79 【身内】初めてを溟渤の片隅に【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
本日の生存者:飴湯、雨宮 健斗、矢川 誠壱、忽那 潤、文月 美鶴以上5名。
[彼の体の肉付きが以前より悪くなっていることに
気づかない訳ではないのだけれど、それをわざわざ
口に出すことはしない。
───ただ、ずっと一緒にいられたなら、
食事だってきちんと摂るようにすすめられるのに、
一緒に食べられるのに、と考えないわけじゃない。
…そうだな、それもきっと、いずれ。]
[捕食するように噛んだ喉仏を、優しく舐め。
悪戯するその手をとって絡めて縫いとめてしまう。
不服そうに見つめられるその視線をかわして
許可を求めた。
きっと、一番、繊細な場所。
触れられたくない、場所だと思ったから。
不用意に布を取ってしまうのは、ダメだとおもった。
微かに揺れた返事に、少しばかりの恐怖を
感じ取って、大丈夫、と安心させるように
その手のひらをもう一度強く握って。
それからゆっくりとシャツをはだけさせていく。
あらわになる肌に生々しく残る傷跡。
───ただ、それは彼が生きた証で。
こんな傷を負った後でも、ここにいてくれる
そのことの、証左で。]
[ひきつれたそれも、痛々しいほどの手術痕も。
俺にとっては───愛おしい彼の一部で。
ゆっくりと、優しく落とした口づけ。
彼の体が跳ねるように撓む。
シャツに添えていた手を優しく彼の髪に差し込み
宥めるように梳きながら、もう一つ、口づけを。
ひきつれた皮膚をなぞっていくように、
すこしずつ、下へと降りていくように、
キスを降らせていく。
伝わってほしい。
雨宮の全てが愛おしいのだと。
この傷も、なにもかもすべて、ひっくるめて]
…好きだよ、雨宮
[甘やかな声色で伝えれば、その瞼に、額に、
唇を落として、見つめる。]
こわい…?…痛む?
[そう問いかけると、彼は頷くだろうか。
それとも首を横に振るだろうか。
どちらにせよ、また柔く笑んで。
彼が隠したかったであろうその場所を
晒してくれたことへの感謝と愛を。]
ずっと、触れたかった。
…こわくて、傷つけそうで、
言えなかったけど、だけど、
雨宮が、許してくれたことが嬉しい。
触れられることが、嬉しいよ。
[ありがとう、と微笑みを浮かべて、
今度は彼の要望を聞く番。]
[ 言葉を失った彼女が可愛くて
本当4年間挫けずにアプローチしてよかったと
彼は何度も何かに感謝をしていた。
2人の荷物をテーブルに置いて、
彼女をベッドに連れて行くのは
少しだけ大変だったけれど、
なんとか拒まれなくて良かったと思うのだ。 ]
──────
[ 視線の定まらない彼女も可愛い。
だから、あんまり何も言わずに
彼女が口を開くのを待つ。
素直に服を脱いでくれるとは
全く思っていなかったので、
恥ずかしいと聞こえた時はそうだろうな、と
納得の顔をしていたと思う。 ]
可愛がるのは、………
今の美鶴さんにとっては
くすぐったかったり、
ちょっと痛かったりするけど
体の力抜いてさえいたら、
気持ちよくなっていくと思う。
………せやなぁ。
[ 脱ぎたくなさそうな彼女を見て、
とりあえず自分が脱ぐか、と
彼は上と下、下着は残して
脱いで見ることにした。
それを見て、彼女が脱ぐ雰囲気を
作れるかどうか。
彼としても賭けな部分がある。 ]*
[ この時は四年間ずっと想われていたなんて
知らなかったから。
……だから、彼の好き、がどれほどのものか
わかってなかった。
わかっていたなら、恥ずかしさはあっても
不安は減っていたかもしれない。 ]
──────
[ 私の事を気遣ってくれているのか
潤さんは私が何か言うのを待っててくれた。
恥ずかしい、と言えば納得したような表情で。
……大人になってからは同姓にすら
見せる機会がなかった。
肌を晒すような場所にはいかなかったから。
だから、大人になってから、で言うのなら
見られるのは潤さんが初めて。 ]
気持ち良く……?
いたいのは、
いやだな…
[ 脱ぐのを拒んでいると
潤さんが目の前で脱ぎ始めた。
筋肉質な体が見えて
しばらくぽかーんと惚けていたけれど
じーっと見てしまっていたのに気づいて
みるみる顔が赤くなっていく。 ]
ご、ごめんなさいっ…!
