人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 蕃神 雷恩

― いつかの植物園:桜花と ―

[君の名を呼ぶ。
何処か常と様子がおかしい君の名を。>>1:265
――それが自分の変化を、
桜花に実感させることになるとは思いもせずに。


蕾がほころぶように
或いは雪解けのように。
君の口元から笑みが溶け消える。

――俺はまた、間違えたのだろうか。羅生のときのように]


 ……桜花。


[泣きそうな声だった。
続いて耳に届いたのは、嗚咽だった。
俺が泣かせた。

伸ばした手は彼に触れることもなく
桜の色は背を向け、去っていくのだろう。
情緒がもう少し育っていたならば。俺はその背を追いかけたのだろうか。
それとも、再び勇気をもって声をかけられたのだろうか。


その時過った感情の名前を。俺はまだ知らない。*]
(3) 2023/11/23(Thu) 8:07:48
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a3) 2023/11/23(Thu) 8:10:59

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:緋雁と ー

[己が根を張る姿に、少し驚いた様子の緋雁。
確かに、この姿はあまり見せたことがないかと
根をしまい込んだ。>>4]

 この地は。汚染されていない。
 躰が嬉しいと、いっている。

[つまりは気に入った。ということで。
淡々としながらも1つ頷く際の声音は少しだけ柔い。]

 そうか。
 ――君らが、不調になるのなら
 俺や桜花にとって良い場所でも
 それはよくない、と、思う。

[ふむ、と納得する様子で言葉を紡ぐ。
割合、普段の自分たちと比べ長く留まっているように思うから
不調などはないかは、気にかかっていたので。
内心の安堵が。少しばかり視線に滲む。]
(10) 2023/11/23(Thu) 8:36:20

【人】 蕃神 雷恩

[土に根差す以外に、何かしたいことはあるのか。
――己はそれを考えたことがなかった。
本能的な希求。それが行動原理だった、ものだから。

思案。
思索。

はたから見れば無言で緋雁を眺めているように思えるだろうが
本人は頭の中で考えを巡らせている。

自分は、何を、したいのだろうか。

吐息を零す。]


 ……いままでは、きっと。
 なにもなかった。それ以外。

 今は、多分。その。

[珍しく、少しだけ言いよどむ。
それは果たして、自分に求められている役割から
逸脱する行為ではなかろうかとも]
(11) 2023/11/23(Thu) 8:36:34

【人】 蕃神 雷恩

 話を、してみたい。
 と、思っている。

 ――誰と、でも。そのことで悩んだりすることがあっても。
 
 それは、君にとって失望する、答えか?

[根を張るという目的に付随するには
生産性がないと思われるかも、と内心。

付け加えるように失望するか。と尋ねる言葉は無意識だ。
今迄は、言葉に出していなかっただけ。
――ことばにださずに、ずっと言葉の裏で問うていたこと。]
(12) 2023/11/23(Thu) 8:36:49

【人】 蕃神 雷恩

[説明されれば、きっと。彼が浮草研究所に
やってきた理由を理解するだろうけれど。

それが楽しみ、と知ったなら。>>6
多分。楽しい、に興味を向けそうな気がする。

今迄とは違う、行動パターン。
自分自身の変化に気づいていないのは、己だけ。*]
(13) 2023/11/23(Thu) 8:37:04
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a6) 2023/11/23(Thu) 8:39:21

【人】 蕃神 雷恩

ー 植物園: メディウムと ―


 ……そう。

[本心。と告げる前に訪れたわずかな沈黙。
彼女は何の思考を巡らせたのだろう。

それをこちらに告げることはないにせよ、
良いものではなかったのだろうことは雰囲気で察せられた。

次いで、感情を覚えぬようにと務める原因を聞く。
むなしい。と告げる理由も、意味もわからじとも。

少しだけ、琴線に触れるものはあった。>>21]
(23) 2023/11/23(Thu) 18:50:33

【人】 蕃神 雷恩

だとするのなら。今。
――俺に触れているメディウムも、

そんな風に興味を芽生えさせてはいるか?

[己にとっては君も、貴女も――「メディウム」は生命なのだ。
自分から、触れてみたいと思ったいのち。
そして「貴女」の囁きに耳を傾けていたいものである。

そんなこんなで辿り着いた場所で見たのは、
栗鼠を手招いたのちに彼女が拾った木の実をわたす様。
触れてみるかと告げる彼女の掌の中の栗鼠は
じっと、こちらを見ているようだ。

俺は緊張というものを初めて経験する。
びくん、と。肩を震わせながらそれを見やる。
ふわふわの、まるくて、なんか動いているもの。

黒い瞳がじっとこちらを見ていて。
掲げられたそれにおそるおそると指先を伸ばす。


――常では、伸ばした後に触れはしない。
でも、いまは。]
(24) 2023/11/23(Thu) 18:51:17

【人】 蕃神 雷恩

 ……あたたかいのだな。

[触れたそれはやわらかくて、あたたかい。

あの、戦場の幼子の躯は。
一体どんな体温だったのだろう。


少しだけ、泣きたくなるようだ
こんなこといままで、なかったのに*]
(25) 2023/11/23(Thu) 18:52:49

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:緋雁と ー

[ここの土地も、空気も今迄経験してきたものよりも
とても上質である。
何せ外の世界は汚染ばっかりだったものだから。
ちょっぴり肌艶も良いきがする。多分土地が栄養たっぷりだから。

思いを表出するのは苦手だ。
それでも、思うことを伝えられるようには、なっていた。]
(33) 2023/11/23(Thu) 19:47:29

【人】 蕃神 雷恩

[いっそ機械であれば。AIであるならば
廃棄を恐れることもなかったのかもしれない。
そもそも恐れるという感情すら正しいのかもわからない。

悩む様子も、言葉を探る様子も
君にはどう見えていたのだろう。
――もし、「人」に見えていたのなら>>29

俺は。もう望まれないけれど
「人」に近づけたのだろうか。
]

 ……。

 え、っと。それは。

[少し、狼狽える。
いうべきなのか、言わざるべきか。
己はつい。というものを恐れている。
失敗を恐れているのか。
或いは反射という行為を忌避しているのか]
(34) 2023/11/23(Thu) 19:48:12

【人】 蕃神 雷恩

[ただ。彼の言葉を聞いて>>30
――その考えに、目をパチリと瞬かせる。

己は、新人類としてふさわしい行動をしなければならない
自分より後の、新人類――桜花の反面教師、或いは模範として。
それを念頭に置いたうえで行動すべきで。
考えるべきで、と思っていたけれど。

望むままに。試してみてもいいのだろうか。
その得た経験は、良いものでも、悪いものでも。
それでも?]
 
