人狼物語 三日月国


65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】

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 お、おはよう……


[ダメだカッコ悪い。ばっちり見られていた。だから寝起きはダメだと言ったんだ。視線を泳がせるけれどにこにこと見守られるから、話題を逸らしがてら鍵の話題を持ち出した]

 
 
 鍵ってどんな形なんだろう?
 
 この屋敷があの時の屋敷そっくりだってのはわかるけど……それってヒントなのかなあ。
 鍵っていうくらいだから鍵箱にあったりとか?
 あと金庫とか?


[鍵探しって言われて考え付くのはそんなところ。
ああ、あとは──…]


 おれの記憶って話なら。
 あのあと、おれが棚の中で目覚めたとき、あの建物ほとんど焼けてたんだ。
 おれが入ってた棚だけは、しちろが守ってたから無事だったけど……


[鍵がどんな形かはわからないけど、記憶って聞いて思い当たる場所なら、そこかなあって気がするんだ*]

 うーん?たしか…記憶の鍵を探せ、って言ってたな。それで…………っ、な人の両手に握らせれば記憶は戻る、って。

ここ、そうなのか?俺は作りが分からないから、お前の記憶頼りになるけど。

[ちょっと言いにくい一言は誤魔化しつつ、いつかの声を思い出して伝えておく]

 記憶……それっぽいな。じゃあ、まずはそこから探してみようぜ。なかったら金庫とか鍵箱とか適当に探していけばいいだろ。



 ……それまでには、考えておく、から。

[エンがごにょごにょ言いながらなにかを誤魔化そうとしたけれど、記憶を戻す対象はおれってことで、それがハチヤのことなんだなっていうのはわかるし……
誤魔化されたものの性質は、顔に出ちゃってるよね。

だから、おれがなんか嬉しそうにしちゃうのも、仕方ないってことなんだ!]


 そうだね。
 あ、館は廃墟の記憶のが強いから、はっきり言えるのは一階だってことぐらいだよ。

 

 うん……
 ……あ、そうだ。

 ね、エン。
 おれ、あっちのハチヤの話聞いてみたい。


[エンの言葉にちょっぴりしんみりした空気を吹き飛ばすように、おれは話をそらすんだ。
あっちのハチヤがどんな奴なのかもちょっと気になってるのもあるからね!**]


[流石に妬きはしない、というよりも妬きようがないか。
アマミは彼女の反応複雑な気分になってしまった。彼女を責めるような話でもないが、あわよくば妬き募ってはくれまいかと。]


   さぁね。俺が彼女を幸福に出来るかと
   いわれればあやしいところだ。

   女を泣かせるのには慣れてるんでね...。


[とどのつまり自信があんまり無いのだとは言うまい。実際そう言っているのに等しいが。

彼女が冷静に戻ったことを確認すると、改めて気を引き締める。
この本が何か。
もしも聞かれるのならば、「ある少女の軌跡」だと
答えるが、聞かれなければ何も答えまい。

一刻を争うのだから余計な情報で混乱させたくはない。




[今の彼女を自分は前にも見た事がある。
怪我をした彼女を助け、運んだ時。
月に彼女の幸福を願った時。


どうやら、彼女のことをまた泣かせそうになってしまっているらしい。]


   ............
悪いな。



[小さく呟いたその一言は果たして彼女に届くだろうか。
嬉し涙であろうが悔し涙であろうが、彼女が涙を流すきっかけを作ってしまったこと。
それはアマミにとっては複雑な心境を抱かせるものだ。]



[沈黙の後、語られる可能性にアマミは驚くことはなく。
自身の推論を彼女が肯定してくれたような気がして安堵すら覚えるのだ。]


   これが......。
   .........可能性はある。


            読んで.....みるか?



[そのため、むしろアマミは可能性を高く見ていた。
それを言わなかったのはもしも違った時に彼女の落胆や精神的不安を少しでも減らすためだ。

本を差し出すと、しばし彼女を見守ろうか。]**


 

 歩きながらでもいいし、鍵を見つけてからでもいいよ


[なんとなく知りたいだけで時間稼ぎなんかじゃないから。
おれは今すぐじゃなくてもいいって念押しして、外に出る準備をしたんだ。

エンが今話してくれるなら、もちろん聞くけどね!*]



 ………。


[なんかニコニコされてるんだが。なんかあったかいものを見守る目をされてるんだが?!ムカついたのでにこにこするハチヤの頬を引っ張っておいた。実際バレバレなのだろうが本人に向かって大切な人とか言いづらいんだし仕方ないだろう?!]

 あー。じゃあ一階なんだろうな。



 ん?あっちのハチヤ?