[ たぶん相手からしたら意味不明な謝罪とともに
枕を引き寄せて抱きしめるようにしつつ
顔をうずめた。
潤さんが脱いでいるんだから、とは思っても
恥ずかしいのに変わりはなくて
せめてもう少し暗ければ
、と
何か話しかけられたらつぶやいたはず。 ]*
[ 獲物を網に捉えてしまうように絡め
縫い留められた手に、ぎゅっと力が増した。
優しくしなくていいと伝えたのに、
肩からシャツをはだけさせる手つきは穏やかで。
優しさ以外なにものでもないその動きに、
繋がった手に少しだけ力を入れて握り返した。
知らずのうちに上がっていた顎を下げて。
けれどすぐに、落ちた唇の
あたたかく柔らかな感触に身体が跳ねる。]
[ 直接神経に触れられている、そんな感じ。
傷痕の下は、神経が表層に出てきていたり
逆に深層に沈んでたり、
切れてしまってたりするのだと聞いた。
そこをなぞるように、伝う口付け。]
っ、は……ぅ……
[ 全身に電流が流れるようで、小刻みに身体が
びく、びく、と跳ねる。
汗が吹き出す。 ]
[ 誰にも触れさせたことのない、
ここには、詰まっている。
どす黒い感情、闇、後悔、悲哀、恨み、怒り、
それから、いきているということ───
遮るものもなく露になったそこは
場所によっては感覚がない。
いつだってどこかひんやりとしているそこに、
たしかに、熱が刺す。
これ以上声が漏れないように唇を噛み締めて、
目で追う彼の表情は、
泣きたくなるくらい、慈愛に満ちていて。
]
[ また、お前だけに言わせている。
好きだよ、と鼓膜を震わせる声。
名前を呼ばれると脳が揺れる。
瞼に、額に、啄むように唇が落ちて、
少しずつ、力が抜けていく。
宥めるように髪を梳く手。
知らないだろう、お前のその手が死ぬほど好きで
焦がれて、俺だけのものにしたいなんて、
馬鹿げたことをかなり長い時間、
乞い願っていたことを。]
[ 気遣ってくれる言葉に、首を一度だけ振った。]
……好きだよ
[ 実際は、飛ぶほど痛いし、怖い。
けれどその現実は、補って余りある彼の想いで
上書きされたから、
問いには答えずに、そう告げた。]
[ こんなふうに、想われて、感謝されて、
愛されて。
柔らかく微笑む表情に、
ずっと閉ざして固まっていた感情が解けて、
欲望と熱と混ざってぐずぐずに溶けて流れて
駆けて巡って、
もう自分じゃ止められなくて。]
して、欲しい、こと……
[ ぼんやりと熱に浮かされた頭で、繰り返す。]
さっき、言った、
抱いて、って、
もう、叶えてくれてんじゃん
[ は、と吐き出した息は、焼けるみたいに熱かった。 ]
でもとりあえず、電気消して欲しいのと、
カーテンは、閉めて欲しい、かな。
[ ふわ、とふざけて笑う。
それから瞼を静かに伏せて。 ]
[ 荒い息を呑み込みながらゆっくり身体を
起こそうとする。
彼が拒まなければ、絡めた指をそっと解いて
中途半端に止められた悪戯の続きを強請る。
向かい合う姿勢になれたなら、
彼の下腹部に指を沿わせて、
先程と同じように、滑り込ませた手の先。
下着越しの、脈を感じられたかな。 ]
─── 萎えたり、しねぇの、ほんとに?
[ にや、と口元に弧を描きながら頭を下げていく。
ぶっ飛ばされない限りは、下着の上から
その熱に口付けを落とそう。 ]
[ 抵抗なんて一ミリもない。
そういやシャワーも浴びてないな、と
妙に冷静な頭で、けれども抑えられない興奮で、
ざらりと舌を滑らせるように
先端から根本に向かって舐める。
チラ、と上目に様子を窺って。
止められないなら、隔たる薄い布地を取り払おうと。]*
[ 4年間好きだったことはまだ教えてないし
タイミングがない限りは伝える予定もなし。
そんな彼が彼女と本当に仲良くなったのは
このタイミングでもなくて。
まだこの時は、彼女が疑いに近いものを
彼に感じていた時でもあった。
少なからず、距離は縮まったとは思うけれど。 ]
────────
痛くならないように、努力する。
幸い色んな道具あるし…
[ 当たり前のようにローションなんてものも
きちんと取り揃えられているので
彼女が痛い思いをしないように
最大限の努力ができるだろうと
彼はカーテンの外を見て首を縦に振った。 ]
ほんなら、ちょっと明かり消そうな。
[ 謝罪が聞こえて、何事かと思っていたが
とりあえず彼女はこの明るさが恥ずかしいらしく
どうしたら脱いでくれるかと聞いた時に
その返事が聞こえたので
ローションを取りに行くついでとして
部屋の明かりを最大限に落とした。
勿論、顔が見えないのは困るので
間接照明程度の少しの明かりは残して。 ]
…そろそろ、脱げそう?
[ 脱げる,と言われれば
脅かさないようにするりと服の中に
腕を入れてしまい、簡単に脱がせてしまう。
彼女が彼の方を見れないのなら、
それはそれでひとまず下着姿にしたことだろう。
未発達の体は別の意味でそそられる。
生唾を飲み込んで、部屋でしていたように
優しく彼女の胸の頂を指で撫でていく。 ]*
そ、れなら…だいじょう ぶ…?
[ 潤さんがそういってくれるのなら
大丈夫なのかな、って思いつつ
道具?とかよく知らないから
あんまり意味は分かってない。 ]
[ 暗ければ、と言ったのを聞き届けてくれて
部屋の明かりが消されてかなり暗くなった。
お互いの顔が見える程度。
脱げそう?と聞かれて
枕から顔を離して、こくっと頷けば
脱がしやすいように体を浮かせた。
服を脱がされて
日焼けしていない肌も、あんまり可愛くない下着も
全部見られているって思うと恥ずかしくて仕方ない。
ぎゅうっと目をつぶっていると
部屋でされてたのと同じように
胸の先端を撫でられて、声が抑えられなかった。 ]
あっ、それ……んんっ……
やぁ……おかしくなっちゃ、う…!