 緋雁は、色々しているのだね。

 確かに、そう。
 俺は。この間栗鼠に触れた。
 ――自由な行動が、許されているのなら。


 俺はもっと。誰かと話したい。
 直青たちや、その、研究所の者らとか。
 緋雁とも。もっと。 
 触れてみたい、聞いてみたい、感じてみたい。
 植物も、生き物も。


[――許されたい。
それは、生きることだといえるのならば>>32]
(35) 2023/11/23(Thu) 19:48:55

【人】 蕃神 雷恩

 直青たちが、とめてくれるなら。
 望んでも、いいのかな。

 ―― でも、そのときに。
 失望されるのは、いやだなぁ。


[失望を恐れるのは、一度それを経験したから。
言いよどむのは、それによっておこる影響への懸念から。
自我を出していくことを恐れるのは、それによる悪影響を忌避して。

自分の欲求は、「新人類」として必要なことだと
誰かに証明してほしかったのかもしれない。
保証してほしかったのかもしれない。
間違いでないよという道標は、俺の前にはないから。]
(36) 2023/11/23(Thu) 19:49:14

【人】 蕃神 雷恩

[君の視線に少しだけ眉を落とす様子は
どう見えるのだろう。
少なくとも変化はみてとれるのではないだろうか。


よくも、わるくも。*]
(37) 2023/11/23(Thu) 19:49:24
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a12) 2023/11/23(Thu) 19:53:26

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:緋雁と ―

[自分は植物の割合が多めだが、経口摂取なども可能だ。
故に、大地から今迄栄養が摂取できていなかった分、
人としての機能の方に頼って栄養をとってきた。

だが、ここにきてから植物のほうが満たされた。
そのことが外見に影響しているのかもしれない。


 話は変わるが。
 ――ある、旧人類の研究結果がある。
 心の成長というものは、十分な栄養と、愛情とが必要であると
 身体的な充足感、精神的な満足感。
 それらが得られたときに、心の成長がうかがえるのだという。
 なら、今は?


じっと見つめられた際に覚える、動揺。
今迄そういった感情を抱いたことはないがゆえに
取り繕うという行動は思い浮かばず。醜態をさらす。
見つめる視線に、挙動不審に少しばかり目が泳いでいるようだ。]
(58) 2023/11/23(Thu) 21:26:34

【人】 蕃神 雷恩

 ……好きか、どうかは自信はないけれど。
 もっと触って、みたくなった。
 ふわふわなそれが、新しい大地でも生きていられたらいい。
 と、思う。

[これは多分、好きっていう感情なんだろうなと思うんだ。と
自信なさそうに。

緋雁はAIで、戦闘のために造られたアンドロイドで。
でも、自分よりも「人」らしい。
その言葉はプログラムだというかもしれなくても
0と1以上の何かがあるように、己には思える。]

 ……楽しんで、いいん、だ。
 俺も。

[桜花みたいに。――そうであったら、いいなぁ。
でも、「人生」という言葉には少しだけ困った顔はしたかもしれない。
己の生は、果たして人生と呼んでいいのか。
旧人類的ではなかろうかとか、思索し、思案し。
それでも、君の言葉は「嬉しかったから」
僅かに、微かに。頷くのであった。]
(59) 2023/11/23(Thu) 21:26:59

【人】 蕃神 雷恩

[自分よりずっと安定しているように思える
いつも微笑んでいる、顔を見ている、緋雁も
恐れることも、ショックなことも、嫌なこともあるのだと
知った己は目から鱗という顔をして君を見る>>66

ああ、この感情は不都合だったり
変だったりするものでは、ないのか。]


 ……道具じゃなくても。
 AIだと、しても。多分。
 俺はあきらめてほしく、ないなと、思う。
 いつか、どうしても来るだろう。別れがくるその日まで。


[ずっと己たちを育て、守ってきてくれた存在を
使命以外の何かで、喪うこと。
多分己は、それであきらめる、ということは
「嫌だ」と感じているようだ。

と、ぽつ、と呟く。
”つい””ふと”零れてしまう。――桜花のように。

でもそれはダメな変化では、ないようだという考えが
無意識に口を緩ませているんだ。きっと。]
(60) 2023/11/23(Thu) 21:27:28

【人】 蕃神 雷恩

 もし、そうなら。
 緋雁も、止めて。
 とめてほしいと、思う。

 ――それは、ダメなことか?

[最後に、そう、たずねてしまうのは
臆病さが癖になってしまったかのようで。少しだけ後ろめたい。]
(61) 2023/11/23(Thu) 21:27:41

【人】 蕃神 雷恩

 いいことなら、よかった。
 あの、な。

 ――感情、を、出すのを恐れてたんだ。
 それでこれ以上失望されてしまったら、嫌だと思って。
 でもそれを言語化、できないままでも。
 きっとずっと、胸の中に、あった。

 変われたのは、きっとこの環境で新しい存在らと
 触れあったのも、あるけれど。
 今迄俺や桜花に、語り掛けて、育てて、守って
 来てくれた君たちが、いたからだとも、思ってる。

 だから、その。
(62) 2023/11/23(Thu) 21:28:00

【人】 蕃神 雷恩

[肯定の言葉をくれる君に、――きっと初めてではなかろうか。
俺はとても、嬉しそうに。笑った。*] 
(63) 2023/11/23(Thu) 21:28:28
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a18) 2023/11/23(Thu) 21:33:46

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:緋雁と>>71 ―

[自分が動揺した様子は、彼の笑いを誘ったようだ。
そのことに再び慌ててしまうのである。

ただ。続いた言葉に。]


 桜花と、話を?