 あいつは犬だな。なんか見えないのにめっちゃ尻尾と耳が見える。寮は同室だけど取ってる授業違うんだけど、遠くから見かけたら全力で走ってきて飛びついてくるし嬉しくなると人を持ち上げてぐるぐる回すんだよな。あれ目ぇ回んだよ。いくら言っても聞きゃしねーし。

料理美味いんだけど、材料に錬金術の材料使う。マンドラゴラの根っこできんぴら作ったりとか。ゴルゴンの蛇は結局から揚げになったんだったか……そんでたまーに腹壊してたりするな。気が付いたら妙な料理仲間ができてんだよ。なんか……プリンの見た目と質感を胸にそっくりにしようとしてる先輩とか…造血剤の味を改良するのに血道あげてるやつとか……まぁなんか楽しそうにしてるよ。


 あとはたまに寂しくなるのか夜人のベッド潜り込んできて、目が覚めたらくっついて寝てたりするからびっくりする。


[思い出そうとするまでもなくぽろぽろと溢れてくるものを零す。なんせずっと一緒にいたのだから覚えていることはたくさんある。あとは、と考えかけて──エン君、と耳元で囁かれた声を思い出して、言葉が止まった]

[

 
     
──エン君、エン君、すき。すきだよ




 なんで今思い出したんだ。あの夜俺を抱きながら、あいつはずっとそんなことばっかり言っていた。薬に浮かされているものだと思っていたけれど……あれは、本心なのだろうか。

 必死で俺にしがみつく腕は、それでも必死で俺を傷つけないように抑えていた。もういいって言ってるのに、辛いだろうに俺が怪我しないよう丁寧に溶かされて。記憶が飛ぶほど、一回ずつが長いのに何度も何度も──]



 ……っ、そ、れ、くらいだよ!!!覚えてるのなんて!!!ほら、行くぞ!!!



[赤くなった顔を隠すように立ち上がったけど、こいつ俺の顔をずっと見てくるからきっとバレている気がする。思い出しついでに自分もあの時必死で、俺も、なんて言ってたのを思い出した。俺も好き、もっと俺を好きになって、ってなんだよ俺。思えばそれで激化した覚えがあるからもっとの部分しか聞こえてなかったのかもしれない。この場合は両成敗?いや俺はちゃんと言ったから悪いのはあいつだ。



 必死で顔を見られないように部屋を飛び出してズカズカ歩いたら、道を訂正された。けど、そっち向くのはまだしばらく勘弁してほしい*]

 

 ……犬


[ぎりぎりと伸ばされた頬を擦りつつ、エンの話を聞いたんだ。
そっか、あっちのおれ、犬なのか……なんてお持ちながら聞いてたら、あっちのおれ、犬だった。
エンの足元でぐるぐる回ってる茶毛の犬の姿が浮かぶくらいには犬だった。

料理上手は意外だけれど、それ以上に先輩に心当たりがありすぎて、仲がいいのはかなり意外だ。
『お前にはおっぱい様への敬意が足りない!お前がスプーンを突き立てない逸品をつくってはじめて俺は誇りを取り戻せるんだ!!』って、おれを修行道具かなんかだと思ってるの先輩のことは、おれはちょっと苦手だし。
造血剤の先輩は、そもそも心当たりがない。

ベッドに潜り込むって聞いて、おれは──…]

[
それで好きじゃないわけがないってわかっちゃうんだ。


 名無しは籍も責もなし。
 補充は他より難しいけれど隠蔽を考えなくていいから、死ななきゃ何をしてもいい。
 名有りは籍あり責もある。
 補充は楽だが、探される可能性がある以上、死体になった場合の状態を考えて扱え。

おれはなにをしてもいいヤツだったから、誰かのベッドに潜り込むなんて今でも考えられないし、しちろでさえ番うまで共寝することがなかったんだ。しちろとは普通に眠る余裕なんてなかったけど。
エンだって、お嫁さんって知らなかったら潜り込むなんてできないよ。
今だから、あっちのハチヤはズルいって思っちゃうけどさ]

[エンからこぼれたあちらのハチヤを拾い集めてたら、エンの顔から湯気が出た。
何を思い出してるのかなんて一発でわかるよね、わかっちゃうんだけどね。
エンは本当にかわいいなって思うけど、ちょっと居たたまれない気持ちにもなる。

……据え膳口にしときゃよかったなんて、思っちゃうのも仕方ない]


 なんで、好きじゃないなんて……なるんだろ。


[赤い顔を誤魔化すように部屋を飛び出したエンの背に聞こえるか聞こえないかくらいの呟きをこぼして。
それからおれはエンを追いかけたんだ。あ、そっちの道は遠回りだよ**]


