人狼物語 三日月国


245 【R18】×××な部屋に閉じ込められた王子様と騎士の選択

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視点:


プロローグ

【人】 とある書物



[とある書物が開いている]

  
(0) 2024/01/14(Sun) 23:44:28
到着:通りすがり うさぎ

【人】 通りすがり うさぎ

[街に紛れ込んだうさぎは、
人々を見掛けるとピャッと物陰に隠れた]
(1) 2024/01/14(Sun) 23:52:51
到着:旅路

到着:古ぼけた 人物画

【人】 古ぼけた 人物画

[…───とある部屋にて、

絵画に描かれた人物は、
こちらをじっと見つめて微笑んでいる]
(2) 2024/01/15(Mon) 0:09:24
到着:騎士 エース

【人】 騎士 エース

[こんな所にうさぎ>>1なんて珍しいなと思って一瞬目を遣るが、すぐに隣の御人へと意識を戻す]


  お昼はうさぎのパイにしましょうか。


[完全にうさぎの事を追いやれない思考で、
昼食について提案するのだった。**]
(3) 2024/01/15(Mon) 13:53:30
到着:王子 シール

【人】 王子 シール

[旅の途中、この街には到着したばかり。
賑やかな人通りを物珍しげに眺めてていると、唯一の従者に声をかけられる。>>3]


 うさぎのパイ?構わないぞ。
 調理されたものを食べるのは久しぶりだな。


[話題にしたら空腹を自覚して腹が鳴った。
続いて食事ができる店はないかと辺りを見回す。
今夜の宿も一緒だと、なお良いな、と。
ちなみに、うさぎの姿には気付いていない。**]
(4) 2024/01/15(Mon) 15:23:37

【人】 騎士 エース

[調理されたもの>>4、と聞いてふっと笑う。
確かに、街でなければまともに調理されたものは食べられないし、旅の途中ゆえそういうものは久し振りだな、と共感する気持ち。

それから、
このくらいの事はもうものともしないなと、
この年下で目上の方の成長を、喜ばしく思う]


  よかった。
  じゃああのへんかな……


[と適当にあたりをつけて向かうと、
目当てのパイが描かれた看板が見えて来た。
そこは二階と三階は宿になっていて好都合だったから]


  運がいいですね俺達。


[と笑って、早速店に入り、店員に今夜の宿も頼んだ。
二部屋でとりあえず二泊、と伝えると、
先に部屋に行っててもいいと言われたので、
ひとまず荷物を置きに行こうか]
(5) 2024/01/15(Mon) 22:15:14

【人】 騎士 エース

[王子がどうしたかに関わらず、
自分は部屋に向かって、鎧を外していく。
服の内に薄い防具は仕込んでいるから決してゆるゆるな格好ではないが、鎧姿と比べたらかなり軽装に見えるだろう。
荷物は適当にベッドの脇に置き、
腰の剣は離さないまま。

王子が一階にいるならそのまま一階に直行。
王子が部屋へ向かっていたなら、
部屋の外で王子が出てくるまで待機する。

どちらにせよ、一緒に一階でパイを待つ間、
飲み物でも頼むつもり。*]
(6) 2024/01/15(Mon) 22:15:43

【人】 王子 シール

[うさぎのパイに構わないと返事をすれば、
あとはすべて従者がやってくれる。
適当な店を探し、宿の手配までも段取り良く進めてくれる有能ぶりだ。首尾よく部屋が取れたのを、運が良いと笑うので>>5、こちらも笑みを返して頷く]


 ああ、では荷物を先に置いてこようか。
 その後でまたここに来よう、……あの辺りでいいか。


[二階の部屋に向かう前に、一階食堂の空席がある辺りを示す。
奥の壁際の方、通りに面した窓際からは逆の、あまり人が通り掛からないあたり。
店のど真ん中に席を取るより端の方が、護衛も兼ねる従者の負担が減るだろう、という配慮からだが]
(7) 2024/01/15(Mon) 23:13:39

【人】 王子 シール

 

 では、後ほど。


[長年二人で旅をしている割には、我ながらそっけない態度だとは思うが、打ち解けていないわけではないのだ、
たぶん。

何はともあれ、別々の部屋に入る。

部屋を分けるには理由があった。
身分が違う従者とは同じ部屋で寝泊り出来ない、というのは表向きの理由で……]
(8) 2024/01/15(Mon) 23:14:50

【人】 王子 シール

[部屋で旅装を解くと、体のサイズよりも大きい服を身に着ける。
わたしは体を締め付けず、ゆったりとした服を好んだ。
腰には護衛用の短剣を下げて、部屋を出る]


 ……先に行っていても良かったのに
 

[扉を開けてすぐの場所に待機していた従者>>6に、不服そうに頬を膨らませて、軽く睨み付ける。
部屋に入る前に、予め食堂の席を決めたのは、そこで待ち合わせるためだった。
しかし、毎回そのように言っても、従者は必ず扉の外で待機している。護衛とはそうあるべきで、彼の行いは正しい。
分かってはいるが、]
(9) 2024/01/15(Mon) 23:17:28

【人】 王子 シール


(何かの拍子に部屋に乗り込まれたらどうしよう……、
 という考えが多少なりとも過るのは、どう扱うべきか
 彼にそうする理由がないと分かった上でも、
 こちら側にどうしても、気に迷いが生じてしまう)
(10) 2024/01/15(Mon) 23:19:34

【人】 王子 シール

[従者を伴って食堂まで降りると、決めていた辺りの席に着く。
パイが来るまでの飲物を勧めてくるので、一緒に選びつつ]


 わたしも、もうじき18になる
 そろそろワインが飲める年ではないか、どうだ?


[子どもだからとずっと控えていた酒だが、
もう解禁で良いのではないか?と年上の従者を上目遣いに見て、伺いを立てた。*]
(11) 2024/01/15(Mon) 23:20:47

【置】 王子 シール

──回想・ある日の王城にて──



[わたしがその騎士に会ったのは、12歳の誕生日を迎えて間もない頃だった。
最初に見た時、見目麗しい若者だと思った。
公募で新たに騎士志願した彼は、エースと名乗った]


 エースとやら、……お前ほどの器量があれば
 わざわざ騎士に志願せずとも、
 周りの女たちが放っておかないのではないか?
 わたしの世話役をするより、よほど楽に暮らせただろうに。


[わたしの目の前で跪いた姿は様になっていたが、
どこかしら形式ばった印象を受けた。
まだ仕草が体に馴染んでいないのだろう、とわたしは目を細める]
(L0) 2024/01/15(Mon) 23:52:55
公開: 2024/01/16(Tue) 0:00:00

【置】 王子 シール



 だが、古参ではない者を騎士に取り立てて
 わたしの世話役をさせるのは、父上の思し召しだ
 
 お前も騎士に志願したのだから、王家に忠誠を誓ったのだろう? ならば従ってもらうまでだ

 わたしは強くなりたい
 お体があまり丈夫ではない兄上を、お側でお守りするために。

 お前は腕が立つな。
 ならば、わたしに剣を教えてくれ


[腰に下げた剣は、父王から賜ったばかり。
柄に手を掛け鞘からゆっくり剣を抜くと、鏡のような刃先に己の瞳を映す]


 強くなるために、足りない部分は遠慮なく鍛えてくれ
 泣こうがわめこうが、……止めるなよ


[自ら奮い立たせて、決意を固めた。*]
(L1) 2024/01/15(Mon) 23:53:53
公開: 2024/01/16(Tue) 0:00:00

【人】 王子 シール

この国の王、……即ちわたしの父だが、
王には長い間、跡継ぎである子に恵まれなかった。

国中から高名の魔術師を召喚し
あらゆる手を尽くして子宝祈願をした結果、
壮年期が過ぎ去ろうとする頃にようやく
念願の世継ぎが誕生した。

しかも、授かったのは一度に二人。
生まれたのは双子だった。

とある魔女は、王家に双子が誕生した場合、
男児の兄弟であれば王家に吉をもたらし、
女児を含む場合は災いが生じると予言した。

国王は双子の王子が誕生したと触れを出し、
国中が祝福ムードに湧いた。……それが、今から18年ほど前の出来事。
(12) 2024/01/16(Tue) 0:12:52

【人】 王子 シール

わたしは第二王子で、双子の弟だ。
第一王子は双子の兄で、生まれながらの王位継承者にあたる。

わたしはいずれ、父の跡を継ぐ兄に従い、助け、
隣接する国々と良好な交流関係を築きながら、
民に富と平和をもたらすように国を大いに盛り立てていかないといけない。

幼い頃からそう言い聞かされ育ち、
…───今に、至る。**
(13) 2024/01/16(Tue) 0:13:47

【人】 騎士 エース

[別に自分が勘がいいとか鼻が利くとかでなく、
運がいいのだと思ったからそのまま告げれば、
王子も同じ様に笑って頷いてくれる。>>7

店に入って宿も一緒に取って、
先に二階に上がっていいと聞けば、
王子も部屋に寄る様だった。
一階の集合場所を聞けば流石の陣取りだなと頷くが、
「ではそこで」なんて返事はしなかった]
(14) 2024/01/16(Tue) 0:30:03

