人狼物語 三日月国


114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】

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【人】 薬屋 テレベルム

[これだけ交易の発達した都市の往来で随分な落し物。>>267
 微かに息をしていなければ、それこそ生物では無かった。
 自力で立つという事も、細腕に体重を預ける事も難しいが
 手でも力でも無い方法で容易く身柄は預かられ>>268
 魔力という糧を貰う事で、漸く口がきけるまでに気を持ち直し]

  ……悪かった。

[この地に訪れて初めての親切を受けた男は、
 暖かなローブを借用したまま彼女の言葉に耳を欹てる。

 己の出自、生業――それから目的を打ち明け
 等価交換にて成り立つという特異な話や
 この街…否、人間が比重を占めている世界での知識。>>269
 初めて知る事象が多く、暗闇の猫のように瞳を丸くしていた。]
(285) 2021/12/09(Thu) 15:16:28

【人】 薬屋 テレベルム



[とくに、価値については眉唾であった。]


  ――人間ってものは欲が深い生き物なんだな。

[そんな人間について行ってしまった妹はどうなっているのやらと
 血を分けた相手を思えば不安に顔色を暗くしたものの、
 この地方に馴染まない浅黒い肌にも血の気は戻りつつあり。]


  そう云うあんたは、欲しいものはあるのか?
  欲望、願望、展望―――

[欲望の渦巻く都市に住まうひとりに問うた。

 関心のままに、彼女の特性>>42や過去を知らぬ男は
 疑問を視線と言葉で投げかける事への遠慮を覚えずに。]
(286) 2021/12/09(Thu) 15:16:43

【人】 薬屋 テレベルム

[ありがたい申し出を受けて暫くは彼女の厄介となった。>>270
 なにせ、知識だけは詰め込んで貰ったところで
 なにせ、テーブルマナーまで赤子と変わらなかったから。

 居住と食を共にしていたが、裏街の一角が空家となって
 二束三文で間借りできると聞きつけ、そこに移る事にした。]
(287) 2021/12/09(Thu) 15:22:32

【人】 薬屋 テレベルム


[優しい彼女の事だから甘えれば甘えるだけ
 住まいを貸してくれそうなものではあったけれど
 居心地の良さに目的を忘れかねないと揺らぐ己が居たゆえに。

 とはいえ、時今にして、こうして治安の悪い場所にまで
 足を運ばせてしまっているので
 逆に居候であったほうが良かったかもしれず。]

  ……それにしても。
  ひとりでこの辺り、歩かないほうがいいんじゃないのか?

[色のついた傘で彼女の顔が周囲に隠れるようにしながら
 しんしんと降る雪越しに落とす視線は若干不安が混じる。


 治安の悪さが牙を剥く先は――女性のほうが余程*]
(288) 2021/12/09(Thu) 15:25:33
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。
(a62) 2021/12/09(Thu) 15:30:58

【人】 薬屋 テレベルム

  魚が猫を飼うというのは笑えない冗談だな。
  いつもの通り、寝込みを襲われていた。

[小動物にやけに好かれる所以があることは
 己の身の上を告げた>>293彼女にも周知だが
 この世で一番ふてぶてしい侵入者を
 首輪で飼いならす事はしないと首を横に振り。>>297

 裏の世界で生きる悪人に目を付けられた訳ではなく
 相手が猫共なら彼女も安心(?)なのだろうか。
 元来からの狩猟民と草食の血を引く彼女の背景では、
 相性があまり良くなさそうだが――
 何処か納得してそうな面差しに向けるのは苦笑。]
(301) 2021/12/09(Thu) 17:14:27

【人】 薬屋 テレベルム

  ……それならいいんだが。

[身を守る手段の無いただの女では無い、
 それは彼女の宣言通りであろう。>>298
 賊も狙うならか弱い女の方が良いのは確かであるし。

 無抵抗とはいかない、という自負を受け表面上納得はするが、
 彼女の身を案じる心が砕けるにはやや浅い信頼だ。
 彼女ほどに甲斐甲斐しい飼い主根性は無いにせよ>>296
 己の『妙薬』のような手段を取られたらと気にかける。]

