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人狼物語 三日月国


36 【R18】海の上のひみつ【完全RP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 クルージング会社会長 枯野 宗太郎

Bon Voyage!
(0) 2020/07/12(Sun) 0:00:01


[ 二人から一度、手を離す。

 熱を持ったままの己の左手で吹雪の耳元の髪を掬い上げて。
 ひざまづいたまま唇が触れるだけのキスを、二度、三度、
 角度を変えて、そっと。


 あぁでも、と雪菜の方に視線を移して。 ]

   
 
  
貴方の希望は、そうじゃないように見えます。


[ そう言って、今度は右手だけで雪菜のかかとを持ち上げて。
 まず小指から口に含んで。
 丹念に舌を這わせた。 ]*

─ 慧の部屋 ─

[どうするもこうするもない。
男に取って女は姦通の対象でしかなく、女もそのつもりならば他に何もない。
当然ムード作りもないし、甘い言葉もない。
女を優しく扱ったことなど一度もないのだから。

暑苦しいコートを脱ぎ、スーツのジャケットも脱ぎ捨てて、ガンホルダーを外しテーブルの上にゴトリと置く。
ネクタイを緩め抜き取るとシャツのボタンを外すのが面倒と言うように頭から抜き取る様にして脱ぎ去る。
そして、ズボンのジッパーを下ろし下着をずらすとぼろんとまだフニャフニャのそれを取り出して女に向ける。]


  ほら、……咥えろよ。


[女に近づいていく。
もし、女が躊躇う様なら無理やり咥えさせるつもりで。]*

─ 天野と ─


  …………ん、ぅ……

[吹雪は天野からされる優しく
ゆったりとした口付けを始めは恥ずかしがり
2度目は、少し落ち着いて
三度目は、少し角度を変えようとして鼻をぶつけた。

舌を入れるでもなく、押し付ける訳でもなく
手探りな口付けは
キス自体の経験不足も伺えただろうか。]


  
あ。


[天野が唇を離し
妹の方に顔を向けるのを
無意識に寂しそうな声を漏らした。]


  『……ふふっ。私の足になんかキスして。
  
   お姉とまたキスするのに、不便じゃないですか?』

[揶揄するような言葉。
けれど口の端を歪めて、嗜虐的な笑みを浮かべる雪菜は
その天野の行動を気に入ったのが分かるだろう。

人差し指にかかった辺りで、親指もねじ込んで
天野の舌を器用に脚の指で軽く挟んで。
それから直ぐに引き抜くと、足先についた唾液を
指でなぞり、絡めとる。]

  『大丈夫、お姉の可愛い姿が見たいのも本当だから。

   無理しなくて良いですよ。』

[けれど言葉と裏腹に
舌で舐められた方の足を伸ばすと
ぐり、と軽い力で天野の下腹の辺りを
足の甲で押し付けた。

お姉が寂しそうですよ?
とコメントを付け足すのを忘れずに。]*

  ……ふふ。

[ 部屋につくなり衣服を脱ぎだす様子を卯波はじっと待ちながら様子を見ている。
何もかもを脱ぎ捨て終わったところで突き出される彼の男根、欲情もせず乱雑なその態度に当然卯波もまだ欲情とは無縁のまま。]


  ……先にシャワー浴びてもらえないかな?


[ 無防備な急所をそっと握りだし右手はまだ柔らかい肉棒の先の穴を、左手は2つの転がるものの片方に爪を立ててニコッと下から微笑みかける ]


  昔からね、これだけは譲れないの。
  お互いに綺麗な身体でしあいましょ?
  
[ しのごの言うなら遠慮なく、この爪を食い込ませてしまおう。小さな穴もその陰嚢も *] 

[────
パァン!!


乾いた音が部屋に響く。
男の左手の甲が女の顔を張った音。
防がれた?ならもう一発見舞うだけのこと。]


  お前の信条なんて知ったことか。
  俺がやれと言ったら四の五の言わずにヤレ。


[どうやらこの女には少し教育が必要らしい。
何、そんなのはいつものこと。この手の女を大人しくさせるのには慣れている。
暴力
を振るうこと、そこには何の躊躇もない。]*

  ごめんなさい、殴られるのは慣れてるの
  身体くらい洗って?
  私に逃げられて困るのは貴方でしょう。

[卯波はブタれた頬を抑えながら倒れてしまった身体を起こそうとする。]

  ……ここはみんなの天国なの 
  お願いわかって?


[嫌な思い出にはしたくない呼んだのも自分、素直に従ったっていいけれど、どうせ死ぬのだし妥協して後悔はしたくない。そんな思いの卯波は少々殴られようと服従はしない*]

[ 訥々と覚束ないキスが返ってくれば、その頼りなさと
 可愛らしいさに胸がぎゅっとなる。
 顔を離せば漏れ出る吐息は素直に愛しいと思った。


 その他方で。


 整った顔を歪めたように笑う雪菜の瞳の奥で
 ギラギラと滾る何かが見えた様な気がすれば、
 ぞくり、と背中を震えが伝う。 ]


   
…っふ…



[ 丁寧に舐め続ける指が突然質量を増し、
 舌を挟んで妖しく蠢いていた。

 軽い嘔吐感に眉を顰める。
 けれど同時に襲う背徳感はゾクゾクと自身を包み、
 決して強くはないはずのマゾヒズムを
 刺激されていると気付く。 ]

  
  ……なかなか反抗的だ。


[暴力に屈しない人間はいない。
もしも屈しないというのならそれは暴力が“足りない”からだ。
言うことを聞かないのなら逃げたり騒いだりする気も起きないほど躾けてやればいい。
だが、長い船旅だ。
そう焦ることもない。]


  そこまで言うなら、お前が洗ってくれるんだろうな?


[女を見下ろしたまま、それ以上手を上げることなく、顎でバスルームを指して促した。]*

[ 可愛い言葉を呟きながら、下腹部を足で刺激されれば、
 その軽さにも関わらず目の前がチラつくような快感に
 見舞われた。 ]


   
…くっ…

   は、ずいぶん足癖の悪いレディですね…


[ っは、と息を吐きながら、顔を歪めて笑う。
 被虐に溺れる表情になっているのが、自分では分からない。
 投げられる言葉には、即座に身体を起こして
 吹雪に向かい合う。 ]*


[ 若干ふらつきながら身体を起こすと、再度吹雪の髪に手を
 差し入れて。
 目が合えばふ、と笑って、また啄むようなキスを。

 そのまま後頭部を支えて今度は一気に口付ける。


 驚いた表情の彼女の唇を強引にこじ開け、
 先程妹にいたぶられた舌をねじ込んだ。

 歯列をなぞり、上顎のあたりに舌を這わせて。
 ぬるりと触れた舌を感じれば、自身のそれと絡み合わせて、
 水音を響かせた。

 空いた手は、パーカーの裾からするりと差し入れて
 背中を撫でる。
 宝物のような彼女の反応を確かめながら。 ]*

  うん!それくらい、するよ。
  
[ 幸い次の一撃でまた倒されるなんてことはなく、起き上がると彼に言われるまでもなく脱衣所へと向かう、彼が望むなら脱衣を手伝うし、自身もまたすべてを脱いで、タオルを身につけていく。
 ぅかやく油シャワー室に入れば彼の身体を洗うのはもちろん卯波の仕事、スポンジにたくさんの泡を発生させて身体の隅々まで丁寧に洗ってしまおう。]


  私の身体はどうすれば良い?
  洗って欲しいって言ったら怒るかな?


[ 愛撫代わりの洗体に期待しつつ、叶ったならば後の主導権はすべて預るつもりの卯波だが果たしてうまくいくだろうか**]

─ 天野の部屋 ─


[天野の顔を見ていれば
ゾクッとした震えが身体を走る。

足先を引き抜かれて
無意識なのか、少し笑っているような表情も浮かべている。

天野さんって年齢幾つだったかな。
私よりも年上なのは確実だ。

まだ会って間もない大の男を
足蹴にするのは、えも言われぬ快感だった。

その意味で、燻った気持ちを
今度はお預けを食らうのは雪野の方だった。
吹雪の方に忙しく向かう天野を見ていると
確かに腕が10本は欲しいのかもしれない。]


  ──、ん゛ーっ!?

[姉の吹雪は
先程のような柔らかなキスをするものだと
思って居たけれど。

啄むような挨拶が終わった後は
舌が入り込んできて、思わず目を見開き
身体を強張らせる。

3人の中では一番経験のない吹雪は
天野の舌を入れてくるキスは
突然の事でパニックになって

ただ口を閉じなかったのは幸運だっただろう。
代わりに口を少し開いて
天野さんのする事を邪魔しないように、と
目をぐるぐるさせながら、そのキスを受けていた。

落ち着いたのは、その背中を
優しく撫でられて居たのに気づいた時からか。

更にいつのまにか背中の方に回った妹の雪菜が
肩に手を置いて、後ろから囁く。]

  
  『大丈夫。何もしなくて良いから。力抜いて』


[吹雪はその言葉を聞いて
漸くゆっくりと力を抜いて、身体をリラックスさせようとする。

それから、顎を少し上げると
もう少しキスを、と強請る]*

 
  ああ、洗ってやる。
  
  
[そう答えると女が纏っているタオルを外す。
露わになった乳房に掌を合わせて握る。
柔らかな感触、久しぶりの女の感触。
洗うと言ったがソープもつけずに胸を揉みしだいた。]


  ほら、しっかり洗えよ。
  ……ここも。
  

[女の手を取って自身のソレを掴ませる。
すでに固くなり始めたそれは熱くなっていた。]*

[ す、と雪菜が動いたような微かな風を感じた。

 小さな囁きが聞こえれば、固かった吹雪の身体から
 少しだけ、力が抜けた気がした。

 ゆっくり顔を離す。
 つぅ、と唾液が二人の唇の間に糸のように伝う。

 吹雪の表情はどのようなものだったか。
 先程交わしたキスからも多くの経験は感じられなかったし、
 がっつきすぎてはいないかと多少不安も感じて、
 額をくっつけて瞳を覗き込めば再びキスを強請られて


 息を吐いて、またゆっくりと唇を合わせる。
 彼女の下唇をはむ、と咥えて舌でなぞる。
 軽く歯を立てれば食んで。
 口が開けばまたぬるりと舌を這わせて口腔を弄って。

 忘れていたアルコールが仄かに薫って、何度も何度も
 彼女の舌を追いかけては吸う。
 息が出来るかを考える余裕すら無いほどに。 ]

[ 吹雪の後ろに回った雪菜に視線を投げた。
 背中に回した手は前に、吹雪の細い腰から腹部をそっと
 撫で上げて。
 
 それより上、柔らかな感触に触れれば一度身体を離して、
 彼女のパーカーに手をかけた。 ]


   …これ、脱がしていい?