【人】 騎士 エース

[後ほど、と告げる王子>>8に何でもない事の様に頷く。
そりゃあ失礼を承知して言えば……もう少し愛想がよければ
健全なコミュニケーションにこっちも元気になるなって
思う事もあるけれど、
そもそも身分が違うのだから、これでいいのだ。

ほどなくして部屋から出て来た王子は、
何だか頬を膨らませている。>>9
何をむくれる事があるのだろう?と少々疑問に思うが、]


  臣下ですから。


[と平然と告げる。
部屋の様子がおかしいとかでない限り部屋に入る気はないし、
あまりにも部屋から出て来る気配がないというのでなければ、
先に食堂に向かう気もなかった。

王子の事を子供だとは思ってないので、べったりつきっきりになってプライベートを侵害する気はない。が、
こうやって部屋の前で待つ己の行為が、
王子を少なからず悩ませているとは思いもよらず]
(15) 2024/01/16(Tue) 0:30:14

【人】 騎士 エース

[王子の後ろを歩いて階段をひとつひとつ下りて行く。
いっつも結構だぶついた服を着てらっしゃるよなと
他意なく背をちょっと見つめる。
でもほどなくしてさっき通り過ぎた食堂の、
その隅の席に着く。

パイは焼くまで時間がかかるからと
飲み物でもどうでしょうとメニューを差し出せば、
ワイン、と。>>11]


  え?駄目ですよ。


[ピシャリと告げる]


  まだ飲んだ事ないんですよね?
  こんな疲れてる時に飲んでは、
  もし弱かった場合、後が辛いですよ。


[こういう時ばかりは従者というより、
年上の顔になってしまう。
別に経験談ではないけれど、今日はお疲れだと思うから]
(16) 2024/01/16(Tue) 0:30:16

【人】 騎士 エース



  ぶどうジュースとかどうですか?


[ワインぽいかなと勧めてみるけど、
逆に怒られるかもしれない]


  俺もそれにするんで。


[と言えば、少しは機嫌を損ねずに済むかな。
うさぎのパイの他にも栄養がありそうなものをいくつか頼んで、久々のご馳走と言えるだろう食事を楽しんだだろう。*]
(17) 2024/01/16(Tue) 0:30:18

【人】 騎士 エース

― 回想、生まれてから ―

[俺の両親は、俺が幼い頃に事故で死んだ。
身寄りのない孤児となった俺は、
同じくらいの歳の子供達と、
生きる為に盗みと殺しと……そのくらいだが、
悪事に手を染めていった。

でも元来はどちらかというと気弱で、]


  だめだよ、そんなこと……


[最初はそんな事を言って、仲間にボコられたっけ。
だめだいやだって言ったって、
それじゃ生きて行けない事を思い知る。

だからゴミ箱を漁って腹を満たし、
貴族のバッグをひったくって金を得て、
夜道を歩く女の子を襲って性欲を満たして、
国外へ足を伸ばして貴族を殺したり、
貴族から頼まれて人を殺す事もあった。

その内に、力をつけた。
他人を屠り、己を護る力を]
(18) 2024/01/16(Tue) 2:15:30

【人】 騎士 エース

[そんな生活が十年ほど続いたある日。
騎士を募集するとのお触れが城から出された。

これは、
この生活を、運命を、
人生を変えるチャンスだと思った。

 ずっと、もっとまっとうに生きたかった。

お触れを見た日の夜、
俺は仲間たちの前から姿を消した。
次に彼らの前に現れた時、
俺は視界と身体を真っ赤に染めた。

彼らの血飛沫で身体を濡らしたら、
今まで俺がしてきた悪事もぜんぶ、
一緒に流れて消えた様な気になった。

彼らを殺した証を城に持っていって、
城に、王に忠誠を誓うと頭を垂れた]
(19) 2024/01/16(Tue) 2:15:35

【置】 騎士 エース

[きっとその後に、
弟王子に謁見する日が訪れた。
まだ子供の王子に跪く事に抵抗はなかった。
あんな生活をしていたのだから、プライドとか全然ない。
ただ、慣れない動きにぎこちなさが隠せない。
折角掴んだチャンスなのだから、
失礼のない様にと短期間で必死に覚えたけど]


  ―――、


[こちらの事情を知らない王子は、
よくわからない事を言う。>>L0
王族ならそうなのかもしれないけれど、
ならず者にはそんな未来、ない。

王子の機嫌を損ねる様な事は言えない。
余計な事を口にしない様に黙ったまま、頭も上げない]
(L2) 2024/01/16(Tue) 2:15:58
公開: 2024/01/16(Tue) 2:20:00

【置】 騎士 エース

[世話役も別に、嫌だとは思わない。
あの薄汚い世界から抜け出せるなら、
どこでも天国だと思っているから。

剣を教えろと、王子が告げる。>>L1
鞘と刃が擦れる音が僅かに耳に届いて、
思わず顔を上げる。

こんな子供が、
こんな目でそんな事を言うなんて。
何が王子をそうさせるのか……
王族の背負っているものは、
考えている事は、わからない。

けど、]


  泣こうが、って、
  そういう趣味はないんで。
  泣かないで下さいよ、殿下。


[そんな口をきいてしまうくらい、まだ礼儀はなっていない]
(L3) 2024/01/16(Tue) 2:16:49
公開: 2024/01/16(Tue) 2:20:00

【置】 騎士 エース

[でも強くなりたいと言ったのは王子だ。
こちらも剣を抜いたけれど……

王子の剣が振られたら、鞘でそれを受け止め、
その腹に俺の足を押し付けて、思い切り蹴り飛ばす。
無礼を働いてはいけない相手だと心得ているけれど、
これは、自分の力を示す場でもあると
俺は考えたものだから。

王子が吹っ飛んでようが踏ん張ろうが、
蹴りを入れる事は叶っただろうから、]


  体術も覚えましょうか。
  身体鍛えるのも、お手伝いします。


[そう告げようか。
剣の扱いだけじゃ、強くなるのは難しいと思う。
別に組んで戦い方を教えなくても、
蹴り方や腕や足、肩なんかの使い方は教えられるだろう。
そもそもまだ成長途中で線も細いから、
身体も鍛えた方がいいなと思った。
まあ俺もまだもうちょっと背伸びそうなんだけど……


王子が手を貸してくれと言う範囲で、
言葉通り、手伝おうとしただろう。**]
(L4) 2024/01/16(Tue) 2:19:25
公開: 2024/01/16(Tue) 2:20:00
騎士 エースは、メモを貼った。
(a0) 2024/01/16(Tue) 8:03:25

【人】 王子 シール

──現在・宿屋の食堂にて──



[試しにワインが飲みたいと伝えたら、
にべもなく却下された>>16]


 何故だ。今日はもう、街中で過ごすのだろう?
 万が一酔いつぶれたとしても、明日までには回復すると思うが


[とはいえ、昼間から酔ってしまうと、
この街を散策する機会が失われてしまうと先に思い至り、
これ以上は口答えせず、むっすーと不満げに押し黙る。

代わりに勧められたぶどうジュースにも不服だったが、
従者も合わせるというので、我慢する事にした。
機嫌は直ってないが、わがままは言わない事にする]
(20) 2024/01/16(Tue) 19:54:49

【人】 王子 シール

[先に運ばれた飲物を口にすると、喉の渇きもあって
一気に空けてしまった。
これがワインだったら卒倒したかもしれないが、
そこまでは思い至らない。ぶどうジュースをお代わりして、
ようやく一息吐くと、続けて運ばれてきた料理に
ようやく笑顔をみせた]


 うん、……ここのパイはあまり脂っこくなくて良いな。
 臭みもなくて、わたしの好みだ。
 夜もまた、同じものを頼んでいいか?
 このシチューもなかなか……、うん、美味い。


[プロの料理人が調理した温かい食事の何と美味な事か。
痩せた体に見合わない食欲を見せて、
腹が満たされると同時に機嫌もすっかり良くなった]
(21) 2024/01/16(Tue) 19:55:23

【人】 王子 シール

[城から出たばかりの頃は、見た事もない料理や
口にしたことのない食材に遭遇しては戦々恐々としていたが、
国内外を三年近くも放浪すれば慣れるというもの。
人から出される料理の有難さも学び、好き嫌いも克服した。
あとは酒だけ飲めれば完璧だったのだが
]


 よし、食事の後は街を散策に行こう。
 ここの暮らしや名物なんかも知りたいな。


[街中を往く人々の顔は明るい。
通りに立ち並ぶ商店からは、活気ある声が聞こえる。
居るだけで楽しく過ごせそうな、良い滞在になる予感がした。*]
(22) 2024/01/16(Tue) 19:56:56

【置】 王子 シール

──回想・騎士との対面続き──



[予告なく剣は抜いたものの、不意打ちをする隙は
作れなかったと思う。
それでも、油断していたら首は落とせるくらいの
勢いで斬りかかった。>>L1
ここで絶命したら、わたしの指南も護衛も務まらないわけだが、
そうはならなかった。
彼の首を狙った白刃は鞘で止められ、
代わりに腹に重い一撃が繰り出される。>>L4]


 、ぅぐっ……!!


