえ無かったのに。
…… それが人魚の賢明な努力の結果であるとはいえ
自分の淫らさが露わになってしまうみたいで。
―――― 彼に、全部を剥がれていく、ようで …
「 んにゃ、ぁっ!? 」
意識をすこし余所へやっていたせいか、
膣へ指が差し入れられる感覚へ身体を跳ねさせ
同時に猫のような鳴声があふれてしまう。
「 ―――――― ッふ、ぁ……
ずる、ぃ……っ 」
落ち着くまで待ってくれると思ったのに。
理性もなにもかも捨てて、彼だけを求めるような
浅ましい姿を晒さないでいたかったのに。
―――― そんな風に甘やかされては
何を言う気も、すっかり奪われてしまって。
彼が眸だけで微笑ったのは気付いていたけれど
これなら良いのかと言いたげな微笑への
咎める言葉も態度も、シーツの海へ沈めてしまおう。
「 や、ぁン、ふぁ ああ……っ! 」
繋いだままの手をぎゅうと握り締め、
与えられる快楽を受け入れる顔は甘やかに蕩けて。
―――― ふわ、と身体が浮くような、
背筋にぞくりと痺れが奔るような感覚に襲われれば
快楽を逃すように頭を微かに振ろう。
彼の指先が女のざらついた天井を撫でた瞬間に、
ぱち ―― と視界には光が飛んだ。
制止を掛ける言葉の余裕さえ奪うように
陰核を舌で嬲られ、弱いところを擦られては
限界を教えるように、彼の指を媚肉がきゅうと締め付ける。
「 んゃ、あ、ッひぅ う……っ!
〜〜〜〜〜っっっ!! 」
――――― びくん、と一際大きく身体が跳ね、
それから女はくたりとシーツに身を投げ出した。
「 ……っは、ぁう……ん…… 」
きゅん、と疼き続ける腹の奥がいっそ痛い程で。
膣内にいる彼の指を最奥へ誘おうとするように
達したばかりの媚肉はきゅうと収縮を繰り返す。
………… 思考がぼやけて、
彼のことしか考えられなくなってしまう。
はふ、と欲の色に彩られた吐息を零した女は
力の抜けた足を必死に動かし、
膨らんでいる彼の欲を、す … となぞった。
だめ? ――― なんて。
甘える女の貌は、
そのくせ断られることなんて欠片も考えていないのだけれど。*
| えッ、何が?
[危機感がまるでないのは、君だからなのだ。 無辜の信頼というやつかもしれない。 ――何を頑張るのかはわからないけれど。 俺は君の洗練された仕草に、指に触れる唇に ほんのり頬を染めるのでした。
それから、それから。]
まぁそうだけど…… なんだか嬉しいような。気恥ずかしいような。 親方もそろそろいい人1人くらいできねぇのとか 行商の街につくたび毎回揶揄ってきてたから びっくりさせちゃうかもだけどね。
両親は。というか兄弟は。うん、五月蠅かったらごめんね?
[多分うちんちが驚きで阿鼻叫喚するんじゃなかろうか。 狼の獣人の一家は、驚いた時の遠吠えがうるさいので有名だった。] (135) 2021/12/15(Wed) 22:50:56 |
| [さて、これから君の家に行くのだろうと 思っていた時であった。]
試させてほしい、こと? うん、いいよ。
[なんだろう、と真剣な様子を滲ませるかんばせを眺める。 両手を広げるその様子に、体をゆったり、預けて。]
――― わ。
[えっ、俺宙に浮いてる? 思わずめをぱちくり。だって、昔は、あんなに
ゆるやかな一回転。地面に降りて。 君は疲れを滲ませてるけど。昔の様子からは 全然想像もできない、こと。] (136) 2021/12/15(Wed) 22:51:18 |
| ……おどろいた。 でも、嬉しいな、ぁ。 ”次”があるのが。
[その日を楽しみにしてるよ、王子様。と 肩で息をする君の額に、口づけ1つ*] (137) 2021/12/15(Wed) 22:51:31 |
── 向日葵:メレフ ──
[ きっと相手が1人であっても
私が相手出来たかは分からない。
2人ともなればなされるがまま。
……荒波に漂う小舟の気分で悪くない。
気分良く酔うように彼に揺らされる。]
……夜までには終わりだからね?