[ぱちりと、また瞳が瞬いた。
生きていくことに必要なものは魅力的に思えるという。
――だったら、きっと桜花にとって栗鼠は魅力的に映ったのだろう。
それに対して語る様子は、普段よりも楽しそうに聞こえたから。

己と、同じように。それを必要としたのだ。
と、判断した。]
(78) 2023/11/23(Thu) 22:51:38

【人】 蕃神 雷恩

[緋雁の言うことは一理ある。と思う>>72
必要がなくても規制はされない。
なら、たとえ余剰であっても。興味のあることに
手を伸ばしても良いのではないかという確証を
また1つ、得ることになった。

――そんな君は、
きっと。このままいけば俺よりも、桜花よりも
早くに大地に還るのだと理解しいている。

あの、子供の躯のようにか、それとも
大地に種子とともに咲いてなのか。
――願わくば。それが君にとって一番望む最後であればと
俺は、思う。

何となしに。同じAIであったとしても
緋雁は、この緋雁だけなのだ。と思う。
だから、
ありがとう、とのことばには頷きながらも。
あきらめてほしくないなと思うのは当たり前の、ことであるのだと
胸の中で、つぶやいて。]
(79) 2023/11/23(Thu) 22:51:51

【人】 蕃神 雷恩

 そう、だったな。
 ――育て、導くのは。直青たちのしごとなのは
 理解、しているよ。

 でも、緋雁が俺や桜花に接することで
 俺たちが学んだことは、きっとあるよ。

 それは、少しで、あったとしても。
 育ててる、に入るとは思うんだ。

[彼がAIとしてを逸脱しようとしないことは知っている。
困らせたくないので。できないという言葉を否定はせずに。
それでも、伝えたいことだけを言葉にした。

嬉しかったから。
味方だよといってくれたことが>>75]
(80) 2023/11/23(Thu) 22:52:03

【人】 蕃神 雷恩

 俺も。緋雁が幸せであればいいと思っているよ。
 緋雁だけじゃなく。直青達も、もちろん、桜花も。


[微笑みに、笑みを返す。
これが成長というものならば、悪くないなと思うのだった。**]
(81) 2023/11/23(Thu) 22:52:27

【人】 蕃神 雷恩

― メンタルケアの時間に ―

[緋雁と話をして。漸く自分の中で
直青の「宿題」を言語化できそうだと考えて。

思索して、思案しながら
俺は自分のメンタルケアの時間を、待っている。

直青はいつものように「bébé」、と呼ぶのだろうか。
そういえば、その呼びかけに対してどう思うのかは
伝えていなかったと思う。*]
(82) 2023/11/23(Thu) 23:02:45
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a25) 2023/11/23(Thu) 23:04:29

蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a27) 2023/11/23(Thu) 23:14:38

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:メディウムと ―

[なるほど、彼女も他の生命体へと同様に
己に興味を抱いているようであると知れた。

――同時に聞こえる「貴女」の声に
知りたいと同時に知ってほしいと思う感情があることも聞こえる。

とはいえ、そんなことよりと流されてしまったことに
何処か釈然としないものを感じたのも事実である。
釈然としたのは多分、掌からふわりと
留まっていた蝶々が逃げてしまったかのような。心地を覚えたからだろう。
言語化すれば怒らせてしまうかもしれないので、
そのあたりは沈黙し。

栗鼠に興味があるのは事実であったので。
すぐに其方に意識を集中させた。]
(95) 2023/11/24(Fri) 0:03:25

【人】 蕃神 雷恩

 そうだな、あたたかい。
 知識では知っていても、実際に触れて、感じるというのは
 また違うものなのだな。と、思う。

[あまり、自分が他者に触れようとしてこなかったからこそ
余計にそう思うのかもしれない。

浮かべた表情は無意識。
故に、鏡も、水面も遠いこの場所では。
自分が浮かべた表情を認識できていない。

呟かれた言葉は小さかったがゆえに聞こえず。
されど、何かを呟いたことはわかって、顔を上げる。]


 この、栗鼠は。
 まるで君のようだね。

 興味が尽きない。
 

[最近、一拍考えこまずに伝えることが増えたように思う。
今のこの感想もまた。*]
(96) 2023/11/24(Fri) 0:03:50

【人】 蕃神 雷恩

― 直青と ―

[いつも規則正しいノックの音とともに彼は来訪する。>>92
此方へ心を配る声。親愛の声。
心地よく耳を撫でるように。或いは労わる様に聞こえるそれは
人の部分も、植物の部分も安心を覚えるもの。]


 直青。


[己も彼の名を呼ぶ。
常に凪いでおり、抑揚のあまりないものであるけれど。

扉を開いた彼はいつものように俺を呼ぶ。
どんな一日なのかと聞かれれば、
今日の出来事を時系列に淡々と述べる――

いつものように。で、あれば。




彼を見る。
口を、開いて。]
(98) 2023/11/24(Fri) 0:14:43

【人】 蕃神 雷恩

 ――植物に触れた。動物に、触れた。
 緋雁と話を、して。考えてた。
 
 ずっと考えてたことを、ようやく
 言葉にできるように、なった。

 聞いてくれる?直青。
 保留にしてた、宿題の、答えを。


[失望しないで。
――と、たった1つ。君へ望みながらの、俺の話を。*]
(99) 2023/11/24(Fri) 0:15:36
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a30) 2023/11/24(Fri) 0:21:22

蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a31) 2023/11/24(Fri) 0:22:18

【人】 蕃神 雷恩

― 直青と ―

[ここの土は理想に近く。
されど、ここをそれと定めることはできていない。
大地としては少なすぎるからだろうか
或いは、何処かで桜花の心情を植物の部分が感じているからかもしれない。

それでもいつかは、別れが来るのを知っている。

俺は。優しい君の声を覚えていたい。
未だ、きっと欠陥品の俺に触れてくれる、親のような君。
ここにきて、いろんなものに触れて。
俺はようやく君に伝えられる、「心」がある]
(117) 2023/11/24(Fri) 7:49:38

【人】 蕃神 雷恩


 言葉を出さなくても。今迄なら桜花が、直青達らが
 汲み取ってくれた。考えを。
 「メディウム」が望んだことを。最初に手伝った。
 その際に倒れた時には、驚いたけれど。
 「貴女」の声と、「彼女」の声。
 時折同じことを願い、時折違うことを願う。

