人狼物語 三日月国


237 【身内R18】冬来たりなば春遠からじ

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


翡翠町岡 昂輝
昂輝町岡 昂輝
海瑠町岡 昂輝

処刑対象:昂輝、結果:成功

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:村人の勝利

村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

北神 翡翠は、メモを貼った。
(a0) 2024/01/01(Mon) 1:04:59

瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a1) 2024/01/01(Mon) 10:43:14

[彼が笑って、ようやくはっとするくらいに、
目が釘付けになってしまっていた。
若干の気恥ずかしさを覚えつつ、
もっと恥ずかしい事をする為に、唇を寄せる。

濡らしてと言われたから、
扱くんじゃなくて舐めるばかりで彼を責めたけれど。
ふと思い立ってクリームを性器に乗せるなんて、はしたない行為に手を染める。

彼はさっきよりもわかりやすく笑って
こちらのはしたない台詞も受け取ってくれる]

[楽しい、は、そうかもしれないけど、]


  ぃや……癖にはなりません、よ……


[と、反抗する様に真面目なトーンで返してから、
「……クリスマスだけ、です」と呟いた。
この聖なる夜だけ、少しだけなら……
してもいいかもしれない、と。
でも今、目の前にあるお菓子は、
言われるまでもなく欲しくて。

先っぽからゆっくり味わえば、
頭を、髪を撫でてくれる。
言葉だけでなく行動でも受け入れていると教えてくれて、胸が温まるし、純粋に、そうされるのが気持ちいい。
味を聞かれればひと時唇を外し、
こくりと恥ずかしそうに頷く。
……自分では上手くできているかとかわからなかったし、男性の身体を得た時の事を思い出した訳じゃないけど……、きっと、あの淫らで淡い夢の様な経験は、自分の中に生きていたんだろう。

そんな風に愛撫を続けていれば、
髪を通して感じる彼の手が止まり、
気持ちよさそうに目を閉じてしまう。]

[濡れて艶めかしさを増した彼越しに、
彼の瞳を見つめる。

何か言いたそうにしている、と
こちらの心の内を当ててしまう彼に、目を見開く。
その艶めいた表情と裏腹な穏やかな声に、
優しく心を全部暴かれてしまったかの様。
声がうまくでなくて、
でも彼から視線を外さないまま、
う、とか、あ、とか、喉奥でまごまごする。
だって、言ったらそうしてくれるって。

彼に待ってもらったのは僅かな時間だった筈だけれど、
自分にとっては長い、長い時間だった。
ようやくそっと口を開いて、]


  ……ナカに、
  このまま、挿入れてほしい……

   ずっと……欲しかった、です



[濡れた幹を、焦がれる手付きでそっと撫でた]

[勿論自分だけ気持ちよくなる気はなくて、
彼が望むなら何でもしたいと思ったいたけれど]


  えっ? ……ぅ……


[彼の願望は、即答できるほど生易しくなかった。
今から撮るって事は、あられもない姿……いや、
それ以上の姿も撮られるかもしれない、のか。
そう思えば、胸を肌蹴たままだった事が気になってしまって、
そっと布を上までたくし上げる。
一旦下げて変な皺が入っていたから、
乳房を覆ってもすぐ落ちそうなくらい頼りなかったけれど]


  そんな、の……


[写真が欲しい。わかる。
えっちな写真が欲しい。……まあ、わかる。
でも頷き難い。嫌というより……恥ずかしくて死んじゃいそう]

[お互いの体にクリームを付けて舐め合うの、
楽しくて癖になりそうじゃない?って聞いたら、そうでもないみたい。]


(……そうか)



[クリスマスだけの特別なのか。
この後、君の誕生日やバレンタインデーなど、甘いお菓子を口にする機会が増えそうなのに残念だ。
とはいえ、根は真面目な君だけど、その気にさせちゃえば乗ってくれるそうな気はするから、今はそんなに悲観しないでおくんだ……、こっそりと、ね]

[そうして君からのお願いを聞く。
俺としても君の中に突っ込みたかったので、
同じ気持ちなのが嬉しい。
小声でずっと欲しかったと呟くのまで耳が拾えば、
今すぐ君の願いを叶えてあげたくて]


 うん……いいよ、
 それじゃあ、下着パンツ脱いで……またこっちに来て


[床に跪いたままの君に向けて、
自分の太腿の上を軽く叩いて示す。
撮ると言った以上、下着以外の服は自ら脱いだりはしないか。
赤い衣装はクリスマスっぽいし、君の赤い髪とも親和性が高いのでいいけどね。
どうせ途中で脱がすし。
]

[浴衣の袂から取り出したスマホで、まずは君が下着を下ろしていく様子を撮影する。
スカートを履いたままだと秘部は映らないけど、
裾から下着が現れて、赤い網タイツの上を滑り降りていく様が撮れただけでも、今は十分だ。

結局、俺から提示した無理難題は、君からの条件付きでOKが出されて]


 もちろん、君の裸は俺だけのものだから……、
 他の誰にも見られないようにするよ


[言われるまでもなく、君の裸を誰かに見られるなんて
死ぬほどイヤなので、その条件は難なく飲める。
でも、それを言うなら君だって、]


 君も、俺がいない所でバニーちゃんになる時は、
 細心の注意を払ってくれよな……?


[昨日のような写真はこれからも見たいし歓迎だけど、
万が一事故らないとも限らない。
一応、外で肌を晒す際は気を付けてほしいと念を圧す]

[君から撮影の許可をもらうと、
下着を脱いだ君を膝の上に呼んで、再び跨ってもらう。
右手でスマホを構えて、左手で濡れたペニスに手を添えて、]


 ……両手でスカートを摘まんで、
 見えるところまで裾を上げてくれる…?

 そう、
 ……で、少しずつ腰を落として……俺のをゆっくり、
 挿入れて…


[左手で角度を決めて、君の方から腰を落としてもらって
膣内ナカへと招き入れてもらう]


 ……っ


[先っぽだけは体験済だけど、
ズブズブと奥まで入っていくのは初めてだ。
今まで指でしか触れた事のない君の中を、
直接触れながら進んでいく。
さらに指では届かない奥へと向かい、やがて先端が子宮の入口へと到達する]

[カメラは君と俺がぴったりと合わさって、
お互いの髪と同じ色した繁みが触れ合う様子まで映している。
少し角度を変えれば、赤い網タイツに包まれた太腿のアップまで撮れて、たまんない。
次にカメラを上に向けると、奥まで突っ込まれたままの君の顔を捉える]


 ねぇ……、
 いま、…どんなきぶん…?
 
きもちいい…?



[
甘える
ような囁きで訊ねれば、どんな反応が撮れたかな。
スマホを構えたまま、左手で君の頬に触れてそっと撫でる。
頬から顎へと移り、顎の下を指先で擽ってから、首筋を辿ってチョーカーの上を渡り、胸元へと手を向かわせる。左手の動きを、右手のカメラが同じ速度で追っていく]

 

 …───、


[左手が胸元の服を剥がす前に、腰をゆっくり動かして、君を下から突き上げる。
擦れる刺激に互いの息や声が上がったかも。続けて二度三度と揺らして反応を得てから、左手で君の胸元を覆った服を引き下ろす]

[カメラが捉えたのは、露わになった白い胸元と、
俺の左手が君のおっぱいを掴んで揉みしだくところまで。
これ以上するとなると、手にしたスマホが邪魔になる。
撮影よりも君に触れたい欲求の方が高まって、
スマホをソファーの座面に放り出して、両手で君の胸を改めて鷲掴みにした。乱雑に揉んで自由自在に形を変えて弄びながら、]


 ……ね、…動いて…


[君に動くように促す。
君だって、カメラを向けていない方が動きやすいよね
(音声は拾ってるけど)
]

 

 
……っ、…んっ…、ぅ…



[やば。
気持ちよすぎて俺も変な声出そう。
君の動きに合わせるように、俺も下から突き上げる。
君の腰が浮くと、ゾクゾクと這い上がる快感を伴う締め付けに引っ張られた。間を置かずに君の腰が落ちれば、お互いの肉体がぶつかる音が響いて、カチカチに固まった俺の先端が君の一番奥に衝突する]

[いいよ、だって。
自分の望みはきっとこの場でおかしくないものだったけど、
そんな当たり前みたいに受け入れられて、
嬉しいという気持ちを優に超える]


  は、ぃ……


[だから彼の言う通りに……
スカートの中に手を入れて、下着を下ろしていく。
途中で彼がもう撮っている事に気付いたら
一瞬手が止まるけど……
目を逸らして爪先から抜き取って、ソファの傍に隠す様に置く。

心許無くなった部分をそっと押さえながら彼を見上げる。
お守りにしたいなんて言われていたけど、スマホの中にデータがあるのなら、外で見られたらやだなって思ったけど]


  よかった、です……

  あ……えっと、
  もう、あんな事しませんよ……


[彼はもちろんって頷いてくれたからほっとして、
あと、唆されたってもう外であんな格好しないと伝える。
翡翠さんが言うからじゃなくて、バイトは学校を卒業するまでの間と決めていたからもうそんな機会は無いだろうし、
……これからああいう服を着るなら、
彼の前でだけにしようと思っていたから]

[呼ばれるまま彼の上にまた乗っかって、
彼の右手と左手を交互に見遣る。
カメラにはどんな風に映ってるのかなと
気になる様な、知りたくない様な気持ちでどきどきする]


  ぅ……


[監督の指示通りに
両手でスカートを摘まみ、ゆっくりと持ち上げる。
いつもより恥ずかしい気持ちが強いのは、
撮られているからなんだろうか。
もうさっきからずっと疼いて堪らないところを映されて、
ひくりと腰ごと震える]


  ん、……


[触られていなくても十分に濡れたそこを、
勃ち上がった彼の先端にくっつける。
彼の肩に手を置きたかったけど、
スカートを持ち上げていないといけないから、と
真面目に撮影に協力してしまう]

[ゆっくりと腰を落とす。
先端だけ挿入れてもらった事はあるけど、
もう一年くらい前の記憶だから、正直殆ど覚えていない。

だから何にも隔たれていない感覚を、
新鮮に感じてしまう]


  ふ、ぁ…… あ、

  ひすい、さん、


[熱い……それに、
身体の中を抉られる感覚がいつもより強くて、
びくびくと何度も身体を震わせてしまう。
不安定な体勢で招いているから、まっすぐ挿入れられなくて、
色んなところに当たる分、余計に感じてるみたい。
スカートを掴んだまま、両手を胸の下あたりでぎゅっと握る。

撮られている事も忘れて小さく何度も喘ぎながら、
行き止まりまで届いたら、甘く息を吐く]

[なんかすごいところを映しているのが見えても、
咎める気にならない。熱くお腹を満たされて、
脳まで湧いてしまっているのかも……

でも顔にカメラが向けられれば、
恥ずかしさが僅かに勝って、そっと顔を逸らした]


  ……もちろん、です。
  すごく……うれしい、です。


[代わりに、甘えた声で尋ねる彼にちゃんと言葉を返した。
かわいくない反応をしただろう自分の頬を、彼は優しく撫でてくれて……その手が色んなところを辿って下りていく]

[そのまま胸に触れるのかと思っていたら、]


  っあ、ん、 ゃ


[腰を揺らした彼と繋がった自分は、一緒に揺れる。
逃げる気がなかったから、
内壁が擦れて、奥がまたぐっと押される。
これだけでも、繰り返されたらイっちゃいそう……

一回揺らされただけでもう落ちかけていた胸元の布を、
彼の手が引っ張った]

[再び晒した乳房に、彼の手が触れ、揉みしだく。
あっ、て声を上げたところで、彼がスマホを手放した。]


 (いいのかな……)


