71 【R18】歪んだ愛の形【身内】
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[ 清玄さんのお父様とお母様とご一緒した時は
いつも以上に楽しかったです!
手を繋いでもいいですか?と聞いて
本当の親子のように手をつないで観光したりして。
今までいいな、と思っていたことが
叶えられて、満面の笑みを浮かべて
歩いていたのではないかなと思います。
高校のお友達はとっても仲良しな子が数人いて
その子たちへのお土産でした。
あんまり人数が多いわけではなかったので
お土産の量としては
少なかったんじゃないかなと思います。 ]
――――――
たくさん、ほしいです…!
[ 清玄さんが欲しくて欲しくてずーっと待っていましたから
動けなくなるくらいの疲れなんて全然気にしないのです!
清玄さんが特に何かお出かけの予定だったりが
あるのなら、勿論わがままは言えませんが
そうでないのなら連日連夜求めてしまうでしょう。
私はもう、清玄さんがいないと生きられなくなっていると
改めて確認する時間でもありますね。 ]
え、と……
見えないと少しの刺激で気持ち良くなってしまって
中も、ぎゅうって締まる気が、します……
清玄さんはこれがお好きなのかな、とかも……
清玄さんのことが見えるの好きです!
[ 何を考えていたのかと問われて
正直に思っていたことを言うのです。
恥ずかしくて目をそらしたくなってしまいますが
清玄さんの目をみつめて答えました。
清玄さんがそれをお望みなら目隠しされてもいいのですが
私はお顔が見えるのが好きなので
外してもらったことが内心では嬉しかったりします。 ]*
いらない……
[
少し寂しくなって
そんなことを口走ってしまいました。
傍にいればいいのに、という言い方も、
いらないかも、なんて思っていることも。
私じゃダメなの?とも言えなかったのです。
どんなに仲良くなっても
怖くて踏み込めなかったから
きっと私達は似た者同士だったんです。
彼の優しさは好意じゃないはずだと
思い込んで誤魔化していたから。
]
そ、っか……。
私も、あったかくてすき。
[
抱きしめられたりすると
満たされるような気がして。
煙草を吸うために離れる一時も
本当はいつも引き止めたいと思ってたなんて
彼には言えません。
確かに目の前で吸われるのは苦手ですが…
彼がふらりとどこかに行ってしまいそうで
離れないで欲しい、なんて
めんどくさいと思われても仕方ないほどに
彼に心を奪われていました。
]
や、おうじ くんっ……
まだいって……!
[
絶頂している瞬間も動きが止められることはなくて
受けとめきれない快感に、
私の顔はくしゃくしゃに歪んでいました。
絶対可愛いなんて顔じゃないはずなのに。
でも、顔を隠したりする余裕なんてありませんから
恥ずかしい姿を晒すことしかできませんでした。
]
おうじくんが、いい……!
おうじくんじゃなきゃやだ……
[
振られてしまった時みたいに
一方通行の想いだと知るのがどうしても
怖くて、好きになったら迷惑なんだと思ってしまって
ずっと気持ちを隠そうとしていました。
もしかしたら好意が滲んだことは
あったかもしれませんが
決定的な人ことは絶対に言わないようにしていて。
でも、彼の本音に触れることが出来たから
私も踏み込むことが出来たのです。
]
おうじ、くん……すき……!
[
涙を拭ってもらって再び彼が動き出すと
もう何度も絶頂しているのに、
また快感の波に飲まれそうで声をあげてしまいます。
中に出された瞬間、目の前が真っ白になるような
そんな感覚に襲われて、
しばらく放心していましたけれど
何とか体を動かして、彼と唇を重ねにいくのです。
私から彼にするのは二度目でしたから、
ずいぶん下手だったかもしれませんが。
]
*
おーじくん……たーりーなーいー!
もっとぉ……もっとあついのほしぃ…
[
一糸まとわぬ状態で彼に跨ってそんなことを
言う私は多分人から見たら
酩酊状態とも言えるでしょう。
クスリ、なんて嘘だったのだとしても
私にはしっかりとそれの影響が出ていて
何度もしているのに体が疼いて仕方なくて、
おうじくんにひたすら強請っていました。
勃たない、とか言われるのであれば
手で握ってみたり口で奉仕してみたりしようと
するくらいには、体は満足していませんでした。
もっとも、体力はすでに限界を超えていましたから
何かきっかけがあれば
簡単に意識を手放したでしょうけれど。
]*
[ まりんと海斗くんは絶対に一緒。
誰にも譲りません。
でも、海斗くんのお友達が来るのなら
まりんは大人しく身を引くだけなのですが。
でもでも、一緒にいたいので基本的には
お隣にまりんがいます。
何か、いけないことがあるのでしょうか?
