人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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【人】 長女 カナイ

【???】>>42

「…ぅ、ぁう…」


巻き込んで倒した机をがたがたぐらぐら鳴らしながら、
のろのろと身を起こす。
ぁえ、いつのまに帽子、被ったん。

―――視界に、差し伸べられる手がすっと割り込む。

「う
。 んぇ…?


カナイは、床にへたんと座り込んだまま。
呆けたような顔で、シロマの顔をぽけっと見上げるだけ。
(43) 2022/07/08(Fri) 12:08:08
ユメカワは、流れていくメッセージをぼんやりと眺めている。
(a45) 2022/07/08(Fri) 12:13:54

ユメカワは、頬の辺りを何度か擦った。
(a46) 2022/07/08(Fri) 12:15:17

【置】 いつかの ユメカワ


────追想。



「──どうしたの、麻弓ちゃん」

たまたま、友達に忘れ物を届けに行った日の事。
まだ自分は中学生で、少し離れた高校の校内は馴染みが薄くて新鮮で。
きょろきょろと知り合いの姿を探している内に、騒ぎの元に辿り着いた。

「何かあったの」

「先生?うん、わかった」

確か、その場から遠ざけられるように、何か頼まれごとをして。
それに素直に頷いてその場を後にしたから、
結局事の次第を知ったのは、もう少し後の事だったな。
(L3) 2022/07/08(Fri) 12:16:12
公開: 2022/07/08(Fri) 12:20:00

【人】 かれがれ ユメカワ

【廊下】

こういう時、どうするのが正解なんだろうな。

なんてぼんやり思うけど、結局は麻弓の言う事が正しくて。
子どもにできる事なんてたかが知れているから。
事態を把握さえしていれば、現場を見に行く必要は無い。

交番でも何でも、この事を大人に伝えに行くのも
一度皆で合流してから、その後の方が良いはずで。

「…………」

だから教室前の廊下で周りの動きを待っている。
付かない既読の数が増えた事に、どこか不安を覚えながら。

教室の中を覗き込もうとはせず、物音だけで様子を窺って。
何か頼み事であったり、手を引いたり、必要があるようであれば
できるかぎり手を貸すけれど、そうでなければ。
明かりを持って、皆で一度、空き教室へ戻る道を先導するだけ。
(44) 2022/07/08(Fri) 12:17:15

【人】 陽葉 シロマ

【???】>>43

「……ちょっと失礼するよっ」

脇の下に手を入れて、ぐっ、と上に持ち上げる。体格差もあり、立たせるくらいはできるだろうか。

何にせよ、そのまま視界を覆う様に抱き寄せて──背中を優しく撫でる。

「……大丈夫、皆がいるから。
 これ以上酷いことにはならないさ」

まるで大人のように。
穏やかな声色で、そっと語りかけた。
(45) 2022/07/08(Fri) 12:24:48

【人】 憂愁 ライカ

【???】

どう、と問われれば
こくこく頷いて、肯定を示す。
元より、それ以外の選択肢なんて思い浮かばないし。


「………、みゆ、き」

早鐘を打つ心臓。
ふらりと廊下へ出れば、見知った顔に、覚える感情は安堵。

「……、」

すぐにでも縋りつきたい衝動をぐっと抑えて、立ちすくむ。
それでも、瞳は、泣き出しそうに夢色だけを映していた。
(46) 2022/07/08(Fri) 12:38:47
ユメカワは、連絡を送って、周りを見渡した。見慣れた虎柄は──今は何処に居るだろう。
(a47) 2022/07/08(Fri) 12:45:38

ユメカワは、そんな事を思った後。ふと聞こえた声。
(a48) 2022/07/08(Fri) 12:46:35

【人】 かれがれ ユメカワ

【廊下】 >>46 ライカ

教室の中から、足音ひとつ。
弱々しく名前を呼ばれて振り向いた先。

「……夏彦」

眉尻を下げて君を呼ぶ。
最後にまともに話したのが、あんな形になってしまって。
こうして顔を合わせても、互いにぎこちなくて。

だからどうにも、こんな状況である事にかこつけたように。
厚かましく言葉を吐いて、手を差し伸べるのは憚られたのだけど。

「一緒に戻ろう。きっと皆、待ってるから…」

それでも、今にも泣き出しそうな君を放っておけなくて。
片手に握っていた金属の棒を壁に立て掛けて、
その場から一歩、踏み出して。空いた片手を君に差し出した。

思えばいつも──君に水を向けるのは、自分の役目だった。
(47) 2022/07/08(Fri) 13:09:52
かれがれ ユメカワ(匿名)は、メモを貼った。
2022/07/08(Fri) 14:04:19