そうしないと私死んじゃうかもだから。
[ 彼の言葉に強制力はない。
淫魔であれば強制するような
紋章もあるかもしれないが
そんなものがあればもっと大変だったかも。
……もっと気持ちいいなら考える。
快楽で誤魔化せないような
軽い脱力が身体を襲うのは
彼に精気を吸い取られているからだろう。]
……君は子供みたいだね……
[ ひたすらに私の身体に溺れる。
私の方が溺れているのか分からないけど。
醜いとは思わない。
淫魔のような意識であった時も
会話ができなくてつまらないなとは思うだけで。
彼と楽しんでいたのは夜になる前まで。
人形屋への用事があったから。
そうでもしなければ夜中までしていただろう。
その場合は私の精気がごっそり取られて
次の日は寝込んでたかもしれないけど。]
また遊びに来なよ。
気軽にさ。
[ 衣服を整えて
私は彼にそう言ったのだった。
彼がその後もお得意様だったかは
今日の彼の満足度次第だろうか]**
安心しろ、男が早いと女は泣くが、
女が果てても男は喜ぶだけだ。
[ふやけそうなくらいに蕩けた内壁は指を食いしばり
奥へ奥へと飲み込まんとしているのだから
絶頂が直ぐ傍にある事を彼女の胎内を探る男も察しており。
慰めというよりは眼前の男も含めた理りを教えてやり。
乱暴に爪で掻いたり噛み付く猫と比べてはいけない
愛ぃ女の悲鳴は鼓膜に甘い囀り。
彼女の願いは聞き入れてはやれないが、
その代わりに、甘美に酔いたがる肉を愛してやりたかった。
絡む指へと必死に縋る爪の食い込みすら幸いで
白雪を落とし込んだような肌が赤く熟れた
林檎と化しても息の根を止める毒はやらない。]
[彼女を殺すのは、甘い快楽で無ければいけないから。
弾けたように奮える肢体は艶めかしさを如実に曝し
蜜壷に沈めた指をも痺れを齎して絶頂に戦慄く収縮。
此処に指では無いものを埋めたいと望む心臓は熱く。
寒さを覚えた朝の事を忘れさせる程煮沸えた媚肉に
彼女の性感をしゃぶった唇も慄え、はふり、と呼気を漏らす。]
[絶頂に悶える女を見た事が無い訳ではない。
だが、髪を振り乱し、理性を飛ばしす相貌は
生々しさも、醜さも伴うものだが、 ]
……、ラヴァ。
綺麗だなあ ……、
[
―――彼女は、一枚の聖画のように美しいのだ。
余韻に色めく肌も、玉のように散る汗も、
投げ出された四肢の震えも、
男の目を釘付けにする弛緩した表情ひとつすら。]
[それでいて、悪戯な足が男の熱源を慰撫するものだから、
これは、と見蕩れたままの熱篭る瞳もすこぅし丸くなり
困ったように眉間も寄り、苦笑まで誘われた。]
もう少しあんたの体を味わいたかったんだがな。
[そう甘ったるく誘われてそれも彼女に乞われて
……断れる、男の顔を見てみたい。
もっと奥へと招きたがる媚肉の蠕動を受けて
うしろ髪誘われる思いながら、指を引き抜いて。]
[望むようにはするつもりだし、男も先を望むも
今しばらく、猶予を貰いたい。
そう、絶頂感に震えている彼女の子宮を鎮めるように
下腹を丸く撫ぜて、
よしよし、愛い愛い、と甘やかすひと時を。
男は彼女を性の玩具にしたくて暴いた訳では無いのだから
労わるのも、彼女の汗が乾くほど長い時でも無いけれど。]
ラヴァ、俺もあんたが欲しい。
……、ずっとこうしたかったんだ。
[彼女の衣服は下着すらも彼女の体の一部であるかのように
丁重に扱ったが、己の下衣ばかりは乱雑に撥ね退け。
抜き出した怒張を幾度か扱く素振りはするものの
そこはとっくに育っており、位置を確かめて下肢を寄せ合い。
膣口とその上の陰核に摺り寄せて揺らせば、
挿入の予兆と共に、会陰を焦らす感触をも誘うか。
にちゃりと濡れているのは絶頂に震えた蜜の源泉か、
或いは、先走る己の腺液なのか、混ざり合って、溶けて。]
[肉の弁を掻き分けて、みちり、質量を伴う挿入。
膨れた亀頭を食ませ、一息に突くよりは少しずつ。
己の欲求を律する意味など、彼女の心と
彼女の大事な場所を傷つけない為に決まってる。]
…、は …ぁ… …ンン ――…、
[腰をじりじりと前傾させ、媚肉を暴いていく。
彼女の胎内を穢したいと欲望で肥えたふぐりが震え、
ぐん、と上向く熱源も窮屈さと潤いに満ちた女の園を悦び猛り
奥まで届ける頃には、額を汗が伝い。
一番に求めるは、彼女の…、愛しい彼女の身の安全。
そうと掻き抱き、背を腕で閉じ込めて、
唇を薄く合わせてから、 …覗き込む。]
大 丈夫か、
―――、 苦しく、 っない…… ?
[交じり合う獣のようにはいかない。
だって彼女は、何よりも愛らしい彼女は。
ひとりの、女の子なのだから。*]
| ーその後 ベリルとー エオスから旅立つ前のあの日の約束 >>-198通り、ベリルはずっと一番側に居続けてくれた。 冒険の全てはベリルと共に。 数え切れないくらい抱いたし、逆に抱かれることもできるようになった。余程の事以外でなければ、思いつく限り大概の事は二人でやり尽くした。 けれど、魔法が使えるとは言え、随分危ない目にも合わせてしまった。 冒険の途中に幽閉されて一時引き離され、危うく契約が切れかけた事もあった。宿敵に身柄を奪われ、意に反してその身を恣にさせてしまった事もあった。 (138) 2021/12/15(Wed) 23:40:35 |
| それに、ベリル以外の相手とも相当に、数え切れないくらい楽しんだ。 ベリルはその場にいる事もあり、共に楽しむ事もあり、他の相手に抱かせる事すらあった。
けれど、自分と二人の時とは全く反応が違うから、そういう事は後にはほぼなくなり、ベリルを一人残す事も増えた。
それが自分の性分で、容易に変えられるものでなかったのは確かだし、そんな時に自分を思って慰める姿も言いようなく健気で愛らしく思ってはいたのだけれど。 (139) 2021/12/15(Wed) 23:41:59 |
| ―― 夕方/魔術師の家 ―― それでも、私は [ 安心させるような、その言葉。 その言葉の真偽なんて僕にはわからない。 救いの手がそこにあるかもしれないのに、 どうしても手が伸ばせない、助けてと言えない。 諦める方が楽だから。 慣れてしまった考えに思いが固まって。 なのに、 。 ] (140) 2021/12/16(Thu) 0:43:26 |
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