  わかった。だが今度、俺から会いに行こう。
  あばら家のせいか冷え込むとあんたの家が恋しい。

[頼もしく微笑う魔術師は手練であるが、>>299
 過ごしなれた彼女の住処を訪れる口実にもなろう。
 せめて寒さが厳しい間―――基、宵が深い間は、と。
 彼女の自尊心を傷つけない言い回しを選んだ心算で。]
(302) 2021/12/09(Thu) 17:14:50

【人】 薬屋 テレベルム

  ……、へぇ。

[魔力を指に集約し、光の軌跡が伸びていく光景は、
 淡くとも聖夜の輝きにも似て、視力のある瞳を細めた。

 便利な魔法は高等な術式で無くとも、
 容易に紡がれる手腕>>300は才覚と努力によるものだろう。

 拾われた日も、居候として滞在していた間も、
 幾度と日常的に目にしていた 多くの書物や器具>>295
 努力とライフワークの証左のようでもあった。
 
 己の身体が稀有なものであっても、
 そういった類の才覚や熱意は持ち合わせていない。
 他者に分け与えられるほどの蓄積量>>294も然ることながら…

 普段は普通の人間の女のように過ごしている彼女の
 裏を知るひとりとして一種の尊敬に値する感情は、
 寒色の瞳に驚嘆として顕れる。]
(303) 2021/12/09(Thu) 17:15:19

【人】 薬屋 テレベルム

[少しばかり見とれていた。
 人間の一生のように淡い輝きの灯の路を。
 ローブを引く手に釣られて頷き。

 大通りの方まで伸びている道順を辿り、
 裏路地との境目を抜ける前に、 ――不意に足を留め。]


  ……それにしても、勿体無いな。

[足を止めた事情を明かすのではなく、
 感慨を込めた言葉を紡ぐ。

 白い雪がはらつくせいか、記憶を振り返るのは、
 嘗ての…いや、今も同じであるのだろうか。
 あらゆる罪深い欲望と同種とは思い難い、


 彼女の願いを乗せた独白。>>295]
(304) 2021/12/09(Thu) 17:16:00

【人】 薬屋 テレベルム

  御伽噺では、人間になれたら幸せになれるのかな。


[己は人が夢想し、綴った伝奇>>293を知らない。
 泡となって消えゆく定めを選んだ悲恋を、――知らない。
 刃物を突き立てていれば、返り血を浴びて人魚に戻っていれば
 愛する人の存在しない海に戻れて幸せになれたかも。
 己にはわからない想像の世界だから。
 彼女に聞いてみたかった。


 眩しい笑顔を曇らせるようなことを告げてしまったと、
 短い謝罪をひとことだけ落として
 留めていた足を再び前に進めようか。

       ――光の示す方角、一軒の住居へと。*]
(308) 2021/12/09(Thu) 17:26:00
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。
(a66) 2021/12/09(Thu) 17:33:05

【人】 薬屋 テレベルム

[得意そうに形よく上がっていた口元>>300が、
 賞賛を受ければ見せられない顔色になるような>>320
 彼女のそういう部分は能を持ち得ながらも傲慢ではなく、
 善性を体現したようであり、もっと飾らずに表するのなら
 ひどく可愛らしく、愛でられるべきものに思えた。

 膝の上で暴れまわる生意気な猫共と比べて――
 ……などと余計な慣用句も不要だろう。]

  ………いや。
  そうじゃ、ないかな。

[何処か耳に響いた音色にやはり首肯は返さない。
 きっと、優しいからではない。
 それこそ形容の出来ない感情から来る望みであっただろう。
 この街らしく言い換えるなら、

      『欲望』と名付けるのが正しい。]
(330) 2021/12/09(Thu) 19:38:12

【人】 薬屋 テレベルム


  ―――そう。

[話に尾を引かさずに、先を急ぐ事で切り上げはした。
 彼女の抱く人間の『理想像』に対して、
 リアリストの手でメスを入れる事もしない>>321
 男の願望、欲望が彼女のみに伝えたことであるのなら
 彼女にとっての欲望は『これ』であるのだろう、と。