【人】 元弓道 マユミ

「圏外?ううん、それならどうして拙達だけは連絡が取れているのでしょう」

一度、建物の外へ駆け出す。
防空壕の中でも連絡が届いたのだから、何かの間違いだ。
そう言い聞かせながら電波が届きそうな場所を探す。

* おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません*
* おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません*
* おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません*

「……」

……

* おかけになった電話は……*
(48) 2022/07/08(Fri) 17:08:17

【人】 元弓道 マユミ

「…………あ、れ」

電波の届く場所を探して、結構走った筈だ。
走った途中で、「同時に交番に行くのは皆と合流してからのほうがいい」と気付きながらも足を止めなかった。

それなのに。

見覚えがある。
来た直後、記念にと写真に撮ってグループラインに載せたのだから。
その時と違うのは、誰の背中もないところ。あの時はまだ、他の九人分姿がちゃぁんとあった。

確かに学校を出て、坂を下った筈だった。

それなのに何故、自分は学校の前にいる?
(49) 2022/07/08(Fri) 17:13:16
ネコジマは、声が震えている。
(a49) 2022/07/08(Fri) 17:29:50

ネコジマは、間に合ったと思っている。
(a50) 2022/07/08(Fri) 17:33:23

ネコジマは、手遅れなのを知らない。
(a51) 2022/07/08(Fri) 17:33:27

かれがれ ユメカワ(匿名)は、メモを貼った。
2022/07/08(Fri) 17:34:50

友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a52) 2022/07/08(Fri) 17:51:34

【人】 長女 カナイ

【???】>>45

「……こず、ちゃ」


カナイは簡単に持ち上がり、引き寄せられる。
暗色のフードからくぐもった声が返るほかには何もなく。

「だい ……ぉぶ、」


なされるがまま、棒立ちの身体を預けていた。
(50) 2022/07/08(Fri) 18:35:57

【人】 陽葉 シロマ

【???】>>50

「よし、よし。一緒に行こう」

背丈があっても、男の子ではないから。流石に軽々と、とはいかないけれど。
ぐい、と貴方を抱え上げて歩き出す。

「誰かと一緒なら、怖くないよ」


そう耳元で囁いて。
重い足音を軋ませ、2人の少女は廊下の奥へ進んで行った。
(51) 2022/07/08(Fri) 19:22:44
「ん〜……そうだな、是非とも招きたい子はいるね。
 マユちゃんとか、カナ姉とか。
 何だか生きにくそうに見えちゃってさ……」

個人的な思い入れのある子供、というのは今のところ無いようだ。
それは平等に生徒達と接する、『先生』としての立場を踏まえた姿勢でもある。

しかし。
見えない圧力を受けている同性に対しての同情は、やはり拭えない。

「絶対自分の手で迎えに行きたい、ってわけじゃなくてね。
 こっち側に引き込みさえできれば良いんだ」

だから自由に過ごしてほしいな、と。
少女は笑っていた。

【人】 憂愁 ライカ

【廊下】 >>47 ユメカワ


「……………」

こく、と、先程よりも力無く頷いて
視線を彷徨わせてから、一歩、君の元へ寄れば、差し出してくれる手を、おずおずと握る。
よそよそしかった時間を少しずつ埋めるみたいに。


───嗚呼、ずっと欲しかった温もりだ。
Wこんな状況Wじゃないと、踏み出せなかった大きな一歩。

「うん……もどる……、
 
びっくり、し……た……。


いつだって君の優しさに甘えてきたから
今日だって、君の名前を呼んでしまった。

「深雪、その……、」

先輩たちを一瞥すれば、あちらはあちらで大丈夫そうなので
情けない男は、そうして君と連れ添って、委ねて、歩いていく。

「……………何でもない。
 情けないとこ見せて、ごめん。」

勇気は、まだまだ何歩も足りてない。
(52) 2022/07/08(Fri) 20:18:26
ネコジマは、グループチャットに既読をつけました。
(a53) 2022/07/08(Fri) 21:25:39