流石に初対面の人相手に嫉妬まではしようもない。
 その前に私は嫉妬以前の気質をしている。

 本気で好きな人が別の人を思うのなら、傷付ついて、泣いて、そして背をおす。好きな人の幸福を一番に願うんだ。 それだけの覚悟がある。
 単なる好意なら、自分にも出来る事なら全力でその好む要素を取り入れる。恋敵が現れるのならどんな相手でも
戦う覚悟もまた、ある。


 そうなのです?
 ……なんか、わりと最低な言葉を聞いた気がするのですが。

[若干半目になった。
 自ら女泣かせと言うか。
……うん、
素質は十分あるな。


 ……どう返答するべきなんだ? これ。
 その彼女が私の可能性は……まぁそこそこある。
 でもまだ違う可能性もある。
 そもそも今の私は恋愛経験値がないと当然だ。

 ……少し考えて口を開く。]
 

 
 アマミ殿のその“彼女”は、アマミ殿といてどんな顔をしているのです?

 それが幸せでないのなら、ただ泣かせてるだけならば話し合って何を望んでいるのか問うべきかと。

 それが幸福だったのなら
 それを信じてあげたらどうです? 
 
 結婚は一人でするものじゃありませんわ。
 どんな多難と戦っているかわかりませんが、相手と相談してみたらどうです?

[相手が幸福な顔をしていた場合、それを信じて貰えなかったのなら、私だったら……きっと辛いな。

 ……というかこの人そういう人がいて私にあれだけの事を言ったのか。
 ……今までの事を総合すると私がその相手だと考えるのが一番自然に感じるんだが……。いや、待て。これ違ったら相当恥ずかしいぞ。まぁ違っていたらとりあえず
女たらしと呼んでやろう。
それ位言っても許される気がしてきたぞ。本当に!!


 どんな本なのか聞いてみれば端的な答え。
 その内容に興味が出た。]
 

 求婚予定の女性がいると聞いた直後に
本当なにしてるんだ、自分。
とわりと本気で思わなくもないのだが。
 小さな呟きがわずかに耳に届き、首をただ振る。
 嬉し涙でも、複雑になられるなんて想像もつかない。


 ……これ、本当……相手が自分じゃなかったら
 戻った後本気で傷付いてしまうんだろうな……。そうわかっていても、自分の心は思い通りにはなってくれない。 

  差し出された本を見る。
 『όργανο』そのタイトルに見覚えはない。ないけれど……筆者はもう知った名前だ。
 目の前の人の名前だ。

 この本がどんなものか今の私は知らない。
 覚えていない。

 でも、差し出された以上何かしらの思い出があるものなんだろう。そう確信出来る。]
 

 
……これが違っていたらどうしよう。

 そんな不安や、迷いも一瞬だった。不安になる必要なんてないんだから。

 読んでみたい。
 でもこれが違っていたら読むまでもなく、触れたら消えてしまう。
 そうでないよう願う。]

 はい。

[緊張しながらもそれに手を触れた。]
 

 
 

[ その本が消えることはなかった ]



 

 
[……頬に涙がつぅっと流れる。両手で触れないよう気を付けつつ大事に片手で抱きしめる。]

 ……これです。

これが、私の記憶の鍵……です。


[ みつけた。

 私の鍵はこの人が持っていてくれた。
 見つけてくれた。私の事を

 ……それがどうしようもない位嬉しい。
 心が震わされる。

 なんか、もう
本当ダメかもな……。

 そう思うのが二度目なんて今の私はわからない。

  

 
[目が覚めるまでそう長くもない。長編のそれをじっくり見る時間がないのが残念だ。出来るだけ急ぎめのペースで本に目を通していく。

 一人の少女が過酷な道を生きていき、成長をするお話。
 筆者の目線が、気持ちが、少女への見え方が段々変わっていく。

 ……その少女はどこか、昔の私を思い出す。


 最期の方のページにたどり着く。
 少女を未熟なリンゴと例える言葉に目が入れば、いい表現だな。これ。という感想を持つ。

 そうして、最後の頁には…… ]


   ……─── ばかっ    


[嬉しかった。考えが当たって、違わなくて嬉しい。
 ……こんな短い時間なのに、これだけ心を掴んでくれた人だ。
 きっと元の私も同じなんじゃないかって思う。]
 

 
 目が覚めたら、約束の答えちゃんと聞かせて下さいね。

[そう言って本を自分でしっかり両手で握りしめた。

 本物の鍵もまた、役割を終えればその存在が消える。
 ……あの文字が消えてしまったのだけは惜しい。



 本が私の中にあった記憶を、欠けたピースを埋めてくれる。


 鍵に加わっていた文字は、

    
 私の心に優しく 入り込んだ



   言葉以上に気持ちが直接私に刻み込まれた。



──……これ、もうきっと忘れる事は出来ないだろうな。 
 


[……暫しの沈黙。
 色々な情報を自分の中で処理するのに少し時間がかかる。]

