人狼物語 三日月国


114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズと:
sideベリル


マスターとこれから旅に出る。
>>2:362十分に体を休めてから。お茶を飲んだりお菓子を食べたり、そんな事もさせてもらいながら。
祭りが終わり、雪も収まって。
旅のための準備をする。
 
(0) 2021/12/14(Tue) 6:11:35

【人】 星集め サダル

 
「基本的に攻撃は魔法になるので、
 杖などがあると良いのでしょうか。
 洋服は…これではダメですか?」
 
 
メイド服の裾を摘んで。
ダメなら売ってしまおう。余計な荷物を減らして必要なお金を増やすために。
旅にふさわしい装いになったら。
それはそれで、似合うかどうか聞くと思う。
彼女自身の好みより、マスターの好みの方が優先だから。
 
それにしても、案外メイド服を無しにすると。
巨乳巨根をカバーする服が少ないかもしれないことに気付くのは、祭りの後の店先を見てからかもしれない。**
 
(1) 2021/12/14(Tue) 6:11:51

【人】 星集め サダル

 
―祝祭を終えて エオス表通りにて―
 
祝祭が終わり。皆が祭りの片付けをしている頃。
私は一足先に『人形屋』の引き継ぎを終えて、これからのための準備を始めていた。
『人形屋』では新たな店主のサダルがこれまで通り、店をやっていってくれるはず。
それぞれの個体のサダルは、それぞれこれまで通りなのだろうと思う。
 
表通りは私には少し眩しい。
それでも、赤いいのちの石を懐に入れて。
旅に必要なものはなんだろうと、冒険者御用達の店に足を運んでいた。
知らないことは質問するし、自分で考えもする。
地図を見せてもらって、ひとまずの行き先を考えたりするのだ。
一先ず手に入れた地図。
それを広げて、私はこれからの楽しみを思い描いていた。**
 
(2) 2021/12/14(Tue) 6:12:33
 

 殆ど無意識に溢れてしまう涙を拭う温もりひとつさえ、
 女をどこまでも甘やかすものだ。
 ―――― ひとりでも大丈夫だと思って生きてきたのに
 …… 与えられる体温も甘さも、一度触れてしまえば
 後戻りが出来なくなりそうだけれど。
 例えそうなってしまっても良い、と思ってしまったのだ。

 兎は独りで生きていけないのだから
 ―― … 彼をもう、海の世界には帰してやれないし
 一生を縛り付けてしまって、
 綺麗な人魚を同じところまで堕としてしまおう。

 

 

 などと、この女は考えていたのだけれど。


  「 ッや、
     重い……から、降ろして… 」


 そっと抱き上げられれば、そんな思考も霧散する。
 魔術の研究に託けて食事を抜く方が多く
 体格も合わせれば女の身は確かに軽いのだけれど
 気にしてしまうのは、乙女心というものだ。

 己を抱き上げる彼の腕が、存外筋肉質であることにも
 この状態では意識せざるを得なく。
 ―― 兎は大人しく腕の中に収まって。
 

 

  「 …… ぁ、う……
    … 耳、触りたいの……? 」


 こんな耳を触っても、何も楽しくないのではないか。
 それともふわふわしたものが好きなのだろうか。
 ぐるりと疑問符が脳内を巡り、ちいさく言葉を紡ぐ。

 ローブを剥ぎ、白いワンピースにも伸ばされた手は
 どこまでも穏やかな手付きで。
 …… 時折体を撫でられれば、びく、と肩を揺らし
 咄嗟に足を動かすのだが。
 縫いとめるように足の間に彼の膝があるものだから、
 体を動かして微かな快感を逃すことは出来ない儘。

 

 

 ふにゃりと気恥ずかしそうに微笑めば、
 愛玩動物さながらの耳もぱたぱたと揺れる。
 彼の頬が耳へ寄せられ、そのまま触れ合うのなら
 女はシーツをきゅう、と握り締めた。


  「 ん、……ッ 」


 この程度の触れ合いならば発情には至らないとはいえ、
 耳や尻尾は兎族の弱点だ。
 零れ落ちてしまいそうな声を飲み込んでは
 髪や額に口付けが降るのなら、それも受け入れて。

 

 

 発情も何もしていない状態で、
 こんなにゆっくりと触れられるのは初めてだ。
 ―――― 壊れてしまうと錯覚する程うるさい心臓も
 撫でられるだけで奔る痺れも。


 手酷く抱かれる方が慣れているから。
 こんな状態が続けば理性も何もかも失う気がして、
 未知へ怯える子どものように瞳が揺らぐ。

 

 

 けれど、それでも
 ―――― 彼の甘さと優しさを手放すのは嫌で、
 女は何もかも曝け出すように
 身体から力を抜き、食べられるのを待つうさぎのように
 自分を縫い止める男の顔を見詰めた。*


 

ー2日目 ヘイズとー

「まあまあ、ですか?ん。むぐ。
 えっと…かなり慣れてる感じでした。」

初めてでそこまで上手くできるわけはなし、まあまあなら上等。
少し安心して、なおも責め立てる。
初めてサダルの店でしてもらった時を思い出しながら熱心に、一所懸命に。裏筋をちろちろと蛇の舌みたいにして、雁首の隙間にもねじ込んでみた。

「いいですか?嬉しいです。
 いい人は…まあ、はい。可愛い子ですよ。
 この感じでいいですか…ん、むっ!?」

良くなったと言われて悪い気はしないし、なんだかこれはこれでアリな気がする。ひょっとして可愛ければ男でもいけるのだろうか。
覚えておこう… と思ったところで、急に鼻をつままれ、目を白黒させた。

「え、ダメです。最後まで出してください。せっかくなので。」

真顔で言って、もう一度咥え込む。今度はゆっくり喉奥まで。
迎えて喉を鳴らし、アドバイスを真面目に実行する。
擦って、絡めて、唾液をまぶして。

「ふふ。ポルクスさんのかわいい。ひくひくしてます。
 これはこれで、いいかも。
 出していいですよ。飲むのは難しいかもですけど…」

じゅるじゅる、じゅぷじゅぷ。
口と手と言葉と。全部でおさらいしながら、めいっぱい咥え込み、奉仕し続けた*

── 2日目 向日葵:メレフ ──


  ごふ、……けほっ…!けほっ…


[  口の中からモノを引き抜かれて
   むせこみながら生理的な涙を溢して相手を見る。
   なんだか雰囲気が違うなぁ、とは思うけど
   そう言う淫魔の子もいるか、と。

   彼の言葉にはこくんと頷く。
   そもそもその為に3人にしたのだから。

   お腹の中は依然として
   生き物がのたうつ感覚がある。
   ぽこり、と下腹の辺りが軽く膨らんでるよう。]


  
  ぁ、む……ん、ちゅ……


[  私が作り出した子は
   彼が変化する前の分身体なので
   身体自体は普通の人型のまま。

   大きいとは思うけど、随分と安心できる男根を
   唇で吸い付き、口の中に含む。
   頬の辺りに先端を擦り付けて
   ちゅぅ、っと圧を掛けたり。]*

― 2日目:ヘイズと ―

 まぁまぁです。まぁ、まぁ。
 そ、っか、ぁ。

[んっ、と漏れる声を押し殺しながら。
責め立てる彼の口淫の刺激に委ねる。
まぁまぁとは言っているが、中々に好いのは確かで。
特に舌を雁の隙間にねじ込まれたら、先走りの量は増した]

 可愛い、ね、ぇ。
 
[彼の良い人は可愛い男の子、なのだろうか
それとも自分みたいに両性?いや、それは滅多にいないとは思うが。何なら、その子のモノをしゃぶらないのか?と考えもしたが
今の状態で彼に言うほど野暮ではなかった。]
 
 うん、イイよ、
 ――― ……。

[でもねと、続けた言葉を君はどう受け取るんだろう。]

 えっちょっ
 ……えええーーー!?

[うっそぉ!と慌てたところで喉奥まで包まれ
びくん、と肩が跳ねる。
水音や、手淫。喉や頬肉で包まれ扱かれ
そういったのひっくるめてレベルアップした責めに
俺のモノもはちきれそうになってしまう。]

 ぁ。ヘイズ。出る、から。

[口から出して。って最後に啜り泣くような声で
哀願する位には。とっても気持ちよかったです。*]

ー2日目 ポルクスとー

「はい、可愛い子ですよ。思った以上。
 …一つ目的が増えた、みたいな。」

彼が思っていることは自分でも思う節はある。
素直に彼女のものをしゃぶればそれでいい話ではあるかもしれない。
ちょっぴりだけ惚気かけていたのが、次の一言ではっとさせられた。

「あっ、ホントだ…すみません。」

言われてみればこれはあまりに失礼。
目の前の相手を蔑ろにするのは許されない事だ。
そんなつもりはなかったけれど、どこかに目の前の相手を第一にしていないつもりがあっただろうか、と深く反省した。

でもヘイズって誰だ。僕だよ。
何か気が散っていたのかもしれない、と二度としない決意を固めた。

固めた上でそれはそれとして。

「ちゅ、じゅ、ぷ。ねろっ……
 えっと、ポルクスさん、出そうなんですか?
 うん、じゃあ…出しちゃってください。
 いつでもいいですよ?

 えっと…イっちゃえ。」

舐めて、扱いて、擦って。なるべくギリギリまで教わったことを実践して、はち切れそうだなと思えば言われた通り口を離した。
飲んだりするのはさすがに抵抗があるし、それは、それこそポルクスさんの好きな子にやってもらえばいい。

せめてもと、最後に唾液に濡れた竿を掴んで思い切り扱き上げた*

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズと:
sideベリル


「特注と言いますか。
 一応防汚の陣がありますから、便利です。
 では、杖と、マントと、…あっ。」
 
 
選んだのは緑色のマント。
杖はシンプルな、けれど霊木から削られたという短めの杖。
それに。小さく声をあげたのは。
アクセサリーのお店。
中でもピアスやチョーカーに心惹かれて。
 
(14) 2021/12/14(Tue) 19:25:25

【人】 星集め サダル

 
「…。」
 
 
イヤリングで対で持つのも。なんて。
けれど、自分はマスターのものだから。
必要以上におねだりするものじゃない、と。
街並みを歩くときには一歩下がるか、真横か。
それとも手を繋いだりなんてできたら、きっと頬を染めて表情が変わらずともご機嫌なのだ。*
 
(15) 2021/12/14(Tue) 19:25:39
[彼女の体は柔らかさこそあるが重力を強くは感じない。
 不摂生を軽い体躯から見抜いて、苦笑を浮かべた。
 これからは幸せ太りをして貰うくらいが丁度良い。

 自身を縛り付ける気でいる女を縛ろうとする男は
 こうして抱き抱えられなければベッドに行きたくないと
 甘えたがるように習慣にしてしまいたいと不埒な大志を抱き。

 その身をシーツに預ける事で腕で預かった役得が
 途絶えるのは少しの残念を感じるが
 見下ろす先に居る彼女は対等な距離感で接していた頃より
 ちいさく、愛らしく視界に映り、同時に幾らかの征服感。
 
 ――太古の頃から男という概念は、
    こうして女を支配したがる生き物だが、

 …ああ、やはり欲望を耐えていた年月はあるにしても、
 手酷く扱う真似はしたくないと望む。
 
 白い海に沈めた女は、宝物のように愛しかった。]

  ……触りたい。

[健気な彼女が隠そうとする心すらも必死に訴えていた耳は
 撫でたいし、甘やかしたいし、魅力の一部と呼んで良い。
 許可を得て愛しいばかりの渇望で頬を摺り寄せ。
 シーツを握る事で耐えているいじましい手背へと
 己の掌を重ねて、握り込み。
 爪を穿つなら此方にしろと貪欲に指を絡ませもした。]

  ああ、暖かいし、…やんちゃだな。
  あんたは子供じゃないのに、此処は赤ん坊みたいだ。

[猫よりも柔らかで、蕩けそうな毛並みに至福を覚え。
 撫ぜる手つきは子供をあやすような、怯えるなと鎮めるような

 なにも彼女を犬猫のように愛したい訳でも無いから。
 白いワンピースの前合わせの釦をゆっくりと外してゆこう。
 
 下着姿にまで暴いてから、胸の輪郭をそっと辿り
 極め細やかな腹部の膚を撫で回し、内股まで指を伸ばしかけ]

  …… 俺も脱ごう。

[彼女だけを暴いて寒い状態にするよりかは、
 互いに肌を重ね合わせたいと願う。
 白いローブを脱ぎ払い、ドレスシャツのカフスに手を掛ける。
 彼女が手伝ってくれるならその手に肖るのも良いだろう。]

  ひとつ言っておく。
  あんたのように耳や尾は無いが…、

[気まずそうに一度言葉を区切り、やがてふるりと息を吐く。]

[そうして互いに露出を深めてから。
 隙間を埋めるように一度抱擁し、唇を合わせて。
 愛しい者の背を撫で、存在を確かめてから
 再び見下ろす体勢を維持し。]

  ――…、綺麗だなあ、
       あんたの肌は。

[恍惚を隠さず呼気を漏らし、
 男は彼女の下着の留め具へと手をかけて。
 柔らかな胸の――二つの丘へと顔を密着させ、
 唇のように柔らかな甘い色をした乳輪を舌でなぞろう。*]

 

 抱っこして、と強請るほど幼い子どもではないけれど
 きっと彼はそんな我儘も叶えてくれる気でいるのだろう。
 ―――― つい昨日まで対等であったはずの彼が、
 何故だかすこし、……すこしだけいつもより大きく見えて
 女は微かに息を吐いた。


  「 ぅ、……はずかしいから、
    あんまり言わないで…… 」


 何せ耳は、女の意思関係なく動くもので。
 焦ればぱたぱた暴れるし、驚けばぴんと突っ張るし、
 ―――― 好きだと思えばふるりと揺れるのだ。
 そう、例えば、今のように。

 

 

 あやすように毛並みへ触れる指先には、
 不埒さも下心も無いと言うのに。
 シーツではなく、握る先を彼の掌に誘導された女の指は
 その誘い通り、絡められた指をぎゅうと握った。