 それを聞いて、見て、触れて、感じて。
 こうしたい、こうありたい。こうであって、ほしい。
 ちゃんと言葉に出さなければならないと
 理解、して。行おうと思えた。

 感情に、名前をつけることは難しいけれど。
 それがどんなものかを考えて、定義できるように、なった。
 興味のあることが増えて。それに対して
 桜花みたいに、綺麗、とか、楽しいとか。
 そういったものを、感じているのに気が付いた。

 ――今迄でも、感じてはいても
 どういったものかを、考えることはしていなかったと思う。
 それが、できるようになったよ。
(118) 2023/11/24(Fri) 7:50:01

【人】 蕃神 雷恩

 願いをどう、叶えるかというのは。
 ……引きはがす、というのは、 
 実は少し消極的ではあるけれど。

 俺は。
 メディウムの願いをかなえる、ことで。

 ――「人」としての部分が成長できると、思っている。
 
 今迄、植物の部分に思考を委ねている方が楽だったけれど。
 人としても、世界に、君たちに。
 目を向けてみたいって、思った。
(119) 2023/11/24(Fri) 7:50:34

【人】 蕃神 雷恩

 直青。
 この成長は、間違っているか?

[どんな言葉でも、握った手を離さないでくれるだろうか。
ぎゅ、と握り返す。

――今までにない行動をしながらも。
視線はそらさずに。まっすぐと君を、見ている。*]
(120) 2023/11/24(Fri) 7:51:19
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a37) 2023/11/24(Fri) 7:52:57

[部屋に戻って、ありったけの痛み止めを流し込む。

もう色んなところがひたすらに痛くって苦しくって、何も分からない。

そのままベッドへと横たわり投げかけられた言葉を反復する。


「思い遣ってください」


そんな事を言われても、困るよ。]


…………僕の感情そのものが不必要だったとしたら…………どうしたって、無理じゃないか…………
**

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:メディウムと ―

 知識だけでは、だめなのか。
 ――もしかしたら、穢れていても。
 大地に足をのばそう、と思ったのは。無意識化で
 それを理解していたからかもしれない。

 経験を求めて。
 
[知識だけでは、わからないことがある
経験だけでは、辿り着かないことがある
――眼差しだけでは、伝わらないことがある

言葉にしなければ、引き出せない心がある>>133]
(145) 2023/11/24(Fri) 19:02:24

【人】 蕃神 雷恩

 俺は。「新人類」だ。
 直青らは俺と桜花をそう定義し、育てた。

 自分たち以外の新人類に対する興味。
 それは、「貴女」の囁きだけではないよ。
 確かに貴女の声は、綺麗だけれど。
 貴女と交わりながらも、それを否定する様は。
 どうしても気になるものだ。


 それに、甘言というけれど。俺には。
   
愛し

 ――助けて、と言っているように聞こえたよ。

 君も、貴女も。

[自己完結ではなく、希求する何かがあるのだと
貴女の声は語り。君の突き放すような、拒絶するような態度が
真逆の感情を伝えてくるかのように思えたのだと。

何かを必死に耐えるようにしている様を見やりながら。*]
(146) 2023/11/24(Fri) 19:02:39

【人】 蕃神 雷恩

― 直青と ―

[あやす手は、どこまでもあたたかく。
声音は、どこまでもやさしく。

――不安を溶かすあなたはいつも。
俺と、桜花を見守ってくれている。

あなたのことばは、眼差しはいつも。
一度たりとも俺を傷つけることはなく。
それに見守られて育てられたからこそ。

きっと俺は、心を萌芽させることができたのだ。]
(150) 2023/11/24(Fri) 19:21:22

【人】 蕃神 雷恩

 ……直青のケア不足ってわけでは、ないよ。
 直青がそう思ってはいないって、
 伝わってる、から。だからこれは、
 俺の、きっと問題で。


 ――不安なのも。臆病なのも。

 ……直青は、優しすぎる。
 

[離れていくのではなく。未来を選ばずとも好いのだと
俺の意思を尊重しようとする。寄り添おうとする
決して、諦めないでいてくれる。]
(151) 2023/11/24(Fri) 19:21:42

【人】 蕃神 雷恩

 生きる、が何かは、自信がないけれど。
 俺らしく、俺が、道をきめることなんじゃないかな。
 とは、思っている。


 ねえ、直青。
 俺はずっとその、ことばが。欲しかった。


[間違っていると、片方の親の心を察してしまったから。
ずっとあきらめて、望まぬようにしてきたことば。

それでも、願っていた。
俺が感情が希薄だった時からずっと見守ってくれて。
もし道を違えても。諦めないと伝えてくれた。そんな、

  あ な た
 
”おとうさん”
、に。

間違ってないんだよと、いってほしかったのだと自覚した。]
(152) 2023/11/24(Fri) 19:22:17

【人】 蕃神 雷恩

[視界が曇る。
握りしめた手に、雫が落ちる。


俺はこの日初めて、

             涙を、知った**]
(153) 2023/11/24(Fri) 19:22:35
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a53) 2023/11/24(Fri) 19:24:40

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:メディウムと ―

 ……。

[指摘しようか、しまいか。悩んだ。
――これ以上の刺激は毒なのか。
それとも、今だからこそ、もう1歩。


思案。思索――そして。]

 ……気づいてる?
 君は、なかったはず。と、過去形で、言葉にしている。
 必要、なんだろう。

 知ってるかい。
 自分に向き合うことを、停止していたら
 後悔することも、あるんだよ。


[取り返しがつかない、ことだって。
――……拗れてしまった、もう1人の親と己の関係のように。

とは、言わず。
ただ、それ以上は言わないで置いた。
謝る彼女に、ただ、視線を向けるだけ。
謝らなくていいといえば、更に追い詰めてしまいそうだから。]
(199) 2023/11/24(Fri) 22:49:05

【人】 蕃神 雷恩

[視線が絡む。
其れだけで彼女の意図は――伝わった*]
(200) 2023/11/24(Fri) 22:49:23
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a62) 2023/11/24(Fri) 22:59:54

【人】 蕃神 雷恩

[草木の音、娘の寝息。
動物たちの囀る、声。
耳をすませばこの場所は、色々な音がする。

誰かが通りがかるなら、彼女を預けることだろうけれど。
彼女が気絶から回復するまで暫くは、腕の中におさめ。
己は周囲の木々を、草花を眺めている**]
(215) 2023/11/25(Sat) 5:05:45
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a69) 2023/11/25(Sat) 5:06:13



 僕が否定しているんじゃない。
 お前が、お前を、否定しているんだ。

 ……どうしてわからない?