[そんな気持ちもあったけど、
両手で触れてくれる事に、悦びが勝る。
両手でいっぱい、乱暴に揉まれる方が好き……って
仄暗い感情に目を瞑ったけど、彼に声を掛けられて、
彼を見つめる。
撮ってないからと言わんばかりのその瞳に、
カメラがもう終わっていると思い込んだ自分は、頷く]

[彼の両肩に手を置いて、腰をゆっくり浮かせて、
味わう様にゆっくりとまた腰を近付けていく。
ずるずると肉襞が彼に直に纏わりついて、
自分も背が反るくらい気持ちよかったけど、
顔を見たら、声を聴いたら、彼も気持ちよさそう……。

手を離したせいで結合部はスカートに覆われたけど、
熱くて気持ちいいのは変わらない。
ずちゅ、と聞いた事のない音が中から聴こえる]


  ひすい、さ……
  きもちい、ぃ、よぉ


[動きが早まる前にそう呟く。
幸せなのに切なくて、不思議な気持ち。
突き上げられて快楽が強くなれば喋る余裕がなくなって、
甘ったるい声で何度も鳴いた]

[そうか。
もう外ではコスプレ衣装には着替えないのか。
でも俺の前ではしてくれるのかな。それなら、いずれ訪れる機会を楽しみにしていようか。
(何を着せようかな)


俺のが入っていく様子を撮りたかったから、両手でスカートの裾を摘まんで持ち上げてくれと頼んだ。
途中で手が離れたら、裾を口に咥えてもらうのもアリだな。
けれど、君はちゃんと言いつけを守って、離さないでくれたね。君は姿勢のバランスを取らないといけないから、カメラが撮影する動作はひどくゆっくりしていて。結果として俺も焦らされて、煽られることになる]


 んぅ…、ぜんぶ、…は、いった…


[ようやく根元まで埋まって快楽を伝えると
君も同意を示してくれた。
同じように快楽と幸福感を得てくれているようで嬉しい]

[けれど、二人の愛の営みを撮影したのは途中まで。
片手にスマホを持ったまま君と愛し合うには手が足りない。
カメラを固定して撮影続けようとも思ったけど、
そのわずかな時間でも君と離れるのが惜しくて、結局どうでもよくなってしまった。
君の胸を両手で無茶苦茶に揉んで、結合部を下から突き上げて君を鳴かせる。
全身で快楽を得ながら、君の肉体に溺れて、やがて俺は限界を迎えようとしていた。なのに、君ときたら、]


 っふ、…もっと、……だって


 

[乱した息と一緒に低い声で囁いて、
両手でぎゅうっと痛みを感じるほど強くおっぱいを鷲掴む。
君の悲鳴が聞こえたらすぐに手を離し、
左腕を腰に回して右手で首チョーカーのリボンを解く。
紐を緩めてからチョーカーに噛みついて引き剥がすと、
首筋に舌を押し付けてねっとりと這わせてから、
まだ白い部分をきつく吸い上げて色濃く鬱血痕を刻みつける]


 ……っ、と…


[君が着てきた服では隠しきれない場所にキスマークを付けた後は、両手で君の背中をかき抱いて、横へ向きを変える。
深くつながったまま、君をソファーの座面に仰向けに倒して、その上に覆いかぶさった。
スマホはどこ行った?君の尻の下あたりかな。
]

[今までの体位も君の体重が乗った分深く刺さってはいたけど、
こうして君を組み敷いた方が、俺が動きやすい。
もっと、と求められたからには、君が泣きそうになるまで
激しく一方的に犯したくなった。
廊下でした時以上に強く腰を叩きつけ、君の全身を
容赦なく揺さぶる。
君の膝裏を持ち上げ、足を両肩に担いで体重をかけた。
息苦しい恰好を強要しつつ、熱と固さを保ったまま
君の中を掻き回し、好き勝手に暴れまくる]


 こ、の、…ままッ、ぜ、んぶ…っ、
 ぶちまけて、…っやるッツ


[俺も全身汗びっしょりになって、君の上に雨を降らせる。
先程と同じような体位で、君が絶頂を迎えるタイミングを
待って、一緒に限界を迎える]



  ――ん、ぅ


[淫らで、幸福な時間。
終わってほしくなくて、不可能な願いを口にした。
その事に後悔はなかったけれど、]



  んにゃ、ぁっ


[今までで一番強く胸を鷲掴みにされて
痛いけど快感も伴う刺激に悲鳴みたいな声を上げたら、
彼の手がすぐに離れて。
片手が腰、もう片方の手がチョーカーのリボンに伸びる。
リボンが解かれたらチョーカーは彼の口で剥がされて、
そのまま首筋が舌で濡らされて、
強く吸われて、隠せないところに痕をつけられて。

こんな、何もかも乱暴にされても……
どきどきして、嬉しい。
愛されているってわかっているし、
これだけしても壊れない、弱い女じゃないって思ってくれているみたいで……それに、本能的な慾を、遠慮せずぶつけてくれていると、思えて]


  んっ……翡翠さん……


[背を抱かれて、体勢を変えられる。
ソファの上に押し倒される様な格好で、
でも、身体の中に彼は深く埋まったままで。
スマホは敷いていたとしても気にも留めず
]

[そのまま、強く、何度も穿たれる。
彼の腰の動きに合わせて、心も身体も揺さぶられる。
身体の中が彼のかたちに抉られて、
奥を突かれる度に満たされて、同時に切なくなって]


  ひ、すぃ、 さんっ あっ、


[でも、足を担がれてもっと激しく責められたら、
もう、切ないとか感じている余裕もなくなる。
声にならない嬌声と涙をぽろぽろと零しながら、
息が苦しくなるのさえ快楽に変わるほど、溺れる]


  、ぜん、ぶ、 ぜんぶ、ちょうだい……


[彼の汗を浴びながら首の後ろに手を回して、
貴方の心も身体も全部欲しいと、唇で紡ぐ]

[君の体に全体重を乗っけるように覆いかぶさって密着して、君の内側の最奥へありったけを注ぎ込んだ。
愛しい女の子宮に種付けして孕ませたい、って
生殖本能の欲求に従うと、筆舌に尽くしがたいほどの快楽を伴うんだな。
だから人類は地球上で繁殖を続けてきたんだトカナントカ
]


 ……っ、ハァ…、はぁ…


[共に絶頂を迎えて果てた後、担いだ両足を下ろしてから、再び君の体に腕を回して、改めて抱き込む。ぐったりと力尽きている様子だけど、背中に君の手が回されてる事に気付けば、すぐには離れがたい。
二人で並んで寝るには狭いソファーの上で体を重ねて、まだ恍惚としている君の顔を間近に見下ろす]


 気持ちよかった……?


[君の額に貼り付いた前髪を指先で掻き分け、汗の浮いた額にちゅ、と音を立ててキスをする。あとは、ちょっと照れくさくもあるけど、
せ?とか]

 

 俺も君とこうなって、今はすごい幸せ……
 でも、さっきは痛くなかった? 強すぎたらごめんね


[俺ときたらもう、君から「もっと」と言われた後は、
欲望が更に加速して、君を優しく扱う気遣いが失せてしまったようにも思う。
肌に付けた鬱血痕だって、あそこまで濃く付けるつもりはなかったのに。
ただ、俺が激しく求めたのも、君を愛するが故だよ。伝わってると思うけど]

 

 疲れちゃったかな
 ここでもう少し休んでから、ベッドに行こうか


[果てた後も君がすぐに結合を解きたがらないのは知ってるから、
しばらく繋がったまま、事後の熱が冷めるまで、快楽の余韻に身を委ねよう。

そういえば中出しの事後処理ってどうするんだっけ。
この辺りにティッシュはない。ベッドの脇にはあったかな。
君が零れちゃうっていうんだったら、手で抑えてもらって、俺がお姫様抱っこして運んでもいいな。


ベッドに入る時は、お互いに邪魔な服は脱ぎ捨てて、裸のまま抱き合えばいいか。
そこで気分が盛り上がったら三回戦だ
]

[などといかがわしい事を考えていたら、どこかで小さくアラーム音が鳴った。
正確には俺の下。…───否、君の下、か]


 あ。俺のスマホ
 充電切れそうかも


[君の体の下にある俺のスマホを探し当てて取り出す。ずっと録画モードだったので、ようやく停止ボタンを押した。途端に画面が真っ暗になる]


 ……切れちゃった。
 ま、ギリギリセーフだな


[後で動画ファイルを確認するのが楽しみだ。
無論君が居ないところで一人でやるから、安心してね。**]

[愛しい人の乱れた呼吸が聴こえて
薄ら目を開ける。
いつの間にか目を閉じていたのは、
もう既に夢見心地だったから、だろうか。

足がゆっくり下ろされて、
ソファの生地に網タイツが擦れる。
それから抱きしめられて……
おかしいかな、
そんな触れ合いも全部、甘い余韻に染められて]


  きもちいい、です……


[汗に濡れた前髪を、彼のきれいな指が掻き分けてくれて、
額にもキスをしてくれて、
それでそんな可愛い事を聞いてくれて、
こくんと、嬉しそうに頷いた]

[彼も幸せだって言ってくれて、涙が出てしまった。
痛かったからじゃないです、と、首を振って、
「嬉しいから泣いてます……」と可笑しな申告をしてしまう。
痛かった事もあったかもしれないけど、もう覚えてない]


  激しいの、も、
  よかったです……

  どんな翡翠さんも、すき

  だいすき、なんです


[片手で涙を拭いながら、精一杯の愛を囁く]

[気遣ってくれる彼にへへ、と笑ったけど、
もう少し休んでから、と言われれば
照れくさい色が濃くなる]


 (……もう少し繋がってて、いいんだ……)


[何やら恥ずかしい事を把握されているとは露知らず、
嬉しい、って力の戻って来た腕で彼をぎゅっと捕まえる。

事後処理のティシュについては考えてなかったけど……
抜いた時に零れそうになったら、
きっと手で押さえたのかな。
なんか、こんな事できるのも嬉しい、って思いながら
]

[ベッドに行く事はまだ考えられていない時に、
小さな音が聞こえる。音にちょっと驚いて、
それが彼のスマホで、自分が敷いていたと気付けば、
びくっっと身体を跳ねさせてしまった]


  あ、ぁ、ごめんなさい、 自分が……


[壊してないかな、と慌てて
彼が取り出したスマホの画面に目を落とす。
割れてたりはしなさそうで―――ずっと、録画モード、だった?]


  …………、あの、
  ……いえ、なんでもないです。


[ギリギリセーフ、って……それって……

考えるのを止めて、そっと目を逸らす。
きっと見せ付けてきたりはしないと思っているから、
何も言わずに……でもゆっくりと横を向いて、顔を覆った。*]

[今の気持ちをありのまま伝えたら、
君の瞳から涙が零れたのでドキッとした]


 …───、……


[君の涙は何度か見た事があるけど、
慣れるものではなくて、いつも動揺する。

咄嗟に色んな思いが駆け巡ったけど、
すぐに君から嬉し泣きだと聞かされれば、
分かりやすくホッとしたように見えたかな]


 ……ふ、…激しいのもよかった?
 