 ―― ワンピースの釦を外されれば、
 顔をいよいよ真っ赤にして、自分でやると言おうとし
 結局睫毛を震わせ言葉を飲んだ。
 食べられる準備を進んでしているように思えて、
 ………… それがどうにも気恥ずかしくて …


  「 …… ッ、 」


 下腹部を撫でられる感触に、脚が跳ねる。
 

 

  「 ………… ふぇ、 あっ、
    て 手伝う……? 」


 反射的に尋ねてから、あ、と思った。
 彼が服を脱ぐ手伝いなどしてしまったら、
 今からしようとしていることをより強く認識してしまう。
 誰かと肌を重ねることなんて、初めてではないのに。
 ―― 其れが例えどんな目的でも。
 女にとっては今更恥ずかしがることでも無ければ
 怖がるようなことでもないはず、なのに ――

 たどたどしい手で、彼が服を脱ぐのを手伝えば
 気まずげな声音の言葉に 小首を傾ぎ。
 

 

 彼に抱き締められるだけで早鐘を打つ心臓も、
 互いの隙間を埋めるように合わさる唇も。
 どうすればいいのか分からなくなってしまって、
 女は縋るように、自分を見下ろす彼を見詰めた。


  「 ひぁ、ッ!? 」


 覆うものも無くなり、彼の眼前へ晒された胸へ
 なによりも綺麗な生き物であるはずの彼が顔を埋め、
 ぬるりと熱が這う感覚に、甘い声が零れ落ちる。

 

 

  「 ゃ、ン……っぁ、
    それ せなか、ぞわぞわするから、ぁ……っ 」


 発情状態でもないのに、
 どうして彼が触れるのがこんなに気持ち良いのだろう。
 分からなくて、未知の快感がこわくて、
 女は抑えられない声を零し、彼の手を握り締めた。

 たすけてほしい。
 でも、やめてほしいわけじゃ、ない。

 兎はぽろぽろとまた涙を流し、
 妙に熱を訴えては疼く下腹部を誤魔化すように、
 はふりと息を吐いて 潤んだ瞳で、彼へ縋った。*


 

ー 2日目:ヘイズと ー

[自分の目の前で惚気る彼は、俺のモノを咥えてる。
割と、客観的に見たらシュールだなと思う。]

……何だか、出会うことは決まっていたけど
逢って惚れた、みたいな、感じだね。

[どうせなら、その相手と間違えばいいのに、
何故自分の名前と間違えたのだきみは。
俺はいぶかしんだ。

それはそれとして。やっぱりトイレで最後は抜くのは
許してもらえないらしい
手や口の動きが、激しさを増して。俺も喘ぐ声を
耐えるのに口元手をやって噛み殺して]

、 っ。あ

[一際強い刺激の後に、吐き出される白は
君の手を汚すだろう

一息ついて。呼吸を整えたら。]

参考になったかな?
……くれぐれも、先のサダルさんの件はご内密に。*

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズと:
sideベリル


「マスターは貴方だけですよ、ヘイズ様。」
 
 
そう、マスターは貴方だけ。
 
 
「私の製作者を私はマスターと呼びません。
 ある意味での親だと思います。
 旅に出るのならと用意してくれたそうです。
 メイド服なのは何故かわかりません。」
 
 
性的人形、それでいて旅もこなす。
だからなのかもしれないが、真相は闇の中だ。
便利は便利。けれどそれも全てマスターのためだと、ベリルは穏やかな表情を見せる。
 
(17) 2021/12/14(Tue) 21:44:43

【人】 星集め サダル

 
「…遠慮、してるわけではなくて。
 お揃いのもの、あっても良いかと、思ったんです。
 でも。
 私にとっての一番欲しいのは…。」
 
(18) 2021/12/14(Tue) 21:44:56
星集め サダルは、メモを貼った。
(a2) 2021/12/14(Tue) 21:48:47

[乙女めく恥じらいを引き連れての制止は寧ろ逆効果というのを
 きっと彼女は知らずに生きてきたのだろう。
 獣の血が確かに流れているコンプレックスの一部も
 見て愛く、触れても愛い幸せの貌であるというのに。

 しかし、幸せの体現は彼女の耳だけでは無く、
 互いに求めて絡み合い、距離を削りたがる手指もまた。
 節が無く温かみを与える彼女の白い手は、
 此処を訪れる前に繋いだ時より、密着感を与えてくれる。

 臆病な草食動物を人の形にしたかのような女は、
 きっと口にしても甘い体をしているけれども
 羞恥でおぼつかない手つきまで見てしまえば
 聖母を彼女に見た己の目は、やはり狂い無いだろうなと。

 それ程に彼女は清らかで、
          …… 穢れを知らない白兎のよう。]

[そんな彼女に自身の汚点を打ち明けて後悔する筈が、
 あまりにも得意げに微笑うから。
 誰でも無い彼女にだけなら、触れさせても良いと
 なけなしの自尊心すらも崩される心地。]

  全く、初心な態度をそうも取られると、
  子供扱いをせねばならなくなるぞ。

[色めく女、と称するには彼女の落ち着かなさは
 年端もいかぬ少女めいて初めての男がよもや自分だと
 錯覚させるくらいに夢をみさせてくれる。

 鼓膜にすら幸いを満たす嬌声に喉を震わせ、
 胸の刺激だけで気をやりそうな敏感な膚に、柔肉に
 堪らず淑女らしく鎮座した乳頭を甘く食み。]


  ラヴァ ――…、酷く甘いよ、

[柔らかな胸を揺らすようにしながら片手で緩慢に揉みしだき、
 もう一方の手は片時も彼女の束縛から逃れる事無く握り合い。

 そうして片方ずつを己の舌で転がして愛してやり。
 ふう、と生暖かい吐息を濡れそぼつ頂へと掛けたなら
 乳白色の甘い肌は、月に照らされたかのように煌めいて。
 彼女の浮き出す汗も、人魚の特異性のある体液と混ざり
 甘ったるい香りを発している。]

  …怖くないか、ラヴァ。
  俺はあんたの泣いている顔も好いているが――…、

   苦しませたい訳じゃないんだ。

[女の欲を包み込む下肢をちらりと一瞥する。
 そこは既に一定の疼きを保っているのだろうけれど。
 そっと両足を割開かせるように身を滑らせて
 下着の中央にも男は顔を寄せ、唇を押し付けた。

 抗議はあるかもしれないけれど
 甘酸っぱい香りと味を下着越しに堪能しながら
 蜜口の窪みが出来てしまう程に湿らせて。]

  …… 怖くないなら、此方も見てもいいか?

[もっと言えば、直に触れたい。
 尋ねる事、答えを促す事そのものが
 彼女の羞恥を煽るのだろうが
 何処か、肝心な部分が無頓着な男は悪意無く問い詰める。]

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
私は世間を少し甘く考えていた。
だって、読み書き計算ができる。魔法もできる。
特殊な形ではあったけれど店を経営していた実績もある。
それなら。旅という形にならなかったとしても。
別の場所で。別の街で。
商人の小間使いであったりメイドであったり、ギルドの職員などで働けるのではないか。
そう思っていたのだ。
 
(25) 2021/12/14(Tue) 22:34:53

【人】 星集め サダル

 
私が。
普通の人間ならそうだったのかもしれない。
けれど、人形屋の店主だった私は、あの街でホムンクルス弟妹たちを売り過ぎた。
言われるがままに対価と引き換えに。
彼らは本当に様々な用途に使われていた。
その顔は、私と同じ。
だから。
どこに行っても。どこに行っても。
少し経てば知られてしまう。
エオスの裏街にある人形屋。その真実も、眉唾物の噂も。
 
(26) 2021/12/14(Tue) 22:35:13

【人】 星集め サダル

 
私もホムンクルス商品なのか。
誰の所有物だ。
対価を払えばなんでもやるのか。
そんなことを言われて私は首を横に振る。
違う。わたしは、違う。
わたしは、違うの。
そう訴えても、今までしてきた事実は覆すことはできない。
もっと遠くへ。
もっと私を誰も知らない場所へ。
私はきっと。対価を間違えた。
あの店の中を整理するだけで、対価を支払ったと思ったの。
 
(27) 2021/12/14(Tue) 22:35:34

【人】 星集め サダル

 
自分のしてきたことが、こんなに罪深いだなんて。
自分の顔が出回ることがこんなに恐ろしいだなんて。
 
 
私は、知らなかったの。*
 
(28) 2021/12/14(Tue) 22:36:08
[女が頷いて、こちらの言葉に肯定を返す。
「淫魔」はその様を見て、無邪気に笑う。

この身体は、自分の思い通りになる玩具。
自分に責められる度、自分に従う度、この身体は耐え難い快感に襲われる。
そして、そんな女を「淫魔」は笑っている。
性欲を満たす為でも、精気を食事とするためでもない、ただただひたすらの悪意。

女の窄まりに陣取った「彼」が、腰を押し進める。
ろくに慣らすことも、濡らすこともしないまま、のたうつ先端と吐き出される先走りによって、強引に割り開く。]

もっと、声を聴かせて。

[特に理由もない、ただその方が楽しいから。
せっかくの極上の獲物なのだ、とことん味わいつくさなくては。

女の後孔は前よりさらに狭く、小さく。
到底怒張の収まりきるものではない。
それでも構わず、女の腰を捕えて、強引に押し込んでいく。
その姿を、じっくりと鑑賞する。
子宮の中を舐めとりながら、精気を喰らう。]

根本まで入るかな。
試してみようか。

[「彼」の怒張は半ばほどまで過ぎて、なお進み続ける。
女の腹の奥深くで、無理やりにこじ開けながら。
女はどんな気分だろう、獲物として身体の隅々まで貪られている。
恐ろしいだろうか、それともそれすら快感なのか。

淫魔には、そんなことすら関係なく。
ただ力任せに押し込んで、たっぷりと時間をかけて―――そうして、怒張の全てを女の中へと押し込んだ。]

よく頑張ったね。

[いい子、いい子――女の頭を撫でる。
優しく、まるで人形や何かを扱う様に。]

だから、ここから先も頑張ってね。
気絶なんてしたら、つまらないから。

[淫魔は笑う。
どこまでも残酷に。

これで終わりなどではないのだと。*]

ー2日目 ポルクスとー

「そうかもしれませんね。運命、みたいな?」

ふふ、と笑う。運命にしては少し急すぎるし出来すぎの気もするけど、まあいい。本当の事はこの先わかるはずだから。
ポルクスさんのものから吐き出される白濁は勢いよく手を汚して。
口の中には少し苦くて粘ついた先走りだけが残った。

「…これで。ありがとうございました。
 あ、約束は守ります。サダルさんの件は秘密ということで。」

この成果はそう遠くないうちにベリルに対して遺憾なく発揮されることになるのだけど、それはまた後の話。**

 

 清らかさとも、彼の言う聖女らしさとも無縁の女は
 けれどその時確かに、
 何の穢れも知らなかった頃のような幼さを伴いながら
 白いシーツの海を泳いでいた。


  「 ……っこどもには、
    こんなこと しない、でしょ…… 」


  男の言葉に反論を投げる余地は無く。
 けれども子どもでは無いことを言い返してやりたくて
 兎は耳を揺らしながらそう言った ―― けれど。
 …… まさにそれが子どもじみているのだろうなと
 思い至ったのもまた事実だ。

 

 

 甘やかに喘ぐ声は、子どもらしさからは程遠く。
 まるで生娘さながらに当惑していれば、
 人魚は胸の頂をやわらかに食んでしまうものだから。


  「 ッや、ぁ ああ……っ!
    ひぅっ、ン、んぅ〜〜〜……ッ 」


 いやいやとむずがる子どものように頭を振りながら、
 女はぎゅうと彼の空いている手を握り締める。
 快楽の海へゆっくりと沈めるように柔らかな胸を揉まれ、
 温かな舌で嬲られては、思考もどろどろに蕩けてしまう。

 ―――― 気持ちいいことから助けてほしいのに、
 縋れる相手は、まさに女を追い込んでいる張本人で。
 
 

 

  「 ………… くるしく、なぃ … けど、 」


 彼が胸から手を離す頃には、
 女の舌は普段の半分もろくに呂律が回っておらず。
 快感で潤んだ双眸と火照った白い肌を晒し、
 投げられた問いへ、くちびるを開いた。


  「 こんな、やさしくされたのも、
    …… きもちいいのも はじめて、だから…… 」


 自分がどうなってしまうのか分からなくて、
 ―― それがすこしだけ、こわいけれど。
 
 

 

  「 ひゃんっ!? 」


 彼が女の両足を割り開くように身を差し込み、
 あろうことか下着の真ん中へ顔を寄せるのを感じれば
 兎は高い悲鳴を上げ、咄嗟に足をばたつかせた。


  「 ぅ、……ぁぅ……。
    なんで、ばか、きかないでよぉ…… 」


 本当に嫌だったら、彼の顔を押し退けてでも
 拒否しているに違いないのに。
 ―――― 触られてもいなかった蜜口が
 こんなにも下着を濡らしている理由、なのに。

 

 


  「  いい、よ。
     ―――― テレベルムの、好きにして…? 」


 ふわ、と。
 彼を誘い入れるように、強張っていた体から力を抜き
 まるで初めての女のように羞恥に染まる頬のまま、
 女は男へ、ちいさく囁いた。*


 

  ……く、ぁっ……


[  あてがわれていたものが入ってくる。
   女の身体が魔族のものでなければ
   おそらくどこかが裂けていただろう。
   二つの触手は体内でぶつかるようにしながら
   奥にと入り込んでくる。

   直腸の方が底が無い分
   奥にまで入って来れるだろうが
   ぎゅっ、とお尻が閉まり排泄感さえもあるけれど
   長大な栓がおかまいなしに進む。]


  はぇ……ひぅ……


[  声、と呼ぶよりかは、どちらかと言えば息に近い。
   喉を震わせる声は出せるのかもしれないが
   今現在、お腹に力を入れるのが難しくて
   大きな声が出しにくい。

   3人目の子を相手してるので
   声が出ないというのもあるけど。]



  ────っ。


[  分身体の陰茎を喉まで咥えて
   奉仕していると
   お腹の圧が高まって行くのがわかる。
   
   奥に入り込むのが好きなんだろうか?