[咄嗟に腹筋に力は入れたものの、
大の男が思い切り蹴り出した勢いは殺せず、
もろに喰らって吹っ飛ばされると地面に転がった。
衝撃に突っ伏したわたしの周囲を衛兵たちが囲み、
一斉に剣を抜いて彼に向けて構える]
(L5) 2024/01/16(Tue) 20:23:08
公開: 2024/01/16(Tue) 20:25:00

【置】 王子 シール

 

 ……構わん、……皆の者、剣を下げよ…


[痛む腹を抱えて咳き込んだ後、やっとの事で周りを制した。
体格差もさながら、彼との力量の差は歴然で、
自分のひ弱さを思い知る。
近づいてきた騎士に手を借りて立ち上がると、
体術もと勧める声に頷いて]


 そうだな……よろしく、頼む…
 力では叶わない相手とも渡り合えるように、
 身躱しの術を教えてもらおうか……


[目元に滲んだ涙を手の甲で拭って、
泣くなと言われた>>L3が、痛いのでどうしようもない
]
よろしく頼むと改めて手を差し出す。
互いに固く握手を交わすと、ここに新たな主従の関係が生まれた。*]
(L6) 2024/01/16(Tue) 20:23:33
公開: 2024/01/16(Tue) 20:25:00
王子 シールは、メモを貼った。
(a1) 2024/01/16(Tue) 20:30:07

【人】 騎士 エース

[食堂の一席でワインを却下したら、
何故だ、って。>>20
その酔い潰れるのが辛いんじゃないですか。
回復するとしても、それまで苦しい思いをしたら可哀想だ。
旅で疲れた身体は回復が遅いかもしれないし、
何より折角の酒に嫌な思い出がついてしまう、と。

さて、王子は言って聞いてくれるかな、と
苦笑しながら言葉を探していたけれど、
俺が言うまでもなく自ら思いとどまってくれた様だった。

よかった。
王子のむす顔と正反対に、俺はほっと穏やかな顔になる]


  酒は逃げませんから。
  美味しく飲める時に、美味しく飲みましょう。


[そう言ってぶどうジュースと少しの料理を頼んで、
王子がグラスに口を付けてから、俺もそれに倣う]
(23) 2024/01/16(Tue) 22:33:02

【人】 騎士 エース

[でも俺が後に口を付けたのに、
俺の方が先にグラスから口を離した。>>21]


 (……ワインを飲まさなくてよかった。)


[一気にグラスを空にしてしまった姿に、そんな事を思う。
おかわり頼みますねって俺が言うのと
王子自らが店員を呼ぶのと、どちらが早かったか。
どちらにせよ、
ぶどうジュースは王子の喉を潤してくれた様だ。

でも、王子の気持ちが本当に解れたのは、
うさぎのおかげだった]


  ん、本当ですね。
  流石外の看板に描いてあるだけあります。

  夜もまた?
  はは、よっぽど気に入ったんですね。
  勿論、頼みましょう。


[俺は食べられれば割と味はどうでもいいのだけど、
王子が美味しいと言えば、俺も嬉しくて、楽しい食事になる。
いっぱい食べる姿に、ひっそりと目を細める]
(24) 2024/01/16(Tue) 22:33:31

【人】 騎士 エース

[それは、
主君の小さな幸せを喜ぶ気持ち。
それから、どこか兄の様な気持ちにも近いか。
これだけ二人きりで一緒に旅をしてきたのだから。
あと、その身体のどこにそんだけ入るんだろうなあという気持ちも、少し。


旅にも随分慣れ、
体力も稽古だけじゃ得られないくらいついたし、
好き嫌いもなくなって、
立派な王子への道を着々と進んでいる。

俺は俺で用済みにならない様に、
こっそり深夜や早朝に鍛錬をしている訳だけれど。
この旅を終える頃には、
俺より強くなっていてもらわないと困る―――]


  そうですね。
  ここまでの道でよく見かけたのは、
  花ですかね。
  路地の方からもいい香りがしました。


[王子の提案>>22に頷いた後、
色んな所から花の香りがするのは面白いなと、
この食堂の隅にも飾られている花に目を向ける]
(25) 2024/01/16(Tue) 22:34:13

【人】 騎士 エース

[路地の方から漂っていたのは花街の香りだったのだけど、
花が名物のひとつであるこの街ならではのものだとは
俺も知る由がなかった。

食事を終えてまだ明るい街に繰り出せば、
さっきよりも多くの花屋が目に付いたか]


  花がある生活は魅力的ですけど、
  旅人の身じゃ買う訳にいかないですね。


[色とりどりの花が並ぶ店先でそんな事を王子に呟けば、
年配の女性店員が「そんな事ないよ!」と
元気な声と共にこちらに向かって来た。

「これがおすすめ」と差し出してきたのは、
白い花びらが折り重なって、
小さな薔薇の様なかたちをした切り花だった。

話を聞けば、これは踏んだり握っても平気という頑丈さを持つ分、どれだけ世話をしても三日で枯れる花らしく
その扱いやすさから旅人に人気があるのだとか]
(26) 2024/01/16(Tue) 22:35:18

【人】 騎士 エース



  へえ。
  おしゃれでいいじゃないですか。


[何だかやけにその手軽さと儚さが気に入った俺は、
財布の紐を緩めてその花を手に入れた。
そして、]


  はい、シール様。
  お誕生日の前祝い、って事で。


[と、王子の左胸あたりにそっと持って行く。
触れる事はしなかったけれど、
このへんに飾るといいんじゃないかな?と
俺は思ったものだから。

「ブローチみたいにもできるよ」と
店員がピンを取りに行ってくれたみたいだけど、
俺は反応が気になったものだから、
王子から目を逸らさなかった。*]
(27) 2024/01/16(Tue) 22:35:46

【人】 王子 シール

[一方こちらはというと、長年付き従ってくれている騎士が
お役御免にならないかと、日々こっそりと鍛錬している>>25とは知らず。

体力や武術は鍛えられたとはいえ、目の前の従者を超える腕前には、まだ程遠いと感じている。
たぐいまれな武の才があれば、旅を終える頃には師を超えることがあるかもしれないが、互いに鍛錬を続けて居る以上、開始地点から開いている差はそう縮まるものではない。

旅が終わるまでに越えてもらわねば、などと何かの折にきいたら、
そんなつもりはないと訂正しただろう。
旅が終わっても、引き続き指南は頼むつもりだった。

間もなく18歳を迎えようとしている昨今、
城からの隠密が度々われわれの元に訪れては「城へ帰還せよ」と催促されるようになっていた]
(28) 2024/01/16(Tue) 23:41:05

【人】 王子 シール


[このまま国の事も兄の事も忘れて、ついでに路銀の心配もないのであれば、目の前の従者と共にずっと旅をしていたいものだという考えも過るが、そうもいかない身の上だ。
果たせぬ願望は、心に思い描いても決して口にはしない]
(29) 2024/01/16(Tue) 23:41:50

【人】 王子 シール

[今は目の前の料理を、二人で一緒に楽しむ事にしよう。
夜にもまた、この美味しいうさぎパイを頼もうと約束をして]
(30) 2024/01/16(Tue) 23:42:11

【人】 王子 シール

[食事の後で一緒に街を散策する。
名物は何かと辺りを眺めていたら、花ではないかと従者が言うので>>25]


 ふぅん……花か。
 この辺りは気候も温暖なのかな……。


[花街というと、夜に男が女を買う歓楽街かと思いきや、
昼間のおてんとさんの下で健全に咲き誇る花たちが、花街の呼び名通り街中に溢れていた。
なるほど、美しい街だ。幼い頃からよく遊びに行った城下町にも引けを取らぬ。
ただ、行きずりで立ち寄った旅人に花は不要と、従者と同じように>>26考えていたら、元気な花屋に声を掛けられて]


 ……、


[店員と従者のやり取りを見守っていたら、おしゃれだと言って気に入ったらしい。
普段は店員の売り文句に財布の紐を緩める事のない従者が、珍しく買う気のようだ]
(31) 2024/01/16(Tue) 23:44:30

【人】 王子 シール

 

 いいんじゃないか?
 お前に似合いそうだ


[言葉の通り、見目麗しい騎士の胸元にこの白い花を咲かせたら、さぞかし似合うだろうと期待を高めていたら、]


 えっ、?!わ、わたしにかっ


[急に差し出されたのでびっくりした。
というか、胸元に触れられるかと一瞬焦って、先に両手で差し出された花を受け取る]