[ と今更聞く小さく掠れた声は、どちらに向けたもの
 だったのだろう。 ]


[ 返事を待ちながら、今度は雪菜の手を取って。
 吹雪を挟んで抱くようにしながら、その細い指をはむ、
 と咥えた。

 ねっとりと指を舐め上げながら、ちらりと吹雪に、それから
 少し上目遣いで雪菜にも、視線を投げる。 ]*


[額を合わせると
それだけ距離が近くなるだろう。
その瞳の奥まで覗き込めば
今どんな思いをしているのか分かるだろうか。

吹雪は一度目蓋を閉じて、ぱちりと開く。
そこに戸惑いは薄れて
軽く頬を染めて、天野のキスを待つ女の顔があっただろう。

今度の口付けは唇を食べるようにされる。
吹雪も見よう見まね、感じたままに唇を
ぱく、ぱくと動かして唇同士の戯れに興じる。

口の中に入ってくる舌には
先程よりも落ち着きを持って対応出来た。
舌をぺち、と当てたり
よく分からないままに、指を絡めるように
舌を拙く押し付けたり。

落ち着いて居ても、余裕はなくて
いつのまにか目を瞑りながらその口付けに
必死になって居た。

酸素が薄く、眉尻に涙が何故か浮かんで。

漸く唇が離れた時には
はぁ、はぁ、と荒い息を繰り返した。]



  …………え?

[だから天野の言葉には
咄嗟に返事を返すことが出来ず]


  『良いですよ、どうぞ、剥いちゃって下さい』

[代わりと言うように雪菜が後ろから答える。
ぎゅ、っと片方の手で姉の吹雪を後ろから抱きしめて
逃げられないようにしていれば

空いた手は、天野の口の中に。
先ほどから指先をよく舐られる。
雪菜はその様子を楽しみながら
もう一度指で舌を挟んで、今度は軽く外に引っ張った。
痛みを感じる程度ではないだろうが
息苦しさを覚えるぐらいは。]


  『ふふふ、時雨さんみたいな綺麗な顔立ちなら
   そういうのはが好きな人には堪りませんね』

[そうして指を離す。
さっきから苦しい思いをさせているから、と。

雪菜はまた場所を移動して
今度は天野の後ろに回る。

姉妹で天野をサンドイッチするような位置関係にしながら
雪菜は両手を側面から伸ばし
腰のあたりに手を当てる。
そのまま、ぎゅぅ、と豊かな胸を押し当てて
彼の背中から囁く。]


  『時雨さんは、お姉に集中して下さい。

   私は……ちょっと貴方を虐めたくなりましたから
   好きにさせて頂きます』

[そう言って上半身の服の裾から手を潜り込ませる。
軽く爪を立てて引っかきながら
指を滑らせ、へその辺りを超えて降りて行き
ベルトで締められたいるであろう腰のあたりで
こん、こんと邪魔そうに手をぶつけた。

彼が抵抗しなければ
その手はベルトの金具に伸びて行き、軽く寛げるだろう。]*

- ラウンジ内 -

[ 黒鳥の仮面の向こう、此方を見上げる女の
 瞳の奥で生まれた思いまでは察し得ない。
 だが水葉が止めなければ、男の手は止まること無く
 ボタンブラウスの前を全て肌蹴させてしまう。
 無言のまま呼吸を洩らす彼女へ
 再び視線を投げ、ただ目を閉じて受け入れる様を見た。]

 ……捕らわれた獲物は。
    皮を剥がされ、食べやすいよう切り分けられる。

[ 連なった単語の一つを呼び起こし、囁きかけた。
 そうして首筋に手を差し入れ、身を起こさせる。
 腕からブラウスを抜き取り、続いてブラをも外させていく。

 上半身を裸にされた女を一瞥し、
 剥ぎ取ったものを共にソファの端へと投げやって、
 女の両頬を男の手が挟み込んだ。]

 ……忠実な愛玩動物の返事は。
    いつでも最初に、
『はい』
から始まる。

[ 水葉はその時も、目を閉じて居ただろうか。
 彼女がまだ理解できていないものが何かを探るように、
 男の声は女の意識に浸透する響きを帯びた。]

 
 ……支配され、好きに扱われる。
    たとえば、こんな風に。

[ 口元に笑みを残して、雄吾はテーブルを振り返る。
 ワインボトルを収めたアイスペール。
 氷の温度に冷やされた金属製のトングを取ると、
 露になった女の乳房にひたりと押し当てた。
 挟み込むのではなく、閉じた背面を触れさせる形。]

 さて、この先端で。
 試しに、君の乳首を摘まんでみて良いだろうか?

[ 返事を求める言葉だと示すように、
 あえて迂遠な言い方で。
 もちろん、『はい』の返事が返ればその通りにするだろう。
 玩具を弄ぶように軽く、左右の双方を二度、三度と。]

 目は閉じたままでいると良い。
 その方が、俺の言葉が良く聞こえるだろうから。

[ それもまた、『はい』と求める言い方だ。
 少しの間をおいて、仮面の男は再び口を開く。]

[ 水葉を見据えて、雄吾の低い声が発せられた。]
 
 では、獲物を切り分けに戻るとしよう。

 ……まだ、身体を包むものが残っているな?
    それを自分の手で、脱ぎ捨ててしまうといい。
    仮面以外は、何もかも、全て。

 誰とも知れない、主の命令だ。
 それに支配されて裸を曝け出したなら、
 君の有り様がどんなものか、実感できるだろうからな。

[ 告げて仮面の男はジャケットを外し、ネクタイを緩めていく。
 薄暗がりの中で行われる淫靡な交わりは、
 まだ始まったばかりでしかなかった。]**

[ 強請られた二度めのキスは、先程よりも幾分慣れが
 感じられて
 
 そのせいもあってやはり夢中になり過ぎたのか、
 ようやく距離が出来で目にする吹雪の目元には、
 涙がうっすら浮かんでいて、あぁ綺麗だなぁと
 見当違いのことを思った。

 拭ってやりたいと思うけれど。

 足指の時よりも少し強く掴まれ引っ張られる舌
 気を取られそれは叶わない。]


   …っかはっ…


[ 思うように呼吸が出来ず、嘔吐感に襲われて軽く嘔吐く。]

[ 楽しそうに笑いながら、好きな人には堪らない
 などと言う言葉と共に舌の戒めは開放された。

 目の前の吹雪と同じように酸素を求めてはっ、はっ、と
 呼吸を短く繰り返す。

 …犬みたいだな、なんてぼんやりした頭で思った。


 またするり、音もなく雪菜が動いて、己の背後に回る。

 腰のあたりに手が触れ、背中に柔らかい膨みの感触。
 低く、淫靡に囁かれれば、雪菜の手がジャケットの下、
 シャツの中にすっと入ってきて、細く冷やりとした
 感覚に無意識に息を詰める。]

[ 職業柄、それなりに鍛えた腹部をその指が滑る。
 鈍い痛みが線引かれればぐっと中心の屹立に熱が籠った。

 頭をぶるりと振って、吹雪のパーカーに手をかけて一気に、
 雪菜の言葉通り、剥いてしまおう。

 咎める言葉が聞こえたか。

 聞こえてもそうでなくても止めるつもりはないのだから、
 髪を撫でながら、唇から頬、耳へと口付ける。
 耳朶には少し歯を立てて、頸から鎖骨にも唇を這わせながら  ノースリーブのシャツも手早く脱がせれば、吹雪の
 下着が露わになっただろうか。

 背中を撫でながらまた鎖骨に口付け、擦る。
 胸元には触れずそのままそっと手も顔も下にずらして
 臍のあたりに唇を這わせた。]*

 え?、ちょ……っ――――。

[ スポンジを持たない直の掌に一瞬戸惑いを見せた卯波、しかし抵抗はしない。
悪戯にしては胸はしっかり揉みしだかれていて、受け入れたようにしだいに顔を隠すように俯かせ言葉は少なくなっていく。 ]

  
んっ……



[ 洗えと誘導された手の中あるソレも先程とは違い熱く滾り固くなった逞しいモノ。
優しく握りはじめ。サーっと流れる音と湯気に小さく火照り混じりの息遣いの音も加えながら、丁寧に洗い始めていく。* ]

 
  今からここに挿れるんだから、しっかり洗えよ。


[そう言って自分も手を伸ばす、女の秘部に。
シャワーの水を滴らせながら、荒々しく割り開いて女の中に指を突っ込んだ。]


  中も洗ってやる。


[愛撫というには乱暴で。
それは愛でるという行為ではなく、男が触りたいから触るというようなもの。 
無理やりにでも指を根元まで差し込んで、濡れていようがいまいがお構いなしに。]*

  『意外と鍛えてるんですね』

[バーテンという仕事には疎い故
腹部を撫でている時に、硬い筋肉の感触を覚えれば
吐息まじりの声を出す。

そんな自分の声を、自分で聞いて
雪菜は自分が随分と昂りを覚えていることに気付く。

身体を屈めて、彼のジャケットと、シャツを
一時的にまくり上げると
背骨が浮き上がった辺りに、唇を何度か触れさせる。
背筋もしっかりとしていて、男性ならではの固い身体。
歯を軽く立てるも、そこではしっかりと噛み付きにくい。]


  あ、天野さん……ゆ、ゆっくり……!