   彼の行動は女に快楽をもたらす行動というより
   男がただただ、したいことをして
   遊んでいるようにも思える。
   おそらく間違ってはいないだろう。]


  ふっ……むぅぅ……


[  彼の言葉を聞きながら
   淫魔の食事とやらがどれ程続くか分からないけれど
   覚悟しないと危ないかも知れない。

   口内に含んだ肉竿からは
   どろりと白い精液が溢れるが
   更にその竿を、ガリっ、と噛むと
   血の代わりに魔力が溢れる。
   その魔力や精液を啜り、喉を潤す。

   子宮も腸も一杯で
   お腹はぽっこりと出ているけど
   これからそこに注がれると思うと
   ……楽しそうだなって思う。]*

[悠久に流れる時を生きる人魚にとっては彼女は充分
 守るべき、愛されるべき子供であるのだが
 幼く扱われて児戯で終わる心配なぞせずとも
 互いの加齢差を比べる必要は感じずに
 彼女を魅力的な、 女  として見ている。

 ああ、けれども。
 男は、人の子や他の兎の子を羨んだであろう
 幼い時代の彼女すら
 救ってやりたいと、願わずにはいれないが。
 苦しんだ日々の分、それ以上の月日を
 重ねて、生やして、愛してやりたい。

 脂肪を抱えた一部は、身動ぎの所為で余計に揺れ
 更に男を煽る淫靡さを主張している事を
 余裕を失いつつある彼女は客観視出来まい。

 ――…いじましい悲鳴が、
    溺れてもけして離さないと握る手指が。
   男の下半身に熱を篭らせる要因になる事も。]

[快楽に浸からせたいが、けして無理を強いたくない。
 それは今日この時彼女に覚えた善意では無く、
 ずっとずっと、願っていた事なのだ。
 ずっと、今でも。 彼女を大切にしたい気持ちは揺らがず。]

  …、 そう、か。
  ――――…、 なら、これから嫌という程甘やかそう。

[なにも、彼女と褥を共にする事だけが男の望みでは無い。
 体が落ち着くまで負担を掛けたらずっと撫でてやりたいし
 湯で清め、足の爪先まで男の手で泡を這わせてやりたい。
 きっとこの先も彼女は、甘い煮え湯で溺れていく。]

  … 
   ほら、そんなに暴れると足を痛める。

[足を暴れさせて、それでも両脚の狭間にいる男を
 蹴り飛ばしたりはしないあたり善良な…
 滑らかでしとりとした腿を掴み
 花園を奥に秘した恥丘から顔をいくらか上げて、

 恭しく足首へ、それから罅割れの無い艶やかな踵、
 足の指、桜貝を貼り付けたかのような愛らしい足指にまで
 男は唇を押し付け、そっと甘噛みもする。

 もっと足にも愛撫をしたい欲求は性欲に負け、
 愛液が糸を引いて筋を引いた内股に舌を寄せて。]


[執着を与えんとする痛みまで、甘く。
 彼女の赦しは、果たして男に許可を与える為のものか。

 それとも、察するところ――…、
 この奥を暴かれたいという願いであるのか。
 恥じらいによる緊張が緩んだのを、
 そんな風に、 都合よく受け取ってしまう。]

  

[下着を下ろして、愛撫したばかりの足から抜いていく。
 乱雑さは無く、片方ずつゆっくりと。]

  こんな所まで可愛いんだな、ラヴァ。

[可憐な花弁の奥は、襞を震わせ、甘い蜜をとめどなく溢れさせ
 男を誘う芳香を発しているのにも関わらず、
 清純だと思わせる淡い桃色で、彼女の頬のよう。]

[外陰から舌で舐って味わい、鼻先を薄らとした茂みに沈め
 ちゃぷりと水音を立て、膣口へ舌先を潜り込ませる。
 下品には飛び出していない淑女めく慎ましい陰核は
 やわと指先で遊ばせて、けして爪を立てずに僅かに揺り。]

  … ――っん…、はぁ、っふ

    …ぁ、 まい …ン。

[舌で舐ろうともとめどなく溢れる愛液を味わいながら。
 同時に人魚の体液は彼女の大切な場所に染み入っていく。
 
          乙女を、
に変えていく
                        *]

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
たかを括っていた。甘くみていた。
だって、ほかの名前をつけられていたホムンクルス弟妹たちは、みんなマスターと共にそれなりに、或いはとても、幸せで平和だと思っていたから。
でも私は違う。
私だけが、違う。
名前を思い出した。
でもホムンクルス弟妹たちと同じ顔をして。そのくせ、ひととの混じり物で。
 
(51) 2021/12/15(Wed) 0:16:41

【人】 星集め サダル


マスターもいない。だれもいない。
なのに。
上手くいくわけがないじゃない。
なんとかなるわけ、ないじゃない。
人間を擁護する者。その意味を持つ名前。
でも人間たちは、私がサダルと同じ顔をしていると知ると。
体に勝手に触ろうとする。
乱暴に扱おうとする。
目つきが変わって恐ろしくなる。
だから私は怖くなって。
街の人たちのことを思い出して。
私の名前を思い出させてくれた彼のことも。
私に愛称を教えてくれた彼女のことも。
帰りたい。
彼に、彼女に、会いたい。
でも、きっとそれは無理だ。
帰るには今来た道を戻らなくてはいけない。
それは本当に私にとっては恐ろしいこと。
それだけの恐怖が。私には感じられていた。
(52) 2021/12/15(Wed) 0:17:22

【人】 星集め サダル

 
◆ ◇ ◆

『本当に会いにいくのですか。』

 
 
>>35自分を取り出し、いこうと声をかけるマスターに、ルベドは戸惑うように静かに問いかけた。
もちろん。その意に反することは無いけれど。
 
(53) 2021/12/15(Wed) 0:18:37

【人】 星集め サダル

 
『…優しいんですね。マスター。』

 
 
彼女サーシャの身の上にあったことは薄らぼんやりとしかわからない。
けれど、決して幸せでは無いだろうということは察していた。
だから。
その言葉だけを告げて、マスターについて行くだろう。
遠い遠い教会にて。
助けを求めて逃げ込んで。
けれど、異端だ。生命の冒涜の証だと石を投げられ。
 
(54) 2021/12/15(Wed) 0:19:00

【人】 星集め サダル

 
赤い石いのちの石を大切そうにその手のひらに握りしめて倒れた、
彼女サーシャの元まで。**
 
(55) 2021/12/15(Wed) 0:19:33

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
私は汚れて、傷ついてた。
少し痩せて。けどお腹は記憶の頃より膨れていた。
そこお腹を両腕で丸ようにして転がっていた。
 
>>60誰かの呼ぶ声がする。
ああ、この声は…。
 
(61) 2021/12/15(Wed) 6:14:42

【人】 星集め サダル

 
「…イクリールさん?」
 
 
うっすら瞼を上げる。意識が浮上してくる。
どうしてこんなところにいるんだろう。
彼女をぼんやりと見上げて。
でも。
隣にいる影にビクッと体が震えてしまう。
同じだ。
私と同じ顔がそこに在る。

 
(62) 2021/12/15(Wed) 6:14:59

【人】 星集め サダル

 
「〜〜〜っ、…ありがとうございます。
 すいません、わたし、…倒れてしまって。
 助けていただいてありがとうございました。」
 
 
幸い、気を失っている間に魔力が回復したようだ。
握っていたものをそっとポケットにしまって。
痛むところに手をかざして回復魔法をかけていく。
ぽう、と掌の内側が白く光った。
 
(63) 2021/12/15(Wed) 6:15:16

【人】 星集め サダル

 
「…イクリールさんは、どうしてここへ?」
 
 
私側から、弟妹たちへの情報はもうほぼ遮断されていたから。そうしたくて、そうしていたから。
彼女とルベドのやり取りや、そのルベド側の心中も全くわからない。

だから、首を傾げて。
真面目な顔で、問いかけていた。
あの時以前の頃のように。**
 
(64) 2021/12/15(Wed) 6:15:33
[女が、「模倣体」の怒張に歯を立てる。
魔力が溢れて、すすり取られる。
せめてもの抵抗だろうか、それとも誘われているのか。
どちらにせよ、淫魔には関係のない事だけれど。]

ーーもっと、食べたい。
ずっと、空腹だったんだ。

[今までとは、少し違う声音。
飢えた子供の様な、か細い声。

上下に彼女を挟み込んだ二人の自分が、それぞれきつく彼女を抱き止める。
子供が誰かに甘える様な、そんな仕草。
今までとは、僅かに違う。]

[ゆっくりと、腰が動き始める。
丁寧に彼女の身体から怒張を引き抜いて、それから一息に押し込む。
彼女に負担をかけぬよう、彼女の身体を慣らしていく。
今までとは一転した、穏やかな行為。]

いっぱい、気持ちよくしてあげる。

[腰の動きが、少しずつ大きくなる。
彼女の下腹から、粘着質な音が響き始める。
先端が唸り、彼女の反応を促す。
ーー丁寧に、彼女の身体を堕としていく。

腰を押し込む度、先端から白濁した先走りが溢れて、彼女の両孔を満たしていく。
程なく、いっぱいになってしまうだろうか。]

ねぇ、今だけ。
おねぇさんの全部、頂戴。

[耳元に囁く。
求めるものには、まだ足りないのだ、と彼女に告げた。。]

── 向日葵:メレフ ──


  ……?

[  繋がった二人に抱きしめられる。
   その行動は今までとは違うような。
   狭間。彼は揺れ動いているような……。

   ゆっくりとした動き。
   とはいえ、子宮にまで入り
   後孔には根元まで挿れられているので
   優しくとも身体に負担は掛かるんだけど。
   そういう行動をしてくれる辺り
   やっぱりさっきとは違うのかな。]


  ふぅ……ん、ぅ……


[  お腹には触手以外に
   液体が満ちる感覚がある。
   体液は、媚薬のように身体を蕩かし
   異物とも言える陰茎は私の身体を貫いていく。]


  全部って……?

  
[  まだ足りない、と言われても
   その意味が私にはよく分からないから。]



  好きにして、大丈夫だよ。


[  と私は言う。]*



 誰とも違っている垂れた兎の耳も、
 誰かを傷付けることが容易な魔力の量も ――
 負った傷や消したいと希った過去は捨てられないけれど
 彼がその全てを愛してくれるのなら、きっと
 …… 自分で自分を許してやれるような気がして。
 

       きっと彼のように甘やかな愛し方も
       陽だまりめいた言葉も、まだ分からない。
       けれどこの先の道で彼が笑えるのなら
       寒さに震えることが無いように、
       ―――― … 抱き締めることは、きっと。


 

 

 これ以上甘やかされては、本当に駄目になってしまう。
 だから女は、裏街を歩くのを窘める優しさも
 彼から手向けられる甘やかさ以上の過保護を投げたのだ。
 ―― いつか失うことを恐れて、
 その未来が訪っても、ひとりで生きていけるように。


  「 ひゃぅ……っ!
    ゃ、たべないでってば……っ 」


 彼を蹴ってしまわないように注意していたのに、
 指先を甘噛みされるくすぐったさへ、肩が跳ねる。
 脚へ施される愛撫は柔らかな捕食行為のようで
 すっかり余裕を失った兎は、最早言葉のみの抵抗を。

 

 

 強請るように食んだ指先を、そっと解放し
 …… どう受け取って貰っても構わない、と
 女は甘えを声音に乗せ、それから。


  「 ぁ、……う…… 」


 かわいい、という言葉にさえ喜んでしまう心と体が
 何故だかひどくどうしようもなくて。
 焦らしているのかと錯覚する程、緩やかに下着を降ろされ
 触れられてもいないのに
 女の下腹部はやはり甘く疼いて、蜜を滴らせる。

 

 

  「 ――――― ッ、ゃ ひぁ、あん……っ! 」


 耳を塞ぎたいような水音がいやに響いて、
 とうに蕩けきった膣口へ、彼が舌先を潜り込ませれば
 女は理性の焼き切れたような甘い声を上げた。
 なんでも好きにしていい、と言ったけれど
 ―――― … 綺麗な生き物であるはずの彼が。
 この世界から守って来た彼が、女の欲を暴いているのを見れば
 何故だか逃げ出したいような気持ちにもなってしまって。


 

 

 それなのに、彼の舌が膣口を舐るように動き
 指先までもが敏感な陰核へ触れてしまえば、もう。
 食べられるばかりの兎は、
 快楽に思考も理性も溶かしていく他ないのだけれど。


  「 ンぅ……っ、ふぁ、あ んん……!
    っや、さわるの、やぁ……っ 」


 乱れる姿を見せたくなかったはずなのに、
 ―― 幻滅されるのではないか、なんて不安ごと
 そんな気持ちは、快楽と共にどこかへ行ってしまって。

 すきにしていいと甘えたのと同じ口で
 女はやはり、自分を責め立てる彼へ強請るのだ。

 

 


  「 も、きちゃう、……イっちゃうからぁっ
    きもちいいとこ さわるの、とめて……ッ! 」


 散々甘やかしてきてくれた彼ならば、
 ―― ご褒美をくれるとさえ言ったのだから。

 きっと、快楽に震える兎ひとりの願いを
 聞いてくれると思って。*


 

ーー…己れは、おねぇさんが気持ちよさそうにしてくれれば、それが好きかな。

[徐々に、意識が浮上しつつある。
本能を剥き出しにして彼女の精気を喰らって、空腹が紛れたからか。
はたまた、自我が本能を抑えつけたか。
どちらかはわからない。
だが、ラヴァと交わった直後のような充足感がある。
またしばらくは、空腹のしなくて済む。
だから、ここからは純粋な快楽を目的にした交わり。]

強めに動くよ。

[彼女の下腹から、肉を打つ音が響き始める。
先端が中でのたうって、彼女の弱いところを探す。
子宮の中から、後孔から、子宮を小突きあげる。
そうして、彼女の反応を見ながら、腰の動きが激しさを増していく。
結合部から溢れた先走りが、白く濁る。]

[腰の動きはさらに大きくなって、彼女の腹の中で二本の怒張が暴れる。
てんでバラバラなリズムで、彼女の胎を掻き回す。
そうしているうちに、怒張の中を駆け上がるものがある。
それに応じるように、腰の動きを激しくしていく。

そして、二人の自分が一際強く腰を押し込んだと同時ーー彼女の胎に、多量の白濁をぶちまけた。]

ーー大丈夫?