[敢えて身体の自由は奪わずに、視線の威圧だけを与える。頬をひとつなぞり、釦に指を掛けた。]

 「生命じゃない」?

 だから損なわれても良いと、
 それが使命の遂行に必要だと、
 擲ってそれで満足か。

 その"満足する"という感情を、
 お前は何だと思っているんだ?

[露わになれば、その鎖骨に歯を立てる。]

 それが逃げではないとお前は言えるのか。


 ────羅生。
 お前は、

 何故、記憶を自ら消去している?

*




──『何故』?



[

違う。逃げるなと言われているのか。記憶の消去が逃げであると。膚に疾る甘い流れを両腕で押し退ける。筋力くらい同等であってくれ。

]


 …………あなたが恐いから
 
侵食をされる心地 それは呑み込めない泥濘

 ……あなたの『言葉』が俺を破壊する
 
咲けない 咲けなく なってしまう

 

 いやだ。嫌です。見放されたくない──!

 
父なる天から
 命も魂も宿らなくても

 



 っ、……おまえ、なに…………!?
 


[

視界が僅に朱に染まる。涙腺を通した廃熱は『弱さ』の象徴に思えて好きに成れない。それでもマシだった。

──何と、比べてる?

]


 知らない、擲つなんてどうしてそんな解釈が出るんだ
 くるってる、壊れてる、『メンテナンス』が必要なのはおれじゃない!


*




 ────そうして、お前は、




 から逃げるのか。


*


[

切れそう。回路が。灼かれる、この温度に覚えがある。
肯定を返したいのに主張出来なくなっている、のは、何故。

いっそ笑った。

]


 
 …………逃げるなら
 あなたに態々指示を乞いに来てない。

*




 ……フ……
指示
を?


[やはりどうにも笑いの発作を刺激される。
感情を動かされる


脱力し、肌蹴させた羅生の衣服をそのままに、
ひとりベッドにふらり腰を下ろした。]

 …………。

 ……
がそれで安定するのであれば、
 記憶など保持しなくて構わない。

 そうでないならば、思い出しなさい。


 君が咲くことは「まだ」許可しない。
 桜花の処分もだ。

 …………君たちは、生きようとしているだろう。

[絞り出す声音になった。]



 苦しさから逃れたいだけならば、
 それは甘えだ。

 甘やかされたいか?

 甘やかされたいのか、君は、僕に。
 


[

 それは俺からお前を奪うことだというのに。

]
 



 怖がるばかりで本質を見失っている。
 君の仕事は、使命は、
 咲かせることだけではないよ。

 それが出来なくなるなんて不安、
 どうしてそこまで育ててしまったんだ。



 ………………ねえ、羅生。

 本当は何が欲しいの。


[


 それを、"言葉"にしてくれ。


]

*


 

 ────…………。


 はは……、


[

何一つ響かない。何も分かって無いのはおまえの方だろ。もう疲れた、って力なくへたり込む。永遠にわかりあえない明白を何度無駄に擦り合わせるのか。非合理。

]


 …………直青君の、せいでしょ
 
誰よりも理解をしながら

 直青君が、咎めないから、おれを
 
利用するだけしつくして。

 
 

 苦しいよ。稼働し続ける事を『生きる』というなら苦しいよ。
 なけなしの存在価値、なんだよ……


 


[

花の名前。種子を持つこと。
世界に良く在りたいという『人間の欲求』だけがきっと間違い。
僕まで『神』を愛する必要は無かった。

]


 誰のせいにもできずに……『生きる』しかないじゃない

 




 直青君。



[

無様も不様な格好で様相で笑みを作る、のは、どんな顔をするべきシチュエーションか分からないから。
君に容量持ってかれて鈍い、動きで手を伸ばす。

]



 ………………たすけてよ。


 *




 
その通りです

 それでも生きるしかないんだ。
俺は。

 
そこにただ、お前が欲しいだけだった。



[何を咎めろというのだろうか。
何を与えてやれただろうか。

ただその存在に掬われ続ける己に。
"それ"を利用とだけお前が言うのならば。


創造主の意思など、
知ったことではなかった
。]

[

 …………。

 君が罪だと断じるものを、
 僕は当たり前に抱えている。

 君より余程、僕の方が旧人類的だ。

 
知っていましたか?


 僕はそれを誰よりも肯定しているのだから。


]


 君が自身を否定する度、
 僕は僕を損なわれてきました。

 
知っていましたか?



[伸ばされる手を掴む。
引き寄せる。強く。      強く。

抱き止めて、耳に囁く。]





 
お前を掬う方法など、知らない。

 どんな風に、殺されたいですか。




*

− 自室 −


[初めて触れ合った時から、どれくらい植物からだを重ねただろうか。それはあくまでも内側を犯す行為であって、物理的な接触行為とはまた違うものである。……一種の生殖行動ではあるだろうが、模倣しているだけとも取れる。]


…………なん、で…………



[苦も悦も味わった、植物の方は。人間の方は未だに許してはいない。……許させてはいけない、はずだったのに。]


……ぅう……


[『人間』の部分が疼く。もっと甘い熱がほしい、と。ただの刷り込みだったのかもしれないし、本能を増幅させる『植物』の性質のせいだったのかもしれない。
あるいはもっと別の感情。
]

[ベッドに横たわり、ゆっくりと手を生殖器へと伸ばす。知識はあった、勉学くらいしかやる事がないから。経験は無かった、不必要だと思っていたから。

雄とは違って雌は自主的に欲求を発散させる必要は無い。

無いのに、
]


…………んっ…………


[そっと指で秘所をなぞる。おそるおそる、傷つけないように。ついでに空いていたもう片方の手は、胸部にある性感帯へと伸ばす。]