  逃げない、から……!

[男性に服を脱がされる経験など無かった吹雪は
少し怯えの声を見せる。

けれど頭を撫でられて、優しく口付けを何度かされれば
ほんの少し心が落ち着く気がしたし
耳朶や、鎖骨の辺りに口が這う時には
身体をぶるり、と震わせた。

じくじくと感じてきた気持ち良さによって
少しの恐れは麻痺していくだろう。

シャツまで脱がされたあたりで
不意に恥ずかしさを覚えて、黒いブラで隠された胸の辺りを
両の腕で抱く。

雪菜と比べれば、随分と凹凸のない身体だが
滑らかな身体のラインは、しっかりと
スタイルを維持している努力が見えるか。]

  は、……ぁ、……、んっ……

[天野はキスをするのが好きなのだろうか。
へその辺りに唇が触れた時
擽ったさと、近くの下腹の辺りがズグッ、と疼く。

[腿を軽く擦り合わせて、身体をもじもじさせる。
おっかなびっくりではあるが
身体を隠していた片手を離し
へその辺りにまで顔を下げた天野の頭を
ゆっくりと撫でた。

セットをしていたら固い髪の毛が
染めたりなどしていれば少し傷んでいるだろうか。
それとも、丁寧な手入れでサラサラとしたものか。

何度か手ぐしを通して、天野の頭を撫でていた。]


  『……傅くのも良いけど
   欲しくなったりしないんです?』

[背中への悪戯を終えて
腰のベルトの金具を外した雪菜は
するり、と両手をズボンの中に滑らせる。

直ぐに下着の上に手のひらが当たり
遠慮なくその下着の中に手を入れた。

指先に当たるのは大きくなりつつある雄の象徴。
姉の様子と比べると、随分節操なしだな、なんて思うけど
私はこういう方が慣れていたから。

手には潤滑油も、唾液も付いておらず
だから扱う手つきは慎重に。
竿の皮を滑らせるようにして、何度か往復を繰り返す。]



  『いつも不思議ですけど……
   こんなに熱いものがあると

   不便じゃないですか……ぁ?』


[両手の中のものを愛でながら
背中から天野に言葉を投げる。

お姉の相手をしてるのに、私がちょっかいを出して
大変だろうなぁ、なんて思うけど
私は笑みを強くしたままその手を止めない。

そうこうしていれば手の中のモノも
勃ち上がってくるだろうか。]*

   う、うん……

[ 内腿から差し込んでくる手に頬を紅く染めながらも拒むことなく受入れていく卯波、今から挿れるなどの辱める言葉は頭でわかっていても恥ずかしさは拭えないもので、意識は快楽を辿るように偏りかけていく ]


  う……っ……ぅぅ……


[ しかし彼から与えられる愛撫は優しく撫でてくれるものでも気持ち良さを誘発するものでもない、最初こそ我慢していた卯波もしだいに強くなっていく痛みにビクッビクッと構えはじめた硬直が身体を震えさせていく。 ]


  い、痛い…………
  お願い…少しゆる…めて……


[ 痛さに優しく触っていた肉棒を洗う手が離れ、彼の前で跪くような形でその腕にしがみついて、苦悶の表情を浮かべながら苦痛を訴えている *]


[ 捲り上げられたシャツの中で背中に伝う温かい唇の動きを
 感じながら
 同時に拙い動きで頭を撫でられるのが妙に心地よく、
 一瞬目を閉じた。

 いい年をして派手な色に染めた髪は、将来の憂いを振り払う
 ようにきちんと手入れしているおかげで、さらさらと吹雪の
 指の間を遊んでいただろう。


 控えめな吐息が聞こえれば、こちらも昂る熱を抑える
 ことがが難しくなる。
 もじもじと切なく身体を擦り合わせる姿が目に入って
 思わずショートパンツから覗く太腿をじゅう、と音を立てて
 強く吸って、赤い花を咲かせてしまう。]

[ 未だ片手で隠されている、黒の下着に飾られた豊かな胸元に
 視線を上げて、]


     
  
吹雪ちゃん。



[ 掠れた声で小さく名前を呼ぶ。]

   ……隠さないで、全部、見せて。


[ そうするにはソファでの体制が辛くなり、彼女を抱え上げて
 ベッドへ向かおうと身体を動かそうとした、その時。]


   
………っ!!



[ 背中にぴりりとした軽い痛みが走って
 自分でも驚く程に身体が跳ねた。

 肩越しに見れば、玩具を手にした子供のような笑顔を
 浮かべた雪菜が、そこに、居て。]


[ 簡単にベルトを外し下着の中に滑り込む、両の手。

 ぞくりとしながらも聞こえる言葉に
 従順に微笑みを浮かべて、そうですね、と答える。]


   でも、吹雪ちゃんの前では、
   余裕ある男で居ないと、ねぇ。

[ 己の物をするすると蠢くその動きは、言葉とは裏腹に
 慎重なものだったが、そもそも雪菜に足で刺激された時から
 とっくに兆しを見せていたのだ。
 さらに加えられた刺激のせいで一気に血流が流れ込んで
 滾る。

 一般的な男性のサイズと比べれば多少は太く、長い愚息が
 立ち上がって、下着の前が窮屈で、苦しい。]


   ……ふ、不便…?
   ではないと思うけ…ど…
   
……っ……



[ 顔を歪めて、奥歯を噛みしめて、声を殺す。]


   …貴方は、どうですか…?
   欲しくなったり、しないですか…?


[ そう、小さく囁いて。]*

[跪けば指は自然と抜けた。
女の苦悶を見下ろして男は嗤う。
その姿に自身のそれをギンギンに滾らせながら。]


  さっさと濡らせ。


[冷たく言い放つ。
女を愛でる気はない。性欲を満たすためだけに女を犯す。そのまま濡れていない穴に突っ込んでもいいが。]


  使えないな。
  穴が駄目なら口でやれよ。


[女の目の前にぶら下げる。
太さこそ標準サイズだが、長さは人よりもあるそれを。]*

―ラウンジ内―

[見えなくとも―否、見ていなくとも自身の有り様を推察する方法は存在する。
例えばこの場合は温度。
身体に直接感じる涼しさは遮るものがないということ。
そして与えられるのは自身の言葉の反芻。

『捕らわれた獲物』
―つまり抵抗を許されずに諦めさせられること。
遠くに落とされた衣服の音は、自分の意志では取り戻せないという痛感に変わる。

『忠実な愛玩動物』
―つまり選択肢を失い、恭順すること。
この瞬間から彼への反抗は存在しない時間となる。]

[道が崩れるかのように絞られていく未来に身体が熱を持つ。
―涼しさを感じて本当の理由はこれだったのだろうか。
しかし熱を自覚したその刹那、真逆の刺激がもたらされた。]

…ひゃ!?

[早くも熱に浮かされかけたのを、一気に現実に引き戻す冷たさに思わず悲鳴をあげる。
氷でも落とされた?
咄嗟にそう思ったのは、テーブルに何気なくあっただけのアイスペールなんて意識していなかったから。
だからその後に男の口から語られた恐ろしい提案(予告)の意味も分からない。
頭の中に浮かぶのは純然たる未知への恐怖―を塗り潰す好奇心。]

―『はい』

[だから愚直に口にする。
自分を追い詰める答えを。]

…あっ、んぅ、ひっ…

[そして過敏な尖端を襲う冷たい凶器。
抑えきれぬ声を上げながら、意に反して身体が跳ねる。
これでソファから転落していればまだましだったかもしれないが、いつの間にか自分でソファを握っていたばかりに水葉の身体がトングから逃れることは出来なかった。

新たな忠告(命令)が与えられる。
取り上げられたのは視覚。
―思えば、最初に冷たさを感じた時点で取り戻していればここまで翻弄されることもなかっただろうに。
しかし言われた以上は…]

『はい』

[もう光はいらない。]

[そして最後の命令。
迷いなく立ち上がると、スカートに手を掛ける。
そのまま下着も含めて、下半身に纏っていたものは全て。
仕上げに足元に落としたそれらを足の感触を頼りに蹴飛ばすと、]

…さあ、どうぞ。

[両手を斜め前に広げて、何処にいるかも分からない男に需要の言葉を投げる。]*

─ ラウンジ ─


[ 従順に繰り返される『はい』の返事を一回ずつ、
 彼女の表情を吟味しながら聞き届ける。

 形の良い膨らみの頂きを戯れに、
 冷たい金属の嘴で挟み込んで。

 黒鳥の仮面の向こう側を、
 指も手も触れることなく押さえこんで。

 その性状を聞き及ばずとも窺い知れた。

 水葉はいま、倒錯的な感覚に陥っている。
 私の望み、と紡いで自ら口にした言葉が
 現実のものに変わっていくという、酩酊にも似た陶酔感だ。]

[ もちろん目を開け仮面を投げ捨てて、
 このラウンジから逃げ出してしまえば
 彼女はすぐに、全ての自由を取り戻すことが叶うだろう。

 ただそれと同時に、匿名の仮面を帯びたまま
 彼女が期待していたものを得る機会は
 うたかたの幻想と消え去ってしまうのだ。

 このクルーズ船に乗り込んで、
 そのような事が誰に出来ただろうか。]

─ ラウンジ ─


[ 命じられたその通り、
 従順に自らの手で裸身を露にする女。

 見守る雄吾は無言のまま。
 立ち上がろうとするならわずかに下がり、
 場所を開けた程度だった。

 床に落ちたスカートと下着を、
 彼女自身がその素足で蹴りやる様を見れば
 ほう、と息を洩らしたか。

 両の腕を開いて招くがごとき女の仕草。
 受容の声に頷いて、左手に触れた。
 その正面に入り込むとおもむろに
 彼は口を開いた。]

 
 さて、どうぞ、……とは。
 
『何を』
かな?