【人】 元弓道 マユミ

>>【一日目・防空壕】 >>40

「戦時中のものでしょうか。傷つけてしまってすみません、ゆっくり眠ってほしいのです」

こちらも恐れよりも死んだ人間に対する謝罪の方が先に飛び出した。こちらも懐中電灯を持ったままではあるが、手を合わせて一礼。

同じように通知に目を向けて、少女は顔を見合わせる。

「そうですね。皆さんに何かあったら肝試しどころではありません。
 拙はこの亡くなった人たちがまた踏まれないように、少しずらしたり防空壕の蓋に土を被せてなるべく綺麗に戻してから学校に向かおうと思います。それで問題ないですね?」
(53) 2022/07/08(Fri) 22:06:04
シロマは、「……ありがとう」
(a54) 2022/07/08(Fri) 22:13:00

シロマは、永瀬へ小さく、しかし嬉しそうに告げた。
(a55) 2022/07/08(Fri) 22:13:25

【人】 長女 カナイ

【???】>>51

ぁう。
あぇ…」

抱え上げられ、至れり尽くせり。
年下の少女の足で、教室の出入り口をくぐる。

ぼそぼそと話す声が、廊下の暗がりへ消えていく。
ぷらんと浮く脚に、青紫の鈍い痛みが染みついていた。

「す すまね」
「ねーちゃん、また ぼんやりしとぉた、なぁ…」
(54) 2022/07/08(Fri) 22:19:06

【人】 かれがれ ユメカワ

【廊下】 >>52 ライカ

遠慮がちに手と手が触れ合って、
これまでずっと取れずに居た手を、壊れ物みたいにそっと握った。

「…………」

殆ど無意識に──以前のように手を繋ごうとする動きは。
きっと途中で固まって、実に半端な繋ぎ方になったんだろうな。

「仕方ないよ。
 冷静でいられなくたって…多分、それが普通の事だから」

「だから……少し安心したんだ、俺」

知人の死に動揺するのは、まったく普通の事だから。
努めて冷静であろうとする事だってきっと正常なのだろうけど、
不安を無理に心の内に押し込めてしまったり、或いは。
すっかり割り切ってしまえる事の方が、何だか恐ろしい。

夢川が取り乱さずに居られたのはきっと、現場を直視していないから。
白間だって、連絡から察するに幾らかの動揺はあっただろう。
栗栖や麻弓であれば──あの光景を客観視する事ができただろうか?


詮無い考えに耽っていても、仕方ない。
だから今は君の方に意識を向けて、これまでのように手を引いて。
きっと少し前を行く二人の後に、ふたり続いて行った。
(55) 2022/07/08(Fri) 22:27:23
ユメカワは、約束ひとつ。待ってるよ。
(a56) 2022/07/08(Fri) 23:28:07

【人】 憂愁 ライカ

【廊下】 >>55 ユメカワ

五指を揃えて手を繋ごうとして、君の指が開いて。
なんだか友達とも、恋人とも違う、中途半端な繋がり方をした。

「安心……?」

大人っぽく背も伸びて、心に余裕も持ったりして
君の頭を簡単に撫でられるくらいになりたいのに。
全然理想からは程遠くて───それが安心感を与えるのなら、悪くはないか、と、複雑に首を傾げた。

「……僕、は、
 深雪が見ちゃわなくて
 良かった………と、思った……。」

いつだって、心の隅には君が居る。
言外に、伝わるだろうか。
こんな言い方しか出来ないんだから、伝わらなくても良いや。
───なんて諦めちゃうから、きっと、こんなことになったんだろうな。



……ふたりと、ふたり分の足音。
ぎこちない指同士の隙間が、なんだか寂しく感じてしまって
ぎゅ、と君の手を強く握るのだった。
(56) 2022/07/09(Sat) 0:03:01
ライカは、ほとり。───カメラのレンズに、ひと雫。
(a57) 2022/07/09(Sat) 0:06:00


「生きにくそう……それは、俺もそう思うな」

各々を取り巻く事情の、その全てを知っている訳ではないけれど。
ただ、死ぬ理由が無いから生きているだけのような。
そんなふうに見える同年代が身近に多い事は、事実だった。

このまま生き続けていても、
きっと状況が今より良くなるかなんて分の悪い賭けだ。
なら、ここで賭けを降りて、皆で永遠を過ごしたっていいはずだ。

そんなのはきっと、死者の傲慢でしかないのだけど。


「わかった。
 もし後から何か事情が変わったら、その時は教えてね」

あなたの笑顔にひとつ頷いて、その後は。

以前の約束通り、控えめな音量で音楽を流したり、聴いたり。
ごくありふれた学校の休み時間のような、束の間の一時。
きっとそんなささやかな時間が、どこかの教室に流れていた。