[白濁は粘性が強く、彼女の胎に留まる。
彼女の中を、真っ白に汚していく。]

もっと、しよ。

[まだ白濁を溢す怒張で、構わず彼女の胎を掻き回し始める。

彼女は好きにしていいと言った、なら、もっと、もっと快楽に溺れて、喘ぐ姿を見ていたいから。]

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
>>67サーシャ。
もう一度呼ばれたその名前をはっきり耳にして。
私はじわりと涙を滲ませた。
久しぶりに優しく名前を呼ばれた気がした。
さっきの呼びかけも優しい声だった。
貴方の声はとても優しい。
 
 
「そうですね、旅って大変だと知りました。
 私がただのサーシャならよかったのに。
 …あの街の人たちみたいに。
 ただ、そこにある私を受け入れてくれてたら。」
 
 
でもそれはきっとあの街が特殊なのだ。
対価を支払い、望みを叶える場所。
対価は、人形屋の運営。その時の望みは平穏な暮らし。
(80) 2021/12/15(Wed) 17:32:06

【人】 星集め サダル

 
別のものを望んだなら。
その望みも維持できるなんて。そんなはずがなかった。
目元をぐいと擦る。
何とか涙はこぼさずに済んだ。
 
 
>>68そんなときに、そんな質問。
口を開いて。閉じて。
何かを言おうとして、音にならなくて。
 
こくん。頷いた。
 
(81) 2021/12/15(Wed) 17:32:24

【人】 星集め サダル

 
「生命。大事にしないといけませんから。」
 
 
ホムンクルスには子どもはできない。その筈だった。
でも自分は真っ当なホムンクルスではない。
お腹をさする。確かにここに命がある。
歪んだ生命体の自分の中に、確かな命が。
 
 
「この子のためにも。平和に暮らしたいんですけど。
 私のしてきたことは軽い事ではなくて。
 だから、今は耐えないといけませんね。

 …本当に、助けに来てくれてありがとうございました。」
 
(82) 2021/12/15(Wed) 17:32:44

【人】 星集め サダル

 
お腹を庇いながらゆっくりと頭を下げる。
もしあのまま倒れたままだったら、自分も、お腹の子もダメだったかもしれない。
そう思うと、目の前に彼女がいてくれることが嬉しくて。
 
(83) 2021/12/15(Wed) 17:32:59

【人】 星集め サダル

 
「ミートパイ…一緒に食べても良いですか?
 ふふ、あの日を思い出しますね。」
 
 
サダル・ミロンとして対話した最後の日。
その日を思い出して、私はほんの少しだけ笑うことができた。*
 
(84) 2021/12/15(Wed) 17:33:13
── 向日葵:メレフ ──

  ──♪
  ……やっと少しは戻ったかな?


[  さっきの様子だと
   あんまり会話も出来なさそうだし。
   獣のような交わり、と言う意味では
   正しいのかもしれないけど。]


  ん…。ふっ……いいよぉ……


[  子宮に性感帯は無いから
   弱い所というよりは、紋章を通じて
   子宮全体が感じるようになってるだろう。
   突き込まれれば突き込まれるだけ
   彼の体液は入り込み、身体は敏感に
   媚薬を飲むのと似てるようで違う
   未知の感覚に溺れるよう。]



  ──ん、っ…ぶっ……


[  元々入り切らないはずの触手が
   身体に差し込まれるのだから
   お腹はぼこりと中から膨らむ。

   加えて精液と呼んで良いのか
   彼の白い体液が身体の中を満たしていく。
   子宮からは溢れるかと思いきや、粘りっこく
   子宮の中に残ったまま。
   腸に出された方は身体の奥まで満たしていく。]



  はへ……ろ、ろうぞ…?

  
[  どうぞ、と私が言う前に
   彼は動いていたかもしれないけど。
   性交と言うには、グロテスクで
   けれど彼は気持ちよくしてくれているらしい。

   ぼこ、ぼことお腹の中を叩かれながら
   2人のメレフの間で揺らされていく。
   3人目の子のものを握って、扱いてあげるくらいが
   限界でちょっと申し訳ないけど。]*

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「ありがとうございます。嬉しい。
 そうですね、お酒はやめておきます。
 もしあれば、白湯をくださいな。」
 
 
温かいものは心も身体も癒してくれる。
彼女のホムンクルスが食事の用意をしてくれて、久々に食べたミートパイに頬が緩んだ。
 
 
「美味しい。あそこのミートパイはやっぱり美味しいなぁ…。」
 
 
口にして。咀嚼して。
スパイスのよく効いたパイはお肉がしっかり詰まってて、時折感じる刻み野菜の存在がそこに優しい甘さを添えてくれる。
スパイスは香りを豊かにすると同時に身体に活力も与えてくれる。
ああ、美味しいなあ。
そう思って、懐かしさにも言葉少なになって。
(97) 2021/12/15(Wed) 20:22:49

【人】 星集め サダル

 
「…。」
 
 
>>88でも。その言葉に、動きを止めてしまった。
だって、私は帰りたかった。
私を許してくれていた場所に。
でもそれは、元に戻ってしまう事ではない?
私が、サダル・ミロンに戻って。
私が私で在ることを諦める事ではなあい?
 
新しい店長あの子の居場所を奪うことになるのでは?
 
私は。私だけれど。
ホムンクルスの彼らを完全に切り離して、別物と考えられなくなっていたから。
商品だけれど。私とは別人だけれど。
私と同じ顔をした彼ら彼女らを、わたしは。
 
(98) 2021/12/15(Wed) 20:23:12

【人】 星集め サダル

 
「…近くまで、送ってくれませんか?」
 
 
浮かべたのは困り顔。
完全に帰ることはできない。
でも、今は離れ過ぎてしまったから。
少しだけ近くに戻るの、その為のお願い。
 
 
「エオスの近くの町か村か森で、
 改めて暮らしていこうと思います。
 それならイクリールさんともっとお話しできるし
 お手紙でもやりとりできるでしょう?
 
 エオスに戻ると。
 私は私を見失ってしまいそうで。
 置いてきた子たちの居場所を奪ってしまいそうだから。」
 
(99) 2021/12/15(Wed) 20:23:40

【人】 星集め サダル

 
戻りたい。戻れない。戻らない。
そんな気持ちの揺れの中で。
だめ? と、彼女に問いかける私は、少しばかり苦しくて。
 
なんとかそこで、暮らしていけないから試してみよう。
真実を認めながら生きていくしかないんだと。
そんな気持ちで。*
 
(100) 2021/12/15(Wed) 20:24:54

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズ様と:
sideベリル


マスターはどんどん強くなっていく。
>>48妖精郷での修行を経て。
>>49>>50様々な伝説を打ち立てていく。
その傍らに私はいた。マスターの喜びが私の喜び。
もしかしたら、そんな私の存在が、より元店主サーシャを追い詰めることになったかもしれない。
マスターの所持するホムンクルス。
その販売元のエオスの人形屋。
その顔と同じ顔をした…。
けれど、たぶん元店主サーシャはきっと、大丈夫。
私にはないものを、彼女もまた持っているのだ。
 
それはそれとして。
 
(106) 2021/12/15(Wed) 20:49:10
 
「あっ…、あっ。あんっ…!」
 
 
マスターが幸せなのがベリルの幸せ。
だから、マスターが老若男女を相手にするのは別に良い。なんなら、マスターが望むのなら彼らと共にプレイしたり、マスターの他の相手に抱かれることすらするだろう。それをマスターが望むなら。
でも。マスターに触れられる時とは違い、他の相手ではあまりにも感じるレベルが低いのは明らかだったりする。そして。
 
マスターが他の誰かを相手している時。
自分から誰かと…ということは無いけれど。
彼の服の匂いを嗅ぎながら、一人彼を思い耽るのは、もう仕方がない事では無いだろうか。
 

 
「マスター…マスター…っ。」
 
 
彼のことを呼びながら、自分の雄を擦り雌に指を沈める。
そんな夜だってあるのである。*
 

[彼女の躰は何処も甘く出来ていて、嬌声伴えば
 何処もかしこも食べてしまいたくなる。
 代価を求め合う街ではあるが、彼女に代価を求めはしない。
 哀しむ日々を乗り越え、愛される事を知った女は、
 ただ、男を抱擁すれば良い。
 彼女の腕に縋られて、暖を取る機会を得るだけで

    ――― 情愛に包まれる男はエオス一の果報者だ。

 褒美を求める女は子供のように純真だった。
 情交を交わし男が女を求め女が男を求むこの場に於いてすら。

 なんでもと言ったか、などと意地悪い事は告げないが、
 彼女がずっと手を伸ばして来たものを、沢山与えよう。
 彼女は、人魚に愛されるべくして生まれて来た幸せの兎だから]


  良いな、
  甘える事に慣れて来たか?

[ご褒美を強請る無邪気な唇も。
 愛液を沸かせる欲の源泉も。
 男に甘えて、強請って、沢山欲しがりになれば良い。

 この秘所を暴かれる事はきっと少なく無かっただろう。
 だからこそ、男の欲望に良いようにされて
 粗雑に男をくわえ込まされるばかりの部位では無く
 愛情を与え合う存在に可愛がられる場所に変えてやりたい。]

  ん…、ふぁ……、ラヴ、… ――ァ

[彼女の嫌、は男に制止を促すどころか
 もっと、深い場所まで満たしてと聞こえる糖度を孕む。

 欲の泉から掬い上げる愛液も、舌に吸い付く恥肉も
 男を誘うばかりの感度を示しているというのに。]


  んぁ、っふ。…、 
  …と、 めて?

[深く沈ませた舌を内膜で泳がしていたが、
 彼女の望みを聞き受けたかのように侵入を留め。

 口を聞くのも難しいので一度舌を抜き去れば、
 こちらを彼女が見ていたなら、とろぅりと蜂蜜のように
 唾液だけでは無い起因で糸を引かせ、
 顎に雫を垂らす男の様相も拝めるだろうが。]

  良いんだよ、何度も、俺の為に散ってくれ。
  ……あんたが枯れないように、水をやろう。

[彼女の絶頂を耐える姿は、泣きの入った懇願は、
 花開く前の蕾のように可憐でいじましいから。
 膣に舌の代わりに指を差し入れて、
 小ぶりな陰核を唇で食み、これなら良いのかと目だけで微笑い]

[欲に溺れる事は恐怖では無く、女の幸せでもあるのだと。
 教え込むように繋いだ指は然と絡め。
 
 胎内に潜らせた指はいくらか内側に曲げて、
 女の性感の一つであろうざらつく天井を指腹で嬲り。]

  ッ、ふ …、

[そうして、突起の皮を唇で軽く剥くようにして
 芽を出した粘膜を舌で舐り、指の律動に合わせて擦ろう。*]

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「…! そ、それはだめ…!」
 
 
>>111確かに。私の考えは甘いのだと痛感させられていたから。
イクリールの指摘に青ざめる。
産むときにはどうなるのか。
ホムンクルスの時のように完成体がすぐに出てくるのでは無い。
フラスコでもなく、育つのは私の体の中。
そこから出てくるのは赤ん坊。
その子が死んでしまったら。
それだけは、私は避けたい事実であった。
だって。
この子の母親は、私なんだから。
 
(115) 2021/12/15(Wed) 21:43:12

【人】 星集め サダル

 
「一緒の家? でも、…お店とか、日銭、とか…。」
 
 
手を取られる。それを振り解くことはしない。
けれど、一緒に暮らすと金銭面ではどうなるのだろう。
完全に彼女を頼る形にはならないか。
それに。一緒に暮らせば、彼女の暮らしに影響させてしまう。なにより、目の前の彼を目にする機会が増えるだろう。
私が、私を見失いそうになる同じ顔を。
 
(116) 2021/12/15(Wed) 21:43:32

【人】 星集め サダル

 
でも。
>>114友達と言ってくれる、彼女の事が嬉しくて。
きゅっ、とその手を握り返す。
眉を寄せて。ぎゅっと目を閉じて。
涙を堪えたいのに、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。
不安で。不安で仕方がなくて。
でも戸惑いも大きい。それが果たして正解なのかと。
 
 
「友達…。初めて、ともだち。」
 
 
そう言ってくれる人なんていなかった。
そんなふうな複雑な人間らしい関係は知らなかった。
 
(117) 2021/12/15(Wed) 21:44:00

【人】 星集め サダル

 
「…なら、頼って良い?
 でも、一緒に暮らすのは、ちょっと、怖い。」
 
 
怖いの理由。同じ顔をあまり見たく無い。
でもそれを言葉にするとこの子を否定することになるから。
 
(118) 2021/12/15(Wed) 21:44:21

【人】 星集め サダル

 
「イクリールさんの家の隣に、家を建てるか、借りるか、します。
 …そうしても、良いですか。
 私も不安なの。怖いの。一人は、もういや。
 
 何よりこの子のために平和な場所で暮らしたい…。」
 
 
うう、ぐすっ、と泣き声が響く。
両手でイクリールさんの手を握り締めながら泣くその姿は。
 
どこか祈りを捧げるような。*
 
(119) 2021/12/15(Wed) 21:44:35
[二人がかりで、彼女を掻きまわす。
一心不乱に、彼女の身体に溺れていく。
下腹から熱が込み上げる度、遠慮なく彼女の胎に注ぐ。

淫魔となってから、ずっとひた隠しにしてきた空腹感。
それを、彼女の身体が埋めてくれる。]