 誕生日祝い、……そうか。
 あ、ありがとう…。


[騎士と花。似合いすぎる。
ただし、差し出されるのはわたしでいいのか。
贈られる相手が見目麗しき姫ならともかく……戸惑いが大きくて、嬉しいのに素直に喜べない。だが、相手の気持ちが分かる以上、受け取りを拒否するほど野暮ではない]
(32) 2024/01/16(Tue) 23:45:08

【人】 王子 シール

[店員がブローチに出来るとピンを取りに行ったようだけど、]


 でも、三日で枯れてしまうのだろう…?
 このままでいい。


[永遠に枯れない花であれば、
身に着けたいと思ったかもしれないけど……。
受け取った花を片手に持って、他へ行こうと従者を促した。*]
(33) 2024/01/16(Tue) 23:47:23

【人】 騎士 エース

[過去、旅が終わる頃の話を王子にした時、
王子はそれに頷かなかった。>>28
王子が俺を超えても、教えられる事はあるかもしれない。
それもそうか、とこっちの方が頷いたけど、
生きる為だけに強くなった自分と違って、
多くの指南者がおり、背負うものがある王子は
きっと俺より強くなる、と、その気持ちは変わらない。

ちょっと王族に夢を見ているところもあるかもしれないけれど、
こんな近くにいても、やはり自分とは違う人間だとも思っている。
帰還の時が近付いていて残された時間が少なくとも
それまでに俺を超える事は、
あり得ないとも言い切れないんじゃないか?なんて。

今実力差がまだ縮まっていなくとも、
そんな風に考えている]
(34) 2024/01/17(Wed) 8:40:24

【人】 騎士 エース

[ワインなしでも楽しい食事を終えて>>30
心も腹も満たされた気持ちで、外に出る。
人で賑わっていても、空気がごみごみしていない。
これも街に咲く花のせいか]


  そうですね、
  この街の空気もいいですね。


[気候の話>>31に頷きながら、花を見定めるでもなく眺める。
店員の話をふんふんと聞いて……
大きな買い物でもないし、王子に断りも入れずに代金を支払う。
と言うか、プレゼントするつもりなのだから
王子の許可を得る気は更々なくて。
買った分の金は後で自分で賞金でも稼いで足すし]
(35) 2024/01/17(Wed) 8:40:28

【人】 騎士 エース

[「お前に似合いそう」と聞こえて、ふっと笑う。
確かに、物語では花をつけた騎士なんかも出て来るか。
(文字は読めるが難しい本は苦手で、読む本といえば専ら絵本な騎士なのであった)

でも笑ったのは、
王子が自分に宛がわれると全く考えてない点。

受け取った花を右手に、くるっと王子に向き直って、
そっとその胸に捧げる――事は叶わず、手に取られたけど。
受け取ってくれた事には、変わらない]


  ええ。


[そう、あなたに、と笑って頷く。
店員の声を背に王子の反応を見つめていたけれど、
喜んではいない……が、
嫌でもなさそう、だろうか。
困っている、が近いかなと王子の心の内を推測するが
正確な気持ちはわかる筈もなく。

ただ、枯れて無くなるからこそ
王子の重荷にはならないだろうと]
(36) 2024/01/17(Wed) 8:40:31

【人】 騎士 エース



  そうですか?


[白い花はブローチにされる事はなく、
王子の手の中で咲き誇る。>>33
それはどういう気持ちからくる行動なのだろうと、
考えてみるけれど、やっぱりわからない。

わからない事をもどかしく思ったりはしないけれど、
王子が健やかな旅ができるといいと願っているから、
わかったらいいのにな、と考える事は時々ある……。

ともあれ、久々の街だ。
俺も興味がないでもなかったから、他も色々見て回ろうか]
(37) 2024/01/17(Wed) 8:40:34

【人】 騎士 エース

[先の旅路で消費したものも買い足さなければならないが、
それは散策の帰りで十分だろう。

王子が気になる店に寄ったりしながら歩く内、
通りがかった路地の先から、また花の香りがする]


  なんでしょうね。
  こっちにも花屋があるのかな。

  行ってみませんか?


[花屋の姿はここからは見えないのに
その香りが届くなんて不思議だと、路地の先を指差す。
王子を連れて入り込む様な場所ではないだろうけれど、
まだ明るいし、嫌な感じはしない。
何があるかわからないところに連れて行くなんて
従者としてどうなんだと言われるかもしれないが、
場数は踏んでなんぼだし、
俺がついている限り、危険な目には遭わせない]
(38) 2024/01/17(Wed) 8:40:38

【人】 騎士 エース

[王子が渋っても「行きましょう」と促して、
でも俺が先に立って歩く。
人がすれ違えるくらいの幅がある道を、
剣の柄に手を添えながら歩く。

進むごとに花の香りが強くなり、
少しずつ、建物が入り組んで薄暗くなる。
複数の人の気配がする……?と思ったところで、
曲がり角から、香りの出処を認める]


  ……あ、なるほど。


[門の向こうに花園、そしてレンガ造りでおしゃれな建物。
門の前に立つ少女の出で立ちを見て、理解する。
異性を誘う様な薄着で、小さなカゴに花を詰めている。

俺が急に止まった事で王子を驚かせただろうか。
少し横に避けて、王子にも少女や建物を見せよう]
(39) 2024/01/17(Wed) 8:40:42

【人】 騎士 エース



  洒落てますね。
  建物といい……あの子といい。


[女を売る場にしてはセンスのある建物だし、
少女が着ているのはレースか何かでできた煽情的なワンピースで、
路地を超えて香る、でも近付いても嫌味の無い花の香り。
少女の持つカゴの花を摘む事で、
「買う」と意思を示すんだろう。

王子が女の子に興味を持ったりする話は
聞いた事がなかった気がするが……
こういうのは興味があるのかな?と、隣の御人の様子を窺った。*]
(40) 2024/01/17(Wed) 8:40:46

【人】 王子 シール

[誕生日のお祝いとして贈られた花を手に、
従者と並んで街中を往く。
旅に必要な買い出しは、宿へ戻る帰り道に行う事にして>>38
人々が賑わう通りを眺めながら、気になる商店を覗いたりした]


 エース、…ちょっといいか?


[本屋の前で足を止め、少し先を歩く従者に声をかける。
店頭にある古ぼけた本を手にとると、表紙を捲った]


 古代魔術語の……辞書みたいだな。
 こんな小さいサイズのものがあるなんて、便利だ。


[わたしは剣士だが、魔術の心得も多少はある。
暗がりを探索する時の夜目ナイトビジョンや、地下迷路に印をつけるマッピング、ごく簡単な怪我を治す治療魔法など、どれもごく初歩的なものに過ぎないが。
旅の途中で魔術語が刻まれた石碑を見かけるなどして、
解読に成功すれば新たに魔法を習得する事もある。
辞書は願ってもないアイテムだ]
(41) 2024/01/17(Wed) 13:27:19

【人】 王子 シール

[ごく普通の魔法使いなら、この辞書に記載されている分はすべて頭に入っているのだろう。かつて魔術を学んだ誰かが、不要になって手放したものかもしれなかった]


 これが欲しい……、いいか?


[値段を見たが、高いか安いかはよくわからない。
昼食時に注文しようとした葡萄酒よりは、安いかもしれない。

わたしは過去に買い物で大失敗をやらかしたので、
今や財布は完全にこの従者が握っていた。
路銀にどのくらいの余裕があるか分からないので、
毎回このように伺いを立てることにしている。

旅の荷物は出来るだけ軽い方がいいが、
このくらいの辞書なら邪魔にはならないはずだと、
必要に応じて熱弁しよう。
果たして、辞書は無事に手に入れる事ができただろうか]
(42) 2024/01/17(Wed) 13:27:40

【人】 王子 シール

[本屋を出て、再び街の通りを往く。
それにしても、この辺りは本当に花の良い香りに満ち溢れている。
アロマの効果なのか、気候の良さも相俟って、ただ歩いているだけなのに気分がいい。
時折手元の花を眺めて、くすぐったそうに笑ったりもする。
幸せとは今のような一時をいうのだろう。

しばらくすると、今度は従者が声をかけてくる>>38]


 うん……、?


[改めて鼻を利かせると、確かに言われた通り。
付近に花屋がある訳でもないのに、周辺には
独特の香りが漂っていた。
こちらは大して気に留めなかったものの、
従者は好奇心を刺激されたらしい。
行ってみたいという案に反対する理由はなく、
促されるまま彼の背中をついていく]
(43) 2024/01/17(Wed) 13:27:59

【人】 王子 シール

 

 …───うわっ、
ぷ…



[複雑に入り組んだ路地を抜けた先で急に従者が立ち止まるので、
危うくその背中に追突しそうになった。
避けてもらった横からひょこっと顔を覗かせると、見慣れない光景が目に入る]


 ……あれは、……娼館?


[記憶の中にあるそうした建物よりは大分小綺麗に映るのは、
まだ日が高い時間帯だというのもありそうだけど、]


 ……洒落てる…?