【置】 友達 ネコジマ


猫島 稔という奴は、昔から自分のことを猫島と呼んでいた。
 
 山子さんところのお孫さん。
 山子さんところの不出来な娘のお子さん。
 山子さんところの──……。

 
母さんは猫島で、自分も猫島なのに、
猫島と呼ばれないのが不思議で仕方なかった。
 
小学校の人の多くは、猫島を下の名前で呼ぶものだった。
人数が少ない分、距離が近かったし、
土地柄、同じ名字の子どもが結構いるからね。
猫島は……他にはいなかったけれども。
  

それだからなおのこと主張するように、
彼は自分を猫島だと言っていた。   
  
そうしないと、なんだか自分というものが
わからなくなってしまいそうで。
どうにも妙な強迫観念だけれども、
そんなふうに彼が思っていた事実はあって。
 
皆がみのると呼んでくれるから、
自分で言うのとあわせて、猫島は猫島 稔だった。

 

猫島の母は近々離婚をする。その予定だ。       
猫島には戻らないで、山子にまで名字を戻すらしい。  
余程のことがなければ、三途からもう出ないだろうしね。

彼が猫島 稔でいたのは十年と半年もいかないくらいで、
寅谷 稔でいたのは三年ぽっちくらいで、
これから先は、きっと死ぬまで山子 稔なのだ。
 
(L4) 2022/07/09(Sat) 0:21:48
公開: 2022/07/09(Sat) 0:25:00
ネコジマは、あの頃とは違う理由で、自分を猫島と言っている。
(a58) 2022/07/09(Sat) 0:22:05

ネコジマは、寅谷の時間が好きじゃなかった。裏切られる期待もない。
(a59) 2022/07/09(Sat) 0:22:30

ネコジマは、山子の時間が好きになれるかはまだわからない。期待を裏切られるかも。
(a60) 2022/07/09(Sat) 0:22:34

ネコジマは、三途での猫島の時間が好きだった。期待を裏切られない。
(a61) 2022/07/09(Sat) 0:22:46

ネコジマは、自分が猫島 稔だったと認識している数年間の思い出に縋って生きてきた。耐えてきた。
(a62) 2022/07/09(Sat) 0:22:59

ネコジマは、猫島 稔の周りにいた、両手の指の数にも満たないくらいの人たちのことが大好きだ。
(a63) 2022/07/09(Sat) 0:23:18

マユミは、白間にどういたしまして、と柔らかな声で告げて別れたのだった。>>a54 >>a55
(a64) 2022/07/09(Sat) 0:31:44

ユメカワは、今でも、きっとこれからも、君の事が好きだ。
(a65) 2022/07/09(Sat) 3:51:34

ユメカワは、もしかしたら、その想いが一方的でない事さえ伝えられたなら。
(a66) 2022/07/09(Sat) 3:55:19

ユメカワは、あの日も、それで十分だったのかもしれない。
(a67) 2022/07/09(Sat) 3:56:00

ネコジマは、あなたと同じで寂しがり屋だけど、見栄っ張りでもありますから。
(a68) 2022/07/09(Sat) 18:13:56

ネコジマは、夢川にスタンプ送信。『( ・´ー・`)』 多分ちゃんと了解しました、これは。
(a69) 2022/07/09(Sat) 18:15:25

ユメカワは、スタンプで返信。👍。
(a70) 2022/07/09(Sat) 18:50:41

陽葉 シロマ(匿名)は、メモを貼った。
2022/07/09(Sat) 19:09:02

陽葉 シロマ(匿名)は、メモを貼った。
2022/07/09(Sat) 19:09:37

【置】 元弓道 マユミ

────追想。

「ああ、深雪ですか」

来年高校に入ってくる年下の友達。自分と違って可愛くって落ち着いていて、でも実は結構行動力がある。そんな、お友達。

彼の姿を捉えた時の少女はどこかそわそわ。きりりとした柳眉もほんの少し困ったように歪んでいる。

「ちょっと部活で色々あって。忙しくなっちゃったんです」
「先生を呼んできてもらえますか?誰でも構いませんので」

もっと上手に誤魔化せたら良かったのだけど、自分にそんな器量など無い。
いかにも何か起きています、といった空気を和らげることも叶わないまま、どこか切迫した雰囲気を纏いながら夢色の彼を遠ざけることしか出来なかった。
(L5) 2022/07/09(Sat) 20:32:36
公開: 2022/07/09(Sat) 20:35:00