[ 目を開けて、潤さんを見て
何とか訴えようとしても言葉が出てこない。
なんでか、目が潤んできて少し視界が滲んだ。
私はこんなにも冷静じゃなくなっているのに
潤さんは普段とあんまり変わらないように見えて
なんだかずるい、と思ってしまった。 ]
ふ、うぅ……
潤さんは、なれて、る……ずる い……
*
[ おかしくなりそうなのは彼も同じ。
彼女の甘く啼く声に、
彼は矜持を保つのに精一杯だった。
両手で頂を撫でていけば、
その声は更に部屋の中に響いていく。
彼女の下着が可愛い可愛くないは
あまり気にしていないので、
本人が気にしているようだったら、
来週からは可愛いもの着てきてね、なんて
うちへの帰り道に言うと思う。 ]
あかんなぁ…そんな可愛い声だして…
[ ずるい、といわれてしまえば
いやいや、と否定をしたくなるのだが
否定をする前にまずは
彼女の下着さえも両方とも外してしまう。
そして、少し冷たくてぬるっとした液体が
彼女の腹部にかかっていくのだ。
彼はそれさえも慣れた手つきで
腹部から胸部へと塗っていき、
時折指で頂を撫でながら、
彼女の反応を見てどう?と聞いていく。 ]
あんまり焦らさんように、
もっと触るで。
[ ローションを更に落として、
今度は足の付け根の方へと流していく。
異性に触られたことないであろう
彼女の奥への入り口を
軽く指でなぞっては反応を確認して。
痛がっていなければ、
彼の侵攻は止まらないのだった。 ]*
[ もうとっくにぴん、と硬くなった頂を
丁寧に撫でられてしまって
胸の小ささだって気になって恥ずかしいのに
でも、気持ち良く感じられてきて。
恥ずかしいのと気持ちいいので
頭がパンクしてしまいそう。
潤さんが気にしていなくても
やっぱり見られるとなると少し気になる。
でも可愛いの持ってない…なんて
顔を真っ赤にしていうことになるのだけど。 ]
声……おさえられな、くてっ
ひぅっ…!つめたい……
[ あかん、って言われたって
触られるたびになんだか過敏になっているのか
声は大きくなっていく一方で。
下着を外されて、何か冷たいものがかかるのを
感じてこれなに…?と潤さんに聞こうとしたけど。 ]
ひゃあああっ、どう、って言われても
わかんない けどっ……
もっと…
[ おかしくなりそうだけど、嫌じゃなくて
むしろ、もっと欲しいと思ってしまうのはきっと
これが気持ちいいってことだと
なんとなくわかり始めているから。 ]
[ もっと触る、という言葉に頷くと
ひやりとした感触が今度は足の付け根の方へ。
異性どころか奥の方は自分でだって
触れたことはない。
軽くなぞられた場所はひくひくと彼の指を
誘うように動いていたから、
中まで簡単に埋まっていく。
中に入れられても痛くはなかったけど、
未知の感覚に眉をひそめて、耐えていた。 ]*
[ 下着のことは、シラフの時というか
別の機会にまた彼女と一緒に
選ぶことはできるのだろうと
彼は思っているのだが、
彼女は多分嫌がるような気がして堪らない。 ]
慣らしていったら、……
ちょっとあったまってくるんやない?
[ 体全体が温まるのか、それとも部分的に
温まるのか、あまりわからないけれど
ふっと彼女の耳に息を吹きかけたりして
少しいたずらをしてみた。
もっと、と耳に入ってくると
彼の男性らしいその手は止められない。 ]
もっとかけてあげようなぁ。
[ 彼女の脚を開いて、
未知の場所を侵略していく。
彼の指が秘裂をなぞって、
表立っていない秘芽に当たれば
徐々に彼女の入口は天然の潤滑剤を
こぼしていったことだろう。
それではまだ足りないと判断して、
彼はローションを下腹部に
たくさん垂らしてくちゅり、と
音を立てて、少しずつ指を入れていく。 ]
痛かったら、ちゃんと言ってね?
[ そう前置きをして、彼の中指は
誰も知らない彼女の奥を目指して
少しずつ中を蹂躙していくのだった。
きつくて締まりすぎたその場所を
慣れるまでほぐすのにどれだけの
時間がかかるだろうかと
少し考えながら、彼女の様子を伺った。 ]*
[ 下着をいっしょに選ぶなんて
恥ずかしすぎて無理、
と首を振ってしまうだろうけど
でも、潤さんの好みがわかると思えば…
なんて思う気持ちもあって複雑。 ]
そう、なの…?
……顔はずっと、熱くて…
[ 耳に息を吹きかけられて
わかりやすくびくっとして
何するの!と抗議するように目を合わせた。
でも言葉にすることは叶わなくて
ぬるぬると滑りが良くなった胸を触られると
聞こえてくるのは自分の恥ずかしい声だけだった。 ]
んっ………
っあああ…びりびり、するっ……
[ 指がぷくっと膨らんでいる場所に触れて
電流が流れたような刺激に反応して
腰を浮かせてしまった。
とろりと中から溢れてくるような感覚も
覚えつつ、指が入っていけば
きゅうっと強く締め付けて。 ]
ん、ん……だいじょうぶ……
[ 少しずつ、中を指が動いていく感覚は
まだ気持ち良さとは結び付いてなくて
でも痛くもなかったから大丈夫って
潤さんに伝えた。
小さく息を吐きながら、彼に委ねていると
指がお腹側の方へ当たって、
それに反応するように内壁が蠢いた気がした。 ]*
[やはり、痛むのだろうか。
それとも、皮膚の厚みにムラができ、薄い部分に
口付けると奇妙な感覚になる、とか、だろうか。
…己は、大きな怪我はしたことがないから、
彼の苦しみを理解することはできないけれど。
ただ、慈しみを込めて。
暗く、重く、きっと、綺麗なものじゃない感情が
寄せ集まったこの傷に、触れて。
全てを包んで、雨宮の全てが好きなのだと、
愛して、いるのだと、示したかった。
だから何度だって口づけを優しく、
羽根が触れた程度に、柔く、落として。
噛み締められたその唇にそっと親指を
這わせて、声を我慢しないように、
彼が傷つかないように、解く。
また愛の言葉を囁いて、己の気持ちの根底には
いつだってこれがあるのだと、なんどだって。]
[お前が俺の手をどう思っていたかなんて、
そんなことは知らないけれど。
俺だって、お前のその長い前髪の向こう側から
覗く瞳が、いつだって俺だけをとらえればいいのに
そんな欲を持っていた。
表には、出さないようにしていたけれど。
小さく、問いかける。
痛いことは、怖いことは、したくない。
これ以上は、やめるべきかと。
けれど、返ってきたのは───]
っ…
[愛の言葉だった。
振られた首が、否定なのか、遠慮なのかは、
察することはできないけれど、ただ、彼の気持ちが
己と今もちゃんと、間違いなく重なっていることが
嬉しくて、柔く笑みを返した。
そうして告げたのだ。感謝と、愛を。
続きは、彼に促す。
己の要望を叶えてもらったのだから、
次は彼の番だ、とおもったから。
何を言われたってきくつもりだった。
けれど続いた願いは、もう叶えられていると、
そんな淡いもので。さらに追加されたそれに、
ふ、と眉尻を下げて笑ってしまう。]
───そんなことでいいの?