[傍らの従者と、遠くにいる少女を交互に見て首を傾げる。
従者はこの顔なのだから、きっと百戦錬磨なのだろう。
慣れていそうな彼が、建物や少女を洒落ているというのだから、やっぱりちょっと良い意味で風変りなのだろう……けど、]
(44) 2024/01/17(Wed) 13:28:15

【人】 王子 シール

 

 エースは、ああいった場所を……
 利用したことが、あるのか…?


[わざわざあのような場所で金を出さずとも、街中で目当ての女に声をかければ用件は満たせそうな顔をしているけれども。
それはともかく洒落ていると言ったのだから、関心があるかもしれなくて]


 何なら、……今夜は自由にして、いいぞ。


[自身があの場所を利用する事よりは
隣人の関心があちらにあって、
夜の時間を過ごす事の方が気がかりだった]


 ……ああ、わたしは宿の部屋で過ごすから、
 心配は無用だ。留守番くらい出来る。
 それに、
 今夜は早く休もうと思うしな


[風呂に入って体を清めた後は、
部屋で手元の花を時々眺めながらゆっくりと過ごすのも悪くない、と思って。**]
(45) 2024/01/17(Wed) 13:28:35

【人】 王子 シール

[なお、娼館を利用したいのか?と聞かれたら、
きっとムキになって反発した]


 わっ、わたしはあのような場所で
 ハメを外したりしてはならんのだっ!

 そのっ、関心があるとかないとかではなく、
 ダメなものはダメなんだからなっ


[年頃の男子として、関心がないと言えば嘘くさいし、
あるというのも気恥ずかしい]


 そんなこと、いちいち聞くなっ
 
無礼者め……



[旅に出てからずっと無礼講なのだから、咎めたところで今さら感半端ない。そう思ったから、聞こえるかわからない小声で付け足すのが精一杯だった。**]
(46) 2024/01/17(Wed) 14:14:45

【人】 騎士 エース

[賑やかな街を王子と歩く間、
あれがありますよこんなのもありますよって
声を掛けるのは主に俺だったと思う。

だから王子から声を掛けられたら>>41
何か見付けたのかなと
ピタッと足を止めて興味深く王子の視線の先を見遣る]


  はい。……本、ですか?


[その手に取られたのは本だとすぐにわかるが、
何の本だろう、表紙からは俺にはわからない。
内容を見てもいいものかわからないから、
覗き込む事はしないでおいたら、
王子の口から教えてもらえた。

へえ、と目を瞬いて、
これまでの旅路で王子の魔法に助けられた事をいくつか思い出す。
森で野宿した時、腕試しで入ったダンジョン探索、
それから、うっかり悪い虫に噛まれた時。
俺一人でも死ななかったとは思うけど、
疲労や痛み、苦しみを和らげてくれたのは、
間違いなく王子の魔法のおかげだったから]
(47) 2024/01/17(Wed) 21:05:00

【人】 騎士 エース



[―――正確には魔法のおかげ、だけではないけれど]


 
(48) 2024/01/17(Wed) 21:05:03

【人】 騎士 エース



  勿論。買いましょう。


[欲しいと王子が言うなら>>42、すぐに首を縦に振る。
俺が持って頂きたいと頼みたいくらいだけど、
勧めるならまだしも、
「持ってくれ」と俺が言うのは
ちょっと過ぎた願いだと思うから。

役立ちそうな割に安かったのは、
古いせいだろうか。
庶民(以下)の出身で金銭感覚はあるけれど、
桁が大きくなればなるほどよくわからなくなる。
でも旅の間にそんな大金を払う様な事はないだろうから、
金銭の管理を任される事は、問題なかった。

ちなみに、財布を渡される事になった原因の大失敗は、俺は知ってる出来事だったんだったっけ。



ともあれ、王子の熱弁を受けずとも代金を支払って、
自分の手提げ袋に本を仕舞った。
宿に戻ったら、王子に手渡そう。
いい買い物しましたね、と笑った]
(49) 2024/01/17(Wed) 21:05:12

【人】 騎士 エース

[本屋を後にして>>43
王子にも反対されなかったから
次に寄った……というか辿り着いたのは、娼館だった。
急に止まったせいで王子と軽く接触してしまって>>44
「すみません」と小さく謝ってから、
王子にもその貌を見てもらう。

流石にどういう所かは理解している様で、
王子から感想でも聞けるかと思ったけど、
俺の言葉に、王子は首を傾げている。

やっぱりこういう所にはご縁がないかな、
興味もないかな、と思ったところで、
王子が口にしたのは、俺の経験についてだった。>>45]


  へ、ぇ?


[……まあ、縁も興味もなければ、
そっち方向に話が飛ぶのは不自然ではない、か。
でも自分に話を振られると思ってなかったから、変な声が出る]
(50) 2024/01/17(Wed) 21:06:12

【人】 騎士 エース

[それから、うーん、と考え込む。
使った事は、ない。
仲間たちと娼館を襲った事があるから、
ちょっとだけ知ってる、というだけ……]


  ……へ??


[そうやって答えに悩んでいたら、
「今夜は自由にしていい」って。>>45
それの意味するところがすぐにはわからなくて、
また変な声を出してしまう。
これにも答えられないでいると王子は自分の予定を教えてくれて……つまりあそこで遊んで来ていいって事か、と話を聞いている内に理解が追い付いて来た。
いやいや、と手と首を振って、]


  シール様を置いてそんな事しません……!


[ときっぱり告げる]
(51) 2024/01/17(Wed) 21:06:55

【人】 騎士 エース

[けど、]


  ……もしかしてシール様、
  自分も使ってみたい、とか?

  一人で行くのが怖いのなら、
  一緒に行きますよ。
  そうですよ、
  シール様を置いて行く気はないですが、
  二人で行くのは楽しそうじゃないですか。


[これは名案を思い付いた、という顔で
王子の片手をそっと取って、強引に連れて行こうとする。

でも予想外に焦った様な反発が返って来て>>46
「お」とちょっと目を見開いて、踏みとどまる。
えーいいじゃないですか、ハメ外しちゃ駄目って誰が決めたんですか、なんて思ったけれど、
小さな声で無礼者って言われたら、ふ、と笑う]
(52) 2024/01/17(Wed) 21:08:29

【人】 騎士 エース



  はい。
  申し訳ありませんでした。シール様。


[手を離して少し離れて、頭を下げる。
深刻にならなくてもいいと思ったから少し笑むくらいの余裕があったけれど、悪いと思った気持ちも本物だから、きちんと謝罪する]
(53) 2024/01/17(Wed) 21:08:53

【人】 騎士 エース

[でもこんな反応、興味が湧いてしまったから]


  じゃあ行かない代わりに、
  エロい話しましょうよ。

  もうワインも飲める大人なんでしょう?
  シール様の話、聞いてみたいな。


[
本当に反省しているのかって?さあね。

娼館を後にしながらそんな話を振ってみるけど、
こういう話も嫌われてしまうだろうか。
勿論大通りで大っぴらに話す気は無くて、
宿に戻った後の夜の過ごし方として提案している。*]
(54) 2024/01/17(Wed) 21:12:15

【人】 王子 シール

[娼館を訪れた事はあるのかと訊ねて>>45
すぐに返事が来るかと思ったらそうではなかった。>>51
こちらを憚ってる?
というわけでもなさそうで。


旅に出てから間もなく三年経とうとしているが、
自分の預かり知らぬ処で適当に欲求を解消しているかと思いきや、
(そうしてくれて一向に構わなかったのだが)
そうではなかったようで、逆にこちらが少し驚いてしまった]


 わたしを置いてそんな事しない……?>>51
 そうか、……
顔に似ず真面目なんだな



[顔に似ずと思わず言ってしまったのは、
顔が良いからこそ遊んでいそうといった先入観からで、すぐに失言だと気付くと従者に頭を下げた]
(55) 2024/01/17(Wed) 22:26:29

【人】 王子 シール

 

 いや、お前を不真面目と思った事は一度もないよ。
 すまない……、あと、驚いてしまって

 別に悪い意味ではなく
 ……わたしに遠慮せずとも?いいのに


[三年間共に旅をしてきて、
一度たりともムラムラした事はないのだろうか。
わたしに仕える前は、荒くれ者だったとは聞いている。

悪事三昧から改心したらしいが、やりたい放題から急に
禁欲生活に切り替える事など出来るのだろうか。
わたしには想像がつかないから、
ちょっとは事情を聞いてみたいとは思ったけども]
(56) 2024/01/17(Wed) 22:26:48

【人】 王子 シール

[わたしの興味は目の前の従者だけに向けられたものだったのに、
娼館に対してだと解釈したのか、急に強引に誘ってきて>>52]


 ヤダッ!!そんなのムリムリムリ!!
 そっ、それに、万が一どこぞで子でも成そうものなら、
 色々マズいのだ、っ、て、いやぁ〜!


