114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
―祭り1日目 市場街―
個体たちの汚れを、彼らは気にしない。
けれど客の汚れは。特に個体たちが染めた分に関しては特に気になったから。
各々彼から離れて。
その時にこぼれ落ちた白を。
例えば口元のものを。
例えば二つの孔に注いだものを。
ぺろり。ちろり。じゅるる、と舐め取り吸い取った。
地べたにいた個体は彼のペニスに吸い付いて、先端の白の残滓を綺麗に舐めとる。
ある程度舐めとってから。
「了解いたしました。
下。だけで。良いですか?」
個体同士、同じ様に首を傾げた。
全く同じタイミングで。
個体もそれぞれ身なりを整えてから、彼に衣服を着せて男性型の一体が彼を背負う。
一応、下だけではなく上も整えさせたのは、彼が彼女でもあったからだ。
「続きは。
気に入ったものを繰り返す、ですとか。
何かに特化したことをやる、とかですね。
でもお疲れの様ですから、体第一に、です。
今日はお運びいたしますし、
何かあればお部屋でもお手伝いします。」
それくらいはサービスです。そう言って。
彼を宿に連れて行き、身を清めるくらいの世話を焼こうとしたのだろう。**
いや、下だけじゃなく上も……
[そうだよ、はだけてたよ。
でも頭おばかさんになってる自分では
其れに辿り着くまでに時間がかかったの……
と、容疑者は供述する
ある程度白を綺麗にされ、背負われて。
宿までおくって貰ったなら。
サービス満点の彼や彼女らに、
身を清めるまでお手伝いして頂いて
俺はその日はもうくったくたで、眠りについたのであった。**]
己れはいつまでたっても割り切れないから、半淫魔なんて中途半端な生き物なんだよ。
けど、悩んで、立ち止まって、後悔して、それでも全部終わってから振り返ると、大体はそこそこハッピーエンドだったと思う。
それを思うと、苦労するのも悪くない。
[御伽噺ほど上手くは行かないけれど、いつだって自分の満足する終わりを選んできた。
人にも淫魔にもなれなくても、自分の物語はまだ続いている。
ならば、きっとこの物語もそこそこなハッピーエンドが待っていると信じて進むだけだ。]
全部はダメだ、己れの事だけ覚えておいてくれ。
それ以外は、今だけ忘れてもいい。
[堪らないのは、己も同じ。
きっと、始まれば彼女のこと以外見えなくなってしまう。]
[ベルトを緩めて、自身の下腹を解放する。
通常の大きさより一回り程大きく、彼女には少し大きいかもしれない。
だから、一息に突き入れるようなことはせず、先端を何度か彼女の秘部に擦りあてて、彼女の蜜を潤滑油にする。
少しでも、彼女の負担を減らす為に。]
息、吐いて。
[わずかに腰を進ませる。
先端が、彼女の秘裂を押し開き始める。
そろり、そろりと彼女の方へ体重をかけていく。
ベッドが微かに軋む程度の、緩やかな進入。
おもむろ、彼女の唇を自身の唇で塞いだ。
遠慮なく舌を差し入れて、彼女の精気を貪る。
腰の動きとは裏腹な、少し乱暴にも思える口づけ。
互いの唇の間から空気を吸う音と、粘着質な音が響く。
対象的に、たっぷり時間をかけて膝を半歩、また半歩と運ぶような腰使いで、彼女を惚けさせていく。**]
[物陰へ入り込んで数歩先へと進んでいけば。
人目がないのを確認すると同時に、
幼馴染の唇を奪った。
おかしいな、ほんのついさっきまでは
君にただ触れているだけで割と満足だったのに。
背に手を回して、指先に唇を寄せて。
それだけでたまらなく、
幸せが溢れるような心地だったのだけど。
唇に触れる度、それを重ね合わせるたびに
鼻先を擽る吐息を感じるたびに
胸のうちに堪らなく幸福感が溜まっていく。
そうして、漸く満足して唇を離した頃には、
軽く息が上がっていたかもしれない]
……ごめん。