[ 面白がるような、愉快げな声の響き。
 仮面の男の太い指が水葉の肌に触れて、
 柔らかな乳房を伝う。

 冷たい器具で弄んだ結果を確かめるように、
 その頂きを二本の指でくりくりと軽く扱き立てた。]

 
 君の身体だろうか?
 君の心だろうか?

 俺も君も、仮面を着けた知らない同士だ。

 外れてしまえば、この魔法は解けるだろう。
 一時の愉しみに過ぎないものだからな。

 ――それとも。
 そうではない、と、君は願うだろうか?

[ 手を止め、女の頬へ滑らせて。
 仮面の男は問いを向けた。**]

─ 天野の部屋 ─


[吹雪の指に帰ってきた天野の髪の感触は
さらさらとしていて、手入れを感じさせるもの。

派手な髪色と対照的な手触りの良い髪質。
天野のバーテンダーとしての
丁寧な仕事振りを思い起こさせる。

私を愛でる手つきや、キスも同じくらい。
……ふっ、と胸の奥や、それに下腹の辺りに擽ったいような、我慢出来ないような熱を感じた。]


  
───や、ぁっ……!


[腿に吸い付かれ、ちくりとした痛みが走り
私はびくっ、と身体を震わせた。

その跡を見れば、形の崩れた丸い赤色がついていた。
分かりやすく付けられた、傷。

天野につけられた、と思うと
先ほど感じた軽い痛みも、どこか胸をぎゅぅ、と
締め付けるような。不思議な思いが湧く。]


[名前を呼ばれ、吹雪は天野の方を向く。
手で隠していた胸は、小ぶりな胸をきゅっ、と押し上げることで
幾らかの丘を作っていた。
鎖骨あたりの胸元は、ピンク色に綺麗に染まっていて。]

  『お姉の前でもありますけど。
   私の前でも、あるんですよ?』
  
[雪菜の手の中で、天野のものが大きくなっていく。
両手で軽く触りながら]


  『……おっきいですね、時雨さん。』

[くすり、と小さく笑いながら呟いた。
片手で輪を作ると
張り出した傘の部分を擦るように何度も往復させて。

もう片方の手は、根元の辺りを緩く上下させたり
時には陰嚢の方に指先が伸びて
軽く玉の部分を転がしたりする。]


  『…………欲しくなったり?』

[天野の言葉に、雪菜は楽しそうに笑う。
背中にぴたり、と身体をつけて
彼の後ろから、耳元で囁く。

お姉には聞こえないようにして。]



[そうして雪菜は軽く身体を離すと
天野の顔を楽しそうに見つめる。

本音半分、どちらを取るのか楽しみにする意地悪半分。

その顔を見れば、天野を試しているのだろうというのはわかる筈だ。]



  ……天野さん……。


[そんな会話をしていれば
吹雪が、どうしたの?、と言いたげに
天野の服を軽く引っ張った。

熱い息を吐き、顔を赤らめた様子の吹雪は
天野と雪菜の会話も聞こえずに。]


  
…………ねぇ、してくれないの……?



[身体への愛撫が止まったことで
我慢が出来なくなって、せがむような甘い声を吹雪は出してしまっていた。]*

[ 乱暴に突っ込まれていた指が引き抜かれ、涙目だった顔はすぐに安堵の表情へと変わっていく。
しかし落ち着くのもつかの間、またしても目の前に現れるソレと言葉に、卯波はびっくりする。
彼は卯波を道具か何かとしか扱ってはくれない。
寂しく感じながらも断る理由もなく今度は観念して手を伸ばしていく。]

   ごめんね、すぐに準備するから……

[ 濡れた髪を耳に掛け、唆り立つソレを右の手で握りだし高さを口に合わせると、チュっと挨拶のキスをする。その間左手はと言えば自身の下半身を慰めるために使い、彼を受け入れる準備を始めていく。]

   (あむ……)


[そして唇を押し当てたまま舌で包み込んでつるりと撫でていけば誘い込むように根元まで咥え込み、自身がされたのとは真逆に愛する人へするのと変わらないくらいにその熱を舌いっぱい味わっていく。]


  ……ふまふやれへる?


[咥えたままで伝わるのかどうか、じっと下から彼の表情を覗いてみるけれど、どうなのかな?うまくくやれてる?  *]

 
  ああ……中々上手いじゃないか。
  どれだけ男を咥えて来たんだ?


[男に取って女は道具でしかない。
それが、一時であっても愛されたいと思うならそれは相手が悪かったと思うしかないだろう。
男はといえば、漸く得られた性的な悦に身を任せていた。触れる唇や舌に逸物をビクビクと震わせながら、その快感を味あう。]

  
  もっと強く、激しくだ。


[そして、さらに強い快感を得ようと注文をつける。]*

―ラウンジ内―

[手を広げて待つと正面に気配。しかし…]

…っ!

[悪戯のように投げられた問いにビクッとなる。
何をしてくれてもいいという意思表示以上のことは考えていなかっただけに、単純なはずの質問に答えることが出来ずに動揺する。
そして相手は待ってくれない。]

…ん…ぅ……くぁっ…!

[胸をなぞる指の感触に声が漏れ、頂を捉えられれば一際大きく。
咄嗟に何かを掴んで耐えようとするが、禁じられた視界ではすがれるものは見つけられず、そもそも虚空に上げられた手元には何もない。
逃がせない快楽に苦しめられるだけ。]



[与えられる刺激が止まると、頬に触れられる気配。
重ねられる問いに、今度は考える。]

私は…
無限と分かっている夢も…
それはそれで退屈になると思います…

だけど…有限な時間と思っていても…
終わりを考えなくても…
いいのではないでしょうか…?

[ネバーエンディングストーリーも悪くはないけど、ラストまで全力で駆け抜ける魅力の方が勝るときだってあるというのが水葉の考え方。]*

[ 顔を上げれば、朱に染まって瞳を潤ませる吹雪がすぐ、
 近くにいる。
 今すぐにでも抱き上げて、宝物のようにそっと触れて、
 自分のものにしてしまいたい。


 
  
そう思うのに。
 

 動きを変えた両の手で張り詰めた屹立に刺激を
 与えられれば、このままこの背徳感に身を委ねたい
 とも思う。]

  ム……(ゲホッ)


[ 下から恨めしそうに見つめる卯波、理由はもちろんビッチみたいに思われてしまったから。
そんなことは無いと反論したくなる気持ちはあるものの、初めて彼から褒められた言葉と催促されたこともあり、目の抗議だけして気持ちの乗ってきた卯波も応えていく]

   ん……。
頑張る……


[舌で裏側をチロチロ擽って、全体に唾液を絡めながらどろり、溢れる唾液を見せつけるように垂らして、肉茎を伝って滴り落ちる唾液をおいかけて、舌で拭い、横から唇を添えて、唇の内側で撫で上げる。
じゅぷりと唾液ごと啜ってまた根元まで飲み込まずに、ぐちゅり、くちゅり、わざといやらしい音を立てながら、緩やかに顔を前後させていく。*]

   
……っ、はぁ…っ っく



[ 強烈な快感に、ぞく、ぞくと身体が小刻みに揺れて、
 声を慌てて押さえ込む。
 男の嬌声など聞かせる訳にはいかないと、
 残る理性を懸命に振り絞る。


 なのにふ、ふ、と息を吐いて呼吸を整えていれば、
 動きが止まったことを切なげに責められ


 行き場のない感情と、出口の見えない欲望とが、
 目の前の光を奪って行くような。


 
  
なんて、被虐的
  
  ]

[ どちらを、先に、なんて…

 
あぁ、神様仏様、おまけにオーナー様。
 迷える子羊に、正しき道をお導きください

 
       ・・
   …雪菜、さん。


[ 震えようとする声をどうにか抑えて。]


   少しだけ、俺に時間をください。


[ 暗に、吹雪を先に抱かせてくれ、と意思を込めてそう伝える。]


   …貴方の求める正解で無いかもしれません。
   だから、その後は、

   
貴方のお好きなように、俺を使ってください。


   ……許して頂けるなら、ね。


[ そう言って、雪菜の足に再度口付ける。
 それから素早く吹雪を抱き抱えて、ベッドに運んだ。]*

─ ラウンジ ─

[ なるほど、と、水葉の返事を聞いて考える。
 彼女は彼女の核になるものをきっと持っているのだろう。

 もしやと少し危ぶんではいたのだ。
 自身が語った願望そのものに、容易く落ち込んではしまいかと。]

 ……ふふ、そうだな。

 だったら、閉じた目を開いてみると良い。
 ちょうど回りの暗さにも目が慣れてることだろう。

[ 目を閉じたままの水葉へ伝え、すぐ傍にある身体に腕を回す。
 抱き寄せるように引き寄せれば、いつの間にか
 雄吾の上半身は裸になっていると彼女は気づくだろう。]

 
 ……それで、君は。

 さっき口にした願望は、満たされたかな?
 ひとまず試しに三つとも、言ってはみたが。

[ 頬に触れた側の手は、撫で下ろされて鎖骨へ至る。
 そこから少し下へ動かし、水葉の反応を伺った。]