[力でまともに張り合えば叶いっこないのだが、
わたしが子どものように駄々をこねて地面に足を踏ん張ると、
従者から先に手を離した。>>53
娼館の入口に立つ少女は、こちらの様子に気付いただろうか。
やりとりの声までは届かないにせよ、男同士で揉めている風にも見える光景は、一体どのように映ったのだろう]


 ……まぁ、どこぞの国では羽目を外す王子が
 いるかもしれないけどな。

 うかつに手を出して、王家以外に後胤を残すような
 真似はしたくない、という意味だ


[頭を垂れて詫びる従者にだけ聞こえように、もぞもぞと伝える。
お互いに目の前の建物には行かないという事だけが決まった]
(57) 2024/01/17(Wed) 22:27:33

【人】 王子 シール

[そして話は何だか妙な方向へ>>54]


 エロい話……だと?
 そんなの素面で語れるか!


[そもそもエロいネタも無ければ酒に酔った事もないが、
従者の経験談は聞いてみたい。
宿に戻る道すがら、旅の買い出しを済ませてから
再び昼間と同じ食堂の同じ席に着く。
もらった花は、部屋のベッドの脇に飾って置いてきた]


 さぁ、……もう夜だからな。
 エロい話をするなら、ワインで乾杯した後だ。
 
 うん?
 ワインも飲める大人だと言ったのはお前だぞ


[身を乗り出すようにして従者のグラスに注いだのは
念願の葡萄酒だったか]
(58) 2024/01/17(Wed) 22:29:05

【人】 王子 シール

 

 カンパ〜イ


[機嫌よくグラスを合わせてみたものの、
一口飲んだらクラッと世界が回って]


 ……うっ


[グラスを置いてテーブルの上に突っ伏す。
う〜〜……頭がグルグルして
話をするどころではなくなってしまった。*]
(59) 2024/01/17(Wed) 22:30:50

【人】 王子 シール

──回想・金銭でやらかした話──



[あれは三年前、
武者修行兼見聞の旅に出てまだ間もない頃だった。

旅立つ前は路銀はわたしが管理するようにと言われていた。
旅を共にする従者は忠実なる騎士だが、元はあらくれ者。
資金を持って、わたしから離れる事もあり得るかもしれない、
という懸念からだった。

そもそもどちらが持とうが、旅の途中で従者がわたしを
殺せば有り金を奪う事が出来たわけだが、
ここまで平和に旅が出来ているので、その点は杞憂だったわけだ。


そうして旅に出た訳だが、
旅に出る事は元より、今まで城下町ですら自ら買い物をしたことがなかったわたしが、まともな金銭感覚を持っている筈がなく。

城を出て数日後、賑やかなバザーに立ち寄った。
露店に並ぶ装飾品があまりに美しく見えたものだから、
思わず手に取って眺めてしまった]
(60) 2024/01/17(Wed) 23:26:41

【人】 王子 シール



 旅のお守りに良いと思わないか?
 お揃いのペンダントを持とう。


[わたしは商人のトークにすっかり乗せられて、
美しい装飾が施されたペアのペンダントに心奪われていた。
巷では恋人たちが持つようなものだが、
世間知らずなので、そのあたりの情報には疎い。

途中までは従者も側に居てこちらのやり取りを見守っていたが、
近くでスリ騒ぎがあったとかで、従者の気が逸れた隙に、商人の言い値で手に入れてしまった]
(61) 2024/01/17(Wed) 23:27:42

【人】 王子 シール

 

 とても縁起が良い石だそうだよ。
 うん、……よく似合う。


[自分の首に掛かったものと対になる装飾が施されたペンダントを
従者の首にも提げて満足する……までは、良かった。
超ゴキゲンな買い物を済ませた後で宿に向かったが、]
(62) 2024/01/17(Wed) 23:28:04

【人】 王子 シール

 

 ……あれ?
 金が足りない、……な?


[財布の残金をロクに確認せずに露店で使い果たしてしまったらしい。そう判明するや否や、従者は買ったばかりの二つのペンダントを持って、宿の外へと出て行ってしまった。
わたしには、この場から一歩も動くな、ときつく言いおいて]
(63) 2024/01/17(Wed) 23:28:33

【人】 王子 シール

[しばらく経った後で従者が戻ってきた時は、
掌中にはペンダントはなく、代わりにあの場で支払った金が丸々と収まっていた。
世間知らずの坊ちゃんは騙せても、元荒くれには通用しなかったという事だ。


以降、資金管理は従者が担う事になった。
無論、わたしはそれには従うしかなくて。

おかげで以降の旅は、贅沢出来ないものの、極端にひもじい思いもしなくて済んだ。
途中で冒険者向けの依頼をこなすなどして、
得た報酬を資金に足したりもして。
今でもこうして健やかに、食いつないで旅が出来ている。*]
(64) 2024/01/17(Wed) 23:31:02

【人】 騎士 エース

[シール様を置いてエロい女の子と×××な事なんかしないと告げたら、王子は驚いた顔で……]


  顔に似ずって。


[何か小声で聞こえてしまった。>>55
いや、不快だったとかではない。
確かに顔がいいと言われる事は多い……気がするけど
これまで結構真面目な姿を見せて来た気がするのに、
おかしいな、と。

でも頭を下げられればこちらが恐縮してしまう。
王子は俺に何をしても、何を言ってもいいのだ。
俺はシール様の従者なのだから]


  いえ、謝らないで下さい。


[でも「驚いてしまった」って。>>56
本当に、俺ってどんなイメージなんだろう?
王子が俺の性事情を想像しようとして想像できなかったから言っているとは、思いもよらず。
まあ……不真面目だと思った事はないという
王子の言葉を信じさせてもらおう]
(65) 2024/01/17(Wed) 23:39:36

【人】 騎士 エース

[その後勝手に勘違いして
王子の手を引いて大人の世界へ導こうとしたら
明確な抵抗を受けて。>>57]


  わはは、
  可愛い声で喚かないで下さいよ。


[何だか楽しかったから本当に連れて行こうと思ったけれど、
最後まで微塵も行きたそうな気配を感じなかったから、
無理強いするのはやめた。

それに子を成したらって?と思っていたら、
王子の方から説明してくれた。
そっか、そうですね、と納得する俺の意識は王子にだけ注がれているから、娼館の前にいる女の子がこちらをどう見ていようと、気にも留めなかった]
(66) 2024/01/17(Wed) 23:39:48

【人】 騎士 エース

[で、興味は王子の性事情とか性癖だ。
そう話題を振れば、王子の答えは明確なNOではなかった。>>58
ちょっと驚いたけど、素面でって……
シール様は素面な時しかないじゃないですか、って、
くっく、と笑いを堪えながら、]


  えーいいじゃないですか。


[とおねだりしたけど、
その場ではこれ以上語られなかったか。

予定通り買い出しを済ませて荷物を部屋に置いて、
夜も王子の気に入ったうさぎのパイを頼んで……]


  は、いや……
  「飲める大人」ってのはただの煽りで……っと、


[旅の疲れに買い出しの疲れもあるんだ、
俺は王子に酒を飲ませる気はなかったのだけど。
王子はグラスにきれいな色の液体を注いで、乾杯を交わす……というか俺のグラスに強引にグラスを当てただけみたいなものだけど]
(67) 2024/01/17(Wed) 23:39:56

【人】 騎士 エース



  全部飲まないで下さいね。
  一口飲んで様子見して下さいね。

  ―――って、あ……


  シール様!


[過保護に口出しをして見守っていたが、
その試しの一口を飲んだところで、
王子はテーブルに頭を伏せてしまった。>>59

ガタっと弾かれた様に立ち上がり、
店員に水を持ってくる様に言いつけて、王子の傍に跪く]


  シール様……


[肩に手を回して支え、王子の座っている椅子を引き、
顔色が見える様に上体を起こす。
店員から水の入ったグラスを受け取って、
王子の唇に添えて、水をゆっくりと注ぐ]
(68) 2024/01/17(Wed) 23:39:58

【人】 騎士 エース



  水、飲んで下さい……


[慎重にグラスを傾けたつもりだけど、
飲んでくれなければ水は口端から零れて
王子の首や、衣服を濡らしたかもしれない。
でもこの後すぐ入浴―――は、状態によっては控えてもらうかもしれないけれど―――、そして着替えて就寝するのだから、大した問題じゃないと思った。

少し気持ち悪いのがおさまれば、
もう部屋に戻ってもらった方がいいのかもしれない。
自分で立てないくらい辛いのなら、運ぶつもりはあるけれど……。*]
(69) 2024/01/17(Wed) 23:40:36

【人】 王子 シール

[どこか遠くで、わたしを呼ぶ声がする>>68]


 ……う〜ん


[平衡感覚が狂って気持ち悪いけど、肩を支える手の力強さと伝わる体温は気持ちいい……あれ?わたしは今、何してるんだろう]