【人】 元弓道 マユミ

>>a52 にゃんこ

「む。貴方は……稔のお友達の猫ですね」

なんかおるー、くらいの能天気さで足元うろうろしてくる可愛いいきもの。
不可思議な事が起きていると混乱しかけていた脳が一瞬柔らかくなった。無意識のうちに緊張していた体も少し落ち着いた気がする。
内心「猫や、ありがとうございます」とお礼を述べつつ中腰になって猫を見やる。

「探検終わって満足したら、稔のとこに戻るのですよ」

無理に捕まえるのは気ままに生きる猫にたいしてよろしくないかもしれない。そう判断した少女はそれだけ声をかけて、学校へと戻っていった。
少女は彼が猫を探していないことを知らないのだ。
(57) 2022/07/09(Sat) 20:48:07

【置】 いつかの ユメカワ


────追想。



心ここにあらず。液晶を眺めながら最寄り駅のホームで電車を待つ。

どうしようもなく気が重くて、時間が随分長く感じた。
引っ越し先の周りまで出掛けよう。姉との待ち合わせの日だった。
だから、ちゃんと笑っていられるかわからなくて。

どうにもならない事なのだから、それを受け入れるしかないのに。
いつまで経っても気持ちがついて来る事なんて無くて、
だから楽しげに引っ越した後の事を話す家族に
上手く調子を合わせられもしない。それが余計に息苦しい。

先の事なんて、考えても憂鬱なばかりだ。
何もかもが全て、変わらずにいられたならよかったのに。
大切な時間を切り取った写真のように。


不意に聞き慣れた発着音が聴こえて、ふと顔を上げた。
何処か物寂しさを感じさせる『きらきら星』。

ああ、いきたくないな。
(L6) 2022/07/09(Sat) 21:34:45
公開: 2022/07/09(Sat) 21:50:00
ユメカワは、皆と居る日々が好きだった。なんでもない日々がよかった。
(a71) 2022/07/09(Sat) 21:43:14

ユメカワは、変わらずにいたかった。叶うなら、いつまでも。
(a72) 2022/07/09(Sat) 21:43:46

【人】 元弓道 マユミ

>>白間

『梢』

それは遊びに来た友人の一人が死んだと、連絡を受けて暫くした後。

『貴方、少しは休みましたか?』
『正直に申告するように。嘘ついたらくすぐり40分の刑です』

自分と探索したり仲間の遺体発見したり。色々な事が起きているだろうが、周りに人がいる限りあの少女は毅然とした態度を取り続けているだろうから。
グループラインではなく個人宛のメッセージでそのような文章を送る。
(58) 2022/07/10(Sun) 0:14:34
ライカは、君の手の甲に、手のひらを添えて。
(a73) 2022/07/10(Sun) 1:14:20

ライカは、背伸びをして、口付けをひとつ。
(a74) 2022/07/10(Sun) 1:14:43

【人】 陽葉 シロマ

>>58 マユミ

「おぅ……」

周囲の人間をちら、と見遣った後。
隠れるように返信を打った。

『お茶飲みます』

40分という現実的な時間に、いざとなれば実践するのだろうと思いつつ。
申告ついでの休憩宣言であった。

移動したのだろう。
暫くしてから続いた。

『でもそれ言ったら、マユちゃんもだよ』
『一緒にお茶する?』
『ピアノが鳴れば、喫茶店みたいなものだよ』

しかし貴方だって、自分と探索したり山を降りようと試みたりしている筈だ。
お互い様ではないかと言うつもりで、続けて送信する。
(59) 2022/07/10(Sun) 4:50:05
陽葉 シロマは、メモを貼った。
(a75) 2022/07/10(Sun) 4:50:43