 いや、彼女の願望はやはり硝子細工のように透明だから、
 この街らしく形容するのは難しい。

 夢を壊したくはない。
 少なくとも、今はそう考えて。]
(331) 2021/12/09(Thu) 19:38:27

【人】 薬屋 テレベルム

[
 御伽噺の主役は、いつも正義と悪という二分であったり
 人ならざるものである事が忌まれるものであったりする。

 まるで正義は必ず勝つのが王道だと突きつけていて、
 人という存在が何よりも尊いと
 道徳を解かれているかのよう。>>322

 物語に描かれない脇役の感情、想い、望みなどは、
 大河の肥料にされ、見て見ぬふりをされる。
 
 
 ―――頁にならない空虚のなかに、
 いくつもの哀しみが綴られているか など
 誰もが過ぎらせても、口にする事はない
。]
(332) 2021/12/09(Thu) 19:39:10

【人】 薬屋 テレベルム



  ――… 撫でなくて、良かったのか?

[ひとつの家族が棲む場所へ迷い猫を送り届けてから。
 彼女が猫に触れたがっていた事を回帰して。>>323
 しかし、猫は気儘な生き物であるから、
 彼女の白い手を引っ掻くような事にはならなくて
 良かったと案じるべきなのかもしれないが。]

  ……あのな。
  そんな真面目に―――

[戻る道順に足を向けかけ少し先に体を向けていた為 
 彼女の顔色を窺っていなかったから笑い飛ばそうとして
 ふと振り返れば、憂慮を隠さぬ魔術師の顔色を見て、 
 続けようとした文句は、フェードアウトする。

 彼女の背景に、孤独にも似た脆弱さを感想として抱き、
 眉を顰めさせて、それから。]
(333) 2021/12/09(Thu) 19:39:30

【人】 薬屋 テレベルム



  ――大丈夫だよ、ここに来た時よりは冷え切っていない。
 
[もぞりと時折動いて見えるローブのフードへと手を伸ばしかけ、
 往来である事や、彼女の体質を思いはたと手を留め、
 かわりに、彼女が魔力を分けてくれた時のように



 白い世界に溶け込みそうな白い頬へと触れようと。>>294]
(334) 2021/12/09(Thu) 19:40:13

【人】 薬屋 テレベルム


  …むしろ今は、俺が送る立場だと思うんだが。

[いつでも来ていいと言われた手前>>319、送る流れで
 住居を訪ねてもいいのだろうけれども、
 彼女もまだ寄る場所があるかもしれないと考えて。

 頬に寄り添わせた指はあまり暖かくないだろう。
 保温性に乏しい、人になって長くない躰だから。
 その手を傘の柄に持ち替え、彼女の手に持たせるようにする。
 断られようが、半ば押し付けるような形で。

 ローブを纏っているし、男よりも雪に慣れているだろう。
 なにより彼女は有能な魔道士であるのだから
 その気になれば雪を身の回りから回避する魔法も使えそうだが]
(335) 2021/12/09(Thu) 19:41:26

【人】 薬屋 テレベルム

[それがわからないような浅い付き合いでも無かったから、
 ―――これは、矜持というものだ。]


  またな、……その。気をつけろよ。

[浅くなっていた白いフードを深めに被り直して、
 裏路地へと続く路を振り返り、少し早足で歩き出す。
 強がってはいたが、薬屋へ戻るまでの道のりは
 やはり、うすら寒さを覚えるものだった*]
(336) 2021/12/09(Thu) 19:44:15
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。
(a71) 2021/12/09(Thu) 19:47:46

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 往来 ―


  来ていたのかポルクス、在庫は別にしてあるが…。
  あんたが取りに来るのか、上司のほうか?

[この時期であるから例年通り薬を取りに来るのだろうと>>237
 頭には入っており、声をかけたものの
 ドッペルゲンガーであろうか…と思うほどに
 顔の似た別人であった。別人だが赤の他人ではなく、
 血縁者>>133の何番目かの…、ええと、誰だろう。
 困惑を隠せないまま、眉間に皺寄せ。]

  あ、あぁ…七番目の、デネブだったか……。

[当人からの申告で名前を呼び返せる程度には見分けがつかない
 海中で過ごす魚やらは見分けが付くが、この似たり寄ったりは
 人形屋のホムンクルス>>57と良い勝負のように思える。]
(344) 2021/12/09(Thu) 20:37:57