じゃあ、今度またがんばるね


 ……、…え、…ぅん…、俺も…
 君の事、全部すき…


[改めて言葉で深い愛情をストレートに示されれば、
思わず心臓がドキリとする。
どんな俺でも好きだって。
嬉しくて幸せで。達したばかりなのに、
君に埋めたままの芯がピクリと反応してしまう]

[俺の僅かな変化は、きっと君に伝わったであろう。
くすぐったいような気恥ずかしさを伴いつつ、
君の顔を覗き込んで照れ笑いする]
 

 アハ、…君の言葉があんまり情熱的すぎて、さ…

 ……でも、君は初めからそうだったね
 俺が弱い処を見せても、君は深い愛情で寄り添ってくれた


[思い出されたのは、君と初めて抱き合った時の事。
君の気持ちに俺の方が上手く答えられなくて、
あの時も君の事を泣かせてしまった。
なのに君は覚悟を決めたように、俺に対する愛情を示した上で『お嫁さんにしてくれ』って言ってくれたね。
あの言葉で俺は、随分と救われたような気がしたんだった]

[このまま気分が盛り上がったところで、
もう一度出来そうな気がしてきたけど、
このままソファーでするよりは場所を変えたい気もする。
この宿に到着してから君とは既に二回抱き合っているが、
いずれもベッドでないあたり何だか申し訳ない。それに、]


 ……


[自分のスマホを取り出して操作をした後、
君は何かを言いかけて、その後で何かを察したかで
顔を覆ってしまった。
横を向いてしまった君を改めて真上から見下ろし、
遠慮のない視線を体に這わせて]

 

 
すっげー恰好……



[俺の直球的な言い回しは、君に追い打ちを
かけたかもしれなかった。
だって、君のおっぱいは剥き出しで、
胸元や首筋は俺が着けたキスマークだらけだ。
ミニスカの中は俺とまだ繋がったままで、
こちらが僅かに動くだけで、結合部がクチュっといやらしい音を立てる。
大きく開いた両足は片方だけソファーから落ちて、
透き通るような色をした白い太腿は、
ビビットな赤い網タイツに覆われている。

君と愛する気持ちを交わし合い、幸せで胸を
いっぱいにして浸っていたのに、改めて君の姿を
目の当たりにすれば、刺激的すぎて目がチカチカして、
一気に退廃的エロスに引っ張られそうになる]



 君の恰好を見てると、いくらでも出来そうな気がするけど、
 もうそれ脱いでもいいよ

 ……そろそろ、ベッドに行こうか


[十分休憩は取れた気がするし、ここで寝るわけにはいかないしね
風邪ひいちゃうから


体を起こしたまま、腰を引いて君の中から出る。
たったそれだけの動作でも、君の内壁が直接擦れるから
気持ちよくて、離れがたい気持ちが湧いてくるから
苦笑してそれを打ち消す]

[そして君から出た後、
己の股間を見下ろしたら、自ら放ったもので濡れたままだ。
これまでだったらゴムを外すところだけど、そうはならなくて]


 ちょっと待って、……ティッシュ取ってくる


[手の届く場所にティッシュ箱がないので、
ここから最も近い場所…───洗面所に行って、
目的のものを見つけてすぐに戻ってくる。
ソファーの上に置いて、各自で数枚取って以降はセルフで]

 

 ……


[何だかこんな風に後始末するのは初めてで擽ったい。
お互いの間に流れる空気が、そんな風な色に染まったのを感じつつ、俺たちはベッドのある部屋へと向かったんだった。**]

[彼の前で泣いてしまって、
でもその涙の理由を話せば、ほっとした表情を見せてくれる。

それから、
またがんばる、って。
その言葉には嬉しい様な恥ずかしい様な気持ちになってしまうけど、すきって伝えたら、同じ温度で返ってくる。
それがどんなに幸福な事か知っているから、
目を閉じて浸ってしまおうとして、]


  ぁ、


[お腹の中で何かが動いて、小さく身を震わせる。
こちらが締め付けたんだと勘違いしたけど、
顔を覗き込む彼が照れくさそうだったから、
翡翠さんの方が反応したの?と目を瞬く。

彼が紡ぐ言葉はそうだと教えてくれて
そして、彼と近付いた日の事を思い出させてくれる。

そんな……そんな風に言ってもらえる事を、
自分はしたんだろうか。
勿論言った事やした事は覚えているけれど、
……思い出しても恥ずかしい事もいっぱいあるけど、
]

[……と、甘やかに時間が過ぎていくのかと思ったら、
電子音に意識を持って行かれて、
そして、新事実に顔を覆ってしまった。

彼の視線に気付く術もなく、
回復までしばし時間がかかります……といった体で現実逃避していたら、ストレートな言葉が降って来た。]


  ふ、ぇ……


[思わず手を離して彼を見て、
それから視線の先の自分の格好を見る]


  あ、ぁ、


[夢中だったから意識の外に追いやられていたのか、
改めて今の姿を認識すると、穴に入りたくなってしまった。
でも相手は好きな人だったから、
顔を真っ赤にしながら、
隠すところを胸に変えるくらいしかできなかった]

[脱いでもいいよって言われてもえっとえっとってなってしまったけど、ベッドに誘われたら、こくん、と頷いた。

その為に、彼が腰を引いて、
胎内を擦りながら後退していく]


  ひぁ、ん


[いつもよりぬるっとして、違った気持ちよさがあって、
でも、切なく眉を寄せる。
苦笑いの彼と目が合って、目を細める。

また、入ってほしいなって、色付く瞳が隠れる様に]

[そして繋がりが完全に解けた時、
堰き止める栓がなくなった処から、零れそうになる。
ぱっとスカート越しにそこを押さえて、
同じ様に濡れた彼自身を見つめる。
膜を纏わない姿に、しばし目を奪われて……

彼が起き上がって、ティッシュを取りに行ってしまう。
上半身を起き上がらせて、彼の帰りを待っていたけど、
彼はすぐに戻って来た]


  あ、ありがとうございます……


[彼が数枚取るのに倣ってティッシュを引き抜き、
彼が自身をきれいにしている姿を何となく見つめて……
少ししてから、自分もスカートの中に手を入れる。

取り出したティッシュは白く塗れていて、
ほぅ……と小さくため息をついてしまう。
そしてまだナカに残っているのも感じられて、
彼の瞳に、ふっと微笑んだ]

【人】 瀬戸 海瑠

[―――ベッドでもう一度愛し合った後だろうか、
それともその時はぐっすり眠ってしまって、
朝になっただろうか。
いずれにせよ、クリスマスに変わりないので、
用意していた贈り物を彼に渡す事にしよう]
    

  翡翠さんに、
  クリスマスプレゼント、です。


[そう微笑みながら、
両手に乗るくらいの小さな包みを差し出す。
開けてみてくださいって促して、
布の袋を開けてくれれば、銀色のタイピンが目に入るだろう。
アンティーク調のシンプルな造りに見えて、
ひとかけら、青い石が埋め込まれている。
それはきれいな丸でもなければ四角でもなく、
不思議なかたちをした石だった]
(0) 2024/01/04(Thu) 21:46:32

【人】 瀬戸 海瑠

[彼が手に持ってくれれば、
そっとその手を両手で包んで、
彼の胸元へタイピンを宛てる]


  貴方の海瑠が、
  ずっとここにいます様に、って。


[そんな想いを込めて、作ってもらった。

彼と次に逢う時、いつも左耳にしていた青薔薇のイヤリングを着けていけば、気付くだろうか。
その花びらのひとつを外して、そこに埋めたって事。

ともあれ、喜んでくれれば、それ以上の事はない。*]
(1) 2024/01/04(Thu) 21:46:37

【人】 北神 翡翠

[寝室に移動した後は二人して裸になると、
ベッドの中で抱き合って、少なくとも一回は愛し合っただろう。
ナマで出来る機会を一回で終わらせるはずはない
]


(病み上がりって何だっけ)
(なんだろうな……)
(いや、俺はもう病み上がりじゃないんだから……)


[最後は精魂尽き果てて、君との繋がりを解いた記憶も無いまま泥のように眠った。

 
酒を飲まなければもう一度出来たかもな。


君の体を腕の中に囲いながら、そんな夢を見たかもしれない。
そして迎えた翌朝。
君からクリスマスプレゼントだと言って渡されたのは、小さな包み>>0
礼を言って受け取ると、促されるままに開封して]


 あっ……タイピンだね。
 この石は…───瑠璃ラピスラズリ、かな


[すぐに思い出したのは、君がいつも着けている青薔薇のイヤリングだ。青薔薇といえば、初めて君が俺の部屋に入った時、ベッドの上で片方の薔薇を見つけた時の事を思い出す。
青薔薇イヤリングを君だと思って、持主が居ない時にキスをしたけど、その時と似た感情が胸を過った]
(2) 2024/01/04(Thu) 22:35:58

【人】 北神 翡翠

[様々な思いを巡らせながら手元のピンを眺めていると、
俺の両手を君の手が包む。
そのまま胸元へと移されて、一緒に想いを伝えられる。>>1]


 ……可愛いね。
 君だと思って、ずっとつけていくよ。


[かつての青薔薇イヤリングを君のようだと思ったから、
似た雰囲気を持つこのタイピンも君のようだと思える。
まさか青薔薇イヤリングの一部が使われているとは、この時は思いもよらなかったけど]
(3) 2024/01/04(Thu) 22:36:51

【置】 北神 翡翠

──1月5日 0時ちょうど──



日付が変わると同時に、準備しておいたスマホを
操作して君のナンバーをコールした。
呼び出し音が繰り返される前に通話が始まったから、
君も待ち構えていたのかもしれないね。


「待った……?
 ふふ、21歳の誕生日おめでとう、海瑠」


昨年の俺の誕生日に君がしてくれたのを真似て、
日付が変わると同時に電話して、真っ先に誕生日を祝った。


「今は寮の部屋?……だよね、うん、
 明日…いや、今日か。
 あと数時間後にそっちへ迎えに行くから、
 寒くない恰好をしておいで」


二人で年末に温泉旅行に行った以来だから、
逢うのは十日ぶりくらいか。
今すぐ通話をビデオモードにして君の顔を見たい気もしたけど、夜中の自室だったら、君のルームメイトにも迷惑をかけるかもしれないから、今回は声だけに留める。
(L0) 2024/01/04(Thu) 23:39:03
公開: 2024/01/05(Fri) 0:00:00

【置】 北神 翡翠

 

「年末年始は楽しかった…?
 お義父さん、お義母さんはお元気だったかな。
 え……、年賀状?ハハ、……うん、うちにも届いたよ。
 お義母さんからね
 ……ふふ、
 その話は後で。車の中で聞かせてもらうかな。
 うん、……それじゃあ、おやすみ」


名残惜しいけれど、早めに会話を切り上げた。
通話の後でLINEで一言「おやすみ」のスタンプを送って、スマホに充電ケーブルを挿して伏せると、部屋の照明を落とした。
すぐにベッドに入って、目を閉じる。
数時間後には起きて、今日は一日中車の運転だ。
早く寝ないと、……だけど。
(L1) 2024/01/04(Thu) 23:39:46
公開: 2024/01/05(Fri) 0:00:00

【置】 北神 翡翠

通話を切ったばかりで、
君の声や息遣いがまだ耳に残っている気がして。
目を閉じれば、より一層鮮明に蘇る。
生身の君に早く逢いたくて、触れたくて。
君の事を考えれば考えるほど、眠気が遠くなってしまいそう。

そういえば、去年の夏に二人で海に出かけた日もそうだった。
前の晩はやっぱり色々考えてしまって、寝付けなくて。
あの時は、どうしたんだっけ……?


「あ、そうだ……ホットミルク」

 寝付けない!
 大変!
 どうしたら!


