人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

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【人】 蕃神 雷恩

[「彼女」がばつの悪く思っていることまで思い至らない。
提案に了承した。それをなすために近づいた。
己はそう、認識している。

――もう少し情緒が育てば、様子に彼女の機微を察して
少しばかり躊躇いもしたかもしれないが。
現状は。]
(117) 2023/11/21(Tue) 9:32:39
 ……なるほど。
 

[気の抜け、意識を失った彼女の口から出た葉を、
躰を抱きかかえながら、1枚手に取る。]

 「貴女」は、こんな姿をしているのだね。

[そう呟く己の声は、凪いでいる。*]

【人】 蕃神 雷恩

[何にせよ。気絶した彼女を誰かに託そうとはするだろう。
リヒト―ヴか、緋雁か。或いは他のだれかにか。

それが終われば、己は再び大地に根を張る。
指先で、先程手に取った葉っぱ1枚、弄びながら。]
(118) 2023/11/21(Tue) 9:35:26

【人】 蕃神 雷恩

[さて。場面は彼女が気を失ってからの噺にうつる。

己は近づいてきたリヒト―ヴと>>106
どけ、と感情をあらわにしているフランクル>>102に関して
ただ、正直に頷くだけだった。

なお、フランクルに関しても新人類という認識はしていたが
どうも、植物の香りがしないからだろうか。
不思議と興味はさほど湧いていなかったので。
多分、この時初めてその存在に興味の視線を向けた。

抱え上げる様子を眺めながら。
己はメディウムとフランクル、2人に興味を失したように
再び大地に根を張って。のんびりとしているのだ。

この空気には現状、不釣り合いの様。

何にせよ、それ以上メディウムへの干渉はしない。
彼らにすべて任せて。己は自分の生物的欲求へと
意識を向けるだけの、こと。**]
(119) 2023/11/21(Tue) 9:43:41

【人】 蕃神 雷恩

― 邂逅より、時がたっても ―

[フランクルが、或いはほかの誰かが。
接触を禁じるように言うこともあったかもしれないし
なかったかもしれないが。

己は相変わらず。植物園や温室で根を張り
そこで過ごしている。

己が探し回ることはしない。
必要になれば、来るだろうという認識。
彼女はどうかはわからないが。貴女なら。


乾いた葉を指先で弄びながら。
今日もまた、植物園の一角で。己は根を張り過ごしている。*]
(120) 2023/11/21(Tue) 9:47:41

【人】 蕃神 雷恩

― 回想:桜花と ―

[桜花がここまでいうのだ。
きっと彼にとってとても興味深いものだったのだろう。>>107
己はその断言に、小さくうなずいた。

表情は凪いだままではあったものの。
彼にとって興味深いものができたのは
とても良いことであるという認識は己の中にあった。]


 俺は、いいと思うぞ。

 契約の中に、触れてはならないというものはなかったはずだ。


[害を与えることは禁じられているけれど。

「言葉」での定義というのは
ある程度の裁量を認めるということと同義なのだと考える。
それと同時に、一度触れてしまった己は
それを躊躇うことをしなくなった。

 もし。あの時小さな遺骸に触れていたら
 己は、どんな思考をするようになったのだろうか。

 ――訪れなかったIFを、頭の中で消去して。 ]
(121) 2023/11/21(Tue) 9:53:09

【人】 蕃神 雷恩

[思わず見返す、彼を見る。
此方は少し不思議な顔を崩さぬまま。

そうしようかな。と呟く桜花に頷く。
その姿は常と変わらぬ、凪いだもの*]
(122) 2023/11/21(Tue) 9:53:20
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a36) 2023/11/21(Tue) 9:56:17



[その指が必要な作業を必要なように施すのを、眺めるのが直青は"好き"だった。ただ只管に、指先に視線を追わせる。吐息が漏れただろうか。構わない。

羅生という個体は、随分と厄介な"性格"に創られていた。

わざと遠回りをするように敷かれた回路。
直青にはそのように
視える
。]

 どうして?