【人】 薬屋 テレベルム

[同じ裏街に店を構える店舗のひとつには
 かくいう男も仕入れ客として厄介になることも。

 最も、『そちら』の他にも用立てて貰えると聞き受けた為
 『精製』にて店に立てない際の店番代わりとして、であったり
 春頃になると依頼する機会は必ずと言って良い。
 押しかけ猫が発情期でやかましいので
 安眠の妨げになる事から見張り番をオーダーしていた。]
(345) 2021/12/09(Thu) 20:38:44

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 薬屋 ―


[店舗に戻ってからは訪客が無い限り、
 在庫の整理などをしていたが猫が一々邪魔をする。]

  棚の上に乗るのをやめろ。

[首根っこを掴みひっぺがし。
 老朽化した柱に爪を立てるのを引き剥がし。
 金にならない仕事の方が多い気がする。**]
(346) 2021/12/09(Thu) 20:39:04

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 回想 ―


[似たような薬や粉などは市場にも出て回っているが、
 害が強く常習性の強いものと比較にならない良性である事や
 怪しげな毒のようで生気を強める薬であるといった按配を
 人魚伝説に見立てて噂>>348が出回った点から
 二束三文の場所代の割に稼ぎは上々であった。

 この街の事情については隣人を疑わない恩人>>355から
 いくらも聞き出す事が出来たが、黒い向日葵>>83が飾られた
 骨董の店にも至ったが、薬を買いに来た客の世間話で
 その店の異質――否、店主の異質さの片鱗を知る事になる。

 いつまでも若くて瑞々しい、均整の取れた体型の女店主。
 それを『白』を購入した老人が語っていたものだから。
 ぼけているのかと切り捨てればそれまでだが。]
(369) 2021/12/09(Thu) 21:36:15

【人】 薬屋 テレベルム

[だが、―――男もまた長寿を辿る生命体である事から
 奇妙ではあるがそれもひとつの『普通』と納得する事にした。
 女を相手に…
 生業に関する深い詮索は無粋にもなるのだろう、と。

 実際にその姿を目の当たりにしても>>350若い女に窺える。
 あの老人はやはり痴呆であったのだろう、と
 店主に関する曰くは、思考の端へと追いやった。]

  いらっしゃい…、……ああ骨董屋の。
  本来はこちらから訪うべきだろう、態々すまない。

[一見は普通の女性客として。
 端的な自己紹介を受けたのち>>351彼女の外見特徴から、
 想起した人物はひとりであった。]
(371) 2021/12/09(Thu) 21:36:40

【人】 薬屋 テレベルム


  …これは?

[包まれた木箱を空けると、真珠のような宝玉――否。
 右目とは色合いが若干違えど、眼球が鎮座していた。
 これはなんだ、と物珍しそうに見つめ、彼女の顔と交互に。

 頭髪の長さで隠していたが、左目の窪みを覆うものはない。
 これを義眼、とおしえてくれたのも女店主であったか。
 見栄えとして>>352人の目玉のかわりになる ――と。]
(372) 2021/12/09(Thu) 21:37:25

【人】 薬屋 テレベルム


[片方が盲、いや、『ない』と噂したのも彼女の店の常連たる
 件の老人であっただろう。]

  …なるほど、こういうものも扱っているのか。
  ありがたいが、挨拶とはいえ無償で貰う訳にはいくまい。
  『白』を買い求めに来たのだろう?

  なら、この代金はこの義眼とさせて貰えないか?

[おっかなびっくりとはめてみようとしたが手探りには難しく
 後で鏡をみながら格闘するにせよ、賃を返さぬ訳にもいかず。
 なにせ、先言の通りで本来は此方が挨拶回りをする立場。
 男が『等価』とした薬瓶は義眼の変わりになったかどうか*]
(373) 2021/12/09(Thu) 21:37:37

【人】 薬屋 テレベルム

[在庫の整理をしながら引き出しに保管しているうち
 鍵の掛かる場所には薬ではないものが安置されている。
 腕利きの職人から届けられた魔具>>289を取り出す。

 それは最早、芸術品といっていいだけの出来栄え。>>L2
 男にとってはただの血ではあるが価値ある『薬』と
 相場をあわせてくれる為に施された装飾なのだろう。
 恐らくは、その効果の程こそがあしらったデザインを超え
 『物の価値』であろうが、海底における美しきものと
 遜色を取らない調度品である、と感想を再び抱く。
 手になじむ大きさの羅針盤、船旅に見合うような――]