 さて、今の君は何を望むだろうな。

[ じっと見つめる男の仮面。
 瞬きもせず、黒鳥の仮面の隙間を覗き込んだ。]*

[“こんな船“の中で自分から声を掛け誘って来た上に、舌技が上手ければそういう女なのだと思って当然だろう。
ただ、その真偽は男に取ってはどうでもいいこと。
気持ち良ければなんでもいい。
擽る舌、撫であげる唇。
柔らかで生温かな感触に性感が刺激される。]


  ほら、ちゃんと奥まで咥えろ。


[ぐちゅぐちゅとバスルームに卑猥な音が響けば、女の頭を掴んで女の喉に突き入れる。]


  ……出すぞ。


[そうして“まずは”と女の口内、そして喉に目掛けて精を放った。]

[女は口内のそれをどうしたか。
飲んだのか、それとも吐き出したのか。
どちらにせよ、男は女の手を引いた。]


  来い。


[シャワーに濡れた肌もそのままに、バスルームを出ると女をベッドへと連れていくと。
乱暴に手を引いてベッドに引き倒すと、そこに覆いかぶさった。
抵抗するようなら力づくにでもそうしただろう。]*

─ 天野の部屋 ─

  『……くふ。』

[雪菜は瞳を細めて
それはそれは愉しそうに笑う。

自分の誘いを蹴ったことを
咎めるような事はしないけれど。

『使ってください』なんて
口にしたことを後悔しなければ、いいね。]

 
  …………。

[一方で、姉の吹雪は
ソファからベッドに運ばれる間
とろん、とした瞳で天野を見ていた。

慣れないことをして
感情の起伏や、身体へ与えられる未知の刺激が
少し疲労を溜め込んでいるのだろう。

けれど、ベッドに横たえられる時
吹雪は天野の首に手を回し、そのまま顔を近づけると
唇を軽く押しつけた。]

  
  
……あま、の、さ……。


[ちろ、と
拙く舌を伸ばして、天野の唇を軽く湿らせた。

吹雪なりの、経験が無いなりの誘い方だった。]*

[ よくあるベッドとは違って二人が乗ってもそのスプリングは
 軋む音を立てたりしない。

 ソファに残してしまった雪菜が楽しげに笑う声が
 背中に届いて、少なくとも出した答えが彼女の気分を
 損わなかったことに安堵のため息をひとつ吐いた。


 ベッドにそっと吹雪を横たえる。
 上から覆い被さるようにしてみれば、彼女の腕が己の首に
 回されて、口付けを贈られた。
 唇を這う舌に拙さを感じて、ふ、と微笑めば、
 譫言のように名前を呼ばれて。

 ボタンを片手で外して、腰を浮かせるように吹雪を抱えれば
 ショートパンツはするりと落ちる。

 肌蹴た自分のシャツも無造作に脱ぎ捨て、吹雪の下着の
 ホックに手をかけて、外してしまおう。

 抵抗するならその手をひとつに纏めて、指を絡めてベッドに
 縫い付けて、
 そうでないなら宥めるように、今度はこちらから
 唇を合わせて。]


[ 形の良い双丘に掌に触れてそっと撫でて、
 その力を少しずつ、強くする。
 下から押し上げるように揉みしだけば、
 その柔らかさに目を細めて、吹雪の表情をちらりと見やる。
 
 疲れてはいないだろうか。
 だとしても、休ませてあげることは出来ないのだけれど。

 頂点に可愛らしく色付く先端を唇で挟んで、舌先で愛でる。
 優しく舐め上げたり、時折強く吸ったり、
 軽く歯を立てたり。
 吹雪はどんな声を聞かせてくれるのだろうか。]*

―ラウンジ―

…分かりました。

[意味としてはさっきまでと同じ言葉だが、何となく『はい』と言わずに答える。
体温を感じながら閉じていた目をゆっくりと開けると当然、水葉をここまで連れて来た仮面の男の姿が見える。]

…そうですね、最初に言った意味では満足だと思います。
それを踏まえてなのですが…

[言葉通りのことをそのまま行われたことで、心の―願望の整理も幾分か出来たような気がした。]

私を器だと思って、満たしてくれませんか?
…重い意味ではなく、言葉通りの意味で。

[寂しい人生を送っているわけではない。
物足りない人生を過ごしているわけでもない。
獲物としての蹂躙も、愛玩の対象としての隷属も、支配されて好きにされるにしても、ただ単純に。
花守水葉という存在を私でない誰かで染められるのが楽しみだという、好奇心なのだと。
そう結論付けた。]*

ラウンジ


 『…分かりました。』

[ 水葉の返事にこくりと首肯し、彼女の瞼が仮面の向こうで開かれるのを見つめる。視線が合うなら柔らかな光を湛えた雄吾の瞳が映るだろうか。彼女が語る言葉を聞いて、つかの間に考える。
 花守水葉、とその名は聞いた。
 もちろん偽名であっても構わないが。
 言葉通りの意味で、満たすと言われたならば。]

 ……俺のは、でかいぞ?
 見た目で想像、つくとは思うが。

[ くすり、笑みを洩らして手を彼女の下腹部へ。
 脚の付け根、肉のあわさりに予告もなく指を進めて
 柔らかな粘膜に中指を触れさせた。]

 しっかり濡らしてからでないと、満たす以前の事になるかな。

 ……少し手伝って貰おうか。
 君が自分で慰めながら、俺のも口で、濡らして呉れるか?

[ ジィッと音立ててスラックスのジッパーを下げる。
 差し入れた指が捕まえ出すのはぼってりと太い雄吾の雄自身だ。
 熱と硬さを集めつつあるその器官へと、
 水葉の手を取り触れさせるだろう。]*

─ 天野の部屋 ─


  ────っ。

[ショートパンツまで下ろされてしまえば
やはり黒色のフリルがついたショーツが現れる。

クロッチの部分にほんのりと湿り気があるのは
指で触られれば分かったことかもしれない。

下着だけにされ
更にはブラのホックも外されそうになって
どうしても吹雪は抵抗してしまう。
──そうは言っても、軽く天野の手首の辺りを掴むだけの
抵抗と呼べるか怪しい抗いだったが。]


  ……ん、………。

[そうすれば、天野は両手を二つまとめて
片手で押さえて、頭の上に掲げてベッドに縫い付けてしまう。

男の人の力だ。
私は抵抗も出来ずなすがまま。

……きっと鏡でもあれば、吹雪は驚いただろう。
無意識に、顔を赤らめて唇を噤んだ吹雪は
その瞳を期待するように潤ませていたのを。
そこには好ましい男に迫られるのを喜ぶ女の顔があった。]



  …ん、ゃっ……

  あ、天野……さんっ……ひぁっ……

[下着を脱がされ外気に白い肌の乳房が晒される。
胸は薄いけれども、男の手が触れれば
それは確かな柔らかさを感じさせる。

押し上げれば胸がよって、小さな丘が出来上がる。
頂きには薄ピンク色の綺麗な突起。]


  ──っ、ぁ、ぁっ……ぁ、だめっ……

  天野……天野さっ……ぁ、ぁぅっ……

[吹雪は小さく、断続的な声を上げる。
与えられる快感から逃げるように
足を何度も動かしては、ベッドにシワを作る。

布擦れの音がして、喉元を晒すように
上を向いて敏感な乳首への刺激に身体は悦んでいく。
経験は無くとも、生物的には成熟された身体。

男の愛撫は、吹雪の身体に
知らなかったものを教え込んでいる。
唯一残ったショーツに、より湿り気が生まれ始めた]*

   んンッ…!?


[苦しい瞬間、喉裏に擦り付けられる感覚は何度されても慣れることなどない我慢の時間、息を最小限に留め必死に彼の脈動が始まるのを待てば、終わりも近づき激しさを増していく ]

   ――――――!!!。


[ 喉の中はっきりと知覚する脈動の波打つ感覚とじわり広がる熱い液体。咽て吐きそうになるほどこびりつくそれをひたすら我慢して受け止める。彼がいいよと押さえつけているのを解放されてもまだ吐き出す限りはずっと……

隣で褒めてくれた優しかった元彼はもういない。代わりに見守るロクデナシへと射精された口を半開きに見せたあと、半分は自らの手に流し半分はクチュクチュと味を確かめるように味わいそして喉の奥へと流し込んでいく]


  (ゴクン) はぁ……はぁ……
  

[少し疲れた顔で彼に微笑んで、手に残した白い液体を身体に塗りつけていく。

彼がそれを見てどう思ったのか。
幸いにもここはシャワー室、落とすかどうかは彼しだい……

そして卯波はベッドへと連れられる ]

   きゃっ


[ 乱雑な扱いは変わらない、しかしそんな彼に慣れ始めた卯波がいる。征服するような彼のやり方は雄そのもので、さながら卯波は捕らえられた雌のよう。

覆われてひしひしと伝わる彼の熱気に当てられて、本性である下半身の雌は発情の火が灯り、彼への期待で股を濡らしていた。**]

[ 吹雪の反応は、気を抜けばついついがっついてしまいそうに
 なるくらいに可愛らしく、己を昂らせ、滾らせる。]


   吹雪ちゃん、ほんとかわいい。
   だいじょーぶ、逃げないで。


[ 与えた刺激に逃げるように足をばたつかせる彼女に、ひとつ
 微笑んで耳元に口付け、吐息と共に囁いて、頭上で纏めた
 手を開放する。

 両手で胸の突起に触れる。
 感触を確かめるように親指と人差し指で摘み動かしたり、
 親指だけでぐりぐりと押しつけたり。
 悪戯心が湧き上がれば、キュと摘む力を強くして。


 ひとしきり、綺麗で初心な膨みを堪能し、少しずつ唇を
 下に降ろしていく。
 臍のあたりには舌をつぅ、と滑らせれば、香る肌の匂いに
 くらりとするような感覚。
 空いた手は太腿を撫でる。
 未だ逃げるよう動いていたか、静かになっていたか。
 
 先程自分が散らした赤い花が艶かしく煌めいて、またそこを
 さっきよりも強く吸い上げた。]

[ 身体を足の間に割り入れ、閉じられないようにしてから、
 膝を押し上げて足を開かせて。

 男にしては細く長い、仕事柄かさついた指先が
 下着越しに秘裂を探る。
 クロッチに濡れた様子を確認すれば、]


   あ、感じてくれてるみたいで良かった。


[ 意地悪く見えるだろうか、にっこり笑って。
 下着の上から、そこを食んで、そのまま脱がせる。]*

─ 天野の部屋 ─

 に、逃げないでって、言うけど……!