[そう首を傾げて問うと、だめかな、と
聞かれるから。額に口づけを落としてから、
そっと体を起こすだろう。
勝手知ったるといわんばかりにすぐに
照明を落とせば、カーテンからの漏れる
日差しのみがぼんやり照らす、仄暗い部屋。
窓に近づいて、カーテンに手をかけると、
外を行き交う人や車が見えた。
ふ、と彼の方を見て、目を細める。]
…昼間から、こんなことして、
なんか、悪いことしてる気分だな。
[そう首を竦めれば、カーテンを引いた。
暗さの増した部屋の中。
ゆっくりとまた、ベッドの方へと歩みをすすめ、
踏んでしまわないようゆっくりと体重をかける。
彼の体が起きているのがわかれば、
「待ちきれなかったの?」と茶目っ気を含ませ
問いかけて、手のひらを後頭部に差し入れて
引き寄せ、触れるだけの口付けを贈る。]
…これで良い?
[と暗くなったあたりをちら、と視線で
指し示す。すると、彼の手のひらがふ、と
下腹部に触れるから、びくっと体が跳ねた。]
…あまみや、
[ちいさく呼んだ名前に、熱が加わる。眉が寄る。
下着越しに触れられたそこは、
時間を置いて少し落ち着いているとはいえ、
間違いなく今もはっきりと兆しを持っている。
彼の手がそれを包み込めば、またぴくっと
頬が震えるようにひくついた。]
……っ萎えないっつったろ、
[同時にぐぐ、とまた下半身に興奮が溜まる。
簡単に硬さを増していくそれは、
籠るような熱を帯びて。
ただ、彼の顔がそこに近づいていくのを察すれば
制するように右肩を軽く持つ。
だがそれに力はうまく入らず。
下着の上から落とされる口づけ。]
っ…!
[湿った肉が触れる感覚に、息を呑む。]
……は、 まって、
っ…さすがに、口は…
シャワーも、してねえし、
[そう気遣うように声をかける。
けれど、彼の手が下着にかかれば、ぐっとまた
ひとつ息を呑んで。]
っ…ほんとに?
[と眉を下げて問いかける。
それでも彼が止まらないようならば、
仕方なく、体制を立てやすいように
軽く膝を開きその髪に優しく指を
差し入れようか。]*
[ 冗談めかして頼んだ小さな願いは、
下がる眉と笑みであっさり叶えられた。
するりと離れていく体温。
はぁ、と息を吐いてゆっくりと身体を起こす。
その背を目で追った。
照明のスイッチの位置を迷わない様子に
積み重ねた時間が確かに見えた気がして
─── 幸せだな、と思った。 ]
……ほんとだよ、昼間から。
隣の部屋、留守じゃなかったらどーしよ。
いつからこんな不良になったの。
[ カーテンを引いた彼がそんなことを言うから、
暗さを増した部屋の中、
大袈裟に顔を顰めて、すぐに吹き出した。
ベッドに戻ってきた彼の体重がかかって
高くもないベッドのスプリングがギシ、と
音を立てて軋む。 ]
─── っ、だからそう言うことを、
[ きっと踏まないように気をつけてくれていた。
無意識に詰めた距離を茶化す言葉に
また声が詰まった。 ]
[ ああそうだよ、たった数秒、離れるだけで
もう、焦れる。
後頭部に触れる掌。
引き寄せられれば素直に身体を寄せ、
甘えるように髪を軽く擦り付けた。
一瞬重なった唇を、ありがと、と動かして。
常人よりは少し繊細な聴覚が、
聞き慣れた己の名前を呼ぶ声にさえ熱を拾う。
ぞく、と背が粟立った。
彼がしたように、唇を滑らせる。
喉を食んで、鎖骨にそっと歯を立てて、
ゆっくり頭を下げていく。 ]
[ 手が触れた下腹部に、確かな熱が感じ取れれば
ふ、と笑みが溢れた。 ]
……、良かった、
[ 子供みたいな、心底安心した声になった。
だから、ちょっと抵抗するみたいに肩を持たれても
構わずそこに口付けを落とす。
焦ったような声で告げられる気遣いと戸惑いに
どく、と己の下半身にも血液が集まるのがわかる。]
……嫌なら、やめるけど、
[ なんて言いながらやってることは逆で、
下着に手をかけた。
自分と同じものが、確かな兆しを持った膨らみが
そこにある。
当たり前に。
だけど自分でも不思議なほど、
なんにも抵抗が無くて。]
あ、俺はお前が来る前に
シャワー浴びたから、大丈夫。
[ ほんとに?と下がった眉に、戯けたように
ふざけて笑う。 ]
[ 躊躇いがちに開いてくれた膝。
そのおかげで下着を下げられれば、
ようやく直接触れる猛り。
またどく、と心臓が痛い。
そっと口づけを落としてから、
べろりと亀頭を舌全体で舐め上げる。
雄の匂いが鼻腔に満ちて、痺れるほどの
興奮に襲われた。
そのまま裏筋にもざらりと舌を這わせて、
窄めた舌先で鈴口を割るように刺激する。]
[ 生憎?幸いなことに?男同士。
きっと、好いところは、把握済み。
や、初めてするんだけど。
あ、と口を開けて咥えて、
飲み込むように全てを口腔内に含んで。
ゆっくり頭を上下させれば先端が喉に当たって
濁音混じりの声と唾液が溢れた。 ]
───ッ ン゛っ…
[ 口を離して、下からちらりと見上げて。]
っ、は……
……思ってたより、上手くできねぇ
[ やっぱ、でかいし、とくすくす笑いながら、
また口に含む。
右手は茎に添えて、唾液で濡れた部分を優しく握る。
根元から雁首までそっと上下に擦って、
裏筋を指の腹で刺激して。 ]*
[ 彼女が嫌がることは極力したくないので
一緒に買いに行くのが無理、と言われるなら
雑誌とかネットでこういうやつ、と
それとなく好きなものを教えたら
応えてくれるのかな、と思っておく。 ]
顔は今だけ。全身が今度は熱くなる、はず。
可愛い可愛い…もっと、聞かせて。
[ 彼女の表面をローションで撫でていれば、
可愛い声が途切れることは全くなくて、
彼のいたずら心にも少しだけ火がついてしまう。
だから、彼女の耳元に息を吹きかけた時の
あの反応は凄くよかったと感じていた。
睨んでいるつもりだろうけど、
弱々しい睨みだったから寧ろ昂る。 ]
力抜いて、美鶴さん。
息できるよね…?