 うー……


[目を閉じたまま仰向けにされ、あーとかうーとか呻き声しか発する事ができない。口元にグラスの縁が当たると、慎重な手付きで少しずつ水が注がれる]
(70) 2024/01/18(Thu) 0:21:22

【人】 王子 シール

 

 ……んっ


[水を飲んでくれと言われるまま>>69
一回目は上手く飲めたけど、二回目の喉が鳴る前に口の端から水が溢れて顎や首が濡れてしまった。それに気付いたのか、すぐにグラスが口元から離される。
薄っすらと目を開けると、心配そうな顔をした従者と目が合った。
ゆっくりと瞬きすると、目尻から零れた涙が頬を伝った。
悪酔いで気分が悪くて]


 んうぅ……、気持ちワルイ……
 まだパイ食べてないのに……もう無理……


[空腹に初めての酒を入れたのが良くなかったのか、
胃の内側がドクドクして、胸がムカムカして、
喉に何も通せない気がする。
手つかずのパイを諦めないといけないのが悲しくて、さめざめと泣きながら、従者の手を借りて椅子から立ち上がろうとする]
(71) 2024/01/18(Thu) 0:24:43

【人】 王子 シール

 

 ……うっ


[部屋に戻ろうとするも、やはり足に力が入らない。
不本意だが、従者におんぶしてもらうしかなかった。
こちらに向けられた背にしなだれかかると、
後ろから肩に腕を回して両手をだらりと前に垂らす。
初めての酒が判断を鈍らせ、
これまで一度もしてこなかった体同士の接触を許す]
(72) 2024/01/18(Thu) 0:27:00

【人】 王子 シール

[部屋のベッドまで暴れずに大人しく運ばれる。
何にせよ、初めての飲酒体験は最悪の結果をもたらした。**]
(73) 2024/01/18(Thu) 0:28:19

【人】 騎士 エース

[身体を起こした王子は目を閉じていたけれど、
言葉にならない声を漏らしていた>>70から、
意識はある、と少し安堵する。

水を口に宛てれば、俺が言う通り飲んでもくれる。>>71
それでもう少し焦る気持ちは軽減されるが、
二口目が零れてしまったから、グラスを一旦置いた。
俺の服の袖を塗れた箇所に当て、水分を吸わせる……と、
王子の目が薄く開かれた。

大丈夫ですか、って言葉が声になる前に、
王子の目から涙が伝う。
こちらは拭くのが恐れ多くて、触れないまま。

しかし言葉を話せる様子に、
よかった、と俺は笑みを見せた]


  ……パイは、明日に置いておいてもらいましょう。


[泣かないでくださいよと、そうも告げて。
王子が立ち上がるのを手伝った]
(74) 2024/01/18(Thu) 7:28:28

【人】 騎士 エース



  シール様、


[でもしっかりと立つ事もままならない様だ。>>72
扉を開けられる様に、背負って行こうと思い、
王子に乗る様に促して背を向ける。
しかし一口でこんな……
アレルギーとかでなければいいけど、と
心配しながら王子が乗ってくれるのを待つ。

やがて俺の肩に、背に、身が委ねられる]
(75) 2024/01/18(Thu) 7:29:04

【人】 騎士 エース



  おやすみなさい、シール様。


[部屋に無事に辿り着き、王子を寝かせた時、
もし武器等携帯していたらそれは外させてもらって、
でもそれ以上は触れない。

一旦一階に戻り、パイを明日の朝に出してほしい事と
水をありがとうございましたと店員に告げてから、
王子の眠る部屋に戻る。

今まで同じ部屋で寝た事はないけれど、
今夜は、この部屋で俺も眠る事にした。

部屋の隅の床に胡坐で座って、
朝、王子が目覚めるまで、このままで。**]
(76) 2024/01/18(Thu) 7:29:58
騎士 エースは、メモを貼った。
(a2) 2024/01/18(Thu) 7:56:33

村の設定が変更されました。

【人】 王子 シール

──翌朝──



 ……う、んっ……。


[目覚めの気分は最悪だった。
ちょっとでも頭を動かすと、こめかみにズキリと強い痛みが走る。
刺激を与えないように、そーっとベッドの上に身を起こして]


 ……?


[あれ?
ここはわたしの部屋だ。どうやって戻ってきたんだっけ
と、疑問が湧いた後ですぐに、]


 
うわぁああ!!
…───イタ、タッ


[部屋の隅に居る人物>>76に驚いて悲鳴を上げて、
迂闊に大きく動いた拍子に頭を締め付けるような痛みに襲われて、
再びベッドの上に突っ伏した]
(77) 2024/01/18(Thu) 9:17:14

【人】 王子 シール

 

 
な、な、なんでお前がそこにいるんだっ?!



[恐らく様子を伺いに近寄ってきたであろう従者に声を荒げるが、二日酔いの喉はしわがれて思うように声が出ない。
……そんな事より]


 いや……いい、……先に水をくれ。
 頼む……



[こめかみの痛みを堪えながら、コップ一杯の水を所望した。**]
(78) 2024/01/18(Thu) 9:18:31

【人】 王子 シール

[水に入ったコップを受け取ると、中身を一気に飲み干した]


 ……っ、ふぅ……


[生き返った心地がして一息吐く。
手の甲で口元を拭ってから、従者を見上げた]


 ……で、お前はどうしてここに居るのだ?


[と、調子が戻った声で促せば、ゆうべの顛末を聞いただろうか。
話を聞いた後は、ここは自分の部屋だというのに、居心地の悪さを感じたかもしれなくて]
(79) 2024/01/18(Thu) 13:25:42

【人】 王子 シール

 

 そうか、……心配かけたな。
 お前にも食事を中断させて悪かった。

 それに一晩中そこに居たのだろう?
 ベッドで休ませる事が出来なくてすまない……


[従者から視線を逸らし、両手の中に収まった空のコップを見つめながら、罰が悪そうな顔をして詫びを重ねる]
(80) 2024/01/18(Thu) 13:26:43

【人】 王子 シール

[しかし、酒に関しては懲りたわけではなく、]
 

 ……酒の飲み方にしても、最初にしては無謀だった。
 まずは先に食べて腹を満たしてから、ワインではなく
 エールのようなアルコール度数の低い物からにすれば、
 次はきっと……。


[酒を飲む事自体を諦めてはいなかった。
お前は何か苦言を述べたかもしれないが、男子たる者いずれ酒を嗜む術は身に付けなければならぬ、と退ける。きりりっ]
(81) 2024/01/18(Thu) 13:29:03

【人】 王子 シール

 

 よし、……ではこの後で食事に行くか。
 ああ、もう立てるよ…大丈夫。

 いや、食事の前に風呂だな……。
 お前も部屋に戻って身を清めてくるといい。
 それか、部屋で休むなら食事を運ばせるが、どうだ?


[などと言って、今日のこの後の段取りを決めただろうか。
この街での滞在予定は明日まで。
買い出しは昨日済ませたから、今日は周辺の情報収集や今後の予定を決める事にする。
後で食堂で待ち合わせようと言って(きっと扉の外で待機しているだろうけど)退室を促した。**]
(82) 2024/01/18(Thu) 13:29:44
王子 シールは、メモを貼った。
(a3) 2024/01/18(Thu) 13:35:38

【人】 騎士 エース

[──意識は、少し前、
王子が身を起こした時に目覚めたけれど、
この目をぱちりと開いたのは叫び声>>77を聞いた時で。
その元気な声にびっくりして、開けた瞳がもっと大きく開いた。

何をそんなに驚いているのかと思ったけれど、まあ、確かに頑なに俺を同室にはさせなかったものな、事情があるんだろう。
寝ている時に人が部屋にいるのが嫌だとか、寝起きの顔を見られたくないとか、……朝勃ちが恥ずかしいとか?