ユメカワは、腕の中の君に囁きかけて。
(a76) 2022/07/10(Sun) 4:55:53

ユメカワは、静かに笑っていた。
(a77) 2022/07/10(Sun) 4:55:59

【人】 元弓道 マユミ

>>59 シロマ

『よろしい。頑張ることは褒めるべきことですが、度が過ぎれば一転して褒められないことになりますからね』

お互い様と言いたげなメッセージを見てふむと唸った。
ここで此方が無理を通せば、彼方も今後ちゃんと休んでくれないかもしれない。それは避けたいことだ。

『はい。それじゃあお茶の時間にしましょう』
『音楽室ですね。わかりました、そちらにすぐに向かいます』

他にも貴方の様子をこの目で確認したかったので好都合だ。
少し待っていてくださいね、と締めくくってからすぐに目的地へと移動した。


…………
……

「たのもー!お客様一名来店ですよ!」

暫くして、喫茶店にはたいへん不釣り合いな名乗りのもとドアをすぱんと開けるモンスターお客様が来店した。
(60) 2022/07/10(Sun) 5:11:22
ライカは、震える唇で、言葉を紡ぐ。
(a78) 2022/07/10(Sun) 8:32:43

ライカは、「すき、だから。」
(a79) 2022/07/10(Sun) 8:33:13

【人】 陽葉 シロマ

>>60 マユミ

「いらっしゃいませ〜。
 お好きな席にどうぞ。……こんな感じ?」

少女は半円状に並べられた椅子のひとつに腰掛け、水筒の中身を飲んでいた。
予め持って来ていたようだ。

「ピアノが鳴ってただろう?
 鳴る瞬間ってどんな感じなのか気になって来てみたんだけど、まだ鳴りそうにもないんだ」

朽ちかけたピアノを眺め、からんと水筒の中身を揺らす。

「……マユちゃん、何か弾けたりしない?」

演奏なら、教師を志していたこの少女の方ができそうなものだが。
今は弾く気分では無いのかもしれない。
(61) 2022/07/10(Sun) 9:35:29
ユメカワは、大好きな君と、もう一度。
(a80) 2022/07/10(Sun) 15:11:42

ユメカワは、同じ夢が見たい。
(a81) 2022/07/10(Sun) 15:11:48

ユメカワは、迷わない。ただそれだけを願って──手を伸ばした。
(a82) 2022/07/10(Sun) 15:12:17

ライカは、君が好きだ。君の隣に居たい。
(a83) 2022/07/10(Sun) 17:57:05

ライカは、────、
(a84) 2022/07/10(Sun) 17:59:15

ライカは、君を、思い切り突き飛ばした。
(a85) 2022/07/10(Sun) 17:59:33

ライカは、確かに君の事が好きだ。
(a86) 2022/07/10(Sun) 18:00:58

ライカは、君を置いて、廊下を駆けて行った。
(a87) 2022/07/10(Sun) 18:01:30

ユメカワは、君が好きだ。
(a88) 2022/07/10(Sun) 19:58:05

ユメカワは、君とずっと一緒に居たい。それだけなのに。
(a89) 2022/07/10(Sun) 19:58:20

ユメカワは、暫しの間、廊下に一人茫然と立ち尽くしていた。
(a90) 2022/07/10(Sun) 20:00:34

ユメカワは、君の背を追えなかった。
(a91) 2022/07/10(Sun) 20:00:41

ユメカワは、───君の事が、好きなのに。
(a92) 2022/07/10(Sun) 20:00:47

ネコジマは、「またね裏ニイ」 別れてまた学校探検隊。まだ何も起こってなんていないと思っていた時のこと。
(a93) 2022/07/10(Sun) 20:09:13

【人】 元弓道 マユミ

>>61 シロマ

店員さんに促されれば、貴方の隣にすとんと腰を下ろした。持ってきていたボトルを取り出して、ぐびぐびと一気に中のスポーツドリンクを呷る。

「そういえば、ぽろぽろ鳴っていましたね。ここのピアニストはおシャイなんでしょうか。折角ここに楽しみにしている観客がいるというのに、勿体無いですね」

唇の端を濡らす雫を豪快に手の甲で拭いながら、同じようにピアノを眺める。
二人とも率先して探索をするようなお転婆娘とじゃじゃ馬娘ではあったが、ピアノを弾くなら運動のみならず勉強等も出来る白間の方が適任であることくらいこの二人を知るものなら分かるだろう。本人たちなら尚の事。

「ふむ。そうですね、拙の得意な楽器はカスタネットではありますが……梢の折角のリクエストです。今だけピアニストになるとしましょう!」

弾く気分ではないのだろうと察し、右肩をぐるぐる回しながらピアノへと近づいた。
そして白と黒の舞台に、少女の硬くなった指が乗せられて──。

(62) 2022/07/10(Sun) 20:44:07
友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a94) 2022/07/10(Sun) 20:44:10