[ 彼女の中がきゅっと締まる感覚を覚えれば
彼は彼女の体に触れて、少しでも中が緩くなるよう
彼女の緊張をほぐすように声をかける。
勿論、中に入った指は前後運動を止めることはなく
彼女が指にまずは慣れるように
ずっと内壁に触れながら動いていった。
途中から、内壁の特定の箇所が指に触れると
彼女の中も凄く蠢いたので
彼はそこを集中的に責め立てる。
彼女がまだ知らない絶頂を感じ始めたなら
それを褒めながら、指を増やして
彼女の中には最終的に彼の指が3本。
無理、と言われた可能性もなきにしもあらずだが
最低限3本は容易に動かせるように
なっていなければ、その先が怪しい。 ]
ええ子やから、…
気持ちよくなってほしいんや。
*
[ 潤さんの好みを知れたら
それに応えたい、とは思うけれど
あまりに派手だったりして着られない
と思ったら応えられないのかも。 ]
か、わいい……
[ こんな姿を晒しているのが可愛い?
とは思っても否定する余裕はないし
褒められればそれは体の感度を高める
材料の一つになっていって。
本当に睨んだつもりでいたけれど
紅潮した頬とか乱れた息のせいで
むしろ煽ることになっているなんて、
気づくはずもなかった。 ]
息……?でき、る……
[ 力を抜くって言われてもどうすればいいのか
よくわかってなくて、潤さんの指が再び胸に
触れたりすれば緩くなるどころか
中は指を締め付ける一方で。
息をしようとゆっくり吸ってはいて、
それでようやく力が入っていた体は落ち着いていく。
中に触れられている感覚に集中していると
段々と何かがこみあげてくる感覚に襲われて。
彼の指が一点を集中して擦ると
許容量を超えてしまいそうな
何かが溢れてしまいそうな、そんな気分になって
体は反射的に逃げようとするけれど、
それすら許されない。 ]
あ、あっ……じゅん、さん……
と、まって、なにか
変になっちゃ、だめぇーーーっ……!
[ 必死で首を振っても
止まらなくて、頭が真っ白になるような
初めての感覚を味わうことになる。
褒められてもなんなのかわかってないから。 ]
ぅ、ぁ……
いじわる……
[ 涙目で主張して、ぱちぱちと瞬きを数回。
つぅっと涙が頬を伝っていった。
指が2本、3本、と増えていくと
増やされるたびに無理、無理と言って
潤さんを困らせてしまっていたのかもしれないけれど
圧迫感で入る気がしなかったから、仕方がないと思う。
指を3本受け入れていると、流石に少し
押し広げられている入り口に痛みを感じて
また呼吸が乱れてきてしまった。 ]
で も……
潤さん、は…………?
*
[彼が甘えてくれるのは、嬉しい。
いつだって人のことを気にして。
照れ隠しみたいに少し怒りながらも、
優しさを振りまく彼の、安らげる場所に
なっている気がして、嬉しい。
だから、望まれることはなんだってしたい。
───だけど、これは、予想外というか…
本当にいいのか、と尋ねて、嫌ならやめる、
なんて言いながらも結局止まらない手が、
下着にかかる。
シャワーを浴びてない、と断りの代わりに告げたのに
俺は浴びたから大丈夫、って]
いや、そういうことじゃなくて、っ
[すこしの焦りを含んだ声色で、それでも、
欲を、止めることはできない。
そっと開いた膝。ゆっくりと落ちていく
彼の顔に、どうしようもないほどの背徳感を
感じるけれど、同時に支配感も感じて。
それが、興奮を誘った。
空気に触れてふる、と震えた雄は、
先走りをにじませている。
その気配が近づく感覚に、それだけで
身震いをして、息を吐いた。
ゆっくりと唇が近づいていき、吐息が、
開くときに生じる微かな風が、下腹部を
震わせてしまう。]
っは、 っ……
[ぎゅ、と唇を結ぶと、濡れた熱がそれに
触れるのを感じて、ぞくぞくしたものが
駆け巡り、足先が丸まった。
男同士だ。知っているというのもあるだろう。
その手は、唇は、確実に良いところばかりを
責め立て、愛撫するものだから。
それに───]
っ…は ぁっ…やばい、
めっちゃ、えろい、っ…
目に毒だわ…っ…
ぜったいこれ、あとで思い出して、ヌくっ…
[くしゃ、と髪を掴んで撫でた。]
[下世話なことをわざと口に出すのは、
萎えるわけないだろ、と示したかったから。
今日の日のことを思い出したって、きっと
何度だって同じように興奮する。
質量も、硬さも増し、一層そそり立つように
熱は雨宮の口内を侵していく。
ぐ、と腰を打ちつけてしまいたい
衝動を抑えながら、浮きそうになる腰を
宥めて唾を飲んだ。]
ん、 ゃ、 いいよ、
っ……雨宮に、されてるってだけで、
すげえ、興奮するし、
[そう、微笑みかけながら、徐々に高まっていく
性感を息を吐いてまた、往なす。]
っなぁ、 っ…ここでいったん、おわり。
[その手が上下に擦り始めれば、そっと止める。
腰を引いて、二度、撫でた。]
……っ…雨宮のことも、させて?