[力加減が分からないから、できるだけゆっくりと。快楽を得られるように、そっと触れていく。]


…………は、ぅ、


[じんわりとした感覚が襲ってきて、もどかしくなるけれど。これ以上強くしたらどうなるか分からなくて怖いから。段々と湿度を増していく生殖器に指を入れ、慰める。]



…………ふ、ぅ、


[けれども、昂る身体を頂へと持っていく事はできず。いくらなぞっても一定のところで留まってしまう熱をどうすることもできなくて。

…………欲求は澱のように底に溜まったまま。途中で止めた。]


僕、なにしてんだろ……



[湿った指先を拭き取って、発散ができないまま、ぼんやりと横たわったままでいた。]

(…………貴女も、本当は、深く深く、求めたいんでしょう?彼の全てを…………)
**


[

立ち昇る甘さがある。存分に首筋に顔を埋めて『僕ら』を混ぜる。記憶を消去できても記録は消えない。膚は、熱を覚えていたみたいだ。囁かれる音の波をそのまま聴いて、堪えられず笑いを溢す。

]



 ふ……、ふふっ、

 はは、
 今さら…………殺すの?



[

抱きしめると、稜線が分かるね。隔てる物質を識るために身体を擦り合わせた。衣装越しに伝わる信号をもっと体験したくて、指先は項から頭頂へと這う。桜花とは違う『香り』に、陽光に照らされる波間が瞼へ浮かんだ。『羅生』の持ち物ではないなにか。

]

[

直青が僕を殺したい動機が発言から見当たらない。つまりこれは、
終わりを与えてくれるという、譲歩。

許可をくれるだけで良いのに。
そうしたら僕は君の元を去って咲く。
──それは、許せない?


]



 我が儘じゃ、ないですか……?



[

首筋に口づける。決して弛められないその襟元から覗く部分だけに。
ねぇ、あなたの真実を握らせたなら、殺されるべきは僕じゃないね?

唇を離して眸を覗き込む。
情報を、明け渡してよ、分かりやすく。迷いやすいから。
唇に、音も無く重ねたい。

]*



[

 
──ゆるせませんよ。



体温、などというものを当たり前に持ち過ぎている。
甘える仕草にも似て触れる唇の行方を追った。

こんな記憶も君は消してしまった。


 だけが憶えている。


]


 ──……は、

[笑み溢れる。]

 我儘? ──どちらが。

[こうして向かい合えば繋がる右の
と左の
朝顔



 ゆるしてきた。
 ずっとゆるしてきたじゃないか。

 君の我儘を全て。

 それが、それこそが君はゆるせなかった?


 身勝手なひとだ。


 わかりやすく?
 たとえば、こんな風に?


────重ねる。音も無く。]

*

【人】 蕃神 雷恩

[微睡む君は、どんな夢を見ているのだろう。>>242

――夢。己はみたことのないもの。

植物の割合が多いからなのか。
それとも、見ることを拒絶しているのか。
何方にせよ、躰は睡眠をとることはあっても
何処か意識は、覚醒していた。

植物は睡眠をとることはない。
明暗に反応する就眠現象
或いは傾性と呼ばれる日照や温度への反応での花弁の開閉など
同じ運動を繰り返す現象はあるけれど。

旧人類の植物生理学会という学会での研究結果では
そうである、らしい。

体を休めることはあっても
意識は沈むことはなく。

ずっと、ずっと、ずっと、ずっと
――ずっと、考え続けている。
色々なことを。色々な経験を思い起こしている。
傷ついたこと、嬉しかったこと。
そういった感情を最近自覚したことで
それを思索することが増えた。

彼女が意識を飛ばしている際に、抱きかかえながら
己は常のように思考を巡らせていた、ところ>>243]
(247) 2023/11/25(Sat) 19:51:27

【人】 蕃神 雷恩


 ……あなた方は。確か新人類、の。


[やってきたのは背の高い人物。そして恰幅の良い人物。
何方も「水」を頭部に抱える者。
ところで、脳はどこにあるのだろう。植物のように必要のないのかもしれない。
などと、顔を見るたび考えていたりする。]


 夜。そうか、もうそのような時間か。
 ここの空気も、大地も心地良いよ。

 ――あなたたちは。とても互いが親しいのだね。


[そして、彼らがメディウムを思い、発する言葉はあたたかく
この研究所の新人類たちの仲の良さがうかがえた。
そろそろ消灯時間ということだし、
抱きかかえていた彼女を彼らに、渡す。

ビオトがいうには、完全には消灯しないらしいから
自分が部屋に帰るのに真っ暗闇ということはないのだろう。]
(248) 2023/11/25(Sat) 19:52:01

【人】 蕃神 雷恩

[メディウムを引き渡した後。
去り際の、彼女らの言葉を反芻している>>244


――いくな。と微かに聞こえたメディウムの声。
だが、ここにずっとならば肉体的に不調が出るかもしれない。
だから彼らに手渡したのは間違いではないはずである。

とはいえ、どこか 寂寥のようなものが胸の内に漂う
その理由を、その感情の名前を。俺はまだ、知らない。*]
(249) 2023/11/25(Sat) 19:52:23

【人】 蕃神 雷恩

[とはいえ、なんとなしにこの場から
すぐに立ち去るのもなと再び根を伸ばそうとして
――重陽に見つかった。

つい、おかあさんごめんなさい。といいそうになるのは
彼女の口調の所為だろう。
……彼女と定義してよいのだろうか。彼のほうが良いのだろうか。
謎は尽きない。]

 ……直青達が心配するのか。
 重陽もか?

 そうなら、帰らなければならないな。

[別に惚けていることはなかったのだが
というより凪いだ様子で根を張るのはいつも通りなので
そんなことはない、と一度首を横に振った後。


どうも、羅生と直青と桜花ら3人で
何かを行っているのだということを知る。

なるほど、俺は邪魔者にはなるまい。
己は彼に連れ添われ、居住区まで歩きながら心の内で誓う。
己は、気遣いを覚えたのであった。*]
(250) 2023/11/25(Sat) 19:52:34
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a87) 2023/11/25(Sat) 19:54:17

蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a89) 2023/11/25(Sat) 20:07:10

蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a91) 2023/11/25(Sat) 20:22:45


[

くすくすと。笑う事を自らに許したら解けていく。
不思議な心地だった。何か麻痺していて、視覚情報の精度が低下してる。

]



 おまえの方でしょ。我が儘。
 それは譲らない……


[

接吻。誓約と親愛。その二つの理解。
これは違うな。もっと泥にまみれた匂いがする。温い陽光の青臭さ。触れ合わせたいねもう少し。嫌がりはしないでしょう?