まりんが一緒にいて、…悪いことがあるなら、
誰かが教えてくれると思うのです。 ]
んんんっ!ふ、ふぁ…
[ 海斗くんが動き出したのなら、
まりんは声が我慢できなくなります。
それは、もしかしたら
誰かに聞かれていたかもしれませんが
彼が唇を塞いでしまったので
そんなに漏れてはいないと思います。
彼が動くたびにまりんの中は
きゅんとしてしまって、
頭がおかしくなってしまいそうでした。 ]
[ 海斗くんにぎゅうっと抱きついて、
まりんは海斗くんをしっかり受け入れます。
落ち着いた後は、好き、って沢山
海斗くんに伝えます。
でも、彼はきょとんとした顔で
まりんが言ったことは嫌だと、
しっかりと…拒否されました……。 ]
まりん、変なこと言ったのかな…
*
[ まりんが駄々をこねたせいなのか。
初めて一緒に寝たときから
1週間くらいのことです。
毎日一緒に寝ていたので学校もお休みしました。
海斗くんは離してくれなかったからで、
まりんはうごけなくなったからです。 ]
か、ぃとくっん………
まり、んっ…!
[ ごめんなさい、と彼に言いながら
週末だけ一緒におやすみがいいって
懇願しました。そうです、もうあれは、
懇願の形に近かったのです。
1週間は短くて、でも長くて
まりんは海斗くんがもっと好きになりましたが
学校に行くためにはそうしないといけなくて。
でも週末一緒にお休みする時間は
凄く凄く、好きになっていくのでした。
まりんは海斗くんが、大好きです。 ]*
いい子いい子…本当に可愛い…
僕の可愛い理子、愛しているよ。
[ 彼女に囁きかけるように、
ゆっくりと優しく声をかける。
ぎゅっと抱きしめ、よしよしと頭を撫で
彼女の大学生活がよくなりますように、と
心の中で囁くのだった。
それはどこか、彼女に暗示をかけるような
優しすぎるような気さえするもの。
彼はそれだけ、彼女を愛してやまないのだ。 ]
[ 彼の父親と手を繋いだ彼女。
それは普通の親子のように見えた。
両親がいるときは
比較的母親が選ばれていたような。
彼女が気を使ってか、
父親に声をかけたときは
後ろから彼は母親と小さく笑っていた。
父親の顔が面白くてつい。
彼女が高校でも楽しい生活を
送っていたことがよくわかったので
旅行もとても楽しかった。 ]
──────────
そんなことを言っては、……
本当に家から出られなくなるよ?
[ 彼女が望むのなら、多分彼は明日から
そうしてしまうだろう。
今の彼にとっては彼女が最優先事項なので
嫌がらないならただただ彼女を
彼色に全部染めたくなってしまう。 ]
なんてかわいいことを言うんだ……
[ 目をそらすことなく彼を見つめる彼女は
とてもかわいらしくて、
彼の動きは若干変態じみていたような。
何度も唇を重ね、中をさらに満たして。
その夜は、彼女のことを放すことなく
明け方まで愛し合うことに。 ]
──────────
[ その次の朝、起きてみればモーニングの時間は
とっくに過ぎていて、どうしようかと考え
彼女に声をかけて反応がなければ
ルームサービスを頼んで彼はシャワーを浴び
ブランチとしてダイニングテーブルに並べるように
到着したなら指示を出す。 ]
理子、おはよう。
……ご飯を食べたら、どうしようか?
[ 彼女が昨日のことを覚えていて、
なおかつ望むのであれば残りの日程は
朝から夜まで室内に残って
清掃も入れなかっただろう。
もちろん、彼女がおなかがすいたと
口にするなら一旦休憩しておなかを満たし
お風呂の時間も一緒に楽しむのだった。
園内に出ているのが所望されたなら
帰宅後、学校が始まるまでは
殆ど部屋から出なくなることだろう。 ]*
[ そう、俺とまりんは絶対に一緒。
小さい頃からそうだった。
幼稚園でのお遊戯も
学校の遠足も、運動会も。
クラスまで一緒になるかどうかは運だったけど
運命が味方したのか
一緒のクラスになることが圧倒的に多くて。
まりんが忘れ物をしたら貸せるように
下敷きだったり消しゴムだったりは
二個持ってることが多かったりとか
……彼女が前髪を切ったらそれだけで気づくとか
ソックスのワンポイントの柄まで覚えてるとか。
ああ、そうだ。
間違いなく
ストーカー
のそれと
執着の仕方が似ていたんだろうな。
違いがあるとすれば
まりんが嫌がらなかったことと
まりんが嫌がることをしなかったこと、か。
……だから、誰も気づかない。
例え気づいても放っておかれた。
それが歪んでると教える人が
幸か不幸か、いなかったんだ。 ]
……変だってわかんないなら。
明日から一週間、大学休もうか。
[ 抱きつかれたり、
好きを伝えられるのは嬉しいけれど。
でも、拒否するところはしないと
まだ大学生だから。
まりんをだめにするのは
俺も彼女のご両親も望むところではないと思う。
だから、“わかってもらう”ために
一週間一緒に、おやすみ、することにした。 ]
これでわかった?