[と微笑みかければ、彼のものへと手を伸ばそうか。
そう言えば、ローションやゴムは持っていない。
さて、どうしたものかと思案しながら、
兆しを帯びたそれをゆるく扱いて。]
…うしろ、触って良い?
[許可を求めながら、彼のベルトのバックルに
手をかけて、ずらしてしまおう。
できるならば、体勢も変えようか、と。]*
[ 甘える、という感情が己の中に芽生えるなんて
自分が一番驚くけれど。
深淵に手を伸ばして掬い上げてくれたのは
他でもない、彼。
穏やかに撓む眼差しは己に生きる術と、
安らぎを無償に与えてくれるようで。
硬い鎧で自分を守らなくていい、信頼と安心、
言い換えるならやっぱりそれは、─── ]
[ 滲む先走りに唇を這わせれば
固く結ばれた唇の隙間から、
留めきれない吐息混じりの声が落ちてきて。
理性を焼き切るような興奮が襲う。
ぐしゃ、と掴まれる髪に体が震える。
おまけに上擦った声で、えろい、とか、
目に毒、だとか、そんなこと言われたら、
うっかり暴発しそうになるだろ。 ]
─── ふ ……ッ、 ひとりで抜くんかよ、
[ はっ、はっ、と短く息を吐いて、
高まる熱を逃しながらくすりと笑う。 ]
もったいねぇ。
[ 再びぱくりと咥えれば、確実に質量も硬さも
増していく彼の屹立。
一層口腔内が圧迫されて、呼吸ができなくて
思わず眉を寄せた。
飲み込めない唾液に溺れそうで、けれど
愛撫を止めようとは思わなかった。
それどころか、その髪を掴む手で
打ち付けてくれても今ならいいかもな、なんて
なかなかマゾいことさえ浮かぶ有様。
だというのに、大きな息とともに
茎に添えた手が止められて。
ものすごく不服な表情を隠しもせず顔を上げれば、
腰に優しい手が、二度、触れた。]
[ 奉仕しているだけで張り詰めた己の下半身に
手が伸ばされて今度は自分が焦る番。]
ちょっ、まっ、って、ん、ぅッ、
[ 分厚いデニム越しにほんの緩く扱かれただけで
体がびく、と震えて声が漏れる。
けれど続く言葉には、ひく、と
頬が微かに引き攣った。 ]
[ 男同士ヤるのに、どこを使うかなんて当然知ってる。
ちょっとスマホを弄ればそんな情報、
一から十までご丁寧に嫌というくらい溢れていて。
……それを自ずから調べていた、ということは
あまり知られたくないけれど。
現実的にそう告げられれば一瞬体が竦む。
覚悟はしてたけど、してるけど、
恐怖より羞恥で死にそうになる、きっと、しぬ。
間違いない。]
─── っ、やっぱ、そうだよ、なぁ……
[ ううぅ、と唸りながら。
す、と身体をひいて、こく、と唾液を飲み込んだ。
バックルにかけられる手にまたぎく、と
身体を強張らせながら、それでも。
体勢を変えようとする彼に、ぎこちなく従った。]
[ そこでふと、思う。
健全な音大生の部屋。
そういう類のホテルに当たり前に置いてある
ローションやらゴムなんて、あるわけもなく。
いや用意周到に準備するのもなんかこう……
居た堪れなくて。
どうしたもんか、と、知らずのうちに
目の前の彼と同じことを思っていた。
それこそ皮膚の保護につかう
ワセリンくらいならある、けど、と、
それでどうにかなるものなのか、
口に出してもいいものか、なんて。]
*
[ はぁ、とため息をつきたくなるほどに可愛い。
彼女は天然の煽りが出来る。
故に、彼はもう我慢の限界だったのに
ここまで落ち着いているように見せるのは
男が獣になる瞬間を彼女に見せたくないから。
初めてだから、優しく扱いたい。
そして、いい思い出だけを覚えて
ここから先も偶にしたいって言ってもらいたい。
全てが彼のエゴによるものなことを
彼女が知る日は訪れるだろうか。 ]
ほんまに、かわええなぁ……
俺のおひいさん、最高…
[ ゆっくりとした呼吸が聞こえて、
中が少しずつ余裕を取り戻し始めたが
彼女のキャパが越える瞬間、
その余裕はまた無くなっていった。
それは何度も繰り返されて
彼女の頭は真っ白になっていったのでは
ないかと、彼も見ていて思った。
もっと、育てていきたいとまで
思わせられる動きに、
彼はぐっと堪えてまだ中をほぐす。 ]
変になってく?ええよ、変になろ。
もっともっと、……
[ 彼女の中はうねりを覚え、
彼の指に絡みついていくことも覚えた。
そして、親指で秘芽を撫でつつ
3本の指で拡張を続けていると
彼女の一言が彼の理性を保つ
最後の一本を切ってしまった。
ゆっくりと指を抜き、
彼女の蜜に溶かされそうなそれを
1本ずつ舐め、どうしようかと考えて
下着から熱塊を剥き出した。 ]
2人で気持ちよくなるために
これ入れるさかい……
シーツとか枕とかちゃんと押さえや?