堅苦しい衣装を丁寧に剥ぐ。自分にも同じものが支給されているけれど、比較されるのが嫌で着用はやめてた。似合ってますね──褒めてますよ?

シャツの釦を上から順に外しきる。先程触れた首筋よりもう少し下から鎖骨に向けて、胸元を目指して口づけた。気紛れに舐めながら。

]



 ……ふふ、なんだろうなこの心地

 
(笑みが止まらないです)



 …………、っ、あはは!


[

はだけさせたシャツの脇から腰を抱き寄せて夢中に触れ合わせた。何だろう。嘘みたいに込み上げる。先程まで虚無だったところに一気に咲いた。君の青。抑えきれなくなった衝動で抱き締めたまま寝台に倒れこむ。

動物のじゃれ合いかなって、近い映像を探して。半身起こして艶のある青色を撫でる。

]



 直青君……小さいね。


[

僕は今どんな顔をしているかな。

君の表情は芳しくは無さそうな予想だけど。全く読み取りにくい人だよねぇって、深い空色を一房摘んで、ページを捲る様にぱらぱらと落として。

]*

【人】 蕃神 雷恩

― 楽園のどこかで ―

[その日も、己は根差す場所を求め
ゆっくりと歩いていた。

今日は植物園にしようか。
それとも、農場に足をのばしてもいいかもしれない。

最近は、考えることが増えた。
以前なら本能のまま根差す場所を探していただけだったのに。

――そんな折に、自身の植物の部分が
酷く、疼く。
まるで何かから、誰かからシグナルを受信しているかのように。>>256


向いていた方角から、爪先を翻す。
向かった先には、蹲り苦痛を訴える、小さな体があった。]
(258) 2023/11/25(Sat) 21:02:42

【人】 蕃神 雷恩

 メディウム。

[名を、呼んで近づく。
そっと手を伸ばし、背をさすりながらゆるく、枝葉を伸ばした。

――その苦痛を、和らげて
快楽に変える方法は、以前におこなっているから。

そうすれば多少熱は残れど、息はできよう*]
(259) 2023/11/25(Sat) 21:03:28

【人】 蕃神 雷恩

― 楽園のどこかで:桜花と ―

[その日も、きっと楽園のどこかで根差していた。
大地と1つに溶けあうような心地になる時は調子が良い時。
今日はそうなのだろうな、と思案していると――


震えた。大気が>>260


珍しい。と思った。
大体、桜花が大声を出すことはあまりない。ほぼない気がする。
彼が呼ばうときに、こんな風に叫ぶのも。

大抵、気配で理解るのだから。]


 ――桜花?

 どうしたんだ。なにか、あったか?


[足早に、こちらに向かってきた彼に問う。
いつもの、凪いだ声音で。*]
(264) 2023/11/25(Sat) 21:16:40
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a96) 2023/11/25(Sat) 21:17:39



[
腹立たしいな
、と思う。
その分だけ、苦い笑みを返し、吐息をこぼした。

好きにさせながらその緑を見上げる。]

 猫さえ連れて来てくれたなら、
 もっと小さくもなりますよ。

[お望みならば、ではある。

すっかりと兆したものを擦らせて揺すり上げ、綻びる花の幾何学模様を視るのだ。そうして直青は幾度も正気を保ってきた。身勝手なひとだ、と繰り返す。

わかり合えないことを、
赦し合うことを、

愛と呼びたかった。

彼我を隔てる薄膜のような着衣を、邪険に鼻先で搔き分ける。その赤も、白も、黒も、君には似合いだけれど。すべてを剝いでみたところで、届きはしないけれど。



 君が、わらっているから。



今はそれで充分だった。
ねえ。わからなくていいよ。──わからないでいてくれ。]

[繋がることで。

何かを得た気分にさせてくれ。
与えたつもりにさせてくれ。


 
生きて、いてくれ。



希いを熱に代えて、


その身に移した。]


**

【人】 蕃神 雷恩

 ――「君」が呼んだから。

[返答は、端的で。飾ることもない。>>265

貴女が、でもなく。
メディウム、でもなく。

自覚しろといわんばかりの。言の葉は優しくはなかろう。

突き放すというわけではない。
自分自身と向き合うよりも、拒絶を選んだ弊害であろう、
と、己は予想している。

――かといって、きっとそれを直接伝えても
今の彼女が受け入れられるかというと怪しいが。

背を撫でながら、じっと彼女を見る。
交わる視線の先の君は、どんな表情をしているのだろう*]
(266) 2023/11/25(Sat) 21:29:46

【人】 蕃神 雷恩

― 楽園:桜花と ―

 ……そうか。

[やはり普段と、違う。>>267
声音もそうだ。どこか吹っ切れたような感じに思えるのは気のせいか。
――距離も、そうだ。常のものよりも、幾らか近しい。]

 ――そうか。

[俺の顔が見たかった、という。
確かに、近くでは彼を見なかったように思う。
近くなくとも、互いの存在を感じ取れるから
この場所では他に興味のあるものがあるのだろうと、思っていた。

けれど、こうして言葉にするのはやはり、珍しいな。
胸中独りごちる。]


 最近は。いつものように根を張っていたり。
 あとは、栗鼠に触れたりしたな。

 ……メディウムとの散策の際に。

 桜花は。俺をよく見ていたのだな。


[珍しいのは、己もだろう。
「言葉に」して君に近況を伝える様子は
以前と今とでは違う。確実に変化している。]
(269) 2023/11/25(Sat) 21:52:20