ねぇ、おねぇさん。
おねぇさんが気持ちいい事、もっとしてあげるから。
もっと、こうして繋がっててもいいかな。

[彼女の胎から、精気を吸い取る。
そうして吸い取った分を、白濁として彼女の胎に注ぐ。
また彼女から吸い取る。
その繰り返し。

彼女がより強い快感を得られるように角度を変え、突く位置を変え、彼女を責め続ける。]

もっと、もっと――。

[その後の言葉は続かない。
あれほど人に晒す事を忌避していた本能をむき出しにして、ひたすら彼女の身体に溺れている。
彼女だけが、今の醜い自分を曝け出せた相手だから。

そうして、この歪なまぐわいはどちらかの体力が尽きるまで続いた事だろう。**]

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「私が…お母さん…。」
 
 
そうだ。私はお母さんになる。
イクリールさんの過去を知らないけれど。
だからそのことには何言えないけれど。
私は私のために。この子のために。
 
 
「…ありがとう、本当に、ありがとう…。」
 
(130) 2021/12/15(Wed) 22:36:48

【人】 星集め サダル

 
私は彼女と額を合わせるようにして。
泣いて、泣いて、ひとしきり泣いてから彼女と共に帰路につく。
家の手配はすぐにはできなかったから、その晩は一緒に寝かせて、と甘えて。
次の日から手配して。彼女の店の隣、青い屋根の小さな家を作る。
仕事も探した。幸い、街の人はサダルを知ってるから。文書屋のお手伝いやイクリールさんのお手伝いをしてお金を得て。
少しずつ時は過ぎていく。
私のお腹は少しずつ満ちていく。
 
(131) 2021/12/15(Wed) 22:37:09

【人】 星集め サダル

 
お腹の父親について。
聞かれなければ伝えなかったけれど。
聞かれたら隠すつもりもなくて。
十月十日経った頃のある日。
痛みに耐えながら、私はその人の名前を呼ぶ。
 
(132) 2021/12/15(Wed) 22:37:22

【人】 星集め サダル

 
私の名前を思い出させてくれて人。
私に唯一の命を授けてくれた人。
その人の名前を呼んで。
涙をほろほろ流して。
 
 
そうして産声が響く。
生まれたのは男の子の双子
我が子をこの手に抱いた時。
 
(133) 2021/12/15(Wed) 22:38:28

【人】 星集め サダル

 
「生まれてきてくれて、ありがとう…!」
 
 
満面の笑みで心の底からの言葉を紡いだ。*
 
(134) 2021/12/15(Wed) 22:39:03
 

 誰かになにかを求めたことは殆ど無くて、
 ―― けれど、彼だけは 彼の全てが欲しいのだ、と
 訴える心のまま、兎は甘えた言葉を零す。

 とめて、と紡いだ反応は生娘さながらだというのに
 蜜口からは絶え間なく愛液が滴り落ち
 彼の舌をもっと奥へ迎え入れようと媚肉が動く様は
 淫らに蕩け切った女の貌で。


  「 ッひぁ、あ、ンぅ……っ 」


 膣の奥を泳いでいた舌が抜き去られる感覚に
 腰を甘く震わせ、瞳を潤ませた。

 

 

 きゅぅ、と収縮を繰り返す媚肉は
 はしたなくこの続きを強請るよう。
 ―――― 熱を帯びた吐息を零した女が彼の方を見遣れば、
 引いた糸が彼の顎までも濡らしているのを捉えてしまい
 元々赤かった頬は、林檎のように真っ赤に染まって。


  「 だ、って……こんな、すぐイっちゃうの
    はずかし、 」


 少し前までは、男と女の気配さえ無かったのに。
 …… それが人魚の賢明な努力の結果であるとはいえ
 自分の淫らさが露わになってしまうみたいで。
 ―――― 彼に、全部を剥がれていく、ようで …

 

 

  「 んにゃ、ぁっ!? 」


 意識をすこし余所へやっていたせいか、
 膣へ指が差し入れられる感覚へ身体を跳ねさせ
 同時に猫のような鳴声があふれてしまう。


  「 ―――――― ッふ、ぁ……
    ずる、ぃ……っ 」


 落ち着くまで待ってくれると思ったのに。
 理性もなにもかも捨てて、彼だけを求めるような
 浅ましい姿を晒さないでいたかったのに。
 ―――― そんな風に甘やかされては
 何を言う気も、すっかり奪われてしまって。
 

 

 彼が眸だけで微笑ったのは気付いていたけれど
 これなら良いのかと言いたげな微笑への
 咎める言葉も態度も、シーツの海へ沈めてしまおう。


  「 や、ぁン、ふぁ ああ……っ! 」


 繋いだままの手をぎゅうと握り締め、
 与えられる快楽を受け入れる顔は甘やかに蕩けて。
 ―――― ふわ、と身体が浮くような、
 背筋にぞくりと痺れが奔るような感覚に襲われれば
 快楽を逃すように頭を微かに振ろう。

 

 

 彼の指先が女のざらついた天井を撫でた瞬間に、
 ぱち ―― と視界には光が飛んだ。
 制止を掛ける言葉の余裕さえ奪うように
 陰核を舌で嬲られ、弱いところを擦られては
 限界を教えるように、彼の指を媚肉がきゅうと締め付ける。


  「 んゃ、あ、ッひぅ う……っ!
    〜〜〜〜〜っっっ!! 」


 ――――― びくん、と一際大きく身体が跳ね、
 それから女はくたりとシーツに身を投げ出した。

 

 

  「 ……っは、ぁう……ん…… 」


 きゅん、と疼き続ける腹の奥がいっそ痛い程で。
 膣内にいる彼の指を最奥へ誘おうとするように
 達したばかりの媚肉はきゅうと収縮を繰り返す。

 ………… 思考がぼやけて、
 彼のことしか考えられなくなってしまう。
 はふ、と欲の色に彩られた吐息を零した女は
 力の抜けた足を必死に動かし、
 膨らんでいる彼の欲を、す … となぞった。

 

 

 だめ? ――― なんて。
 甘える女の貌は、
 そのくせ断られることなんて欠片も考えていないのだけれど。*


 

── 向日葵:メレフ ──

[  きっと相手が1人であっても
   私が相手出来たかは分からない。
   2人ともなればなされるがまま。
   ……荒波に漂う小舟の気分で悪くない。

   気分良く酔うように彼に揺らされる。]



  ……夜までには終わりだからね?
  
  そうしないと私死んじゃうかもだから。


[  彼の言葉に強制力はない。
   淫魔であれば強制するような
   紋章もあるかもしれないが
   そんなものがあればもっと大変だったかも。
   ……もっと気持ちいいなら考える。

   快楽で誤魔化せないような
   軽い脱力が身体を襲うのは
   彼に精気を吸い取られているからだろう。]


  ……君は子供みたいだね……


[  ひたすらに私の身体に溺れる。
   私の方が溺れているのか分からないけど。
   
   醜いとは思わない。
   淫魔のような意識であった時も
   会話ができなくてつまらないなとは思うだけで。

   彼と楽しんでいたのは夜になる前まで。
   人形屋への用事があったから。
   そうでもしなければ夜中までしていただろう。
   その場合は私の精気がごっそり取られて
   次の日は寝込んでたかもしれないけど。]



  また遊びに来なよ。
  気軽にさ。


[  衣服を整えて
   私は彼にそう言ったのだった。
   彼がその後もお得意様だったかは
   今日の彼の満足度次第だろうか]**

  安心しろ、男が早いと女は泣くが、
  女が果てても男は喜ぶだけだ。

[ふやけそうなくらいに蕩けた内壁は指を食いしばり
 奥へ奥へと飲み込まんとしているのだから
 絶頂が直ぐ傍にある事を彼女の胎内を探る男も察しており。
 慰めというよりは眼前の男も含めた理りを教えてやり。
 
 乱暴に爪で掻いたり噛み付く猫と比べてはいけない
 愛ぃ女の悲鳴は鼓膜に甘い囀り。
 彼女の願いは聞き入れてはやれないが、
 その代わりに、甘美に酔いたがる肉を愛してやりたかった。

 絡む指へと必死に縋る爪の食い込みすら幸いで
 白雪を落とし込んだような肌が赤く熟れた
 林檎と化しても息の根を止める毒はやらない。]

[彼女を殺すのは、甘い快楽で無ければいけないから。
 弾けたように奮える肢体は艶めかしさを如実に曝し
 蜜壷に沈めた指をも痺れを齎して絶頂に戦慄く収縮。
 此処に指では無いものを埋めたいと望む心臓は熱く。

 寒さを覚えた朝の事を忘れさせる程煮沸えた媚肉に
 彼女の性感をしゃぶった唇も慄え、はふり、と呼気を漏らす。]

[絶頂に悶える女を見た事が無い訳ではない。
 だが、髪を振り乱し、理性を飛ばしす相貌は
 生々しさも、醜さも伴うものだが、 ]


  ……、ラヴァ。
          綺麗だなあ ……、


[  
   ―――彼女は、一枚の聖画のように美しいのだ。

 余韻に色めく肌も、玉のように散る汗も、
 投げ出された四肢の震えも、
 男の目を釘付けにする弛緩した表情ひとつすら。]

[それでいて、悪戯な足が男の熱源を慰撫するものだから、
 これは、と見蕩れたままの熱篭る瞳もすこぅし丸くなり
 困ったように眉間も寄り、苦笑まで誘われた。]

  もう少しあんたの体を味わいたかったんだがな。

[そう甘ったるく誘われてそれも彼女に乞われて
  ……断れる、男の顔を見てみたい。

 もっと奥へと招きたがる媚肉の蠕動を受けて
 うしろ髪誘われる思いながら、指を引き抜いて。]

[望むようにはするつもりだし、男も先を望むも
 今しばらく、猶予を貰いたい。

 そう、絶頂感に震えている彼女の子宮を鎮めるように
 下腹を丸く撫ぜて、
 よしよし、愛い愛い、と甘やかすひと時を。

 男は彼女を性の玩具にしたくて暴いた訳では無いのだから
 労わるのも、彼女の汗が乾くほど長い時でも無いけれど。]


  ラヴァ、俺もあんたが欲しい。
  ……、ずっとこうしたかったんだ。

[彼女の衣服は下着すらも彼女の体の一部であるかのように
 丁重に扱ったが、己の下衣ばかりは乱雑に撥ね退け。
 抜き出した怒張を幾度か扱く素振りはするものの
 そこはとっくに育っており、位置を確かめて下肢を寄せ合い。
 
 膣口とその上の陰核に摺り寄せて揺らせば、
 挿入の予兆と共に、会陰を焦らす感触をも誘うか。
 にちゃりと濡れているのは絶頂に震えた蜜の源泉か、
 或いは、先走る己の腺液なのか、混ざり合って、溶けて。]

[肉の弁を掻き分けて、みちり、質量を伴う挿入。
 膨れた亀頭を食ませ、一息に突くよりは少しずつ。
 己の欲求を律する意味など、彼女の心と
 彼女の大事な場所を傷つけない為に決まってる。]

  …、は …ぁ…  …ンン ――…、

[腰をじりじりと前傾させ、媚肉を暴いていく。
 彼女の胎内を穢したいと欲望で肥えたふぐりが震え、
 ぐん、と上向く熱源も窮屈さと潤いに満ちた女の園を悦び猛り


 奥まで届ける頃には、額を汗が伝い。
 一番に求めるは、彼女の…、愛しい彼女の身の安全。
 そうと掻き抱き、背を腕で閉じ込めて、
 唇を薄く合わせてから、 …覗き込む。]



  大 丈夫か、

   ―――、 苦しく、 っない…… ?


[交じり合う獣のようにはいかない。

 だって彼女は、何よりも愛らしい彼女は。
    ひとりの、女の子なのだから。*]

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズ様と:
sideベリル


ベリルは、マスターのものである。
マスターが望む事が全てで。マスターに望まれることは至上の喜び。
>>138だから幽閉されて契約が切れかけた時は死を覚悟した。マスターの宿敵に身体を恣に弄ばれた時、その屈辱は筆舌し難い程だった。
けれどその代わり、助けに来てくれたマスターに、ホムンクルスに魂があるというのなら魂が揺さぶられるほどの幸福を味わってしまっていた。
あなたと共に生きられること。
ベリルはそれだけで良いのだ。
でも、だから。
>>-427彼の言葉は青天の霹靂だった。
 
(156) 2021/12/16(Thu) 5:52:10

【人】 星集め サダル

 
「そう思ってくださるのはとても嬉しいです。マスター。
 でも、マスターの喜びが私の喜び。
 マスターの望みが私の望み。
 ですから、そういうことはあまり…なのです。」
 
 
そうやって気遣ってくれる優しさで満たされてしまう。
彼は成長し、ホムンクルスは見た目は衰えなかったけれど。
ちゅ、と彼に口つけて。
彼を優しく寝台へと押し倒す。
 
 
「ただ。長生きしてくださいね、マスター。
 願いがあるとするならばそのくらいです。」
 
(157) 2021/12/16(Thu) 5:52:27

【人】 星集め サダル

 
それと、貴方の子を産んでみたかったと。
そう思い小さく口にしたのは、サーシャのことを感覚的に知っていたからか。それともどこかで聞き及んだからか。
ホムンクルスの身体ではできないこと、と、理解してはいるけれど。
貴方には貴方らしく生きていてほしいと、ベリルは教もまた彼を愛する。

さて、今日は抱こうか、抱かれようか。
彼の体をさすりつつ、微笑んだ。**
 
(158) 2021/12/16(Thu) 5:52:42

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
無事に双子の男の子を出産して。
それからの毎日は怒涛の如く。
赤ん坊を育てるのは大変で、それが同時に二人なら尚更大変で。
イクリールさんの手助けもたくさん借りて。
ルベドを始めとしたホムンクルスたちの助けも借りた。
同じ顔を見るのが苦痛だ、なんて言っていられなかった。
子供たちは混乱するかもしれないから、多用はなるべく避けたけれど。
子供を育てながら冒険者ギルドの受付で働く事ができた。
子供が小さなうちはギルドにも連れてきたり、近場で預かってもらったりなどして。
そんなふうな毎日が、濃密で大変で。
 