[ 指3本とは比べ物にならなかっただろうか。
彼女の手をそれに導いて、
最初だけ覚悟して、と伝える。
避妊具をつけていなかったので
急いで取りに行って、
つけてから彼女のもとへ戻れば
熱持っているそれを割れ目に
何度も擦り付けていく。 ]
<gray>
ローションかけて、ゆっくり挿れるさかい
[ そう言って、彼は先端をくにっと
彼女の小さな受け入れ口に忍び込ませ
ストロークを小刻みに続けながら
ローションを更に落としていく。
彼女が痛いと言っても、
そこだけはどうしようもない。
我慢してもらうしかない唯一のポイントだ。
彼は、何度も呼吸を整えながら
ゆっくり、ゆっくりと奥へ入り込んで
奥まで到達するまでに彼女は
どれだけの涙と苦痛の声を上げただろうか。 ]
ごめん、美鶴さん……
あとちょっとやから、許したって…
*
[ 潤さんは私と違って余裕そうにみえて
……私と違って大人なんだな、
きっと経験の差なんだろうなと思うと…
――――――。
今はまだ、気づかない。
彼の思いにも、自分の思いにも。 ]
[ 変になっていい、と言われても
何が起こったのかわかってない。
体を震わせて、中は彼の指を締め付けるせいで
彼の指をより感じることになってしまって
甲高く声をあげた。
特に敏感な場所を撫でられながら
中に3本も入っていると少し痛いはずなのに
気持ち良さもあって、混乱してしていく。 ]
2人で……?
…………はいる、かな……?
[ 明らかに指3本よりも質量があるそれに触れて
不安になってしまうけれど
でもそれで潤さんが気持ち良くなるのならと
わかった、と伝えた。
潤さんが戻ってきて
ぐずぐずに濡れている秘裂に
熱を擦りつけていくとどうしても緊張して
足に少し力が入って、
それが潤さんにも伝わったかも。 ]
いっ……いたっ……!
ぅあ、うぅ……
[ 滑りがいいとは言っても
今日まで誰も受け入れたことがなかった場所。
激痛…とまではいかなかったけれど鈍い痛みが走った。
耐えようと、シーツをつかもうとしたけど
でも上手くつかめなくて。ざり、と嫌な音がした。
涙は止められない。
でも、痛い、と言ったら潤さんに申し訳ない気がする。
せめて何も言うまい、と唇をかんで
ゆっくりと彼の熱を全部飲み込んでしまうまで
痛みを我慢した。ぎゅう、と彼の熱を締め付けて
中が蠢いているのを感じつつ。
全部受け入れることが出来たなら。
ゆっくりと潤さんのほうを見て。 ]
これ、で わたし……
じゅんさんのこと、しることができまし、た…?
[ もしそうなら、痛くたって幸せなことだなと思って
少し頬が緩んで、潤さんの顔を引き寄せることが
叶えば、その唇に触れるだけのキスを落として。 ]
すごくちかくて……
しあわせ
、ですね
[ 痛かったはずなのに、へにゃっと笑った。 ]*
| おはようございます 【▼飴湯】にセットお願いします
今暫くのお付き合いをよろしくお願い致します (#0) 2021/06/25(Fri) 8:15:45 |
[ 余裕なんてなくて。
初めての人を相手にするのは、
彼女が初めてだったから、
むしろ緊張の度合いの方が強い。
何事も第一印象が大切。
第一印象が悪ければその先は絶望。
だから、優しく手厚く、
彼女は割れ物であると認識して
今の今まで扱ってきた。 ]
ええ子やなぁ…もう少し、もう少し。
[ 声かけを忘れることなく、
彼は彼女の様子を確かめながら
奥の、彼女が反応する場所を触っていく。
中は締まるけれども、
最初よりもきつくはなくなってきた。
だから、過度の不安というものは
彼の中からなくなっていき
何度か唇を重ねることはできただろうか。 ]
せやなぁ、はいらんくても……
ちょっと無理やり入れてしまうかも。
[ そういいながら、準備を整えていると
彼女の脚に力が入ったような気がして
片膝を抱え、ぐっと奥を目指すことに。
彼女の表情は痛がっていたから、
焦らずに彼女の中が慣れるまで
少し時間を要したけれども
受け入れてもらうように呼吸を整えた。 ]
全部、はいってしもたわぁ…………
しあわせ……、好きやで。
[ 彼女と顔が近づけば、
唇が軽くだけ重なって口角の緩んだ表情が
視界の中に入ってきた。
涙が少し垂れていたので、親指で撫でて
中の蠢きが落ち着くのを待てば
彼女に動くよ、と呟いて
本当の意味での2人で気持ちよく、の時間。 ]
ほんまに、幸せ………
ずっとそばにいてくれる?
[ あまり早く動かすことはなかったけれど
途中で結合部を盗み見ると
赤い液体が絡みついていた。
痛い思いをさせてしまったかな、と
考えてしまったけれど、
まずは一回を終わらせることが
今日の最終目標と定めれば
彼女の深くを何度か突いていく。
折を見て、何度も大丈夫?と
彼女には問いかけて独りよがりに
なってしまわないように心がけたはず。 ]*
[もったいない、なんて言葉が聞こえたら
思わず目を丸くして、それから往なそうと
吐く息に乗せて]
っ…勿体無いって、どういう意味…っ?