       
・・・・・

 ────……
アマミさん


[違和感の正体にたどり着けた。
 そうだ、この呼び方が私の呼び方だった。

 なんか。色々突っ込みたいというか
 聞き捨てならない発言を聞いたな? 私。


 ……でも今はどうしたって泣いてしまう。止めれない。
 衝動のまま、感情のままアマミさんに抱きつこうと側に駆け寄る。
 それが叶わなくても近くに寄る。

 どうして忘れることなど出来たのだろう。
 どうして、こんなに、こんなに好きな気持ちを失っていられたのだろう。
 記憶がなければ思いは生まれない。当然と言えば当然だ。それでも、自分が信じられない。

 奪われていたものの重みは、帰ってきてその心に深く深く刻まれる。
 言いたいことも、聞きたいこともある。

 あるけれど……
 やっぱりこれをまずは言っておかないとな。
 涙をこぼしたまま、それでも笑顔を浮かべる。私は幸せだと伝えるように。]
 
 
ただいま


        
好きだよ 
**

 




  中学生というのは、多感期であり。
  そうやって冷やかすことも多々ある。
  そう、1番ではないけれど
  死ぬほど厄介で、しょうがないとき。

  だからこそ、彼女は傷ついた。
  胸が苦しくて、おかしくなりそうだったけど
  彼女の方を向いてギュッと抱きしめた。

                      ]


   もし、そのときに沢山傷ついていたとしても、
   今は、俺がいる。
   過去のことをこうやって聞い、て……




  彼は当然彼女を抱きしめてそのまま
  部屋の奥へと戻っていった。
  そして小さく、見つけた、と呟いたような。

                      ]*



[
 大丈夫って言って誰にも言ってなかった。
 言ったって変わらないと思ってた。

 こんな話面白いわけがなくて
 嫌な気持ちにさせるって思った、のに。
 心がいたくなる話なんて、好き好んで聞きたいわけないのに。
 それなのにこの人は、どこまでも……

 
やさしくて。

                    ]

    私、ずっと私が悪いって
    私の所為だから仕方ないって……

[
 本当は違った。
 貴方は悪くないって言葉をどこかで欲しがってた。
 でもその言葉はどうせもらえないと諦めてた。

 貴方の腕の中はこんなにもあたたかくて。
 ……そんなこと言われたら、されたら。
 私は――――……。
                       ]

    
なにを…?


[
 小さくつぶやく声に、掠れた声で返した。
                    ]*



   …………これは、俺が美鶴さんにあげた
   1番最初のプレゼント。
   美鶴さんは、何も悪くないんだから……
   それでも思うものがあるなら、
   これからは俺と一緒に
   辛いことも苦しいことも乗り越えて行こう?




  彼の手は何かを掴んで、
  彼女の目の前で見せてあげる。
  なんで雑多なところにあるのかと
  ヒヤリとしたけれどとても大切なネックレス。
  つけてもいい?と見せた後に
  首を傾げて聞いてみたと思う。

                    ]*



    
    プレゼント……最初……

[
 大事な人から貰った初めてのプレゼント。
 ……“私”なら絶対大事にする。
 確信があった。
 だから、もしかしてと思うことがあって。
                    ]

    貴方は……こんな私でも
    傍にいてくれるんですか……?

    ……そのネックレス、少し見せてください。

[
 付けてもらってもよかったけれど
 手に取ってみたくなった。
 かしてほしいと頼めば
 差し出した手に載せてもらえただろうか。
                     ]*



   こんな、とか言わんといてや。
   ……貴方だから、好きやねん。

   勿論、どうぞ。
   105に住んでた茜さんと一緒に
   これを選んだんですよ。



  見せてほしい、と言われると
  彼は彼女の手にネックレスを置いた。

  そんなに冷たくはなかったと思うけど、
  少しくらいひんやりとした感触が
  彼女に伝わっただろうか。

  それをみた彼女の反応は、
  どんなものだっただろう。
  良ければ、嬉しいのだけれど。

                   ]*




    ……っ、私…。

[
 ずるいな、この人は。
 
 私の心をすっかりとらえてしまうんだから。


 見せて、といったら手にネックレスが。
 ……ひんやりとするどころか、
 
 何故だろう、温かく感じる。

 これ、もしかして……。
                   ]

[
 ネックレスにただただ見入っていた。
 私でも付けられそうなシンプルなもので、
 私の好みに合わせてくれたと分かるもの。
 
 そのネックレスを片手に載せて
 もう片方の手で包むようにして
 
 
ネックレスを握った。

 
 ――――。

 かけていた記憶が、戻ってくる。
                    ]