当時も焦って、夜中だというのに頼れるアニキ・・・・・・に向けてLINEを送りまくったら一言だけ、

『ホットミルクでも飲んどけ』

って返ってきて、その通りにしたっけ。
危うく同じヘルプを同一人物に送る所だった。
送る前に思い出して良かった。
すぐにベッドから抜け出して、台所へと向かう。
レンジで温めた牛乳を飲んで、体が冷え切らない内にベッドに戻る。動いたおかげで、色々考えない内に眠りに就けたかな。

 ───今日は一生忘れられないような、特別な日にしよう

意識が途切れる前にそう、祈りを込めて。
(L2) 2024/01/04(Thu) 23:40:24
公開: 2024/01/05(Fri) 0:00:00

【人】 北神 翡翠

──1月5日 早朝──



君が暮らす学園寮の前にミニバンを停める。
到着したよとLINEを送る前に君の姿が見えたので、運転席から手を振って合図を送った。
君は初めて見る車体で驚いたかもしれないね。


「あ、そうそう、去年の秋くらいに買い換えたんだ。
 地方に行く用事が増えたからね、車内が広いのにしたくて」


君が乗り込むのを待って、出発してからそう切り出したかな。
以前の車種と比較して、今度のは荷物が多く積めるし、シートがフラットにもなるので、いざとなれば車中泊も可能だ。
まぁ、車中泊の機会はまだないけれど、長時間移動で楽な姿勢を取れるのは大事なポイントだ。あと、


「車内にミニ冷蔵庫とカラオケもあるよ。
 これで渋滞に巻き込まれてもバッチリ」


モニターはフロントと後部座席にもあるから、ほぼカラオケボックスと同様に楽しむ事ができる。機器には最大四人までユーザー登録が可能だから、


「あとで海瑠の名前も登録しようね。何なら歌っていく?
 いいよ、……君の歌を聞きながらドライブなんて最高だ」


なんつって。
実際に歌うかはともかく、「ひすい」「こうき」「まさたか」に続いて「みる」は登録したかもしれない。
(4) 2024/01/05(Fri) 0:21:50

【人】 北神 翡翠

新車は以前より大きいけれど、ここ数日かけて都内を走り回ったので、車体感覚は掴めたと思う。正月三が日は道路も空いてて走りやすかったしね。

今日は休み明けで多少の混雑はあったものの、都心を抜けた後は快適なドライブを楽しむ事ができた。
冬の澄んだ青空の下、君とのトークや歌(?)を楽しみながら行けば、やがて目の前に海景色が広がってくる。
夏場と違って海岸にはほとんど人はいないが、時折景色を釣りを楽しむ様子が散見された。
俺たちも海を見ながら、去年の夏に行った海水浴の思い出話に花を咲かせたかもしれない。
やがて目的地に到着すると、付近の駐車場に車を停めて降りる。


「うわっ、寒ッ」


冬の海風が強く吹き付けて、思わず悲鳴を上げて肩を竦める。
帽子やマフラーは、しっかり身に着けておかないと、風に飛ばされるかもしれないよ。気を付けてね。


「……よし、まずはこの橋を渡って、
 向こうにある神社にお参りに行こっか。
 その後はここに戻ってきて、次はあっちの水族館に行こう」


こうして俺たちは、吹きすさぶ風に体をくっつけ合いながら
橋を渡って、地元に古くから祀られている水神様のお参りへ
と向かった。
(5) 2024/01/05(Fri) 0:22:12

【人】 北神 翡翠

三が日は過ぎたものの、向かった神社は参拝客で賑わっていた。
橋を渡った先に続く参道にはあらゆる店が立ち並び、食べ歩きできる温かいメニューなんかも並んでいる。
昼食にはまだ早い時間だが、甘酒や焼き団子の匂いが漂ってくれば、思わず手が伸びそうになる。いやいや、まずは参拝が先だ。君と軒先をのぞく程度に留めて、朱塗りの大鳥居を潜る。
目の前にある石段を昇れば、再び鳥居と境内へ続く門が現れた。
門に入ればすぐに参拝待ちの行列があったので、二人で最後尾に並ぶ。
ご丁寧にも近くに「ここから約30分」といった立て看板があって、


「アトラクションみたいだね」


と、こっそり君に耳打ちして、頷き合ったりして。
しかし、待ち時間の目安が分かるのはありがたい。途中、交替で行列から抜けて、手水鉢で手を洗って口を漱ぐ。
ものすごく冷たい水だったけど、そこは我慢……。

境内は木々に囲まれているので、海沿いほど風は吹き付けない。
二人で話をしていれば30分なんてあっという間で、やがて俺たちの順番が回ってくる。
北神家としての参拝は元旦に済んでるから、
今から願うのは、君と共に生きるこれからについて

 
 家内安全
 子孫繁栄
 安産祈願…───は、まだ早いか


水の神様、水神様。どうぞ、われらをお守りください。
(6) 2024/01/05(Fri) 0:22:38

【人】 北神 翡翠

お参りの後は社務所に立ち寄って、今年最初の運試し。
御神籤チャレンジだ。


「……っと、半吉……?」


馴染みの無い結果に首を傾げる。
半分吉、……中吉くらいかな。
しかし、書いてある事自体は悪くなさそうだ。
恋愛の欄には、
愛する人と共に過ごせることに感謝できるでしょう

とあって、思わず君の方を見る。

君に御神籤を見せて「半分だよ」と添えたら、
二人一緒だから大吉、といった答えが返って来たかな。


「二人揃えば大吉かぁ……ふふ、良い事をいうね」


君の前向きな言葉に胸が温まる心地がする。
喜びは二人で二倍に、悲しみは半分に、だっけ。
君と居れば本当に、良い運が巡ってくるような気がした。
(7) 2024/01/05(Fri) 0:23:25

【人】 北神 翡翠

神社を出て来た道を戻る最中、参道で気になる店があったら立ち寄ってみようか。
民芸品アクセサリーの店は、君の心をくすぐる可愛い小物が盛りだくさんだったかもしれないね。
トンボ玉を使った根付?ストラップ?いいんじゃない。
君とお揃いで持とうか。
二人で選んだものを一緒に目の前で掲げ、記念にしようねと笑い合う。

食べ歩きも心惹かれたけど、今はいいかな。
この後で向かう水族館へ早く行きたいし、昼食は館内で済ませようと考えているから。

海風が強い橋を渡って、最初の地点に戻る。
今度は海沿いの道を歩いて水族館へ。
何でも、国内では珍しいラッコを飼育展示しているらしい。


「ラッコ……見るの初めてかもなぁ」


水族館自体訪れるのは学校の課外学習以来で、今までラッコはお目にかかったことがなかったと思う。
今回ここへ来る事になったのも、以前何かの折に君からラッコの話を聞いたのが発端だ。


「芸が出来るの?マジで?」


水族館で見るショーはイルカやアシカのイメージだったけど、ラッコも出来るんだ、へぇ。君から仕入れた情報に感心しつつ、では実物に会いに行こうか、と一緒に水族館に入った。
(8) 2024/01/05(Fri) 0:23:47

【人】 北神 翡翠

お目当てのラッコの前は、大変な賑わいを見せていた。


「すっげー……、大人気じゃん」


その盛況っぷりに驚いたけど、理由も分かる気がした。
ラッコって水面に浮かんで胸の上で貝殻を叩くイメージだったけど、それだけではなくて、予想しなかったような、実に多様多才な動きをする。


「ラッコって、二本足で陸に立てるの?
 ……あっ、もらったのをどっかに仕舞ってるね。
 えっ、ポケットが付いてるんだ、ふ〜ん…海瑠詳しいね
 あっ、かわいい。
 あんなポーズするんだ。
 へぇ〜、分かってらっしゃる。あざと可愛いジャン」


幸い君は女の子にしては背が高い方だから、
水槽の目の前まで移動しなくても、ラッコの愛くるしい
動作はよく見えた。
思わず俺もスマホを取り出して、写真や動画を撮ったりも。

ラッコを十分に堪能したら、水槽の前を離れる。
そろそろ昼食にしようかな。混む前に済ませた方がいいかも
と、君を促して、館内のレストランへと向かった。
(9) 2024/01/05(Fri) 0:24:10

【人】 北神 翡翠

レストランに入ってメニューを眺めれば、
心なしか海の幸が多いような気がする


「……なんだか
 展示を見て、魚を食いたくなったりするのかな……」


複雑な思いを過らせつつ、俺はあっさりめに蕎麦を注文した。
ちなみに夜は事前に伝えている通り、
フレンチレストランでフルコースの予定だ。
この付近にある老舗で有名な店で、気軽に立ち寄れるのが売りだから、ドレスコードの指定はない。
とはいえ今日の事を考えると、それなりに意識した服装にはなった。今はセーターにダウンジャケットだけど、車にスーツの上着は置いてある。
セーターの下は白シャツで、君から誕生日に贈られたネクタイを結んでいた。

なので、今日は君の視線が首元に当たるのが、少し多いかな。
ふふ、似合う?
着けて見せるのは、初めてではないけれど。
(10) 2024/01/05(Fri) 0:24:42

【人】 北神 翡翠

食事を済ませてレストランを出れば、館内巡りを再開する。
珍しい生き物を眺めるのは普通に楽しいけど、ペンギンや
アシカ、イルカのショーはやっぱりテンションが上がるね。
しかも、イルカのショーではステージから
『今日お誕生日の方いらっしゃいますか〜?』
なんてお姉さんが呼びかけるものだから、
隣に居る君の手首を咄嗟に掴んで、


「は〜い」



と、一緒に手を挙げて大声で返事をしたり。
そうしたらステージに呼ばれたものだから、君は戸惑ったかもしれないけど、俺は笑顔で送り出しただろう。
ステージには君の他にも、小学生くらいの女の子が来て、
同じ誕生日同士、緊張した面持ちで立ってるのが何だか微笑ましく映った。

俺はスマホを構えて、ステージの上を撮影する。
こちらに君の視線が向けられれば、軽く手を振り返す。
そして、進行のお姉さんが
『イルカちゃんからのプレゼントで〜す』と促されるまま、
水面に顔を出したイルカから頬にキスを贈られると、
会場から一斉に拍手が湧いた。


 ふふ、こんなに大勢の人たちから、
 誕生日をお祝いされて良かったね。


俺からも拍手を贈って、君たちの誕生日を心から祝った。
(11) 2024/01/05(Fri) 0:25:24

【人】 北神 翡翠

イルカのショーで思いがけないイベントに遭遇した後
でも一生の思い出になりそうで良かったね

閉館の時間も近づいて来て、二人でグッズショップに入る。
ここでも一番人気はラッコか。
他にも多種多様なかわいいが満載で、君は店に入ってからずっとはしゃぎっぱなしだ。
特にラッコの等身大(!)抱き枕が気に入ったようで、


「いいよ、買ってあげる
 誕生日のプレゼント。

 ……うん?持ち帰れるでしょ、車で来てるんだから」


水族館を出て駐車場までは持ち歩く必要はあるけど、
帰りは君を寮まで送り届けるつもりだから、問題ないはずだ。
こちらとしても、誕生日のプレゼントは君の好きなものを贈りたいと思っていたから好都合だし。
ただし、特大なのでこれを収める紙袋や包装紙が無さそうで、


「それじゃあ、首元にリボンを巻いてください」


ラッコの首元に赤いリボンを結んでもらって、
ラッピング代わりにしてもらった。
車までは俺が運ぶつもりだけど、君が持つというなら
それでも構わない。
何にせよ、君の笑顔が見れて本当に良かった。
(12) 2024/01/05(Fri) 0:26:10

【人】 北神 翡翠

水族館を出ると、辺りはすっかり日が暮れていた。
まだ夕方と呼べる時間帯だが、今の時期は日の入りが早い。
日が落ちると海風が一段と冷たく感じたので、
移動の足取りは自然と速くなる。
駐車場に入って車まで戻ると、素早く乗り込む。
あ、ラッコちゃんは後部座席によろしくね。ダウンジャケットも脱いで一緒に後ろへ放り込む。


「よし、それじゃ次へ行こう。
 それじゃ、しゅっぱ〜つ」


ナビのボタンをポチっとな。
交通の状況に合わせて安全運転で向かいます、と。
(13) 2024/01/05(Fri) 0:26:29

【人】 北神 翡翠

車を走らせること30分ほど、海沿いから少し外れて山間に入ったところに、洋館風の建物が現れた。店の駐車場に入って車を停めると、セーターからスーツのジャケットに着替える。君も靴を履き替えるとかしたかな。これまでの行程をずっと、ヒール付きのパンプスで移動するのは大変だったと思うし。