[ぽつり、わざわざ空気を震わせて発声された要求を、直青は半分だけ却下する。自身で前を寛げながら、
どちらの
視線も逸らさない。

何故彼はそのように創られたのか。
何故直青はそのように創られなかったのか。

保留案件のひとつだ。時折取り出しては、また仕舞い込む。]

 ……ゆっくり、してくれますか。

 環境の差異の影響と思われますが、
 本日は些か敏感になっているようです。

[手頃な立方体状の放棄物に腰を下ろし、羅生をその前に跪かせるよう促す。フードを払ったのは"作業"の邪魔になると思ったからだ。蓮色の髪に手を触れさせたのは、──理由などなかった。]

*

 
[

棄却か。予想外でもなんでもない。何故か髪に架かる指ごと苦々しく顔を逸らして視界を遮断し口を開ける。二つの目的で。

]


 ……悪趣味。


[ 

蜂の生態を学んだ日を思い出すんだよ。たった一人の女王の為にいるその他。探るまでもなく捕らえたら舌尖を介して、それを舌根まで喚び込む。どうして、拭いきれない劣等感は日毎増していった。それは一体いつからだったろう。棄却された申し出を仕返すかに性急に舐った。甘い電流と有機金属の、香り。

口内に入れるのは難くない。
この身体にある『体温』は仕事をして巡る冷却水。摩擦の起こる部分は熱を増してゆき、潤滑剤としての粘液が滴る。これを飲み込むのが嫌で遠慮なく垂れ流した。

刺激には敏感に反応するよう機能している。個体差があるかは知らないけれど、用途として戦闘員の方がそうあっておかしくはない。どのくらいの差があるのだろう。そんなことを知る機会は今のところ無い。

上目遣いで咽頭部まで飲み込んで、

]


 (……まだ終わりませんか。)


*



[問われて意識を眼前に戻す。]

 ああ、すみません。
 君の思考に見入っていました。蜂ですか。

[やはり込み上げてくる笑みをそのまま溢す。
この情動が"何処"から来るのかを直青は知っていた。

改めて集中すると、与えられて続けていた刺激によって"準備"は整いつつあった。
伽藍洞の備蓄倉庫は水音を倍加して反響させている。

放熱が間も無いことを告げ、
細かな
指示
を直接「声」で叩き込んだ。]

 は、…………ァ、

[余剰の熱を吐息で逃がす。
それを合図に、蓮の緑を掴んだ。打ち込む。



 
出すよ




]

*


[

いやらしいな、態々視ている事を告げてくるその精神が。貫かれる。照射レーザーで串刺しになる自我。いつから?
いつからでも、いいか。この記憶も終われば全て消去する。

──行為の事実と必要性とその『指示』以外は


喉奥の組織を削られる感覚がする。
触覚があるのは生き物にとって大事なことなんだとは、何となく理解してた。僕らは自身を含む環境を全て数値化し最適解を取る事ができて、感覚器官などは本来必要がない。それでもこうして、遠回りな世界を手にするのは、きっと全て『我が子』の為なのだ。
先端を飲み込む為に捩じ込んで、僅かばかりの距離を頭部を揺らすことで往復して、気づく。この距離だと溢したら衣服を汚してしまう。

そう意識した瞬間、行動範囲を更に制限された。
髪を掴むなんて安易な仕草によって、
抗い難い指示に、

すべて掴まれる。

]



 ────ッッ゙、ンぐ、ぅ……!


[

ごくり、と。
嚥下する音が響いたらもう駄目。

弾かれた様に離れて地に伏してぶち撒けた。他人の熱なるもの。どろりと、食道なる器官から拒絶された透明な液体が『涙』と共に落ちて染みを作る。

ああ、成る程。これを見越してこの場所を選んだのか。憎らしいな。

背骨を駆け上がる電気信号はそう帰結して落ち着いた。濡らされた皮膚を上衣で拭う。整え終わる頃には相手も整え終わってるでしょう。それを確認したらば染み付いた性格は勝手に唇を形作る。業務としては遅きに失するけれど。

]


 ……異常は無しですか


*



["余韻"というものを味わう時間だけは、嫌いではなかった。
情緒とは程遠い有り様の羅生を眺め下ろして過ごす冷却時間クールタイム

 ああ、羅生。
 君は実によく出来た部下だ。

]



 ええ、問題は一切ありません。
 君のお陰ですね。

[ここで微笑むのと、表情を作らずにいるのとでは、羅生はどちらをより嫌がるだろうか。解。どちらも等しく嫌がる。──ならば構うまい。直青は存分に口角を吊り上げてみせた。