[身体に与えられる快感が
むず痒さにも似た、
どう受け止めたら良いのか分からないものだから。

腕を解放されれば、天野の身体を押し除けてしまいそうで。

……そうだ、と吹雪の両手は天野の背中に回り
ぎゅう、としがみつく。

胸の飾りを愛でられれば、掴む力が強くなり
天野が強く摘めば、びりっとした感覚に驚いて
服の上から爪を立ててしまった。

けれど代わりに足の動きは幾らかおさまり
大人しく足を揃えていた。]

 …は、ぁ……はぅ……

[ピンク色の胸のぽっちは
ぷっくりと立ち上がって、コリコリとした固さになっていた。

胸を触っていた天野は
ゆっくりと身体を下げていく。
へそに舌の湿った、弾力ある感覚を覚えれば
くすぐったいように身動ぎし


[けれど、性感を刺激され続けた身体は
太腿への吸いつきを、快感として勘違いして
身体に痺れを走らせた。]

  ─────ぅ。

[感じてくれてるみたいで、なんて言われたら
吹雪は顔を赤らめて言葉に詰まる。
実際その通りなのだけど、それを認める言葉は出せなくて。

軽く肘をついて上体を起こすと

ちょっと反抗するみたいに
開かされた足を閉じようとして
脱がされるのを拒もうとしたら。]


  『お姉っ。』

            わぁ……!?

[起こしていた上半身の上に
妹の雪菜が乗っかって来て
ぼすん、とベッドに押し倒された。]


  『解してた方が良いと思いますよ?

   時雨さんの、結構大きいですから』

[雪菜は、吹雪の顔の前で
『これぐらいですよ』と両の手を使って
その長さを分かりやすく表す。

勿論、実際に見た訳ではないし
というかちょっと大きさは盛った。
これだと大き過ぎる。

でも、それが効いたのか
姉の吹雪は、その大きさをドキマギとしながら見つめて。]


  
……や、優しくお願いね、ね?


[と、下にいる天野に小さく声をかけた。

その間に、するりと下着は脱がされていただろう。]*

[ 開放した腕が背中に回されるのを妙に愛しい、
 と思った。
 まだ抵抗するなら、ベルトで束ねてもいいか、と
 考えてすらいた自分を反省して。]


   (いくらなんでも、初めてがそれじゃな。)


[ そう思ってくすりと笑った。

 胸に与える刺激はさほど強くした覚えはないが、
 色付き、硬さを増して主張するその尖りを
 やや力を込めてギュッと摘めば、ぴり、と
 背中に伝わる鈍い痛みを感じて、また笑いが込み上げる。

 不思議なことに、先程雪菜に爪引かれた腹部の時と
 同じような痛みであるのに、あの時のように
 じんじんと迫り上がるような快感とは異なっていて、
 笑いは小さく自虐的な苦笑に変わった。]

[ 揶揄うように言った言葉
 
半分は本心
 

 に返ってくる言葉はないが、代わりに顔を赤らめて、
 上体を起こして足を閉じようとしている。

 お、と思う間もなく、突然ベッドに上がってきた雪菜が
 それを許さず、吹雪を押し倒すのを驚いて見た。

 雪菜が手で示したサイズは、実際よりはいくらか、
 いやずいぶん大きくて。]


   やめて、さすがにそんなにデカくないわ。


[ と思わず吹き出してしまう。]


   だけど、吹雪ちゃん、ほんとに初めてだったら、
   大きさ関係なく、解さないと…辛いのはマジだから。


[ そう言えば、優しくしてと小さくかけられる声に、
 ふふ、と笑って、善処します、と答えた。]


[ 白い脚の間に顔を埋めて蜜壷へ、舌をぬるり忍ばせる。
 雪菜はまだそこに居ただろうか。
 もし居たのなら、ちらりとそちらにも視線を投げて。

 むせ返るような濃い女の香が立ち上がり、
 雪菜に刺激されたまま触れられていない茎がさらに猛る。]


   (…そういや、シャワーも浴びてないな。)


[ 初めてがこんな特異な…妹に見られながら、
 好きでもないただの顔馴染みのバーテンとのセックスだ
 なんて、彼女は本当にそれで良いのだろうか、と
 過ればまた苦笑いが浮かぶ。
 ただそれを口に出すことはしない。
 代わりに、]


   もし、さ。
   止めたくなったら言ってね。


[ 逃すかどうかはその時次第だけど、とくつくつ笑って
 愛撫に戻ろう。]


[ 甘い声が聞けただろうか。

 海の上だとは思えない豪華な部屋に、
 到底似つかわしくないはしたない水音を立てながら
 溢れ出る甘露を啜る。
 膣を舌でぐぐと押し広げつつ
 時折陰核を舌先でつついては、じゅうと吸い上げる。

 そうして秘裂に指を少しずつ沈めていく。
 割開きながら、絡みつく肉の感触はやはり狭くて、きつい。

 吹雪の表情を伺い見ては、痛みがあるなら進行を止めて。
 そうでもないようならまた進めて、時折中を広げるように
 指をぐにと動かして、ゆっくりと拓いていく。

 挿入する指は、一本から二本へ。
 逃げられないように腰をぐっと抑えながら
 キツい膣内を無理やりに押し広げる指は
 慎重に、そして強引に中を探っていく。

 痛みの他に反応があればいいな、と眉根が寄る。
 苦痛に泣きが入ったとて、止められはしないのだけれど。

 身体中のあちこちにに口付けを散らしながら。
 もし、痛みだけではない反応が見られたなら、
 にやりと口角を上げて、そこばかりを執拗に刺激して、
 反応を楽しんだりしただろう。]*

[きゃっと小さな女の悲鳴が情欲をかきたてる。
覆い被さったまま、自身のモノを掴んで女の秘部に当てる。
久しぶりに味わう雌。
そこが濡れていようと、そうでなかろうと関係ない。
確認も同意も必要なければ、強引に亀頭を入り込ませる。

熱く締め付ける女の肉。

亀頭が埋没してしまえばあとは一気に貫くだけ。
ズリュっと女の肉襞を削るようにして逸物を女の中へと収めてしまう。
人よりも長い男のモノは奥の奥まで貫いた。]

 
  はは、やっぱりいいもんだ。


[ズリズリと内を擦りながら男のモノが行き来する。
女の中を貪るように。
濡れが足りなくても構いはしない。
生理的な反応がいずれ十分な分泌を促す。]


  さあ、しっかり締めるんだ。
  お前も待ち兼ねただろ?
  しっかり味わえよ。


[こんな船に女一人でそれも自ら知らぬ男に声を掛けるような女だ、きっとこの手のことにも精通してる筈だと、そう決めつけて。
打ち付ける腰のは力強さを増していく。]*

―ラウンジ―

どう返すのがマナーなんですか…んっ…

[「そうですね」とも「いえいえそんな」とも言えるわけが無い微妙に対応力が問われる言葉に少し困っている間にも大切な場所に伸びてきた手で触れられる。
既に水音がしないでもないくらいではあるが、男の言う通りなら万端には足りないか。]

…うわぁ…

[取り出されたるモノに触れさせられれば、思わず声が漏れる。
大きさが男の体格に違わないだけでも相当なのに、熱量も硬さも感嘆物。
こんなのが使われたら私はどうなるのか。
目に浮かんだ期待は果たして隠せたか。]

…では失礼して。

[男の足元で膝立ちになると、支えるように右手を添えて口に含む。
そして口の中で舌を這わせるようにゆっくりと舐める。
言ってることは単純だが、大きさゆえに容易きことではない。]

(これからこれを…凄いんだろうな…)

[咥えるだけでも大変なのに打ち込まれたりなんかしたら…
想像するだけでもその場所に伸ばした左手は止まらなくなる。
詰まらないように、掻き回すように、足の間に2つの水音を。]*

─ 天野の部屋 ─

  『くふくふ……そうでしたか。』

[天野のツッコミを
悪戯っ子のように目を細め雪菜は笑う。

笑って、目が合うと、また小さく笑った。

上にのし掛かった雪菜は
姉の吹雪の動きを制限したままベッドの上に座っている。
いつのまにか上のシャツを脱いで黒いニット一枚に。
ジーンズは相変わらず履いたままだったが。

目敏く気付けば
少し雪菜の胸が大きいような気がしただろう。]


  は、はい……!

[止めたくなったら言ってね
と言う言葉に、姉の吹雪は素直に返事をした。
止めて、と言ったら、天野はやめてくれると信じている。

そんな甘い考えをしていた姉のことを
妹の雪菜はおかしそうに微笑みながら見ていた]

  ───ひぅっ……!

[姉の吹雪は小さな悲鳴を上げて
目をぎゅっと瞑った。

それは天野の生暖かい感触が
ぬるりと体内に入り込んだのを感じたから。
弾力ある舌が、きつくしまった隘路をぐっと
柔らかく押し開こうとする。]

  〜〜〜っ、づ!