自分が自分であるために。
私だけをみて欲しくて。
そんな事を言う暇がないくらい忙しかった。
親になるとは、そう言うことかもしれない。
 
(159) 2021/12/16(Thu) 6:01:39

【人】 星集め サダル

 
そして、私はやはりホムンクルスでもあり、人間でもあるようだった。
今までがそうであったように、この体は成長はしない。一部分を除いて。
その一部分は、子育てをする際に必要だったからか、胸は少し膨らんだ、その程度のことだけれど。
そんなふうに過ごして、いつの頃だっただろう。
彼は、毎年エオスに来て、イクリールさんの所には来ていたのかもしれないけれど。
 
(160) 2021/12/16(Thu) 6:02:02
 

 ―――― 綺麗だ、と呟く声がやわく降り注いだ。
 これが閨での世辞ならば女とて受け入れただろうが、
 この人魚はきっと建前や嘘などではなく
 恐らく本当に女へそう思っていると、理解ってしまって。


  「 …… っ… 」


 快楽という甘い毒に浸された思考も喉も、
 じゃれるように言葉で噛み付く余裕さえ失われ。
 代わりにむずがる幼子めいた仕草で緩慢に頭を振り、
 意趣返しのように、彼の昂ぶりを足で撫ぜる。

 ―― これ以上愛撫だけで達してしまうと、
 いよいよ最後の理性まで焼き切れてしまいそうだから。

 

 

  「 ―― だ、って
    きもちよくて、しんじゃいそう…… 」


 常は凪いだ海のように穏やかな瞳が丸く開かれ、
 困ったように苦く笑う彼の顔を見捉えれば
 兎はどこまでも甘えた弱音を吐き零した。

 全てを蕩かされても、良いのだけれど。
 好きな人との初めてを碌に覚えていない、というのは
 惜しいものだと女は思うから。
 ―――― おねがい、きいて? と
 欲を煽るように目の前の彼へ微笑んで。

 

 

 そう、だから ――
 女はてっきり、すぐに彼の熱が入ってくるものだと
 そんな風に思っていたのだけれど。


  「 ン、……んぅ……っ 」


 未だに絶頂の余韻が抜けない子宮を甘やかすように
 彼の掌が柔く下腹部を撫でるのなら。
 身体を微かに跳ねさせ、掠れた喘ぎ声を零しながら
 きゅう、と足の指先でシーツを寄せた。

 彼はただ、落ち着かせてやろうと思ったのかもしれないが。
 どこを彼に触られても快楽を拾ってしまう今では、
 寧ろ中途半端に熱を燻られるようで、――……。

 

 

 ―――― … 涙に濡れた睫毛を瞬かせる。
 あの日ここを出て行った後姿も、
 この家で共に過ごしていた間も、
 彼はまるで欲を感じさせない素振りで過ごしていたから。

 人魚とは斯くも綺麗で、欲とは無縁の生き物で。
 ―― だから、一片の曇りも無く妹へ会わせてやりたい。
 彼の本当の使命を知らなかった女は、確かにそう思っていた。
  私なら、貴方を置いて何処にも行かないのに 
         ――――― そんな羨望も。

  
 

 

 けれども、それは女のお気楽な勘違いで
 手を出そうとする様子が無いのなら良いか、と
 薄い部屋着で部屋を歩き、自室へ平然と招き入れたのは
 …… もしかすれば中々に手酷い仕打ちだったかもしれず。


  「 ふぁ、っぁ……ン、ぅ、 」


 彼の熱が秘部を焦らすように摺り寄せられれば、
 何度目かも分からない、蜂蜜めいて甘い声を零し。
 混ざり合った互いの欲の証が、はしたない水音を立て
 鼓膜を震わせるのに ―― 耳が揺れた。

 

 

  「 ――――― ッひぁ、……ふ、ぁぁ……っ! 」


 薄い腹の中に、火傷してしまいそうな熱が入ってくるのを
 女は自分を組み敷く男の手を握りながら受け入れた。
 一息に、欲のまま媚肉を暴いても自分は許すのに
 どこまでも自分を優先しようとする、その甘やかしが
 行き場のない熱と喜びを生むのだから、
 己も大概どうしようもない生き物なのかもしれない。


  「 っひゃ、ぁん……ッ! 」


 背中に彼の腕が回され、女の身体が掻き抱かれれば
 中を埋めていた熱杭がその弾みで
 とん、といたずらに奥を突くのに、涙を流し。
 

 

 重なった唇がすぐに離れてしまったのを、
 少しばかり寂しい気持ちで見送り。
 覗き込んでくる美しいばかりの海色へ、頬を緩めた。


  「 ……ん、…… だい、じょうぶ……。
    ――――― ふふ、
    テレベルムのぜんぶ、もらっちゃった…… 」


 空いている手で、熱を呑み込んだ己の腹へ触れる。
 僅かにぽこりと、彼の形をなぞるように膨らんだ腹を
 ふにゃりと緩んだ頬のまま、半ば無意識に撫ぜて。

 

 

  「 うごいて、いいよ……?

    がまん、するの
    ………… つらいでしょ……? 」


 ね、と悪戯をするように ―― 或いは欲を煽るように。
 彼の首筋へくちびるを寄せ、
 そのまま甘いチョコレートブラウンの肌へ
 ちいさな独占欲の証を咲かせた兎は。


 全てを受け入れるあまやかな顔で、微笑んだ。*


 

[あまりに愛らしい弱音は、寂しくなくても死ぬのかと
 困ったように笑いながら流してしまったけれど、
 自身の体液は生命力を増幅させるものであるから心配無い。

 慰撫にすら感じ入る吐息と呻きに下肢へ降りる熱。
 シーツに皺を作る元凶のしなやかな脚部を撫でてやり
 快感に震える耳が時折男の首や肩を擽り
 よしよしとあやすように頬を摺り寄せてやりながら。

 指よりも増した質量をもってして貫く刹那も
 肉襞を掻き分けて己を穿ち、最奥を揺らす程に沈めてからも
 彼女の細い肩を、それから肉の薄い背をしかと抱き止め
 互いの汗で多少の潤いを持つ繋いだ手は、けして離さず。]


  ……――は、 それなら、良かっ た …
  、あん…たの中は窮屈だから、壊れないか …心配だ、

[すべてを彼女に与えるつもりで居た。
 人魚の肉も、精も、愛も、 ――それから、見えぬものも。
 彼女の腹部を揺らす熱源はふるり、と奮い立ち、
 何処にもいかないで欲しいと言いたげに、
 柔い肉の筒を己で一杯にして、みっちりと埋まっている。]

  は…、夢みたいだな。
  あんたには、男として見られて、ない気が、…してたから

[本当に彼女は無防備で、男を行儀の良い犬か何かと
 勘違いしているのではと疑う格好で接されていたから
 挿入までの疲労で一息つく目的と、彼女に慣れさせる意味で
 少しばかり腰を落ち着かせた状態を保ちつつ、感慨を伝え。]


  …、本当に?
   ――んっ  ……――

[ずっとこのままで維持するのは辛いのは間違い無い。
 それでも、彼女の身の安全を随一としており
 促す声に嘘をついていないかと覗き込む視線を送り。

 それも首筋を甘く吸われて、小さな呻きに変わる。
 穏やかに、聖母のように微笑う女は
 躰の中心に杭打たれていると思えぬ程綺麗だ。]

  辛いと、感じたら…偽りなく言うんだぞ?

[約束だと絡ませた手指を握り直して。
 腰をゆっくりと揺り、媚肉に、臓腑に振動を与え。
 摩擦で増す快感にひくん、と喉仏が震えて、]


  っは……、ぁ…ン…、
    ――ラヴァ

[興奮に、衝動に、身を渡そうと、彼女を暴く男の声は甘く。
 負担を強いる行為であっても、甘やかしたくて堪らないのだ。
 水音と、肉が叩き合う音が次第に早くなる。
 呼吸を弾ませ、喉を鳴らし、愛しい女の頬へ鼻先を摺り寄せ]

  …っ、おりてきてる、 …あんたの、

[子宮が、とまでは皆まで伝える事は無いが、
 亀頭が抉る場所に膨れた感触を幾らか感じて
 幸せそうに瞳を細め、ぞわりとした快感には唇を引き結び。


 ―――其処を揺らすほど、深く貫いて。

          彼女の墾を己で満たさんとする
独占欲
。]



  …あぃ、 してる、
  あんたを―――  … ―――…

[その唇を、呼吸を、奪うように唇を合わせよう。
 寂しがる視線を少し思い出した事もあるが
 絶頂を耐えることで情けない声を上げそうだったから]

  んん… …、ふ …

[舌を攫い、唾液を絡め、粘膜を刺激し。
 絡み合う下半身も男の欲望は先走る腺液を女に注ぐ。
 人魚の一部を、女に与えて、

  ――心も、躰も、多幸感でいっぱいにしてやりたいし、
     男のことだけで、一杯にしてやりたかった。*]

星集め サダルは、メモを貼った。
(a3) 2021/12/16(Thu) 20:14:05

 

 ―― そんなにも、女はか弱い訳ではないのだけれど。
 なぜか女をひどく柔い生き物だと思っていそうな彼へ、
 「こわれないよ、」と優しく微笑む。
 確かに、人間の女よりは小柄で細い身体に加え
 愛玩動物めいた耳もあれば、不安にも思うだろうが ―


  「 …… みてなかったんじゃ、なくて…
    みないように、してた の ……。 」


 けれど、続いた言葉へは女も異議を唱えよう。
 妹探しの目的を伴い、陸地へ上がった綺麗ないきものに
 人の欲をぶつけるなんて … したくなかった、から。

 

 

  「 ん、……わかった。
    テレベルムからもらうものなら、ぜんぶ
    つらくなんて ないけど、 」


 ――― でも、約束、ね。
 そう呟くように返しては、女も絡めた指先へ力を込める。
 少しの会話を交えている間に、
 すっかり男の熱へ馴染んだ媚肉は、僅かに擦られただけで
 きゅぅ … っと彼の怒張を締め付けた。

 

 

  「 ッんぅ、あ、っひぁ――ン、ん……! 」


 どちらのものかも分からないような水音と、
 あまやかに欲がぶつかり合うはしたない音が耳を犯す。
 熱が引き抜かれそうになれば、膣は追い縋るように締まり
 再び媚肉を割り開かれれば、
 悦んで熱を食もうと迎え入れるように蠢いて。


  「 ふぇ、……ッや、ぁ ……っ? 」


 快楽で蕩かされた思考は、言葉への理解が追い付かず。
 数拍の間の後、彼の表情を見遣れば
 漸く理解に至った頭が …少しの警鐘を鳴らしたけれど。
 

 

    「 〜〜〜〜〜ッ、 ひぁ、……ぁあ……っ! 」


 どちゅん、と音がしそうな程に深く奥を貫かれれば
 兎は声にならない甘やかな悲鳴を上げ、
 二度目の絶頂に媚肉を震わせた。

 踏み入ったことがない場所を無くすような、
 ―― 本当に全てを彼のものにされるのでは、なんて。
 すっかり焼け切れた理性は、
 それさえ嬉しがり、また彼の熱を締め付けるのだが。

 

 

  「 っわたし、も……ッ 」


 ふわふわと揺蕩うような頭では、
 そう返すのが最早精一杯。
 言葉ごと奪い去るような口付けを受け入れて、
 女はへにゃりと眦を緩め、舌を差し出した。


  「 んむ、ン、ぁふっ……ふぁ、あ…っ! 」


 まるで生き物のように絡まり合う舌のぬくもりも、
 彼と触れ合えば触れ合う程に溺れる思考も
 …… 訳が分からないくらい、きもちがよくて。
 

 

 きらわれたくないだとか、綺麗な生き物を――だとか。
 抱えていた感情全部が理性と一緒に蕩かされて、
 残ったのは感じたこともないような多幸感と
 だれよりも愛おしい、彼のことだけ。


  「 ―― てれべる、む、
    おく、もっと……ほしぃ……っ 」


 重ねていた唇を離し、何もかも溶けた瞳で彼を覗き込んで
 兎は彼に教えられた甘え方で囁き、
 煽るように媚肉へ力を入れては、彼を奥へ誘おうと。

 

 

 繋いだ手はやっぱり離さない儘。
 兎の我儘を、蕩け切った甘えを
 人魚は聞いてくれるだろうか。*


 

【人】 星集め サダル

 
―狂った錬金術師―

ミロンが後を尾けられていたのだろうか。
>>186美しい魔族に馬乗りになられ刀の切先を突きつけられている。
その、狂った錬金術師は、その幼さを隠せない姿でぱちりと目を瞬かせた。
 
 
「断る。私に何の利もない。
 殺したいなら殺せば良い。」
 
 
この肉体に未練は無いから。
この家の地下に、錬金術師の肉体のスペア子供たちの死体が保存されている。
それを喪って本当に死んだとしても。
錬金術師はもう、構わないのだろう。
今は惰性でホムンクルスを生み出していた。
だって。サーシャはあまりにもサダルとは違った。
サーシャはサダルにはなれなかったのだから。
 
(195) 2021/12/16(Thu) 21:51:41

【人】 星集め サダル

 
「でも。死ぬのなら、口付けで死にたい。」
 
 
そんなリクエストを許される身ではないけれど。
 
 
「…ホムンクルスが君に害を与えたのなら謝罪しよう。
 それとも、正義感に駆られたのかな?
 あるいは贖罪。 それとも…まあ。
 
 終わらせてくれ。」
 
 
侵入者の頬に手を伸ばし。
微笑みを浮かべる錬金術師。
 
 
狂った恋心叶わぬ片想いを。」*
 
(196) 2021/12/16(Thu) 21:52:13
[約束を守ってもらえるなら体を合わせる今ばかりは、
 彼女に無理を強いたくない理性を焦げ付かせもしよう。

 男を掴んでは離さず、飲み込んでは奥にと誘う膣壁は
 迎合するばかりでは無く、貪欲さすら連なる肉棒に訴えており
 情けない部分すら受容せんとする彼女のように
 不遜な侵入者を拒もうとする気配が伺えない。

 それどころか、絶頂を迎える事ではくはくと蠢き
 淫靡な快感に腰が戦慄いて、シーツに立てた膝が滑りかけた。
 根元から持って行かれそうな強い性感に呼吸を時折忘れ、
 荒々しく彼女を求める男は、純粋無垢では無く。
 もう見ないようにすることも、きっと出来まい。]



  ――ッは、…、ぁ … 
  ……あんたの、なかで …ンンッ …――溶けそうだ、

[繋がったまま融解しそうな程に、体が煮えている。
 彼女を蝕む男とてそう感じるのだから、
 受容している方はかくや、と考えるまでも無いだろう。

 全力疾走に近い疲労感すら心地よく、
 互いの呼気を、口内に飼う熱を与え合い

 彼女が気をやりはしても、死ぬことなど無いようにと
 何度も何度も柔らかい髪の毛を手櫛で撫でやりながら
 その間にも腰をゆっくりとだが揺り動かして。]

[今は先ほどよりも深い場所が近く感じる胎内を満たし、
 ただ繋がっているだけでもしあわせで堪らないのに
 ただひとりの、愛しい存在に乞われて
 果たして頷けない男が、この世に居るのだろうか。]

  お、く―――…、ん。 ここか?