「これ、どう?……着けてきたよ」


誕生日にもらったネクタイに着けたのは、クリスマスにもらったネクタイピン。>>0
ずっとセーターの下にあって見えなかったと思うけど、最初からここに居ました〜、なんてね。

服装が整ったら、店の入口へ向かう。
先に扉を開いて、君を中へ通してから自分も続く。
受付で名前を伝えれば、窓際の席へと案内された。

店内の照明は明るすぎず、落ち着いた雰囲気だ。
カジュアルが売りというだけあって、客の服装は様々だが、
小さな子どもを連れたファミリー層は居ないようだ。

席に着くと、飲物の注文だけ聞かれる。
車で来ているからと、ノンアルのシャンパンを頼んだ。
君はアルコールを頼んでもいいけど、おでんの時の前例もあるし、きっと同じものにするかな。乾杯する用だしね。
グラスが運ばれて、一人分ずつ目の前で注がれる。
給仕が去った後で、二人でグラスを掲げた。


「改めて誕生日おめでとう、海瑠…───乾杯」


グラスの側面をそっと触れ合わせた後、
一緒にシャンパンを含んだ。
(14) 2024/01/05(Fri) 0:26:59

【人】 北神 翡翠

コース料理をゆっくりと味わい楽しんだ後、
最後にデザートが運ばれてくる。
苺のミニショートケーキと、プチエクレアの間に、
ビスキュイを添えたシャーベットが置かれたプレートだ。
三点盛りの周囲を様々なカットフルーツが彩り、君の分には
Happy Birthday 海瑠 の文字がチョコレートで書かれている。
プロは画数の多い漢字もチョコレートで書けるのだと感心した

特別な演出に、君が喜んでくれれば、こちらも嬉しい。


「今日はどう、……楽しかった?」


デザートの後にコーヒーをブラックで飲みながら訊ねる。


「って、去年の俺の誕生日を覚えてる?
 君も食事の最後にこうして、聞いてきたっけ」


当日はプラニングから費用持ちまで、すべて君が行って
内心ひどくビビッたのを覚えてる。
でも、申し訳ないと思いつつも、君が何から何まで
俺にしてくれたのが嬉しくて。
今度は君の誕生日に俺が同じようにしよう、って心に
決めたんだった。
唯一、今日が日帰りで泊まりでないのが同じでないけど、
10日ほど前に泊まりで旅行に行ったばかりだしね。
今回は日替わり前に君を送り届けないと。
(15) 2024/01/05(Fri) 0:27:30

【人】 北神 翡翠

 

「で、君はこうも言ったよ。覚えてる?
 自分の気持ちは死ぬまで、……いや、
 死んでも変わらない、と。

 …───俺もだよ」


そこで俺は、テーブルの下から小さな箱を取り出して
君の目の前に差し出す。
やっべ……すげぇ緊張する

急に心臓がドキドキしたけど、言葉を続けなければ。


「君が卒業したら迎えに行くよ、
 だから、……
俺と結婚してくれ、海瑠



小刻みに震える手で、
ビロード製のジュエリーボックスの蓋を開ける。
箱の中身はプラチナリングが嵌っていて、
その中心には小粒ながらも輝くダイヤモンドが、
君の方へ向けて光を放っていた。
(16) 2024/01/05(Fri) 0:28:23

【人】 北神 翡翠

俺たちは既に結婚を約束を交わしていて、それぞれの両親にも挨拶を済ませた両家公認の間ではあるけれど、改めてこうして手順を踏むと、信じられないくらい緊張した。
ここで今更、君に断られる選択肢はないと思うけど、改めて受け入れてくれれば、涙が出そうになるほど嬉しくなった。
箱をテーブルの上に置くと、差し出してもらった君の左手薬指に、そっと指輪を嵌める…───と、その時、


「────!!」


突如店内に鳴り響く、あまりに有名な結婚行進曲のフレーズ。
ぎょっとして音のする方を見ると、店内の片隅にあるピアノで今まで穏やかな生演奏を披露していた奏者が、今やこちらに笑顔を向けながら、超ノリノリで曲を奏でている。
続けて店の奥から給仕が出てきて、

『ご結婚、おめでとうございます!』

と声を上げると、店内に居た客が一斉にこちらを見て、店員と一緒に拍手を送ってくれた。

えっ。
この店こんな事するの?確かに予約を入れる際に、
誕生日祝いと一緒にプロポーズもしますとか、言っちゃった気がするけど。
この状況に戸惑いつつも、君と顔を見合わせて頷く。目で促して、二人一緒に椅子から立ち上がると、


「ありがとう、ございます……」


祝福の拍手を贈ってくれる人たちに向けて、深く頭を下げた。
それから改めて、この場にたまたま居合わせた人たちの顔を順に見ながら、
(17) 2024/01/05(Fri) 0:28:49

【人】 北神 翡翠

 

「二人で、……幸せになります」


[はにかみつつも、決意を伝える。演奏と拍手はしばらくの間、鳴りやまなかった]
(18) 2024/01/05(Fri) 0:29:12

【人】 北神 翡翠

店を出る際に、店員から君に大きな花束が渡された。
これは俺の方から内緒で頼んだやつ


その場に居たお客を巻き込んでの祝福は、俺にとってもサプライズで、未だ信じられない思いを抱えながら二人で車に戻った。
運転席に乗り込むと、ハンドルに凭れてハァ、と溜息を吐く。
何だか一気に緊張が解けたみたい。


「なんか、もう……すごかった、ね」


先程の出来事を振り返りながら、君の方を見て力なく笑う。


「でも、料理も美味しかったし、すごくいい店だった。
 また来ようか……」


誕生日とか結婚記念日とか、来る理由はいくらでも作れそうだ。
再びこの店を訪れる将来を想像して笑うと、車のキーを差し込んでエンジンをかける。
この先向かうのは、本日最後の目的地。
カーナビに登録しておいた住所を呼び出すと、機械音声の指示に従って車を出した。
(19) 2024/01/05(Fri) 0:29:32

【人】 北神 翡翠

車が最後に向かったのは、山の中腹にある展望台だった。
山間にありながらも海が一望できて、辺りの夜景も楽しめるという隠れスポットらしい。
近くに車を停めて、二人で展望台へ向かう。
外灯が少なくて周囲はかなり暗いが、ガゼボらしき建物が見えるから、あのあたりが展望台か。


「あ〜……、ほんとだ……」


山間に囲まれた市街地が輝いている様子は、温かな灯火が集まっているようで、どこか安らぎに満ちた光景だった。
市街地の向こうにあるはずの海は、夜空に溶け込んでそのものは見えないけれど、
海面に浮かぶ船が灯す明かりは見える。
今朝参拝した神社がある島には灯台が立って、海へ向けて道しるべの光を投げかけていた。


「街のイルミネーションとはだいぶ違うけど、……どう?
 良かったら、少し眺めていこうか」


都内のイルミネーションのような煌びやかさはないものの、
この夜景を君と味わいたくて、ガゼボの方へと誘った。
建物の下にあるベンチに並んで腰を下ろすと、君の肩を抱いてぴったりと寄り添うように身を寄せる。
頬をくっつけて「冷たい」とか言いながら、ここぞとばかりにじゃれ合った。
シーズンを若干外しているのか、あるいは寒すぎるからなのか、周囲には誰もいない。ベタベタイチャイチャしても、咎める者はいないって訳で。
(20) 2024/01/05(Fri) 0:29:54

【人】 北神 翡翠

イチャイチャはしてるけど、ちゃんと夜景も眺める。
ガゼボの屋根に覆われてない夜空には、都心では見えない星たちが瞬いていた。


「あ〜……星もたくさん、綺麗に見えるよ。
 温泉でも露天風呂から見たね

 ……こう寒いと、
 また温泉に入りたくなるなぁ。……寒、さむ…」


温泉に入れない代わりに君から暖を取ってやろう、というわけではないけど、体の向きを変えて君の体を両腕で強く抱き締める。


「……、」


しばらく無言で抱き合っていたら、今日起きた色々な
出来事を思い出した。
ここまで楽しくドライブして来たこと、神社に参拝したこと。
お揃いのトンボ玉を買って、水族館でラッコを見て、
イルカショーで君の誕生日を祝ってもらったこと。
その場で贈ったラッコの抱き枕は、気に入ってくれた様子。
レストランに行って、君の誕生日を祝ってから、
指輪を贈ってプロポーズをした。
その場に居た人たち全員から祝福を貰えた。
君の左手薬指には、ダイヤモンドが輝いている。
(21) 2024/01/05(Fri) 0:30:27

【人】 北神 翡翠

 

「海瑠……、誕生日おめでとう、
 ……あと、」

 
(22) 2024/01/05(Fri) 0:30:49
 

「…───っ、…んっ…」


俺たちは今、乗ってきた車の中にいる。
後部座席をフラットシートにして、その上で激しく愛し合った。
車中泊が出来る車に買い換えたのは、君とこうするつもりがあっての事ではなかったんだけどな
……なんてね

外は寒いし、今からホテルに向かうには我慢できないし。


「……っ、思いっきり叫んでもいいよ。
 どうせ、人も車も、滅多に通りかからない…穴場、だし、」


君の肌に貪りついて、熱い吐息を吹きかけながら囁く。
暗い車内は、携帯用の小さい電気ランタンの明かりだけが頼りで、君が仰向けになって寝ている脇に置かれていた。
俺はその上に覆いかぶさって、性急な手付きで衣服を捲ったりしながら、徐々に君の体を裸へと近づけていく。
俺はというと、君から贈られたネクタイとタイピンを外す時は細心の注意を払って、絶対に失くさない場所に退避したけど、後は超適当だ。
シャツの前ボタンを全部外して、ベルトも外して、
下着ごとズボンを下ろす。

 

「クリスマスの時は安全日だったけど、
 今は違うのかな?
 それじゃあ、今日は着けるね」


一方的に確認を取ると、尻ポケットからゴムを取り出して装着する。車内は狭いしね……君に着けてもらうのは、また今度ということで。
君の秘部に指を這わせて、割れ目の内側の濡れ具合を確認する。


「もうビショビショ……、こういう場面で感じちゃった?
 えっちだね……
サイコーだよ



指を突っ込んで中を掻き回して、君のアソコから滴る温かい分泌液が、俺の手のひらを濡らすくらいまでトロトロに蕩けさせて。


「すごい……欲しそうな顔をしてる。
 ね、……この後、どうして欲しいか、言ってごらん?」


あの時、言葉を促して言ってもらった後、聞くのがすっかり癖になってしまった。

君の願望を聞いた後で、君の足の間に入って
ペニスの先端を膣口へ当てる。
その時、フロントガラスに通行車のヘッドライトが
当たって通り過ぎた。
さっきは、バイクが目の前を通過する音も聞こえたっけ。
誰かがこの車に近づいてくる可能性はゼロではない状態で、


「んっ……」


君の中へと侵入した。
そのまま奥へ向かって、根元までを埋めていく。
やっぱりナマで入った時の方が快感は強いけど、
膜付きだからといって、君に対する愛しさが損なわれる
わけではない。


「愛してるよ……」


嘘偽りのない愛を囁いて、律動を始める。
動きが大きく速くなるにつれ、振動が車体に伝わって、
車全体が上下に揺さぶられる。

 

「……海瑠…、…──み、る……ッ」


二人の声と息遣いが重なって、次第に大きくなっていく。
君の左手に俺の右手を重ね、君の顔の横に縫い留めた。
絡めた指の外側から二番目の指には、愛を伝えたばかりの
ダイヤモンドが輝いている。
それが目に入った途端、俺の中で強い欲望が湧き上がった。

【人】 瀬戸 海瑠

― 今日の始まりの時のこと ―

[楽しくて嬉しくて幸せな、あのクリスマスから数日。
今回も帰省しない組と戯れれる時間は少しあったか……
いずれにせよ年末も年末という日に我が家に帰り、
のんびりとお正月を過ごして、そして、
自分の誕生日になる数分前。
学生寮の机にきれいな翠色のスマホを置いて、
その前に姿勢を正して座っている。

約束した訳じゃないけど、
何かしらアクションがあると嬉しい、と
浅ましい期待を胸にそうしていた]


  ―――もしもしっ!?