どの道同じ道を戻る。この場に留まらせる理由もなかったので、腕を取って歩き始めた。振り払いたければ羅生がそうすれば良いだけのこと。無用の配慮を直青は行わない。]

 今回もありがとうございました。

 そろそろ君もメンテナンスの時期ではありませんか。
 羅生のタイミングで声を掛けてください。

 僕は君ほどに"察し"が良くはありませんので。

[付け足しのような業務連絡を施すうち、誰に遭遇することもなく病棟へと帰着する。それでは、と居室へ向かう直青は、羅生を振り返りはしなかった。]

**


[

直青がこうして笑顔を向ける事に必要性を見出だす事は出来ずにいる。同じく腕を取られる事にも。理由を探してしまうのは性だ。『言語化』しないままでは居心地が悪く、出来ないのならば認識は空白。その足り無さを、直青自体で埋められているようでどちらにしろ心地は最悪。

少しだけ低いはずのその視線は大して絡まない。それで良いよ。おまえと対峙すると採点されてる気分になる。かつては自分より小さい体躯に安心感を得ていた。それは見くびりだったのだと、劣等感情が増す度に浮き彫りになる。

余裕のある魂の無い謝辞を理解して、継げられる羅列に息を呑んだ。腕を掴むその手を振りほどく。

]


 …………そろそろ、……?


[

違う。そんなことをした事はない。みっともなく呻きそうな口を手で塞いで記憶を辿ってみても、無い。ましてや『周期を把握される様な事』など断じて。


──記憶は無くても記録は有る



振りほどかれたその顔は此方を見た筈だった。この疑念の答をその表情から読み取ろうとして既に向けられていた背に追いすがるように続いて、容赦なく扉は閉じられた。

]

[

一体。

どのくらいの記憶を消してしまったのだろう。
いつから、どこから僕は『羅生ぼく』であるのか。

大丈夫。

見喪っても、良い。
この身に賦与された花の名前に総てを寄せる。

まだ僕は『咲かすことができる』





おまえは絶対に、僕を救けない。

]**

【人】 蕃神 雷恩

[かつてのはなし。
旧人類の植物学者はこんな研究結果を残している。

「植物には人間の感情を受信し、それを反映し
 己の糧とすることができる。」

植物学者だけではなく、観葉植物を育てていた旧人類が

「毎日話しかければ花がきれいに咲いた」
「歌を歌うとその時間に開花するようになった」

などと電子の掲示板に書き込まれた事例は多岐に渡る。

―― 人と植物とをかけ合わせ、新人類としたのは
   その事例などを鑑みた「親」達がいたからではないか ――

等々、思案することはある。
己や桜花が生まれた理由というのがそれを根拠とするのなら。
成功作はきっと、情の豊かな、桜花なのだろう。

客観的にみて、そうであると思っている。]
(230) 2023/11/22(Wed) 12:50:04

【人】 蕃神 雷恩

  もう、触れなくて いいよ。

 「――『祓』はもう、不要だ。」

[それを羅生に告げたのは。多分彼が。
桜花に向けるような笑みを”浮かべられなくなってから”

植物は、自身に向けられたものを受け止める。
それが正であれ、負であれ。
相手が自覚していようがいまいが、それを、受け止めて。
考え抜いた結果が。その発言だ。

距離を置かれる前に。自分からおいてしまおう。
そうすればこれは自我の芽生えのプロセスと処理される。

 お前が、”不具合”を起こしたのではないのだよ。

己が植物に偏っていることは自覚している。
最初に産み出されるということは、
模範となるものがないということである。

どれが正解なのかはわからない。からこそ。
己は直青の質問>>0:149に「言語化できない」と返す。
――失望を恐れている。
廃棄を恐れても、いる。
だがその恐れすら間違いであったなら。

ゆっくり、思索し根を張りながら「宿題」を考えている様は
遠目から見ても。はたまた近くから見ても。
ただの、植物たらしめているようにしか、見えないだろう>>228]
(231) 2023/11/22(Wed) 12:52:07

【人】 蕃神 雷恩

[問いかける彼女に向ける視線は常のように凪いでいる。>>191]

 ……。
 楽しむ、ということがわからない。
 それは生きるためには必要不可欠でなかったから。

[見つめる。彼女と、「貴女」をみつめる。
彼女の投げかけと。
貴女の、言葉とを”同時に聞いて”

己は珍しく、少しだけ笑みを見せた。]

 俺が頼まれて、是としたのだから
 謝らずとも良いことだ。植物の香の娘。

 ――散歩。か。
   前の段階。つまりは今日は
   浅く触れ合ってみるということだな?