マユミは、ピアノの演奏技術は58くらい。
(a95) 2022/07/10(Sun) 20:45:05

【人】 元弓道 マユミ

>>62 シロマ

「……ど、ど、そ、そ、ら、ら、そ……」

人差し指で丁寧に鍵盤を押していく。
弾いているというより、何かのスイッチをぽちぽち押しているといったほうが正しいかもしれない。

芸術とは無縁の少女である、ピアノなどろくに弾けやしなかったが、「きらきら星」くらいは覚えているらしい。腕前も上手くはないが、途切れることはなく壊滅的というわけでもなさそうだ。


ぽろん。ぽろん。ぽろん。


暫くの間、今限りのピアニストは朽ちた世界の中でたどたどしくも少女の為に弾き続けたのだった。

「……ふう!やりきりましたよ!梢!」
(63) 2022/07/10(Sun) 20:49:54
ネコジマは、軍歌の気配をはらんだピアノの旋律を聞いていた。
(a96) 2022/07/10(Sun) 20:57:58

【人】 友達 ネコジマ

>>a96

「……?」

誰が弾いたかわからないピアノの音は、結構すぐに止んだ。

猫島は音楽室には寄りたいと思っていたから。
思っていたけど、意地っ張りの延長で行けていなかったから。

だから足が向きかけたけど、寄り道しないって言ったからね。
(64) 2022/07/10(Sun) 20:58:35
ネコジマは、屋根裏から空き教室へ。まっすぐ向かったのでした。
(a97) 2022/07/10(Sun) 20:58:54

【置】 出席番号 縺斐a繧薙↑番 カナイ

────起立、気をつけ。
どこか懐かしさを覚える、快活な声が脳の裏を焼く。

んぁ、と間の抜けた覚醒。

鳴き声の主は、がばりと身を起こす。
大きな、長袖のパーカーを身に纏った小柄な少女だった。
着席の姿勢を保った少女が居るのはどこか暗い一室のようで、目の前の机に突っ伏して眠っていたらしい。
窓から鈍く刺しこむ月明かりのほかに光源は存在せず、掛け時計のあるべき壁にはその痕だけが残されて。今が何時なのか、見当もつかない。

すぐにでも窓の外を見に行きたかったけれど、逸る気と裏腹にどうにも手足に力が戻らない。
次第に思考も霞がかって、只ぼんやりと月の光に照らされていた。


じりじりとした時間が過ぎて、薄闇に目が慣れた頃。
再び正面に視線を戻せば、黒い板が目に飛び込む。
壁を横切る堂々とした質量に加えてこちらを向き鎮座する教卓とくれば、ここが教室であることは一目瞭然だった。

自分は、一体いつから眠っていたのだろう。

不安を覚えた少女は、ぐるりと辺りを見回す。
静けさが耳に痛いほどで、毛羽立った居たたまれなさが際立つ。
息を潜めるように、焦れったい程にゆっくりゆっくりと正面から視線をずらせば────視界の端に、人影が、引っ掛かる。
誰かが、斜め前の席に突っ伏している。

皺の寄ったシャツが月を反射して、白々と冴えていた。
いつからそこに在ったのだろう。ひぅ、と息を呑む。
しっかりとした体格を表すような広々とした背中、男の子のように見える。
身じろぎ一つしない背中が、生物の形をした置物のようで薄ら寒い。

肩越しにどうにか彼の顔を見られないかと思い立ち、座ったまま首を伸ばすと、
(L7) 2022/07/10(Sun) 20:58:56
公開: 2022/07/10(Sun) 21:00:00

【置】 出席番号 縺斐a繧薙↑番 カナイ


頭には、見慣れた麦わら帽子



雲間が途切れ、窓から入る光がさっと床を照らし出す。
埃を掻き分け踏んだ幾つもの、人と猫の足跡。細く、僅かに伸びた赤い痕跡。

つん、と鉄臭さが少女の鼻をつく。

些か唐突に過ぎるそれは、路傍の石が不意に思い出されたようなものだった。
記憶の底から立ちのぼるような、まだ新しい血の匂いは、一気に生々しさを以って少女に迫る。


 
―――え?



息を殺していたことも忘れ、跳ね上がるように立ち上がる。
しかし間もなく追いかけてくるはずの、


椅子の倒れる音は、いつまで経っても響かなかった。
(L8) 2022/07/10(Sun) 20:59:31
公開: 2022/07/10(Sun) 21:00:00