[スマホの画面が0時を示した時、
それが震えて、弾かれた様に手に取る。
耳に当てたスマホから聴こえてくるのは、
思い描いていた声で。>>L0]
(23) 2024/01/05(Fri) 23:19:43

【人】 瀬戸 海瑠



  ありがとう、ございます。


[自分も過去彼に同じ様にしていた事は頭になくて、
0時ぴったりにかけてくれるなんて、と嬉しくて声が震える。

彼の声に、はい、はいと頷く。
ルームメイトは気を利かせたのか、数分前から少し外に出ていたから、自分は存分に締まりのない顔をしていた。
だからビデオモードにされなくて、よかったと思うだろう]
(24) 2024/01/05(Fri) 23:19:52

【人】 瀬戸 海瑠

[少しだけ話に花を咲かせた後に、
彼からひとつスタンプが送られてくる。>>L1
かわいい……ってしばし眺める。

戻って来たルームメイトに
「まわりにお花が飛んでるね」って揶揄われるくらい、
浮かれた気分はなかなか鎮まってくれなかった。

ベッドに寝転んでもさっきの通話が耳と頭に焼き付いて……すぐに寝付けなくて。ふう、とため息をつく。
それを聞きつけたルームメイトが、とっておきの「面白くない話」を聞かせてあげようと布団から顔を出す。
なにそれ、って最初は笑っていたけれど、
聞いていたらいつの間にか眠りに落ちていた。

彼も同じ様に眠れない夜を過ごしている>>L2とは、
きっと知る由もなかっただろうけれど、]


  翡翠さん、 ぁ……


[朝、彼の姿>>4を見付けて、
去年プレゼントしたネクタイがそこにある事に気付けば、嬉しそうに目を細めた。それだけで本当に嬉しかったのに。
これ以上の事があるなんて、
この時は想像すらしていなかった。**]
(25) 2024/01/05(Fri) 23:20:27

【人】 瀬戸 海瑠

[彼の乗って来た車も見慣れないもので、
今日は何か事情があって違う車なのかと思ったら、
買い換えたとの事。
前の車もかっこいいなと思っていたけれど、
この車に乗って仕事に行く彼や、一緒に乗り込む自分の姿を想像して、車内を見回したりした。

カラオケ、と聞くと尻込みしたが、
この面子>>4の中に名前を連ねてもらったのは嬉しかった。

冬の海を見ては夏の思い出を語り>>5
寒空の下で並んで待って、神様の前で目を閉じる。>>6
この地は初めて訪れただろうけれど、水の神様へ、彼を護って下さっている事へのお礼を心の中で捧げて。

一緒におみくじを引いて>>7
温かい気持ちで笑い合って、
お揃いのお土産も買う。>>8
こういうお土産物やお揃いが好きなので、
嬉しそうに鞄につける。
彼からもらったあのキーホルダーの隣に。

屋台の誘惑を振り切って、水族館へ向かう。

特別ラッコに詳しかった訳ではないが、
ラッコに関する記事を目にしてここに来る事を決めたし、事前情報もばっちりなので、「楽しみですね」ってパンフレット片手に笑った]
(26) 2024/01/06(Sat) 21:52:59

【人】 瀬戸 海瑠

[予想以上に大賑わいな水槽の前で、感嘆の声を漏らした。
ラッコ……なんてかわいいんだろう……
彼も同じ様に感心して>>9
知っている知識でちょっと解説したりして。

こちらはスマホを構えるのも忘れて見入ってしまったので、
後で彼が撮った写真や動画を見せてもらっただろう。
彼はラッコの事を「あざと可愛い」と言ったが、
それは何だか翡翠さんにも当てはまる気がして……
帰り際に立ち寄ったショップで等身大のぬいぐるみを
じっと見つめてしまって、買ってもらったりした。>>12

その前にレストランに入って
「海沿いって海の幸多いイメージです」なんて経験を語りながら同じメニューを頼んだり>>10
イルカショーで手を掴まれてぎょっとしたり、
でもイルカや沢山の人にお祝いをしてもらって>>11
最後は笑顔で戻って来たり。

ショップで買ってもらったリボンつきのラッコを抱えて車まで戻る際、色んな人からちらちら見られたけど、そんなの気にならないくらい嬉しくてずっと口元を緩ませていた]
(27) 2024/01/06(Sat) 21:53:38

【人】 瀬戸 海瑠

[楽しい時間はあっという間で、
水族館を出る頃には日が暮れていて、
車は次の目的地へ向かう。>>13

やがておしゃれな建物が見えて来て、
わぁ、と口が勝手に開いた。
低めのヒールを履いて来たので履き替えるという事はなかったけれど、上着を着替えた彼>>14に、ぱちりと目を瞬いた]


  ……嬉しい、です。
  お似合いです、翡翠さん。


[今自分が片耳に着けているイヤリングの
花びらの一枚を分けたタイピン。
彼の胸の傍にいてくれる事を嬉しく思って、顔を綻ばせた]
(28) 2024/01/06(Sat) 21:53:41

【人】 瀬戸 海瑠

[胸元や袖に白いフリルがあしらわれた黒のワンピースの裾を翻しながら、店内に足を踏み入れる。
おしゃれだけど、威圧的な雰囲気はない。
流石翡翠さんの選んだお店だな、と
感心しながら席に着いて、
シャンパンで乾杯した。
勿論自分もアルコールの入っていないもので]


  ありがとうございます……


[一日かけてこんなにたくさんお祝いされて、
少し恐縮してしまう様な気持ち。
嬉しくて幸せだけど、いいのかなって思うのは最早気質で、
なかなか変えられないと思うけれど、
それに見合うくらいの人間になりたい、と
仄かに芽生える今年の抱負。

素敵なのはコース料理だけじゃなくて
デザートもかわいくて美しくて、
細かい文字も書かれたプレートまであって、
頼んでくれたのであろう彼にもお礼を言う。

コーヒーを飲みながら、
もうおなかいっぱい、って緩んだ顔になってしまう]
(29) 2024/01/06(Sat) 21:53:47

【人】 瀬戸 海瑠



  勿論です……
  こんなにして頂いて……


[彼の問い>>15
「ありがとうございます」と続けようとして、
彼の次の問いに、え、って声が漏れる]


  ……そんな事言いましたっけ。


[そこまでは覚えてなくて、
口元に手をやりながら記憶を探る。
でも次に言った言葉は覚えがある。>>16
否、今も思っている事。

頷いた後に、彼も同じだと。
そう聞いた瞬間に、なぜだろう。
心臓が一際大きく脈打ったのは]
(30) 2024/01/06(Sat) 21:54:04

【人】 瀬戸 海瑠



  (―――……)


[不思議に騒ぎ出した胸。
瞬きの間に、彼の手に箱があらわれていた。

この空気で、彼が持つ物が何か、
わからないではなかったけれど、
何も考えられなかった。
彼の一挙一動に五感が集中して、
瞬きも忘れて彼の顔を見つめる。

その恋しい唇が、愛おしい声が紡ぐのは、
自分も願っていた契り]
(31) 2024/01/06(Sat) 21:54:06

【人】 瀬戸 海瑠



  もちろんです。

  不束者ですが、
  よろしくお願いしますね……
ずっと。


 
(32) 2024/01/06(Sat) 21:54:09

【人】 瀬戸 海瑠

[泣きそうなくらい嬉しいのに、自分はこの時、
涙の気配もないくらいきれいに笑っていただろう。
そんな笑顔で答えたら、
彼が緊張していた事にようやく気付いて、
それに、指輪のかたちもようやく認識する。
それくらいに、
彼の真摯な気持ちにしか意識が向いていなかった。

朝、幸せで堪らないと思っていたけれど、
今日はこんなに、幸せな事で溢れている。

彼に差し出した左手に指輪を嵌めてもらって、
それを引き寄せて改めて指輪を見ようとしたら、
店内の曲の雰囲気がガラッと、そして大きなものに変わる。

お祝いされている、と気付いたのは、
「ご結婚おめでとうございます!」と言われてから。
えっえっと戸惑いながらまわりを見渡して、
拍手に包まれる中で彼と目線が合って、
一緒に皆さんにお礼を述べる。>>17

自分はそれだけで精一杯だったけれど、
そんな事を言える彼>>18は、やっぱり大人だな、と
尊敬のまなざしで見つめた]
(33) 2024/01/06(Sat) 21:54:14

【人】 瀬戸 海瑠

[冷めやらぬ熱を身体に宿したまま花束まで貰って、
「え、これは翡翠さんが頼んだんですか?」って尋ねて
そうだと返ればありがとうございます……と照れながら花たちでちょっと顔を隠す。
すごいな、ドラマみたいだ……って
これまでの事を思い返す。
すごかったねって笑う彼>>19に、ふふっと笑う]


  幸せです、本当に……


[お店のサプライズもすごかったですけど、
翡翠さんが結婚しようって言ってくれたのが
本当に幸せだ、と。

彼の頭をそっと撫でて、
またここに来る約束もしてから、
最後の目的地へ向かう。

車が止まれば、
今日本当に沢山運転をしてくれる事に
お礼と労いの言葉をかけて]
(34) 2024/01/06(Sat) 21:54:18

【人】 瀬戸 海瑠

[星空を見上げて、
故郷や露天風呂の事を思い出し、
彼と一緒に夜景を見て、
クリスマス前のデートを思い出す。
色んな思い出を抱えて、
彼と身を寄せ合い……>>20
「人がいなくても恥ずかしいです……」と
ちょっと遠慮気味にしたりして。
館内で発情していた人間が何を言うのかと言う感じだが。


でも「寒い」と言う彼>>21には頷いて、
そっと身体を抱きしめ返す。
彼の背で薬指の指輪が擦れて、ちょっと擽ったい]
(35) 2024/01/06(Sat) 21:54:22

【人】 瀬戸 海瑠



  ―――……、


[またおめでとうって言ってくれる彼>>22に、
目を細める。ああ今更、目頭が熱い]
(36) 2024/01/06(Sat) 21:54:25
[冬の気温の中なのに熱くなってしまって、
車に戻ったら誘ったのは自分の方だったかもしれない。
でも後部座席が倒せて、
そこに寝かされるのは、予想外で]


  ……そう、ですね


[叫んでもいいなんて、普段なら受け入れられない言葉
人気がないとはいえ絶対に誰も通りかからないかと言えば
そうではない場所なのに、彼に触れられ、熱く囁かれれば、
茹だった頭で頷いてしまう。

暗くて広くはない場所で、
でも彼の吐息に、指先に反応して
声を漏らし、身を捩らせる。
彼の手を取って背中のファスナーに導いて、
彼の手で肌を暴いてもらう。

私が贈ったものだけ丁寧に身体から外して、
そして、薄明りの中に彼の屹立が浮かび上がる]

[今日は大丈夫な日じゃなくて、
確認を取ってくれた彼は見慣れた薄膜を取り出す。
最近はゴムを着けさせてもらってないなと思ったけど、
そんなに悲しむ事でもないと、
生の気持ちよさを知った身は、思う。

彼の指が秘処に触れて、
内側の滑りを拾ったら、ぴくんと震える。
掻き回されたら、車内に音が響いてしまう]


  んぅう、 や、ぁ、そんな、こ、と


[彼の言葉は時々、酷く羞恥心を煽る。
そんな事言わないでって首を小さく振るけど、
身体は正直に、滴るほどに彼の手を濡らす。

それから、何かを言わせようとする彼に
薄っすらと眉を寄せる。うう、と口を噤むけど、
下の口はひくひくと震えて、早くと私を急かす]



  ……翡翠さんの、お……
ちんちん
 挿入れて、
  いっぱい、 
突いて、
ください……


 

[尻すぼみになりながらちゃんと言葉にした。
彼のお気に召しただろうか……
ぴたりと入り口にゴムが当たって
彼が挿入ってくれる、ってその首に手を伸ばしかけたところで、ぱっと車内が一瞬だけ明るくなって、びくっと手を引っ込めた]


  ……。  あ……


[車の外を気にして身を強張らせたけど、
彼はそれでも腰を押し進めていった。
身体に力が入ったせいで、最初だけきっと彼もキツかっただろうけど、よく知るかたちを胎内も感じて、
安心感と快感に、簡単に身が蕩ける]


  あぁんん ひすいさん、っ


[彼の首の後ろを捕まえて、
好きって、愛してるって、言葉にする代わりに
車体と一緒に揺さぶられるまま、
ぐちゅぐちゅに蜜を溢れさせて、甘い声を車内に響かせる。

快感はきっとあの夜の方が強かったけど、
愛おしさは変わらない。
私を呼ぶ彼の声にくらりと意識を薄めながら、
指輪をした指を、彼の手に絡める。]

【人】 北神 翡翠

──3月14日──


この日、俺の母校の学園では卒業式が行われた。
前年と同じように式典が行われたのだとすれば、
その後は友人たちと一緒に謝恩会に向かうのだろう。

事前に謝恩会の後で迎えに行くよと君に伝え、
会場の場所を君から教えてもらう……うん?