[ぱし、っと両手を口元に当てると
漏れ出そうになった声を塞ぐ。

天野が今したことを、遅れて気付く。
ぶっくりと膨らんだ部分、陰核の辺りを
ちゅ、っと吸いつかれた。]


[神経の塊に与えられた刺激は
背を駆け上り、頭を蕩けさせようとする。
シーツを足の裏でぎゅっ、と掴み
小刻みに足が震える。

絶頂のような大きい波ではないが
小さな波が寄せては、引いていくのを
吹雪は瞳を潤ませながら堪えた。]


  んっ、んんぅっ……ん、んっ……ぅっ!

[口元を押さえてるがくぐもった声が出てしまう。
天野の指が身体の中に、一本。
そして二本と入り込んでくる。

閉じ切っていた身体は
徐々にその身体を開いていき
男を迎え入れる柔らかさを手に入れていく。

ちゅぐ、っと指で広げられた隙間は
直ぐに閉じて、天野の指に吸い付き
時折蠢くような仕草を見せる。

内壁はだんだんと蜜を垂らしていき
吹雪の顔はこれ以上ないと言うぐらいに
色鮮やかに赤く染まっていた。]


  …………っ、やぁっ……

  も、もぉっ……!

[キツい身体の中でも、敏感に身体を跳ねさせた所があった。
そこまで深くない所、入り口近い膣壁を
指が押した時に吹雪は確かに気持ちがいいと感じた。

けれど、何度もそこだけを刺激されれば
いい加減にして、と。

口元から手を離すと、天野の身体を
押しのけようとした。]

  『あら、ダメですよ、お姉。』

[そんな両の手を掴んだのは妹の雪菜。]

  『気持ちよくなってきたのなら
   良かったじゃないですか』


[そう言って、雪菜はくるりと
天野の方に半身を向けると──。]


  ふ、ぁっ……ぁっ、ぁぅぅ……っ……

  天野……さんっ……も、もう……ぅ、だめぇ……っ

[対して腕を抑えられ
胸の中央に両手を畳まれた吹雪は
声を抑えることも出来ず

天野の愛撫にどんどんと気持ちよくさせられていく。
足を擦り合わせようとしても、間に天野がいて
彼の身体を横から軽く押すだけ。

口を閉じようとしても
下腹で指が動けば、ぱっと開いて
嬌声が上がっていく。

与えられる快楽に、どんどんと理性が奪われて
腰を軽く浮かせて、彼の指をもっと奥に欲しがる姿さえ
見せるだろう。

小さく開いた花弁は
漸く女としての花を咲かせたかのよう。]*


[ 懸命に口を抑えてくぐもった声を上げる雪菜の手を
 無理矢理剥がしたい、と思いながらも


   
  
声、聞かせてよ。



[ と囁くだけに留めたのは、膣内に差し入れた指が
 入り口近くのとある壁に触れた際に、
 明らかに跳ねる、その身体を見つけたから。


   ああ、ここ?


[ わざと確認して何度もしつこく愛撫すれば、
 ようやく吹雪はその口から手を離して、
 抵抗しようと
  
 ]


[
  
する吹雪に、雪菜の手が重なり
 それを許さない。
 ご協力ありがとうございます、とふざけて笑って、
 指での刺激を続ける。

 いまだ口を閉じようとするなら、己の親指を
 吹雪の口にねじ込んで。
 口淫を連想出来るような動きは、返ってはこないかも
 知れないが、溢れて落ちる吐息まじりの嬌声は
 自分を煽るには充分で。

 
  
もっと。もっと。
 昂って貰いたい。
 誘われるままに、指は奥へ、奥へと進み。]*


   あんまり、余裕なくてごめん。
   こんだけ濡れてたら大丈夫、かな?


[ どちらにでもなく、そう問えば、
 ぬらりと光る指を引き抜いて吹雪に見せて、
 それをぱくりと自分で咥えたまま視線を雪菜に移した。

 何か反応があれば、可愛いなぁ、と
 心臓の奥がぎゅっとする。

 早く、貫いてしまいたい。

 そんな早る気持ちを懸命に抑えて、サイドテーブルに
 手を伸ばす。
 避妊具を取り出して、封を開けて、
 彼女の中に入る、準備をしようか。]


[ …いいかな、と口には出さずに。
 
 ・・
 
雪菜
からのGOを待つ。]*

─ ラウンジ ─


 マナーは蹴って、呆れた顔でも返すところかな。

[ 少し困った水葉の雰囲気に、それはそうだと自分の言葉のまずさに気づく。といって取り消すことも出来はしない。
 どう言うべきだったかというような不毛な悩みは、彼女の身体に触れた手と指が終わらせることとなった。]

 君が単に容れ物だとしても、
 最初から壊す訳にはいかないだろ。

[ 彼女が告げた言葉を持ち出して、
 膝立ちになった裸の肩へ手を置いた。

 右手が雄肉に添えられて、
 大きく開いた口腔に肉茎が包み込まれていく。]

 そう、先の辺りを舌で。
 しっかり舐めて、濡らしておくんだ。

[ 伝わる感触から水葉の動作を声にする。
 口内に雄を含んだ仮面の彼女へ、
 それがあたかも雄吾の命じたことであるかのように。] 

[ 下へ向いた雄吾の視線は次いで、
 くちくちと水音の立つ源に注がれる。
 左手を差し入れた脚の間、手首から先の動きは
 次第に強さを増していくかと見てとれた。]


 俺の方からも、少しは動かせて貰うかな。
 その口も、もちろん器の一つだろう?


[ 水葉の肩に置いた手を支点にして
 腰から先を押し出し動き始める。
 始めはゆっくりと、それから頭を掴まえるようにして、少しずつ大きなストロークに変えていった。

 女の口を道具に用いた強制的な抽送が生む刺激、
 水葉の左手はその時どのようにしていただろう。

 眼下の隠微な光景にそそられて
 肉幹はより堅く勃ち上がっていく。

 ともすれば水葉の歯がその表面に触れるかも
 知れないくらいに、太く、逞しく。
 堅いものが当たる小さな痛みさえ、
 快感に混じるアクセントとなっていった。]*

─ 天野の部屋 ─

  ──ふぇっ、ふぇ、あ……

[吹雪に出来た最後の抵抗は
なんとか口を閉じて声を抑えようとする努力だったけれど
その努力すらも、口に差し込まれた天野の指によって
妨害されてしまう。

顔をいやいやと振るも
下腹から伝わる快感は、脳を捉え
逃げ場なく吹雪を快楽の果てへと導こうとする。

吹雪の流線のようにスレンダーな身体は
いつしか汗ばみ、与えられる刺激に
敏感に何度も反応していく。

指が奥に入り込めば
さらに奥へと誘うように肉の襞は張り付き
きゅぅ、と締め付けていく。]

  
  〜〜〜っ、ぅーっ……!

[吹雪から引き抜かれた天野の指は
ヌメヌメと、てかっている。
その粘液は自分から溢れたものだと突きつけられると
死んでしまいたくなるような恥ずかしさを覚える。


[ここまで来れば
吹雪も逃げようとはしない。
胸の前に手を置いて、天野の行動を
ドキドキとしながら上目遣いに見つめる。

今回の船で処女を捨てようとは思ってた。
何事も試しに、と思って。

だけど、だからと言って
初めてを天野さんにあげることを
何にも思っていない訳ではないのだけど。

それを口にすることはしないまま
ただ男が準備を整えるのを待つ。
]


  『──付けてあげます、時雨さん』
  
[雪菜はそう言うと、姉から離れて
封を開けた避妊具を受け取ると
それを彼の穂先に置くと

その上から手では無く
唇を当てて、そのまま口を器用に使って
ゴムを天野の物に装着させてあげた。]

  『口、得意なんですよ?』

[やや太い天野の屹立を
えづく事なく飲み込み、涼しげな顔をしている。

ただ天野からの視線を受けると
その意図を汲みながらも、おかしそうに笑った。

雪菜はベッドに手をついて、四つん這いで移動しながら
姉の横に寝そべると、彼女の耳元に何かを囁いた。

それを聞いた姉の吹雪は
目を開いて、顔を赤くするも、間を開けて。
それから天野の方を見る。]



  ……天野…さん……

  ………………
いいよ。


  ……
来て?


[吹雪は慣れない手つきで、天野の熱芯を手で掴むと
ゆっくりとそれを自分の花弁の間にあてがった。]*

[ 充分とは言えないまでも潤いだして迎え入れる準備の整いはじめた秘所に、彼の長い肉棒があてがわれていく。]


  や、…優しくして……ね……?