  会えると良いのだが……。

[探される事に、人であろうと無かろうと喜ぶと。
 人になりたがる魔術師>>357は言ってくれたものの
 本当にそうなのだろうかと懸念してしまう。
 ………過去は邪魔でしか無いのでは、と。]
(395) 2021/12/09(Thu) 22:12:59

【人】 薬屋 テレベルム

[妹の事を脳裏に描きながら、仲の良い大兄弟を想起。
 最も、どちらが兄で弟かわかったものではないし>>364
 どの時にあったどの子が何番目で――といった具合だが。

 六番目は上司にどやされながらも>>365手に職を付け
 生まれ育った街を離れて年一度の里帰りをしているが
 人魚の身としては不可思議であった。

 血を分けた家族から離れる意味や理由。
 そういうものだ、と割り切れば当然となり
 種族が違う、といえばそれまで。
 狼の血を引く青年とも娘とも成る子に
 チョコレートブラウンと称された男は
 尾鰭を捨てた今でも、遠い磯の香りが忘れられない――が。]
(396) 2021/12/09(Thu) 22:13:09

【人】 薬屋 テレベルム


[……そういうもの、と割り切れる日は来るのだろうか。
 複雑な心境で再び、窓外を見遣った。**]
(397) 2021/12/09(Thu) 22:14:38
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。
(a79) 2021/12/09(Thu) 22:18:06

【人】 薬屋 テレベルム

[地上に足を生やした生物には分からないのが水底の世界。
 酸素が無く、太陽の光が完全には届かないような場所、
 季節の違いを地上に比べ感じられない深き闇。
 
 それは籠に似ている。>>280
 現世と切り離された、
 地上との隔たりを持つもうひとつの世界。
 二本の足を得て、一歩を踏み出す苦痛を耐えながら、
 そうまでして人になっても自由の尊さは分からない。

 人魚という生命体は酷く閉鎖的な環境を好む。
 他種との関わりや交わりを忌避し、人に成るなど以ての外。]
(438) 2021/12/09(Thu) 23:22:51

【人】 薬屋 テレベルム


[何のために?


 ―――外敵から生を守るために。]

 
(440) 2021/12/09(Thu) 23:23:15

【人】 薬屋 テレベルム

  
― 真珠堂 ―


[迷子のように先往く猫に導かれ、辿り着いた娘の前に、
 裏街らしい不格好な店構えが広がっている。>>419
 祝祭を目当てに訪れた彼女には不釣り合いな陰湿な一軒は
 地元では不名誉なレッテルを掲げられているが>>365
 猫屋敷では無く、実態は薬を扱う店である。

 案内人ならぬ案内猫>>420が手招きするかのように
 液体かと疑う柔らかさで勝手知ったる出入りをするのに
 また増えたかと(89)1D100匹目の猫をつまみあげて
 カウンターから引きずり下ろしていたが
 剣呑な視線は猫では無く人の姿を見て毒気を抜かれた。]
(441) 2021/12/09(Thu) 23:24:00

【人】 薬屋 テレベルム

  ……ああ、人だったか。
  
[彼女が店内へ足を運ぶなら、男も目の当たりにする機会がない
 奇妙な光景を拝むことになった。

 しつこく、しつこく足元に懐くばかりの野良猫の数匹が
 彼女を歓迎するかのように寄り付いていくものだから。
 それは――彼女の血筋>>418が原因か。

 此処に寄り付く野良猫は大都市中の猫と評して過言では無いが
 男の汗や涙といった体液を日頃から餌にする盗人共なので
 人馴れが強く、野良猫らしかぬ警戒心の薄さであった。
 ちいさな額をこれでもかと擦り付ける。]

  ……どうした、親とはぐれでもしたか?
  それにしたってこんな裏路地に迷い込むなど。

[彼女を幼く扱うのは小柄さも相まって。
 ――疑問符ち引換に用立ては聞けたかどうか**]
(442) 2021/12/09(Thu) 23:24:18
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。
(a82) 2021/12/09(Thu) 23:29:23