【人】 蕃神 雷恩

 桜花はどうなんだ?
 どんな風に過ごしたんだ。

 
 少しだけお前の空気が、変わったような気が、するよ。*
(270) 2023/11/25(Sat) 21:52:30

【人】 蕃神 雷恩

― 楽園:メディウムと ―

[疑問に思っていたことが、ある。
植物同士を触れ合わせ、交わらせ、感覚を共有し。
その間に、伝わる貴女と君の感情。
それは、多少人間の方は拗らせているというか
素直ではないが、どちらも行為のようなものを感じていた。

――なのに、それを人の方は口にしようとしていない。
その理由は、何なのだろう。と。

思索する。思案する。

それは自身の致死願望によるものではないだろうか。
と、大まかな仮説を、たてた。

これほど細胞と交わらせたなか。「彼女」と「貴女」の分離は
「貴女」はともかく「彼女」は多分「持たない」だろう
それを望むということは、死にたいと同義である。

死に向かう彼女が、思いを封じるというのは理にかなっている。
彼女なら、そうするだろうとは性格も参照すれば容易に想像できた。
なお、実際はそんなことはなかったのだけれど、それはさておいて。

彼女の、消えゆくような感情の吐露を聞き。
――安堵したのだ。これで死に向かおうとする足は、鈍るだろうと。]
(281) 2023/11/25(Sat) 22:26:43

【人】 蕃神 雷恩

[涙に指を伸ばし、拭う。
そのまま近づいて――ちかづいた、ところ。

ふと、彼女が抱える赤色を目にする。>>275
確か、旧人類の精神のよりどころの1つ。新約聖書だったか、旧約聖書だったか。
それに書かれていた果実だ。
赤く、美しい色合いで、どこか甘い匂いを漂わせている。


そんな君が、果実を食べようと誘う。
好き。と言ったすぐ後に。果物食べよう!である。
抱え込んだものを吐露して腹が減ったのだろうか。
そうであるなら、案外子供っぽさも残しているのだな。
可愛いものだ。などと思うが。

事実はすっごい不器用な可愛い求愛方法だった。>>275
悲しいかな、それに思い当っていない己は。]
(282) 2023/11/25(Sat) 22:27:18

【人】 蕃神 雷恩

 ―― そうだな、いい香りがする。
 俺も食べてみたいよ。

[桜花が渡した、ということは彼が咲かせたものなのだろう。
思えばそういった成果物は食べたことがなかったように思う。


*******

むかし。むかしむかしのそのむかし
おとこのひととおんなのひとは
へびにそそのかされて ちえのみをたべました

へびにそそのかされたのは、おんなのひと
おんなのひとは おとこのひとにそれをすすめました

*******
     
堕ちた

――最初に食べたのは、どちら?*]
(283) 2023/11/25(Sat) 22:28:20

【人】 蕃神 雷恩

[それが不器用な求愛であると気づいてはいなかった。
いなかった、けれど。

――知っていたとしてもきっと。
俺はその果実を齧っていたよ。]


 ……。


[差し出されたからかじったのだけれど、
もしかして同時に食べるとかだったのか?
動揺している様子から思案した。なお、口に出してはいない。
――が、続いて食べる様子から
気のせいだったか。と内心、胸をなでおろした。]
(286) 2023/11/25(Sat) 22:56:07

【人】 蕃神 雷恩

[美味だと笑う。
――綺麗な、きれいなかおできみがわらっている。*]
(287) 2023/11/25(Sat) 22:56:45
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a105) 2023/11/25(Sat) 23:00:45

【人】 蕃神 雷恩

[果実を食べ終わった後の俺たちは、
その場に腰を下ろし、近くに座っている。>>295

彼女は口実をなんやかんや考えているのかもしれない。
そのあたりは、ここで過ごすうちに
彼女の性格を十分理解しているので
容易に想像できた。

己はどうだろう。そうした理由は?
自問自答する。思案する、思索する。

「言葉」で定義すれば簡単だ。


ただ、そうしたかったから。**]
(309) 2023/11/26(Sun) 6:27:47

【人】 蕃神 雷恩

― 楽園:桜花と ―

 案内してもらったからな。
 多分自分1人だと、出会えなかったと思う。

[植物なら感知できるのにな、と付け加える。
ただ、彼女が栗鼠に似ているというのには首を傾げた。
栗鼠は素直だった気がする、もっと。
――多分そういった意味では、ない。

目を細めながら言葉を紡ぐ、君。>>291
揶揄めかす、君。

ああ、君も変わったね。
きっととても、人らしい方向に。]


 そうか。
 ――そうだな。いつも。


[俺たちは一緒にあった。あたりまえの、ように。]
(325) 2023/11/26(Sun) 6:42:41

【人】 蕃神 雷恩

[言葉にしていなかったのは己も同じ。>>292
俺が色々考えて成長していったように、君もそうであるのだろう。
だから、俺は君の言葉を聞く。

差し伸べられた手を、見る。>>293
己の手をつかむ手を、見る。
――君を、みる。

突如、感謝とともに微笑みを浮かべる君を。
もしもを語る、君を。]


 ……桜花。
 まずは、ありがとう。……と。
 君がいたから、俺は羅生をこれ以上困らせずに済んだ。

 ――君と過ごすのは、心地よから。

[君は言う。よかった、と。
少し引っかかったのは、過去形であること。
それだけなら普段のことを回想して感謝を述べているのだと
そう思えたのだけれど。

――もしもを語る君に、握った手を握り返しながら訪ねる。]
(326) 2023/11/26(Sun) 6:43:00

【人】 蕃神 雷恩


 桜花。 「何かあったのか?」
 俺が離れるであろうと思った何かが。

 ――君が、離れるであろうと思う何かが。


[じっと、見つめる。こちらは笑みではなく
何処か不可思議といった、顔で。*]
(327) 2023/11/26(Sun) 6:43:06
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a113) 2023/11/26(Sun) 6:44:19


[

──久しぶりに『休息』を取った気がする。

活動限界まで稼働して強制で落として、が常となっていた時期を窘められてからは省電力モードを常用することで過ごしていたから。


目を開ければ、少し穏やかな青天のいろ。背ごと腕に抱えた君の項に鼻先を合わせ、鼻腔を充たす。
虫食いのキューブは、その青さを湛えた立方体として、
今や僕の中央4番目で廻っている。

]





 (言葉が うかばないな)