[貪るような勢いで穿つのも良いけれども。
 彼女と違い、加齢を重ねた者でもあるから。
 激しく律動するのでは無く、長く意識付けるように
 ゆったりと腰を押し付けては、深く沈むストロークで
 蜜壷を丹念に犯し、水音をたっぷりと響かせて。]


  理解るか、ラヴァンドラ、

 ――あんたは、俺で一杯だ、

[己と、己と体を繋げる歓びだけ、今は理解れば良い。
 幸福に熔ける兎を諭すかのように深い場所を詰り、
 時折腰の位置をずらして、悦い反応を示してくれた
 ざらつく天井も幹で擦るようにし、彼女の胎内を蹂躙する。]



  …は、ぁ……、そろそろ、俺も、

[愛しくて堪らない相手を抱く上で本来余裕など無い。
 これでも達するのを相当に耐えていたつもりではあるが
 絶頂の兆しに、思わず奥歯を食縛る。]

  ――…、叫んでも、喚いてもいいが、
       気を、狂わせるなよ、
     
俺を、忘れられるのは 困る。


[血液と変わらないほどに、精液の齎す『薬効』は高い。
 それを胎内に直接注ぐのだから、覚悟をさせて、]
 

[彼女の腰へと手を添え、一際強く穿ち。
 許可を得るのも失念し、その奥底へ
 ――もっとと甘える女の肉壺目掛け、遡るものを止めずに。
 どくどく、と勢い良く吐き出された精は、
 膣を満たし、女の胎を満たし、 もしかすれば心まで。]


   ッッ、っふ……!


[呼吸が整わず、乱れるまま。
 悩ましい嬌声を紡ぐ唇を軽く塞ぎ、甘く吸って。]


  ――…、俺も、あんたで
      一杯になってるよ、ラヴァ。


[ラヴァンドラという女のことしか、考えられないのだから*]

【人】 星集め サダル

 
―狂った錬金術師―

>>208まさか願いを叶えてくれるとは。
錬金術師は一瞬目を瞠り。
それでいて、口の中に流し込まれるものを拒まず喉に通した。
ああ、それにしても。
暖かな人肌に触れるのはいつぶりだろう。
自分を殺すためとはいえ、誰かに触れ合うのは。
まったくの他者と関わるのは。
>>209視線が重なる。抱きしめられる。
>>210そして。向けられた問いかけに。
 
(217) 2021/12/16(Thu) 22:55:15

【人】 星集め サダル

 
つまり。理解はしても納得が出来ず。
ゼロの可能性から一でも引き出そうと。
方向性を変え。アプローチを変え。目的すら見失いかけて。それでもやはり手を止める事ができなかった。
それでも、やっぱり。
手を止めることなど。できずに。
 
 
言葉を紡ぎ終えて、一拍。
体の内側で爆ぜるものがある。
心臓を貫き抱きしめる彼女も貫き。
体が震える。痙攣して。口から、体から、血を流し。
震える指先で彼女の頭を撫でた。
名前も知らない、でもサーシャを知る女性を。
 
(218) 2021/12/16(Thu) 22:55:58

【人】 星集め サダル

 
「…一緒に死んで、くれ、るの…?」
 
 
それか、この程度では死なないのか。
こんな狂った錬金術師と死ぬなんて、そんな事はあり得ないだろう。
だから、離して良いのにと笑って。

指先をパタリと体の横に落とした。*
 
(219) 2021/12/16(Thu) 22:56:12

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
>>213その人はルイージさんではなかった。
後ろ姿が少しだけ似ていた、別の人。
どうして間違えてしまったんだろう。
 
 
「いえ、私はイクリールさんではありません。
 イクリールさんはお隣さんですよ。
 
 
彼はイクリールさんに用があるらしい。
だから私は、もちろんイクリールさんの住居へと彼を案内する。
もしその中でルイージさんが死んだとか、その遺言を果たすためとハッキリ聞いたのだとしたら。
「またね」の言葉は果たされなかったな、と少し寂しく思ったけれど、どうだっただろうか。
約束でもなかったし、そんなものなのだろう。
 
(220) 2021/12/16(Thu) 23:06:51

【人】 星集め サダル

 
「凄い人だったんですねえ、ルイージさん。」
 
 
>>215わざわざ鑑定せずともわかる、禍々しい雰囲気を纏う品々。
冒険者として活躍していたのか、と。
これはいつか二人に話してあげようと心に誓う。
 
 
「ああ、ここですよ。
 イクリールさん、今はいますかねえ。」
 
 
ここからは彼と、イクリールの話し合いだろう。
それではと彼に頭を下げた私は、自分の家に向けて歩いて行ったのだった。*

 
(221) 2021/12/16(Thu) 23:07:08
 

 自分を縫い止め、組み敷く男の顔を見てしまえば
 もう人魚を純真無垢とは到底呼べやしなかった。
 そこにいるのは女を求める唯の男で、
 ―――― 彼の欲が向く先は、自分だけ、で …。


  「 ンぅ、っは、 ぁぅ……っ 」


 気をやってしまったことなんて伝わる筈なのに、
 彼は腰の動きを止めることなく緩やかに動かしてくる。
 微かな刺激もきもちがよくて、
 ―― もっと、快楽を教え込んでほしいと
 熱を食む媚肉をはしたないと思う余裕も潰えてしまう。

 

 

 強請って甘えれば、彼はそれを叶えてくれる。
 当たり前のような顔で差し出されるそのやさしさが、
 どんなに尊いものなのか――貴方は識っているのだろうか。


  「 ふぁ、あ、そこ……すき、ぃ、っ 」


 息をする間もなく責めるのではなく、
 まるで教え込むように最奥へ先端を押し付ける動き。
 媚肉を擦り、奥を甘やかに突き立てる熱へ
 女は殆ど無意識に言葉を散らして喘いだ。

 

 

  「 ぁふ、……ッん、ぅ……?
    ―――― ンぁ、あ、 ぁ……っ! 」


 ―― なにか、言葉を投げられているのが聞こえて。
 彼の声も言葉も、なんにも逃したくはないのに
 蕩かされた頭と理性が言うことを聞いてくれないのだ。

 指で触られた時、絶頂へ導かれた弱点さえ責められれば、
 蜜壷は男を誘うためにとめどなく愛液を溢れさせ
 すっかり降りきった子宮へ招くように収縮を繰り返す。
 怒張の先端が最奥に届く度、
 膨らんだ入口は、熱を逃さぬよう吸い付いて。

 

 

 耳に届く言葉の意味なんて、最早半分も理解出来ないけれど
 彼が絶頂に至りそうな気配を感じ取れば
 ―― いいよ、と全てを受け入れるように咲って、


  「 ………… っ、?
    なん、れ ……? 」


 なんで、という簡単な三文字も碌に発音出来ない。
 幼子のように回らぬ呂律をどうにか正そうとして、
  その真意を問う、――前に。

 兎は、彼の言葉の意味を。
 文字通り体で理解することになる。

 

 

  「 ひぁっ、ぁ、…… 〜〜〜〜〜〜ッッッ!? 」


 媚びるように蠢く膣内へ彼を迎え入れ、
 一際強く奥を穿たれる快楽に溺れかけたところで。
 胎内へ吐き出された彼の欲が、それ以上にあつくて
 ―――― ちかちかと視界に星が瞬いた。

 今までのどれよりも大きな絶頂に、
 精を吐き零す彼の怒張を食い千切らんばかりに締めつけて。
 はふ、はふ、と必死に息を整えようとするけれど
 身じろぐたびに甘やかな絶頂の波が引いてくれない。

 

 

  「 んむ、……ッふぁ、あぅ……っ
    や、 きもちいいの、とまら、な……っ 」


 なんでぇ、と子どものように泣いていれば、
 彼が唇を甘く吸う刺激にもまた達してしまう。
 本物の兎のようにまっかに潤んだ双眸で、
 叫びも喚きもしない代わり、
 自分を快楽に沈めるばかりの人魚へ追い縋った。

 
 

 


  「 もっと、あいして……っ?
    おねがい、…… ここ、あついの…… 」


 その原因がまさか、胎へ出された彼の精液だとは
 愛しい恋人との情事に溺れた女では気付けない。
 ―――― 彼が渋る様子でも見せるなら、
 力の抜けた腕で押し倒そうとでもするだろうし
 「口でしてもいいから」と、
 あの手この手で頷かせようとするのだけれど。

 それが叶えられるにせよ、そうではなくとも
 媚薬めいた効能が抜け切らぬうちに
 兎は気を失ってしまうことになるのだろうが。*

 

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズ様と:
sideベリル


マスターと出会ってから、何年も、何年も過ぎて。
エオスから二日もあればたどり着くことのできる北の森で、ベリルはマスターと二人で暮らしていた。
今までの華々しいマスターの活躍とは違う、穏やかな日々。
木漏れ日のような、ひだまりのような、温かな時間が流れていく。
晴れの日も。雨の日も。春も、夏も、秋も、冬も。
魔剣を封印してからは静かに。穏やかに。
出会った日と比べて、ほぼ変化のない自分。
それに比べてマスターは歳を重ねて、人らしく老いていく。
髪が白くなっていたかもしれない。
皺も刻まれてきたかもしれない。
でも彼は、ベリルにとって変わらず大切なマスターだ。
 
(232) 2021/12/16(Thu) 23:48:45

【人】 星集め サダル

 
「はい、マスター。」
 
 
>>223呼びかけられて、近づいてしなだれかかりキスをして。
服の上から体に触れられ、それだけで肌が騒めきお腹の奥が疼いた。
 
 
「んっ、あっ…。マスター…!」
 
 
露わにされた胸を揉まれる。彼の指先の動きのままに形を変えて、すぐに胸の頂はツンと尖った。
ペニスを扱かれると途端に硬くして大きくしてしまって、でも半端に服を着たままなのが、なんだか恥ずかしいような、でも嬉しいような。
 
(233) 2021/12/16(Thu) 23:49:06
[子宮を揺らす奥も膀胱に近い性感帯も
 彼女が悦ぶ場所は何処も愛してやりたかった。
 自身が生物で無ければ、果てるのすら惜しいくらい
 それだけ、欲望に乱す彼女は愛くるしくも蠱惑的で。
 体の奥まで撫でてやりたいと複雑な愛情を抱かせた。]

  ――ッあ、……!ぅ

[腰が惹きつけられるくらい激しい媚肉の蠕動
 精を余さず絞り出されている錯覚を覚える。
 これは名器だ、と野暮な感想を頭に過ぎらしても
 溺れそうな熱で頭を白くさせてしまい、心音ばかり近い。]

[命のみなもとを注ぐ合間にも、果てが見える筈の瞬間すら
 彼女の絶頂は下降を知らず後を引くだろう。
 甘い蜜を文字通り体の奥で知った女は、
 しとやかな乙女では居られなくなるのは解っていた。

 解っていたけれど、加齢を重ねても若い彼女の友人と異なり
 老成もする己の精神は次なる快楽よりも彼女の身を案じて。
 もっとだと強請る甘い声には、と呼気を切らして]

  っ……待て、 おかわりは、やるから。
  少し体を休…、め 

[心臓が悲鳴を上げそうだと言い訳を伴おうともしたが、
 男が想像するより彼女の欲は深く
 久しぶりの性交に心ばかり逸り体がついていかない身は
 細腕にすら引き倒される低落で、なんとも情けない。]


  ラヴァ、っ……、う、あぁ、

[魔力を取り戻しつつある体力は御覧の通りだが、
 上に跨る彼女の魅力を前に忠実な下肢は再び頭を持ち上げる。
 気丈にも男を征服せんとする女は実に色めかしい。
 横たわれば必然と流れる胸も見下ろす体勢であるから
 存在感を誇張し撓わに揺れているし、
 熱を戻しつつある己の性器に密着する女の蜜口が淫猥だ。

 それに――男を脆くさせる彼女の甘えたがりの表情も、
 綺麗だ、愛らしい、我を忘れさせる威力ばかり。]

[女の腰を支えようとする片手の寄り添いは
 忠実な彼女の下僕然とした愛情から来るものだが。

 下にして喘がせる愛玩が似合いの彼女を知っているが
 己を貪ろうと身を乗り出す彼女は、見知らぬ光景で。
 羞恥に顔を火照らせた情けなさを噛み締めながらも
 欲を求めてしまう右目は、海水を目尻に余し潤んでいた。]

  
それ に、恥…かしい…、


[ほとんど消え入るような声で、
 この場においては、逆効果にしかならない呻きを零して*]