―――わかったならいいんだよ
[ 最終的にまりんが懇願するまで
俺はまりんを離さなかったし
まりんは当然動けないから買い物とか
必要な外出は俺一人。
それでようやくわかってもらえたらしい。
週末になるたびにまりんは色気というか
女の子じゃなくて女性、の魅力を出してきてたから
誘惑されたら抑えられてなかっただろうけど。
まりんの傍にいるのは俺だけでいいし
俺は、まりんが大好きだ。
]*
[
軽くいじめを受けていたのもあって
彼は人を選んで接していた。
大学は頑張って中学校の面子が
いないようなところに行ったから
少しは楽だったけれど
それでも人間はあまり好みではなかった。
だからといって人外に走ったわけでも
ないけれど、とりあえず人とのかかわりは
最小限にとどめていた。
だから、彼女は出会った時から特別な人。
]
*
えー?ほぉら、もっと啼かなきゃ。
[
口角が上がったまま、
彼は彼女が達するところを何度も眺める。
それはもう、かわいくてかわいくて。
だから、彼は動きを止めることなく
彼がまた達するまで動き続ける。
彼女から好き、おうじくんがいい、と
はっきりと言われるのであれば
それはまた、彼を焚き付けてしまうだけ。
]
*
っと……えー何このわんこちゃん…
かわいすぎる、もっと出しちゃお。
[
彼にまたがって、あられもない姿をさらす
キメてしまった彼女。
彼は彼女の体を抱き寄せて
口づけを交わし、酸欠状態になるように
半ば無理矢理にするのだった。
それを気に彼女が気を失えば
優しく彼女を寝かせてあげよう。
]*
[ いい子、と優しく声をかけられると
安心しますし、何でもできるような
不思議な気持ちになって元気が出ます。
それはどこか、暗示に近いような。
……そんなこと、どうでもいいですよね。
清玄さんに愛されることが
私の何よりの幸せなんですから。 ]
……?出るつもり、ありませんよ?
[ 家から、と言われたので
そう答えましたが、まさか明日からとは
気づきませんでした。
でも、清玄さんの色に染まるのなら
それ以上に幸せなことなんてあるでしょうか? ]
はぅ……はずかしい、です……
[ 目をそらせないので言った後も
恥ずかしいままでした。
でも、何度も口づけを交わして
何度も中を満たされて。
明け方近くまで求めあったその時間は
あまりに幸せで、幸せに浸っていました。 ]
[ 朝起きると、少し体がいたいというか
まだ中に入れられているかのような
不思議な感覚で立った時に
少しふらりとしてしまいました。 ]
おはようございます!
ご飯の後は……その、昨日の続きを……
[ 少し膝を擦り合わせながらそういいました。
せっかくの旅行ですから
本当は出ないともったいないのですけれど。
清玄さんを体に教え込まれた私は
求めないなんて選択肢が消えてしまったのです。
お風呂の時間も背中を流したり
ご飯はレストランで食べたいと言えば少しは旅行らしさも
出たのではないでしょうか!
旅行から帰ってきた後も
清玄さんとずっと愛し合うのでした。
私は清玄さんの婚約者ですから、当たり前ですよね! ]*
[
私が恋人に振られたのは
自分のせいなんじゃないか。
そう思っていました。
だから、彼の涙を流す必要はない、
というあの一言は、私を救うものにほかならなくて。
寂しさやむなしさをあの一時は忘れさせてくれて
その後に過ごした時間もすべて
ずっとずっと特別な時間だったのです。 ]
*
んんんー!も、だめ、だめっ……!
[
おうじくんは動きを止めてくれなくて
彼が楽しそうな表情をしているところを
見る余裕もなく何度も達してしまって。
おうじくんがいい、なんて言葉が
余計に火をつけることになるなんて
そこまで意識しているはずもないのです。
]