『ここって去年、俺の誕生日に泊まったホテル?』


君から送られてきた位置情報に見覚えがあったので訊いたら、Yesはいと返って来たかな。
なるほど、すごい偶然。それとも運命のイタズラ?

 ……。


『楽しんできてね。それじゃ、また』


送ったメッセージをそのまま受け止めるか、あるいは言外に込めた思いまで伝わるか。何にせよ、俺は君から指定された時間と場所に従うまで。
(37) 2024/01/07(Sun) 1:26:35

【人】 北神 翡翠

かくして俺は、約束した時刻の指定された場所に現れた。
ホテルのロビーに入って、エスカレーターから見えやすい場所にでも立ってようか。


「……なんか懐かしいな」


一度しか訪れた事のないホテルだけど、周囲の光景は見覚えがある。昨年のちょうど今頃、君とここでロマンチックな一夜を過ごした事はいい思い出だ。

あの日あの時この場所で、
君としたあれそれを頭の中で呼び起していたら、エスカレーターの方からたくさんの賑やかな声が聞こえてきた。


「あ〜…あれだな」


賑やかな若者の集団、おそらく彼らが学園の卒業生だろう。
酒が入っているのか、楽し気に盛り上がりながらエスカレーターに乗って下りてくる。
(38) 2024/01/07(Sun) 1:26:59

【人】 北神 翡翠

彼らは俺より一年後輩だから、中には在校中に多少交流のあった顔もあった。向こうもこちらに気付いたのか『北神せんぱ〜い』と呼ばれて手を振られる。
おいおい、声がでけーよ、と周りからの視線の痛さに身が竦む思いをしながら、手を小さく振り返した。
まあでも、一年ぶりの再会に嬉しそうな顔を向けられれば、俺も悪い気はしなくて、


「ひさしぶり〜、元気そうじゃん。
 卒業おめでとう。

 ん?
 ああ、俺も元気だよ。

 えっ、写真?いいけど。撮ろっか?って、
 俺も一緒に?あ、ハイハイ」


卒業したては記念写真を撮りたがるものかな。
その気持ちはなんとなく分かる

ほろ酔い気分の後輩に腕を引かれて、適当なその辺を背景に写真を撮った。その後で何故ここに居るのかと、今更ながらに訊かれて、


「いやぁ、
 君たちに卒業おめでとうが言いたくて待ってたんだってウソ。
 あ、おめでとうがウソって事じゃなくて、
 待ち合わせだよ。ここでね」


何もここに居る全員が、俺と海瑠の関係を知っているわけではないだろうから、少しだけ言葉を選んで慎重になる。
でも、誰かが「瀬戸ですか?」って訊いてきたので、そうだよ、と頷いた。すると別の誰かが、会場にまだ居るのを見かけたと教えてくれる。
(39) 2024/01/07(Sun) 1:28:41

【人】 北神 翡翠



「わかった。
 じゃあ、もう少しここで待ってようかな。
 うん、じゃあね、…───元気で」


ロビーから出ていく彼らに手を振って見送り、
再びこの場に一人取り残された。


(さて、俺のお姫様はいつ登場するかな)


などと思いながら、再びエスカレーターの方を見上げる。
すると、程なくして君の姿が見えた。


「おっ」


今日はパンツスーツか。そういえば、君から服装については聞いてなかったな。
俺の前ではスカート姿が多くなったけど、君のそうした姿を見るのは、去年の暮れに写真を送ってきてくれた以来か。
そして、君を取り囲むキャピキャピ集団よ……。
(40) 2024/01/07(Sun) 1:30:11

【人】 北神 翡翠

 

「……訂正。王子様、かな?」


思わずふ、っと軽く吹き出す。
滅茶苦茶モテてんじゃん、王子サマ。
とはいえ、その光景を見て湧いた感情は、羨ましいとか妬けるとかではなくて、純粋に愛しい、な訳で。

 どんなにハンサムな恰好をしてても、
 俺にとっては最高の彼女なんだよなぁ……。


君の姿を視線で追いながら、目の前に来るのを、待った。**
(41) 2024/01/07(Sun) 1:30:32

【人】 北神 翡翠

君と合流してから、クロークで荷物を引き取る。
コートとボストンバッグが一つ、あとは卒業式で貰った花や贈り物が入った紙袋かな。


「たくさんもらったね、…なんか、女の子からのが多い?
 ん、……そっち持つよ」


そもそも男が卒業式でプレゼントを贈るとか無いから、
送り主は必然と女性なわけだが。
一番重そうなバッグを代わりに持って、ホテルの駐車場へ移動する。


「君が寮から送った荷物は今朝届いたよ。寮にはもう、
 忘れ物はないかな?このままうちへ向かって大丈夫?」


君が寮で普段使いしていたものは、既にわが家に届いている。
段取り通りであれば、卒業式の後で部屋を引き払って、
最小限の荷物はこのバッグの中身だけ。
乗ってきた車の側まで来ると、後部座席を開けて
運んできた荷物をそこに置く。
(42) 2024/01/07(Sun) 10:48:13

【人】 北神 翡翠



「それと、俺からも。卒業おめでとう、海瑠」


すぐに元の位置に戻すかもしれないけど、まずは君に
直接手渡したい。
両手が空いた君に差し出したのは、青い薔薇の花束。
数えれば花は21本あるはずだ。
一年前に青い薔薇を4本、俺にくれた君なら意味は伝わりそうだね。
そもそも、薔薇の本数にも意味があるとは、この花束を買うまで知らなかったけど。



「あと、これも。バレンタインのお返し」


続けて渡したのは、小さい紙袋。
中身はマカロンだ。今日はホワイトデーだしね。
マカロンもオススメだけど、パッケージに描かれた白い猫が可愛いので、気に入ってくれると嬉しい。
俺からの贈り物に、君が満面の笑みを浮かべてくれたかな。
カッコいいスーツを着てるけど、今の君は本当に女性らしいと思うよ。
好きだ。



「ふふ、喜んでくれたかな。
 良かった。……それじゃあ、いこっか」


君を促して一緒に車に乗り込む。
目指す先は俺の…───今日からは、二人で住む家だ。*
(43) 2024/01/07(Sun) 10:55:57

【人】 北神 翡翠

渋滞に遭う事もなくスムーズに移動したが、
家に到着したのは結構遅い時間だ。
車を停めて、君を家まで案内する。
敷地内にある離れの一軒家。去年の正月にも一度来たよね。
一階、二階あわせて3LDKだけど、二人で住むには十分だろう。
今後家族が増えたら、増改築等やり様はある。

俺の両親は既に母屋の方に越していて、空いた部屋には君の荷物が運び込まれていた。
君の実家から届いてる分もあって、
君の手で荷解きされるのを待っている。


「今日はもう遅いから、荷物の整理は明日からにしよう。
 あと、うちの両親に会うのも明日でいいから」


両親や祖父母は同じ敷地内にいるけど、別居という体だ。
初めは何かと顔を合わせる機会が多いかもしれないけど、基本あちらから干渉してくることはない。母も祖母もそうして良好な関係を築いてきたから、君もそうだといいな。


「君は今夜、このベッド使ってね」


夫婦の寝室になる部屋に、ツインのベッドがある。
両親が使用していたものだが、マットレスや寝具は新しいものに交換済だ。
君のバッグを同じ部屋に置いてから、居間へと案内する。
(44) 2024/01/07(Sun) 12:20:29

【人】 北神 翡翠

 

「後で風呂にも案内するね。
 とりあえず、お茶でも入れようか。
 緑茶?それとも、ミルクティーがいいかな。
 カフェインを気にするなら、ハーブティーもあるけど」


リクエストを聞きながら、君にお茶を振舞うのは
久しぶりだなと感じ入る。
俺が寮にいる間はよく入れたものだけど、
離れ離れになってからは、その機会も失われていた。

君の分のお茶は、青薔薇が描かれた白いカップに入れた。
やっぱり君って、青薔薇のイメージなんだよね。

それに、さっき手渡した花束に足すと22本になる。
意味は「ふたりで歩いていこう」だったかな。



「……お待たせ」


二人分のお茶を運んで、ソファーにいる君の隣に腰を下ろす。
君の手元にカップが移るのを見ながら、こっそりと、そのような意味を込めて。*
(45) 2024/01/07(Sun) 12:22:17

【人】 北神 翡翠

リビングでお茶を飲みながら、今日起きた事について
君から色々な話を聞いた。
俺も知ってる先生の話は懐かしいな。あと後輩たちもね。

会話とお茶を楽しんだ後は、家の中を一通り案内した。
寝室は一階、俺の部屋は二階。
いずれ俺も一階で寝る事になるけど、今夜は君も疲れて
いるだろうし、俺は二階の自室で休むつもりで、


「何かあったら呼んで。
 呼びに来るの面倒だったらLINEでもいいよ。
 じゃあ、また明日。……おやすみ」


って、君を寝室に残して部屋を出ようとしたけど、
後ろから腕を引かれて、立ち止まった。
引き留めてくれる事を期待しなかったといえば嘘になるか。


君の方へと振り返って、肩にそっと、手を置く。


「……今日は朝早かったでしょ?
 疲れていると思ったから、今夜は大人しく一人で寝ようと思ってたのに」


これから二人で過ごす夜は、いくらでも来る。
そう思ったからこその別々だったはずだけど、…───
(46) 2024/01/07(Sun) 13:43:47
真新しい寝具の上に、君を押し倒す。
美男子風な君の服をひん剥いて、女体へと暴きたい欲望はあるものの、仕立てのいい服をグチャグチャにしたい程、分別が無いわけではない。
たぶん