【人】 星集め サダル

 
―ギルドの職員―

一度、向日葵にギルド職員を案内して別れたが、私は少しだけ心残りがあった。
ルイージさんが死んだ。
それはどこでだったんだろう。
一度家に戻ったものの、子供たちが落ち着いたのをみて、向日葵の扉が開くかどうか気にしながら過ごして。
向日葵の扉が開いたらすぐにかけつける。
 
 
「あ、の、すいません。
 ルイージさんはいったいどこで。
 …お墓とかは、あるんですか?」
 
 
そんなふうに問いかけて。
その先、聞くことはできただろうか。**
 
(254) 2021/12/17(Fri) 9:37:31

【人】 星集め サダル

 
―『人形屋』その後―

マスター狂った錬金術師を喪った後の人形屋は、もちろん売り物が無くなり店としての機能を失いつつあった。
今のサダル・ミロンは。そして元のサダル・ミロンであるサーシャは。それを寂しいと思いながらも受け入れる道を選んでいた。
契約済みのものはそれぞれ契約した相手の元へ。
まだ、未契約だった個体は眠らせてあげよう。
そして、店に残されたさまざまな素材は商業ギルドや冒険者ギルドに引き取ってもらった。
そうして裏街から一つの店が消えたのである。
 
(255) 2021/12/17(Fri) 12:28:19

【人】 星集め サダル

 
そして、それらの取引で得た資金を使い、私は表通りに店を構えることにした。
『星集め サダル』という屋号の、アミュレットの店だ。
星のように淡く光る欠片。
それを連ねたり、並べたり、下げたりして。
このアミュレットは祝祭の時に特によく売れる。
このアミュレットは願い事を叶える手助けをしてくれるらしいと、若い少女たちに人気だ。
また、本当に叶えたい願いを知ることができる。
そんなふうにも言い伝えられているし、実際に軽い守護と導きの魔法がかけられている。
 
(256) 2021/12/17(Fri) 12:28:38

【人】 星集め サダル

 
「ミロン、今日の店番をお願いね。」
 
 
今の店主は、二人。
姉のサーシャ・サダルと妹のミロン・サダル。
二人が若いままなのはこのお守りのおかげでは? と、密かに噂する子達はホムンクルスのことをきっとあまり知らない世代。
サーシャと、その二人の子供と、ミロン。
四人の姿を表通りに見ることができるようになるだろう。**
 
(257) 2021/12/17(Fri) 12:28:53

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「そうなんですか。冒険者とは…。」
 
 
確かに。冒険者ギルドで手伝いをした時にそんな話を聞いたこともある。
運が良ければ。仲間がいれば。遺髪や装備品を持ち帰ることはできたかもしれないし、墓も簡易ながらできたかもしれないけれど。
どうやら彼はそういう人はいなかったようだ。
私は彼のことを何も知らない。
あの一晩。その肌の熱さは忘れないけれど。
 
>>265名前を問われると一瞬戸惑った。
どうしたって、この名前を伝えるときは少し緊張する。
だって私だけの名前だから。
それを皆にも言えるような気持ちにしてくれたのはイクリールさんで。その名前を思い出させて刻んでくれた人こそ、ルイージさんだった。
胸元でキュッと拳を握りしめる。
 
(266) 2021/12/17(Fri) 18:51:37

【人】 星集め サダル

 
「サーシャと言います。
 ルイージさんとは、一度きりでしたが…。
 
 ルイージさんは私の恩人なんです。
 そして、…また、会いたかった。」
 
 
それに。言葉にしかけて、一度唇を引き結んだ。
自分の家の扉をちら、と振り返る。
一度大きく息を吸って。
 
(267) 2021/12/17(Fri) 18:51:54

【人】 星集め サダル

 
「それに。あの子たちに。
 お父さんはこんな人なんだよって。
 話してあげられることが増えたら良いと思いました。」
 
 
いつか大きくなったら、尋ねられるのだろうか。
あの一晩のことしか私は知らない。
でも、それだけでも満たされた。十分だった。けど。
あの子たちに話してあげられることが増えたら良い。
今更だけど、もっと貴方のことを知れたなら。
 
そんな思いが、芽生えたのだ。
あの日溢れた涙の理由もあったのかもしれない。*
 
(268) 2021/12/17(Fri) 18:52:12
 

 女のやわい細腕は、存外簡単に彼を押し倒した。
 ―――― 休もうと言っている言葉は聞こえていたけれど、
 胎内の熱に突き動かされる女には、
 単なる愛おしい男の声でしかなく 制止を受けられない儘。


  「 …… っ、ふふ……
    そんな、顔も するんだ……? 」


 消え入るように微かな声を聞いて、
 はいそうですかと頷けるならこんなことはしていない。
 涙の海に滲んだ右目を見つめ、いたずらに笑って
 ぺろりとまっかな舌を覗かせた。

 

 

 立場を逆転されても女の腰を支えようと伸びる腕は、
 どこまでも忠実で見上げた飼い犬めいた精神だ。
 男を押し倒すような姿勢を崩し、後ろへ下がると
 兎は「口で」という言葉に反応していた熱へ触れる。

 緩やかにウェーブを描く髪を耳へ掛け、
 ちいさな口を開けば、女は彼の昂ぶりをはむりと食んだ。


  「 んぷ、……ん、む……ぁふ… 」


 そのまま徐々に口内へ怒張を迎え入れるように沈め、
 裏筋へ舌を這わせ、ちゅう、と先端ごと吸い上げる。
 口に入りきらなかった根本は指先で擽るように撫ぜて
 兎族特有の人間より温かな口内と舌で、
 彼の熱を包み込むようにあまく味わえば。
 

 

 そう呟くように言葉を落とすと、再び熱を咥え込み
 つるりとした舌を精一杯使いながら
 じゅぷ、とはしたなく響く水音のことなんて気にも留めず
 緩やかなストロークを繰り返し、時折強く吸い上げて。


 散々好き放題に快楽で苛め抜いてくれた人魚を、
 どうにか善がらせてやりたい――と。
 内心で抱いた欲のまま、女は兎が好物を頬張るように
 彼が喉奥へ白濁を零すまで、口の奉仕を続けるのだけれど。*


 

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「…そうでしょうね。」
 
 
私は少しの寂しさを覚える。けれど、それで仕方がないとも思えた。
過ちなんて言わない。それでも、あれは彼にとっては一夜の夢のようなものだろう。
私にとっては特別な名前も、きっと彼にとってはそうじゃない。

イクリールさんの方が、彼を知っていたんだろう。
だから、声をかけたとき、彼は私をイクリールさんかと聞いたのだ。
私とは、あれだけだから。
それでも、名前を思い出し、刻まれ。子供まで授けてくれた人だから。
私にとって彼は大事な存在の一人なのだ。
それでも。以前より複雑な精神性を宿していた私は。
ただ、寂しくて。困ったような顔になってしまう。
 
(272) 2021/12/17(Fri) 19:48:33

【人】 星集め サダル

 
「そうだったんですね。本当にすごい人。
 亡くなったのは残念ですが、私は決して、忘れません。
 
 …忘れられません。」
 
 
あの時。もし引き止めていたら。
連れてったと我儘が言えていたら。
そんな、考えても仕方のないことを考えてしまう。
何か変わっただろうか。例えば、彼がもう少し生きていられたとか。
また、この街で「またね」を叶えることができていたとか。
 
 
じわりと目頭が熱くなる。
唇を軽く噛んで、それをどうにか堪えてると、笑った。
 
(273) 2021/12/17(Fri) 19:48:50

【人】 星集め サダル

 
「お引き留めしてすいませんでした。
 ご冥福をお祈りします。」
 
 
ギルド職員に向けて深々と頭を下げた。*
 
(274) 2021/12/17(Fri) 19:49:03

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「いらっしゃいませ。」
 
 
>>276来客。それに応えるのは、サーシャと同じ顔の店主。
声も同じ。顔も同じ。
体型だけが彼女より少し細いというか、胸が小ぶりで。
 
 
「人形屋へようこそ。
 こちらには、買いに。売りに。どちらでしょう。」
 
 
感情の薄い顔で尋ねるのだ。*
 
(277) 2021/12/17(Fri) 20:37:23

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「…?」
 
 
>>278ルイージ。その名前は薄らぼんやり記憶にある。
どこだったか。記憶を探り、ああ、と納得した。
 
 
「分かりました。
 サダル・ミロンは人形屋の店主としての名です。
 今のサダル・ミロンは私ですが、
 その人の知るサダル・ミロンはサーシャです。
 前の店主であるサーシャに、届けておきましょう。
 
 サーシャは、ルイージの子を生み育てています。
 貴方のいうルイージとそのルイージが同じ人物で
 遺品があると知れば、よ、…。
 彼らにそれを遺すでしょう。」
(280) 2021/12/17(Fri) 21:08:41

【人】 星集め サダル

 
喜んでそれを受け取る。
そう言いかけて。
遺品だった、と我に返って言い直す。
一応、人が死んで喜ばないくらいの精神性への理解はあった。
 
 
「…お茶でもいかがですか。」
 
 
どこから来たのかは知らないが。
届けてくれた相手をこのまま追い出すよりはと。
前の店主に教えられていた茶を入れるために準備を始める。
湯を沸かし始めるその隣にはミートパイ。
あの日からサダル・ミロンの密かな好物となっていた。*
 
(281) 2021/12/17(Fri) 21:09:09
  ――…、ラヴァ、性根が悪くなったか?

[役得だと淫靡な光景に見蕩れるのは条件反射というもの。
 息も揃わぬうちにペースを乱されるのは男として
 納得しづらい部分はあるので、複雑そうな面差しで。

 理性のある彼女が今の状態を見てでもいたら、
 卒倒しそうだと思考の端で。
 この報復は是非そうしてくれようと思い描くほど
 己の招いた『薬』の効果に何処か達観しながら
 男を屈服させて得意げな草食動物を見守る。

 マウントを取った彼女の顔が両脚の間に埋まるのに
 落ち着かない気分ではあるが、この可愛らしい生き物に
 もっと欲しいと甘えられたら最早お手上げの降伏に尽きる]


  っ……? は…、
  いや、…っ ラヴァンドラ、待て、

[オーラルの経験は有るが、スライムを溶かしたかのような
 異様な滑りけと、蜜壷を彷彿とさせる体温の高さに
 これが平常なのかと不安で震えた。
 接吻で知った彼女の口内や舌は確かに熱かったが、
 果てを見て敏感な部位で受けるとその感覚も真新しく。]

  ンンっ……?!

[裏筋を辿る軟体にざわりと背が擽られる思いだ。
 彼女の腔内に押し込められた熱源は脈動を確かに伝え
 吸われるとカウパーで暖かな口蓋を濡らす事だろう。]



  っは…、――、ぁ……

[鈴口を擽る刺激と共にこちらを窺う女に
 示しがつかない心境は落ち着かず、
 いやでも染まった顔を覆うようにして。

 どんなに欲に濡れても、我を見失っても
 愛しい兎の浮かべる笑みは、甘く。]

  ……………悦い、

[そう答えるしか無いだろう。
 羞恥混じりであるし、ぶっきらぼうにもなるが。]


  あ――…、待て、あんまり、

[全部口に、 …その言葉を反芻する間も無く
 しかと咥えなおされてしまい、熱の筒で扱かれると
 快感が早足で駆け巡るようで、

 与えられる刺激だけでは無く、余りにも淫猥だった。
 何処を餌にしているのだと悪態をつく余裕は奪われ
 はぁはぁと上がる呼吸をどうにか整えようとするが
 甘い快楽に腰まで痺れて、体が重い。]

【人】 星集め サダル

 
―後日談―
 
「承りました。」
 
 
確かにサーシャに渡すのが一番で、それを店主も望んでいた。
>>295だから彼に頷いて、お湯を沸かし茶葉を用意する。
まだ前店主のように上手く入れられない。
基本の紅茶がせいぜいだったが、ミルク壺と砂糖壺を添えて。
店内に広がる紅茶の香りは及第点。
それを、彼の前に差し出した。
 
(296) 2021/12/17(Fri) 22:29:31

【人】 星集め サダル

 
「アールグレイです。苦手なら別のを用意しましょう。
 アールグレイの花言葉は安らぎだそうですね。
 私は存じませんが、私なりの餞として。」
 
 
そして、アールグレイをもう一人分。
それは、ここにいないルイージの分。
そうして自分の分をいれて。
 
 
「そう言えばお名前をお伺いしても良いでしょうか。
 サーシャもお礼の手紙を書きたいと思うことでしょう。
 私自身、貴方にお礼を言いたいのです。」
 
(297) 2021/12/17(Fri) 22:29:49

【人】 星集め サダル

 
マスターヘイズ様と:
sideベリル


愛して、愛されて、抱かれて、抱いて。
マスターの晩年には、頭を撫でてもらいながら彼に奉仕することが増えた。
マスターがもし勃たなくても、キスして触れ合って、穏やかに過ごしていく。
そしてとうとうその日を迎えた。
 
(313) 2021/12/17(Fri) 23:17:24

【人】 星集め サダル

 
私は貴方に出会えて幸せでした、マスター。
きっとどのホムンクルスよりも幸せだったでしょう。
だって貴方に愛された。貴方を愛した。
それだけで素晴らしい奇跡ではありませんか。
貴方の旅にお供できてよかったです。
貴方の隣にいられてよかったです。
 
(314) 2021/12/17(Fri) 23:17:45

【人】 星集め サダル

 
どうしても、ホムンクルスはマスターよりほんの少しだけ長生きになってしまう。
涙を流しながら、彼と共に眠りについた。
ただキスをしたくて、キスをして。
私は契約から解き放たれてしまうけれど。
このキスももう契約の意味を成さないけれど。
私は貴方と共に棺の中。
魔法を使い、地中に埋まろう。
瞳を閉じて。体を重ねて。貴方を感じて。
 
 
「今度マスターの隣に立つのなら。
 同じ種族になりたいです、マスター。
 
 愛しています、永遠に…。」
 
 
こうして、ベリルと名付けられたホムンクルスの生涯は幕を閉じる。
深い闇の中でも。マスターと共にあるのなら、それだけで幸せでいられたのだった。**
 
(315) 2021/12/17(Fri) 23:17:59