[散歩。でふと思い出した桜花との会話。
どうやらこの浮草研究所には栗鼠がいるらしい。]
(232) 2023/11/22(Wed) 12:53:00

【人】 蕃神 雷恩

 栗鼠。
 ……を、知っているか。
 散歩をしている、際に。それが見れたら、良いな。
 
今度は君から、エスコートしてくれるかい?麗しい貴女。


[散歩の誘いに承諾を呈し。
はて、誰かと散歩をするというのはどうやってするのだろう。
大体、根を張るか1人で行動しているか。話しかけられて応じて。
或いは直青にメンタルケアをしてもらっているかの生活なもので。

連れ立ち、ただ歩くということをどう実行に移せばよいのか。
悩んでいる様は、かなり珍しい光景である。]
(233) 2023/11/22(Wed) 12:53:19

【人】 蕃神 雷恩

[遠目からは、承諾したというのに
ぼうっと突っ立っているように見えるだろう。>>229

まるで土より離れぬとする大樹のように*]
(234) 2023/11/22(Wed) 12:53:37
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a59) 2023/11/22(Wed) 12:56:39

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園にて>>243 ―


 ……なるほど、「メディウム」。
 「貴女」も、「彼女」も同じなのだね。
 ―― 一方だけ呼ぶのは、誠実でない気がした、から。
 なら、次からそう呼ぼう。


 興味。というものはあまり抱いたことはないな。
 桜花、ええと。新人類の片割れや、直青らから情報を得て
 多少知ってみようかと思うことはあるが。
 大体は知って、満足してそれ以上に発展しないともいう。

 でも。――……

[そこで思い出した栗鼠の話をすれば、
どうやら「彼女」は栗鼠の生息地域を知っているらしい。
ならば、彼女の案内に任せよう。と張った根を一旦、体の中にしまい込む。]
(245) 2023/11/22(Wed) 20:49:08

【人】 蕃神 雷恩

 ――そういってくれるのかい?
 貴女は、とても甘やかすのが上手なのだね。


 ……。

[差し伸べられた手が、己の手を握る。
その手は多分。直青や桜花らとは違う。小さいけれど
しっかりと彼女の血潮を。貴女の息吹を感じるものだ。

少しだけ躊躇って、握り返す。]


 「メディウム」は。
 ――興味があるものは、あるのか?


[道中。相手に尋ねられたことを思い出し。
自分もまた、「知りたがる」。

興味をついぞ抱くことの稀な己が不思議な、ことに。*]
(246) 2023/11/22(Wed) 20:49:32
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a64) 2023/11/22(Wed) 20:51:13

【人】 蕃神 雷恩

― 散策中の緋雁を発見し ―

[自分は、大体植物園のあちらこちらで根を張っている。
あちらこちらなのは、契約の際に>>0:93
都度異なる地点で、と釘を刺されたからである。

――そんな折に散策する彼に逢ったのは。
契約を律義に守り、根を張る拠点を探していた時だろう。

植物の茂る合間に、赤い色を見た。>>248]


 緋雁。


[珍しく、名を呼ぶ。
桜花と違い感情に乏しい己は。大抵自分から行動することは珍しい。
名を紡いで、他者に呼びかけることも。

浮草研究所での代表者という単語に反応した時より
時折見られる自主性の発露ととられるか
ただの、名を零しただけととられるかはさておいて。]
(249) 2023/11/22(Wed) 21:52:48

【人】 蕃神 雷恩

[相手が気づくかどうかは知らねども。
自分はというと、名を呼んだことに少しだけ

少しだけ、
自身の行動に驚いている最中だったりも、する。*]
(250) 2023/11/22(Wed) 21:53:03
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a66) 2023/11/22(Wed) 21:57:50

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:緋雁と ―

[動揺を何とか沈めつつも
自分を探していた。という言葉に目を瞬かせた。>>251
何か用事があったのだろうか。
メンタルケアで自分に不具合でも。

などと、希薄な表情の下で目まぐるしく思案している。
――中で。

用事はないが、と。
此方の声に反応し、話を暫くしていないからと
彼の言葉を、思索の中で咀嚼して。

彼を呼んでからの、わずかな合間は何だったのだろう。
聞きたいのに、躊躇ってしまう。

歩み寄る彼を見て、土に根差していた根をしまい込む。]