ちらっと王子の下半身あたりに目を遣ってしまったけど、多分布団に隠れて何も見えなかっただろう]


  シール様……


[頭が痛むのだろうか。
立ち上がって少しだけ歩を進めるけれど、事情があるかもしれないから、傍まで寄る事はしない。
昨日みたいに顔を隠してしまった王子の姿に、目を細める]
(83) 2024/01/18(Thu) 13:53:48

【人】 騎士 エース

[可哀想に。声も少しおかしい。>>78
王子が水をご所望だったから、夜中に目が覚めてしまった時に食堂から貰い受けたボトルに手を伸ばす。
グラスに水を移し、ちょんとストローをさして……
それは要らないと言われたか。

ともあれ、水の入ったグラスを手渡したら、王子は一気に飲み干してしまう。>>79
冷え切っていない水でよかった。
そんなのを胃に入れたら、また体調を崩してしまうかもしれなかったから]


  申し訳ありません。
  心配、だったものですから……


[弁解する気はないが、
ここに居た理由は話しておこうと思っていた。
王子自らが聞いてくれたので、
自然な流れで伝える事ができた。
王子の謝罪>>80に、いいえ、と首を振った。
路地で空腹で寝るのに比べたら、なんて事ない]
(84) 2024/01/18(Thu) 13:54:04

【人】 騎士 エース

[きりっとしたお顔の王子>>81
一瞬呆れてしまって……それから、ふっと、笑う。
よかった、そこまで大事なさそうだ]


  そうですね、
  風呂に入って来ます。
  また一緒に下で飯を食べましょう。


[そう約束をして、食堂に返す為にボトルを手に持つ。
ちなみに、王子に買った本もテーブルの上に既に置いている。

サッとシャワーを浴びて、
今日もまた王子の部屋の前で待ち、
それから朝からうさぎのパイを食べて、
ひと時の休暇を満喫するのだろう]
(85) 2024/01/18(Thu) 13:55:02
王子 シールは、メモを貼った。
(a4) 2024/01/18(Thu) 14:10:04

王子 シールは、メモを貼った。
(a5) 2024/01/18(Thu) 14:15:41

【人】 騎士 エース

── 街で聞いた話 ──

[朝、うさぎのパイは王子は食べられただろうか。
体調を見つつ街で買い物がてら情報収集していると、
気になる話が耳に入った。

曰く、この近くに"試練の洞窟"なるものがあるらしい。
昔は成人を迎える人たちは必ずここへ赴き、暗い洞窟を一人で進み、奥の祠にある石を一つ取って来る事で、成人として認められたのだとか。
単なる暗い洞窟かと思いきや、
何かと恐ろしい経験をした者たちが多々いるらしい。
が、彼らは詳細を絶対に口にしなかった。
それは、洞窟の主がそうさせているのか、本人たちが語りたがらないからなのかは、定かでないとの事。

そして現在、
祠はあるがその習慣は廃れ、単に冒険者たちが腕試しとして挑む洞窟になっている、とかなんとか]


  へえ、面白いじゃないですか。
  うちのシール様ももうすぐ……明日でしたっけ?
  18になるんですよ。

  丁度いいんじゃないですか?
  腕試しに。


[話を聞かせてくれた店の男に説明してから、
王子の意見を聞いてみる]
(86) 2024/01/18(Thu) 20:30:59

【人】 騎士 エース



  まあ、シール様は一人じゃなくて
  オマケもいますけど。


[一人では行かせる気がない。
王家に伝わる由緒正しい洞窟、とかならまだしも、
そんな得体の知れないところ。

ただ、冒険者たちが生きて帰って来ているところを見ると、
ヤバすぎる所、という訳でもなさそうだったから]
(87) 2024/01/18(Thu) 20:31:07

【人】 騎士 エース

[さて、大人な王子様は気乗りしてくれただろうか。
教えてもらった街道を歩いて目当ての洞窟に辿り着くが、
俺だけが楽しんではいないだろうか。

一見普通の洞窟だ。
暗いと聞いていたが、地面には光る石がいくつも落ちていて、そこまで視界が悪いという訳ではない。
でも、]


  シール様、お気を付けて。


[言われなくともおわかりと思うが、
形式的にそう声をかけて進む事小一時間……]


  ……どこまで続くんだ?


[なかなか変わり映えしない景色に眉を顰めて、
一旦戻りましょうかと、
後ろを歩く王子に少し下がってもらった時、]
(88) 2024/01/18(Thu) 20:31:57

【人】 騎士 エース



  ───シール様ッ!


[王子の立っている床がまるっと抜けて、
その身体が宙に浮き、落ちる───
その前に王子の手を掴んで引き寄せようとする。

でも、いつの間にか俺の足元も無くなっていて、踏ん張れず、一緒に落ちる事になる。

こんな、音もなく切り取った様に地面が無くなるなんて、魔法の類か。
そんな事を考えている間も、
二人揃ってどんどん下へ落ちていく]


  くっ……!


[周りに掴まれそうなところも無くて、
俺は自由の効かない空中で、掴んでいた王子の手を更に握り込んで、こちらに引き寄せた]
(89) 2024/01/18(Thu) 20:33:32

【人】 騎士 エース

[その細い身体を俺の腕の中に閉じ込めて、
俺の背が下になる様な体勢に持っていく。
どこまで、どんな所に落ちるかわからない。
王子に怪我をさせる訳にはいかない。
例え俺が、死んだとしても]


  俺の方が丈夫ですから。


[王子が嫌がったりすればするほど強く抱き締めて、
絶対にこのまま着地する、と決めて、
そして───、]
(90) 2024/01/18(Thu) 20:35:00

【人】 騎士 エース



  ……ん、……ん?


[目が覚める。感覚が戻る。
腕の中には、細くてどこか柔らかい気がする、王子の身体。
背には硬い床の感触……]


  ……あれ、……どうしたんだっけ……


[落ちていく間に気絶したんだろうか。
でも、こんな硬い床の上にいるのに、
どこも痛くない……
それに、見上げる天井には穴なんてない]
(91) 2024/01/18(Thu) 20:36:20

【人】 騎士 エース



  ……やはり魔法か……

  シール様。大丈夫ですか?お怪我は……?


[よくわからない事は、基本的に魔法が絡んでいるんだ。
考えたって、きっとわからない。
まわりの状況よりまず、王子の状態を確認しよう。
王子は起きているだろうか。
俺の上に抱いたまま、ぽんぽんと背を叩いて反応を見る。

しかしこんな数日の間に、こんなに何回も密着する事になるとは。
旅を始めたあの時からは、想像すらできなかった事だ。**
]
(92) 2024/01/18(Thu) 20:37:26
騎士 エースは、メモを貼った。
(a6) 2024/01/18(Thu) 20:39:34

【人】 王子 シール

[従者を部屋から出した後で、湯を使い体を洗う。
昨日の買い出しついでに手に入れたアロマオイルを使えば、
二日酔いの気分も解消されたような気がした。
清涼感溢れる香りを髪から漂わせ、機嫌をよくして身支度を整えると部屋から出る。
相変わらずその場に従者は待っていた>>85けど、
昨日のように咎めはしなかった]


 待たせたな、では食事に行こう。


[自然と笑みが浮かんで声掛けすると、従者を伴い食堂へ向かう。
目の前に焼き立てのパイが出されれば、
二人とも食欲を思い出して、ゆうべ食べ損ねた分もあって
普段よりも多く食べてしまった]
(93) 2024/01/18(Thu) 21:57:14

【人】 王子 シール

[食事の後は、腹ごなしも兼ねて街へ探索に出る。
本日の天気が良い。花街の通りは今日も咲き誇る花が
そこら中にあって、眺めもいい]


 この街は本当に美しいな。
 二日といわず、もっと滞在したいものだが……


[明日でわたしが18歳になるということは、
王城に居る双子の兄も同じように成人の年を迎える。
お年を召した父王の事を考えれば、王子であるわたしが
いつまでも放浪しているわけにはいかない。
なので、のんびりもしていられず。
今はまさに、王都へ帰還の途中であった]
(94) 2024/01/18(Thu) 21:58:17

【人】 王子 シール

[賑わう通りを往きながら店先を眺め、合間に無事を伝える手紙を王都宛に出したりもする。半日を気ままに過ごした後で、とある情報を耳にした。>>86]


 試練の洞窟?


[軽めの昼食を摂るために立ち寄った店で、
従者が店の者と会話している処に入ると一緒に話を聞く]


 ふぅん……、この辺りでかつて行われた成人の儀か。
 いいな。わたしもちょうど明日で成人だ。
 腕試しと行こうか。


[無論従者も一緒だ。
わたしが乗り気になれば、彼も賛同する>>87
こうして、今日の残りの日程は洞窟探検へ向かう事になった]
(95) 2024/01/18(Thu) 21:58:36

【人】 王子 シール

 

 冒険者が腕試しで向かうとなると、
 それなりの準備が必要じゃないか?


[宿に戻って武装の準備が必要かとも思ったが、元は成人になる誰もが挑んだ試練なのだから、そこまで難易度は高くなさそうだ。
とはいえ、中には恐ろしい体験をした者がいると聞けば、手ぶらで向かうのは心許なくて]


 奥に祠があるなら、魔術語が刻まれた石碑が
 あるかもしれないな。
 昨日買ってもらった辞書を持って行っていいか?

 あと、成人の儀式なら昨日の花も身に付けたい。
 こういうのは、形式が大事だからな。


[昨日は身に付けなかったが、花屋からピンは受け取っていた。
宿の部屋に戻って、まだ咲いている白い花を手に取ると
ピンを取り付けて左胸の上に飾る]


 こうすると何だか、大人になるのだという自覚が
 芽生えて来た気がするな……


[簡単に準備を済ませた後、わたしたちはピクニックへ
向かうような軽い気持ちで街の近くにある洞窟へと向かった。*]
(96) 2024/01/18(Thu) 22:00:28

【置】 古ぼけた 人物画

 
 
 …───ようこそ、私の部屋へ
 …───ようこそ、


 
(L7) 2024/01/18(Thu) 22:49:43
公開: 2024/01/18(Thu) 23:00:00