[幼馴染の前髪を拭うようにしながら、
指先を髪の先から頬へと滑らせる。
自分だけ、勝手に気持ちよくなっていたかもなんて、
思い至るのが本当に遅い。
――なんというか、
こういうとき経験がないのがつくづく悔しい。
目の前の幼馴染に言われるまでもなく、
父や祖父に娼館へ行くこと勧められたり
それとなく宛がわれたりもしたけれど、
そういうことはずっと避けてきた。
――そういうことは大事な人と一緒にしたい、なんて
親に面と向かっていった日には物凄い顔で呆れられたが
(いや、泣かれてたのかも。割と本気で)]
[そうやって今までゆるゆると拒んできた癖に、
いざ経験の無さを恨むのいうのもおかしな話。
だけど、腕の中に抱きしめた君の温もりを感じれば。
痛いくらい、下腹部に熱を感じる。
…どんなに心を過去に縛られていたとしても、
結局のところ、今を生きるこの身は
正直なんだと思い知らされる。
誰かを愛おしいと、
その身の全てを欲しいと思う気持ちは
恐れも戸惑いも吹き飛ばすほどに強いのだと、
……そこまで考えてつい微笑ってしまう]
最初に言っておくけど、
気持ちよくできるかわからない。
[…我ながら、すごく情けないな。この台詞]
でも、君に気持ちよくなってほしいと思ってる。
ポルが男でも女でも、その何方であっても。
さっき僕が言った言葉に偽りはないから。
[大事にしたいんだと、耳朶に唇を寄せてから
背中から腰へ、それから下腹部へと指を這わせていく]*
[物陰は夕暮れの光も霞んでしまう位にほの暗く
昔君と作って2人で隠れた秘密基地にも似ていた
入って、君が何かを確認している。
どうしたの?と問いかける間もなく、
呼気ごと、言葉ごと君の唇が俺を奪っていく。
キスって、触れ合わせるだけじゃないんだ。
こんな風に何度も食んで。重ね合わせた個所から
熱が巡るような心地を、覚えて
互いの唾液で濡れていく唇と吐息までまじりあうような
そんな、溶け合うようなものなんだ。]
―― っ、は……
[冬空の下、呼気を吸い込めば冷たい空気が肺腑を満たす。
キスの合間ずっと息をしていなかったから
多分、君よりも吐く息荒く、目尻は真っ赤に染まってて
整うまでには少し時間がかかるだろう。]
……なんで、謝るの?
俺はね、どきどき、したよ。
――ね。嫌ならこんな風に、ならないよ。
[君に身を寄せる。経験がないのは此方も一緒。
もっと上手なキスの仕方とか知ってればよかったけれど
自分の体にコンプレックスを抱いていたから
そういった勉強もしてこなかった。
君の場合は、親にはそりゃ泣かれると思うけど
そんなところも含めて、そんな純情さが
きゅんっと胸をときめかせるんだよ。
狡いなぁ。君ってどうしてそんなに、心を擽るんだよ。]
[とはいえ、身を寄せたら君の下半身の猛りもわかってしまう
――自分もさっきので少しだけ兆しかけたので
それがばれちゃうのは恥ずかしいなぁって思って
少しうつむき加減になってしまうのは、羞恥心だからで
真っ赤なリンゴみたいな耳が、それを主張してる。
それにしても、うん。
本当に俺の幼馴染は、まじめだ。
真面目で、誠実で。だからとっても好きなんだ。]
――馬鹿。
[言葉に詰まって。最初に出てきたのがこれって
絶対呆れられるよね。だって、そう思ったんだもん。]
君がそう思ってるのとおんなじかそれ以上にね。
俺は、君に気持ちよくなってほしいんだ。
一緒だよ。俺だって初めてなんだから
君が痛いって思うかもしれないし
体だって、男でもあって、女でもあって。
いざって、引かれやしないか怖くて。
それでも君が欲しいんだ。
―― 君が欲しいの。
[痛くてもいい。君が大事にしたいとおもってること
触れた場所から痛いほど伝わってくるから。]
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