 そういえば、そうだな。
 ……緋雁は、その。調子のほうは大丈夫か?
 此処は、酸素が多い気がする。

 俺たちは生きやすい。とは、思うけれど。
 
[アンドロイドにとっては、高濃度の酸素は大丈夫なのだろうかと
まず、気になったのはそこである。]
(255) 2023/11/22(Wed) 22:36:35

【人】 蕃神 雷恩

[と、”最初に”質問をしたこともきっと、変化なのだろう。
以前ならきっと、彼の問いや話に
傾聴や、相槌や、答えを返していたものだから。

――問いかけのあと
いつも彼方から話しかけてくれる、彼は
何か己に聞きたいこと、話したい事はあるのだろうかと
じっと、凪いだ目で彼を見ている。*]
(256) 2023/11/22(Wed) 22:36:45

【人】 蕃神 雷恩

― 植物園:メディウムと ―

 ……。
 ――「君」はそう、「思いたい」のか。

[それでも、貴女と彼女は「メディウム」である。と
君の声も、貴女の声も「聞こえる」己は思う。

ただ、頑なにそれを否定する「メディウム」に
否定だけを与えることは、良い影響を与えないだろう。
と判断するからこそ。その考えを肯定はせずとも。
理解を、示す。

――それでも、「メディウム」がどんな意図をもっているかを
聞こえるからこそ。
それが故意ではないのを理解しているからこそ。
此方も何とも言えない、言語化未満の感情を覚えるのかもしれない。]
(257) 2023/11/22(Wed) 22:52:36

【人】 蕃神 雷恩

 ――甘やかすんだね。
   わかったよ。自分からの行動というのは慣れないが。

 
[それでも、望みを叶えたらどのような色を見せるのか。
というのは気になった。
貴女も、彼女も――「メディウム」が。

手を繋ぎ、己の自我の希薄さを聞く間。
無言の彼女は一体何を思っていたのか。

沈黙。

のちに、言葉は落ちる>>254]


 強く感情を覚えないようにしているのか。
 それは、どうしてだ?
 ――……命のことを知ることが。
 桜花なども、興味を示していたから。命に触れて
 知るというのは、そういった欲求を芽生えさせるのかもしれないね。


[それはとても「人」らしい。
――時折響く「彼女」の声に。
自分に興味を得ているのだと囁く君の植物の部分に。
そして植物だけではなく、こちらの声にこたえようとする「君」に
もっと何か返せたらいいのにと、思う感情の萌芽を、俺はいまだ自覚していない。*]
(258) 2023/11/22(Wed) 22:53:08

【人】 蕃神 雷恩

― いつかの植物園:桜花と ―

[桜花が近くに来れば、わかる。
空気が澄むから。或いは君の纏う淡い光が、
散って、映える姿が教えてくれるから。

――いや、それ以前に。
気配が教えてくれる。のだと思う。

彼が陽を纏い、仄かに光り。
そして「植物の空間」に溶けゆくような様子を。
俺は常のように。根を張って感じていた。
見ていたというよりも、感じているという表現の方が近い。

彼が纏い、溶けさす光を孕んだ空気は
よりこの場所を心地よく感じさせるもの。

彼の言葉に、目をあけてそちらの方へと視線をやる。>>261]



 ……。

[常ならば。俺は頷くに留めるだけ。
光合成を終えた桜花は腰を上げ
僅かの合間、見降ろして微笑んでいる。

自分はそういった表情はほぼ、見せられない。]
(262) 2023/11/22(Wed) 23:21:20

【人】 蕃神 雷恩

 ――桜花。
 お前は、ここにきて。苦しかったか?


[ 俺「は」
  ここに来てよかった。

      ――「桜花」は?]


 俺はな。
 お前が辛かったい、嫌だったら。

 よくなかったのだと、思うよ。

[無意識に。手を伸ばして。
――やはりまだ、触れられない。あの幼子の躯のように。

望まれる君によくないのなら、それを肯定してはいけないのだと。
少しずつ、根を張るように育った情緒が
胸中で語っていた。*]
(263) 2023/11/22(Wed) 23:22:08
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a71) 2023/11/22(Wed) 23:57:06