出来るだけ皺にならないように気遣いつつ、
でもやっぱり性急な手付きで、君を裸にしていく。


「……ねぇ、やっぱり今日はまだ着けないとダメ?
 三日後に君の苗字が北神になるまでお預けかな」


君の体を散々弄って鳴かせた後、蕩けたような目つきをしている君の手のひらに、ゴムのパッケージを握りこませながら訊ねる。


「君に、選ばせてあげる。
 着けるんだったら、君の手でして。まだ上手に出来るよね…?
 ナマでいいなら、こっち来て……俺に乗っかって」


覆い被さっていた君の体から身を起こし、
ベッドの上に胡坐をかく。
俺の勃起した逸物を包むのは薄い膜なのか、
それとも君自身なのか。

ベッドに横たわる君を見つめながら、この先の行動を予想して、
……口元に薄く、笑みを浮かべた。*

【人】 北神 翡翠

結局、一つのベッドの上で共に朝を迎えてしまった。
まだ眠たい体を起こし、二人でベッドから這い出ると、
浴室に一緒に入ってシャワーを浴びる。

俺の部屋も早く移動しないとな、と決意して
新しい一日がスタートした。
(47) 2024/01/07(Sun) 15:15:55

【人】 北神 翡翠

──三日後──


今日は俺の誕生日。
そして、役所へ婚姻届けを出そうと決めている日だった。

22歳で結婚って今では相当早いかもしれないけど。
君なんて、21歳だしね。
でも結婚出来る年齢だし成人もしているし、本人たちや周りに不都合がなければ、何ら問題はないはず。

今日は日曜日だけど、婚姻届けの受付は24時間365日
いつでも可能だ。
俺たちは普段着だけどちょっとだけいい恰好をして、
一緒に区役所まで出かける。


「よろしくお願いします」


夜間休日受付に回って、守衛さんに婚姻届けを
渡して預かってもらう。
二人で同時に頭を下げて、一緒に区役所の門を出た処で


「イエーイ」


君を促して、勢いでハイタッチをした。
君の左手薬指には、誕生日に贈ったダイヤモンドが輝いている。
(48) 2024/01/07(Sun) 15:16:20

【人】 北神 翡翠

婚姻届けを出した後は、二人で式場に赴いて打ち合わせ。
三か月後に控えた結婚式の段取りは着々と進んでいた。

いつもの担当の人に、届けを出してきましたと報告したら、
早速「おめでとうございます」と祝福される。
へっへっへ、なんか照れくさいな。
君と目を見合わせて、はにかみつつ頷いてみたり。

そして、今日は君の衣装合わせ。
前回選んだウェディングドレスを、今日はお試しで
着る事になっている。


「……うっわぁ……すごい……、綺麗だ……」


頭に乗せたヴェールから裾の長いドレスの先まで、
純白のレースをまとった君があんまり綺麗で、
俺の語彙は完全に喪失した。
(49) 2024/01/07(Sun) 15:19:01

【人】 北神 翡翠


似合う、似合いすぎるっ
君は世界一綺麗な花嫁さんだよ
君以上にこのドレスが似合う人なんていないよぉ



頭からピヨピヨ花を飛ばしまくってヘヴンモードの俺。
撮影許可が出たから、見境なく撮りまくった。
(50) 2024/01/07(Sun) 15:19:36

【人】 北神 翡翠

その後は二人で休日デート。
のんびり買い物したり、夜は俺のリクエストで焼肉に行ったり。
来年にはまた、君の誕生日に行ったレストランで
二人の記念日を祝福しようか。

帰り道に、隣に並んで歩く君と手を繋ぐ。
この後お別れする事もなく、同じ家に帰れることが
どんなに幸せなことかと噛みしめる。


「これからも、よろしくね」


日々を二人で重ねて行こう。
楽しい事は二人で二倍に。
悲しみや苦しみは、二人で分け合って半分に。

一緒にいる間はずっと、御神籤の結果は
大吉
だ。*
(51) 2024/01/07(Sun) 15:24:26

【置】 北神 翡翠

昨年の夏、
二人で海辺の洞窟を探検した。

カップルで訪れて契りを交わすと、
二人は将来ずっと幸せになれる、
という言い伝えがある場所。

安っぽい都市伝説にも聞こえるような内容なのに、
とても興味が引かれた……いや、期待を込めていた。

二人で共に歩む先に、
幸せがずっと続きますように、と願っていたから。
(L3) 2024/01/07(Sun) 18:46:14
公開: 2024/01/07(Sun) 18:50:00

【置】 北神 翡翠

そうして、二人だけで結婚式の真似事をした。
お互いの気持ち以外に寄るべは無かったけど、
契りを交わしたいという君からの願いに、
真向から応えたくて。

「病める時も健やかなる時も、
 貴方の事を愛しています。
 
あなたを愛しみ、共にある事を誓います


お互いに、生涯の伴侶でありたいと願って受け入れる。
誓いの証に互いの左薬指の付け根にキスをした。
(L4) 2024/01/07(Sun) 18:46:32
公開: 2024/01/07(Sun) 18:50:00

【置】 北神 翡翠


あの時に交わした二人だけの誓いを
今度は皆さんの前で行います


(L5) 2024/01/07(Sun) 18:46:48
公開: 2024/01/07(Sun) 18:50:00

【人】 北神 翡翠

──6月吉日──


『あ〜〜、ハイッ、いいですよぉ〜
 それじゃ、次は新郎が新婦を抱っこしてみましょうか。
 お姫様抱っこですよ、出来ますか?

 ハイ、あ〜〜、いいですねぇ
 それじゃ、撮りま〜す!
 こちらを見て笑ってくださ〜い』


挙式の後の披露宴までの間に、プロのカメラマンによって様々なポーズを取らされる。
思い出のフォトを沢山撮って、後で少しでも多く買わせようって狙いだろう。もちろん買うけど。


さっきは薔薇のアーチの前で、二人で指を合わせて
ハートマークを作った。
で、今度は花嫁をお姫様抱っこしてポーズだ。
ウェディングドレスの裾は長いけど、方向さえ分かれば大丈夫。


「重くないよ。へーき」


君が心配そうにしてたら、そっと囁いて安心させてあげよう。
この日のために
というわけではないけれど、
年明けに
仕事復帰したのとほぼ同じ頃に、ジム通いも再開した。
以前ほどハードではないけど、
失われた体力と筋肉は概ね取り戻せたと思うよ。
来月になったら、海かプールに行けるかな。
そうしたらまた、二人で休暇を取って行こうね。*
(52) 2024/01/07(Sun) 18:47:28

【人】 瀬戸 海瑠

[卒業の前の日から日付が変わる頃まで、
幼馴染の芽衣と電話で話をしていた。
ルームメイトも通話中だったから、
部屋の中で気兼ねなく。

「もう卒業だね、おめでとう、北神さんちにすぐに行ってもいい?」と愛らしい声で尋ねる彼女に、]


  だめ。
  ……しばらくは、二人でいたいから……

  落ち着いたら招待するから。


[なんて惚気を聞かせてしまいながら、
ルームメイトと殆ど同じ時間に通話を終わらせた。
彼女とも今日でお別れだ。
少し淋しいけど、遅くなりすぎない程度に少しお喋りをして、どちらともなく眠りについた]
(53) 2024/01/07(Sun) 21:00:16

【人】 瀬戸 海瑠

[実に多くの事を学んだ三年間だった。
一年前は鞭の様なもので魔を縛る、又は祓う事しかできなかったけれど、今はそれを剣の様に扱う、紛うことなき近接武器の使い手として、実力を認められた。
北神家に恥じない人間になれたとは思ったけど……
ここからがスタートだという気持ちで身が引き締まる。

学び舎を後にする卒業式は初心に返る様な気持ちで、
袴ではなく、男性の着る様なスーツで臨んだ。
別にサービスとかじゃなかったけど……
たくさん女の子に囲まれたりして。

お待たせしました、って彼の前>>41に立って笑ったら、
流石に女の子たちは散っていったかな]
(54) 2024/01/07(Sun) 21:00:57

【人】 瀬戸 海瑠

[彼から手渡された青薔薇の花束……>>43
流石にすぐに数えられる数ではなくて、
きっと、家に着いてふとその本数を数え、それから意味を調べて胸がいっぱいになるんだろう。

バレンタインに渡したチョコレートのお礼も返ってきて、ああ、両手がいっぱいで、抱えられない。
ふふ、と幸せそうに笑う私は、
こんな格好でもちゃんと貴方の婚約者らしいかな。

───でも、
貴方の腕を引いたのは>>46
そんな事が気になった訳じゃないんです。

単に、同じ家に帰れて、
またお茶をいれてもらって、嬉しくて……
それだけ]
(55) 2024/01/07(Sun) 21:02:24


  ……このまま、繋がりたい。


[お預けなんて、もうする気がない。
男の服を脱がされて、
女の顔で彼に跨って、囁く。

退魔士としても頑張りたいけど、彼が望むならすぐにでも彼の子を身籠りたいと思っている。

いつの間にか私はすごく欲張りになって、
そして、世界の中心は彼になっていた]

【人】 北神 海瑠

[──そして披露宴の少し前。>>52
真っ白なドレスを着て……
あの夏の日以来かな?お姫様だっこをされて、しかも「へーき」だって……人前だというのに、瞳がハートになってしまうくらいときめいてしまった。

もう、本当にずるい人だ……
恥ずかしくて、彼にしがみついて顔を伏せる。

彼が声を掛けてくれたら、
顔を上げようかな、それで、]


  翡翠さん。
  幸せにします。


[って、自信と慈愛に満ちた赤い瞳で、
死ぬまで……否、死んでも変わらない気持ちを、
彼の瞳に誓いたい。**]
(56) 2024/01/07(Sun) 21:11:35

【人】 北神 翡翠

今にして思い返せば、
君とはじめて会話を交わした日から、
運命的な巡り合わせを、感じていたかもしれない。

お互いに惹かれて、想いを伝え合った。
手を伸ばして、気持ちを確かめるように肌を重ねた。

心と体の距離が縮まった後でも、
相手を深く知る機会は訪れる。
(57) 2024/01/07(Sun) 22:03:34

【人】 北神 翡翠


時には俺のみっともなくて、弱い面を見せた時もあったね、
けれど、君は弱い部分も含めて、大きな愛を示してくれた。

奇怪な体験を機に、君が自信を失いかけた時もあったっけ。
けれど、君の気持ちを信じていたから、再び俺を求めてくれる日が来るのを待った。
(58) 2024/01/07(Sun) 22:03:58

【人】 北神 翡翠

時に辛い出来事が人生の試練のように訪れるけれど、
つらいきびしい季節を過ごせば、やがて春が来るように、
苦しい時期を耐え忍べば、幸せな時が必ず訪れる。

離れ離れで寂しい思いをした時期を冬と呼ぶなら、
俺たちにやっと、春が訪れたといえる。
(59) 2024/01/07(Sun) 22:04:36

【人】 北神 翡翠

間近で幸せにしますと宣言されて>>56
眩しそうに目を細める。真っ直ぐにこちらを見つめる赤い瞳は、
かつて贈った宝石のように輝いて綺麗だ。
青い4本の薔薇に込められた気持ちは、
今もなお、続いている。恐らく一生、君の想いは変わらない。

ならば俺も君に誓うよ。
翠玉色の瞳で君の誓いを受け止めたら、
今度はこちらからする番だ。


「俺も、君を守るよ
 傷ついても、癒してあげる」


甘露が発する輝きに満ちた未来が見える。
ようやく始まる二人一緒の人生、これからは共に歩いて行こう。
(60) 2024/01/07(Sun) 22:15:25

【人】 北神 翡翠

これからもし、気持ちにすれ違いが生まれた時は、
君に薔薇の花束を贈るよ。

初めて君に花を贈った時に抱いた気持ちを
思い出すために。

死ぬまで気持ちは変わらないと誓った君から
一生離れず、添い遂げるために。
21本の薔薇に想いを託して贈ろう。

花束を贈られた君に笑顔が戻りますように。
生きている限り、君だけに尽くします
心からの愛を込めて
(61) 2024/01/07(Sun) 22:16:42

北神 翡翠は、メモを貼った。
(a2) 2024/01/07(Sun) 22:27:22

北神 海瑠は、メモを貼った。
(a3) 2024/01/07(Sun) 23:23:39