[と口端を上げて問いかけた。
嗜虐心に似た欲がむくむくと浮かぶから、
どうにか抑え込んで彼の口を離させたのに
不服そうな表情に、また簡単にぞくぞくして
しまうのだからしょうがない。]
そんな顔しても、だめ
[宥めるように告げて微笑み、
ねだるような言葉を続けて、ゆるく扱く。
焦るように「待って」と言われる声に、
愉しくなる。]
…ざんねん、待たない。
[軽く弾んだ声で返事をすれば、
もう二、三度繰り返しながら、デニム越しに
それを成長させていく。たしかに熱を持ち、
時折別の生き物のようにびくびくと
痙攣する雄。彼の表情をじっと見つめながら
気持ちいい加減を探りつつ、先端をぐり、と
親指の腹で擦った。
彼の体に触れて、己の興奮を伝播させようと
耳に息を吹きかける。そのまま耳殻を軽く舐めれば
ちゅ、と音を立てて食むようにして離した。]
[それから聞いたのだ。
WこのあとWの行為のための準備を
進めてもいいか、と。
…すぐに許可がもらえるとは思っていない。
負担が大きいのは彼の方だし、
やはり怖いと言われたなら、止めるつもり。
初めての行為なのだ。
いい思い出にしたい。
痛かった、苦しいものではなく。
ぎこちなく、それでも抵抗はせずに
ゆっくりと背中を沈める己の手に導かれてくれる
彼の額にちゅ、と口づけを落として。
沈んで、から、気づいた。
なにも準備してない。
…これは、流石にまずいのでは…?]
…なあ、雨宮
[ひくく、少し濡れた声が響く。]
…ゴムとか、ローションとか、
あったり…する?
[問いかけは酷く間抜けだけれど。
ワセリンならあると言われれば、うなる。
ほぐすのはなんとかなるかもしれない。
ただ、───ゴムがないのは良くない。
セーフティセックスは、男女間でも、
男子間でも、どちらにせよ大切なことだ。
…彼とのこれからのことを考えても、
絶対に、傷つけたくはないから。]
…………───買いに行って、くる。
[沈黙の後、悩んだ末の結論。
ふぅ、と息を吐いて、彼の上から退く。]
あーーー…もう、
[くしゃくしゃと頭をかいて、
ちら、と彼の方を見て。]
…大事にしたいから!
っ…ちょっとだけ、お預けな!
[と眉尻を下げて笑う。
ここから一番近いドラッグストアまで
徒歩10分。爆速で行ってこよう、
善は急げ。
ベルトを締め直して、財布と携帯を手にとって、
早歩きで出て行こうと。]*
[ 出せばいーのに、って思っただけだよ、と、
口の端が上がった彼に悪戯っぽく、
あえて主語は言わないで。
だから途中で止められた己の気持ちは
察していただきたい。
じとり、と恨みがましい視線を投げたら
続行を許されるどころか今度はこっちが扱かれて。
まって、とわかりやすく狼狽えれば、
楽しそうな、弾む声。 ]
[ 余裕なく勃ち上がった部分に指が添えられて
育てられ、熱芯は意思と関係なくびくびくと痙攣する。
じっとこちらを見つめられるのがきつくて、
逸らすように目を閉じたら余計に感覚が鋭くなって、
強烈な快感に声が抑えられなくなって。]
……ッは、ァッ……ん、!……
[ 先端を指で刺激されて背が弓のように撓った。
息を整える間もなく、耳に息が吹き込まれる。
熱い息。
欲望が見える、熱い吐息。
全身の神経がざっと一気に粟立つ。]
[ 耳朶を唇で食まれれば水音が頭の中に反響して、
一層びくりと身体が跳ねた。]
……っん、耳、やめ、っ 、て、───
[ 直接触れられてもいないのに、やばかった。
うっかりすると達してしまいそうな快感を
懸命に耐えて抑えて、
大事なことを尋ねられたのは、そんな時。 ]
………………─── ごめ、ん、
段取り、悪い、
[ カァッと顔が染まる、別の意味で。
必要なものを用意しないで盛ったのは己で、
用意しとくに越したことはなかったのに、
なんかこう……申し訳なさがすごい。
首を竦めて腕で顔を覆って。
沈黙に耐えきれず、
無くても、いい、けど、と
蚊の鳴くような声で告げたけれど。]
[ あー!と髪を掻く彼の重みが、体の上から退く。
退いてしまう。
買いに行ってくる、と声が落ちる。
え、と声をかけようとしたら、
大事にしたいから、
なんて─── ]
……ッ、〜〜〜〜〜!
[ 右手を広げて完全に顔を覆う。
申し訳なさと、愛しさと、恥ずかしさと、
己は今いったいどんな顔をしているのだろう。]
[ さっき緩めたバックルの音が聞こえる。
ズボンはけんのかな、と下世話なことが
ちらり過ぎるから、
ばたばたと慌ただしく鳴る音に、もう一度だけ、
無くても、いい、とは、告げた。
それでも彼が、お預けだと笑って出て行くのなら、
枕を引っ張ってぼふ、と頭を埋めて、
体を丸くして居た堪れなさに耐えるだろう。
彼が行くであろう、少し離れた
ドラッグストアまでの距離。
推察される時間を、有意義に使うことは出来なさそう。]*
[ 潤さんの手つきはとても優しくて
緊張していたのを忘れるほど。
好きな人に触れられるのは
こんなにも気持ち良いなんて知らなくて。 ]
も、すこし……
っあ、きもちい……
[ 奥の気持ちいい場所を触られると
素直に気持ち良いのを声に出して
体からも力が抜けていくようで。
顔が近づけば目を閉じて
口づけを受けいれていった。 ]
わたしも、すき…
[ 中に入っていく彼の熱になれるのに
時間こそかかったけれど、
少し落ち着けば、入れられている最中より
痛みは引いている気がして。
潤さんも同じ気持ちならうれしいな
気持ち良くなってほしいな、と思って
呟きにはこくこくと頷いて見せた。 ]
ひぁっ……!そ、こはっ……!
[ 緩やかに深い場所まで突かれて、
指でも感じていた場所に当たると
声が漏れる。それは痛みからのものではなく
甘さを含んだもの。
痛みが完全に引いたわけではないけれど
でも確かに快楽が混ざっていたから、
潤さんに問いかけられて、大丈夫、
と答えるだけでは足りずに。 ]
きもちいい、です……じゅんさん、も……?
もっと、もっ と、ふたりでっ……