【人】 山岳写真家 北落 祐伍[私の世界は、見違えるように変わった。 心震わせられる 美しい景色と出会えた時、 あなたにも見せたいと思うのは勿論だけれど… 移動の合間に立ち寄るインター。 自分だけなら、ほとんど手にすることのなかった その土地の名物、土産物。 「あなたは、どれが好きだろうか?」とか 「美味しければ今度、届けてみようか」などと 試してみることも増えた。 色鮮やかに、豊かに、どんどん広がっていく。] (1) 2021/03/19(Fri) 10:40:51 |
【人】 山岳写真家 北落 祐伍[あなたが生み出してくれる作品に 息の根を止められながら 眠りに就いて 日々、生まれなおす。 今は 殺されることだけでなく 生きることも…] ──────とても楽しいよ、駿。 [小さく呟いて、 かわいらしいサイズの米袋を 掌の上に載せ、レジへ連れていった。]** (2) 2021/03/19(Fri) 10:53:26 |
【人】 ノワール小説家 伊上 駿[原稿用紙の上で幾度となく繰り返される 貴方との出逢いと 殺害 による終焉。手掛けた本は僕と貴方の愛の軌跡を描く。 世界は、貴方が彩りを教えたのだ。] (3) 2021/03/19(Fri) 13:55:55 |
【人】 ノワール小説家 伊上 駿[バイトの学生たちに 最近、言われることがある。] 「この美味しいお土産誰から?」 「バイト休みの日に会ってる人?」 「ご挨拶したいなー!」 「今度の旅行に誘ってよ!」 [貴方に攫われたあとは暫く全身から 幸せが漏れ出している所為か 気づかれてしまったみたいだ。 僕に、とても大切な人がいること。] (4) 2021/03/19(Fri) 14:55:55 |
【人】 ノワール小説家 伊上 駿[旅行、とは学校の長期休暇に行く予定の キャンプのこと。 学校が苦手になってしまった彼らと 思い出を作るためのささやかな旅だ。 もしも貴方と一緒に行くことが出来るなら 当然、嬉しい。信用している子供たちに 大切なひとを紹介したいのも 山々 だけれど 子供ばかり、結構な人数になる。 貴方は、煩わしくないだろうか。] 今度、きいてみるね (逢いたいな……) [現金なもので、一度意識したら実現したい方向に 気持ちが流れているのを自覚する。 負担にはならないようにしたいから、 打診の際は期待を顔に出さないようにしないと。**] (5) 2021/03/19(Fri) 15:55:55 |