[ そんな言葉、無視されるくらいとっくに気づいてた。愛もなく女の快楽を引き出すわけでもなく自分翻意の欲の追求、せめて下腹部を穿くソレがずっと小さく可愛いものであったならばまだ笑って愛せたものの、力任せに抉られてしまえば、せっかくの期待も薄れてしまい痛みばかりが芯に届く]

  
ひっ……ぁぁ……
   ぃ…………たい…………


[押し開かれる圧迫感と痛みに、息がきれる。
灼けるようなその痛みを埋めてくれる優しい言葉もなくただ慰みものとなって彼が終わるのを待つだけの身体。
冗談じゃないと必死で両手を伸ばし、彼の背に腕を回す。
どうしても篭ってしまう力を抜こうと、深く息を吐く。彼の熱が自分の中に溶けてもらうには彼自身を変えるしかないと彼に向かって必死に訴えた。]


[ 一際大きな痛みで歪むなか、一計を案じたその言葉が彼を変えてくれますようにと願いを込めて、最後に笑ってやった、女の意地をのせて――――。]


    
―――ヘタクソ
**
    もう5センチ手前だ……よ。
   


  

―ラウンジ―>>

…ふぁい。

[耳に入った『命令』には律儀に返事をするが、没頭するあまり時系列が逆になっていることには気付かない。
それほどに場に酔っていると男の方から予告。]

ふぇ?…んむっ!…

[咄嗟に聞き返そうとするが少し遅かったようだ。
肩に手を置かれていたから押し除けられずに済み、頭を掴まえられればもう退けない。
それでもあの体格差で前後されれば全く動かないわけがなく、水音を生み出していた左手の指も狙いが逸れて意図せぬ責めとなってる。
口の中で存在を増すそれを噛まないように抗うのが精々だ。]*


[ するり、と手から奪われる小さな避妊具
 あ、と言う間もなく、雪菜の生暖かい口内に導かれれば
 目の前がちかちかするような強烈な快感に襲われて。]


   
……んっ…、あ……



[ 漏れ出そうな声を抑える為に、口元に手をやるのは
 今度は己の番になった。

 なんでもない顔で陰茎をするすると根本まで飲み込む
 雪菜の髪を撫でたい衝動に駆られるが、快感は一瞬。

 雪菜に耳打ちされて顔を赤める吹雪に、
 何かと問うより先に与えられる、許可。

 さらに覚束ない手つきで、屹立を掴まれ、あてがわれる。
 気を抜けば達してしまいそうな感情をぐっと押さえ込んで、
 少し口を開いたそこに、滾った茎をじわりと合わせた。]


[ ひとつ息を吐いて、浅く先端だけを入れる。
 それだけでも敏感な部分が、狭い入り口と、
 驚くような熱さに包まれて、眉を顰めて
 手の甲で額の汗を拭った。

 そのままゆっくり腰を押し進める。

 吹雪の表情を、声を、確認する余裕はまだ
 辛うじて残っていたようで、
 痛みの訴えがあれば侵入を止め、
 しばらくじっとして。
 声を聞いて、また進む。
 ゆっくり、そして止めることなく。

 こつり、と壁に当たる感触があれば、動きを止めて。]



   …ごめん、ちょっとだけ、我慢してね。


[ そう言って、吹雪をふたつに折り曲げるようにして
 最後まで、貫こうか。]

─ 天野の部屋 ─


  ……ふっ……ぅっ……

[張り出した傘の部分が一番キツかった。
繋がる前は、小さな穴にこんな大きなものが入るのかと
半信半疑ではあったけれど
幸いにも吹雪の身体は裂ける事なく
天野の熱を受け入れていく。

じゅぶ、ぶっ、と身体を押し広げられ
未知だった隘路を開拓されていく。
けれど直ぐに抵抗を感じるところまで来る]


  ───────。

[身体を折り曲げられ
そのすぐ後に、ぶちぶち、と裂ける音がする。

純血の証は破られ、激痛が女の身体に走る。

吹雪は歯をぐっと食いしばり
その瞳には涙がたまり、ぽろ、と一筋溢れる程。

代わりに、吹雪の手は天野の手に絡み付き
指と指を交差させて、ぎゅぅ、っと強く握った。

薄い避妊具があっても
その灼熱感は身体の内側を焼いていく。


[やはりぽろぽろと涙が溢れてしまう。
けれど何も声を上げないまま
──それが痛みを我慢していると雄弁に語っているが──

天野の楔を
身体の奥に、奥にと受け入れていく。]*

[ 身体を起こして、吹雪の様子を伺えば、
 はらはらと流れる、涙。
 途端に胸が苦しくなる程の愛しさと、
 罪悪感に苛まれて。

 真っ白なシーツを赤く染める出血はあったのだろうか。
 目にすればきっと、同じような感情に襲われて。
 例えば出血がなかったとしても、気持ちは変わらない。
 何度も角度を変えて労るように口付けを贈った。]


   
吹雪ちゃん 。


   
吹雪ちゃん。



[ しばらく動かずにじっとしながら、
 名前を何度も呼んで、髪を撫でる。
 前髪が乱れてしまっていれば、そっと払って。
 声を上げずに零す涙には唇を這わせて。

 そうすれば、まるでずっと愛していた女を
 抱いたような幸福感に襲われて。]


[ 彼女の身体から、膣から、力が抜けてくれば
 ゆるゆると、動く。
 まだ快感よりも痛みが強いかもしれないが、
 もう止められずに。

 どうか痛みの涙だけではなくなりますように、と
 ぼうっとした頭で考えて吹雪を抱きしめる。

 さっき見つけた、反応があった箇所には、
 わざと傘立った部分を引っかけるようにして、
 ストロークを繰り返す。

 ぎゅっと締め付ける熱い襞に、うっかり放出
 してしまいそうになるのをはっ、はっ、と
 息を吐いてなんとか逃した。

 優しくね、と言われていたのに、
 止められないスピードは増していき、
 眉間にしわを寄せて目を閉じた。]*

─ 天野の部屋 ─

[白いシーツには分かりやすい血の跡は無かっただろう。
けれど、身体の中に収めた雄芯を完全に引き抜けば
ぽたり、と真新しい血が少し流れ落ちるだろう。

今まで身体を襲っていた快感は
痛みで上塗りされて、息が浅く速くなる。

けれど、そんな中で感じたのは
男の柔らかな口付けだった。]

  
……なぁに……?


[玉の汗を額に浮かべて天野に声を返す。
張り付いた前髪を彼が退けてくれて
唇は、指の代わりに涙を拭いとってくれる。]


  ──っ、はぁ……っ……っ……

[強張っていた身体は
少し力を抜くことが出来たが
まだキツく天野のものを締め付けている。

入り口近くの浅いところを
何度か往復されればじんわりとした気持ちよさを
感じることはできたが

他の部位ではまだ痛みの方が強い。
それは天野の動きが速くなると
慣れることが出来ずに断続的な痛みが
お腹をズグズグと襲う。]


  ……っ、い……ぅっ……

[瞳から溢れる涙は
痛みから来る生理的なもので。
それは隠しようもない。

けれど、目をうっすら開けて
天野の顔を捉えれば、なんとか安心させるような
笑みを浮かべる。]

―ラウンジ―


 ふふっ…!
 そうだ。口を大きく開いて、噛まないように……

[ 聞き返そうとする水葉の声が、押し込まれた肉塊でくぐもった音になる。大きなストロークで前後するとそれに伴って女の身体も揺さぶられる。時おり彼女の左手の指も、触れた秘所に深く突き立てられているか。]

 まずは君の口の中に、俺のの形を覚えさせて。
 それから、君自身の中で愉しませてもらおう。 

[ ゆっくりと奥深く、濡れた口中へ雄を押し込んで。
 目一杯に開いた顎、輪となって陰茎を包む柔らかな唇。
 先端の肉傘に押し当てられる舌の感触。
 そのどれもが心地良さを感じさせた。

 そうして押し込んだ時と同じようにゆっくりと、
 雄根全体を引き抜いていく。
 呼吸を妨げるものが無くなった口を間近で見るかのように、
 膝立ちになった彼女の傍へかがみ込んだ。]

 
 君自身の準備も出来ている、頃合いだろうか?
 それでも少しずつ、慣らしながらということにはなるか。

[ 水葉の背中と、太腿の裏側とにそれぞれ手を押し当てて、
 脚の方からひょい、と掬うように
 横抱きの形に抱き上げる。]

[ L字に配置されたソファの角の部分へそっと、
 彼女の身体を抱え下ろして、
 雄吾もベルトを外して裸になる。
 それから屹立の先端へ極薄い避妊具を装着した。]

[ ソファに半ば腰かけて水葉と向かい合い、
 彼女の瞳に浮かぶ色を見定めようとしばし見つめた。

 雄芯の幹の部分を秘唇の合わさった箇所に押し当て、
 水音が立つほどになっていた潤滑を塗りつけるようにして。]

 ……さぁ、行くぞ。

[ 低く穏やかな声を発して。
 ゆっくりと秘唇を開き、女の胎内へ怒張を埋め込んでいった。]*

―ラウンジ―

[口の中を占めていたものが無くなると、大きく開いていた口を半開きにして荒く息をする。
抱え上げられてソファに下ろされても男が準備を進める様子をぼーっと眺めていた。
それでも彼がソファに腰掛ける頃には現実に戻って来て、こちらを窺ってくる視線には正面から目を合わせる。]

(いよいよ…)

[『その時』のために位置を合わせるのを緊張の面持ちで一際大きく深呼吸。
そして埋め込まれる瞬間は息を止め―]

…っ…うぅあぁぁ…

[最初に感じたのは熱さ。
それから腹部に感じる圧倒的な存在感。
苦しいはずなのに何だか笑えてきてしまう]*


[ 漏れ出る声は、嬌声とはかけ離れ
 痛みを堪えるものになっていて、
 その原因は自分に他ならない。 

 涙を浮かべながら微笑む吹雪は、
 綺麗で、強くて、情熱的で、
 己に気持ちよくなってほしいと、それだけを望んで。

 なのに快楽を貪って止められない自分に、
 ふつと怒りさえ覚えるほど。

 ぎゅっと目を閉じて、送られる口付けを受け止めれば
 頭の中で何かが弾けて、こちらは激しく
 吹雪の舌を絡めとるキスで返す。]


[ はぁ、はぁと乱れる呼吸。
 見下ろす吹雪に、己の汗がぽたりと滴る。
 唇と同時に握りしめていた手を離して、
 震える人差し指で、その唇に触れた。]


   痛かったら、噛んでていいよ。
   …っごめん、俺
  
……


[ 動きが一層早く、激しくなる。
 もう、吹雪のことを気遣う余裕は消え去って、]